JPH067847B2 - 浴槽の湯量管理方法および浴槽装置 - Google Patents

浴槽の湯量管理方法および浴槽装置

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JPH067847B2
JPH067847B2 JP35944591A JP35944591A JPH067847B2 JP H067847 B2 JPH067847 B2 JP H067847B2 JP 35944591 A JP35944591 A JP 35944591A JP 35944591 A JP35944591 A JP 35944591A JP H067847 B2 JPH067847 B2 JP H067847B2
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hot water
bathtub
tank
door
bath
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康夫 関口
誠 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に扉開閉式浴槽に用
いて好適な浴槽の湯量管理方法およびその方法を実施す
るのに直接用いられる浴槽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の浴槽は上方が開放された箱形状と
されており、入浴者は側壁をまたいで浴槽内に入ならけ
ればならず、身体障害者や老人にとって入浴は困難であ
る。そこで、身体障害者等にとって容易に入浴できる浴
槽として、次に示すような扉開閉式の浴槽が開発されて
いる。
【0003】扉開閉式浴槽は、浴槽の側壁に開口部を設
け、この開口部を例えば上下方向にスライドする扉で開
閉する構成のものである。また、この扉開閉式浴槽に
は、通常、浴槽内の湯が移し替えられて一時的に貯溜さ
れるタンクが付設される。
【0004】前記扉開閉式浴槽を用いて例えば身体障害
者を入浴させる場合には、まず浴槽内に蓄えられている
湯をその近傍に配置したタンクに移し替え、それが完了
した時点で扉を下げ、側壁の開口部を利用して身体障害
者を入浴用の椅子ごと側方にスライドさせて、浴槽内に
移す。そして、扉を上げて開口部を閉塞し、前記移し換
えた湯をタンクから再び浴槽内に戻す。以上の動作によ
って、身体障害者を入浴させることができる。なお、出
浴させる場合には、前記とは逆に、浴槽内の湯を一旦タ
ンク内に移し、扉を下げた後、開口部を利用して身体障
害者を椅子ごと側方にスライドさせて移動させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の扉開
閉式浴槽に用いられる湯量管理方法にあっては、扉開閉
式浴槽とタンクとの間で湯を往復させながら次々に身体
障害者等を入浴させる構成であって、湯を浄化させるた
めの特別な手段を有していない。このため、一人一人入
浴させるごとに浴槽内の湯の汚れが進むことになり、特
に、多数の者を入浴させる場合には、比較的汚れが進ん
だ湯状態のまま入浴させざるを得ない不具合があった。
【0006】また、湯が浴槽およびタンクの間を行き来
するため放熱量が大きく、湯の温度が次第に低下し、最
後の方に入浴する者は、比較的低い温度状態で入浴させ
ざるを得ない不具合があった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、多数入浴させる場合でも、湯の汚れが進まずしかも
湯温の低下があまりみられず、最後の方に入浴させる者
でも快適に入浴させることができる浴槽の湯量管理方法
およびその方法を実施するのに直接用いられる浴槽装置
を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では係る目的を達
成するために、側壁に開口部が設けられかつ該開口部が
