JP3069197B2 - シャワーバス装置 - Google Patents

シャワーバス装置

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JP3069197B2
JP3069197B2 JP4181364A JP18136492A JP3069197B2 JP 3069197 B2 JP3069197 B2 JP 3069197B2 JP 4181364 A JP4181364 A JP 4181364A JP 18136492 A JP18136492 A JP 18136492A JP 3069197 B2 JP3069197 B2 JP 3069197B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば寝たきり病人
や身障者等が、介助者の手助けを借りて入浴するに好適
なシャワーバス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のシャワーバス装置は、浴槽に溜
めた湯に身体を沈める一般的な風呂とは異なり、ドーム
体状の浴槽内に収容した身体に対しシャワーを浴びせる
構成とされ、特に病院等において浴槽内の湯を介しての
感染を未然に防ぐことができる利点があり、近年多用さ
れてきている。
【0003】従来のシャワーバス装置としては、たとえ
ば、実開平4ー40636号公報にあるように、受槽に
対してカバーが開閉自在に取り付けられ、ストレッチャ
ごと入浴者を収容でき、入浴者の身体の上下面にシャワ
ーを浴びせるタイプのものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のシャワーバス装
置においては、受槽の側方からストレッチャを走行させ
て入浴者を装置内に収容する構造になっており、入浴者
を装置の中心線に沿って収容することができにくく、入
浴者に対するシャワー水の供給が偏ることが想定され
る。また、ストレッチャの担架部は、入浴者が仰臥姿勢
しか取れず、その他の姿勢を取りたいと思ってもそれが
できない不満がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、主として、入浴者を装置の長手方向中心線に沿
って容易に収容できるとともに、仰臥姿勢のみならず長
座位の姿勢も取れるシャワーバス装置を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、請求項1は、通水性を有す
るストレッチャの担架部に仰臥する入浴者が出入りさせ
られ上方への開口を有する受槽と、この受槽の前記開口
を開閉し閉状態で前記入浴者を覆う回動カバーとを備
え、回動カバーの閉時において略直方ドーム体状とな
り、長手方向一端側および他端側が、それぞれ入浴者の
頭および足を配することになる頭側端部および足側端部
とされ、前記入浴者に対して適温水を噴出するシャワー
機構が設けられたシャワーバス装置において、前記スト
レッチャは、前記入浴者が仰臥する前記担架部と、この
担架部を支持し走行用車輪が設けられたフレームとを備
え、長手方向一端側および他端側が、それぞれ入浴者の
頭および足を配することになる頭側端部および足側端部
とされる平面視長方形状に形成され、前記フレームは担
架部を直接支持する上部フレームと、この上部フレーム
の頭側端部から下方に延びる連結フレームと、この連結
フレームの下端から足側端部に向かって延びる下部フレ
ームとが一体化された片持ち構造とされ、前記車輪は少
なくとも前記下部フレームに装着され、このストレッチ
ャの足側端部を、装置本体における頭側端部から長手方
向に沿って装置本体内に導き入れることにより担架部が
装置本体内に収容され、受槽の頭側端部における下面に
は、装置本体内への担架部の収容動作時に、前記フレー
ムの下部フレームおよび車輪の移動を許容する切欠きが
形成され、前記ストレッチャの担架部は、前記入浴者の
背中および足を載せる背部および足部とを備え、背部は
