JPH10337317A - 身障者用浴槽 - Google Patents

身障者用浴槽

Info

Publication number
JPH10337317A
JPH10337317A JP15071797A JP15071797A JPH10337317A JP H10337317 A JPH10337317 A JP H10337317A JP 15071797 A JP15071797 A JP 15071797A JP 15071797 A JP15071797 A JP 15071797A JP H10337317 A JPH10337317 A JP H10337317A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bathtub
hot water
water supply
wheelchair
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15071797A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Shimamura
祐史 島村
Shinji Nishimura
伸二 西村
Atsushi Mizui
淳 水井
Kimitoshi Arakawa
公利 荒川
Yasuhiko Maeda
康彦 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toda Corp
Original Assignee
Toda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toda Corp filed Critical Toda Corp
Priority to JP15071797A priority Critical patent/JPH10337317A/ja
Publication of JPH10337317A publication Critical patent/JPH10337317A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】浴槽本体内でお湯に浸かったまま身体を洗うた
め、不衛生である共に、上がり湯に浸かれない。 【解決する手段】浴槽本体1に給排水装置2と車椅子用
の出入口3と該出入口3に開閉自在に配設された可動板
4とを備える。前記浴槽本体1を車椅子ごと入れる大き
さに形成すると共に、前記排水装置2を湯沸器等の給湯
手段から供給される湯水を貯留しておくための給水タン
ク2aと、該給水タンクから浴槽本体1内に供給された
湯水を回収するための排水タンク2bとで構成する。こ
れにより、従来の如き、ハンモックや簡易クレーンの如
く大がかりな設備を必要とすることなく、身障者を浴槽
本体1内に車椅子ごと入浴させることができるため、抱
え入れや抱え出しを一切不要とし、入浴の際の介護人の
負担を軽減し、最初に入れたお湯を前記排水タンク2b
に回収することにより上がり湯として再利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身障者用浴槽の改
良に関し、更に詳しくは、構成が頗る簡単で、身障者の
抱え入れを一切不要とし、身障者の入浴の際における介
護人の負担を軽減すると共に、身体を洗った後、気持ち
よく上がり湯にも浸かることができる有用な身障者用浴
槽に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、斯かる身障者用浴槽としては、例
えば、所定大きさの浴槽本体と、該浴槽本体の大きさに
合わせて作られたハンモックと、該ハンモックを吊引す
る簡易クレーンとを備えたものが従来例として既に周知
であり、この従来の身障者用浴槽は、前記浴槽本体内に
お湯を入れ、身障者を前記ハンモックに乗せた後、前記
簡易クレーンで浴槽本体内に吊り入れたり、或いは数人
の介護人により身障者を抱え入れながら入浴をしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の身障者用浴槽にあっては、ハンモックや簡易ク
レーンの如く大がかりな設備を必要とするため、設置に
多大なるスペースを要したり、福祉に供される浴槽設備
にしては意外にコストが高く、誰もが簡単に購入できる
ものではなかった。
【0004】また、斯かる従来の身障者用浴槽にあって
