JP3093939B2 - 扉開閉式浴槽の給排水装置 - Google Patents

扉開閉式浴槽の給排水装置

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JP3093939B2
JP3093939B2 JP06275420A JP27542094A JP3093939B2 JP 3093939 B2 JP3093939 B2 JP 3093939B2 JP 06275420 A JP06275420 A JP 06275420A JP 27542094 A JP27542094 A JP 27542094A JP 3093939 B2 JP3093939 B2 JP 3093939B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に身体障害者や老人
を入浴させるのに好適に用いられる扉開閉式浴槽の給排
水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の浴槽は上方が開放された箱形状と
されており、入浴者は側壁をまたいで浴槽内に入ならけ
ればならず、身体障害者や老人にとって入浴は困難であ
る。そこで、身体障害者等にとって容易に入浴できる浴
槽として扉開閉式浴槽が開発されている。
【0003】扉開閉式浴槽は、浴槽の側壁に開口部を設
け、この開口部を例えばヒンジ結合された扉で開閉する
構成のものである。また、扉開閉式浴槽には、通常、浴
槽内の湯を一時的に移し替えて貯溜するタンクが付設さ
れる。
【0004】前記扉開閉式浴槽を用いて、例えば身体障
害者を入浴させる場合には、まず浴槽内に蓄えられてい
る湯をその近傍に配置したタンクに移し替え、それが完
了した時点で扉を開き、側壁の開口部を利用して身体障
害者を入浴用椅子ごと移動させて浴槽内に配置する。そ
して、扉を締めて開口部を液密に閉塞し、前記移し替え
た湯をタンクから再び浴槽内に戻すことによって、身体
障害者を入浴させる。なお、出浴させる場合には、前記
とは逆に、浴槽内の湯を一旦タンク内に移し替えた後扉
を開き、開口部を利用して身体障害者を椅子ごと浴槽の
外側へ移動させればよい。
【0005】ところで、この種の扉開閉式浴槽には、扉
開閉式浴槽本体とタンクとを接続するように配管系が設
けられ、該配管系にはポンプ並びにフィルタが介装され
ている。そして、配管系の湯の流れを制御する制御器に
組み込まれたスイッチが操作されることにより、あるい
は前記扉開閉式浴槽本体または前記タンクに設けられた
レベルセンサからの信号に基づき前記ポンプが駆動さ
れ、もって、タンクと扉開閉式浴槽本体との間の湯の出
し入れが行われるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の扉開閉式浴槽に
は次に示すような欠点があった。すなわち、前記配管系
に介装されるポンプには、扉開閉式浴槽本体とタンクと
の間の湯の出し入れの時間を極力短くするため比較的大
容量のものが用いられるが、比較的大容量のポンプは大
型であることから適当な配置スペースをとることができ
ず、ポンプの設置高さ位置は、扉開閉式浴槽本体やタン
クの底面とほぼ同程度かそれよりも若干高い個所にな
る。したがって、例えば、扉開閉式浴槽本体からタンク
へ湯を移すときに、扉開閉式浴槽本体内の湯を全ては排
出することができず、浴槽本体内にある程度の湯が残っ
てしまい、多数の人を入浴させる場合に、汚れが蓄積さ
れて浴槽本体内の湯が次第に汚くなるという欠点があっ
た。このような欠点を回避するには、扉開閉式浴槽本体
とタンクとの湯の出し入れを適当な回数行った時点で、
新たな湯に入れ替えることが必要になり、コスト的にも
