JP2001037843A - シャワ−入浴兼用車椅子入浴装置 - Google Patents

シャワ−入浴兼用車椅子入浴装置

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JP2001037843A
JP2001037843A JP11211305A JP21130599A JP2001037843A JP 2001037843 A JP2001037843 A JP 2001037843A JP 11211305 A JP11211305 A JP 11211305A JP 21130599 A JP21130599 A JP 21130599A JP 2001037843 A JP2001037843 A JP 2001037843A
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bathing
shower
bathtub
wheelchair
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JP11211305A
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English (en)
Inventor
Shigeo Anzai
成雄 安斎
Tsutomu Ueda
勉 上田
Takatoshi Nakamura
孝年 中村
Hitoshi Sugiura
仁 杉浦
Norio Yamamoto
教雄 山本
Takeshi Nakamura
中村  剛
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Og Giken Co Ltd
Original Assignee
Og Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温感が良好で、更に、介助能率も良好で、安
全に安心してシャワー入浴及び浸かり入浴が可能な、省
エネルギ−化を図ったシャワ−入浴兼用車椅子入浴装置
を提供すること。 【構成】 浴槽(1)の一側面に車椅子(7)が入出す
る扉(9)付の開口部(22)を有し、少なくとも車椅
子(7)の座席部(14)が入浴し浸かり入浴が可能で
ある車椅子入浴装置において、浴槽(1)上面の開口面
(8)に進退・着脱可能なシャワ−カバ−(2)が設け
られ、シャワ−カバ−(2)にシャワ−ノズル(19)
が設けられ、シャワ−カバ−(2)は浴槽(1)の開口
面(8)より退避させて装置に収納可能に設けられたシ
ャワ−入浴兼用車椅子入浴装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、要介護老人や寝たきり
病人等(以下入浴者という)の入浴に供されるシャワ−
入浴兼用車椅子入浴装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の従来技術としては、特公昭50
−6826号公報にみられるようなものが存在してい
る。この公報には、制御装置、座型浴槽、開口部、車椅
子、シ−ト部、肘掛け、ロ−ラトラック、ドア、シャ−
シ−等から構成される車椅子付身体障害者用浴槽装置が
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の車椅子付身体障
害者用浴槽装置では、簡単にしてかつ労力の少ない方法
ですべて独力で、入浴と灌水を行なわせることができ
る。しかし、シャワ−入浴時には入浴部位での保温性が
悪く、シャワ−湯飛散の問題もあり、微細噴霧シャワ−
やジェットシャワ−による使用感に優れ効果的なシャワ
−入浴は出来ず、又、湯を再利用して省エネルギ−、省
資源を図る構成は開示されておらず、省エネルギ−及び
経済的観点から好適なものとは言えない。
【0004】本発明の目的は、従来の技術の課題を解決
したもので、温感が良好で、更に、介助者の介助性も良
好で、安全に安心してシャワー入浴及び浸かり入浴が可