足部に対し回動自在に結合されて入浴者の仰臥位および
長座位の各姿勢を可能とするリクライニング式構造とさ
れ、背部が斜目の長座位状態において、背部の下端部が
当接し、担架部の前記受槽内への収容位置よりもさらに
足側端部方向へのストレッチャの走行を阻止するストッ
パが、前記受槽に設けられていることを特徴としてい
る。
【0007】また、請求項2として、請求項1記載のシ
ャワーバス装置において、前記ストレッチャの前記フレ
ームにおける前記下部フレームおよび前記受槽の頭側端
部における下面には、ストレッチャの担架部を受槽に収
容する際、互いに係合し合って両者の長手方向中央線を
一致させるガイドがそれぞれ設けられていることを特徴
としている。
【0008】
【0009】また、請求項3として、請求項1または請
求項2記載のシャワーバス装置において、前記ストレッ
チャの担架部における頭側端部には、前記入浴者の頭を
載せる洗髪台が、頭の上下方向の首振りを可能とするよ
う回動自在にかつその回動角度を任意の角度に固定でき
るよう設けられ、この洗髪台には、その縁に沿って洗髪
水を前記受槽内に導く排水用の溝が形成されていること
を特徴としている。
【0010】
【作用】本発明のシャワーバス装置によれば、片持ち構
造のストレッチャの、開放側である足側端部を、装置本
体の頭側端部から収容することにより、入浴者を装置の
長手方向中心線に沿って収容することを容易とする。そ
して、ストレッチャの下部フレームおよび受槽の頭側端
部における下面に、ストレッチャの担架部を受槽に収容
する際に互いに係合し合って両者の長手方向中央線を一
致させるガイドを設けることにより、さらに容易かつ確
実に入浴者を装置の長手方向中心線に沿って収容でき
る。
【0011】また、ストレッチャの担架部を足部と背部
とからなる長座位が可能なリクライニング構造とすれ
ば、入浴者は、仰臥あるいは長座位の姿勢を任意に取る
ことができる。そして、背部が斜目の長座位状態におい
て、背部の下端部が当接し、担架部の前記受槽内への収
容位置よりもさらに足側端部方向へのストレッチャの走
行を阻止するストッパを受槽に設けることにより、入浴
者の頭をカバーに衝突させるおそれがない。
【0012】また、ストレッチャの担架部における頭側
端部に、入浴者の頭を載せる洗髪台を、頭の上下方向の
首振りを可能とするよう回動自在に、かつその回動角度
を任意の角度に固定できるよう設けることにより、入浴
者の頭の角度を任意に替えられることができ、さらに、
この洗髪台の縁に沿って洗髪水を受槽内に導く排水用の
溝を形成すれば、洗髪の際のシャワー水は受槽内に流れ
落ち、周囲を濡らすことがない。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。
【0014】図1ないし図5において、符号1は、本実
施例のシャワーバス装置の全体を指しており、このシャ
ワーバス装置1は、受槽2およびカバー3を備えシャワ
ー機構4を有する直方ドーム体状の装置本体5に、スト
レッチャ6が組み合わされて構成される。
【0015】 ストレッチャ6は、キャスタ式の車輪7
により走行可能なフレーム8に、入浴者Mを仰臥可能と
する担架部9が支持されたものであり、このストレッチ
ャ6を移動させ、担架部に仰臥する入浴者Mを担架部
9ごと装置本体1内に収容するようになっている。装置
本体1においては、長手方向一端側および他端側(図1
ないし図3において右側および左側)が、それぞれ入浴
者の頭および足を配することになる頭側端部5Aおよび
足側端部5Bとされている。なお、以下の説明で述べる
左右方向とは、本シャワーバス装置1に収容された入浴
者の左右方向、つまり図1ないし図3における左右方向
と定義する。
【0016】装置本体1の受槽2は、上方への開口11
を有する略直方箱状体に成形されている。受槽2におけ
る頭側端部5Aおよび足側端部5Bは、開口11に向け
広がって斜めに形成されている。受槽2の内部は、シャ
ワー水を集水する凹所12が形成され、さらに、その幅
