JP2001340398A - ベッド - Google Patents

ベッド

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JP2001340398A
JP2001340398A JP2001089700A JP2001089700A JP2001340398A JP 2001340398 A JP2001340398 A JP 2001340398A JP 2001089700 A JP2001089700 A JP 2001089700A JP 2001089700 A JP2001089700 A JP 2001089700A JP 2001340398 A JP2001340398 A JP 2001340398A
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Japan
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user
opening
bed
toilet
support portion
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JP2001089700A
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English (en)
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Yoshisada Inaba
良貞 稲葉
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Shinsei KK
Shinsei Co Ltd
Original Assignee
Shinsei KK
Shinsei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上半身支持部を傾斜させても使用者の身体の
位置がずれることを防止することができ、常に心地よい
姿勢をとることができるベッドを提供する。 【解決手段】 使用者の上半身を支持する上半身マット
11と、下半身を支持する下半身マット12を備え、上
半身マット11が、下半身マット12側の端部を支点と
して、その傾斜角度を変更可能なリクライニング式のベ
ッド1であり、上半身マット11の傾斜角度の変更に応
じて、前記支点の位置を移動させる傾斜角度及び支点変
更装置30a及び30bを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、使用者の下半身を
支持する下半身支持部と、上半身を支持する上半身支持
部とを備え、当該上半身支持部が下半身支持部に対して
その傾斜角度を変更可能であり、トイレと組み合わせる
ことも可能なリクライニング式のベッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリクライニング式のベッドとして
は、例えば、ベッドの長手方向のほぼ中央部で、使用者
の上半身を支持する上半身支持部(背もたれ)と、下半
身を支持する下半身支持部との2つに分割し、上半身支
持部を下半身支持部に対し、所望の角度で傾斜させるも
のがある。このようなリクライニング式のベッドは、医
療施設用のベッドや、家庭用介護ベッド、一般家庭用向
けのベッドなど、様々な場所で広く使用されている。
【0003】このリクライニング式のベッドは、通常、
使用者が横になった(仰臥した)状態から、上半身支持
部を下半身支持部に対して徐々に起こしていき、所望の
角度になった際に、そこで上半身支持部を固定する構成
を有している。
【0004】また、近年では、水平方向に対して下半身
支持部の角度も調整することが可能なベッドもある。こ
のベッドは、使用者の膝に対応する部分も任意の角度で
折れ曲がるようになっており、使用者が膝を立てた状態
を維持することができるようになっている。
【0005】そしてまた、現在、医療の進化に伴い、老
齢化が進み、介護を必要とする老人が増加しており、相
対的に介護に携わる人の数が減少してきている。さら
に、子供の数が少なくなった等の理由から、家庭におけ
る介護は特に困難となってきている。
【0006】この介護のなかでも、排泄を行なった後、
一人でその始末を行うことが困難である寝たきり老人や
重度の障害者等の介護は、その殆どを人手に頼ってい
る。しかしながら、この介護は、病院での介護、家庭で
の介護を問わず、人手と手間がかかるとともに、排泄物
を扱うことから衛生面においても大変な仕事である。特
に、介護者と被介護者との関係が老人夫婦である場合、
介護を行うことが体力的に不可能なこともある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リクライニング式のベッドは、上半身支持部の角度を変
えるための蝶番が、当該上半身支持部の一番下に付いて
おり、使用者の身体はマットレスの上にある。このた
め、上半身支持部は、前記蝶番を支点としてその傾斜角
度を変更させるが、使用者の身体はマットレスの厚さ分
だけ、蝶番から離れる(ずれる)ことになる。このた
め、使用者の上体を起こすために上半身支持部を傾斜さ
せると、この距離の差によって、使用者の身体が前方
(使用者自身の前側)に押されるので、使用者の腰の位
置が足先の方へ移動してしまい、座りごこちが悪くなる
虞がある。そこで、この身体の移動を元の位置に戻すた
めには、使用者の身体を故意に後方に移動させる(戻
す)必要があるため、例えば、体の不自由な使用者や、
この使用者を看護する人にとっては、かなりの労力や不