は、浴槽本体内でお湯に浸かったまま身体を洗うため、
不衛生である共に、一旦、お湯を抜いて、新しいお湯を
入れ直さなければ、上がり湯に浸かれないといった問題
があり、しかも、斯かる場合は、お湯の量が二倍必要と
なり、また、上がり湯が満水になるまで時間がかかって
しまうため、身障者に寒い思いをさせてしまうといった
問題をも有するものであった。
【0005】本発明はこのような従来の問題点並びに要
望に鑑みてなされたもので、身障者の抱え入れを一切不
要とし、入浴の際の介護人の負担を軽減し、衛生的で、
身障者の上がり湯に浸かりたいという希望にも応えるこ
とができる、経済的でかつ有用な身障者用浴槽を提供す
ることを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題点
を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とす
る構成は、少なくとも車椅子ごと入れる大きさに形成さ
れた浴槽本体と、該浴槽本体に装着された給排水装置
と、同浴槽本体に形成された車椅子用の出入口と、該出
入口に開閉自在に形成された可動板とを備えてなる身障
者用浴槽に存する。
【0007】また、延いては、少なくとも車椅子ごと入
れる大きさに形成された浴槽本体と、該浴槽本体の一端
側に形成された給排水装置と、同浴槽本体の他端側に開
閉自在に形成された車椅子用の出入口と、前記浴槽本体
の底面側に変位自在に形成された底面可動板とを備えて
なる身障者用浴槽に存する。
【0008】更に、前記給排水装置は、湯沸器等の給湯
手段から供給される湯水を貯留しておくための給水タン
クと、該給水タンクから浴槽本体内に供給された湯水を
回収するための排水タンクとからなるのが良い。
【0009】また、前記排水タンクは、給水タンクへの
自動送還とタンク外への強制排水とに切り替えられるの
が好ましい。
【0010】更に、前記底面可動板は、浴槽本体内に同
槽の底面勾配を変化させるべく角度調整自在に配設され
ると共に、少なくとも上面側に湯水を貯留できるように
浴槽本体内に水密に組み付けてもが良い。
【0011】また、前記底面可動板は、少なくとも浴槽
本体内との接合部分に形成された水漏防止手段と、表面
側に形成された車止め等の保持手段とを備えるのが良
い。
【0012】このように構成される本発明の身障者用浴
槽は、少なくとも車椅子ごと入れる大きさに形成された
浴槽本体と、該浴槽本体に装着された給排水装置と、同
浴槽本体に形成された車椅子用の出入口と、該出入口に
開閉自在に形成された可動板とを備えたことによって、
従来の如き、ハンモックや簡易クレーンの如く大がかり
な設備を必要とすることなく、車椅子ごと入浴し得るこ
ととなり、身障者の抱え入れや抱え出しが一切不要とな
る。
【0013】また、少なくとも車椅子ごと入れる大きさ
に形成された浴槽本体と、該浴槽本体の一端側に形成さ
れた給排水装置と、同浴槽本体の他端側に開閉自在に形
成された車椅子用の出入口と、前記浴槽本体の底面側に
変位自在に形成された底面可動板とを備えてなることに
よって、まず前記車椅子用の出入口を開け、身障者を乗
せた風呂用の車椅子を前記浴槽本体内に入れた後、同車
椅子のリクライニングを倒して身障者を寝かせ、然る
後、前記出入口を閉塞すべく底面可動板の手前側を持ち
上げることにより、張り湯可能状態にセットされると共
に、浴槽本体内に余分な空間がなくなり、お湯を素早く
溜め得ることとなる。
【0014】しかも、前記給排水装置が、湯沸器等の給
湯手段から供給される湯水を貯留しておくための給水タ
ンクと、該給水タンクから浴槽本体内に供給された湯水
を回収するための排水タンクとからなることによって、
身障者の身体が温まるべく暫く浸かった後に、お湯を一
旦排水タンク内に抜くことが可能となり、お湯を汚すこ
となく身障者の身体を石鹸等で洗えることとなる。
【0015】また、シャワー等で身障者の身体に付着し
ている石鹸を流した後、再び、前記給水タンクを開ける
ことにより、上がり湯に浸かることが可能となり、然る
後、お湯を抜いて前記可動板を元の位置まで下げ、車椅
子のリクライニングを直すだけで、身障者を抱え上げる
ことなく簡単に浴槽本体内から出し得ると共に、所定の
場所まで円滑に移送し得ることとなる。
【0016】更に、前記排水タンクが、給水タンクへの
自動送還とタンク外への強制排水とに切り替えられるこ
とによって、身体を洗う前に使用したお湯は、換言すれ
ば、最初に浴槽本体内に入れたお湯は捨てることなく
