JP3534145B2 - 複数槽式入浴装置 - Google Patents

複数槽式入浴装置

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JP3534145B2 JP28303796A JP28303796A JP3534145B2 JP 3534145 B2 JP3534145 B2 JP 3534145B2 JP 28303796 A JP28303796 A JP 28303796A JP 28303796 A JP28303796 A JP 28303796A JP 3534145 B2 JP3534145 B2 JP 3534145B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体障害者や養護
老人等の入浴に供される車椅子入浴装置に関する。更に
は、車椅子用入浴装置に係る同容積の浴槽を複数個、及
び貯湯タンクを設け、該貯湯タンク及び複数個浴槽間に
湯を移動させるための湯移動機構が設けられた複数槽式
入浴装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の特開平3−26221号公報
には、浴槽と、開口部と、開閉手段と、他の浴槽と、送
湯管と、ポンプとからなる「浴槽及び給湯装置」が開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来装置では、
浴槽間で湯を移動する時に、浴槽間で人が入っている等
で容積差が生じていると溢水する、交互入浴の場合、
湯移動先の浴槽で起きる溢水を回避しようとして湯移動
元の浴槽に湯を残すと、その残湯のために元の浴槽の扉
が開けられず、それ故に交互入浴を実施できず入浴能率
が上らない、浴槽に湯が残ると、その状態下で扉を開
けると扉に湯の重力が加わって開き危険であり、又、湯
が飛び出し不都合である、という欠点がある。
【0004】又、従来装置には、複数浴槽に貯湯タンク
を併設する構成は開示されておらず、更に又、複数浴槽
に貯湯タンクを併設した場合の湯移動機構の構成は開示
されていない。複数浴槽方式の装置とする場合、仮り
に、浴槽ごとにポンプを設けるものとすれば、ポンプに
係る経費が過大に嵩むことになり、占有場所も大きくな
り、不都合である。
【0005】本発明の目的は、上記課題を解決したもの
であり、湯の流失を防ぐと同時に入浴能率を上げ、安全
且つ省スペースで、安価な複数槽式入浴装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決しようとする手段】即ち本発明は、扉
(1)の付いた複数個の浴槽(2)と、該浴槽(2)の
相互間に湯を移動させる湯移動機構(3)とからなり、
一方の浴槽(2)に初期給湯して満たした湯を他方の浴
槽(2)へ移動する時に、一方の浴槽(2)を空にしか
つ溢水させないために、一方の浴槽(2)に人が入って
いない時の給湯は、人が入っている時より低い水位で給
湯が停止される給湯機構(4)が設けられ、該給湯機構
(4)は、浴槽(2)内に立設される支柱(5)と、支
柱(5)に上下方向に移動可能に設けられた水位検出器
(7)と、車椅子の進入を検出する車椅子検出器(8)
と、車椅子検出器(8)と水位検出器(7)とを連結
し、浴槽(2)に車椅子が進入すると水位検出器(7)
の位置を上方向に移動させる連結具(9)とからなるこ
とを特徴とする複数槽式入浴装置である。或いは、前記
扉(1)の付いた複数個の浴槽(2)と、浴槽(2)の
相互間に湯を移動させる湯移動機構(3)とからなり、
一方の浴槽(2)の湯を他方の浴槽(2)へ移動する時
に、一方の浴槽(2)を空にしかつ溢水させないため
に、前記湯移動機構(3)に補助タンク(20)が設け
られ、湯移動時に該補助タンク(20)に溢水分を溜