便さを強いられる虞がある。
【0008】また、使用者の脚部を上げるために、下半
身支持部を傾斜させていくと、前記とは逆に使用者の身
体が後方に押されて移動するという不都合が生じる虞も
ある。また、特に、上半身支持部を起こした(傾斜させ
た)状態で、下半身支持部を傾斜させていくと、両支持
部によって使用者の身体が挟まれて下腹が圧迫された状
態となり、窮屈な姿勢を強いられる虞もある。
【0009】そしてまた、前記介護の面においては、吸
収性や通気性に優れ、肌触りがよい等、高品質な大人用
紙おむつが市販されており、これを使用することによっ
て排泄にかかわる介護が楽になってきているが、紙おむ
つの使用は、使用者の排泄意志を無視することになると
ともに、使用者に精神的な負担を与えるという問題があ
る。また、人手を借りれば起き上がることができる人
を、寝たきりにさせてしまう危険性もある。
【0010】このため、使用者がベッドから降りること
なく、楽な姿勢で衛生的に排泄を行うことが可能な水洗
トイレ付きのベッドの使用が望まれているが、構造が複
雑である、値段が高い、上水・下水の関係から設置工事
が大掛かりになる、排泄を行い易い姿勢をとることが困
難であるなどの理由から、家庭では殆ど使用されていな
いのが実状である。
【0011】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、上半身支持部を傾斜
させても使用者の身体の位置がずれる(移動する)こと
を防止することができ、常に心地よい姿勢をとることが
できるベッドを提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、使用者がベッドから降り
ることなく、排泄を行い易い楽な姿勢で衛生的に、排泄
を行うことができることは勿論のこと、構造が簡単で、
上下水工事を必要としない安価なトイレ付のベッドを提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、使用者の上半身を支持する上半身支持部
と、下半身を支持する下半身支持部と、を備え、前記上
半身支持部が、前記下半身支持部側端部を支点として、
その傾斜角度を変更可能なリクライニング式のベッドで
あって、前記上半身支持部の傾斜角度の変更に応じて、
前記支点の位置を移動させる支点移動装置を備えたベッ
ドを提供するものである。
【0014】この構成を備えたベッドは、上半身支持部
を起こして使用者の上体を起こそうとした際に、マット
レスの厚みなどによって使用者の臀部が前進(使用者の
足先側に移動)しようとする動きが、前記支点の移動に
よって相殺される。したがって、使用者の位置が所定位
置からずれることを防止することができ、常に心地よい
姿勢をとることができる。
【0015】前記支点移動装置は、前記上半身支持部の
水平方向に対する傾斜角度を大きくする(上半身支持部
を起こす)際に、前記支点の位置を、仰臥した使用者の
頭側に対応する方向に移動させ、水平方向に対する傾斜
角度を小さくする(上半身支持部を下ろす)際に、前記
支点の位置を、仰臥した使用者の足側に対応する方向に
移動させることができる。
【0016】前記下半身支持部は、使用者の臀部及び上
腿に相当する部分を支持する臀部・上腿支持部と、下腿
に相当する部分を支持する下腿支持部と、を備え、前記
下腿支持部は開閉可能に設けられ、当該下腿支持部が開
放された際に、使用者の膝を曲げて下腿を床に向けて下
ろすことが可能な空間を形成することができる。
【0017】この構成により、使用者は、例えば、椅子
に座った状態と同様に楽な姿勢をとることができる。
【0018】また、前記下腿支持部を支持しかつ昇降可
能な昇降装置をさらに設け、当該昇降装置によって前記
下腿支持部を下降させることにより、前記空間を形成す
ることもできる。
【0019】前記下腿支持部は、使用者の足を乗せる踏
み台となる位置まで下降可能とすることができる。この
構成により、使用者が椅子に座った状態と同じ姿勢をと
った際に、下腿支持部に使用者の足を乗せることがで
き、さらに安定した楽な姿勢をとることができる。
【0020】そしてまた、前記臀部・上腿支持部の略中
央部に開閉可能な開口部を形成し、当該開口部に挿入可
能な便座を備えた便器を配置することもできる。この構
成により、使用者は、ベッドから降りることなく、丁
度、洋式トイレに着座した場合と同様の楽な姿勢で衛生
的に排泄を行うことができる。この便器は移動可能に構
成することができる。
【0021】また、前記開閉部の上方(使用者側)に
は、前記便座の開口より小さな開口部を備え、かつ使用
者の臀部を支持する支持部材を配置することもできる。
【0022】さらにまた、前記便器は、便器本体と、当
該便器本体に排泄された排泄物を収容する収容部と、を
さらに備え、当該収容部を前記便器本体に着脱可能に設
置することもできる。
【0023】そしてまた、前記便器は、洗浄液を噴射す
る洗浄ノズルをさらに備え、当該洗浄ノズルに洗浄液を
供給する洗浄液供給源に接続することもできる。
【0024】また、本発明に係るベッドは、前記開閉部
を開放した際に形成される開口部に、直径が仰臥した使
用者の身長方向となるように複数のローラを連結してな
るローラ群を移動可能に配設し、当該ローラ群は、前記
移動量に応じて前記開口部の少なくとも一部を閉鎖可能
あるいは開放可能にすることができる。
【0025】前記各ローラは、直径が前記使用者の足側
方向に向けて徐々に大きくなるように順に配置すること
ができる。
【0026】前記各ローラは回転可能に構成することが
できる。また、前記ローラ群を前記ローラの直径方向に
複数連結してなるローラ環を移動可能に配設し、当該移