(前記自動送還により)給水タンクに戻すことが可能と
なり、上がり湯として再利用し得ると共に、身体を洗っ
た後の汚れたお湯は(前記強制排水により)そのままタ
ンク外へと排出し得ることとなる。
【0017】また、前記底面可動板が、浴槽本体内に同
槽の底面勾配を変化させるべく角度調整自在に配設され
ると共に、少なくとも上面側に湯水を貯留できるように
浴槽本体内に水密に組み付けることによって、車椅子の
リクライニングに合わせて浴槽の底面が角度付けられる
こととなる。
【0018】更に、前記底面可動板が、少なくとも浴槽
本体内との接合部分に形成された水漏防止手段と、表面
側に形成された車止め等の保持手段とを備えれば、どん
な角度にでも底面を変化させ得る浴槽を提供できると共
に、入浴の際、車椅子(詳しくは、身障者を乗せた風呂
用の車椅子)が安易にずれ動くことも阻止されることと
なる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る身障者用浴槽
の第1実施例を図1乃至図4を参照しながら説明する。
図中Aは、本発明に係る身障者用浴槽であり、この身障
者用浴槽Aは、図1に示すように、箱状の浴槽本体1
と、該浴槽本体1に装着された給排水装置2と、該給排
水装置2と対向の位置に形成された車椅子用の出入口3
と、該出入口3に変位自在に配設された可動板4とを備
えている。
【0020】前記浴槽本体1は、木材、合成樹脂材若し
くは金属等の適宜素材からなり、風呂用の車椅子ごと入
れる(浸かれる)大きさに形成されている。例えば、こ
の浴槽本体1としては、長寸2mm、幅寸1m、深さ9
0cm等の大きさ(容量)に形成するのが好ましく、そ
の底面1aには、前記給排水装置2側に向けて次第に低
くなるように勾配が付けられている。
【0021】また、前記給排水装置2は、浴槽本体1の
奥行き側に外付けされているものであり、後述する操作
パネル11により自動切り替えされる給水タンク2aと
排水タンク2bとから構成されている。
【0022】給水タンク2aは、湯沸器等の給湯手段
(図示せず)から供給される湯水を貯留しておくための
ものであり、シャワー5や注水口(図示せず)を開口す
ることにより、浴槽本体1内にお湯を速やかに供給する
ことができる。
【0023】一方、排水タンク2bは、前記給水タンク
2aへの自動送還と、タンク外への強制排水とに切り替
えられるものであり(重力排水)、身体を洗う前に使用
したお湯、すなわち、最初に浴槽本体内1に張られたお
湯は、捨てることなく(前記自動送還により)給水タン
ク2aに戻すことが可能となり、上がり湯として再利用
できると共に、身体を洗った後の汚れたお湯は(前記強
制排水により)そのままタンク外へと排出されるように
操作できるものである。
【0024】他方、前記車椅子用の出入口3は、可動板
4を介して開閉自在に形成されている。この可動板4
は、木材、合成樹脂材若しくは金属等の適宜素材からな
り、油圧等によって可動する昇降装置(図示せず)若し
くは巻回装置(図示せず)等を介して上下動自在に変
位、巻回されるものであり、任意の位置で止まれるよう
に構成されている。
【0025】また、可動板4が接合する浴槽本体1の内
壁面には、段差やパッキン等の水漏防止手段6が形成さ
れており、少なくとも閉蓋時に漏水しないように可動板
4が水密に組み付けされている。
【0026】更に、この可動板4の上面には、車止め等
の保持手段7が形成されている。この保持手段7は、浴
槽本体1内に乗り入れた車椅子が自由に動かないように
車輪若しくは本体を保持するものである。
【0027】また、浴槽本体1には、この身障者用浴槽
を自動操作するための操作パネル11が兼備されている
(図1乃至図2参照)。この操作パネル11は、前記可
動板4の開閉スイッチと、前記給排水装置2の給湯並び
に排水スイッチと、自動送還、強制排水の切り替えスイ
ッチ等が装備されており、出入口3の自動開閉と、給
湯、排水の切り替え等が自動的に行えるよう電気的に接
続されている。
【0028】このように構成される本発明に係る身障者
用浴槽Aは、まず、身障者8を介護人9,9が風呂用の
車椅子10に乗り換えさせて服を脱がせた後(図3(a)
(b)参照)、操作パネル11の開閉スイッチを入れて前
記可動板4を自動的に下げて浴槽本体1の出入口3を開
蓋せしめ(図2参照)、身障者8を車椅子10ごと前記
浴槽本体1内に乗り入れ(図3(c)参照)、同車椅子B