能な、省エネルギ−化を図った複合的使用が可能なシャ
ワ−入浴兼用車椅子入浴装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、浴槽(1)の一側面に車椅子(7)が入出
する扉(9)付の開口部(22)を有し、少なくとも車
椅子(7)の座席部(14)が入浴し浸かり入浴が可能
である車椅子入浴装置において、浴槽(1)上面の開口
面(8)に進退・着脱可能なシャワ−カバ−(2)が設
けられたことを特徴とするシャワ−入浴兼用車椅子入浴
装置である。又、シャワ−カバ−(2)にシャワ−ノズ
ル(19)が設けられる。更に、シャワ−カバ−(2)
は浴槽(1)の開口面(8)より退避させて装置に収納
可能に設けられる。更に又、浴槽(1)底部に湯溜部
(11)を設け、溜めた湯を循環させて利用する湯送機
構(23)により、一旦シャワ−した湯を再度シャワ−
に使用できる。又、浴槽(1)又は貯湯槽(5)の湯を
循環して濾過又は保温する濾過機構(30)又は保温機
構(31)を有し、その湯循環用に用いる湯送機構(2
3)を、シャワ−の湯送り用に兼用可能とする。更に、
シャワ−入浴用に供給する湯として、更湯供給部(3
8)からの更湯と、貯溜部(11)又は貯湯槽(5)か
らの再使用湯とが切替えて使用可能である。更に又、車
椅子(7)での浸かり入浴の本入浴をする前にシャワ−
入浴の予備入浴が可能な予備入浴システムを有する。
又、座席部(14)が台車部(15)に機能的に分離可
能に載設された車椅子(7)であり、座席部(14)の
み浴槽(1)内の入浴位置に進入載置して入浴可能な分
離式車椅子入浴である。
【0006】
【作用】本発明を用いて入浴者をシャワ−入浴及び浸か
り入浴させる場合は、扉9を開け、車椅子7上の座席部
14に座姿勢に乗せた入浴者を、前向きにして足から、
又は、後向きにして頭から、扉9付き浴槽1に座席部1
4と共に入れる。浴槽1の上面に設けられたシャワ−カ
バ−2は、進退・着脱可能であり、進出時及び取着時に
は浴槽1上面を覆う。
【0007】シャワ−カバ−2に設けられるシャワ−ノ
ズル19は、シャワ−を入浴者に付与し、シャワ−ノズ
ル19の位置は、シャワ−カバ−2の進出度合いをもっ
て調節される。
【0008】浴槽1上面に設けられたシャワ−カバ−2
は、浴槽1の開口面8より退避させ、該浴槽1の奥方向
へ移動し装置に収納する。
【0009】浴槽1に設けられる湯溜部11は一旦シャ
ワ−した湯を集める。湯送機構23は湯溜部11に溜っ
た湯を再度シャワ−に供給し循環させて再利用する。
【0010】濾過機構30は湯を循環して濾過させる。
濾過機構30は浴槽1又は貯湯槽5の湯を循環して濾過
する。保温機構31は浴槽1又は貯湯槽5の湯を保温す
る。浸かり入浴用に設けられた湯送機構23が擁する濾
過機構30又は保温機構31を、シャワ−の湯送り用に
兼用する。
【0011】各シャワ−ノズルへは、浸かり入浴用に設
けられた貯湯槽5、又は貯溜部11の湯を供給してシャ
ワ−とし、或いは、更湯供給部38からの更湯を使用し
てシャワ−とする。シャワ−は再使用湯と更湯を切替え
て使用可能である。
【0012】予備入浴システムは、車椅子7での浸かり
入浴の本入浴をする前にシャワ−入浴の予備入浴を行な
う。
【0013】台車部15に座席部14が載設されてなる
車椅子7において、前記座席部14は、台車部15から
機能的に分離する。入浴態様は、分離式車椅子入浴であ
って、座席部14のみ浴槽1内の入浴位置に進入載置し
て浸かり入浴とシャワ−入浴を兼て入浴する。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図4の側断面図に
示しており、浴槽1、シャワ−カバ−2、給湯機構部3
等を備えるシャワー入浴兼用浴槽4と、貯湯槽5、分離
する座席台34が載設される車椅子7とによって構成さ
れる。
【0015】図1は、シャワ−カバ−2を使用しない主
として「浸かり入浴」状態を示し、入浴者は浴槽1内に
前向きに位置し、シャワ−カバ−2はシャワー入浴兼用