また浴槽の使用効率の面からも大きな欠点となる。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、扉開閉式浴槽本体あるいはタンク内に湯を残すこと
なく全て排出することができ、多数の人を入浴させる場
合でも湯を長い間清潔に保つことができる扉開閉式浴槽
の給排水装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、扉開閉式浴槽本体と、該
扉開閉式浴槽本体内の湯を一時的に移し替えて貯溜する
タンクと、該タンクと前記扉開閉式浴槽本体とを接続す
る配管系と、該配管系に介装されたポンプとを備える扉
開閉式浴槽において、前記ポンプを駆動操作する制御器
には、前記扉開閉式浴槽本体または前記タンクに設けら
れたレベルセンサからのローレベルに達した旨の信号に
基づいて前記ポンプを停止させるとき、該ポンプの停止
時期を遅らすための遅延タイマ設けられ、かつ、前記扉
開閉式浴槽本体または前記タンクの底部にはドレン管が
接続され、該ドレン管には、排水時に前記扉開閉式浴槽
本体または前記タンクに設けられたレベルセンサからの
ローレベルに達した旨の信号に基づいて開状態に切り替
わる制御弁が介装されていることを特徴とする。すため
の遅延タイマが設けられる構成とした。
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】請求項1記載の本発明では、ポンプによって湯
を移送する際に、扉開閉式浴槽本体またはタンクに設け
られたレベルセンサによって扉開閉式浴槽本体内等の水
面がローレベルに達したことを検知しその旨の信号が制
御器に送られたとしても、直ちにポンプが停止すること
はなく、ポンプは遅延タイマによって所定時間遅らされ
て停止される。
【0012】すなわち、扉開閉式浴槽本体内等の水面が
予め設定されたローレベルに達したとしても、ポンプは
所定時間駆動し続け、いわゆる空運転に近い状態とな
る。したがって、この駆動し続けるポンプによって扉開
閉式浴槽本体内等に残る微量の湯をできるだけタンク等
へ移送して回収することができる。なお、ポンプの空運
転に近い状態は、ある決められた短い時間に止まるの
で、それによってポンプが損傷することはない。
【0013】また、ポンプにより湯を移送する際に、扉
開閉式浴槽本体またはタンクに設けられたレベルセンサ
によって扉開閉式浴槽本体内等の水面がローレベルに達
したことを検知しその旨の信号が制御器に送られると、
制御器から制御弁へ所定の信号が送られる。これに基づ
いて制御弁は「閉状態」から「開状態」に切り替わる。
したがって、扉開閉式浴槽本体内等に残る微量の湯は、
このドレン管を介して外部へ排出される。
【0014】
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1は扉開閉式浴槽の給排水装置の概略構
成を示す図、2は扉開閉式浴槽の側断面図、図2は同平
面図である。ここで示す扉開閉式浴槽は、入浴者を載せ
た車椅子1を扉開閉式浴槽の内方所定位置まで移動さ
せ、扉21を閉じた後浴槽内に湯を満たすことによっ
て、入浴者を入浴状態にさせるものである。
【0016】車椅子1について説明すると、車椅子1
は、キャスタ付きの台座10と、台座10に立設された
只1本の支持ロッド11と、支持ロッド11の上部によ
って支持される椅子部フレーム12とを備える。椅子部
フレーム12には、両側下部にローラ12aが取り付け
られ、上部には前部から後部にかけて、フットレスト1
3,座部14、および背もたれ部15が設けられる。
【0017】一方、扉開閉式浴槽2は、扉21によって
前面(以下、図2において左側を前面、右側を後面とす
る)が開閉される扉開閉式浴槽本体20と、該扉開閉式
浴槽本体20に配管系30を介して接続され、扉開閉式
浴槽本体20内の湯を一時的に移し替えて貯溜するタン
ク22とを備える。