動によって前記ローラ環を循環させ、当該循環量に応じ
て前記開口部の少なくとも一部を閉鎖あるいは開放して
もよい。
【0027】さらにまた、前記ローラ群は、前記開閉部
を開放した際に形成される開口部において、仰臥した使
用者の頭側方向に移動した際に、使用者を当該頭方向に
移動させると共に、各ローラの半径差によって前記使用
者を上昇させ、仰臥した使用者の足側方向に移動した際
に、使用者を当該足側方向に移動させると共に、各ロー
ラの半径差によって前記使用者を下降させることもでき
る。
【0028】また、本発明は、使用者の上半身を支持す
る上半身支持部と、下半身を支持する下半身支持部と、
を備え、前記上半身支持部が、前記下半身支持部側端部
を支点として、その傾斜角度を変更可能なリクライニン
グ式のベッドであって、前記下半身支持部は、使用者の
臀部及び上腿に相当する部分を支持する臀部・上腿支持
部と、下腿に相当する部分を支持する下腿支持部と、を
備え、前記臀部・上腿支持部の略中央部に開閉可能な開
閉部を形成し、当該開閉部を開放した際に形成される開
口部に、直径が仰臥した使用者の身長方向となるように
複数のローラを連結してなるローラ群を移動可能に配設
し、前記当該ローラ群は、前記移動量に応じて前記開口
部の少なくとも一部を閉鎖可能あるいは開放可能である
ベッドを提供するものである。
【0029】前記各ローラは、直径が前記使用者の足側
方向に向けて徐々に大きくなるように前記ローラを順に
配置することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
に係るベッドについて図面を参照して説明する。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1に係るベッドの
通常状態の概略を示す側面図、図2は、図1に示すベッ
ドの上半身支持部を起こした状態の概略を示す側面図、
図3は、図2に示すベッドの開閉部を開放し、そこに便
器をセットした状態の概略を示す側面図、図4は、図3
に示すベッドの下腿支持部を下降させた状態の概略を示
す図、図5は、図1に示すベッドの平面図、図6は、図
5に示す臀部・上腿支持部の開閉部に配置する支持部材
を示す斜視図、図7は、実施の形態1に係るベッドの上
半身支持部を傾斜させる機構を拡大した概略側面図であ
り、上半身マットを起こした際のアームの位置を波線で
示してある。但し、構成を明確にするため、図3及び図
4は、固定マット20aを取り除いた状態で記載してあ
る。
【0031】なお、実施の形態1では、ベッドの使用者
が仰臥した際に頭が配置される方向を「頭部側」、足が
配置される方向を「足側」、右手が配置される側を「右
側」、左手が配置される側を「左側」として説明する。
【0032】実施の形態1に係るベッド1は、図1〜図
7に示すように、ベッド枠2と、ベッド枠2によって支
持された寝台マット10と、寝台マット10を構成する
上半身マット11の傾斜角度を変更すると共に、傾斜の
支点を移動させる傾斜角度及び支点変更装置30a及び
30bと、寝台マット10の下方に移動可能に設けられ
た便器100と、を備えて構成されている。
【0033】ベッド枠2は、寝台マット10を支持する
支持フレーム21a〜21iと、支持フレーム21a〜
21iを床3から一定の距離を置いた位置に固定する脚
22a〜22dと、を備えて構成されている。
【0034】支持フレーム21a〜21dは、ベッド1
の外枠を構成している。支持フレーム21e〜21g
は、ベッド1の頭側からこの順番に、支持フレーム21
c及び21dに架け渡された状態で、その両先端部が支
持フレーム21c及び21dに固定されている。支持フ
レーム21h及び21iは、後に詳述する開閉部17の
左右方向を画定するよう、支持フレーム21fと21g
に架け渡された状態で、その両先端部が支持フレーム2
1f及び21gに固定されている。また、ベッド枠2の
床3近傍には、後に詳述する便器100及び下腿マット
14を支持するクロス式ジャッキ28a(28b)等を
載置可能な載置板29が設けられている。さらにまた、
支持フレーム21c及び21dの頭側下部には、後に詳
述する連結アーム36a(36b)の一端を支持する支
持フレーム41a(41b)が設けられている。
【0035】寝台マット10は、臥床した使用者4の上
半身を支持する上半身マット11と、下半身を支持する
下半身マット12を備えて構成されている。
【0036】上半身マット11の左右両側には、上半身
マット11を支持するフレーム15a及び15bが設け
られている。このフレーム15a及び15bの足側端部
は、上半身マット11から延出している。上半身マット
11は、このフレーム15a及び15bの足側端部16
a及び16bを支点として、下半身マット12に対し傾
斜角度を変更可能な、リクライニング式となっている。
【0037】下半身マット12は、使用者4の臀部及び
上腿に相当する部分を支持する臀部・上腿マット13
と、下腿に相当する部分を支持する下腿マット14を備
えている。
【0038】臀部・上腿マット13は、特に図5に示す
ように、その左右方向略中央部に配置された開閉可能な
開閉部17と、開閉部17の両側に配置された固定マッ
ト20a及び20bを備えている。開閉部17は、図3
及び図4に示すように開放された際に、後に詳述する便
器100が挿入可能な大きさで形成されている。開閉部
17の頭側端部には、支持フレーム21cと21dに回
転可能に掛け渡された支持軸18に開閉部17を固定す
る固定アーム19a及び19bが設けられている。この
固定アーム19a及び19bは、特に図1〜図4に示す
ようにL字状を有しており、支持軸18が回転し、図3