扉によって開閉される浴槽と、該浴槽に管路を介して接
続され浴槽内の湯が移し替えられて一時的に貯溜される
タンクとを備える浴槽の湯量管理方法において、前記浴
槽内の湯を管路を介して前記タンクに移し、該タンクに
てオーバーフローさせてそこに貯溜されている湯の上側
部分を排出させるとともに、湯をタンクに移し替えた後
所定時間経過した時点でタンクの下部に沈下する湯中に
含まれるの汚物をドレン管によってタンクの下側部分の
湯と共に排出し、タンクに残る湯を前記管路によって再
び浴槽内へ戻すことを特徴とする。
【0009】また、前記タンクに残る湯を前記管路によ
って再び浴槽へ戻す際に、浴槽に付設された自動給湯手
段により新たな湯を浴槽へ供給して、前記タンクで排出
した湯量分を補給するのが好ましい。
【0010】さらに、請求項1記載の発明を実施するに
は、浴槽と、該浴槽に管路を介して接続され、浴槽内の
湯が移し替えられて一時的に貯溜されるタンクとを備
え、前記タンクの下部にはタンク内に貯溜される湯中に
含まれる髪の毛等の汚物が沈下する凹所が形成されると
ともに、該凹所の下部には開閉弁を介装されたドレン管
が接続され、また、前記タンクにはオーバフロー管が付
設されている浴槽装置が用いられる。
【0011】
【作用】この浴槽の湯量管理方法によって例えば身体障
害者を入浴させる場合には、まず浴槽内の湯をその近傍
に配置したタンクに移し替えて扉を開く。
【0012】上記浴槽内の湯をタンクに移し替えると
き、タンク容量よりもより多くの湯を供給して強制的に
オーバーフローさせる。このとき、比重が1よりも小さ
い汚物(例えば、垢やふけ等)は、上記オーバーフロー
される湯とともに外部へ排出されて取り除かれる。
【0013】前記タンクに移し替えられた湯はタンク内
で静止状態とされるが、このとき湯中に含まれる比重が
1よりも大きい汚物(髪の毛等)はタンク底部に沈下す
る。そして、このようにタンクの底部に沈下した汚物
は、ドレン管によりタンクの下側部分の湯とともに外部
へ排出されて取り除かれる。
【0014】その後、身体障害者を入浴用の椅子等を利
用して浴槽内に移す。そして、前記タンクに移し替えら
れて主要な汚物が取り除かれた、いわゆる簡単な浄化が
行われた湯を、再び浴槽に戻して入浴状態にする。
【0015】上記のようにタンクにて強制的にオーバー
フローさせること、および沈下した汚物をタンク下部の
湯とともに排出することにより、湯中に含まれる簡単な
ゴミを取り除くことができ、もって湯の汚染の進行をあ
る程度阻止できる。
【0016】また、上記のようにタンクにて所定量の湯
を排出するため、浴槽にはその分の湯量を補給する必要
があるが、このとき、補給する湯の温度を予め高めにす
ることにより、浴槽内の湯温をほぼ一定に保つことがで
きる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を扉開閉式浴槽に適用した実施
例に基づいて図面を参照しながら説明するが、まず、本
発明にかかる扉開閉式浴槽装置について説明する。
【0018】図1は扉開閉式浴槽装置全体の概略構成を
示すものである。図において符号1は側壁に開口部が設
けられかつ該開口部が扉によって開閉される扉開閉式浴
槽、符号100は該扉開閉式浴槽1に管路200を介し
て接続されて、扉開閉式浴槽1内の湯が移し替えられて
一時的に貯溜されるタンクである。また、300は扉開
閉式浴槽1に付設された自動給湯手段、400は同じく
扉開閉式浴槽1に付設された殺菌装置である。
【0019】前記扉開閉式浴槽1は、図2に示すごとく
基台2上に載置された状態で固定されており、側壁3の
一部に高さ方向中間部まで切り欠かかれて4角形状の開
口部4が形成された全体が箱形形状の浴槽本体5と、該
浴槽本体5の側壁3に対し平行かつ面方向にスライド自
在に設けられて側壁の開口部4を開閉する扉6とを備え
ている。