【0018】扉開閉式浴槽本体20の底部26は車椅子
1のキャスタよりも上方であって、車椅子1の支持ロッ
ド11に対応する箇所に位置決めされている。また、図
3に示すように、底部26には切欠27が、扉21との
合わせ面である扉開閉式浴槽本体20の開口部20aか
ら奥方へ延びて設けられている。切欠27は、車椅子1
が扉開閉式浴槽2の内方所定位置に配置されるときに支
持ロッド11の侵入を許容するものであり、したがっ
て、切欠27の幅寸法は、支持ロッド11の直径よりも
若干大きな値に設定されている。
【0019】底部26の下側には、車椅子1が扉開閉式
浴槽本体20の内方所定位置に配置されるときに、支持
ロッド11を左右両側から挟み込んで切欠27をシール
する一対の底部シール部材28,28が左右方向に移動
自在に組み込まれている。底部シール部材28,28
は、図示しない複数のシリンダによって左右方向へ押圧
移動操作される。また、車椅子1が扉開閉式浴槽本体2
0の内方所定位置に配置されるときに、該車椅子1の支
持ロッド11に対応するよう底部シール部材28の側面
には、支持ロッド11と同一の曲率を有する凹部28a
が設けられている。
【0020】底部シール部材28は、シール性を発揮で
きるよう適度な柔軟性を有ししかも耐水性を有する材
料、例えば多数の独立した気泡を有するスポンジ状のも
の、発泡スチロール、あるいはゴム等で作られる。
【0021】配管系30は、図1〜図3に示すように、
前記扉開閉式浴槽2の接続口32に接続される第1の給
排湯配管33と、タンク22の接続口34に接続される
第2の給排湯配管35と、それら第1,第2の給排湯配
管33,35に接続された各三方弁36,37にそれぞ
れ接続される第1,第2の中間配管38,39とを備え
る。第1,第2の中間配管38,39の間には、扉開閉
式浴槽2からタンク22へあるいは逆にタンク22から
扉開閉式浴槽2へ湯を行き来させる給排湯ポンプ40が
只一つ配管40a中に介装されて設けられている。
【0022】前記配管系30は、制御器42によって三
方弁36,37が制御され、これにより、例えば、扉開
閉式浴槽2からタンク22へ湯を戻すときには、湯は図
1中破線で示すように前記扉開閉式浴槽本体20の接続
口32から所定の経路33,38を経てポンプ40の吸
い込み側に至り、ポンプ40の吐出側から所定の経路3
9,35を経てタンク22へ至る。また、逆に、タンク
22から扉開閉式浴槽本体20へ供給されるときには、
湯は図1中実線で示すように、前記タンク22の接続口
34から所定の経路35,38を経てポンプ40の吸込
側に至り、ポンプ40の吐出側から所定の経路39,3
3を経て扉開閉式浴槽本体20へ至るようになってい
る。
【0023】前記扉開閉式浴槽本体20の底部には連通
管44が接続され、該連通管44には浴槽本体の水面レ
ベルを検知するレベルセンサ45が介装されている。ま
た、前記連通管44にはドレン管46が接続され、ドレ
ン管46には制御弁47が介装されている。制御弁47
および前記レベルセンサ45はそれぞれ前記制御器42
に電気的に接続されている。
【0024】一方、前記タンク22の底部にも連通管4
8が接続され、該連通管48には前記制御器42に電気
的に接続されるレベルセンサ49が介装されている。ま
た、前記連通管48にはドレン管50が接続されてい
る。なお、ここでは、図示は省略してあるが、前記タン
ク22あるいは配管系30にはタンク22内等の湯に含
まれるゴミ等を取り除くための濾過装置が組み込まれて
いる。また、前記制御器42には、前記レベルセンサ4
5からの信号に基づいて前記ポンプ40を停止させると
き、該ポンプ40の停止時期を遅らすための遅延タイマ
42aが設けられている。
【0025】図1に示すように、扉開閉式浴槽本体20
の接続口32に接続される前記第1の給排湯配管33の