方向中央には、長手方向に延びる溝13が形成されてい
る。凹所12に溜る水は、溝13から、受槽2の足側端
部5Bより空けられたドレン孔14を経て設置フロアF
の排水溝15に流れ込むようになっている。
【0017】受槽2の頭側端部5Aにおける下面には、
頭側端部5A方向および左右方向に開放する切欠き16
が形成されているとともに、その幅方向中央には、頭側
端部5A方向に突出する所定幅のガイド凸部17が形成
されている。
【0018】受槽2は、ガイド凸部17と足側端部5B
の左右の下面に取り付けられた脚部18が設置フロアF
に載せられている。
【0019】受槽2の開口11を形成する上端縁19の
足側端部5Bには、端部カバー20が固定され、この端
部カバー20内には、支柱21が収められている。この
支柱21は、受槽2の足側端部5Bの上端縁19の幅方
向中央に、やや足側端部5Bよりに傾斜する状態で立設
されている。端部カバー20は、頭側端部5A方向に開
口し、その開口縁22は、支柱21に沿って斜めに形成
されている。
【0020】支柱21の上端には、頭側端部5Aに向け
て延びる梁部材23が固定されている。この梁部材23
は、支柱21に直交しており、頭側端部5Aに向かうに
したがい受槽2の開口11から漸次離間し所定の角度で
傾斜している。
【0021】前記カバー3は、前記端部カバー20と、
梁部材23の両側にそれぞれ設けられた固定カバー24
および回動カバー25とから構成されている。
【0022】固定カバー24は、梁部材23の右側に受
槽2に連続して一体的に設けられており、受槽2の右側
の上端縁19に垂直に立つ下部24aから受槽2の内側
に斜めに延びる斜部24bを経て梁部材23に対し水平
に延びる上部24cとが一体成形されたもので、下部2
4aが受槽2の上端縁19に、上部24bが梁部材23
に固定され、さらに全体の足側端部5B側の端面が、端
部カバー20の開口縁22に固定されている。
【0023】一方、回動カバー25は受槽2の左側に設
けられ、梁部材23に対し、梁部材23の長手方向に延
びる軸線を中心として回動自在に取り付けられている
が、この回動カバー25は、梁部材23に取り付けられ
ているメインカバー26と、このメインカバー26に回
動自在に取り付けられているサブカバー27とから構成
されている。
【0024】すなわち、梁部材23の左側の側面には、
図4ないし図6に示すように、その長手方向に延びる軸
部材として蝶番(第1の軸部材)28がブラケット28
aを介して取り付けられ、この軸ロッド28を介してメ
インカバー26が回動自在に梁部材23に取り付けられ
ている。このメインカバー26の回動動作における自由
端部は、梁部材23の長手方向に沿って、つまり梁部材
23と平行であり、この自由端部に、自由端部の延びる
方向に沿って取り付けられた蝶番(第2の軸部材)29
を介してサブカバー27が回動自在に取り付けられてい
る。蝶番29の板は、両カバー26、27の全長にわた
っており、シャワー水が外部へ漏れないようになってい
る。
【0025】サブカバー27は、頭側端部5A側の幅が
大きい台形板状で、メインカバー26は、下部26a、
斜部26bおよび上部26cが一体成形された断面台形
状とされており、斜部26bには、内部を透視するため
の観察窓36が複数(この場合2つ)設けられている。
なお、このような観察窓36は、固定カバー24の斜部
24bにも設けられている。
【0026】回動カバー25は、シリンダ本体30aと
ピストンロッド30bとからなる油圧シリンダ30によ
り開閉できるようになっている。この油圧シリンダ30
は、図5に示すように、シリンダ本体30aの端部が受
槽2の足側端部5B側の上端縁19に固定されたステー
31に、またピストンロッド30bの端部が、メインカ
バー26における斜部26bの内面に突出するステー3
2に、それぞれ梁部材23の長手方向、つまり回動カバ
ー25の回動軸方向を軸としてピン結合されている。
【0027】油圧シリンダ30のピストンロッド30b
が伸びると、メインカバー26が押し上げられて回動カ
