JP2576355Y2 - 導電性ローラ - Google Patents

導電性ローラ

Info

Publication number
JP2576355Y2
JP2576355Y2 JP1992056073U JP5607392U JP2576355Y2 JP 2576355 Y2 JP2576355 Y2 JP 2576355Y2 JP 1992056073 U JP1992056073 U JP 1992056073U JP 5607392 U JP5607392 U JP 5607392U JP 2576355 Y2 JP2576355 Y2 JP 2576355Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive
adhesive
metal shaft
material layer
elastic material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992056073U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0530048U (ja
Inventor
博之 江口
宏泰 加藤
隆志 志知
尚利 宮原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP1992056073U priority Critical patent/JP2576355Y2/ja
Publication of JPH0530048U publication Critical patent/JPH0530048U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2576355Y2 publication Critical patent/JP2576355Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この考案は、電子写真複写機のト
ナー搬送用ローラや給紙ローラ等に用いられる導電性ロ
ーラに関するものである。 【0002】 【従来の技術】電子写真複写機のトナー搬送用ローラや
給紙ローラは、それ自体に帯電しないことが要求されて
おり、通常、導電剤の使用により導電性が付与されてい
る。この種、導電性ローラの典型例を図5に示す。図に
おいて、1は左右両端面に回転軸2を有する金属製軸体
であり、3はその金属製軸体1の外周面に導電剤入り接
着剤層4によって固着された導電性硬質ゴム層である。
このような構造の導電性ローラは、導電性硬質ゴム層3
表面の静電気が導電剤入り接着剤層4を介して金属製軸
体1に流れ、帯電防止が図られている。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記導
電性ローラは、導電性硬質ゴム層のような導電性弾性材
層3を導電剤入り接着剤によって金属製軸体1に固着し
ているため、製造が容易ではなく、かつ導電性硬質ゴム
層の接着状態がいまひとつ強固に行われず、しかもコス
トが高くなるという難点を有している。すなわち、導電
剤入り接着剤はカーボン粒子や金属粉末等の導電剤の混
入により粘度が高くなっているため、塗布の作業性が悪
く、そのため、導電性ローラの製造の困難化を招いてい
る。また、導電剤の混入により接着剤の接着力が低下し
ており、導電性硬質ゴム層3の接着状態が完全ではな
く、さらに、上記導電剤の混入により接着剤のコストが
高くなっているため、得られる導電性ローラのコストも
上がるという難点を有している。そのうえ、導電剤の混
入により使用する接着剤が制限を受け、接着剤選択の自
由度が小さくなるという難点も生じている。 【0004】この考案は、このような事情に鑑みなされ
たもので、導電性硬質ゴム層のような導電性弾性材層の
固着が完全な導電性ローラの提供をその目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この考案の導電性ローラは、金属製軸体と、この金
属製軸体の外周面に直接または導電性発泡材層を介して
形成された導電性弾性材層を備え、上記金属製軸体の外
周面の少なくとも一部が凹凸粗面に形成され、この凹凸
粗面の凸部頂部が露出した状態でこの凹凸粗面に導電剤
不含の接着剤が充填され、上記導電性発泡材層または導
電性弾性材層が、この層中に上記凹凸粗面の凸部頂部を
くいこませた状態で、上記接着剤によって上記金属製軸
体の外周面に接着固定され、上記凹凸粗面の10点平均
粗さが10〜70μmに設定され、上記接着剤層の厚み
が1〜10μmに設定されているという構成をとる。 【0006】 【作用】すなわち、上記導電性ローラは、金属製軸体の
外周面に形成された凹凸粗面の凸部頂部を直接導電性弾
性材層(導電性発泡材層)にくいこませることにより金
属製軸体と導電性弾性材層とを導通状態にしているた
め、金属製軸体と導電性弾性材層との接着に用いる接着
剤として導電剤不含の接着剤を使用することが可能にな
り、それによって作業性の向上,導電性弾性材層の接着
状態の著しい向上およびコストの引下げを実現しうるよ
うになる。 【0007】つぎに実施例について詳しく説明する。 【0008】 【実施例】図1はこの考案の一実施例の縦断面図であ
る。図において、5は左右両端面に回転軸6を有する金
属製軸体、7は上記金属製軸体5の外周面に固着された
硬質導電性ゴムからなる導電性弾性材層、8は上記金属
製軸体5と導電性弾性材層7とを接着する接着剤で、導
電剤を含んでいない。注目すべきは図2に示すように、
金属製軸体5の外周面がワイヤーブラシ掛けによって凹
凸粗面5aに形成されており、その凹凸粗面5aの凸部
頂部5bが導電性弾性材層7の下部にくいこみ、両者が
導通状態になっていることである。そして、導電剤不含
接着剤8は、金属製軸体5の凹凸粗面5aの凹部に位置
し、上記金属製軸体5と導電性弾性材層7との接着作用
を発揮している。このような導電剤不含接着剤8として
は、通常、塩化ゴム系接着剤を10〜200cpsの粘
度に調製し、これを上記金属製軸体5の凹凸粗面5a上
に厚みが1〜10μmになるように塗布することにより