【0020】前記扉6は、図5に示すごとく浴槽本体5
の前記開口部4が形成された側壁3に対し面方向へスラ
イド自在に設けらた扉基材11と、該扉基材11の浴槽
本体5側に設けられかつ扉基材11に対し厚さ方向にス
ライド自在に設けられた扉シール板12とから成ってい
る。
【0021】また、前記扉6は扉移動手段15によって
浴槽本体5の側壁3に対して面方向へ移動させるように
なっており、さらに、扉シール板12は扉シール板移動
手段16によって前記扉基材11に対し浴槽本体5の側
壁3側へ押圧移動されて、該側壁3との間をシール材1
7を介してシールされる構造になっている。
【0022】前記浴槽本体5の開口部4の周囲は扉6側
へ突出されており、扉6との間にシール材17を介在さ
れて液蜜に保持されるシール面が形成されている。ま
た、浴槽本体5は、扉6の左右両端部、および扉移動手
段15とともに全体が浴槽カバー19で覆われている。
【0023】前記扉基材11は、両端が同じ方向に折曲
されてなるものであり、その折曲部11a,11aの外
面には被案内部材20,20が取り付けられ、この被案
内部材20,20の中央に設けられたリング部20a,
20aが、互いに平行となるように前記基台2に立設さ
れた縱棒21,21に案内されることにより、上下方向
にスライド自在とされている。
【0024】また、扉シール板12は、両端の折曲部1
2a,12aが前記扉基材11の折曲部11aに嵌合さ
れることにより、扉基材11に対して厚さ方向にスライ
ド自在に設けられている。なお、扉シール板12と扉基
材11との間の関連構成は、この図示例のように相互の
端部折曲部11a,12aを嵌合させるものに限られ
ず、例えばあり溝等を利用した構成であってもよく、要
は扉基材11に対し扉シール板12を厚さ方向にスライ
ド自在な構成とすれば足りる。
【0025】前記扉移動手段15は、図4にも示す如く
前記被案内部材20の前記リング部20aを越えた先端
に箱形形状の連結部材23が取り付けられ、この連結部
材23の上下両面にそれぞれチェーン24の両端が連結
され、該チェーン24が浴槽カバー19の上下内面の所
定位置に取付けられたスプロケット26,27に巻回さ
れ、それら両スプロケットのうち下側に存する駆動側の
スプロケット27が連結軸を介してモータ28により回
転され、これにより、扉6を上下方向にスライド調整し
得る構造になっている。
【0026】前記扉シール板移動手段16は、扉基材1
1と扉シール板12との間に、油圧シリンダ31、…
(エアーシリンダでも可能である)が扉6の例えば4隅
部分に合計4個配置され、該シリンダ31、…が互いに
連動して伸縮操作される構造になっている。
【0027】図6は扉シール板移動手段16を構成する
油圧回路である。この油圧回路では、モータポンプ42
により供給される圧油が、電磁弁43…によりその経路
を切り替えられ、マニホールド44および管路45を経
由してシリンダのヘッド側あるいはシリンダ本体側へ供
給されて、スイッチ付きの前記油圧シリンダ31…をと
もに連動した状態で伸縮操作する。なお、モータポンプ
42および電磁弁43は、浴槽本体5の下部に配置さ
れ、シリンダ31およびマニホールド44は、浴槽本体
5に対して相対移動する扉6に配置されるものであり、
扉6の動きをスムーズにさせるために、電磁弁43とマ
ニホールド44との間はフレキシブル可能なゴムホース
46で接続されている。
【0028】また、第2図中符号35は身体障害者を入
浴用椅子33に乗せた状態で移送させるための移送台で
あり、この移送台35は、前記浴槽1を載せる基台2に
隣接して配置されたステップ台36上に乗せられ、移送
台35の浴槽本体がわの側面に取り付けられた被係止部
37,37が浴槽本体5に設けられた係止部38,38
に係合されることにより(図3参照)、当該移送台35
が浴槽本体5に対して高さ方向および左右方向の位置決
めがなされて、両レール33a,39aがともに略同一