め、前記補助タンク(20)は、複数の浴槽(2)に設
けられる可変オーバーフロー口(24)の設定位置の相
違によって生じる各浴槽(2)の貯湯量の差異分を溜め
るものである。又、前記扉(1)の付いた複数個の浴槽
(2)と、浴槽複数個分の容積を有する貯湯タンク(2
1)からなり、貯湯タンク(21)と浴槽(2)間で湯
を移動し、複数個の浴槽(2)を同時に満湯にし、又
は、複数個の浴槽(2)を同時に空にし、他方の浴槽
(2)の使用状況に左右されずに複数個の浴槽を使用で
きる。
【0007】
【発明の実施の形態】湯移動機構3は、扉1の付いた複
数個の浴槽2の相互間に湯を移動させる。給湯機構4
は、一方の浴槽2に初期給湯して満たした湯を他方の浴
槽2へ移動する時に、一方の浴槽2を空にし、且つ、溢
水させないために、一方の浴槽2に人が入っていない時
の給湯は、人が入っている時より低い水位で給湯を停止
する。
【0008】補助タンク20は、一方の浴槽2と他方の
浴槽2の間に湯を移動させる時に、溢水分を収容する。
【0009】一方の浴槽2に初期給湯し、他方の浴槽2
に人を入れ、一方の浴槽2の湯を他方の浴槽2に移動す
る。次に、一方の浴槽2に再度新しい湯を溜め、その溜
った湯を浴槽一個の容積以上の容積でなる貯湯タンク2
1に移し、該貯湯タンク21はその湯を収容し、一方の
浴槽2を空にする。又は、一方の浴槽2と貯湯タンク2
1を連通し、一方の浴槽2及び貯湯タンク21に同時に
初期給湯してもよい。
【0010】次に、前記一方の浴槽2へ人を入れた後、
貯湯タンク21の湯を前記一方の浴槽2へ移動し、複数
個の浴槽2の全てを同時に満湯にし、二人同時に入浴す
る。又、貯湯タンク21を複数個浴槽分の容積を有する
大容量のものにした場合は、該貯湯タンク21に初期給
湯し、該貯湯タンク21の湯を複数個の浴槽2に移す。
又、貯湯タンク21へ複数個の浴槽2の湯を移し、複数
個の浴槽2を同時に空にすることもできる。そして、互
いに他の浴槽2の使用状況に左右されず浴槽2を使用で
きる。
【0011】管路15に設けられる一個のポンプ16及
び複数個の電動弁17でなる湯移動機構3は、貯湯タン
ク21と複数個の前記浴槽2間に湯を移動させ、更に、
複数個の浴槽2相互間に湯を移動させる。
【0012】
【実施例】図1に示す本発明の第1実施例は、扉1の付
いた複数個の浴槽2と、該浴槽2の相互間に湯を移動さ
せる湯移動機構3とからなる。
【0013】前記浴槽2は、入浴者を乗せた車椅子(図
示省略)を収容し入浴を行うものである。前記浴槽2に
は、一方の浴槽2に初期給湯して満たした湯を他方の浴
槽2へ移動する時、一方の浴槽2を空にし且つ溢水させ
ないために、一方の浴槽2に人が入っていない時に行な
う給湯は、人が入っている時より低い水位で給湯を停止
する給湯機構4が設けられる。
【0014】給湯機構4は、浴槽2内に立設される支柱
5と、支柱5に上下方向に移動可能に設けられフロート
スイッチ6でなる水位検出器7と、車椅子の進入を検出
する車椅子検出器8と、車椅子検出器8と水位検出器7
とを連結し、浴槽2に車椅子が進入すると水位検出器7
の位置を上方向に移動させる連結具9とからなる。
【0015】車椅子検出器8は、進入した車椅子に当っ
て押され回動する接触片10でなり、前記連結具9は紐
でなり、接触片10と水位検出器7とを連結しており、
前記連結具9は支柱5に設けられた滑車11に掛け回さ
れる。水位検出器7は、常時バネ12で下方へ引っ張ら
れている。
【0016】上述の給湯機構4は、機械的な構成である
が、図2に示すような電気的構成としてもよい。即ち、
車椅子検出器8を光センサー13とし、水位検出器7を
水面に浮かべる錘り付きの浮き子14と、該浮き子14
に繋がる連結具9を巻きとる巻き取り器25と、巻き取
り器25に連動するエンコーダ26とを用いたものとす
る。浴槽に人が居ない時の初期給湯では、光センサー1