三方弁36よりも浴槽本体側の個所にはバイパス管61
が分岐接続され、このバイパス管61の先端はタンク2
2につながっている。バイパス管61には制御弁61が
介装されている。この制御弁61は、レベルセンサ45
からの出力信号に基づき制御器22を介して開閉操作さ
れる。具体的には、レベルセンサ45を構成する、それ
ぞれ高さを異ならせて設けられた4つのレベルセンサ構
成要素F1〜F4のうち、中間に位置するレベルセンサ構
成要素F2〜F3の間に扉開閉式浴槽本体20の水位があ
る場合には制御弁60は開かれるように制御され、扉開
閉式浴槽本体20の水位がその範囲(レベルセンサ構成
要素F2〜F3)以外となる場合には制御弁60は閉じら
れるように制御される。なお、前記レベルセンサ構成要
素F2,F3は、扉開閉式浴槽本体20内に入浴する者の
丁度胸部付近に位置するようにその高さが設定されてい
る。
【0026】次に、上記構成の扉開閉式浴槽の給排水装
置の作用について、入浴者を入浴させる手順にしたがっ
て説明する。この扉開閉式浴槽1を用いて例えば身体障
害者を入浴させる場合には、以下に説明する動作1)〜
7)を行わしめる。このとき、タンク22及び扉開閉式
浴槽本体20には湯が入っておらず、また扉開閉式浴槽
本体20内には車椅子1は移動しておらず、さらに扉2
1は開状態であると仮定する。
【0027】1)入浴準備 まず、制御器42に組み込まれた入浴(貯湯)スイッチ
をオンにする。すると、給湯系に介装された電磁弁が開
状態になり、ミキシングからタンク22へ自動的に給湯
される。タンク22内の液面が所定高さまで上昇する
と、その旨をレベルセンサ49により検出され、該レベ
ルセンサ49から発せられる信号に基づいて給湯は自動
的に停止される。
【0028】2)車椅子の浴槽内へのセット 入浴者を車椅子1上に載せ、この状態で前記予め扉21
が開かれた扉開閉式浴槽本体20の内部へ入浴者を車椅
子ごと挿入する。このとき、車椅子1を扉開閉式浴槽本
体20の内方所定位置まで押し込むと、図示しないロッ
ク機構が作用し、車椅子1をその位置にロックする。
【0029】3)給湯準備 次いで、扉21を手動で閉じる。そして、扉21が閉状
態になると、図示せぬセンサが作動し、係止手段を介し
て扉21を閉状態にロックする。続いて、扉開閉式浴槽
本体20の底部の下部に設けた各シリンダが同期しなが
ら伸張し、一対の底部シール部材28,28を互いに接
近するように移動させて、車椅子1の支持ロッド11を
両側から挟み込む。これにより、扉開閉式浴槽本体20
の底部26の切欠27をシールする。
【0030】次いで、扉21内に組み込まれた各シリン
ダが伸張し、扉21の内側のシール部を扉開閉式浴槽本
体20の開口縁部に押し付け、同扉開閉式浴槽本体20
の開口部をシールする。
【0031】4)浴槽への給湯 次いで、制御器42の図示しない入浴スイッチをオンに
すると、該制御器42から発せられる信号に基づき、両
三方弁36,37が制御されると同時にポンプ40が始
動し、タンク22から扉開閉式浴槽本体20へ湯を供給
する。湯の供給は、扉開閉式浴槽本体20内の液面が所
定高さに至るまで続けられ、上記所定高さに至るとレベ
ルセンサ45から制御器42へ信号が発せられ、ポンプ
40がオフになって湯供給が停止される。以上のように
して入浴者を入浴状態にさせることができる。
【0032】また、上記実施例では、扉開閉式浴槽本体
20内へ湯を供給するとき、湯面が中間に位置するレベ
ルセンサ構成要素F2〜F3の間にある場合には、制御器
42からの制御信号に基づき制御弁60が開かれ、バイ
パス管61は開放状態になる。したがって、扉開閉式浴
槽本体20へ供給される湯の一部はこのバイパス管61
を通ってタンク22へ戻されることとなり、扉開閉式浴
槽本体20への湯の供給速度は遅くなる。この結果、入