線上に位置するようになされ、移送台35の上部に乗せ
られている身体障害者を入浴用椅子33ごと、側壁3の
開口部4を介して浴槽本体5内に移し替えたり逆に浴槽
本体5内から移送台35上に移し替えられたりできる構
造になっている。
【0029】また、図2中符号39は浴槽本体5内に配
置されたパンタグラフ構造のレール台であり、浴槽本体
5の下部に設けられた油圧シリンダ39aにより昇降さ
れる。
【0030】さらに、扉開閉式浴槽1には、図1に示す
ごとく浴槽本体5の湯供給上限位置、開口部4の下端位
置およびそれらの中間位置、並びに浴槽本体の下端位置
に、それぞれ液面検出センサーS1,S2,S3,S4
が取り付けられ、浴槽本体5内の湯面高さが検出出きる
ようになっている。いる。また、60、61は排水栓で
ある。
【0031】前記タンク100は、その下部に、タンク
内に貯溜される湯中に含まれる髪等の汚物が沈下する凹
所102が形成されるとともに、該凹所102の下端に
はドレン管104が接続されており、該ドレン管104
には電磁式の開閉弁106が介装されている。また、タ
ンク100にはオーバーフロー管108が付設されると
ともに、該タンク100の上端位置および下端位置には
液面検出センサーS5,S6がそれぞれ取り付けられて
いる。
【0032】前記扉開閉式浴槽1とタンク100とを接
続する前記管路200は、開閉式浴槽1から延びた後、
二股に分岐されてそのままタンク100に接続されてい
る。それら二股に分れた分岐路200a,200bをつ
なぐ連結路202には、モータ204によって駆動され
るポンプ206が介装されるとともに、連結路202の
近傍の各分岐路200a,200bには電磁弁208
a、208b、208c、208dがそれぞれ介装さ
れ、それら電磁弁が切り替えられることにより、扉開閉
式浴槽1からタンク100へあるいはその逆方向へ湯を
移送できるようになっている。すなわち、電磁弁208
a、208dを開、電磁弁208b、208cを閉とし
てポンプ206を駆動すれば扉開閉式浴槽1からタンク
100へ、また逆に電磁弁208a、208dを閉、電
磁弁208b、208cを開としてポンプ206を駆動
すればタンク100から扉開閉式浴槽1へそれぞれ湯を
移送できる。なお、210はフィルタ、212は一方向
弁をそれぞれ示す。
【0033】自動給湯手段300は、ミキシングバルブ
302から浴槽本体5につながる管路304中に電磁弁
306が介装されて構成されるものであり、電磁弁30
6は前記浴槽本体5に付設された液面センサS1,S
2,S3,S4からの信号によってオンオフ操作され
る。また、電磁弁306には手動によって操作される仕
切弁308がバイパス管路を介して並設されている。
【0034】殺菌装置400は、往管路400aにポン
プ402、電磁弁404、第1のフィルタ406、一方
向弁408、前記第1のフィルタより目が細かい第2の
フィルタ410、および電磁弁412がそれぞれ扉開閉
式浴槽1側から順に介装され、さらにその先端には紫外
線を照射して湯を滅菌する紫外線殺菌装置414が介装
されている。
【0035】また、前記ポンプ402の下流側、第1の
フィルタ406の下流側、および第2のフィルタ410
の下流側を連結するようにバイパス管路416が設けら
れ、該管路416には電磁弁418が介装されている。
さらに、前記電磁弁404の下流側および一方向弁40
8の下流側には排出管420が接続され、それら排出管
420にはそれぞれ電磁弁422,424が介装されて
いる。
【0036】上記バイパス管路416および排出管42
0は、両フィルタ406,410を逆洗するときに使用
される。すなわち、第1のフィルタ406を逆洗する場
合には、電磁弁418,422を開、電磁弁404,4
12,424を閉としてポンプ402を駆動することに
より、また、第2のフィルタ410を逆洗する場合には
電磁弁418,424を開、電磁弁404,412を閉