バー25が開き、ピストンロッド30bが縮むと、サブ
カバー27の下端が受槽2の上端縁19に載って回動カ
バー25が閉じるようになっている。
【0028】この回動カバー25の回動動作の際、サブ
カバー27は平衡リンク33により常に略鉛直状態とな
るよう支持されている。この平衡リンク33は、一端部
が梁部材23の基端部に固定されたステー33に、他端
部がサブカバー27に直接それぞれピン結合されて、梁
部材23とサブカバー27とにわたって架け渡されてい
る。
【0029】上記固定カバー24と回動カバー25と
は、回動カバー25が閉じた状態で左右対称の形状をな
し、その閉じた状態において、頭側端部5Aには、入浴
者Mを内部に入れ、かつ入浴者Mの首出し部とされる開
口34が形成されるようになっている。なお、この開口
34には、シャワー水の外部への飛散を防ぐカーテン
(図示略)が装着される。
【0030】梁部材23には、回動カバー25が全開時
に、サブカバー27の内面に付着して自由端部から落下
する水を受ける樋37が、梁部材23の延びる方向に沿
って設けられている。この樋37は、メインカバー26
の軸ロッド28のブラケット28aに取り付けられ梁部
材23の略全長にわたっており、その足側端部5B側の
端部は、受槽2内に水を落下させるよう下向き円弧状に
形成されている。
【0031】以上が受槽2および端部カバー20、固定
カバー24、回動カバー25からなる装置本体5の構成
であり、次に、この装置本体5に設けられているシャワ
ー機構4について説明する。
【0032】シャワー機構4は、梁部材23に設けられ
た上側シャワー38と、受槽2に設けられた下側シャワ
ー39と、ハンドシャワー40とを備えている。
【0033】上側シャワー38は、梁部材23の長手方
向に沿って延びる配管41に、左右一対を1組とする上
側ノズル42が配管41に沿って複数(この場合4組)
接続されて構成されている。各1組の上側ノズル42は
噴出口が下向きとされ、梁部材23の上面に取り付けら
れたゲート板43に備えられたレバー44により、梁部
材23の幅方向つまり左右方向を軸として回動するよう
になっている。
【0034】図7に示すように、ゲート板43は円弧板
状で、軸方向が左右方向に向く状態で梁部材23の上面
に固定され、このゲート板43の周方向に沿って形成さ
れたスリット43aに沿ってレバー44は回動自在、か
つ任意の位置に停止できるよう構成されている。このレ
バー44を回動させることにより、上側ノズル42の向
き、すなわちシャワー水の噴出方向を、頭側端部5Aか
ら足側端部5Bに向けて自在に替えられるようになって
いる。
【0035】一方、下側シャワー39は、受槽2の前記
溝13のやや上方に受槽2の長手方向中心線に沿って延
びる配管45に、噴出口が上向きの下側ノズル46が配
管45に沿って複数(この場合5つ)接続されて構成さ
れている。これらのうち、頭側端部5A側にある下側ノ
ズル46a、46bは、その噴出口が足側端部5B側に
やや傾斜するよう設置されている。下側ノズル46a
は、仰臥位で入浴するときにシャワー水を噴出させるノ
ズル、下側ノズル46bは、長座位で入浴するときにシ
ャワー水を噴出させるノズルであり、入浴者の背中にシ
ャワー水が有効に届くよう設置されている。なお、長座
位のときには、下側ノズル46aを除いた下側ノズル4
6、46bからシャワー水が出、仰臥位のときには下側
ノズル46aを除いた下側ノズル46、46bからシャ
ワー水が出るようになっており、そのモードは、受槽2
に設けられた切換えバルブ78でできるようになってい
る。
【0036】また、ハンドシャワー40は介助者が使用
するもので、フレキシブルホース47にシャワートップ
48が接続されてなり、この場合2つ備えられており、
受槽2における頭側端部5Aの両側に設けられたフック
49にそれぞれ掛けられている。
【0037】図9はシャワー機構4の配管系統を示して
おり、上記各シャワー38、39、40の配管41、4
5およびフレキシブルホース47に対し、加圧ポンプ5
