JP2576113Y2 - 直流電源装置 - Google Patents
直流電源装置Info
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- JP2576113Y2 JP2576113Y2 JP1992025944U JP2594492U JP2576113Y2 JP 2576113 Y2 JP2576113 Y2 JP 2576113Y2 JP 1992025944 U JP1992025944 U JP 1992025944U JP 2594492 U JP2594492 U JP 2594492U JP 2576113 Y2 JP2576113 Y2 JP 2576113Y2
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- Japan
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- output
- power supply
- power
- operational amplifier
- transistor
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- Control Of Voltage And Current In General (AREA)
- Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、安定化された正,負電
源等の2電源を形成し、その出力をコントロール信号に
よりオン,オフする直流電源装置に関する。
源等の2電源を形成し、その出力をコントロール信号に
よりオン,オフする直流電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、映像機器,音響機器等の種々の電
気,電子機器においては、その直流電源装置からの給電
を手動のスイッチ操作でなく、外部或いは内部のコント
ロール信号により制御するものがある。そして、この給
電制御が適用される2電源出力構成の直流電源装置は、
従来、定電圧回路ICを用いてほぼ図3に示すように構
成される。
気,電子機器においては、その直流電源装置からの給電
を手動のスイッチ操作でなく、外部或いは内部のコント
ロール信号により制御するものがある。そして、この給
電制御が適用される2電源出力構成の直流電源装置は、
従来、定電圧回路ICを用いてほぼ図3に示すように構
成される。
【0003】同図は基準電位をアース電位として±5V
の2電源を形成する場合の構成を示し、電源トランス1
の2次側出力はブリッジ接続のダイオードD1〜D4に
より整流された後、2次巻線の一端1aとタップ1tと
の間及びタップ1tと他端1bとの間に設けられた2個
のコンデンサC1,C2により平滑される。
の2電源を形成する場合の構成を示し、電源トランス1
の2次側出力はブリッジ接続のダイオードD1〜D4に
より整流された後、2次巻線の一端1aとタップ1tと
の間及びタップ1tと他端1bとの間に設けられた2個
のコンデンサC1,C2により平滑される。
【0004】そして、この平滑により正,負の電源(入
力電源)が形成され、この正,負の入力電源が2個の定
電圧回路IC2,3によりそれぞれ+5,−5Vに定電
圧化されて安定化された±5Vの電源(出力電源)が形
成され、この両出力電源がフィルタ用のコンデンサC
3,C4を介して給電路に直列挿入されたパワートラン
ジスタQ1,Q2に送られる。
力電源)が形成され、この正,負の入力電源が2個の定
電圧回路IC2,3によりそれぞれ+5,−5Vに定電
圧化されて安定化された±5Vの電源(出力電源)が形
成され、この両出力電源がフィルタ用のコンデンサC
3,C4を介して給電路に直列挿入されたパワートラン
ジスタQ1,Q2に送られる。
【0005】この両トランジスタQ1,Q2はベース回
路にドライバ用のトランジスタQ3,Q4が設けられ、
コントロール端子4に供給されたコントロール信号の2
値変化によりトランジスタQ3,Q4を介してトランジ
スタQ1,Q2がスイッチングし、出力電源の出力(供
給)がオン,オフする。
路にドライバ用のトランジスタQ3,Q4が設けられ、
コントロール端子4に供給されたコントロール信号の2
値変化によりトランジスタQ3,Q4を介してトランジ
スタQ1,Q2がスイッチングし、出力電源の出力(供
給)がオン,オフする。
【0006】すなわち、コントロール信号がローレベル