としてポンプ402を駆動することにより行なわれる。
つまり、ここでは、第1および第2のフィルタ406,
410が個々に逆洗できるように考慮されている。
【0037】次に、上記構成の扉開閉式浴槽装置を用い
た本発明にかかる浴槽の湯量管理方法について図7およ
び図8を参照しながら説明する。
【0038】この扉開閉式浴槽1を用いて例えば身体障
害者を入浴させる場合には、図示しない入浴スイッチを
オンにし、以下に説明する動作1)〜2)を自動的に行
わしめる。このとき、タンク100及び浴槽本体5には
湯が入っておらず、また浴槽本体5内のレール台39は
上限位置にあってそこには入浴用椅子33は移送してお
らず、さらに扉6は開状態であると仮定する。
【0039】1)入浴準備 上記入浴スイッチをオンにすると、まず扉移動手段15
によって開状態にある扉6が上昇され、次いで扉シール
板移動手段16が駆動されて該扉6によって浴槽の開口
部4を閉塞する。
【0040】2)浴槽内への給湯 次いで、浴槽1への給湯が自動給湯手段300を介して
行われる。給湯は、浴槽1内の液面が所定高さまで上昇
すると、その旨を液面検出センサS1によりが検知され
て自動的に停止される。
【0041】次いで、図示しない出浴ボタンをオンに
し、以下に説明する動作3)〜4)を自動的に行わしめ
る。
【0042】3)浴槽からタンクへの自動排水 電磁弁208a,208dを開状態にするとともにポン
プ206を駆動させて、浴槽1内にある湯の略半分(具
体的には、扉6が開いても浴槽本体5の開口部4から湯
がこぼれ落ちない程度の湯量)をタンク100へ移送す
る。
【0043】このとき、タンク容量よりも多くの湯を供
給してオーバフロー管108から強制的にオーバーフロ
ーさせる。言い換えれば、浴槽本体5から所定の湯量が
送られてきたとき、オーバーフローするようにオーバー
フロー管108の上端の高さが決定されている。このと
き、比重が1よりも小さい汚物(例えば、垢やふけ等)
は、上記オーバーフローされる湯とともに外部へ排出さ
れる。
【0044】4)扉を開く 扉6を下降させて開状態とする。すなわち、扉シール板
移動手段16によって扉シール板12を浴槽本体5から
一旦離間させておき、この状態で扉移動手段15によっ
て扉6を下降させる。このように、扉シール板12を浴
槽本体5から離間させた状態で扉6を移動させるように
すれば、扉移動に伴う扉6と浴槽本体5の側壁3との間
の摩擦をなくすることができ、扉6を移動させるのに必
要な力は小力のもので足りる。
【0045】5)身体障害者を浴槽内に入れる 移送台35の被係止部37を浴槽本体5側の係止部38
に係合させ、浴槽本体5の開状態にある側壁開口部4か
ら、移送台35上に乗せられている身体障害者を両レー
ル33a,39aを利用して入浴用椅子33ごと側方に
ずらし、浴槽本体5内のレール台39上に移す。
【0046】次いで、自動入浴スイッチをオンにし、図
8に示すごとく、以下に説明する動作6)〜10)を自
動的に行わしめる。なお、タンク100内に所定量以上
の湯が入っていない状態の時には、例え、入浴スイッチ
をオンにしても、以下の動作は行われない。
【0047】6)タンク汚物排出 前記タンク100に移し替えられた湯はタンク内で所定
時間静止状態とされるが、このとき湯中に含まれる比重
が1よりも大きい汚物(髪の毛等)はタンク底部に沈下
する。そして、このようにタンクの底部に沈下した汚物
は、仕切弁106が開かれることにより、ドレン管10
4を介してタンク100の下側部分の湯とともに外部へ
排出される。なお、排湯とともに行われる沈下した汚物
の排出は、タンク100内の湯が該タンクから浴槽1へ
戻される直前に行われる。
【0048】7)担架の下降 上記タンク汚物排出が開始されると同時に、担架が下降
される。すなわち、シリンダ39aが作動し、前記身体
障害者をのせたレール台39を下降させて入浴位置に至
らしめる。