0、51がそれぞれ配された湯用主配管52および水用
主配管53が、ミキシングバルブ54、55を介して接
続されている。上側シャワー38と下側シャワー39の
配管41、45は、配管56で互いに接続されハンドシ
ャワー40に対し独立しており、配管56には、洗浄液
タンク57が配管58を介して接続され、配管58に配
された定量ポンプ59で定量された洗浄液が、上側およ
び下側シャワー38、39に供給されるようになってい
る。
【0038】なお、図9において、60は電動弁、61
は安全弁である。また、配管56には安全装置74が配
されている。この安全装置74は、高温用および低温用
サーモスタット75、76からなるもので、配管56に
至った温水が適温である場合には、電動弁60が開状態
であり、両サーモスタット75、76の一方がONにな
ると、電動弁60が閉になると同時に安全装置74に接
続されている排水用電動弁77が開となり、適温ではな
い温水を排水する。そして温水が適温になると再び電動
弁60が開となり排水用電動弁77が閉となるよう構成
されている。
【0039】さて、次にストレッチャ6について説明す
ると、このストレッチャ6は、前述の如く、キャスタ式
の車輪7により走行可能なフレーム8に、入浴者Mを仰
臥可能とする担架部9が支持されたものであり、長手方
向一端側および他端側(図1ないし図3において右側お
よび左側)が、それぞれ入浴者の頭および足を配するこ
とになる頭側端部6Aおよび足側端部6Bとされた平面
視略長方形状に形成されている。
【0040】フレーム8は、担架部9の両側を直接支持
する左右の上部フレーム62と、これら上部フレーム6
2に一体で頭側端部6Aから下方に延びる連結フレーム
63と、この連結フレーム63の下端部に固着されて足
側端部6Bに向かって延びる下部フレーム64とから構
成されている。このフレーム8においては、下部フレー
ム64は上部フレーム62の半分程度の長さであり、連
結フレーム63で上部フレーム62を支持する片持ち構
造とされ、足側端部6Bは開放されている。
【0041】各上部フレーム62には、手摺り65が取
り付けられており、また、各連結フレーム63および各
下部フレーム64の先端に、車輪7が装着されている。
特に連結フレーム63に装着された車輪7には、車輪7
の回転を停止させストレッチャ6自体の走行を不能とす
るストッパ7aが取り付けられている。
【0042】各下部フレーム64の先端には、円盤状の
ガイド板(ガイド)66が、その面を水平にして装着さ
れている。
【0043】担架部9は、通水性を有するメッシュ材等
でできており、シャワー水が入浴者の背中や尻等の下面
側に当たるようになっている。そして、足側端部6B側
が、上部フレーム62に支持された足部9a、頭側端部
6A側が、上部フレーム62に回動自在に結合された左
右の背部フレーム67に支持された背部9bとなってい
る。すなわち、担架部9はリクライニング構造で、背部
フレーム67を起こすと、入浴者Mは上半身をやや起こ
した長座位の姿勢が取れるようになっている。
【0044】なお、背部9bと上部フレーム62との間
には、背部9bを起こした状態で下側シャワー39のシ
ャワー水が外部に飛散するのを防止するじゃばら状のカ
バー73が設けられている。
【0045】長座位の状態における各背部フレーム67
の下端部67aは上部フレーム62よりも下方に突出
し、受槽2には、これら下端部67aが当接するストッ
パ68が、ステー(図示略)を介して設けられている。
【0046】また、担架部9の背部9bの先端には、入
浴者Mの頭を載せて洗髪するための洗髪台70が設けら
れている。この洗髪台70は、図8に示すように、入浴
者Mの頭の上下方向の首振りを可能とするようステー7
1を介して回動自在に、かつその回動角度を任意の角度
に固定できるよう背部9bの先端に取り付けられてい
る。
【0047】また、この洗髪台70の頭を載せる上面の
周囲には、洗髪水を受槽2内に導く排水用の溝72が形
成されている。
【0048】上記構成のストレッチャ6は、足側端部6