が意に反して動かないように保持手段7に固定する。
【0029】次いで、同車椅子10のリクライニング1
0aを倒して身障者8を寝かせた後(図3(d)参照)、
操作パネル11(図1参照)の開閉スイッチを入れて前
記可動板4を自動的に上げて前記出入口3を閉蓋せしめ
(図3(e)参照)、給湯スイッチを入れて前記浴槽本体
1内に(給水タンク2aより)給湯することにより、お
湯を素早く貯留することができる(図3(f)参照)。
【0030】そして、身障者8の身体が温まるべく暫く
浸かった後に、操作パネル11の排水スイッチを入れる
ことにより(自動送還)、お湯を一旦排水タンク2b内
に素早く抜くことができ、斯かる状態で、介護人9が身
障者8の身体を石鹸等で洗ったり(図4(a)参照)、そ
のままシャワー等で身障者の身体に付着している石鹸や
垢を洗い流すことができる(図4(b)参照)。
【0031】その際、この汚れたお湯等は、前記操作パ
ネル11の排水スイッチの切り替え(強制排水)によ
り、そのまま排水タンク2bからタンク外へと排出され
ることは云うまでもない。
【0032】次いで、身障者8の身体を綺麗に洗い流し
た後、再び操作パネル11の給湯スイッチを入れるだけ
で(排水状態が解除され)、自動的に浴槽本体1内にお
湯を張ることができ、気持ちよく上がり湯に浸かること
ができる(図4(c)参照)。
【0033】そして、お湯から上がる時は、前記操作パ
ネル11の排水スイッチの切り替え(強制排水)によ
り、排水タンク2bにお湯を抜いた後、同操作パネル1
1の開閉スイッチを入れて前記可動板4を自動的に下げ
て浴槽本体1の出入口3を開蓋せしめ、車椅子10のリ
クライニングを直すだけで、身障者8を抱え上げること
なく簡単に浴槽本体1内から出すことができ(図4(e)
参照)、しかも、温かい部屋や所定の場所まで円滑に移
送でき、服を着せることができる。
【0034】尚、最初に浴槽本体1内に入れたお湯は、
捨てることなく(前記自動送還により)給水タンク2a
に戻して上がり湯として再利用できるため、お湯が無駄
遣いされることはない。
【0035】次に、本発明に係る身障者用浴槽の第2実
施例を図5〜図6を参照しながら説明する。尚、理解を
容易にするため、前述した第1実施例と同一部分は同一
符号で示し、構成の異なる処のみを新たな番号を付して
以下に説明する。
【0036】図5は、浴槽本体1内の底面側に変位自在
に配設された可動板(以下、単に底面可動板という)4
aを備えた身障者用浴槽Bを示す斜視図であり、この車
椅子用の出入口3は、開閉扉3aを介して開閉自在にな
され、前記底面可動板4aを上下動自在に許容し得るよ
うに開口されいる。
【0037】前記底面可動板4aは、第1実施例の可動
板4と同様、木材、合成樹脂材若しくは金属等の適宜素
材からなり、浴槽本体1内に同槽の底面勾配を変化させ
るべく角度調整自在に配設されている。
【0038】換言すれば、この底面可動板4aは、ジャ
ッキ等の如き油圧若しくは空気圧等によって可動する昇
降装置(図示せず)やギア(図示せず)を介して上下動
かつ傾斜自在に変位するものであり、図6に示すよう
に、任意の角度で止まれるように構成されている。
【0039】また、浴槽本体1内と接合する前記底面可
動板4aの外周縁には、パッキン等の水漏防止手段(図
示せず)が形成されており、少なくとも上面側に湯水を
貯留できるように浴槽本体1の内壁面に対して水密に組
み付けされている。
【0040】このように構成される本発明に係る身障者
用浴槽Bは、図5に示すように、前記開閉扉3aを開け
て出入口3を開放した後、身障者8車椅子10ごと前記
浴槽本体1内に乗り入れ(図3(c)参照)、同車椅子1
0を車止め等の保持手段7に固定すると共に、同車椅子
10のリクライニング10aを倒して身障者を寝かせれ
ば(図3(d)参照)、操作パネル11の開閉スイッチを
入れるだけで、図6に示すように、前記出入口3を閉塞
すべく底面可動板4aの手前側が持ち上げられ、張り湯
可能状態になされるものである。
【0041】しかも、本実施例(第2実施例)では、底
面可動板4aが浴槽本体1内の底面勾配を変化させるべ
く角度調整自在に配設されると共に、少なくとも上面側
に湯水を貯留できるように浴槽本体1内に水密に組み付
けされているため、車椅子10のリクライニング10a
に合わせて浴槽本体1の底面を角度付けできるため、無
駄な空間Sへの給湯の必要性が無くなり、より素早くお
湯を溜めることができる。