及び図4に示すように、開閉部17が開く際に、支持フ
レーム21fに干渉されないようになっている。
【0039】この支持軸18は、図示しない駆動装置に
接続されており、図示しない操作ボックスやリモコン
(以下、「操作ボックス」という)を操作することによ
って前記駆動装置のモータを駆動させ、支持軸18を回
転させて、開いた状態にある開閉部17を閉じる(元の
位置に戻す)。なお、開閉部17を開く場合は、開閉部
17は自重によって開くため、前記モータを駆動させる
必要はない。
【0040】開閉部17の足側端部の略中央部には、支
持フレーム21gに開閉部17を着脱可能に固定するロ
ック部19cが形成されている。このロック部19c
は、例えば、電磁石等を用いて支持フレーム21gに対
する固定を行うようになっており、図示しない操作ボッ
クスを操作することによって、電気的に開閉部17を閉
じることができる。
【0041】また、開閉部17の表面には、例えば、膜
厚が薄い管(図示せず)を配設し、この管に温水を間欠
的に通過させて当該管を径方向に拡縮させ、これによっ
て開閉部17の表面に振動を生じさせることでマッサー
ジ効果が得られ、床擦れ防止を行うこともできる。ま
た、この膜厚が薄い管の代わりに、図示しないエアー放
出管を配置してエアーを間欠的に放出し、このエアーに
よってマッサージ効果を付与し、床擦れ防止を行うこと
もできる。
【0042】固定マット20a及び20bは、支持フレ
ーム21c、21d、21h及び21iによって、各々
支持・固定されている。
【0043】また、開閉部17の上面には、特に図5及
び図6に示すように、開閉部17が開いた際に、使用者
4の臀部が落下することを防止するよう使用者4を支持
する支持部材としての落下防止マット23が、着脱可能
に配置されている。この落下防止マット23は、開閉部
17の大きさに対応した大きさの略四角形の枠24に柔
軟な布25が張られた構成を備えている。この布25に
は、後述する便器100の便座101によって画定され
る開口部102に対応する位置に、開口部102より小
さな開口部26が形成されている。また、この布25の
表面にも、前述した膜厚が薄い管(図示せず)やエアー
放出管(図示せず)を配置してエアーを間欠的に放出
し、床擦れ防止を行うこともできる。
【0044】この開口部26は、使用者4が便器100
内に排泄を行うことが可能な大きさを有している。ま
た、枠24の四隅には、開閉部17を構成するマットの
厚さに対応した長さの脚27a〜27dが各々設けられ
ている。この脚27a〜27dによって、開閉部17が
閉じられている際には、布25が開閉部17の上面に接
触または近接するよう配置され、開閉部17が開けられ
た際には、その位置を維持するようになっている。この
落下防止マット23は、必要に応じて取り替えることが
でき、衛生的である。
【0045】下腿マット14の下端の左右両側には、下
腿マット14を昇降させてその高さを調節する昇降装置
としてのクロス式ジャッキ28a(28b)が各々設け
られている。すなわち、下腿マット14は、クロス式ジ
ャッキ28a(28b)によって昇降可能に支持されて
いる。このクロス式ジャッキ28a(28b)は、図示
しない駆動装置に接続されており、操作ボックスを操作
することによって、この駆動装置のモータを駆動させ、
電動で任意の高さに昇降させることができるようになっ
ている。
【0046】傾斜角度及び支点変更装置30a及び30
bは、支持フレーム21c及び21dに設けられ、上半
身マット11の傾斜角度が変更される際に、上半身マッ
ト11の足側端部16a及び16bの位置(すなわち、
傾斜の支点)を移動させる移動フレーム40a及び40
bと、一端が脚22a及び22cに、他端が脚22b及
び22dに回転可能に固定され、表面にねじ切れがなさ
れたスクリューバー31a及び31bと、スクリューバ
ーの31a及び31bの回転に応じて移動するナット3
2a及び32bと、スクリューバー31a及び31bの
回転を行う駆動モータ33a及び33bと、上半身マッ
ト11の傾斜角度の変更及び支点位置の変更を行うアー
ム34a(34b:図示せず)〜37a(37b:図示
せず)と、を備えて構成されている。
【0047】移動フレーム40a及び40bは、特に図
7に詳しく示すように、固定レール42a(42b:図
示せず)と、固定フレーム42a(42b:図示せず)
に対しスライド移動する移動レール43a(43b:図
示せず)とを備えて構成されている。移動レール43a
(43b)には、上半身マット11の端部16a(16
b)と、アーム36a(36b)の他端が固定されてい
る。
【0048】L字状アーム34a(34b)は、一端が
ナット32a(32b)に連結され、他端が支持フレー
ム21c(21d)に連結されている。支持アーム35
a(35b)は、一端がL字アーム34a(34b)と
共に支持フレーム21c(21d)に連結されており、
他端で上半身マット11を支持している。アーム36a
(36b)は、一端が支持フレーム41a(41b)に
回転可能に連結され、他端が移動レール43a(43
b)に連結されている。また、アーム37a(37b)
は、一端がL字状アーム34a(34b)の略中央部
に、他端がアーム36a(36b)に連結されている。
【0049】なお、上半身マット11の傾斜角度及び支
点位置の調整は、図示しない操作ボックスを操作するこ
とによって、自動的に行うことができる。
【0050】便器100は、特に図3及び図4に示すよ
うに、上部に便座101が設けられた便器本体103
と、便器本体103の下端に設けられ、便器本体103
内に排泄された排泄物を収容する収容タンク104と、
