JP3280654B2 - 病弱者の介護設備 - Google Patents

病弱者の介護設備

Info

Publication number
JP3280654B2
JP3280654B2 JP2000106854A JP2000106854A JP3280654B2 JP 3280654 B2 JP3280654 B2 JP 3280654B2 JP 2000106854 A JP2000106854 A JP 2000106854A JP 2000106854 A JP2000106854 A JP 2000106854A JP 3280654 B2 JP3280654 B2 JP 3280654B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bathtub
bed
sick
head
tub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000106854A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001286526A (ja
Inventor
忠男 徳山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
Priority to JP2000106854A priority Critical patent/JP3280654B2/ja
Publication of JP2001286526A publication Critical patent/JP2001286526A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3280654B2 publication Critical patent/JP3280654B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に一般家庭や老人
保健施設において、歩行できない病人や身体障害者、ほ
ぼ寝たきりの衰弱した老人、その他の比較的軽度な病弱
者を1人の介護者でも便利良く入浴させることができる
介護設備に関する。
【0002】
【従来の技術】日本の特殊な住宅事情に鑑み、その6畳
以下の狭い室内にも据え付け使用可能な介護設備の各種
が提案されているが、そのうち特開平4−218160
号がベッド装置と浴槽並びに吊り上げ装置を具備してい
る点で、その全体として本発明に最も近似する公知技術
であると考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知発
明の構成では未だ次の諸問題がある。
【0004】即ち、スライダー(4)(5)と支柱
(6)(7)をベッド本体(3)の横方向へスライド作
動させるモーター(16)や、支柱(6)(7)に沿っ
て側棒(10)(11)の支持部材(8)(9)を昇降
作動させるモーター(49)、浴槽(103)を上下方
向に沿って伸縮作動させるモーター(143)並びにそ
の浴槽(103)をベッド本体(3)に対して横方向へ
進退作動させる一対のモーター(166)が必要であ
り、そのため全体的に著しく複雑・高価となるほか、操
作上も甚だ煩らわしく、特に介護者が高齢の婦人である
ような場合、その操作順序を誤りやすい。
【0005】しかも、浴槽(103)が可撓性の防水シ
ート材料から成るため、これを所謂パンタグラフ式のフ
レーム(109)(110)により保形して、モーター
(143)の作動によって伸張させなければ、その浴槽
(103)内へ給湯することができず、更に別個な担架
(200)も浴槽(103)へ挿入セットしなければ、
病弱者を入浴させることができないため、その病弱者の
身体へ下方から側棒(10)(11)のハンガーシャベ
ル(61)を正確に差し込む必要があることとも相俟っ
て、病弱者を入浴させるための準備作業上非常に煩らわ
しく、1人の介護者では到底速やかに入浴させることが
できない。
【0006】その場合、浴槽(103)は終始開放状態
にあるため、入浴中の病弱者を洗う水滴が飛散し、容易
に湯冷めしてしまうほか、湿気が室内に充満して建物に
悪影響を及ぼすことにもなり、特に畳敷きの和室では据
え付け使用し難い。
【0007】又、病弱者がベッド本体(3)に寝かされ
ている平常時、支柱(6)(7)や支持部材(8)
(9)並びに側棒(10)(11)が仮令ベッド本体
(3)における一方の横端部へ片寄せられるとしても、
これらが依然としてベッド本体(3)からの起立架構状
態を保っていることに変りはなく、病弱者の受ける圧迫
感や違和感を完全に払拭することは困難である。
【0008】特に、上記支柱(6)(7)や支持部材
(8)(9)並びに側棒(10)(11)がベッド本体
(3)における一方の横端部へ片寄せられるとしても、
その片寄せられる一方の横端部が室内の壁面となる場合
には、上記支持部材(8)(9)のアーム(29)(3
0)を枢支ピン(31)(32)の廻りに起伏させて、
側棒(10)(11)を折りたたむための空間や、スラ
イダー(4)(5)と浴槽(103)をベッド本体
(3)における逆な他方の横端部から張り出すための空
間が必要であることとも相俟って、それだけ大きな据え
付け上の占有面積を確保しなければならない。その結
果、4.5畳程度の室内では介護者の自由に動けるスペ
ースが無くなってしまうのである。
【0009】更に、スライダー(4)(5)はその側棒
(10)(11)のハンガーシャベル(61)により持
ち上げた病弱者を、ベッド本体(3)における他方の横
端部から張り出す浴槽(103)の真上位置まで移動さ
せるに過ぎず、その移動ストロークが予じめ固定的に決
まっているため、例えばベッド本体(3)の周辺位置へ
据え付けた別個な腰掛け便器や車椅子、ソファーなどへ
病弱者を移動させることは不可能であり、その病弱者の
日常生活を効果的に支援することもできない。
【0010】要するに、上記公知発明は重度の病弱者を
対象として、その病弱者をあたかも品物のように扱い、
終始自動機械力により移動させる構成を採っているた
め、比較的軽度の病弱者には却って不安感や違和感を与
えることとなり、介護者としても簡易に便利良く使用す
ることができない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような諸問
題の改良を企図しており、そのために有用な病弱者の介
護設備として、頭側脚台と足側脚台との前後相互間を連
結一体化する左右一対の平行なベッド本体梁と、その両
ベッド本体梁の左右相互間に敷き詰め並列された床板と
を備え、上記頭側脚台の後面と足側脚台の前面並びにベ
ッド本体梁の下面とから横向き開放する浴槽収納空間を
区画形成したベッドと、
【0012】上記ベッドの一定幅よりも狭幅な直方体と
して浴槽収納空間に納まる深さを有し、その内部が前上
がり傾斜状態の背凭れ壁を介して、足側の入浴用主槽と
頭側の洗髪用副槽に区分されていると共に、同じく底面
には複数の自在車輪が軸支されているほか、上記主槽と
副槽との各別な前後一対又は共通する1個の排水管が、
何れも左方向又は右方向への互換的に排水使用できる二
叉分岐状態として張り出し設置された可動浴槽と、
【0013】上記可動浴槽の副槽とほぼ対応位置する前
端部のみが、介護者の作業手挿入窓として切り欠かれた
断面倒立U字型をなし、且つ後端部が浴槽へ起伏的な回
動自在に枢着されて、病弱者の入浴中浴槽の施蓋状態に
使用する透明又は半透明の浴槽用開閉カバーと、
【0014】上記ベッドの頭側脚台における左右何れか
一方の偏心位置へ、残る他方との互換的に差し込み垂立
された回動自由な回動ポールと、下部基端がその回動ポ
ールの上端部へ付属的に枢着された昇降アームと、その
昇降アームを起伏的に昇降作動させるための電動シリン
ダーと、上記昇降アームの上部先端へ揺動自在に枢着さ
れたハンガーフックとを備え、そのハンガーフックに病
弱者を吊持するハンモックが掛脱自在に掛止使用される
病弱者移動用のリフターとから成り、
【0015】上記ベッドを形作る頭側脚台の後面と足側
脚台の前面に、各々上下一対づつの平行な転動ローラー
用ガイドレールを左右方向へ延在する横断状態として取
り付け固定すると共に、
【0016】その下側ガイドレールの一端部に浴槽抜け
止め用遊転ローラーと同じく他端部に浴槽位置決め用ス
トッパーとを、その互換的に各々嵌め付け一体化する一
方、
【0017】上記可動浴槽の前面と後面に、各々上記ガ
イドレールの上下相互間へ介在することとなるローラー
受けフレームの一対をベッドの一定幅とほぼ同じ長さと
して、その浴槽から横向きに一定量だけ張り出す平行状
態に取り付け固定すると共に、
【0018】その各ローラー受けフレームの張り出し先
端部に上側ガイドレールを転動する少なくとも2個づつ
の転動ローラーと、下側ガイドレールを転動する1個づ