浴槽4上の退避位置に収納されてある。図2は、座位シ
ャワ−入浴状態を示し、入浴者は浴槽1内に前向きに位
置し、シャワ−カバ−2はシャワー入浴兼用浴槽4の開
口面8上の位置にある。図3は、リクライニングでのシ
ャワ−入浴状態を示し、入浴者は浴槽1内に前向きに進
入しリクライニング姿勢となり、シャワ−カバ−2はシ
ャワー入浴兼用浴槽4の開口面8上に進出している。図
4は、入浴システム全体を示す湯系統の説明図であり、
主として給湯機構部3の内容を示している。
【0016】シャワー入浴兼用浴槽4は、略長方形に形
成され正面前部に浴槽1が形成され、浴槽1の奥側には
給湯機構部3等装置部分が形成される。
【0017】浴槽1は、その上面は開放される開口面8
であり、正面手前には開閉する扉9が設けられ、下部に
は車椅子7の座席部14が移乗される底壁10であり、
底壁10の奥部には湯溜部11が形成される。湯溜部1
1には湯の給排をする給排水口12が設けられる。又、
湯溜部11には急速手動排水用の大口径の排水栓45も
設けられている。
【0018】扉9は、浴槽1に入浴者を出入りさせる時
には開け、浴槽1内に湯を貯める時及び浴槽1内に飛散
するシャワ−を遮断する時には閉める。浴槽1の正面
奥、及び両側壁の槽壁13の壁面部に、浴槽1内に向か
ってシャワ−が噴出する槽シャワ−ノズル16が埋設さ
れる。
【0019】シャワ−カバ−2は、前記シャワー入浴兼
用浴槽4の上面に進退・着脱可能に設けられる。シャワ
−カバ−2は、シャワー入浴兼用浴槽4の奥方向へスラ
イドして退入し、前方向へ進出する。
【0020】シャワ−カバ−2は、進出状態では、開口
面8に覆設され、退入状態では、給湯機構部3等の浴槽
装置部分の上面に待機状態にある。シャワ−カバ−2の
左右にはガイド部17が突設され、該ガイド部17は、
入浴形態に合わせてシャワー入浴兼用浴槽4の上部の左
右縁に設けられたレ−ル部18に移動自在に係止され
る。
【0021】更に、シャワ−カバ−2は、図示を省略す
るが、入浴位置等に合わせて開度調整も可能である。
【0022】シャワ−カバ−2の下面にはシャワ−ノズ
ル19が、噴出方向等機能調整可能に複数個設けられ
る。シャワ−カバ−2が開口面8の上方に有る時には、
シャワ−ノズル19は浴槽1の入浴位置の上方に位置す
る。
【0023】シャワ−カバ−2の前部には図3に示すリ
クライニングの臥位姿勢での入浴時にも使用できる保温
及び飛散防止用の捲出カーテン20が設けられる。該捲
出カーテン20は軸等に巻かれた構造(図示省略)で、
カーテン42は随時引き出し、及び、引き出し点での調
整係止が可能である。
【0024】図3のリクライニング臥位姿勢でシャワ−
カバ−2を進出させている時には、カーテン42の先端
を、扉9の開口部22を覆う様に垂下状に張設すること
ができる。尚、ガイド部17はレ−ル部18から外すこ
ともでき、シャワ−カバ−2は非使用時や清掃時等必要
に応じてシャワー入浴兼用浴槽4からの着脱が可能であ
る。
【0025】尚、シャワ−カバ−2は、シャワ−中の監
視性、介護性を上げるため、透明性のある部材の使用
や、適宜窓構造にしたり飛散防止カバ−の付いた介護窓
を設ける等に変更してもよい。又、シャワ−カバ−2及
びカーテン42は、浴槽1へ給湯中の湯気防止や湯冷め
保温用のカバ−としての使用も可能なものである。
【0026】図4に示す給湯機構部3は、浴槽1と貯湯
槽5の間に湯を往復移動させる転湯機構24と、湯溜部
11の湯を浴槽1へ循環させる再使用する湯送機構23
とからなる。湯送機構23には一般浴槽でなる他浴槽6
が接続される。
【0027】湯送機構23は、浸かり入浴時に、浴槽1
内湯の濾過、保温を行なう湯の循環機能を有し、更に、
該湯送機構23は、シャワ−入浴時に、湯溜部11に貯
った使用済のシャワ−湯を再度シャワ−に使用し使用済
シャワ−湯を循環させるシャワ−湯送り機能を有し、
「浸かり入浴」と「シャワ−入浴」に兼用される。
【0028】本装置は他浴槽6からの湯も利用できるも
のであり、循環管路26上に設けられた湯送機構23と