これらを移動可能及び昇降可能に支持する支持台106
と、を備えている。
【0051】便器本体103には、使用者4を洗浄する
洗浄装置110が設置されている。この洗浄装置110
は、洗浄液を使用者4の所望位置に噴射する移動自在な
ノズル111と、ノズル111の先端を所望位置に移動
させるノズル移動装置(図示せず)と、洗浄液の温度を
調節する温度調節装置(図示せず)を備えている。ま
た、ノズル111は、図示しない洗浄液供給源(例え
ば、貯水タンクや水道等)に接続されている。この洗浄
装置110の操作は、例えば、図示しない操作ボックス
を操作することによって、自動的に行うことができる。
なお、実施の形態1では、洗浄液として水(ぬるま湯)
を用いた。
【0052】また、便器本体103の上部の内側縁に
は、便器本体103を洗浄するための洗浄液を下方に向
けて噴射する図示しない洗浄液噴出口が複数設けられて
いる。この洗浄液噴出口には、図示しない洗浄液供給源
(例えば、貯水タンクや水道等)から洗浄液を汲み出す
ための図示しないポンプがさらに接続されている。この
洗浄液噴出口から噴出された洗浄液は、便器本体103
の内壁を下方に向けて流れ、この流圧によって便器本体
103に付着した排泄物が洗い流される。また、便器本
体103と収容タンク104との間には、両者の間を開
閉する図示しない開閉弁が設けられており、臭気の戻り
を防いでいる。また、便器本体103には、脱臭装置を
設けることもできる。
【0053】収容タンク104は、便器本体103に対
し着脱可能なカートリッジ式に構成されており、レバー
105を操作することによって、収容タンク104は、
便器本体103から簡単に取外すことができる。この収
容タンク104と便器本体103との境界部には、収容
タンク104からの臭気が便器本体103に流れること
を防止するための開閉可能なゴム製の弁104Aが配設
されている。この弁104Aは、通常の状態では、収容
タンク104と便器本体103とを遮断しているが、前
述した洗浄液等が流れる圧力によって開放された状態と
なり、排泄物や洗浄液等を収容タンク104内に落下さ
せる。
【0054】支持台106は、便器本体103を載置し
支持する載置部107と、載置台107の左右両側下部
に各々設けられたクロス式ジャッキ108a(108
b)と、ジャッキ108a(108b)の下端を支持す
る支持部109と、支持部109の下面に設けられたキ
ャスタ115a、115b、(115c、115d)
と、を備えて構成されている。このクロス式ジャッキ1
08a(108b)は、図示しない駆動装置に接続され
ており、支持台106は、この駆動装置のモータを、図
示しない操作ボックスを操作することによって駆動させ
ることで、クロス式ジャッキ108a(108b)を調
整することによって、便器本体103を昇降させること
ができる。また、支持部109は、図示しない駆動装置
に接続されており、図示しない操作ボックスを操作する
ことによって、この駆動装置のモータを駆動させ、キャ
スタ115a、115b、(115c、115d)によ
って、移動可能となるよう構成されている。
【0055】また、本発明に係るベッド1は、脚22a
〜22dの下面にキャスタ45a〜45dが各々設けら
れており、ベッド1全体の移動が可能となっている。
【0056】次に、実施の形態1に係るベッド1の具体
的動作について、図面に沿って説明する。なお、以下に
示すベッド1の動作手順は一例であり、これに限定され
るものではない。
【0057】使用者4が図1に示すようにベッド1に仰
臥した状態から、上半身マット11を起こして図2に示
す状態にする際は、先ず、使用者の手元にある図示しな
い操作ボックスを操作して、駆動モータ33a及び33
bを駆動させ、スクリューバー31a及び31bを回転
させる。このスクリューバー31a及び31bの回転に
よって、ナット32a及び32bが足側から頭側に移動
し始める。この動作によって、L字状アーム34a(3
4b)の先端がナット32a及び32bと共に頭側に移
動し、L字状アーム34a(34b)は、支持フレーム
21c及び21dとの連結点を支点として図における時
計方向に回転する。この動作によって、アーム37a
(37b)が、アーム36a(36b)を頭側に押し、
アーム36a(36b)は、支持フレーム41a(41
b)との連結点を支点として図における反時計方向に回
転する。この動作によって、アーム36a(36b)
が、フレーム15a及び15bを頭側に引き寄せ、これ
によって移動レール43a(43b)が頭側に移動し、
この結果、フレーム15a及び15bの足側端部16a
及び16b(上半身マット11の傾斜角度を変更するた
めの支点)が頭側に距離L(図2〜図4、図7参照)移
動する。
【0058】この動作と同時に、支持アーム35a(3
5b)が支持フレーム21c及び21dとの連結点を支
点として図における時計方向に回転し、上半身マット1
1が起こされる。
【0059】このようにして、上半身マット11は、図
1に示す状態からその傾斜角度を変更すると共に、傾斜
角度を変更させる支点(フレーム15a及び15bの足
側端部16a及び16b)を頭側に移動させ、図2に示
す状態となる。このように、上半身マット11を起こす
際に、傾斜角度の変更及び支点の移動を行うことによ
り、例えば、寝台マット10の厚みなどによって使用者
4の臀部が前進(使用者の足先側に移動)しようとする
動きが、前記支点の移動によって相殺される。したがっ
て、使用者4の位置が所定位置からずれることを防止す
ることができ、常に心地よい姿勢をとることができる。
【0060】次に、使用者4が排泄を行う場合は、先