つの転動ローラーとを軸支することにより、
【0019】上記ベッドの浴槽収納空間に対して可動浴
槽を横方向から引き出し式に出し入れ操作し、その予じ
め引き出して上記開閉カバーの開放状態に保った浴槽
へ、上記リフターにより病弱者をベッドから吊り降ろし
入浴させ、その入浴後の病弱者を同じく浴槽からベッド
へ吊り上げ復帰させることができるように定めたことを
特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の具体
的構成を説明すると、図1〜8はその基本実施形態に係
る介護設備の概略全体を示しており、これは病弱者
(M)を寝かせるためのベッド(A)と、そのベッド
(A)の真下位置に開放する浴槽収納空間(S)へ横方
向から出し入れ操作される引き出し式の可動浴槽(B)
と、同じくベッド(A)に組み付けユニット化された病
弱者移動用のリフター(C)とを備え、その据え付け使
用する現場において組み立てられるようになっている。
【0021】先ず、ベッド(A)の詳細について言え
ば、これを抽出して示した図9〜15において、(1
a)(1b)は頭側脚台と足側脚台との前後一対であ
り、何れも高強度の合成樹脂材から図11のような三方
脚型に成形されたコーナー継手(2a)(2b)の上下
一対づつを介して、枠組み状態に差し込み一体化された
複数本の骨格(3a)(3b)と、その骨格(3a)
(3b)の隣り合う相互間へ密閉状態に差し込み固定さ
れた複数枚の包囲板(4a)(4b)とから、各々直方
体型の中空ボックスに仕上げられている。その両脚台
(1a)(1b)の骨格(3a)(3b)と包囲板(4
a)(4b)は悉くステンレス鋼の型材から成る。
【0022】その場合、上記ベッド(A)の両脚台(1
a)(1b)は互いに同じ一定幅(W)を備えている
が、その設置高さとしては頭側脚台(1a)の方が足側
脚台(1b)よりも背高く垂立している。(5a)(5
b)は両脚台(1a)(1b)における上側のコーナー
継手(2a)(2b)へ、各々上方から螺入締結された
握りボールであり、安全な把手として機能する。
【0023】(6a)(6b)(7a)(7b)は同じ
く両脚台(1a)(1b)における下側のコーナー継手
(2a)(2b)へ、各々逆な下方から進退自在に螺入
締結された接地座板と接地ボールとの2種であり、これ
らの全体的な昇降調整操作によって、ベッド(A)を室
内の床面へ水平設置状態に安定良く据え付けることがで
きる。
【0024】(8)は両脚台(1a)(1b)の前後相
互間に亘って連続一体化された左右一対の平行なベッド
本体梁であって、何れも内側面に床板受け止め段面
(9)を備えたステンレス鋼の型材から成り、その向か
い合う床板受け止め段面(9)の左右相互間には、複数
枚の床板(10)が図13、14のような継ぎ足し横断
状態に敷き詰め並列されている。その床板(10)も悉
くステンレス鋼の型材から成り、両ベッド本体梁(8)
に対しては非固定状態にある。
【0025】そして、その床板(10)を受け止める両
ベッド本体梁(8)の下面と上記頭側脚台(1a)の後
面並びに足側脚台(1b)の前面によって、横向き開放
した浴槽収納空間(S)が区画形成されているのであ
る。
【0026】(11)は上記床板(10)への全体的に
載置セットされた電動マットであって、図12に抽出す
るような2つ折り状態に枢支された頭側マット(12)
と足側マット(13)とを備え、しかもその頭側マット
(12)を手持ち使用可能なリモコンスイッチ(14)
のボタン操作によって、所望角度(α)の傾斜状態に起
し上げることもできるようになっている。その電動マッ
ト(11)上に敷布などを介して、病弱者(M)が寝か
されることは言うまでもない。
【0027】(15)は上記ベッド本体梁(8)へ上方
から抜き差し自在に差し込まれた手摺り枠(サイドガー
ド)であって、図1のような側面視のほぼ倒立U字型に
屈曲されたステンレス鋼の管材から成り、上記マット
(11)や敷布などが滑り落ちることも防止する。但
し、上記ベッド(A)が室内の壁面へ片寄せて据え付け
使用される場合には、その壁面側に位置することとなる
ベッド本体梁(8)の手摺り枠(15)は、これをベッ
ド本体梁(8)から抜き取っても良い。
【0028】又、(16)は上記手摺り枠(15)との
抜き差し互換的に、やはりベッド本体梁(8)へ上方か
ら差し込み使用されるテーブル支持脚であって、図2、
3、6に示すような電動マット(11)上を横断する正
面視の倒立L字型又は倒立U字型に屈曲されたステンレ
ス鋼の管材から成り、これに上方からテーブル(17)
を係脱自在に係止させて、上記マット(11)により上
半身が起された姿勢状態の病弱者(M)に対し、そのベ
ッド(A)上での食事をさせることも可能である。
【0029】(18)は上記頭側脚台(1a)の内部へ
垂立状態に固定一体化された左右一対の軸受スリーブで
あって、ステンレス鋼の管材から成り、その左右一対と
して偏心した何れか一方の軸受スリーブ(18)には、
病弱者移動用リフター(C)の後述する回動ポールが上
方から差し込まれることとなる。差し込み使用されない
で残る他方の軸受スリーブ(18)は、その上方から盲
栓(19)によって被覆化粧される。
【0030】ベッド(A)を室内の壁面へ片寄せて据え
付けることとの位置関係上、左右一対の軸受スリーブ
(18)を選択して、その何れか一方へリフター(C)
の回動ポールを互換的に差し込み使用できるようになっ
ているのである。尚、消臭や吸湿、殺菌などに有効な備
長炭(図示省略)が収納された多孔容器(20)を、上
記脚台(1a)(1b)の上面に載置使用することが好
ましい。
【0031】更に、上記ベッド(A)の浴槽収納空間
(S)へ臨む頭側脚台(1a)の後面と足側脚台(1
b)の前面には、図9、15のようなステンレス鋼の横
向きチャンネル溝型材から成るレール受けフレーム(2
1a)(21b)が、横断状態に取り付け固定されてい
る。(22a)(22b)(23a)(23b)はその
各レール受けフレーム(21a)(21b)の水平な上
下両面を挟む補強フレームの上下一対であって、向かい
合うステンレス鋼のリップ溝付きアングル型材から成
り、その内部を突っ張る筋交い板(24a)(24b)
(25a)(25b)も具備することによって、上記レ
ール受けフレーム(21a)(21b)が不正に変形す
ることを防止している。
【0032】(26a)(26b)(27a)(27
b)は各レール受けフレーム(21a)(21b)にお
ける補強フレーム(22a)(22b)(23a)(2
3b)と重なり合う水平な上下両面に沿って敷設一体化
された転動ローラー用ガイドレールの上下一対であり、
互いに向かい合い開口するステンレス鋼のチャンネル溝
型材から成る。
【0033】その上下一対のガイドレール(26a)
(26b)(27a)(27b)は言うまでもなくベッ
ド(A)の左右横方向に沿って平行に延在しているが、
その下側ガイドレール(27a)(27b)の一端部
(入口部)には浴槽抜け止め用の遊転ローラー(28
a)(28b)が嵌め付け一体化されており、可動浴槽
(B)を上記ベッド(A)の浴槽収納空間(S)から引
き出した時、その浴槽(B)側の後述する転動ローラー
を遊転ローラー(28a)(28b)によって受け止め
るようになっている。
【0034】又、(29a)(29b)は同じく下側ガ
イドレール(27a)(27b)の他端部(奥部)に嵌
め付け固定された浴槽位置決め用ストッパーであって、
ゴムやその他のクッション材から成り、可動浴槽(B)
を上記ベッド(A)の浴槽収納空間(S)へ押し込んだ
時、その浴槽(B)側の転動ローラーを静かに受け止め
る。
【0035】尚、ベッド(A)を室内の壁面へ片寄せて
据え付けることとの関係上、その位置決め用ストッパー
(29a)(29b)と上記抜け止め用遊転ローラー
(28a)(28b)も、下側ガイドレール(27a)
(27b)の両端部へ互換的に取り付け使用できるよう
になっている。
【0036】次に、可動浴槽(B)の詳細を説明する
と、これは図16〜21に抽出する如く、やはり高強度
な合成樹脂材から三方脚型に成形された上下一対づつの
コーナー継手(30)を介して、枠組み状態に差し込み
一体化された複数本の骨格(31)と、その骨格(3
1)の隣り合う相互間へ水密状態に差し込み固定された
複数枚の包囲板(32)とから、上記ベッド(A)の浴
槽収納空間(S)に納まる深さの直方体として仕上げら
れている。その浴槽(B)の骨格(31)と包囲板(3
2)もすべてステンレス鋼の型材から成る。
【0037】しかも、上記浴槽(B)の内部は背凭れ壁
(33)を介して、足側の広大な入浴用主槽(B1)と
頭側の狭小な洗髪用副槽(B2)に区分されており、そ
の主槽(B1)に入浴した病弱者(M)の身体を洗える
ほか、上記背凭れ壁(33)の前上がり傾斜面へ凭れ掛