になる出力オン時は、この信号が抵抗R5を介してトラ
ンジスタQ3のベースに供給され、このトランジスタQ
3がカットオフ状態になり、バイアス用の抵抗R1を介
した正電圧がトランジスタQ1のベースに印加されてこ
のトランジスタQ1はオンする。
になる出力オン時は、この信号が抵抗R5を介してトラ
ンジスタQ3のベースに供給され、このトランジスタQ
3がカットオフ状態になり、バイアス用の抵抗R1を介
した正電圧がトランジスタQ1のベースに印加されてこ
のトランジスタQ1はオンする。
【0007】また、トランジスタQ1のエミッタ出力と
IC3の出力とを抵抗R3,R4により分圧した電圧が
トランジスタQ4のベースに供給され、このとき、抵抗
R3,R4はR3<R4になるように例えばR3=68
KΩ,R4=100KΩに設定される。この設定に基づ
きトランジスタQ4が逆バイアスされてオフし、バイア
ス用の抵抗R2を介した負電圧がトランジスタQ2のベ
ースに印加されてこのトランジスタQ2もオンする。
IC3の出力とを抵抗R3,R4により分圧した電圧が
トランジスタQ4のベースに供給され、このとき、抵抗
R3,R4はR3<R4になるように例えばR3=68
KΩ,R4=100KΩに設定される。この設定に基づ
きトランジスタQ4が逆バイアスされてオフし、バイア
ス用の抵抗R2を介した負電圧がトランジスタQ2のベ
ースに印加されてこのトランジスタQ2もオンする。
【0008】一方、コントロール信号がハイレベルにな
る出力オフ時は、トランジスタQ3がオンしてトランジ
スタQ1のベースがタップ1tに接続されたアース端子
5のレベル(アース電位)に低下し、トランジスタQ1
はオフする。さらに、抵抗R4を介したIC3の出力電
圧によりトランジスタQ4がオンし、トランジスタQ2
もベースがアース端子5のレベルに上昇してオフする。
る出力オフ時は、トランジスタQ3がオンしてトランジ
スタQ1のベースがタップ1tに接続されたアース端子
5のレベル(アース電位)に低下し、トランジスタQ1
はオフする。さらに、抵抗R4を介したIC3の出力電
圧によりトランジスタQ4がオンし、トランジスタQ2
もベースがアース端子5のレベルに上昇してオフする。
【0009】そして、出力オン時はトランジスタQ1,
Q2を介したIC2,3の出力がコンデンサC5,C6
により平滑されて正,負の出力端子6p,6nに送ら
れ、両出力端子6p,6nとアース端子5との間に安定
化された±5Vの正,負電源が生じ、この両電源により
電気,電子機器が給電駆動される。
Q2を介したIC2,3の出力がコンデンサC5,C6
により平滑されて正,負の出力端子6p,6nに送ら
れ、両出力端子6p,6nとアース端子5との間に安定
化された±5Vの正,負電源が生じ、この両電源により
電気,電子機器が給電駆動される。
【0010】また、出力オフ時はトランジスタQ1,Q
2のオフにより、出力端子6p,6nとアース端子5と
の間の正,負電源が消失し、前記の給電駆動が停止す
る。
2のオフにより、出力端子6p,6nとアース端子5と
の間の正,負電源が消失し、前記の給電駆動が停止す
る。
【0011】なお、IC2,3は一般的な定電圧回路I
Cにより形成され、それぞれ定電圧発生部の基準電圧と
出力電圧との差に応じたオペアンプの出力によりパワー
トランジスタ構成の電力増幅部を制御して出力電圧を定
電圧に保持する。また、安全性及び回路保護等の面か
ら、この種電源装置は、IC2,3にサーマルシャット
ダウン方式の短給保護回路や過電流保護回路を設けた
り、ヒューズを設けたりして形成される。
Cにより形成され、それぞれ定電圧発生部の基準電圧と
出力電圧との差に応じたオペアンプの出力によりパワー
トランジスタ構成の電力増幅部を制御して出力電圧を定
電圧に保持する。また、安全性及び回路保護等の面か
ら、この種電源装置は、IC2,3にサーマルシャット
ダウン方式の短給保護回路や過電流保護回路を設けた
り、ヒューズを設けたりして形成される。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】前記図3の従来の電源
装置の場合、安定化した2電源を形成するために複雑,
高価な2個の定電圧回路IC2,3を使用し、しかも、
コントロール信号による出力のオン,オフに容量の大き
なパワートランジスタQ1,Q2及びそれらのドライバ
用のトランジスタQ3,Q2等を要し、部品数が多く、
複雑,高価で大型化する問題点がある。本考案は、部品
数を少なくし、簡素安価で小型な構成にすることを目的