浴者が心臓疾患である場合等には、水圧変化による心臓
に与える影響を極力低く押さえることができ、非常に有
効である。また、湯面がレベルセンサ構成要素F2〜F3
の高さ以外になる場合には制御弁60が閉じられ、扉開
閉式浴槽本体20への湯の供給は通常の速度で行われ
る。
【0033】なお、上記制御は出浴時においても同様に
行われる。また、入浴者が心臓に疾患を有しない場合に
は、レベルセンサ構成要素F2〜F3を働かせないようそ
れらのスイッチを切っておけば、湯面の高さに拘りなく
バイパス管61は常に閉じた状態となり、扉開閉式浴槽
本体20への湯供給は常に通常の速度で行われる。
【0034】5)浴槽からタンクへの自動排水 次いで、出浴する場合には、まず、制御器42の出浴ス
イッチをオンにする。すると、前記三方弁36,37が
開閉制御されると同時にポンプ40が再び始動し、扉開
閉式浴槽本体20内の湯をタンク22へ移し替える。こ
のようなポンプ40によって湯を移送する際に、レベル
センサ45によって扉開閉式浴槽本体20内の水位がロ
ーレベルにまで達したことが検知されその旨の信号が制
御器42に送られたとしても、直ちにポンプ40が停止
することはなく、ポンプ40は遅延タイマ42aによっ
て所定時間遅らされて停止される。
【0035】すなわち、扉開閉式浴槽本体20内等の水
位がローレベルに達したとしても、ポンプ40は所定時
間駆動し続け、いわゆる空運転に近い状態となる。した
がって、この駆動し続けるポンプ40によって扉開閉式
浴槽本体20内に残る微量の湯をできるだけタンク22
へ移送して回収することができる。なお、ポンプ40の
空運転に近い状態は、ある決められた短い時間に止まる
ので、該ポンプ40が損傷するようなことはない。
【0036】また、前記レベルセンサ45によって扉開
閉式浴槽本体20内の水位がローレベルに達したことを
検知しその旨の信号が制御器42に送られたとき、制御
器42からは制御弁47へ所定の信号が送られ、これに
基づいて制御弁47は「閉状態」から「開状態」に切り
替わる。したがって、扉開閉式浴槽本体20内等に残る
微量の湯は、開放されたドレン管50を介して外部へも
排出される。
【0037】このように、扉開閉式浴槽本体20内に残
る微量の湯は、前記ポンプ40が介装された配管系30
並びにドレン管50の双方の排出手段によって浴槽本体
20から外部へ積極的に排出されることとなり、極く短
時間で扉開閉式浴槽本体20内に残る湯を全て排出する
ことができる。
【0038】6)扉を開く 上記扉開閉式浴槽本体20内の湯の排出が完了した時点
で、制御器42の扉開スイッチをオンにする。すると、
この制御器から信号が発せられ、扉21内に組み込まれ
ている図示しないシリンダがそれぞれ同期しながら短縮
して扉開閉式浴槽本体20と扉21とのシールを解く。
次いで、係止手段による扉閉ロックが解除され、扉21
を開かせる。
【0039】7)車椅子を浴槽から出す。 車椅子1を扉開閉式浴槽本体20内の所定位置に位置決
めして保持するロックを解除し、車椅子1を扉開閉式浴
槽本体20から出す。すなわち、図示しない制御部から
信号が発せられ、扉開閉式浴槽本体20の底部の下部に
設けた各シリンダが同期しながら短縮し、一対の底部シ
ール部材28,28が互いに離間するように移動され
て、車椅子1の支持ロッド11との係合を解除された
後、介助者は、車椅子固定用の図示しないロック機構を
解除し、車椅子1を入浴者を載せたまま扉開閉式浴槽本
体20から引き出す。以上が入浴の1サイクルであり、
続いて次の入浴者を入浴させる場合には、上記した2)
〜7)の動作を繰り返せばよい。
【0040】なお、本発明の扉開閉式浴槽の給排水装置
は、前記実施例に限られることなく、扉開閉式浴槽の構
造など、具体的な構成要件は、実施に当たり適宜変更可
能である。