かる姿勢状態に寝かせた病弱者(M)の頭髪や顔を、副
槽(B2)の新鮮な湯によって洗うこともできるように
なっている。上記背凭れ壁(33)もステンレス鋼の型
材から成り、その支持枕(34)を介して浴槽(B)の
内部に取り付け固定されている。
【0038】(35a)(35b)は上記浴槽(B)に
おける副槽(B2)の底面と主槽(B1)の底面に各々
開口分布された排水孔の前後一対であり、何れも排水栓
(図示省略)によって封止できることは言うまでもな
い。(36a)(36b)はその各排水孔(35a)
(35b)へ下方から三方脚型の管継手(37a)(3
7b)を介して連通接続された排水管であり、何れも浴
槽(B)の底面から左右横方向への二叉分岐状態に張り
出している。
【0039】上記ベッド(A)が室内の壁面へ片寄せて
据え付けられることとの位置関係上、その浴槽(B)の
左方向と右方向へ互換的に排水使用できるようになって
いるのである。(38a)(38b)は各排水管(36
a)(36b)の張り出し先端部へボールバルブ(39
a)(39b)を介して締結一体化されたホース継手、
(40a)(40b)はフレキシブルな排水ホース(4
1a)(41b)の先端部に取り付けられたホース継手
であって、上記排水管(36a)(36b)側のホース
継手(38a)(38b)と雌雄関係での嵌合可能な構
成を備えており、そのホース継手(38a)(38b)
(40a)(40b)同志が特別の作業工具を要さず、
所謂ワンタツチ操作式の抜き差し自在に連通使用される
こととなる。
【0040】上記排水ホース(41a)(41b)の基
端部は自吸式ポンプ(42)の吸入側に接続されるが、
これとの互換的に給湯ホース(43)をそのポンプ(4
2)の吸入側へ接続使用することによって、一般家庭な
どの浴室に既設の給湯用蛇口や給湯器(図示省略)か
ら、本発明の介護設備をなす可動浴槽(B)へ給湯する
こともできる。その給湯ホース(43)により浴槽
(B)の上方から給湯されるのである。
【0041】(44a)(44b)は上記ベッド(A)
の両脚台(1a)(1b)に付属するガイドレール(2
6a)(26b)(27a)(27b)の上下相互間に
介在する対応高さ関係として、浴槽(B)の前面と後面
へ平行な横断状態に各々取り付け固定されたローラー受
けフレームであり、何れもステンレス鋼の横向きハット
型材から成る。
【0042】その前後一対のローラー受けフレーム(4
4a)(44b)は図17、18のように上記ベッド
(A)の一定幅(W)とほぼ同じ長さとして、これより
も狭幅な浴槽(B)から上記浴槽収納空間(S)への横
向きに一定量(L)だけ張り出しており、その張り出し
先端部(奥部)には上側のガイドレール(26a)(2
6b)を転動する転動ローラー(45a)(45b)
と、下側のガイドレール(27a)(27b)を転動す
る転動ローラー(46a)(46b)とが各々軸支され
ている。
【0043】その場合、上側の転動ローラー(45a)
(45b)は少なくとも2個づつとして並列することに
より、上記ベッド(A)の浴槽収納空間(S)から引き
出された浴槽(B)の偏心荷重に対抗して、その浴槽
(B)を安定良く受け止め支持できるようになってい
る。これに反して、下側の転動ローラー(46a)(4
6b)は1個づつあれば足り、これが浴槽(B)の引き
出し時、ベッド(A)側の遊転ローラー(28a)(2
8b)に受け止められて、その浴槽(B)を抜け止め状
態に保つ一方、浴槽(B)の押し込み時に、ベッド
(A)側の位置決め用ストッパー(29a)(29b)
と衝当することは、先に一言した通りである。
【0044】又、上記浴槽(B)を形作る下側のコーナ
ー継手(30)には、下方から自在車輪(47)が進退
自在に螺入締結されており、万一上記ベッド(A)の浴
槽収納空間(S)から引き出された浴槽(B)が、その
先端部から傾斜したとしても、複数の自在車輪(47)
によって室内の床面へ安定良く受け持つことができるよ
うになっている。その床面が畳の和室である場合にも、
これを傷付けるおそれがない。
【0045】上記浴槽(B)は図1〜8から明白なよう
に、ベッド(A)の両脚台(1a)(1b)に付属して
いる上下一対づつのガイドレール(26a)(26b)
(27a)(27b)と、これに沿い転動する複数づつ
の転動ローラー(45a)(45b)(46a)(46
b)を介して、そのベッド(A)の両脚台(1a)(1
b)へ組み付けユニット化されているため、1人の介護
者でも浴槽(B)をベッド(A)の浴槽収納空間(S)
に対して、横振れするおそれなく円滑・確実に出し入れ
操作でき、このことは浴槽(B)に貯湯されていても同
様である。
【0046】(48)はその出し入れ操作用の把手であ
って、ステンレス鋼の管材から成り、上記浴槽(B)の
側面に取り付けられている。これを図例では前後方向へ
延在する長い1本として、水平状態に取り付けている
が、その短かい複数本を垂直状態に取り付けても勿論良
い。尚、上記浴槽(B)における主槽(B1)の内部に
は、消臭や殺菌などに有効な備長炭(図示省略)の収納
された多孔容器(49)を据え付け使用することが望ま
しい。
【0047】又、(50)は病弱者(M)の頭髪や顔を
洗う時に、上記浴槽(B)を施蓋するための開閉カバー
であり、その浴槽(B)の開口幅とほぼ対応する断面倒
立U字型として、透明又は半透明の合成樹脂材から成形
されているが、その浴槽(B)の副槽(B2)とほぼ対
応位置する前端部のみは、上方から病弱者(M)の頭髪
や顔を洗う作業手の挿入窓(51)として切り欠かれた
状態にある。
【0048】そして、その浴槽用開閉カバー(50)の
後端部が浴槽(B)の開口後縁部へ、図16、17のよ
うな左右一対のヒンジ(52)を介して起伏的な回動自
在に枢着されている。その開閉カバー(50)の開度
(β)は90度よりも大きく、好ましくは約120度と
して、病弱者(M)をリフター(C)により浴槽(B)
の内部へ支障なく吊り降ろし、又は吊り上げることがで
きるようになっている。
【0049】(53)は上記開閉カバー(50)を起し
上げた開放状態に保つ左右一対の支持ステーであって、
その長手方向における一端部が浴槽(B)の開口側縁部
に各々枢着されており、同じく他端部を開閉カバー(5
0)の側面へ各々係止固定する押しボタン(54)が、
押し込み操作されることにより初めて、上記開閉カバー
(50)が自由自在に回動作用し、その押し込み操作手
を離せば自づと開閉カバー(50)が固定状態に施錠さ
れる。
【0050】(55)は上記開閉カバー(50)におけ
る前端部の両側面に付与された左右一対の係止切欠、
(56)はその各係止切欠(55)へ係脱自在に係止さ
れる回動レバーであり、何れも浴槽(B)の開口側縁部
へ垂直な支点ピン(57)を介して対応的に枢着されて
いる。
【0051】病弱者(M)の頭髪や顔を洗うために、そ
の開閉カバー(50)を浴槽(B)の施蓋状態として使
用する時、上記回動レバー(56)の爪先部(58)を
開閉カバー(50)の係止切欠(55)へ差し込み係止
させることにより、その開閉カバー(50)の前端部を
下降しないように受け止め規制し、入浴中の病弱者
(M)を安全に保つようになっているのである。
【0052】上記回動レバー(56)を支点ピン(5
7)の廻りに約90度だけ回動操作して、その爪先部
(58)を開閉カバー(50)の係止切欠(55)から
抜き出せば、その開閉カバー(50)の前端部が浴槽
(B)の内部へ落ち込むことになるため、その嵩低い施
蓋状態のもとで、浴槽(B)を上記ベッド(A)の浴槽
収納空間(S)に対して支障なく出し入れ操作すること
ができる。その浴槽(B)の内部へ落ち込んだ開閉カバ
ー(50)における前端部の両側面は、上記浴槽(B)
の背凭れ壁(33)に対応形成された左右一対の受け止
め切欠(59)によって、下方から受け止められるよう
になっている。
【0053】(60)は上記開閉カバー(50)の上面
に取り付けられた開閉操作用の把手であり、左右横方向
に沿って延在している。(61)は同じく開閉カバー
(50)における上記挿入窓(51)の付近に取り付け
られたタオル吊り掛けバーであって、上記開閉操作用の
把手(60)と平行しており、ここに吊り掛けたタオル
(図示省略)によって、その挿入窓(51)を病弱者
(M)の安全に遮蔽したり、或いは病弱者(M)の洗い
終えた頭髪や顔を拭いたりできるようになっている。
【0054】浴槽(B)は上記のような開閉カバー(5
0)を備えているため、病弱者(M)に温浴効果を与え
ることができるばかりでなく、室内に湿気が充満して建
物に悪影響を与えるおそれもない。又、その開閉カバー
(50)は透明又は半透明であるため、入浴中の病弱者
(M)を外部から介護者が確認することもできる。
【0055】更に、病弱者移動用のリフター(C)を詳
述すると、これは上記ベッド(A)の頭側脚台(1a)