他浴槽6との間に連通管27が循環ポンプ部49に連通
され、他浴槽6から湯の導入が可能となっている。他浴
槽6は一例では施設に固定的に作られる複数人入浴用の
一般浴槽である。
【0029】連通管27の作動弁28を開ければ、他浴
槽26の貯湯を湯送機構23によって浴槽1に導入し、
循環吐出口29又はシャワ−ノズル19より浴槽1へ導
入しき、湯を貯めた「浸かり入浴」及び「シャワ−入
浴」に使用する。
【0030】即ち、「シャワ−入浴」では、導入した湯
を、槽シャワ−ノズル16及びシャワ−ノズル19に供
給し、各ノズルから浴槽1内の入浴者に噴射するシャワ
−に使用する。湯送機構23はその内部に、湯を循環さ
せる循環ポンプ部49と、湯を濾過・殺菌する濾過機構
30と、湯を適温に調整する保温機構31を有する。濾
過機構30及び保温機構31は、浸かり入浴での湯の循
環調整とシャワ−入浴での湯の調整に兼用する。
【0031】貯湯槽5は、湯を作る湯混合器46の湯を
受け入れて入浴用に貯湯し、入浴後は浴槽1からの湯を
受け入れ貯湯するものであり、転湯機構24で該浴槽1
と貯湯槽5間に湯を相互に移動するが、主に、浸かり入
浴の際、浴槽1の湯の出し入れに用いられるものであ
る。
【0032】退浴時等の扉9を開ける時に、前もって浴
槽1の湯を貯湯槽5へ移し浴槽1内を空にしておいて扉
9を開け、更に、入浴時入浴者が車椅子で浴槽1に入
り、扉9を閉めた後、貯湯槽5から湯を浴槽1に戻し入
浴するものである。貯湯槽5は前述の様に、入退浴時等
の扉9を開閉する時、湯を貯めておき浴槽1の湯を出し
入れするものである。
【0033】前述した様に転湯機構24は、給湯機構部
3に設けられる。浴槽1と貯湯槽5の間に有って、浴槽
1の湯を貯湯槽5へ移動させ、又は、貯湯槽5の湯を浴
槽1へ移動させるものである。
【0034】次に、貯湯槽5の湯を使ってシャワ−をす
る場合には、転湯機構24はシャワ−入浴時に貯湯槽5
の湯を各シャワ−ノズルへ供給する。以上のように、各
シャワ−ノズルへ供給する湯には、更湯供給部38の更
湯と、他浴槽6や貯湯槽5からのリサイクル湯が併用さ
れる。
【0035】本装置で可能な予備入浴システムとは、
「浸かり入浴」の本入浴をする前にシャワ−機能を使
い、ボディ−シャンプ−後の体洗や湯に馴れるためシャ
ワ−による事前予備入浴が行なわれるようにしたシステ
ムである。予備入浴で汚れた湯は排水栓45や排水弁3
2から捨てられる。
【0036】本装置で可能な上がり湯入浴システムと
は、再使用湯による「浸かり入浴」やリサイクル湯で
「シャワ−入浴」の本入浴をした後に、清潔化のため更
湯を使用したシャワ−による上がり湯入浴を行なうよう
にしたシステムである。
【0037】車椅子7は、座席部14と、座席部14を
分離可能に載設し下部にキャスタ−37が設けられる台
車部15とからなる。座席部14は、浴槽1に移乗する
時底壁10上を移動する座席台34と、座席台34に載
設される座部35とからなる。座席部14の背凭れ36
は傾斜角度を変更し入浴姿勢に対してリクライニング姿
勢にできる。
【0038】「浸かり入浴」と「シャワ−入浴」が可能
な浴槽1に適合し入浴者を乗せる車椅子7は、浴槽1下
に収納され入浴しない台車部15と、台車部15から分
離可能に載置され入浴する座席部14とで構成されてお
り、衛生的であり且つ当該車椅子7を用いる浴槽1は小
容量であり省湯量であるのみならずシャワ−時の湯冷め
も少ないものである。
【0039】図中、32は排水弁、38はミキシングバ
ルブ内蔵の更湯供給部、39は各シャワ−へ供給する湯
を更湯かリサイクル湯かに切り替える切替部、40は湯
温が入浴に適さない時に転湯管路25を閉止する緊急停
止器、44は扉9に設けた簡易シャワ−カバ−であり、
シャワ−ノズル19が設けられていない、47は手摺
り、48はハンドルである。
【0040】実施例を使用して「浸かり入浴」する時
は、浴槽1内に湯がある場合、最初に転湯機構24でそ
の湯を貯湯槽5へ移動させ、浴槽1を空にする。次に、