【0042】また、第1実施例と同様、身障者8の身体
が温まるべく暫く浸かった後に、お湯を一旦排水タンク
2b内に抜き、お湯を汚すことなく身障者8の身体を石
鹸等で洗え、しかも、身体を洗う前に使用したお湯は捨
てることなく給水タンク2a内に戻すことができ(上が
り湯として再利用でき)、更に、身体を洗った後の汚れ
たお湯は(前記強制排水により)そのままタンク外へと
排出できるなど、お湯の有効利用と節約を図ることがで
きることは云うまでもない。
【0043】また、身障者8の身体を綺麗に洗い流した
後、再び操作パネル11の給湯スイッチを入れるだけで
(排水状態が解除され)、自動的に浴槽本体1内にお湯
が張られて上がり湯に浸かることができ(図4(c)参
照)、お湯から上がる時は、前記操作パネル11の排水
スイッチを(強制排水に)切り替えて、排水タンク2b
にお湯を抜いた後、同操作パネル11の開閉スイッチを
入れて出入口3を開蓋せしめ(図5参照)、車椅子10
のリクライニングを直すだけで、身障者8を抱え上げる
ことなく簡単に浴槽本体1内から出すことができる。
【0044】尚、本発明に係る身障者用浴槽は、本実施
例に限定されることなく、本発明の目的の範囲内で自由
に設計変更し得るものであり、本発明はそれらの全てを
包摂するものである。例えば、本実施例(第1並びに第
2実施例)では、給排水装置2を浴槽本体1に外付けし
ているが、これに限定されることなく、一体的に或いは
中付けしても良い。
【0045】更に、この身障者用浴槽を自動操作する操
作パネル11には、可動板4や底面可動板4aが閉蓋し
た際に給湯スイッチが自動的に入り、排水が完全に終了
した際、同可動板4又は底面可動板4aが自動開蓋する
ようにプログラミングしても良い。
【0046】また、第2実施例にあっては、浴槽本体1
の底面1aを不要とすべく底面可動板4aを底面として
兼用しても良く、更には、前記底面可動板4aが部分的
ではなく全体として傾斜自在になるように構成しても良
いものであり、本発明はこれらの全てを包摂するもので
ある。
【0047】尚、本明細書において言及している「身障
者」には、身体の不自由な身体障害者のみならず、一人
では入浴することができない病人又は高齢者等の健常者
をも包摂するものであり、身体障害者のみに限定される
ものではない。
【0048】
【発明の効果】本発明は上述のように構成され、少なく
とも車椅子ごと入れる大きさに形成された浴槽本体と、
該浴槽本体に装着された給排水装置と、同浴槽本体に形
成された車椅子用の出入口と、該出入口に開閉自在に形
成された可動板とを備えてなることによって、また、延
いては、少なくとも車椅子ごと入れる大きさに形成され
た浴槽本体と、該浴槽本体の一端側に形成された給排水
装置と、同浴槽本体の他端側に開閉自在に形成された車
椅子用の出入口と、前記浴槽本体の底面側に変位自在に
形成された底面可動板とを備えてなることによって、従
来の如き、ハンモックや簡易クレーンの如く大がかりな
設備を必要とすることなく、車椅子ごと入浴するため、
身障者の抱え入れを一切不要とし、入浴の際の介護人の
負担を軽減し、身障者の上がり湯に浸かりたいという希
望にも応えることができる、経済的でかつ衛生的な身障
者用浴槽を提供できることとなった。
【0049】しかも、この給排水装置が、湯沸器等の給
湯手段から供給される湯水を貯留しておくための給水タ
ンクと、該給水タンクから浴槽本体内に供給された湯水
を回収するための排水タンクとからなることによって、
身障者の身体が温まるべく暫く浸かった後に、お湯を一
旦排水タンク内に抜くことが可能となり、お湯を汚すこ
となく身障者の身体を石鹸等で洗えることができるとい
った効果を奏するものである。
【0050】更に、前記排水タンクが、給水タンクへの
自動送還とタンク外への強制排水とに切り替えられるこ
とによって、身体を洗う前に使用したお湯は、換言すれ
ば、最初に浴槽本体内に入れたお湯は捨てることなく
(前記自動送還により)給水タンクに戻すことが可能と
なり、上がり湯として再利用できると共に、身体を洗っ
た後の汚れたお湯は(前記強制排水により)そのままタ
ンク外へと排出できるため、お湯の有効利用と節約を図
ることができるといった効果を奏する。
【0051】また、前記底面可動板が、浴槽本体内に同
槽の底面勾配を変化させるべく角度調整自在に配設され
ると共に、少なくとも上面側に湯水を貯留できるように
浴槽本体内に水密に組み付けることによって、車椅子の
リクライニングに合わせて浴槽の底面を角度付けできる