Bを、装置本体5の受槽2の頭側端部5Aから長手方向
に沿って導き入れることにより担架部9が装置本体5内
に収容される。このとき、ストレッチャ6の下部フレー
ム64および下部フレーム64に装着された車輪7は受
槽2の下面に形成された凹所12を通り、さらにその
際、前記左右一対のガイド板66の間にガイド凸部17
(ガイド)が嵌まり込んで、ストレッチャ6と受槽2
(装置本体5)双方の長手方向中央線が一致する。すな
わちストレッチャ6の担架部9に仰臥する入浴者Mが、
装置本体5の中央に配されることになる。
【0049】また、このようなストレッチャ6の装置本
体5に対する収容動作において、ストレッチャ6の担架
部9が、背部9bを起こして入浴者Mが長座位の姿勢の
場合には、背部フレーム67の下端部67aが受槽2の
ストッパ68に当接し、入浴者Mの頭が、固定カバー2
4および回動カバー25に衝突しないようになってい
る。
【0050】さて、以上が本実施例のシャワーバス装置
1の構成であり、続いて、このシャワーバス装置1の使
用方法ならびに作用を説明する。
【0051】まず、入浴者Mを、ストレッチャ6の担架
部9に載せ、入浴者Mの頭を洗髪台70に置く。入浴者
Mの姿勢は、担架部9の背部9bを寝かせば仰臥、起こ
せば長座位となり、その選択は任意である。
【0052】続いて、装置本体5の回動カバー25を全
開にし、装置本体5に対しストレッチャ6を走行させて
担架部9ごと入浴者Mを収容する。このとき、ストレッ
チャ6の下部フレーム64に装着された左右一対のガイ
ド板66の間に受槽2のガイド凸部17が嵌まり込み、
ストレッチャ6と受槽2(装置本体5)双方の長手方向
中央線が一致して、入浴者Mが、装置本体5の中央に配
される。なお、長座位の姿勢のまま収容されると、担架
部9における背部9bの下端部67aが受槽2のストッ
パ68に当接してそれ以上の足側端部5B方向への移動
が阻止され、入浴者Mの頭が固定カバー24に衝突する
おそれがない。
【0053】装置本体5へ入浴者Mを収容したら、回動
カバー25を閉じる。この際、回動カバー25は、その
回動軸である軸ロッド28が、梁部材23に沿って傾斜
し、頭側端部5Aが入浴者Mの頭と離れているから、回
動カバー25が入浴者Mに恐怖感や圧迫感を与えること
がない。
【0054】このように装置本体5内に入浴者Mを収容
して回動カバー25を閉じたら、カーテンを閉じて開口
34から入浴者Mの首だけ出し、シャワー機構4により
入浴者Mにシャワー水を浴びせる。シャワー水は、各ミ
キシングバルブ54、55により適宜な温度の温水とさ
れ、まず最初は、洗浄液タンクから洗浄液を混入させて
上側シャワー38および下側シャワー39の各ノズル4
2、46から入浴者Mの身体の上面および下面を洗浄す
る。また、介助者により入浴者Mの髪を洗髪する。な
お、必要に応じて回動カバー25を開け、その開口側に
立って介助者が入浴者Mの身体を手洗いする。
【0055】次に、回動カバー25を閉じた状態で温水
のみを各ノズル42、46から噴出させて身体を洗い流
し、また、介助者がハンドシャワー40により洗髪した
髪をすすぐ。洗髪の際、そのシャワー水は洗髪台70の
周囲に形成された溝72から受槽2内に流れ落ち、フロ
アFを濡らすことがない。
【0056】なお、上記のようにシャワー水を入浴者M
の身体に浴びせる際、上側シャワー38の各上側ノズル
42の向きを、レバー44を回動させることにより、身
体の頭側から足側に向けてシャワー水の噴出方向を自在
に替えることができる。
【0057】この後、回動カバー25を開けて介助者が
入浴者Mの濡れている身体および髪を拭き、入浴作業を
終える。
【0058】上記本実施例のシャワーバス装置1によれ
ば、装置本体5に対しストレッチャ6を走行させて担架
部9ごと入浴者Mを収容する際、ストレッチャ6の下部
フレーム64に装着された左右一対のガイド板66の間
に受槽2のガイド凸部17が嵌まり込み、ストレッチャ
6と受槽2(装置本体5)双方の長手方向中央線が一致