【0049】8)扉を閉じる 上記6)で示すタンク内での汚物排出工程が完了すると
同時に、扉移動手段15によって開状態にある扉6を上
昇させ、次いで扉シール板移動手段16を駆動させて該
扉6によって浴槽の開口部4を閉塞する。
【0050】9)タンクより自動給湯 上記扉の閉塞工程が完了した時点でポンプ206等が駆
動されて、タンク100内の湯が浴槽本体5へ戻され
る。
【0051】10)ミキシングより自動給湯 上記タンク100による自動給湯が開始されると同時
に、自動給湯手段300によりミキシング302から浴
槽1内へ給湯される。
【0052】以上の工程により、浴槽1内に所定量の湯
が満たされ、前記身体障害者を入浴状態にさせることが
できる。
【0053】次いで、自動出浴スイッチをオンにし、前
記3)〜4)等の動作を行わしめ、入浴者を出浴させ
る。
【0054】すなわち、自動出浴スイッチをオンにする
と、ポンプ206が作動し、浴槽本体5内の湯量の略半
分は再びタンク10040へ移され、この湯の移送が行
われると同時に、レール台39が下限位置から上昇して
上限位置に至る。また、上記湯の移送が完了した時点
で、扉シール板移動手段16および扉移動手段15がそ
れぞれ作動し、扉6を閉状態から開状態に至らしめる。
【0055】そして、レール台39が上限位置に至った
時点で、浴槽本体5の開状態にある開口部4を利用し
て、レール台39上に乗せられている身体障害者を入浴
用椅子33ごと側方にずらし、浴槽本体5に隣接して配
置した前記移送台35上に移し替える。
【0056】以上が入浴の1サイクルであり、多数の者
を入浴させる場合には、上記工程を繰り返せば足りる。
【0057】上記のように浴槽1内の湯をタンク100
に移送させたときに、強制的にオーバーフローさせるこ
と、および沈下した汚物をタンク100の下部の湯とと
もに排出することにより、湯中に含まれる簡単なゴミを
取り除くことができ、もって湯の汚染の進行をある程度
阻止できる。このため、多数の者を入浴させるときで
も、最後の方の者でも快適に入浴させることができる。
【0058】また、上記扉開閉式浴槽装置には殺菌装置
400が併設されており、この装置を同時に作動させる
ことにより、湯の汚染の進行をよりくい止めることがで
きる。
【0059】また、上記のようにタンク100にて所定
量の湯を排出するため、浴槽1にはその分の湯量を給湯
手段300によって補給する必要があるが、このとき、
補給する湯の温度を予め高めにすることにより、浴槽内
の湯温をほぼ一定に保つことができる。
【0060】なお、上記実施例では、扉6を上下方向に
スライドさせることにより、浴槽本体の側壁開口部4を
開閉させているが、これに限られることなく、扉を左右
にスライドさせて側壁開口部4を開閉させてもよい。
【0061】また、上記実施例では、浴槽本体5の片方
の側壁にのみ開口部4および扉6を設けているが、これ
に限られることなく、対向する左右の側壁双方に開口部
4および扉6を設けてもよい。この場合、例えば左側の
開口部4から浴槽本体5内に入れた患者を、右側の開口
部4から外方へ出すことができ、いわゆる順送式の入浴
が行えることとなり、多数人を入浴させるときに最適で
ある。
【0062】また、上記実施例では、本発明を扉開閉式
浴槽に適用した例について説明したがこれに限られるこ
となく、他の通常の浴槽にも本発明方法は適用出きるの
は言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
の優れた効果を奏する。請求項1記載の発明によれば、
浴槽内の湯を管路を介してタンクに移し、該タンクにて
オーバーフローさせてそこに貯溜されている湯の上側部
分を排出させるとともに、湯をタンクに移し替えた後所
定時間経過した時点でタンクの下部に沈下する湯中に含
まれるの汚物をドレン管によってタンクの下側部分の湯
と共に排出し、タンクに残る湯を前記管路によって再び
浴槽内へ戻すように構成したから、湯中に含まれる簡単