形成される。この接着剤層8によって金属製軸体5と導
電性弾性材層7との基本的接着力が確保される。 【0009】このように、この導電性ローラは、導電性
弾性材層7が、金属製軸体5の外周面の凹凸粗面5aの
凸部のくいこみによって上記軸体5と導通状態になって
いるため、従来のように導電剤入り接着剤(粘度が高
く、塗布作業性等が悪く、接着力が弱い)を使用する必
要がなくなり、接着剤の塗布作業性を向上させうるばか
りでなく、導電性弾性材層7の接着状態を強固にでき、
しかも全体のコストの引き下げを実現しうるようにな
る。 【0010】図3はこの考案の他の実施例を示してい
る。 【0011】この導電性ローラは、円柱状の金属製軸体
9の外周面にバフ掛けにより凹凸粗面9a(図4参照)
を形成し、その外周にウレタンフォーム層10を円周に
沿って形成し、さらにその外周に硬質ゴムからなる導電
性ゴム層11を円周に沿って形成している。そして、上
記金属製軸体9とウレタンフォーム層10との間に導電
剤不含接着剤層12を形成しているとともに、ウレタン
フォーム層10と導電性ゴム層11との間に導電剤入り
の接着剤層13を形成している。14はウレタンフォー
ム層10の左右両端部に注射器等を用いて注入された導
電剤注入部でありウレタンフォーム層10においてこの
部分のみが導電性を有している。 【0012】このように、この導電性ローラは、図4に
示すように、金属製軸体9の外周面に形成された凹凸粗
面9aの凸部頂部9bがウレタンフォーム層10の導電
剤注入部14にくいこんでおり、それによって金属製軸
体9と導電性弾性材層11がウレタンフォーム層10の
導電剤注入部14を介して導通状態となっている。した
がって、特に圧力が加わるウレタンフォーム層10と金
属製軸体9との間の接着剤として、導電剤を含んでいな
い導電剤不含接着剤を使用しうるようになり、接着剤の
塗布作業性の向上,接着力の向上およびコストの引き下
げ効果を実現できるようになる。 【0013】なお、図1および図3の実施例において、
金属製軸体5,9の外周面に形成される凹凸粗面5a,
9aの表面粗さを、JIS B 0601に準拠する1
0点平均粗さが10〜70μm程度になるように設定
し、その粗面上に塗布する導電剤不含接着剤層8,12
の厚みを1〜10μmの範囲内に設定することが好結果
をもたらす。この場合、導電剤不含接着剤層8,12の
形成状態としては、上記凹凸粗面5a,9aの凸部の頂
部5b,9bを露出させた状態にしておけば充分な導電
性を保持できる。したがって、金属製軸体5,9の凹凸
粗面5a,9a上にその凹凸粗面5a,9aの凸部の高
さよりも厚く接着剤を塗布しておいて、その後バフ掛け
等によって余分な接着剤を除去し、凹凸粗面5a,9a
の凸部頂部5b,9bを露出させるようにしてもよい。
また、上記導電性弾性材層7,11や導電性発泡材層1
0の材質は上記実施例のものに限定されるものではな
く、従来公知のものを適宜選択使用することができる。
また、金属製軸体5,9の外周面に形成される凹凸粗面
5a,9aは、軸体5,9の外周面の全体に形成されて
いず一部だけに形成されていてもよい。例えば図3の実
施例において、導電剤注入部14に対応する軸体9の部
分にのみ形成されていてもよい。さらに、この考案にお
いては、凹凸粗面5a,9aの接着性が良好に確保され
るのであり、したがって、使用接着剤として導電剤入り
接着剤を用いても充分な接着状態が得られるようにな
る。 【0014】 【考案の効果】以上のように、この考案の導電性ローラ
は、金属製軸体の外周面に形成された凹凸粗面の凸部の
頂部を導電性弾性材層等内にくいこませ、それによって
導電性弾性材層と金属製軸体とを導通状態にするため、
金属製軸体と導電性弾性材層とを接着する接着剤中に導
電剤を含有させる必要がなくなり、通常の接着剤を使用
しうるようになる。したがって、接着剤の塗布作業性の
向上効果が得られるばかりでなく、導電剤が含まれてい
ない接着剤の接着力と上記凹凸粗面の凸部の頂部が導電
性弾性材層等内にくいこむことによるくさび効果とによ
り導電性弾性材層の接着状態の著しい向上効果の実現が
可能になる。特に、稼働中に、導電性弾性材層の内周部
に対し、これを金属製軸体の軸心方向に沿って弾性変形
させる力が作用しても(ローラ同士が押圧状に当接して
ローラの外周部が押圧されると、ローラの外周部全体が
金属製軸体の軸心方向に沿って弾性変形し、この弾性変
形により、ローラの導電性弾性材層の内周部に対し、こ
れを金属製軸体の軸心方向に沿って弾性変形させる力が
作用する)、導電性弾性材層の内周部には上記凹凸粗面
の凸部の頂部がくいこんでいるため、導電性弾性材層の
内周部の上記軸心方向への変形を阻止することができ、
長期間の使用によっても導電性弾性材層が金属製軸体か
ら剥離することがない。しかも、コストの高い導電剤の
不使用化が可能になり、全体のコストの大幅な低減をも
実現しうるようになる。そして、このような効果は、上
記凹凸粗面の10点平均粗さが10〜70μmに設定さ
れ、上記接着剤の厚みが1〜10μmに設定されている
場合に、好結果をもたらす。
【図面の簡単な説明】 【図1】この考案の一実施例の縦断面図である。 【図2】図1の丸で囲まれた部分Aの拡大図である。 【図3】この考案の他の実施例の縦断面図である。 【図4】図3の丸で囲まれた部分Bの拡大図である。 【図5】従来例の縦断面図である。 【符号の説明】 5 金属製軸体 6 回転軸 7 導電性弾性材層 8 導電剤不含接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 志知 隆志 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600 東 海ゴム工業株式会社内 (72)考案者 宮原 尚利 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600 東 海ゴム工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−95665(JP,A) 特開 昭54−34839(JP,A) 実開 昭57−153819(JP,U) 実公 昭56−8814(JP,Y2)