するので、入浴者Mを容易に装置本体5の中央に配すこ
とができる。また、ストレッチャ6は、足部9aと背部
9bとからなるリクライニング構造であることから、自
身あるいは介助者の要望に応じ、入浴者は、仰臥あるい
は長座位の姿勢を任意に取ることができる。
【0059】また、長座位の姿勢のまま収容されると、
担架部9における背部9bの下端部67aが受槽2のス
トッパ68に当接してストレッチャはそれ以上の足側端
部5B方向への移動が阻止され、入浴者Mの頭が固定カ
バー24に衝突するおそれがない。
【0060】さらに、入浴者Mの頭を洗髪台70上に置
いて洗髪する際、シャワー水は洗髪台70の周囲に形成
された溝72から受槽2内に流れ落ち、フロアFを濡ら
すことがない。
【0061】また、本実施例では、回動カバー25を閉
じてシャワー水を入浴者Mに浴びせその後回動カバー2
5を開けて、介助者が入浴者Mに対し手洗いや洗髪等の
介助作業を行う際、前述の如く回動カバー25の回動軸
が傾斜しているから、特に入浴者Mの頭や上半身から回
動カバー25が離れた状態になる。さらに、回動カバー
25のサブカバー27が鉛直な状態になって介助者に干
渉せず、サブカバー27の内面に付着した水は、サブカ
バー27の自由端部から梁部材23に設けられた樋37
に落下し、樋37を伝って受槽2内に落下する。したが
って、介助者は回動カバー25が邪魔になることなく、
かつ回動カバー27から落下する水の影響を受けること
なく入浴者Mへの介助作業ができる。また、サブカバー
27から落下する水が入浴者Mにかかって不快な思いを
させることがない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシャワー
バス装置によれば、片持ち構造のストレッチャの、開放
側である足側端部を、装置本体の頭側端部から収容する
ことにより、入浴者を装置の長手方向中心線に沿って収
容することを容易とする。そして、ストレッチャの下部
フレームおよび受槽の頭側端部における下面に、ストレ
ッチャの担架部を受槽に収容する際に互いに係合し合っ
て両者の長手方向中央線を一致させるガイドを設けるこ
とにより、さらに容易かつ確実に入浴者を装置の長手方
向中心線に沿って収容できる。
【0063】また、ストレッチャの担架部を足部と背部
とからなる長座位が可能なリクライニング構造とすれ
ば、入浴者は、仰臥あるいは長座位の姿勢を任意に取る
ことができる。そして、背部が斜目の長座位状態におい
て、背部の下端部が当接し、担架部の前記受槽内への収
容位置よりもさらに足側端部方向へのストレッチャの走
行を阻止するストッパを受槽に設けることにより、入浴
者の頭をカバーに衝突させるおそれがない。
【0064】また、ストレッチャの担架部における頭側
端部に、入浴者の頭を載せる洗髪台を、頭の上下方向の
首振りを可能とするよう回動自在に、かつその回動角度
を任意の角度に固定できるよう設けることにより、入浴
者の頭の角度を任意に替えられることができ、さらに、
この洗髪台の縁に沿って洗髪水を受槽内に導く排水用の
溝を形成すれば、洗髪の際のシャワー水は受槽内に流れ
落ち、周囲を濡らすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシャワーバス装置の全体側
面図である。
【図2】同装置の内部を示し仰臥姿勢の入浴者を収容状
態の全体側面図である。
【図3】同装置の内部を示し長座位姿勢の入浴者を収容
状態の全体側面図である。
【図4】同装置の正面図である。
【図5】同装置の背面図である。
【図6】回動カバーを示す平面図である。
【図7】上側ノズルの構成を示す側面図である。
【図8】洗髪台の斜視図である。
【図9】シャワー機構の配管系統図である。
【符号の説明】