ず、手元の操作ボックスを操作し、ロック部19cの支
持フレーム21gに対するロックを解除させる。この動
作によって、開閉部17は、自重により支持軸18を支
点として図における時計方向に回転し、図3に示すよう
に開いた状態となる。この時、使用者4の臀部は、落下
防止マット23によって支持されているため、安定した
姿勢を維持することができる。
【0061】次いで、操作ボックスを操作して、便器1
00を開閉部17の開放によって形成された開口部に望
む位置まで移動させ、次に、クロス式ジャッキ108a
(108b)を駆動させて載置部107を上昇させ、便
座101が使用者の臀部に接触する位置(落下防止マッ
ト23に接触する位置)まで上昇させる。この動作によ
って、図3に示す状態となる。
【0062】次に、操作ボックスを操作して、下腿マッ
ト14を支持しているクロス式ジャッキ28a(28
b)を駆動させ、下腿マット14を下降させる。このよ
うにして、図4に示すように、下腿マット14を使用者
4の踏み台とする。
【0063】以上の操作によって、排泄準備が整う。
【0064】排泄が終了した際には、前記操作ボックス
を操作して、洗浄装置110によって使用者4を洗浄す
る。この時、洗浄液は、使用者4の体温程度に暖められ
ており、快適な洗浄が行える。次に、前記操作ボックス
を操作して、図示しない洗浄液噴出口から洗浄液を噴出
させて便器本体103を洗浄する。これらの排泄物は、
収容タンク104に収容される。
【0065】次に、前記操作ボックスを操作して、クロ
ス式ジャッキ28a(28b)を上昇させて、下腿マッ
ト14を元の位置に戻した後、便器100を所定位置ま
で下降させ、元の位置(図1及び図2に示す位置)まで
移動させる。
【0066】次いで、前記操作ボックスを操作して、図
示しないモータを駆動させ、支持軸18を回転させて開
閉部17を図における半時計方向に回転させて元の位置
に戻す。開閉部17が元の位置(図1及び図2参照)に
戻ると、ロック部19cは自動的に支持フレーム21g
に対してロックを行い、開閉部17は、支持フレーム2
1gに固定される。
【0067】上半身マット11を元の位置(図1に示す
位置)に戻す際は、前記操作ボックスを操作して、駆動
モータ33a及び33bを駆動させ、スクリューバー3
1a及び31bを前記とは逆方向に回転させ、ナット3
2a及び32bを足側に移動させる。この動作によっ
て、各アーム34a(34b)〜37a(37b)が、
前記とは逆の動きを行い、上半身マット11が下げられ
ると共に、フレーム15a及び15bの足側端部16a
及び16bの位置(傾斜角度変更の支点の位置)を足側
に移動させる。
【0068】また、便器本体103に取り付けられてい
る収容タンク104は、レバー105を操作することに
よって、便器本体103から取り外され、収容された排
泄物が廃棄される。
【0069】実施の形態1では、使用者4がベッド1に
居ながら排泄を行う場合について説明したが、これに限
らず、図2に示す状態のみを行うこともできる。また、
開閉部17を開けずに、便器100を開閉部17の下ま
で移動させ、下腿マット14を下降させて、椅子に座っ
た状態にすることもできる。また、上半身マット11の
傾斜角度は、任意に決定することができ、下腿マット1
4の高さも任意に決定することができる。
【0070】また、実施の形態1では、下腿マット14
をクロス式ジャッキ28a(28b)で昇降させること
により、使用者4の膝を曲げて下腿を床3に向けて下ろ
す空間を形成した場合について説明したが、これに限ら
ず、下腿マット14は、便器100を移動させた後、開
閉部17と同様の機構で回転させて前記空間を形成して
もよい。
【0071】そしてまた、実施の形態1では、便器本体
103にカートリッジ式の収容タンク104を設けた
が、この収容タンク104は、例えば、使い捨ての袋で
あってもよい。この場合、袋内に排泄物を凝固させる凝
固剤を入れておいてもよい。このようにすることで、袋
内の排泄物は固まった状態となり、袋からこぼれ出るこ
とがなく、衛生的かつ簡単に捨てることができる。その
後、便器100には、前記と同様の袋を取り付ける。
【0072】また、本発明に係る便器は、市販のものを
載置部107に設置し、これに昇降装置及び移動装置を
設置して、移動及び昇降可能にしてもよい。 (実施の形態2)次に、本発明の実施の形態2に係るベ
ッドについて図面を参照して説明する。図8は、本発明
の実施の形態2に係るベッドの概略を示す側面図、図9
は、図8に示すベッドの一部を示す平面図、図10は、
図9に示すX−X線に沿った断面図である。
【0073】なお、実施の形態2では、実施の形態1で
説明したベッドと同様の部材には同一の符号を付し、そ
の詳細な説明は省略する。また、説明を判りやすくする
ため、一部の部品を省略して記載した。
【0074】実施の形態2に係るベッド200の、実施
の形態1に係るベッド1と異なる主な点は、臀部・上腿
マット13の略中央部に設けられた開閉部17に形成さ
れる開口部202にローラ群210を配設したこと、便
器201をベッド200の左右方向(幅方向)にスライ
ド可能に配設したことである。
【0075】実施の形態2に係るベッド200の開閉部
17は、その略中央部に、略長方形(ベッド200の長
手方向が長い)の開口部202が形成されている。この
開口部202には、ローラ群210が移動可能に配設さ
れている。
【0076】ローラ群210は、複数のローラ211
a、211b、211c、211d、211e、211
f...と、これらを連結する連結部材213a及び2
13bを備えている。複数のローラ211a、211
b、211c、211d、211e、211f...