とする。
装置の場合、安定化した2電源を形成するために複雑,
高価な2個の定電圧回路IC2,3を使用し、しかも、
コントロール信号による出力のオン,オフに容量の大き
なパワートランジスタQ1,Q2及びそれらのドライバ
用のトランジスタQ3,Q2等を要し、部品数が多く、
複雑,高価で大型化する問題点がある。本考案は、部品
数を少なくし、簡素安価で小型な構成にすることを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本考案の直流電源装置においては、安定化された
2電源それぞれを出力する非反転アンプ接続,反転アン
プ接続の2個のパワーオペアンプと、コントロール信号
の2値変化によりスイッチングし両パワーオペアンプの
出力設定用の基準入力をオン,オフする出力制御スイッ
チとを備える。
めに、本考案の直流電源装置においては、安定化された
2電源それぞれを出力する非反転アンプ接続,反転アン
プ接続の2個のパワーオペアンプと、コントロール信号
の2値変化によりスイッチングし両パワーオペアンプの
出力設定用の基準入力をオン,オフする出力制御スイッ
チとを備える。
【0014】
【作用】前記のように構成された本考案の直流電源装置
の場合、定電圧回路ICの代わりにパワーオペアンプが
用いられ、このオペアンプは少なくとも定電圧回路IC
の定電圧発生部がなく、定電圧回路ICより簡素,安価
である。そして、非反転アンプ接続のパワーオペアンプ
と反転アンプ接続のパワーアンプとにより、出力設定用
の基準入力に基づく安定化された2電源が形成される。
の場合、定電圧回路ICの代わりにパワーオペアンプが
用いられ、このオペアンプは少なくとも定電圧回路IC
の定電圧発生部がなく、定電圧回路ICより簡素,安価
である。そして、非反転アンプ接続のパワーオペアンプ
と反転アンプ接続のパワーアンプとにより、出力設定用
の基準入力に基づく安定化された2電源が形成される。
【0015】さらに、コントロール信号により入力制御
用スイッチがスイッチングして基準入力の両パワーオペ
アンプへの供給がオン,オフし、このオン,オフにより
両パワーオペアンプの出力がオン,オフして2電源の出
力がオン,オフし、従来のようにパワートランジスタ等
を用いることなく2電源の出力のオン,オフが行える。
用スイッチがスイッチングして基準入力の両パワーオペ
アンプへの供給がオン,オフし、このオン,オフにより
両パワーオペアンプの出力がオン,オフして2電源の出
力がオン,オフし、従来のようにパワートランジスタ等
を用いることなく2電源の出力のオン,オフが行える。
【0016】
【実施例】1実施例について、図1及び図2を参照して
説明する。図1において、図3と同一符号は同一もしく
は相当するものを示し、7,8は図3のIC2,3の代
わりに設けられた2個のパワーオペアンプであり、正,
負の入力電源の直列合成電源がそれぞれ供給され、オペ
アンプ7はボルテージフォロワ接続されて非反転アンプ
接続に形成され、オペアンプ8はオペアンプ7の出力を
出力設定用の基準入力Vr’とする反転アンプ接続に形
成されている。
説明する。図1において、図3と同一符号は同一もしく
は相当するものを示し、7,8は図3のIC2,3の代
わりに設けられた2個のパワーオペアンプであり、正,
負の入力電源の直列合成電源がそれぞれ供給され、オペ
アンプ7はボルテージフォロワ接続されて非反転アンプ
接続に形成され、オペアンプ8はオペアンプ7の出力を
出力設定用の基準入力Vr’とする反転アンプ接続に形
成されている。
【0017】9はオペアンプ7の非反転入力端子(+)
に出力設定用の定電圧の基準入力Vrを供給する基準入
力発生部、Q5は出力制御スイッチを形成するトランジ
スタであり、ベースが抵抗R6を介してコントロール端
子4に接続されている。R7,R8はオペアンプ7の定
数設定用の抵抗、R9,R10はオペアンプ8の定数設
定用の抵抗である。
に出力設定用の定電圧の基準入力Vrを供給する基準入
力発生部、Q5は出力制御スイッチを形成するトランジ
スタであり、ベースが抵抗R6を介してコントロール端
子4に接続されている。R7,R8はオペアンプ7の定
数設定用の抵抗、R9,R10はオペアンプ8の定数設
定用の抵抗である。
【0018】そして、オペアンプ7,8は少なくとも図
3のIC2,3から定電圧発生部を省いて形成され、I
C2,3より簡素かつ安価である。また、図3と同様の
±5Vの出力電源を発生する場合、基準入力発生部9は
+5Vの基準入力Vrを形成する。