1 シャワーバス装置 2 受槽 4 シャワー機構 5 装置本体 5A 装置本体の頭側端部 5B 装置本体の足側端部 6 ストレッチャ 6A ストレッチャの頭側端部 6B ストレッチャの足側端部 8 ストレッチャのフレーム 9 担架部 9a 担架部の足部 9b 担架部の背部 11 受槽の開口 12 受槽の凹所 17 ガイド凸部(ガイド) 62 上部フレーム 63 連結フレーム 64 下部フレーム 66 ガイド板(ガイド) 67a 背部の下端部 68 ストッパ 70 洗髪台 72 洗髪台の溝 M 入浴者

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通水性を有するストレッチャの担架部に
    仰臥する入浴者が出入りさせられ上方への開口を有する
    受槽と、この受槽の前記開口を開閉し閉状態で前記入浴
    者を覆う回動カバーとを備え、 回動カバーの閉時において略直方ドーム体状となり、長
    手方向一端側および他端側が、それぞれ入浴者の頭およ
    び足を配することになる頭側端部および足側端部とさ
    れ、 前記入浴者に対して適温水を噴出するシャワー機構が設
    けられたシャワーバス装置において、 前記ストレッチャは、前記入浴者が仰臥する前記担架部
    と、この担架部を支持し走行用車輪が設けられたフレー
    ムとを備え、長手方向一端側および他端側が、それぞれ
    入浴者の頭および足を配することになる頭側端部および
    足側端部とされる平面視長方形状に形成され、前記フレ
    ームは、担架部を直接支持する上部フレームと、この上
    部フレームの頭側端部から下方に延びる連結フレーム
    と、この連結フレームの下端から足側端部に向かって延
    びる下部フレームとが一体化された片持ち構造とされ、
    前記車輪は少なくとも前記下部フレームに装着され、 このストレッチャの足側端部を、装置本体における頭側
    端部から長手方向に沿って装置本体内に導き入れること
    により担架部が装置本体内に収容され、受槽の頭側端部
    における下面には、装置本体内への担架部の収容動作時
    に、前記フレームの下部フレームおよび車輪の移動を許
    容する切欠きが形成され、前記ストレッチャの担架部は、前記入浴者の背中および
    足を載せる背部および足部とを備え、背部は足部に対し
    回動自在に結合されて入浴者の仰臥位および長座位の各
    姿勢を可能とするリクライニング式構造とされ、背部が
    斜目の長座位状態において、背部の下端部が当接し、担
    架部の前記受槽内への収容位置よりもさらに足側端部方
    向へのストレッチャの走行を阻止するストッパが、前記
    受槽に設けられていること を特徴とするシャワーバス装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ストレッチャの前記フレームにおけ
    る前記下部フレームおよび前記受槽の頭側端部における
    下面には、ストレッチャの担架部を装置本体内に収容す
    る際、互いに係合し合って両者の長手方向中央線を一致
    させるガイドがそれぞれ設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載のシャワーバス装置。
  3. 【請求項3】 前記ストレッチャの担架部における頭側
    端部には、前記入浴者の頭を載せる洗髪台が、頭の上下
    方向の首振りを可能とするよう回動自在に、かつその回
    動角度を任意の角度に固定できるよう設けられ、この洗
    髪台には、その縁に沿って洗髪水を前記受槽内に導く排
    水用の溝が形成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載のシャワーバス装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015123882A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 日本フルハーフ株式会社 ウイング車の荷台端部構造

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