に組み付けユニット化されている。
【0056】即ち、その状態の明らかな図1〜4や図
6、7において、(62)は上記頭側脚台(1a)の内
部に固定されている軸受スリーブ(18)の左右何れか
一方へ、上方から抜き差し互換的に差し込み垂立された
回動ポールであり、その回動ポール(62)がベッド
(A)の頭側脚台(1a)から露出する上端部には、昇
降アーム支持ブラケット(63)が差し込み固定されて
いるほか、同じく頭側脚台(1a)の上面から露出する
回動ポール(62)の下端部には、電動シリンダー支持
ブラケット(64)が被着一体化されてもいる。その回
動ポール(62)はステンレス鋼の管材から成る。
【0057】(65)はやはりステンレス鋼の管材から
ほぼ倒立L字型に屈曲形成された昇降アームであって、
その下部基端が上記昇降アーム支持ブラケット(63)
の二叉フォーク部に差し込まれた上、水平な支点ピン
(66)を介して起伏的な回動自在に枢着されている。
(67)はその支点ピン(66)から横向きに張り出し
延長された操作ハンドルであり、これによって上記回動
ポール(62)を360度の自由自在に回動させること
ができるようになっている。その操作ハンドル(67)
は支点ピン(66)の廻りに折りたたみ伏倒させること
も可能である。
【0058】その回動ポール(62)の上端部には、こ
れから上方への延長搭載状態に上記昇降アーム(65)
が付属一体化されているため、その昇降アーム(65)
も360度回動し得ることは勿論である。その場合、図
示の操作ハンドル(67)はレバーハンドル形態として
ステンレス鋼の管材から成るが、これに代るサークル状
のステアリングハンドル形態を採用しても良い。
【0059】(68)は同じく昇降アーム(65)の上
部先端に被着一体化されたハンガーブラケット、(6
9)はそのハンガーブラケット(68)の二叉フォーク
部へ下方から差し込まれ、且つ水平な支点ピン(70)
によって揺動自在に枢着された振り子ホルダー、(7
1)はその振り子ホルダー(69)に軸受けされた垂直
な支点ピン(72)を中心として、360度の回動自在
に枢着されたハンガーフック支持ブラケットであり、こ
れにはハンガーフック(73)の中間部が貫通横架され
ている。ハンガーフック(73)はステンレス鋼の棒材
から成り、その両端に屈曲する左右一対のフック部(7
4)へ、後述のハンモックが吊り掛け使用されることと
なる。
【0060】又、(75)は上記昇降アーム(65)を
昇降作動させるための電動シリンダーであって、その基
端部が上記回動ポール(62)に付属している電動シリ
ンダー支持ブラケット(64)の二叉フォーク部へ差し
込まれ、且つ水平な支点ピン(76)によって枢着され
ている。(77)はその電動シリンダー(75)の進退
ロッド、(78)は上記昇降アーム(65)の中途高さ
位置に被着一体化された進退ロッド支持ブラケットであ
り、その二叉フォーク部に上記進退ロッド(77)の先
端部が差し込まれた上、やはり水平な支点ピン(79)
を介して枢着されている。
【0061】そのため、図22から示唆されるように、
病弱者(M)の介護者は上記操作ハンドル(67)を片
手で握り持ち乍ら、その手動操作により意のままに適当
な角度だけ、回動ポール(62)をゆっくりと回動させ
ることができると共に、残る片手で上記電動シリンダー
(75)のリモコンスイッチ(80)をボタン操作し、
その回動ポール(62)による支持状態の昇降アーム
(65)を、適当な起伏角度だけ昇降作動させることも
できる。
【0062】(81)は室内の電源コンセント(図示省
略)に接続使用される上記電動シリンダー用コントロー
ラーであって、停電時のバッテリーも内蔵しており、こ
れに電動シリンダー(75)やそのリモコンスイッチ
(80)が電気的に結線されていることは、言うまでも
ない。このようなコントローラー(81)は上記ベッド
(A)を形作る頭側脚台(1a)の上面や、その周辺な
どの適当な位置に据え付けられる。
【0063】図4の符号(R)は昇降アーム(65)の
最大回動半径を示唆しているが、上記ベッド(A)の浴
槽収納空間(S)から横方向へ引き出された可動浴槽
(B)が、その最大回動半径(R)とオーバーラップす
る位置関係にあり、その引き出された可動浴槽(B)に
対して、病弱者(M)を円滑に吊り降ろし又は吊り上げ
ることができることは、言うまでもない。
【0064】殊更、図23のようなベッド(A)以外の
腰掛け便器(ポータブルトイレ)や車椅子、ソファー、
洗面台、その他の各種日常生活支援機器(82)を、室
内における上記昇降アーム(65)の最大回動半径
(R)とオーバーラップする関係の周辺位置へ据え付け
ることが好ましい。そうすれば、上記ベッド(A)から
病弱者(M)をその他の生活支援機器(82)へ吊持移
載させることもでき、その日常生活の支援に役立つから
である。
【0065】(D)は病弱者(M)を吊持するためのハ
ンモックであって、図24に抽出する如く、水洗いでき
る強靱な布地などの可撓材から形成されたシート(8
3)とストラップ(84)を備えており、その複数本の
ストラップ(84)が上記ハンガーフック(73)の両
フック部(74)へ掛脱自在に掛止されることとなる。
そのハンモック(D)のシート(83)とストラップ
(84)には、抗菌や消臭などの加工を施しておくこと
が好ましい。
【0066】上記のように構成された本発明の介護設備
を使用して、介護者が病弱者(M)を入浴させるに当っ
ては、先ずベッド(A)の浴槽収納空間(S)から可動
浴槽(B)を横方向へ引き出すと共に、その引き出した
側となる一方の排水管(36a)(36b)に排水ホー
ス(41a)(41b)やポンプ(42)などの接続配
管を行なって、浴室に既設の給湯用蛇口や給湯器から給
湯ホース(43)により、上記可動浴槽(B)の主槽
(B1)と副槽(B2)へ給湯する。その際には、タイ
マーなどの給湯量検知センサー(図示省略)も用いて、
浴槽(B)からのオーバーフローを予告させることが好
ましい。
【0067】このような入浴の準備と相前後して、ベッ
ド(A)上に寝かされている病弱者(M)の身体へ、上
記ハンモック(D)のシート(83)をそのストラップ
(84)が股下でのクロス状態となるように差し入れ装
着させる。その場合、上記電動マット(11)の頭側マ
ット(12)をリモコンスイッチ(14)により操作し
て、病弱者(M)の上半身を起し上げるならば、そのハ
ンモック(D)の装着作業を1人の介護者でも一層便利
良く行なえる。
【0068】次いで、上記病弱者移動用リフター(C)
の回動ポール(62)をその操作ハンドル(67)によ
り回動させると共に、同じく昇降アーム(65)をその
電動シリンダー(75)のリモコンスイッチ(80)に
より下降作動させて、ベッド(A)上の病弱者(M)に
向かって近づけ、その昇降アーム(65)におけるハン
ガーフック(73)の両フック部(74)へ、上記ハン
モック(D)のストラップ(84)を掛止させた上、そ
のリフター(C)により病弱者(M)をベッド(A)か
ら吊り上げるのである。
【0069】このような病弱者(M)の吊り上げ状態の
もとで、上記ベッド(A)の電動マット(11)やその
敷布、病弱者(M)の寝巻き類などを交換することもで
きる。
【0070】そして、上記吊り上げた状態にある病弱者
(M)を引き続き、回動ポール(62)の回動操作と昇
降アーム(65)の下降作動により、予じめベッド
(A)から引き出されている可動浴槽(B)へ、その上
方から図25、26のように吊り降ろして入浴させるの
である。その吊り降ろしに先立って、上記可動浴槽
(B)の開閉カバー(50)が起し上げられており、そ
の浴槽(B)の開放状態に施錠されていることは言うま
でもない。
【0071】病弱者(M)が可動浴槽(B)の背凭れ壁
(33)へ安定良く凭れ掛かる姿勢状態での入浴中、上
記ハンモック(D)のストラップ(84)は浴槽(B)
の開口側縁部へ折り返し状態に垂れ掛けられ、その状態
において介護者が病弱者(M)の身体を洗うのである。
【0072】その主槽(B1)の湯により身体を洗い終
えたならば、湯冷めや室内に対する湿気の放散などを防
ぐため、図25、26に示唆する如く、速やかに上記開
閉カバー(50)を浴槽(B)の施蓋状態に保って、病
弱者(M)に温浴効果を与え、その入浴状態のもとで介
護者が副槽(B2)の新鮮な湯により、病弱者(M)の
頭髪や顔を洗うこともできる。
【0073】病弱者(M)の身体や頭髪などを洗い終え
たならば、再度可動浴槽(B)を開放状態に保って、上
記ハンモック(D)のストラップ(84)を昇降アーム
(65)におけるハンガーフック(73)の両フック部
(74)へ掛止させ、そのリフター(C)により病弱者
(M)を浴槽(B)の真上位置へ一旦吊り上げ、その状
態のもとで病弱者(M)の身体や頭髪などを完全に拭
く。