3のIC2,3から定電圧発生部を省いて形成され、I
C2,3より簡素かつ安価である。また、図3と同様の
±5Vの出力電源を発生する場合、基準入力発生部9は
+5Vの基準入力Vrを形成する。
【0019】さらに、コントロール端子4に供給される
コントロール信号の2値レベル変化により、トランジス
タQ5は出力オン時にオフして出力オフ時にオンする。
そして、出力オン時はトランジスタQ5のオフにより、
基準入力Vrがオペアンプ7の非反転入力端子(+)に
供給され、このとき、オペアンプはボルテージフォロワ
接続に基づき、基準入力Vrを利得1で増幅して+5V
の安定化された正の電源を形成する。
コントロール信号の2値レベル変化により、トランジス
タQ5は出力オン時にオフして出力オフ時にオンする。
そして、出力オン時はトランジスタQ5のオフにより、
基準入力Vrがオペアンプ7の非反転入力端子(+)に
供給され、このとき、オペアンプはボルテージフォロワ
接続に基づき、基準入力Vrを利得1で増幅して+5V
の安定化された正の電源を形成する。
【0020】さらに、このオペアンプ7の+5Vの出力
電圧がオペアンプ8の反転入力端子(−)に出力設定用
の基準入力Vr’として供給され、このとき、抵抗R
9,R10の抵抗値が等しく設定されているため、オペ
アンプ8は基準入力Vr’を利得1で反転増幅して−5
Vの安定化された負の電源を形成する。
電圧がオペアンプ8の反転入力端子(−)に出力設定用
の基準入力Vr’として供給され、このとき、抵抗R
9,R10の抵抗値が等しく設定されているため、オペ
アンプ8は基準入力Vr’を利得1で反転増幅して−5
Vの安定化された負の電源を形成する。
【0021】そして、オペアンプ7,8の±5Vの電源
がコンデンサC5,C6を介して出力端子6p,6nに
供給され、図3の場合と同様の安定化された±5Vの電
源が得られ、この電源により電気,電子機器が給電駆動
される。
がコンデンサC5,C6を介して出力端子6p,6nに
供給され、図3の場合と同様の安定化された±5Vの電
源が得られ、この電源により電気,電子機器が給電駆動
される。
【0022】つぎに、出力オフ時はトランジスタQ5の
オンにより、オペアンプ7に基準入力Vrが供給されな
くなり、オペアンプ7の出力が消失して零になる。ま
た、この消失によりオペアンプ8にも基準入力Vr′が
供給されなくなり、オペアンプ8の出力も消失して零に
なる。
オンにより、オペアンプ7に基準入力Vrが供給されな
くなり、オペアンプ7の出力が消失して零になる。ま
た、この消失によりオペアンプ8にも基準入力Vr′が
供給されなくなり、オペアンプ8の出力も消失して零に
なる。
【0023】そのため、±5Vの電源がオフして電気,
電子機器の給電駆動が停止する。ところで、オペアンプ
7,8の出力電圧の安定性は基準入力Vrに依存する。
電子機器の給電駆動が停止する。ところで、オペアンプ
7,8の出力電圧の安定性は基準入力Vrに依存する。
【0024】そして、一般に基準入力発生部9からみた
オペアンプ7の入力インピーダンスは高く、オペアンプ
7の入力電流が、通常、μA単位と微少であるため、基
準入力発生部9を、従来のIC2,3の定電圧発生部の
ような高精度の定電圧電源でなく、例えば図2に示すツ
ェナダイオード構成の簡易な定電圧電源に形成しても、
この電源の負荷変動がなく、基準入力Vrの変動が極め
て少なく、オペアンプ7,8の出力電圧は安定に定電圧
状態に保たれる。
オペアンプ7の入力インピーダンスは高く、オペアンプ
7の入力電流が、通常、μA単位と微少であるため、基
準入力発生部9を、従来のIC2,3の定電圧発生部の
ような高精度の定電圧電源でなく、例えば図2に示すツ
ェナダイオード構成の簡易な定電圧電源に形成しても、
この電源の負荷変動がなく、基準入力Vrの変動が極め
て少なく、オペアンプ7,8の出力電圧は安定に定電圧
状態に保たれる。
【0025】なお、図2において、ツェナダイオードD
5,抵抗R11,コンデンサC7は基準電圧Vrを発生
する定電圧回路を形成し、抵抗R12,コンデンサC8
はノイズ,リップル成分を除去するローパスフィルタを
形成する。このフィルタはオペアンプ7の入力電圧の立
上り時定数に応じて設定することができる。また、抵抗
R12,コンデンサC8と異なる構成のローパスフィル
タを用いてもよい。
5,抵抗R11,コンデンサC7は基準電圧Vrを発生
する定電圧回路を形成し、抵抗R12,コンデンサC8
はノイズ,リップル成分を除去するローパスフィルタを