3で車椅子に乗った入浴者を検出せず、低水位で水位検
出器7を作動させ、小湯量の貯溜状態で給湯を停止す
る。
【0017】又、図5に示すような電気的構成としたも
のの他の例では、前記水位検出器7を、浴槽2の側壁の
上位置に設ける上位フロートスイッチ27と、浴槽2の
側壁の下位置に設ける下位フロートスイッチ28と、上
位フロートスイッチ27と下位フロートスイッチ28の
いずれかを選択する選択スイッチ29とで構成される。
浴槽2に人が入っていない時に初期給湯すると、選択ス
イッチ29が下位フロートスイッチ28を選択し、該ス
イッチ28の作動によって給湯が停止され、貯溜湯の水
深は浅く湯は少なめとなる。
【0018】湯移動機構3は、管路15に設けられる一
個のポンプ16及び複数個の電動弁17とからなる。電
動弁17は、具体的には、電磁弁又はモーターバルブで
ある。前記電動弁17は、浴槽甲2a用の甲入電動弁1
7aと甲出電動弁17b、及び、浴槽乙2b用の乙入電
動弁17cと乙出電動弁17d、及び、浴槽丙2c用の
丙入電動弁17eと丙出電動弁17fとからなる。
【0019】尚、図1中、18は入浴に適する温度の新
しい湯を供給する給湯管路、19は給湯管路18に設け
られた給湯電動弁、22は湯移動機構3を制御する制御
器、23はポンプ16及び給湯電動弁19を制御する給
湯制御器、24は複数の浴槽2のそれぞれに設けられる
可変オーバーフロー口である。
【0020】第1実施例を使用する際、浴槽甲2aに初
期給湯し湯を溜める。浴槽甲2aに車椅子が入っていな
い時はフロートスイッチ6が下限位置にある。新らしい
湯が溜るとフロートスイッチ6が作動し、その信号が給
湯電動弁19を閉じ、給湯を止める。
【0021】浴槽甲2aに車椅子が入っている時は、フ
ロートスイッチ6が引き上げられた位置にある。新らし
い湯が溜るとフロートスイッチ6が作動し、その作動信
号により給湯電動弁19が閉じ、給湯が止まる。この時
は浴槽甲2aに車椅子が入っていない時より、水深は深
い。
【0022】浴槽甲2aに車椅子が入っていない時は、
フロートスイッチ6が下限位置にある。新らしい湯が溜
るとフロートスイッチ6が早めに作動し、その信号が給
湯電動弁19を閉じ、給湯を止める。この時は浴槽甲2
aに車椅子が入っている時より、水深は浅い。
【0023】浴槽甲2aに車椅子及び入浴者が入ってお
らず、且つ、浴槽乙2bに車椅子に乗った入浴者を入れ
る時、車椅子の進入後、扉1を閉じ、湯移動機構3を作
動させて、浴槽甲2aの湯を浴槽乙2bへ移動させる。
この時、浴槽甲2aの湯はやや少なめに入っていたの
で、溢水はしない。
【0024】湯移動機構3で浴槽甲2aの湯を浴槽乙2
bへ移動させる時は、甲入電動弁17aを閉じ、甲出電
動弁17bを開け、乙入電動弁17cを開け、乙出電動
弁17dを閉じ、ポンプ16を駆動する。
【0025】逆に、湯移動機構3で浴槽乙2bの湯を浴
槽甲2aへ移動させる時は、前述の操作に準じて、乙入
電動弁17cを閉じ、乙出電動弁17dを開け、甲入電
動弁17aを開け、甲出電動弁17bを閉じ、ポンプ1
6を駆動する。
【0026】又、湯移動機構3で浴槽甲2aの湯を浴槽
丙2bへ移動させる時は、前述の操作に準じて、甲入電
動弁17aを閉じ、甲出電動弁17bを開け、丙入電動
弁17eを開け、丙出電動弁17fを閉じ、ポンプ16
を駆動する。湯移動機構3は、管路15に設けられる一
個のポンプ16及び複数個の電動弁17とからなるの
で、ポンプ16の個数が少なくてよく、湯移動機構3の
構造が簡単となり、装置を小型化して省スペース化を図
ることができる。
【0027】図3に示す第2実施例は、第1実施例にお
ける湯移動機構3に補助タンク20が設けられたもので
ある。入浴者のいない浴槽甲2aに満水した初期給湯
を、入浴者の居る浴槽乙2bへ移動させる時に、甲入電