【0074】その後、上記リフター(C)における回動
ポール(62)の回動操作と昇降アーム(65)の上昇
作動により、病弱者(M)をベッド(A)上への方向変
換的に移動させ、そのベッド(A)へ吊り降ろし復帰さ
せた最終的に、上記ハンモック(D)を病弱者(M)の
身体から取り去って寝かせるのである。
【0075】そして、上記可動浴槽(B)から排水さ
せ、その排水ホース(41a)(41b)やポンプ(4
2)などの接続配管も抜き取った上、浴槽(B)をベッ
ド(A)の浴槽収納空間(S)へ押し込めば良く、そう
すれば介護者がベッド(A)の周辺を自由自在に、且つ
安全に動ける状態となる。
【0076】上記リフター(C)による病弱者(M)の
吊り上げや吊り降ろし、方向変換の移動過程では、介護
者が病弱者(M)の身体を抱き持つように、その介助手
を添えることもできるため、移動中の病弱者(M)に不
安感を与えるおそれがなく、所謂スキンシップに役立
つ。
【0077】又、ベッド(A)に寝かせた病弱者(M)
の頭上からは、上記リフター(C)の昇降アーム(6
5)を回避させることができるため、その病弱者(M)
に圧迫感や違和感を与えるおそれもない。
【0078】更に、室内における昇降アーム(65)の
最大回動半径(R)とオーバーラップする関係の周辺位
置へ、病弱者(M)の日常生活に役立つベッド(A)以
外の腰掛け便器や車椅子、ソファー、洗面台などの各種
支援機器(82)を据え付けた場合にも、上記可動浴槽
(B)へ病弱者(M)を入浴させる作業に準じて、その
各種支援機器(82)とベッド(A)との相互間に亘る
病弱者(M)の移動が、やはり上記リフター(C)によ
って達成されるのであり、その病弱者(M)に用便や洗
顔、テレビジョンの視聴、窓からの眺望などを快適に行
なわせることができる。
【0079】次に、図27、28は本発明に係る介護設
備の変形実施形態を示しており、これでは上記病弱者移
動用リフター(C)の回動ポール(62)を、その操作
ハンドル(67)の手動操作によって360度回動させ
る代りに、上記ベッド(A)の頭側脚台(1a)へ回動
ポール駆動用ギャードモーター(85)とそのコントロ
ーラー(86)を内蔵設置すると共に、そのギャードモ
ーター(85)の上向き垂立する出力軸(87)を、上
記リフター(C)の回動ポール(62)と一体回転し得
るように伝動連結している。(88)はそのための軸継
手を示している。
【0080】(89)は上記ギャードモーター(85)
のコントローラー(86)をスイッチ操作する押しボタ
ン又は調整ボリュームであって、上記頭側脚台(1a)
の側面に露出しており、これによってリフター(C)の
回動ポール(62)を自動的に正逆回転させると共に、
同じくリフター(C)の上記昇降アーム(65)をその
リモコンスイッチ(80)の操作により昇降作動させ
て、病弱者(M)の吊り上げや吊り降ろし、方向変換を
行なえるようになっているのである。
【0081】又、その介護設備の変形実施形態では給湯
温度の調整可能な貯湯タンク(90)も室内へ、上記ベ
ッド(A)との別個に据え付けて、そのベッド(A)の
足側脚台(1b)に内蔵設置した給湯用コントローラー
(91)と、上記貯湯タンク(90)とを連通ホース
(92)によって接続配管している。
【0082】しかも、その給湯用コントローラー(9
1)と連通接続する首振り角度の調整可能なシャワーノ
ズル(93)を、上記可動浴槽(B)における主槽(B
1)の側面や就中好ましくは後面へ、内向き露出状態に
取り付けて、これから吹き出す湯により病弱者(M)の
身体を完全に洗うことができるようになっているほか、
同じく給湯用コントローラー(91)から可動浴槽
(B)の副槽(B2)まで派出させたシャワーヘッド
(94)付き延長給湯ホース(95)のシャワーヘッド
(94)を介護者が手持ち使用して、病弱者(M)の頭
髪や顔を便利良く洗うこともできるようになっている。
【0083】その場合、上記可動浴槽(B)の開閉カバ
ー(50)はシャワーノズル(93)やシャワーヘッド
(94)の使用中における水滴の飛散防止にも役立つ。
上記可動浴槽(B)を主槽(B1)と副槽(B2)に区
分する背凭れ壁(33)とその支持枕(34)は、これ
らを浴槽(B)の底面から浮上させることにより、その
主槽(B1)と副槽(B2)との連通状態に保って、排
水孔(35a)(35b)を共通の1個として開口形成
することが好ましい。上記貯湯タンク(90)も独自に
排水できることは勿論である。
【0084】何れにしても、本発明の介護設備では可動
浴槽(B)がベッド(A)の浴槽収納空間(S)に対し
て、左右何れの横方向からでも出し入れ操作でき、その
浴槽(B)からの排水も左方向と右方向への互換的に行
なえ、又浴槽抜け止め用遊転ローラー(28a)(28
b)と浴槽位置決め用ストッパー(29a)(29b)
も互換的に嵌め付け使用でき、更に病弱者移動用リフタ
ー(C)の回動ポール(62)も、ベッド(A)を形作
る頭側脚台(1a)の左右何れか一方へ、互換的に差し
込み垂立させることができるようになっているため、室
内の条件や希望に応じて左右何れの壁面にも片寄せて据
え付け使用することができ、4、5畳程度の狭い室内で
も介護者の自由に動けるスペースを確保し得るのであ
る。
【0085】尚、図27、28の変形実施形態における
その他の構成は上記基本実施形態と実質的に同一である
ため、その図27、28に図1〜26との対応符号を記
入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
【0086】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る病弱者
(M)の介護設備では、頭側脚台(1a)と足側脚台
(1b)との前後相互間を連結一体化する左右一対の平
行なベッド本体梁(8)と、その両ベッド本体梁(8)
の左右相互間に敷き詰め並列された床板(10)とを備
え、上記頭側脚台(1a)の後面と足側脚台(1b)の
前面並びにベッド本体梁(8)の下面とから横向き開放
する浴槽収納空間(S)を区画形成したベッド(A)
と、
【0087】上記ベッド(A)の一定幅(W)よりも狭
幅な直方体として浴槽収納空間(S)に納まる深さを有
し、その内部が前上がり傾斜状態の背凭れ壁(33)を
介して、足側の入浴用主槽(B1)と頭側の洗髪用副槽
(B2)に区分されていると共に、同じく底面には複数
の自在車輪(47)が軸支されているほか、上記主槽
(B1)と副槽(B2)との各別な前後一対又は共通す
る1個の排水管(36a)(36b)が、何れも左方向
又は右方向への互換的に排水使用できる二叉分岐状態と
して張り出し設置された可動浴槽(B)と、
【0088】上記可動浴槽(B)の副槽(B2)とほぼ
対応位置する前端部のみが、介護者の作業手挿入窓(5
1)として切り欠かれた断面倒立U字型をなし、且つ後
端部が浴槽(B)へ起伏的な回動自在に枢着されて、病
弱者(M)の入浴中浴槽(B)の施蓋状態に使用する透
明又は半透明の浴槽用開閉カバー(50)と、
【0089】上記ベッド(A)の頭側脚台(1a)にお
ける左右何れか一方の偏心位置へ、残る他方との互換的
に差し込み垂立された回動自由な回動ポール(62)
と、下部基端がその回動ポール(62)の上端部へ付属
的に枢着された昇降アーム(65)と、その昇降アーム
(65)を起伏的に昇降作動させるための電動シリンダ
ー(75)と、上記昇降アーム(65)の上部先端へ揺
動自在に枢着されたハンガーフック(73)とを備え、
そのハンガーフック(73)に病弱者(M)を吊持する
ハンモック(D)が掛脱自在に掛止使用される病弱者移
動用のリフター(C)とから成り、
【0090】上記ベッド(A)を形作る頭側脚台(1
a)の後面と足側脚台(1b)の前面に、各々上下一対
づつの平行な転動ローラー用ガイドレール(26a)
(26b)(27a)(27b)を左右方向へ延在する
横断状態として取り付け固定すると共に、
【0091】その下側ガイドレール(27a)(27
b)の一端部に浴槽抜け止め用遊転ローラー(28a)
(28b)と同じく他端部に浴槽位置決め用ストッパー
(29a)(29b)とを、その互換的に各々嵌め付け
一体化する一方、
【0092】上記可動浴槽(B)の前面と後面に、各々
上記ガイドレール(26a)(26b)(27a)(2
7b)の上下相互間へ介在することとなるローラー受け
フレーム(44a)(44b)の一対をベッド(A)の
一定幅(W)とほぼ同じ長さとして、その浴槽(B)か
ら横向きに一定量(L)だけ張り出す平行状態に取り付
け固定すると共に、
【0093】その各ローラー受けフレーム(44a)
(44b)の張り出し先端部に上側ガイドレール(26
a)(26b)を転動する少なくとも2個づつの転動ロ
ーラー(45a)(45b)と、下側ガイドレール(2
7a)(27b)を転動する1個づつの転動ローラー