形成する。このフィルタはオペアンプ7の入力電圧の立
上り時定数に応じて設定することができる。また、抵抗
R12,コンデンサC8と異なる構成のローパスフィル
タを用いてもよい。
【0026】そして、基準入力Vrが微少電流であるた
め、出力をオン,オフするトランジスタQ5は小信号用
の小容量のものでよく、しかも、オペアンプ7の出力電
圧をオペアンプ8の基準入力Vr’としているため、出
力のオン,オフに1個のトランジスタQ5を設ければよ
く、従来のトランジスタQ1〜Q4を用いた構成より部
品点数が少なくなるとともに簡素かつ小型になる。
め、出力をオン,オフするトランジスタQ5は小信号用
の小容量のものでよく、しかも、オペアンプ7の出力電
圧をオペアンプ8の基準入力Vr’としているため、出
力のオン,オフに1個のトランジスタQ5を設ければよ
く、従来のトランジスタQ1〜Q4を用いた構成より部
品点数が少なくなるとともに簡素かつ小型になる。
【0027】なお、オペアンプ7の出力をオペアンプ8
の基準入力Vr’とするのは、オペアンプ7の出力イン
ピーダンスが低く、安定性が高く設計が容易で、しか
も、オペアンプ7の出力がノイズに強い利点を有し、オ
ペアンプ8の入力電源として理想的だからである。
の基準入力Vr’とするのは、オペアンプ7の出力イン
ピーダンスが低く、安定性が高く設計が容易で、しか
も、オペアンプ7の出力がノイズに強い利点を有し、オ
ペアンプ8の入力電源として理想的だからである。
【0028】ところで、安全性及び回路保護等の面から
は、少なくともオペアンプ7に電流制限方式,サーマル
シャットダウン方式の短給保護回路等を内臓したものを
用いて出力短絡に対処することが望ましい。そして、前
記実施例では±5Vの2電源を形成する場合について説
明したが、基準入力Vr及び抵抗R7〜R10の設定に
より、種々の大きさの2電源を形成できるのは勿論であ
り、オペアンプ7の出力+V,オペアンプ8の出力−V
の一般式はつぎの[数1]の式で示される。
は、少なくともオペアンプ7に電流制限方式,サーマル
シャットダウン方式の短給保護回路等を内臓したものを
用いて出力短絡に対処することが望ましい。そして、前
記実施例では±5Vの2電源を形成する場合について説
明したが、基準入力Vr及び抵抗R7〜R10の設定に
より、種々の大きさの2電源を形成できるのは勿論であ
り、オペアンプ7の出力+V,オペアンプ8の出力−V
の一般式はつぎの[数1]の式で示される。
【0029】[数1] +V=Vr×(R7+R8)/R8 −V=+V×R10/R9
【0030】また、パワーオペアンプ7,8はそれぞれ
オペアンプ構成のドライバICとアンプICとにより形
成してもよく、この場合はヒューズ等を設けて出力短給
に対処すればよい。さらに、前記実施例では基準入力発
生部9を設けて基準入力Vrを形成したが、この電源装
置が設けられる電気,電子機器に定電圧電源回路等があ
るときは、それらの定電圧出力を抵抗を介してオペアン
プ7に基準入力Vrとして供給してもよく、この場合は
構成が一層簡素化する。
オペアンプ構成のドライバICとアンプICとにより形
成してもよく、この場合はヒューズ等を設けて出力短給
に対処すればよい。さらに、前記実施例では基準入力発
生部9を設けて基準入力Vrを形成したが、この電源装
置が設けられる電気,電子機器に定電圧電源回路等があ
るときは、それらの定電圧出力を抵抗を介してオペアン
プ7に基準入力Vrとして供給してもよく、この場合は
構成が一層簡素化する。
【0031】また、前記実施例では出力制御スイッチを
トランジスタQ5により形成したが、コントロール信号
によりスイッチングするリレースイッチ等の機械的スイ
ッチにより形成してもよい。
トランジスタQ5により形成したが、コントロール信号
によりスイッチングするリレースイッチ等の機械的スイ
ッチにより形成してもよい。
【0032】さらに、前記実施例ではタップ1tをアー
ス端子5を介してアースし、正,負の電源を形成した
が、例えば2次巻線の他端1b又は一端1aをアース
し、タップ1tの電位を基準電位とする正又は負の2電
源を形成することもできる。そして、オペアンプ7,8
に供給される入力電源の形成回路等が実施例と異なって
いてもよいのは勿論である。
ス端子5を介してアースし、正,負の電源を形成した
が、例えば2次巻線の他端1b又は一端1aをアース
し、タップ1tの電位を基準電位とする正又は負の2電
源を形成することもできる。そして、オペアンプ7,8
に供給される入力電源の形成回路等が実施例と異なって