浴槽1に車椅子7をドッキングさせるがその状況を説明
すると、先ず車椅子7を移動して浴槽1の開口部22に
臨ませ、その座席部14を開口部22から浴槽1内へ押
し込み移動させる。台車部15は浴槽1の下方に収納さ
れ入浴しない。
【0041】座位姿勢の入浴者を乗せた座席部14を浴
槽1内の所定位置に至らせる。台車部15は底壁10の
下方位置に収納され入浴しない。座席部14をセッティ
ングした後扉9を閉める。
【0042】次に、「予備入浴システム」とした場合
は、転湯機構24を作動し、貯湯槽5の湯をシャワ−ノ
ズル19及び槽シャワ−ノズル16から浴槽1内へ噴出
させ、入浴者に対して、貯湯槽5の湯を湯源としたシャ
ワーを掛け、ボディシャンプ−等を洗い流し清潔にし、
体を湯に馴らし、予備入浴を行なう。適宜に介助者によ
る手洗いも為す。汚れた湯は排出する。
【0043】尚、貯湯槽5の他、他浴槽6及び更湯供給
部38の湯によるシャワ−としてもよい。「予備入浴シ
ステム」としない場合は、上述の予備入浴の行程は省略
される。
【0044】予備入浴を終わると、次に、転湯機構24
を作動させ、貯湯槽5の湯を給排水口12から浴槽1内
に湯を入れ、該湯を入浴者の肩まで満たし、「浸かり入
浴」を行なう。
【0045】入浴後の退浴に際しては、先ず、転湯機構
24を作動し、浴槽1の湯を貯湯槽5へ戻し浴槽1内の
湯を空にする。
【0046】「上がり湯入浴システム」とした場合は、
浴槽1内を空にした後、シャワ−ノズル19及び槽シャ
ワ−ノズル16の一部又は全部のノズルから更湯を湯源
とするシャワーを掛け「上がり湯入浴」を行ない入浴者
を清潔にする。上がり湯入浴システムとしない場合は、
上述の、上がり湯入浴の行程が省略される。
【0047】緊急停止器40は、転湯管路25に臨む湯
がシャワ−入浴・浸かり入浴に適する場合はその湯を通
過させ、転湯管路25に臨む湯がシャワ−入浴・浸かり
入浴に適さない温度等の場合は、即ち、湯が冷めかかっ
たり熱過ぎたりする場合は、転湯管路25を閉止しその
湯を止め、湯を各シャワ−ノズルへ又は給排水口12へ
供給しない。
【0048】前記緊急停止器40が作動した後には排水
弁32が開き、転湯管路25に残留する湯を廃棄し、然
る後、貯湯槽5の湯を適温になし、該適温の湯を新たに
供給する。
【0049】入浴を終了した後、扉9を開け、座席部1
4を浴槽1の正面手前方向へ動かし、台車部15とドッ
キング一体化させて車椅子7を浴槽1から抜き出し、入
浴者及び車椅子7を所定の場所に移動し、入浴を終了す
る。
【0050】「浸かり入浴」を行なわず「シャワ−入
浴」を行なう時は、入浴者を浴槽1へ入れた後、扉9を
閉め、シャワ−カバ−2を正面手前側に引き、適宜位置
まで進出させ、シャワ−ノズル19及び槽シャワ−ノズ
ル16からシャワ−を噴出させ入浴者に掛け、シャワ−
入浴を行なう。
【0051】シャワ−の湯には、必要、状況に応じ、更
湯供給部38、貯湯槽5、他浴槽6の湯を用いる。又、
シャワ−の湯を、湯溜部11に少量溜めて湯送機構23
で循環させながら、入浴するリサイクルシャワ−も可能
である。
【0052】又、背凭れ36を大幅に後傾したリクライ
ニング姿勢でシャワ−入浴を行なう時には、扉9を閉め
ず、扉9の代わりに、進出させたシャワ−カバ−2のカ
−テン42を、下方へ向けて引き出し垂下状に位置させ
る。この場合カ−テン42は、浴槽1内に飛散するシャ
ワ−ガ浴槽1外へ至らないように遮断し、且つ、浴槽1
内の温度が放散しないように保温する。
【0053】通常、上述のようにカ−テン42は、下方
へ向けて垂下状に位置させるが他の使用例として、シャ
ワ−カバ−2の進出度合いを少なくして使用する場合
に、カ−テン42を水平方向へ張設し、該カ−テン42
で開口面8を遮蔽してもよい。
【0054】「浸かり入浴」等に際し、湯送機構23で
湯を他浴槽6へ移動させる場合は、該湯送機構23で浴
槽1の湯を他浴槽26へ移動し、浴槽1を空にする。次
に、入浴者を浴槽1へ入れ、扉9を閉め、湯送機構23
で、他浴槽26の湯を浴槽1内へ移動させ入浴させる。