ため、槽内に無駄な空間が無くなり素早くお湯を溜める
ことができるといった効果を奏するものである。
【0052】更に、前記底面可動板が、少なくとも浴槽
本体内との接合部分に形成された水漏防止手段と、表面
側に形成された車止め等の保持手段とを備えれば、どん
な角度にでも底面を変化させ得る浴槽を提供できると共
に、入浴の際、車椅子(詳しくは、身障者を乗せた風呂
用の車椅子)が安易にずれ動くことも阻止されるため、
安全にして入浴できるといった効果を奏するものであ
る。
【0053】このように本発明は、身障者の抱え入れを
一切不要とし、入浴の際の介護人の負担を軽減し、身障
者の上がり湯に浸かりたいという希望をも応えることが
できる、経済的でかつ衛生的な身障者用浴槽を提供でき
るものであり、また、構成が単純であるため、大量生産
に適し、価格も低廉なものとして需要者に供給できる
等、本発明を実施することはその実益的価値が甚だ大で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る身障者用浴槽の第1実施例を示す
斜視図である。
【図2】同身障者用浴槽の開蓋状態を示す斜視図であ
る。
【図3】同身障者用浴槽の使用方法を示す説明図であ
る。
【図4】同身障者用浴槽の使用方法を示す説明図であ
る。
【図5】本発明に係る身障者用浴槽の第2実施例を示す
斜視図である。
【図6】同身障者用浴槽の開蓋状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
A 身障者用浴槽(第1実施例) B 身障者用浴槽(第2実施例) 1 浴槽本体 1a 底面 2 給排水装置 2a 給水タンク 2b 排水タンク 3 車椅子用の出入口 3a 開閉扉 4 可動板 4a 底面可動板 5 シャワー 6 水漏防止手段 7 保持手段 8 身障者 9 介護人 10 風呂用の車椅子 11 操作パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒川 公利 神奈川県横浜市西区北幸1−11−15 戸田 建設株式会社横浜支店内 (72)発明者 前田 康彦 神奈川県横浜市西区北幸1−11−15 戸田 建設株式会社横浜支店内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも車椅子ごと入れる大きさに形成
    された浴槽本体と、該浴槽本体に装着された給排水装置
    と、同浴槽本体に形成された車椅子用の出入口と、該出
    入口に開閉自在に形成された可動板とを備えてなること
    を特徴とする身障者用浴槽。
  2. 【請求項2】少なくとも車椅子ごと入れる大きさに形成
    された浴槽本体と、該浴槽本体の一端側に形成された給
    排水装置と、同浴槽本体の他端側に開閉自在に形成され
    た車椅子用の出入口と、前記浴槽本体の底面側に変位自
    在に形成された底面可動板とを備えてなることを特徴と
    する身障者用浴槽。
  3. 【請求項3】前記給排水装置は、湯沸器等の給湯手段か
    ら供給される湯水を貯留しておくための給水タンクと、
    該給水タンクから浴槽本体内に供給された湯水を回収す
    るための排水タンクとからなることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の身障者用浴槽。
  4. 【請求項4】前記排水タンクは、給水タンクへの自動送
    還とタンク外への強制排水とに切り替えられることを特
    徴とする請求項3に記載の身障者用浴槽。
  5. 【請求項5】前記底面可動板は、浴槽本体内に同槽の底
    面勾配を変化させるべく角度調整自在に配設されると共
    に、少なくとも上面側に湯水を貯留できるように浴槽本
    体内に水密に組み付けられていることを特徴とする請求
    項2に記載の身障者用浴槽。
  6. 【請求項6】前記可動板は、少なくとも浴槽本体内との
    接合部分に形成された水漏防止手段と、表面側に形成さ
    れた車止め等の保持手段とを備えてなることを特徴とす
    る請求項1、2又は5に記載の身障者用浴槽。
JP15071797A 1997-06-09 1997-06-09 身障者用浴槽 Pending JPH10337317A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15071797A JPH10337317A (ja) 1997-06-09 1997-06-09 身障者用浴槽