いてもよいのは勿論である。
【0033】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
ているため、以下に記載する効果を奏する。従来の複
雑,高価な2個の定電圧回路ICの代わりにこのICよ
り簡素,安価な非反転アンプ接続,反転アンプ接続の2
個のパワーオペアンプ7,8が用いられ、しかも、従来
の定電圧回路IC毎のパワートランジスタ等の代わりに
出力制御用スイッチ(トランジスタQ5)を使用し、コ
ントロール信号に基づくこのスイッチのスイッチングに
より出力設定用の基準入力Vr,Vr’のオペアンプ
7,8への供給をオン,オフしてオペアンプ7,8の安
定化された2電源の出力をオン,オフしたため、従来よ
り部品数が少なく簡素かつ安価で小型な構成により、安
定化された2電源を形成することができる。
ているため、以下に記載する効果を奏する。従来の複
雑,高価な2個の定電圧回路ICの代わりにこのICよ
り簡素,安価な非反転アンプ接続,反転アンプ接続の2
個のパワーオペアンプ7,8が用いられ、しかも、従来
の定電圧回路IC毎のパワートランジスタ等の代わりに
出力制御用スイッチ(トランジスタQ5)を使用し、コ
ントロール信号に基づくこのスイッチのスイッチングに
より出力設定用の基準入力Vr,Vr’のオペアンプ
7,8への供給をオン,オフしてオペアンプ7,8の安
定化された2電源の出力をオン,オフしたため、従来よ
り部品数が少なく簡素かつ安価で小型な構成により、安
定化された2電源を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の直流電源装置の1実施例の結線図であ
る。
る。
【図2】図1の一部の詳細な結線図である。
【図3】従来例の結線図である。
4 コントロール端子 7,8 パワーオペアンプ Q5 出力制御スイッチとしてのトランジスタ Vr,Vr’ 基準入力
Claims (1)
- 【請求項1】 基準電位に対して極性が異なる安定化さ
れた2電源を形成し、供給されたコントロール信号の2
値変化により前記2電源の出力をオン,オフする直流電
源装置において、 前記2電源それぞれを出力する非反転アンプ接続,反転
アンプ接続の2個のパワーオペアンプと、 前記コントロール信号の2値変化によりスイッチングし
前記両アンプの出力設定用の基準入力をオン,オフする
出力制御スイッチとを備えた直流電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992025944U JP2576113Y2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 直流電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992025944U JP2576113Y2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 直流電源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0580133U JPH0580133U (ja) | 1993-10-29 |
JP2576113Y2 true JP2576113Y2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
ID=12179869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992025944U Expired - Fee Related JP2576113Y2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 直流電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2576113Y2 (ja) |
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1992
- 1992-03-27 JP JP1992025944U patent/JP2576113Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0580133U (ja) | 1993-10-29 |
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