【0055】「浸かり入浴」をする場合は、湯送機構2
3で他浴槽6の湯を給排水口12から浴槽1内へ移動さ
せ、「シャワ−入浴」をする場合は、湯を、シャワ−ノ
ズル19、槽シャワ−ノズル16から浴槽1内へシャワ
−吐出させる。
【0056】図5に示す第2実施例は、第1実施例にお
ける車椅子7を、入浴者が後背部から浴槽1へ入る後向
き車椅子43に代えたものである。第2実施例では湯溜
部11が浴槽1の正面手前に形成される。後向き車椅子
43は、座席部14と台車部15と台車部15が椅子支
柱33で連結一体化されており、入浴時、椅子支柱部3
3と底シ−ル部41で湯が分離され、座席部14は浴槽
1に入浴し、台車部15は底壁10下にて入浴せず分離
入浴される。シャワ−用ノズルは、槽壁13及び扉9に
設けた槽シャワ−ノズル16であり、開口面8は、簡易
シャワ−カバ−44が採用される簡易構成の例である。
【0057】
【発明の効果】本発明は、浴槽1上面に進退・着脱可能
なシャワ−カバ−2が設けられたものであるから、シャ
ワ−時、シャワ−カバ−2で浴槽1の開口面8を遮蔽で
き、浴槽1内温度が放散せず温感が良好となり、好都合
である。又、シャワ−吐出の飛散も防止できるのでシャ
ワ−粒の微細化、ジェット噴出等機能性の高いシャワ−
入浴が可能となる。
【0058】本発明は、シャワ−ノズル19の付いたシ
ャワ−カバ−2が開口面8側に設けられたものであるか
ら、シャワ−ノズル19の位置を入浴者に相対して設け
ることができ、及び、シャワ−カバ−2の進退によって
調節でき、入浴者へのシャワ−の当りの強さや付与範囲
を好適に調節でき、好都合である。又、シャワ−を使わ
ない時は、本体部に適宜収納でき邪魔にならず外観もよ
く併用使用に適切である。
【0059】本発明に係るシャワ−カバ−2は浴槽1の
奥方向へ退入動が可能に設けられているから、シャワ−
カバ−2の進退で、開口面8を入浴者の体格や姿勢に適
応して適宜範囲に覆うことができ、又、シャワ−ノズル
19と入浴者との距離を遠近調節し、入浴者に好適なシ
ャワ−を付与でき、好都合である。
【0060】本発明は、浴槽1にシャワ−湯を集める湯
溜部11を設け、少量湯を貯めて湯を循環させる湯送機
構23を設け、一旦シャワ−済湯をシャワ−に再使用で
きるので、湯量の節約、放棄水の減量化、及び、熱エネ
ルギ−の節約等が行なえ、好都合である。リサイクルシ
ャワ−はボディシャンプ−湯や殺菌等薬剤入浴にも好適
に用いられる。
【0061】本発明は、他浴槽6の貯湯を浴槽1に導入
しシャワ−に使用できるものであるから、他浴槽6と湯
を共用して活用及び節約ができ、他浴槽6で使用中の湯
を導入する場合は適温の湯が得られ安全であり、好都合
である。車椅子での小人数での「浸かり入浴」する場合
新たに大量の湯を貯湯槽5に準備する必要もなく経済的
である。
【0062】本発明は、濾過機構30又は保温機構31
を有する湯送機構23を、「浸かり入浴」での湯の循環
濾過保温用と「シャワ−入浴」等に兼用できるものであ
るから、濾過機構30又は保温機構31をより有効に利
用でき、兼用により製造経費の節約、及び、装置を小型
化でき、好都合である。
【0063】本発明は、各シャワ−ノズルへ供給する湯
に、更湯と、湯溜部11又は貯湯槽5、他浴槽6の使用
済湯とを適宜切り替えして併用するものである。この構
成によれば、再生湯使用により湯を存分に使用して洗浄
効果、加温効果を満足に得ることができ、しかも、更湯
使用により衛生を良好に確保でき、好都合である。
【0064】本発明は、「浸かり入浴」の本入浴をする
前にシャワ−入浴の予備入浴が可能な予備入浴システム
を有するので、予洗、ボディシャンプ−、殺菌、予備入
浴時等に使用した湯を捨てれば、本入浴に係る湯の汚れ
を減らすことができ、又、予備入浴により入浴の馴らし
ができ、本入浴時に入浴者が受ける負荷感覚を軽減で
き、安全であり、好都合である。
【0065】本発明は、浸かり入浴の本入浴をした後に
更湯を使用したシャワ−による上がり湯入浴が可能な上