は、直径方向に前記頭側から順に配置され、各々のロー
ラ211a、211b、211c、211d、211
e、211f...の左右両側が湾曲可能な連結部材2
13a及び213bによって連結されている。この連結
部材213a及び213bは、さらに延長されてローラ
群210が図8に示す環状となるよう構成している。こ
のように、ローラ群210は、ローラ211a、211
b、211c、211d、211e、211f...に
よって構成されているため、R状に取り付けることがで
きる。
【0077】このローラ群210は、ベッド200の開
口部202の左右両側に配設された支持レール214a
及び開口部202の下方に配設された支持レール216
a及び216bに支持され、かつ開閉部17の下部の左
右両側に配設されたローラ群移動用ローラ212a及び
212bに誘導されて移動可能となっている。各ローラ
211a、211b、211c、211d、211e、
211f...は、回転可能である。
【0078】ローラ群移動用ローラ212a及び212
bは、回転軸217によって連結されている。この回転
軸217は、開閉部17の下方に設けられた駆動部21
5によって回転し、この回転軸217の回転によってロ
ーラ群移動用ローラ212a及び212bが回転して、
ローラ群210を移動させる。具体的には、ローラ群2
10は、ローラ群移動用ローラ212a及び212b
が、図8に示す時計回りに回転すると、これによって時
計回りに移動する。一方、ローラ群移動用ローラ212
a及び212bが、図8に示す反時計回りに回転する
と、これによってローラ群210も時計回りに移動す
る。この移動量に応じて、開口部202をローラ群21
0で閉鎖した状態(すなわち、図8に実線で示す状態)
にしたり、開口部202を開放した状態(すなわち、図
8に破線で示す状態)にする。
【0079】また、ローラ211a、211b、211
c、211d、211e、211fは、この順に直径が
徐々に大きくなり、ローラ211f以降は、ローラ21
1fと同じ直径のものを用いている。このため、ローラ
群210が、頭側に移動した際には、各ローラ211
a、211b、211c、211d、211e、211
f...の半径差により、ローラ群210の上面の高さ
が徐々に高くなり、ローラ群210が、足側に移動した
際には、ローラ群210の上面の高さが徐々に低くな
る。したがって、ローラ群210が頭側に移動した際に
は、使用者を頭側に移動させると共に上昇させ、ローラ
群210が足側に移動した際には、使用者を足側に移動
させると共に下降させることができる。このローラ群2
10は、上半身マット11が水平状態にある時、図8に
示す実線の位置(すなわち、開口部202を閉鎖する位
置)にある。
【0080】なお、駆動部215は、上半身マット11
の傾斜角度を変更する傾斜角度及び支点変更装置30a
及び30bにも接続し、ローラ群210の移動状態に応
じて、上半身マット11の傾斜角度が変更されるように
してもよい。
【0081】便器201は、上部に便座101が設けら
れた便器本体103と、便器本体103の下端に設けら
れ、便器本体103内に排泄された排泄物を収容する収
容タンク104と、収容タンク104を左右及び上下方
向に移動可能に支持する支持部206を備えている。便
器本体103は、ベッド200の開口部202に臨む位
置に固定されている。また、支持部206は、収容タン
ク104の頭側の側面及び足側の側面に固定された支持
フレーム207と、支持フレーム207左右両端に連結
されたアーム208a及び208bを備えている。収容
タンク104は、レバー105を操作することによっ
て、アーム208a及び208bが略水平状態となるよ
うに倒す(図10に破線で示す状態にする)ことで、ベ
ッド200の右側(すなわち図10に示す左側)に移動
され、便器本体103から簡単に取外すことができる。
【0082】なお、前述したローラ群210は、便座1
01の上部を通過するように設置されている。
【0083】このように、実施の形態2では便器201
を開閉部17の下部に配設したため、便器201の移動
を行うことなく、下腿マット14を下降させることがで
きる。また、便器201の移動に時間がかかったり、ベ
ッド全体の機構が複雑になることもない。
【0084】次に、実施の形態2に係るベッド200の
具体的動作について説明する。なお、以下に示すベッド
1の動作手順は一例であり、これに限定されるものでは
ない。また、実施の形態1と同様の操作については、そ
の詳細な説明は省略する。
【0085】実施の形態1と同様の操作により、使用者
がベッド200に仰臥した状態から上半身マット11を
起こす。この時、ローラ群210は、図8に示す実線の
位置にある。ここで、下腿マット14は、この上半身マ
ット11を起こす動作と連動して下降させてもよく、連
動させずに所望のタイミングで下降させてもよい。
【0086】次に、使用者が排泄を行う場合は、ローラ
群210を時計回りに移動させて、開口部202を開放
する。この時、開口部202は、必要最低限の大きさに
形成されているため、この開口部202から使用者の尻
全体が落ち込むことはない。このようにして、排泄準備
が整う。排泄が終了した際には、実施の形態1と同様に
使用者を洗浄する。
【0087】以上の操作が終了した後、使用者を元の位
置(仰臥した状態)に戻す際は、実施の形態1と同様の
方法で、下腿マット14を元の位置に戻した後、再び駆
動部215を駆動させて、回転軸217を前回とは反対
方向に回転させ、ローラ群移動用ローラ212a及び2
12bを介して、ローラ群210を元の位置まで移動さ
せ、開口部202を閉鎖する。
【0088】便器本体103に取り付けられている収容
タンク204は、レバー105を操作することによっ
て、便器本体103から取り外され、収容された排泄物
が廃棄される。
【0089】なお、実施の形態2では、便器201の便
器本体103を固定した場合について説明したが、これ
に限らず、便器201は、実施の形態1で説明した便器
100のような移動式を使用してもよい。
【0090】また、実施の形態2では、1個のローラ群
210を配設した場合について説明したが、これに限ら
ず、複数のローラ群210を互いに間隔をおいて(すな
わち、開口部202を開放可能なスペースをおいて)環
状に連結し、これらのローラ群210を循環させる構成
にしてもよい。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るベッ
ドは、上半身支持部の傾斜角度の変更に応じて、前記支
点の位置を移動させる支点移動装置を備えているため、
上半身支持部を起こして使用者の上体を起こそうとした
際に、マットレスの厚みなどによって使用者の臀部が前
進(使用者の足先側に移動)しようとする動きが、前記
支点の移動によって相殺される。したがって、使用者の
位置が所定位置からずれることなく、上半身支持部の角