なゴミを取り除くことができ、もって湯の汚染の進行を
ある程度阻止できる。また、上記のようにタンクにて所
定量の湯を排出するため、浴槽にはその分の湯量を補給
する必要があるが、このとき、補給する湯の温度を予め
高めにすることにより、浴槽内の湯温をほぼ一定に保つ
ことができる。
【0064】また、請求項2記載の発明によれば、前記
タンクに残る湯を前記管路によって再び浴槽へ戻す際
に、浴槽に付設された自動給湯手段により新たに湯を浴
槽へ供給して、前記タンクで排出した湯量分を補給する
ようにすれば、浴槽へ湯を満たす時間を短縮することが
でき、実質的な入浴時間を短縮することができ、多数の
ものを入浴させる場合により好適となる。
【0065】さらに、請求項3記載の発明によれば、タ
ンクの下部にタンク内に貯溜される湯中に含まれる髪の
毛等の汚物が沈下する凹所が形成されるとともに、該凹
所の下部には開閉弁を介装されたドレン管が接続され、
また、前記タンクにはオーバフロー管が付設されている
から、上記方法発明を容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明にかかる浴槽装置の構成を示す全
体図
【図2】図2は扉開閉式浴槽の斜視図
【図3】図3は扉開閉式浴槽の横断面
【図4】図4は同扉開閉式浴槽の正面図
【図5】図5は同扉開閉式浴槽の平面図
【図6】図6は扉シール板移動手段の油圧回路図
【図7】図7は本発明方法を説明する説明図
【図8】図8は本発明方法を説明する説明図
【符号の説明】
1 浴槽 3 側壁 4 開口部 5 浴槽本体 6 扉 11 扉基材 12 扉シール板 15 扉移動手段 16 扉シール板移動手段 17 シール材 20 被案内部材 21 縱棒 24 チェーン 28 モータ 31 シリンダ 40 タンク 41 ポンプ 42 モータポンプ 43 電磁弁 100 タンク 200 管路 300 自動給湯手段 400 殺菌装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽と、該浴槽に管路を介して接続され
    浴槽内の湯が移し替えられて一時的に貯溜されるタンク
    とを備える浴槽の湯量管理方法において、 前記浴槽内の湯を管路を介して前記タンクに移し、該タ
    ンクにてオーバーフローさせてそこに貯溜されている湯
    の上側部分を排出させるとともに、湯をタンクに移し替
    えた後所定時間経過した時点でタンクの下部に沈下する
    湯中に含まれるの汚物をドレン管によってタンクの下側
    部分の湯と共に排出し、タンクに残る湯を前記管路によ
    って再び浴槽内へ戻すことを特徴とする浴槽の湯量管理
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の浴槽の湯量管理方法にお
    いて、前記タンクに残る湯を前記管路によって再び浴槽
    へ戻す際に、浴槽に付設された自動給湯手段により新た
    な湯を浴槽へ供給して、前記タンクで排出した湯量分を
    補給することを特徴とする浴槽の湯量管理方法。
  3. 【請求項3】 浴槽と、該浴槽に管路を介して接続さ
    れ、浴槽内の湯が移し替えられて一時的に貯溜されるタ
    ンクとを備え、 前記タンクの下部にはタンク内に貯溜される湯中に含ま
    れる髪の毛等の汚物が沈下する凹所が形成されるととも
    に、該凹所の下部には開閉弁を介装されたドレン管が接
    続され、また、前記タンクにはオーバフロー管が付設さ
    れていることを特徴とする浴槽装置。
JP35944591A 1991-12-27 1991-12-27 浴槽の湯量管理方法および浴槽装置 Expired - Lifetime JPH067847B2 (ja)

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