がり湯入浴システムを有するので、再生湯を使用するも
のであるにも拘わらず更湯による清潔で衛生的な入浴を
行なえ、好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の側断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の側断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の側断面図である。
【図4】本発明の配管系統図である。
【図5】本発明の第2実施例の側断面図である。
【符号の説明】
1 浴槽 2 シャワ−カバ− 5 貯湯槽 6 他浴槽 11 湯溜部 16 槽シャワ−ノズル 19 シャワ−ノズル 23 湯送機構 30 濾過機構 31 保温機構 38 更湯供給部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A47K 3/022 A47K 3/022 (72)発明者 杉浦 仁 愛知県名古屋市北区志賀本通1−38アンビ ックス志賀ストリ−トタワ−506 (72)発明者 山本 教雄 広島県広島市安佐南区長束西2−7−17 (72)発明者 中村 剛 新潟県新潟市和合町2−4−18第一和合ビ ル608号 Fターム(参考) 4C094 AA01 BB03 BB04 BB15 BB16 BC01 BC08 CC03 CC04 CC09 EE08 GG02 GG08 GG11 GG13 GG17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽(1)の一側面に車椅子(7)が入出
    する扉(9)付の開口部(22)を有し、少なくとも車
    椅子(7)の座席部(14)が入浴し浸かり入浴が可能
    である車椅子入浴装置において、浴槽(1)上面の開口
    面(8)に進退・着脱可能なシャワ−カバ−(2)が設
    けられたことを特徴とするシャワ−入浴兼用車椅子入浴
    装置。
  2. 【請求項2】シャワ−カバ−(2)にシャワ−ノズル
    (19)が設けられたことを特徴とする請求項1記載の
    シャワ−入浴兼用車椅子入浴装置。
  3. 【請求項3】シャワ−カバ−(2)は浴槽(1)の開口
    面(8)より退避させて装置に収納可能に設けられたこ
    とを特徴とする請求項1記載のシャワ−入浴兼用車椅子
    入浴装置。
  4. 【請求項4】浴槽(1)底部に湯溜部(11)を設け、
    溜めた湯を循環させて利用する湯送機構(23)によ
    り、一旦シャワ−した湯を再度シャワ−に使用できるこ
    とを特徴とする請求項1記載のシャワ−入浴兼用車椅子
    入浴装置。
  5. 【請求項5】浴槽(1)又は貯湯槽(5)の湯を循環し
    て濾過又は保温する濾過機構(30)又は保温機構(3
    1)を有し、その湯循環用に用いる湯送機構(23)
    を、シャワ−の湯送り用に兼用可能とすることを特徴と
    するシャワ−入浴兼用車椅子入浴装置。
  6. 【請求項6】シャワ−入浴用に供給する湯として、更湯
    供給部(38)からの更湯と、貯溜部(11)又は貯湯
    槽(5)からの再使用湯とが切替えて使用可能であるこ
    とを特徴とするシャワ−入浴兼用車椅子入浴装置。
  7. 【請求項7】車椅子(7)での浸かり入浴の本入浴をす
    る前にシャワ−入浴の予備入浴が可能な予備入浴システ
    ムを有することを特徴とする請求項1記載のシャワ−入
    浴兼用車椅子入浴装置。
  8. 【請求項8】座席部(14)が台車部(15)に機能的
    に分離可能に載設された車椅子(7)であり、座席部
    (14)のみ浴槽(1)内の入浴位置に進入載置して入
    浴可能な分離式車椅子入浴であることを特徴とする請求
    項1記載のシャワ−入浴兼用車椅子入浴装置。
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