度を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るベッドの通常状態
の概略を示す側面図である。
【図2】図1に示すベッドの上半身支持部を起こした状
態の概略を示す側面図である。
【図3】図2に示すベッドの開閉部を開放し、そこに便
器をセットした状態の概略を示す側面図である。
【図4】図3に示すベッドの下腿支持部を下降させた状
態の概略を示す図である。
【図5】図1に示すベッドの平面図である。
【図6】図5に示す臀部・上腿支持部の開閉部に配置す
る支持部材を示す斜視図である。
【図7】実施の形態1に係るベッドの上半身支持部を傾
斜させる機構を拡大した概略側面図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係るベッドの概略を示
す側面図である。
【図9】図8に示すベッドの一部を示す平面図である。
【図10】図9に示すX−X線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1、200 ベッド 2 ベッド枠 4 使用者 11 上半身支持マット 12 下半身支持マット 13 臀部・上腿マット 14 下腿マット 15a、15b フレーム 16a、16b 足側端部 17 開閉部 18 支持軸 23 落下防止マット 28a、28b、108a、108b クロス式ジャ
ッキ 30a、30b 傾斜角度及び支点変更装置 40a、40b 移動フレーム 100、201 便器 210 ローラ群

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者の上半身を支持する上半身支持部
    と、下半身を支持する下半身支持部と、を備え、前記上
    半身支持部が、前記下半身支持部側端部を支点として、
    その傾斜角度を変更可能なリクライニング式のベッドで
    あって、 前記上半身支持部の傾斜角度の変更に応じて、前記支点
    の位置を移動させる支点移動装置を備えたベッド。
  2. 【請求項2】 前記支点移動装置は、前記上半身支持部
    の水平方向に対する傾斜角度を大きくする際に、前記支
    点の位置を、仰臥した使用者の頭側に対応する頭側方向
    に移動させ、水平方向に対する傾斜角度を小さくする際
    に、前記支点の位置を、仰臥した使用者の足側に対応す
    る足側方向に移動させる請求項1記載のベッド。
  3. 【請求項3】 前記下半身支持部は、使用者の臀部及び
    上腿に相当する部分を支持する臀部・上腿支持部と、下
    腿に相当する部分を支持する下腿支持部と、を備え、前
    記下腿支持部は移動可能に設けられ、該下腿支持部が移
    動した際に、使用者の膝を曲げて下腿を床に向けて下ろ
    すことが可能な空間を形成する請求項1または請求項2
    記載のベッド。
  4. 【請求項4】 前記下腿支持部を支持しかつ昇降可能な
    昇降装置をさらに設け、当該昇降装置によって前記下腿
    支持部を下降させることにより、前記空間を形成する請
    求項3記載のベッド。
  5. 【請求項5】 前記下腿支持部は、使用者の足を乗せる
    踏み台となる位置まで下降可能である請求項4記載のベ
    ッド。
  6. 【請求項6】 前記臀部・上腿支持部の略中央部に開閉
    可能な開閉部を形成し、当該開閉部が開放した際に形成
    される開口部に挿入可能な便座を備えた便器を配置した
    請求項3ないし請求項5のいずれか一項に記載のベッ
    ド。
  7. 【請求項7】 前記便座の開口より小さな開口部を備
    え、かつ使用者の臀部を支持する支持部材を、前記開閉
    部の上方に配置した請求項6記載のベッド。
  8. 【請求項8】 前記便器は移動可能である請求項6また
    は請求項7記載のベッド。
  9. 【請求項9】 前記便器は、便器本体と、当該便器本体
    に排泄された排泄物を収容する収容部と、をさらに備
    え、当該収容部を前記便器本体に着脱可能に設置した請
    求項6ないし請求項8のいずれか一項に記載のベッド。
  10. 【請求項10】 前記便器は、洗浄液を噴射する洗浄ノ
    ズルをさらに備え、当該洗浄ノズルに洗浄液を供給する
    洗浄液供給源に接続した請求項6ないし請求項9のいず
    れか一項に記載のベッド。
  11. 【請求項11】 前記開閉部を開放した際に形成される
    開口部に、直径が仰臥した使用者の身長方向となるよう
    に複数のローラを連結してなるローラ群を移動可能に配
    設し、当該ローラ群は、前記移動量に応じて前記開口部
    の少なくとも一部を閉鎖可能あるいは開放可能である請
    求項6ないし請求項10のいずれか一項に記載のベッ
    ド。
  12. 【請求項12】 前記各ローラは、直径が前記使用者の
    足側方向に向けて徐々に大きくなるように順に配置され
    てなる請求項11記載のベッド。
  13. 【請求項13】 前記各ローラが回転可能である請求項
    11または請求項12記載のベッド。
  14. 【請求項14】 前記ローラ群は、前記開閉部を開放し
    た際に形成される開口部において、仰臥した使用者の頭
    側方向に移動した際に、使用者を当該頭方向に移動させ
    ると共に、各ローラの半径差によって前記使用者を上昇
    させ、仰臥した使用者の足側方向に移動した際に、使用
    者を当該足側方向に移動させると共に、各ローラの半径
    差によって前記使用者を下降させる請求項11ないし請
    求項13のいずれか一項に記載のベッド。
  15. 【請求項15】 使用者の上半身を支持する上半身支持
    部と、下半身を支持する下半身支持部と、を備え、前記
    上半身支持部が、前記下半身支持部側端部を支点とし
    て、その傾斜角度を変更可能なリクライニング式のベッ
    ドであって、 前記下半身支持部は、使用者の臀部及び上腿に相当する
    部分を支持する臀部・上腿支持部と、下腿に相当する部
    分を支持する下腿支持部と、を備え、 前記臀部・上腿支持部の略中央部に開閉可能な開閉部を
    形成し、 当該開閉部を開放した際に形成される開口部に、直径が
    仰臥した使用者の身長方向となるように複数のローラを
    連結してなるローラ群を移動可能に配設し、当該ローラ
    群は、前記移動量に応じて前記開口部の少なくとも一部
    を閉鎖可能あるいは開放可能であるベッド。
  16. 【請求項16】 前記各ローラは、直径が前記使用者の
    足側方向に向けて徐々に大きくなるように順に配置され
    てなる請求項15記載のベッド。
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