Claims (1)

  1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 1.金属製軸体と、この金属製軸体の外周面に直接また
    は導電性発泡材層を介して形成された導電性弾性材層を
    備え、上記金属製軸体の外周面の少なくとも一部が凹凸
    粗面に形成され、この凹凸粗面の凸部頂部が露出した状
    態でこの凹凸粗面に導電剤不含の接着剤が充填され、
    記導電性発泡材層または導電性弾性材層が、この層中に
    上記凹凸粗面の凸部頂部をくいこませた状態で、上記
    着剤によって上記金属製軸体の外周面に接着固定され、
    上記凹凸粗面の10点平均粗さが10〜70μmに設定
    され、上記接着剤層の厚みが1〜10μmに設定され
    いることを特徴とする導電性ローラ。
JP1992056073U 1992-08-10 1992-08-10 導電性ローラ Expired - Lifetime JP2576355Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992056073U JP2576355Y2 (ja) 1992-08-10 1992-08-10 導電性ローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992056073U JP2576355Y2 (ja) 1992-08-10 1992-08-10 導電性ローラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0530048U JPH0530048U (ja) 1993-04-20
JP2576355Y2 true JP2576355Y2 (ja) 1998-07-09

Family

ID=13016913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992056073U Expired - Lifetime JP2576355Y2 (ja) 1992-08-10 1992-08-10 導電性ローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2576355Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW466164B (en) * 1999-02-05 2001-12-01 Tamura Co Ltd Method for joining synthetic resin to metallic plate
US20070248388A1 (en) * 2006-04-20 2007-10-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing device for image forming apparatus

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5434839A (en) * 1977-08-24 1979-03-14 Ricoh Co Ltd Roller in fixing device
JPS568814U (ja) * 1979-07-02 1981-01-26
US4452688A (en) * 1979-09-04 1984-06-05 Electric Power Research Institute Integrated coal liquefication process
JPS5695665A (en) * 1979-12-28 1981-08-03 Shin Etsu Polymer Co Ltd Metal-conductive rubber composite construction body and method of producing therefor

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0530048U (ja) 1993-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050185981A1 (en) Developing apparatus and image forming apparatus that incorporates the developing apparatus
EP1089132A3 (en) Conducting member, process cartridge and image forming apparatus
JP2576355Y2 (ja) 導電性ローラ
US5210575A (en) Developing apparatus including a blade for forming a toner layer
JP4741868B2 (ja) 弾性ローラ及びその再生方法
JPH0344764Y2 (ja)
JPH0485571A (ja) トナーシール材
JP2004302423A (ja) 導電性ロール
JP3223529B2 (ja) 磁気記録媒体製造用塗布装置
JPH0138120Y2 (ja)
JPH0816814B2 (ja) 定着用加圧ローラ及びその製造方法
JP3952428B2 (ja) 現像ローラ
JPH0648057B2 (ja) 導電性オイルシ−ル
JPH0334879Y2 (ja)
JPH1048985A (ja) 定着ローラ及びその製造方法
JP2653473B2 (ja) トナー転写装置
JP4166034B2 (ja) ゴムローラ
JPH0339613Y2 (ja)
JP2006178100A (ja) 現像ロール
JPH1047492A (ja) 微小粉体のシール材
JP3316793B2 (ja) 同軸円筒型トルクリミッタの製造方法および同軸円筒型トルクリミッタ
JPH10252771A (ja) 同軸円筒型トルクリミッタ
JP2005010322A (ja) 導電ローラ及びその製造方法
JPH1165277A (ja) トナーカートリッジ
JP3114785B2 (ja) すべり軸受装置