(46a)(46b)とを軸支することにより、
【0094】上記ベッド(A)の浴槽収納空間(S)に
対して可動浴槽(B)を横方向から引き出し式に出し入
れ操作し、その予じめ引き出して上記開閉カバー(5
0)の開放状態に保った浴槽(B)へ、上記リフター
(C)により病弱者(M)をベッド(A)から吊り降ろ
し入浴させ、その入浴後の病弱者(M)を同じく浴槽
(B)からベッド(A)へ吊り上げ復帰させることがで
きるように定めてあるため、冒頭に述べた従来技術の諸
問題を完全に改良できる効果がある。
【0095】即ち、本発明の上記構成によれば、ベッド
(A)を形作る頭側脚台(1a)の後面と足側脚台(1
b)の前面には、各々上下一対づつの平行な転動ローラ
ー用ガイドレール(26a)(26b)(27a)(2
7b)が左右方向へ延在する横断状態として取り付け固
定されている。
【0096】他方、可動浴槽(B)はベッド(A)の一
定幅(W)よりも狭幅な直方体として浴槽収納空間
(S)に納まる深さを備え、その上記頭側脚台(1a)
の後面へ臨む前面と足側脚台(1b)の前面へ臨む後面
には、各々上側ガイドレール(26a)(26b)と下
側ガイドレール(27a)(27b)との相互間へ介在
することとなるローラー受けフレーム(44a)(44
b)の一対が、上記ベッド(A)の一定幅(W)とほぼ
同じ長さとして、各々浴槽(B)自身から横向きに一定
量(L)だけ張り出す平行状態に取り付け固定されてい
る。
【0097】しかも、その各ローラー受けフレーム(4
4a)(44b)の張り出し先端部(奥部)には、上側
ガイドレール(26a)(26b)を転動する少なくと
も2個づつの転動ローラー(45a)(45b)と、下
側ガイドレール(27a)(27b)を転動する1個づ
つの転動ローラー(46a)(46b)とが軸支されて
いる。
【0098】そのため、1人の介護者が上記可動浴槽
(B)を仮令貯湯状態にあっても、ベッド(A)の浴槽
収納空間(S)に対して横振れのおそれなく、軽労力で
の極めて円滑・確実に出し入れ操作することができ、そ
の病弱者(M)を入浴させる準備上、モーターの動力や
担架なども一切不要である。
【0099】又、上記浴槽収納空間(S)から引き出さ
れた浴槽(B)が貯湯状態となり、病弱者(M)が入浴
することによって、その浴槽(B)の偏心荷重がベッド
(A)に作用したとしても、上記した上側転動ローラー
(45a)(45b)が並列する少なくとも2個づつと
して、上側ガイドレール(26a)(26b)と係合し
た所謂突っ張り状態にあるため、上記偏心荷重に充分対
抗することができ、浴槽(B)の底面に軸支されている
複数の自在車輪(47)とも相俟って、その引き出され
た使用状態の浴槽(B)を安定良く受け止め支持し得る
のであり、決して傾斜するおそれがない。
【0100】しかも、上記頭側脚台(1a)と足側脚台
(1b)に取り付け固定されている下側ガイドレール
(27a)(27b)の一端部(入口部)には浴槽抜け
止め用遊転ローラー(28a)(28b)が、同じく他
端部(奥部)には浴槽位置決め用ストッパー(29a)
(29b)が各々嵌め付け一体化されており、その何れ
も下側遊転ローラー(46a)(46b)と衝当するよ
うになっているため、上記浴槽(B)がベッド(A)か
ら抜け出すおそれはなく、その浴槽収納空間(S)へ正
しく納まる押し込み状態も得られるのである。
【0101】更に、上記直方体をなす可動浴槽(B)の
内部は前上がり傾斜状態の背凭れ壁(33)によって、
足側の入浴用主槽(B1)と頭側の洗髪用副槽(B2)
に区分されているため、その主槽(B1)に入浴した病
弱者(M)の身体を、介護者が洗えることは勿論、上記
背凭れ壁(33)の前上がり傾斜面へ凭れ掛かる姿勢状
態に安定良く寝かせた病弱者(M)の頭髪や顔を、上記
副槽(B2)の新鮮な湯によって洗うこともできるので
あり、その際浴槽用開閉カバー(50)の前端部に切り
欠かれた作業手挿入窓(51)が、介護者による洗髪作
業上大変役立つ。
【0102】上記ベッド(A)の浴槽収納空間(S)は
横向き開放状態にあり、可動浴槽(B)の底面には排水
管(36a)(36b)が左方向又は右方向への互換的
に排水使用できる二叉分岐状態として張り出し設置され
ているほか、病弱者移動用リフター(C)の回動ポール
(62)はベッド(A)の頭側脚台(1a)における左
右何れ一方の偏心位置へ、残る他方との互換的に差し込
み垂立されるようになっており、又下側ガイドレール
(27a)(27b)の両端部には浴槽抜け止め用遊転
ローラー(28a)(28b)と、浴槽位置決め用スト
ッパー(29a)(29b)とが互換的に嵌め付け一体
化されているため、本発明の介護設備を室内の壁面へ左
右何れの方向からでも片寄せて据え付け使用することが
でき、その据え付け場所の希望条件に応じて、介護者の
動けるスペースを極力広く確保し得る利便性もある。
【0103】請求項2や請求項3の構成を採用するなら
ば、介護者が片手でリモコンスイッチ(80)を操作
し、残る片手により病弱者(M)を抱き持つ如く介助し
乍ら、その病弱者(M)をリフター(C)によって吊持
移動させることができ、介護作業をますます便利良く軽
快に行なえる効果がある。
【0104】請求項4の構成を採用するならば、電動マ
ット(11)の頭側マット(12)をリモコンスイッチ
(14)により操作して、病弱者(M)の上半身をベッ
ド(A)との一体的に起し上げることができ、その病弱
者(M)に対するハンモック(D)の装着作業を一層安
楽に行なえる効果がある。
【0105】又、請求項5の構成を採用するならば、ベ
ッド(A)に載置セットされた電動マット(11)やそ
の敷布などが滑り落ちるおそれを、その手摺り枠(1
5)によって防止でき、病弱者(M)も安全に保てるほ
か、これとの互換的に差し込み使用されるテーブル(1
7)の支持脚(16)により、ベッド(A)上において
病弱者(M)に食事させることも容易となる。
【0106】請求項6の構成を採用するならば、病弱者
移動用リフター(C)を活用して、ベッド(A)と浴槽
(B)との相互間のみならず、そのベッド(A)と各種
日常生活支援機器(82)との相互間における病弱者
(M)の吊持移動も便利良く行なわせることができ、病
弱者(M)の用便や洗顔、テレビジョンの視聴、窓から
の眺望などに役立つ。
【0107】特に、請求項7の構成を採用するならば、
可動浴槽(B)における主槽(B1)の後面から内向く
シャワーノズル(93)により、その首振り角度を調整
できることとも相俟って、介護者が入浴中にある病弱者
(M)の身体を完全に洗うことができる一方、同じく病
弱者(M)の頭髪や顔をその副槽(B2)まで延長さた
シャワーヘッド(94)により、ますます便利良く軽快
に洗える効果がある。
【0108】請求項8や請求項9の構成を採用するなら
ば、そのベッド(A)の頭側脚台(1a)と足側脚台
(1b)や可動浴槽(B)を、据え付け使用する現場に
おいて組み立てることができ、その現場への輸送費や梱
包費などを節減し得るほか、主にステンレス鋼から仕上
げられた製品として清潔感に富み、発錆し難いこととも
相俟ち耐久性を向上できる効果もある。
【0109】請求項10の構成を採用するならば、浴槽
用開閉カバー(50)の施蓋状態において病弱者(M)
に温浴効果を与え得るばかりでなく、その開閉カバー
(50)が透明又は半透明であることとも相俟って、入
浴中の病弱者(M)を安全に保てる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る介護設備の概略全体を示す側面図
である。
【図2】手摺り枠との互換的にテーブル支持脚を使用し
た状態の側面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】ベッドから可動浴槽を引き出し状態の平面図で
ある。
【図5】図4の底面図である。
【図6】図2の6−6線断面図である。
【図7】図3の7−7線断面図である。
【図8】図6の8−8線に沿う拡大断面図である。
【図9】ベッドを抽出して示す側面図である。
【図10】図9の平面図である。
【図11】ベッドのコーナー継手を抽出して示す斜面図
である。
【図12】電動マットを抽出して示す斜面図である。
【図13】図9の13−13線に沿う拡大断面図であ
る。
【図14】図10の14−14線に沿う拡大断面図であ
る。
【図15】図13の15−15線に沿う拡大断面図であ
る。
【図16】可動浴槽を抽出して示す側面図である。
【図17】図16の平面図である。
【図18】図16の拡大側面図である。
【図19】図16の19−19線に沿う拡大断面図であ
る。
【図20】図17の20−20線断面図である。
【図21】図17の21−21線に沿う拡大断面図であ
る。
【図22】病弱者移動用リフターの電動シリンダーを抽
出して示す説明図である。
【図23】ベッドの周辺位置へ車椅子(病弱者の日常生