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15071797A JPH10337317A (ja) 1997-06-09 1997-06-09 身障者用浴槽

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10337317A true JPH10337317A (ja) 1998-12-22

Family

ID=15502878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15071797A Pending JPH10337317A (ja) 1997-06-09 1997-06-09 身障者用浴槽

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10337317A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3226734A4 (en) * 2014-12-02 2018-09-26 Johnson & Nicholson (M) SDN BHD A bathing apparatus with recycling system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3226734A4 (en) * 2014-12-02 2018-09-26 Johnson & Nicholson (M) SDN BHD A bathing apparatus with recycling system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4068326A (en) Inflatable bathtub
JP2500839B2 (ja) 介護装置
US4034424A (en) Auxiliary bathtub for invalids
US5255400A (en) Apparatus for containing a liquid
KR100752479B1 (ko) 욕조가 달린 침대
US4970736A (en) Multi-functional bed for attending to the daily hygienic need of an infirm patient
US3447166A (en) Combined bathing apparatus,commode,etc.,for convalescent patients and the like
JP2001258956A (ja) 万能介護ベッド
JPH10337317A (ja) 身障者用浴槽
WO1985002098A1 (en) Bath tub having water reservoir and entry door
KR20000066332A (ko) 이동식 세정장치
JP2991777B2 (ja) 寝たきりベッド
JPH11128100A (ja) 浴槽及びシステムバス
JP3093939B2 (ja) 扉開閉式浴槽の給排水装置
KR100336334B1 (ko) 지체부자유자용 간이 이동목욕차량
JP3741988B2 (ja) 介護用浴槽装置
JPH0751050Y2 (ja) 入浴装置
JPH11104207A (ja) 湯船付シャワー入浴装置
JP2969557B2 (ja) 介護用浴槽
CA1054752A (en) Auxiliary bathtub for invalids
KR200172872Y1 (ko) 이동 목욕차
JP3622075B2 (ja) 入浴装置、入浴装置付ベッド及び入浴装置付車椅子
JP2949139B2 (ja) 介護用ベッド
JP3042678U (ja) 肢体不自由者用簡易入浴器
JP2949682B2 (ja) 組立式風呂

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040412

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040802

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02