【0041】例えば、前記実施例では、浴槽本体の底部
26に切欠27を設け、この切欠27に車椅子1の支持
ロッド11を挿入させることにより車椅子1上の者を入
浴状態にさせる扉開閉式浴槽を用いているが、これに限
られることなく、車椅子が直接浴槽本体の底部に乗り上
げるような形式の扉開閉式浴槽にも本発明が適用できる
のは言うまでもない。
【0042】また、前記実施例では、浴槽本体内に残る
湯を外部へ排出するのに、ポンプ40を駆動し続ける手
段と、ドレン管50により排出させる手段との双方を併
用しているが、これに限られることなく、いずれか一方
の手段によって浴槽本体の湯を外部へ排出させるように
してもよい。
【0043】さらに、上記実施例では、浴槽本体20か
らタンク22へ湯を移し替える場合を例にとって本発明
を説明したが、これに限られることなく、逆にタンク2
2から浴槽本体20へ湯を移し替える場合に本発明を適
用してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
の優れた効果を奏する。請求項1記載の発明では、扉開
閉式浴槽本体内等の水面がローレベルに達したとして
も、ポンプは所定時間駆動し続け、いわゆる空運転に近
い状態となる。したがって、この駆動し続けるポンプに
よって扉開閉式浴槽本体内等に残る微量の湯をできるだ
けタンク等へ移送して回収することができる。このた
め、扉開閉式浴槽本体あるいはタンク内に湯を残すこと
なく排出することができ、多数の人を入浴させる場合で
も湯を長い間清潔に保つことができる。また、ポンプの
空運転に近い状態は、ある決められた短い時間に止まる
ので、該ポンプが損傷するようなことはない。
【0045】また、扉開閉式浴槽本体またはタンクに設
けられたレベルセンサからの信号に基づいて制御弁が
「閉状態」から「開状態」に切り替わり、扉開閉式浴槽
本体内等に残る微量の湯は、このドレン管を介して外部
へ排出される。したがって、この発明でも、扉開閉式浴
槽本体内等に残る微量の湯をできるだけ排出することが
でき、多数の人を入浴させる場合でも湯を長い間清潔に
保つことができる。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる扉開閉式浴槽の給排水装置の全
体を示すシステム図である。
【図2】扉開閉式浴槽の側断面図である。
【図3】扉開閉式浴槽の平面図である。
【符号の説明】
1 車椅子 2 扉開閉式浴槽 20 扉開閉式浴槽本体 21 扉 22 タンク 30 配管系 36 三方弁 37 三方弁 40 ポンプ 42 制御器 45 レベルセンサ 46 ドレン 47 制御弁 49 レベルセンサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉開閉式浴槽本体と、該扉開閉式浴槽本
    体内の湯を一時的に移し替えて貯溜するタンクと、該タ
    ンクと前記扉開閉式浴槽本体とを接続する配管系と、該
    配管系に介装されたポンプとを備える扉開閉式浴槽にお
    いて、 前記ポンプを駆動操作する制御器には、前記扉開閉式浴
    槽本体または前記タンクに設けられたレベルセンサから
    ローレベルに達した旨の信号に基づいて前記ポンプを
    停止させるとき、該ポンプの停止時期を遅らすための遅
    延タイマ設けられ、 かつ、前記扉開閉式浴槽本体または前記タンクの底部に
    はドレン管が接続され、該ドレン管には、排水時に前記
    扉開閉式浴槽本体または前記タンクに設けられたレベル
    センサからのローレベルに達した旨の信号に基づいて
    状態に切り替わる制御弁が介装されていることを特徴と
    する扉開閉式浴槽の給排水装置。
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