活支援機器)も据え付けた状態の平面図である。
【図24】ハンモックを抽出して示す斜面図である。
【図25】本発明に係る介護設備の使用状態を示す側断
面図である。
【図26】図25の正面断面図である。
【図27】本発明に係る介護設備の変形実施形態を示す
側断面図である。
【図28】図27の頭側脚台を抽出して示す正面図であ
る。
【符号の説明】
(1a)・頭側脚台 (1b)・足側脚台 (2a)(2b)・コーナー継手 (3a)(3b)・骨格 (4a)(4b)・包囲板 (6a)(6b)・接地座板 (7a)(7b)・接地ボール (8)・ベッド本体梁 (10)・床板 (11)・電動マット (12)・頭側マット (13)・足側マット (14)・リモコンスイッチ (15)・手摺り枠 (16)・テーブル支持脚 (17)・テーブル (26a)(26b)(27a)(27b)・転動ロー
ラー用ガイドレール (28a)(28b)・浴槽抜け止め用遊転ローラー (29a)(29b)・浴槽位置決め用ストッパー (30)・コーナー継手 (31)・骨格 (32)・包囲板 (33)・背凭れ壁 (36a)(36b)・排水管 (38a)(38b)(40a)(40b)・ホース継
手 (41a)(41b)・排水ホース (43)・給湯ホース (44a)(44b)・ローラー受けフレーム (45a)(45b)(46a)(46b)・転動ロー
ラー (47)・自在車輪 (48)・把手 (50)・浴槽用開閉カバー (51)・作業手挿入窓 (52)・ヒンジ (53)・支持ステー (55)・係止切欠 (56)・回動レバー (57)・支点ピン (60)・把手 (61)・タオル吊り掛けバー (62)・回動ポール (65)・昇降アーム (66)・支点ピン (67)・操作ハンドル (70)・支点ピン (72)・支点ピン (73)・ハンガーフック (75)・電動シリンダー (76)・支点ピン (77)・進退ロッド (79)・支点ピン (80)・リモコンスイッチ (82)・日常生活支援機器 (83)・シート (84)・ストラップ (85)・ギャードモーター (90)・貯湯タンク (93)・シャワーノズル (94)・シャワーヘッド (95)・延長給湯ホース (A)・ベッド (B)・可動浴槽 (B1)・主槽 (B2)・副槽 (C)・病弱者移動用リフター (D)・病弱者吊持用ハンモック (M)・病弱者 (R)・昇降アームの最大回動半径 (S)・ベッドの浴槽収納空間 (W)・ベッドの一定幅 (L)・ローラー受けフレームの一定張り出し量

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】頭側脚台(1a)と足側脚台(1b)との
    前後相互間を連結一体化する左右一対の平行なベッド本
    体梁(8)と、その両ベッド本体梁(8)の左右相互間
    に敷き詰め並列された床板(10)とを備え、上記頭側
    脚台(1a)の後面と足側脚台(1b)の前面並びにベ
    ッド本体梁(8)の下面とから横向き開放する浴槽収納
    空間(S)を区画形成したベッド(A)と、 上記ベッド(A)の一定幅(W)よりも狭幅な直方体と
    して浴槽収納空間(S)に納まる深さを有し、その内部
    が前上がり傾斜状態の背凭れ壁(33)を介して、足側
    の入浴用主槽(B1)と頭側の洗髪用副槽(B2)に区
    分されていると共に、同じく底面には複数の自在車輪
    (47)が軸支されているほか、上記主槽(B1)と副
    槽(B2)との各別な前後一対又は共通する1個の排水
    管(36a)(36b)が、何れも左方向又は右方向へ
    の互換的に排水使用できる二叉分岐状態として張り出し
    設置された可動浴槽(B)と、 上記可動浴槽(B)の副槽(B2)とほぼ対応位置する
    前端部のみが、介護者の作業手挿入窓(51)として切
    り欠かれた断面倒立U字型をなし、且つ後端部が浴槽
    (B)へ起伏的な回動自在に枢着されて、病弱者(M)
    の入浴中浴槽(B)の施蓋状態に使用する透明又は半透
    明の浴槽用開閉カバー(50)と、 上記ベッド(A)の頭側脚台(1a)における左右何れ
    か一方の偏心位置へ、残る他方との互換的に差し込み垂
    立された回動自由な回動ポール(62)と、下部基端が
    その回動ポール(62)の上端部へ付属的に枢着された
    昇降アーム(65)と、その昇降アーム(65)を起伏
    的に昇降作動させるための電動シリンダー(75)と、
    上記昇降アーム(65)の上部先端へ揺動自在に枢着さ
    れたハンガーフック(73)とを備え、そのハンガーフ
    ック(73)に病弱者(M)を吊持するハンモック
    (D)が掛脱自在に掛止使用される病弱者移動用のリフ
    ター(C)とから成り、 上記ベッド(A)を形作る頭側脚台(1a)の後面と足
    側脚台(1b)の前面に、各々上下一対づつの平行な転
    動ローラー用ガイドレール(26a)(26b)(27
    a)(27b)を左右方向へ延在する横断状態として取
    り付け固定すると共に、 その下側ガイドレール(27a)(27b)の一端部に
    浴槽抜け止め用遊転ローラー(28a)(28b)と同
    じく他端部に浴槽位置決め用ストッパー(29a)(2
    9b)とを、その互換的に各々嵌め付け一体化する一
    方、 上記可動浴槽(B)の前面と後面に、各々上記ガイドレ
    ール(26a)(26b)(27a)(27b)の上下
    相互間へ介在することとなるローラー受けフレーム(4
    4a)(44b)の一対をベッド(A)の一定幅(W)
    とほぼ同じ長さとして、その浴槽(B)から横向きに一
    定量(L)だけ張り出す平行状態に取り付け固定すると
    共に、 その各ローラー受けフレーム(44a)(44b)の張
    り出し先端部に上側ガイドレール(26a)(26b)
    を転動する少なくとも2個づつの転動ローラー(45
    a)(45b)と、下側ガイドレール(27a)(27
    b)を転動する1個づつの転動ローラー(46a)(4
    6b)とを軸支することにより、 上記ベッド(A)の浴槽収納空間(S)に対して可動浴
    槽(B)を横方向から引き出し式に出し入れ操作し、そ
    の予じめ引き出して上記開閉カバー(50)の開放状態
    に保った浴槽(B)へ、上記リフター(C)により病弱
    者(M)をベッド(A)から吊り降ろし入浴させ、その
    入浴後の病弱者(M)を同じく浴槽(B)からベッド
    (A)へ吊り上げ復帰させることができるように定めた
    ことを特徴とする病弱者の介護設備。
  2. 【請求項2】病弱者移動用リフター(C)の回動ポール
    (62)を、これに付属する操作ハンドル(67)の手
    動操作によって、適当な角度だけ回動させると共に、 同じくリフター(C)の昇降アーム(65)を、その電
    動シリンダー(75)に付属する手持ち使用可能なリモ
    コンスイッチ(80)の操作によって、適当な起伏角度
    だけ昇降作動させるように定めたことを特徴とする請求
    項1記載の病弱者の介護設備。
  3. 【請求項3】病弱者移動用リフター(C)の回動ポール
    (62)を、ベッド(A)の頭側脚台(1a)に内蔵設
    置した駆動用ギヤードモーター(85)によって、適当
    な角度だけ正逆回転させると共に、 同じくリフター(C)の昇降アーム(65)を、その電
    動シリンダー(75)に付属する手持ち使用可能なリモ
    コンスイッチ(80)の操作によって、適当な起伏角度
    だけ昇降作動させるように定めたことを特徴とする請求
    項1記載の病弱者の介護設備。
  4. 【請求項4】頭側マット(12)が手持ち使用可能なリ
    モコンスイッチ(14)の操作により、足側マット(1
    3)に対して起し上げられる電動マット(11)を、ベ
    ッド(A)の床板(10)上に載置セットしたことを特
    徴とする請求項1記載の病弱者の介護設備。
  5. 【請求項5】ベッド(A)を形作る左右一対のベッド本
    体梁(8)へ、上方から手摺り枠(15)を抜き差し自
    在に差し込むと共に、 病弱者(M)の食事用となるテーブル(17)の支持脚
    (16)を、上記ベッド本体梁(8)へ手摺り枠(1
    5)との互換的に差し込み使用できるように定めたこと
    を特徴とする請求項1記載の病弱者の介護設備。
  6. 【請求項6】病弱者移動用リフター(C)を形作る昇降
    アーム(65)の最大回動半径(R)とオーバーラップ
    する関係の周辺位置へ、ベッド(A)以外の腰掛け便器
    や車椅子、ソファー、洗面台などの各種日常生活支援機