動弁17aを閉じ、甲出電動弁17bを開け、乙入電動
弁17cを開け、乙出電動弁17dを閉じ、補助入電動
弁17gを開け、補助出電動弁17hを閉め、浴槽甲2
a内の湯の大部分を浴槽乙2bへ移動する。前述の浴槽
甲2aの湯を浴槽乙2bへ移動させながら同時に溢水分
を補助タンク20へ貯溜する。或いは、浴槽乙2bへ移
動させた後に浴槽甲2aに残った湯を補助タンク20へ
移動させるものとしてもよい。
【0028】溢水分とは、車椅子及び人体の体積に相当
する湯量であり、又は、可変オーバーフローにより生じ
た湯量差に係る湯量である。その溢水分の湯量を、人体
及び車椅子の合計体積をもとにして予め決めておき、そ
の決めた湯量を上述の湯移動中に補助タンク20へ分流
させ、溢水を防ぐ。複数の浴槽2に設けられる可変オー
バーフロー口24の設定位置の相違によって各浴槽2の
貯湯量が異なるが、その差異となる湯は浴槽間の湯移動
時に補助タンク20に残留する。
【0029】図4に示す第3実施例は、浴槽一個の容積
以上の容積でなる貯湯タンク21と、扉1の付いた複数
個の浴槽2からなり、貯湯タンク21から浴槽2へ湯を
移動し、複数個の浴槽2を同時に満湯にできるものであ
る。
【0030】浴槽甲2aに初期給湯した湯を貯湯タンク
21へ移動しても、貯湯タンク21は浴槽一個の容積以
上の容積でなるので、溢水しない。又、浴槽甲2aに初
期給湯した湯を浴槽乙2bへ移動する場合には、浴槽甲
2aの湯を浴槽乙2bへ移動させながら同時に溢水分を
貯湯タンク21へ分流させ溢水を防ぐ。或いは、浴槽乙
2bへ移動させた後に、浴槽甲2aに残った湯を貯湯タ
ンク21へ移動させるものとしてもよい。貯湯タンク2
1と複数個の前記浴槽2間に湯を移動させ更に複数個の
浴槽2相互間に湯を移動させる湯移動機構3は、一方の
浴槽2の湯を、貯湯タンク21へ移動でき、又、他方の
浴槽2へ直接移動させることもできる。特に、一方の浴
槽2の湯を、他方の浴槽2へ直接移動させれば貯湯タン
ク21を経由する場合に比して、一回の湯移動行程で移
動できるので、湯移動に係る時間を短縮でき、ポンプ1
6作動に係るエネルギーも節減できる。
【0031】複数の浴槽2に設けられる可変オーバーフ
ロー口24の設定位置の相違によって浴槽2の収容湯量
が異なるが、その差異となる湯は、浴槽2間の湯移動と
同時に又は移動後に貯湯タンク21に移動しここへ溜め
る。
【0032】貯湯タンク21に給湯機構4を設けている
場合、貯湯タンク21へ初期給湯した湯を浴槽甲2aへ
移動するものとし、浴槽甲2aが満水になれば湯の移動
を停止し、残湯はそのまま貯湯タンク21へ残す。
【0033】第3実施例において、浴槽甲2aが入浴中
であり、貯湯タンク21に湯が溜っている状態下で、浴
槽乙2bに入浴者を入れ、続いて、貯湯タンク21の湯
を浴槽乙2bに移動すれば、二人同時入浴ができる。
【0034】又、貯湯タンク21を浴槽複数個分の容積
を有する貯湯タンク21とした場合には、複数個の浴槽
2の湯を貯湯タンク21へ移動すれば、複数個の浴槽2
を同時に空にすることができ、他方の浴槽2の使用状況
に左右されずに一方の浴槽2を使用できる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、一方の浴槽2に人が入ってい
ない時の初期給湯は、人が入っている時より低い水位で
当該給湯が停止される給湯機構4が設けられたので、一
方の浴槽2に初期給湯した湯を他方の浴槽2へ移動する
時、溢水を無くし湯の流失を防いで、一方の浴槽2を空
にすることができ、経済的であり、好都合である。
【0036】本発明は、湯移動機構3に補助タンク20
が設けられ、湯移動時に該補助タンク20に溢水分を溜
めるものであるから、初期給湯した湯を移動させる時、
及び、浴槽2間に湯量差が生じた場合に浴槽2に溜った
湯を移動させる時に、湯の溢水による流失を防ぐことが
でき、経済的である。又、水深を深く設定した他方の浴
槽2に、一方の浴槽2の湯を移動供給する時、補助タン
ク20に溜った湯も加えることができ、他方の浴槽2へ
不足することなく湯を供給できるという利点もあり、好
都合である。
【0037】本発明は、浴槽一個の容積以上の容積でな
る貯湯タンク21と、複数個の浴槽2からなるので、貯
湯タンク21から浴槽2へ湯を移動して複数個の浴槽2
を同時に満湯にできる。
【0038】従って、複数人の同時入浴が可能となり、
入浴の能率が上がり、好都合である。
【0039】又、貯湯タンク21を浴槽複数個分の容積
を有するものとすれば、複数個の浴槽2の湯を貯湯タン
ク21へ移動し複数個の浴槽2を同時に空にすることも
自在であり、他方の浴槽2の使用状況に左右されずに一
方の浴槽2を使用できる。
【0040】従って、入浴操作が行ない易く、入浴の能
率も上がり、好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の配管を示す図面である。
【図2】本発明の第1実施例における電気的構成の水位
検出器を示す図面である。
【図3】本発明の第2実施例の配管を示す図面である。
【図4】本発明の第3実施例の平面図である。
【図5】本発明の第1実施例における電気的構成の水位
検出器の他の例を示す図面である。
【符合の説明】
1 扉 2 浴槽 3 湯移動機構 4 給湯機構 15 管路 16 ポンプ 17 電動弁 20 補助ポンプ 21 貯湯タンク

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】扉(1)の付いた複数個の浴槽(2)と、
    該浴槽(2)の相互間に湯を移動させる湯移動機構
    (3)とからなり、一方の浴槽(2)に初期給湯して満
    たした湯を他方の浴槽(2)へ移動する時に、一方の浴
    槽(2)を空にしかつ溢水させないために、一方の浴槽
    (2)に人が入っていない時の給湯は、人が入っている
    時より低い水位で給湯が停止される給湯機構(4)が設
    けられ、該給湯機構(4)は、浴槽(2)内に立設され
    る支柱(5)と、支柱(5)に上下方向に移動可能に設
    けられた水位検出器(7)と、車椅子の進入を検出する
    車椅子検出器(8)と、車椅子検出器(8)と水位検出
    器(7)とを連結し、浴槽(2)に車椅子が進入すると
    水位検出器(7)の位置を上方向に移動させる連結具
    (9)とからなることを特徴とする複数槽式入浴装置。
  2. 【請求項2】扉(1)の付いた複数個の浴槽(2)と、
    浴槽(2)の相互間に湯を移動させる湯移動機構(3)
    とからなり、一方の浴槽(2)の湯を他方の浴槽(2)
    へ移動する時に、一方の浴槽(2)を空にしかつ溢水さ
    せないために、前記湯移動機構(3)に補助タンク(2
    0)が設けられ、湯移動時に該補助タンク(20)に溢
    水分を溜め、前記補助タンク(20)は、複数の浴槽
    (2)に設けられる可変オーバーフロー口(24)の設
    定位置の相違によって生じる各浴槽(2)の貯湯量の差
    異分を溜めるものであることを特徴とする複数槽式入浴
    装置。
  3. 【請求項3】 扉(1)の付いた複数個の浴槽(2)
    と、浴槽複数個分の容積を有する貯湯タンク(21)か
    らなり、貯湯タンク(21)と浴槽(2)間で湯を移動
    し、複数個の浴槽(2)を同時に満湯にし、又は、複数
    個の浴槽(2)を同時に空にし、他方の浴槽(2)の使
    用状況に左右されずに複数個の浴槽を使用できることを
    特徴とする複数槽式入浴装置。
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