    器(82)も据え付けて、 上記リフター(C)により病弱者(M)をベッド(A)
    から各種日常生活支援機器(82)へ吊持移載させるこ
    とができるように定めたことを特徴とする請求項1記載
    の病弱者の介護設備。
  7. 【請求項7】可動浴槽(B)における主槽(B1)の後
    面へ首振り角度の調整可能なシャワーノズル(93)を
    取り付けて、そのシャワーノズル(93)を別個な貯湯
    タンク(90)と接続配管する一方、 その貯湯タンク(90)から上記可動浴槽(B)の副槽
    (B2)まで派出させた延長給湯ホース(95)の先端
    部に、介護者の手持ち使用可能なシャワーヘッド(9
    4)を取り付けたことを特徴とする請求項1記載の病弱
    者の介護設備。
  8. 【請求項8】ベッド(A)の頭側脚台(1a)と足側脚
    台(1b)を、何れも高強度な合成樹脂材から三方脚型
    に成形された上下一対づつのコーナー継手(2a)(2
    b)を介して、枠組み状態に差し込み一体化されたステ
    ンレス鋼の骨格(3a)(3b)と、その骨格(3a)
    (3b)の隣り合う相互間へ密閉状態に差し込み固定さ
    れたステンレス鋼の包囲板(4a)(4b)とから、各
    々直方体型の中空ボックスに仕上げると共に、 下側のコーナー継手(2a)(2b)に床面への接地座
    板(6a)(6b)と接地ボール(7a)(7b)との
    2種を、何れも下方から進退自在に螺入締結したことを
    特徴とする請求項1記載の病弱者の介護設備。
  9. 【請求項9】可動浴槽(B)を、高強度な合成樹脂材か
    ら三方脚型に成形された上下一対づつのコーナー継手
    (30)を介して、枠組み状態に差し込み一体化された
    ステンレス鋼の骨格(31)と、その骨格(31)の隣
    り合う相互間へ水密状態に差し込み固定されたステンレ
    ス鋼の包囲板(32)とから、ベッド(A)の浴槽収納
    空間(S)へ出し入れ操作できる深さの直方体に仕上げ
    て、 その浴槽(B)の側面に出し入れ操作用の把手(48)
    を取り付けると共に、同じく浴槽(B)の底面から張り
    出す排水管(36a)(36b)に抜き差し自在のホー
    ス継手(38a)(38b)(40a)(40b)を介
    して、排水ホース(41a)(41b)を接続使用でき
    るように定めたことを特徴とする請求項1記載の病弱者
    の介護設備。
  10. 【請求項10】浴槽用開閉カバー(50)における前端
    部の両側面に左右一対の係止切欠(55)を付与する一
    方、その各係止切欠(55)と係脱自在に係止される回
    動レバー(56)を、可動浴槽(B)の開口側縁部へ垂
    直な支点ピン(57)により枢着して、 浴槽(B)の施蓋状態にある開閉カバー(50)の前端
    部を上記回動レバー(56)により、その浴槽(B)の
    内部へ落ち込まぬように受け止め規制したことを特徴と
    する請求項1記載の病弱者の介護設備。
JP2000106854A 2000-04-07 2000-04-07 病弱者の介護設備 Expired - Fee Related JP3280654B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000106854A JP3280654B2 (ja) 2000-04-07 2000-04-07 病弱者の介護設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000106854A JP3280654B2 (ja) 2000-04-07 2000-04-07 病弱者の介護設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001286526A JP2001286526A (ja) 2001-10-16
JP3280654B2 true JP3280654B2 (ja) 2002-05-13

Family

ID=18619959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000106854A Expired - Fee Related JP3280654B2 (ja) 2000-04-07 2000-04-07 病弱者の介護設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3280654B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108939459A (zh) * 2018-07-20 2018-12-07 芜湖碧水谣医疗设备科技有限公司 一种一体式多功能康复训练装置
CN109498311A (zh) * 2019-01-12 2019-03-22 湖北中医药高等专科学校 一种医用智能护理床

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5475565B2 (ja) * 2010-06-17 2014-04-16 パラマウントベッド株式会社 リフト装置及び移乗システム
JP5832806B2 (ja) * 2011-07-26 2015-12-16 パラマウントベッド株式会社 介護用動作支援装置
JP6092983B2 (ja) * 2015-10-28 2017-03-08 パラマウントベッド株式会社 介護用動作支援装置
CN109172234A (zh) * 2018-10-08 2019-01-11 李洪图 一种针对临床麻醉科操作的麻醉治疗装置
CN109771173B (zh) * 2019-03-15 2024-04-09 谢长生 一种护理床
CN117092313A (zh) * 2019-06-21 2023-11-21 福建师范大学地理研究所 一种碳通量同步测量实验设备
CN111136623B (zh) * 2020-01-09 2023-10-27 广西科技大学 一种可实现万向移动和驻停的移动平台

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108939459A (zh) * 2018-07-20 2018-12-07 芜湖碧水谣医疗设备科技有限公司 一种一体式多功能康复训练装置
CN109498311A (zh) * 2019-01-12 2019-03-22 湖北中医药高等专科学校 一种医用智能护理床

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001286526A (ja) 2001-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6642930B2 (ja) 吊り上げ部材
EP0756857B1 (en) Hospital bed with user therapeutic apparatus
JP2500839B2 (ja) 介護装置
EP1895883A4 (en) BATHING SYSTEM AND APPROPRIATE PROCEDURES
KR101282765B1 (ko) 간병 침대
JP3280654B2 (ja) 病弱者の介護設備
KR100752479B1 (ko) 욕조가 달린 침대
KR101144747B1 (ko) 욕조가 구비된 침대
KR20130095080A (ko) 간병용 침대
KR200347957Y1 (ko) 이동목욕차량
JPH0852179A (ja) 寝たきり患者用入浴装置を備えるベッド
JP3150311B2 (ja) 入浴装置
JPH07241251A (ja) 浴 槽
JP2764003B2 (ja) 寝たきり病人等の介護装置
JP2002065802A (ja) 浴槽、及び入浴装置
JP3612979B2 (ja) 昇降便器装置
KR102606870B1 (ko) 높이 조절이 가능한 배변처리 환자용 침대
JP2001340398A (ja) ベッド
JPH0751050Y2 (ja) 入浴装置
CA1054752A (en) Auxiliary bathtub for invalids
JP3069197B2 (ja) シャワーバス装置
JP3043659U (ja) 療養者介護システム
JP3019404U (ja) 介護用風呂
JPH10118133A (ja) 洗浄便器付療養ベット
JP2006218111A (ja) 足伸式簡易浴槽

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020129

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees