JP2576057Y2 - 自動車用空気調和装置の制御ドア - Google Patents
自動車用空気調和装置の制御ドアInfo
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- JP2576057Y2 JP2576057Y2 JP1991067451U JP6745191U JP2576057Y2 JP 2576057 Y2 JP2576057 Y2 JP 2576057Y2 JP 1991067451 U JP1991067451 U JP 1991067451U JP 6745191 U JP6745191 U JP 6745191U JP 2576057 Y2 JP2576057 Y2 JP 2576057Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用空気調和装置
のケーシング内に形成された空気通路の開口部を開閉す
る制御ドアに関する。
のケーシング内に形成された空気通路の開口部を開閉す
る制御ドアに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空気調和装置1は、図4に示す
ように、車室内の空気と車室外の空気とを選択的に取込
むインテークユニット2と、この空気を冷却するクーラ
ユニット3と、この冷却した空気を再加熱するヒータユ
ニット4とをシリーズに連結して構成されている。
ように、車室内の空気と車室外の空気とを選択的に取込
むインテークユニット2と、この空気を冷却するクーラ
ユニット3と、この冷却した空気を再加熱するヒータユ
ニット4とをシリーズに連結して構成されている。
【0003】この種の自動車用空気調和装置1に使用さ
れる制御ドアとして、インテークユニット1内には、内
気導入口5と外気導入口6とを選択的に開閉するインテ
ークドア7が内蔵され、また、ヒータユニット4内に
は、ミックスドア8がヒータコア9の前面に開閉自在に
設けられている。このミックスドア8は、クーラユニッ
ト3を通って冷却された空気のうちヒータコア9を通過
する空気の量と、バイパス通路10を通りヒータコア9
を迂回する空気の量との割合いを変えて、車室内に吹出
す空気の温度を調整するものである。
れる制御ドアとして、インテークユニット1内には、内
気導入口5と外気導入口6とを選択的に開閉するインテ
ークドア7が内蔵され、また、ヒータユニット4内に
は、ミックスドア8がヒータコア9の前面に開閉自在に
設けられている。このミックスドア8は、クーラユニッ
ト3を通って冷却された空気のうちヒータコア9を通過
する空気の量と、バイパス通路10を通りヒータコア9
を迂回する空気の量との割合いを変えて、車室内に吹出
す空気の温度を調整するものである。
【0004】前記ヒータユニット4には、このようにヒ
ータコア9を通過した暖風と、迂回した冷風とを混合さ
せるために、ミックス室11が形成されており、当該ミ
ックス室11内の空気を車室内の所定位置に向かって吹
き出すために、デフロスト吹出口12と、フット吹出口
13と、ベント吹出口14とがケーシング15に開設さ
れている。そして、これら各吹出口12、13、14を
開閉するために、デフロスト吹出口12にはデフロスト
ドア16が、フット吹出口13にはフットドア17が、
ベント吹出口14にはベントドア18が、それぞれケー
シング15内に開閉自在に取り付けられている。
ータコア9を通過した暖風と、迂回した冷風とを混合さ
せるために、ミックス室11が形成されており、当該ミ
ックス室11内の空気を車室内の所定位置に向かって吹
き出すために、デフロスト吹出口12と、フット吹出口
13と、ベント吹出口14とがケーシング15に開設さ
れている。そして、これら各吹出口12、13、14を
開閉するために、デフロスト吹出口12にはデフロスト
ドア16が、フット吹出口13にはフットドア17が、
ベント吹出口14にはベントドア18が、それぞれケー
シング15内に開閉自在に取り付けられている。
【0005】図示したベントドア18等は、ドア本体の
片側だけにドアシャフトが設けられた、いわゆる片持形
の制御ドアであるが、ドア本体から所定距離隔てた位置
にドアシャフトを取り付け、当該ドアシャフトとドア本
体とをアーム等で接続し、ドアシャフトを中心とするド
アの移動により開口部を開閉するようにした制御ドア
(円弧ドア)も提案されている(例えば、実公昭63−
10,325号公報等参照)。
片側だけにドアシャフトが設けられた、いわゆる片持形
の制御ドアであるが、ドア本体から所定距離隔てた位置
にドアシャフトを取り付け、当該ドアシャフトとドア本
体とをアーム等で接続し、ドアシャフトを中心とするド
アの移動により開口部を開閉するようにした制御ドア
(円弧ドア)も提案されている(例えば、実公昭63−
10,325号公報等参照)。
【0006】この種の円弧ドアが使用されるヒータユニ
ット4は、図5に概略的に示すように、ケーシング15
上部にデフロスト吹出口12とベント吹出口14が開設
されており、これら両吹出口の風上側位置には、開口部
22が両者に共通的に形成されている。そして、この開
口部22を開閉する制御ドアがユニット4内に設けられ
ている。
ット4は、図5に概略的に示すように、ケーシング15
上部にデフロスト吹出口12とベント吹出口14が開設
されており、これら両吹出口の風上側位置には、開口部
22が両者に共通的に形成されている。そして、この開
口部22を開閉する制御ドアがユニット4内に設けられ
ている。
【0007】この制御ドアは、図7に示すように、アー
ム部材19a、19bを介してドアシャフト20に接続
されており、ドア本体21の後端部21aとドアシャフ
ト20とを接合するアーム部材19aの長さは、前端部
21bとドアシャフト20とを接合するアーム部材19
bの長さよりも短くなって、ドア本体21とドアシャフ
ト20とが偏心されている。ここに、後端部、前端部と
は、制御ドアが開口部22を開放するときの移動におい
て、それぞれ後端、前端となる部分を意味している。
尚、図5中符号23は、デフロスト吹出口12とベント
吹出口14への流入風量を調整する切換ドアである。
ム部材19a、19bを介してドアシャフト20に接続
されており、ドア本体21の後端部21aとドアシャフ
ト20とを接合するアーム部材19aの長さは、前端部
21bとドアシャフト20とを接合するアーム部材19
bの長さよりも短くなって、ドア本体21とドアシャフ
ト20とが偏心されている。ここに、後端部、前端部と
は、制御ドアが開口部22を開放するときの移動におい
て、それぞれ後端、前端となる部分を意味している。
尚、図5中符号23は、デフロスト吹出口12とベント
吹出口14への流入風量を調整する切換ドアである。
【0008】また、このドア本体21の表面には、閉塞
時の密封性を確保するシール材24が取り付けられてい
る。このシール材24は、一般に、ウレタン発泡体ある
いはゴム材料からなる弾性材料により成形されており、
ケーシング15に開設された開口部22の縁辺に密接し
て、密封性が確保されるようになっている。
時の密封性を確保するシール材24が取り付けられてい
る。このシール材24は、一般に、ウレタン発泡体ある
いはゴム材料からなる弾性材料により成形されており、
ケーシング15に開設された開口部22の縁辺に密接し
て、密封性が確保されるようになっている。
【0009】このように構成することにより、図5に示
すように、制御ドアに矢印Aで示す方向に風圧が作用し
ていても、その風圧は矢印Bで示す制御ドアの開閉方向
に作用することはなく、これにより制御ドアの開閉に必
要な操作力の低減が図られるようになっている。
すように、制御ドアに矢印Aで示す方向に風圧が作用し
ていても、その風圧は矢印Bで示す制御ドアの開閉方向
に作用することはなく、これにより制御ドアの開閉に必
要な操作力の低減が図られるようになっている。
【0010】また、シール材24は、開状態から開口部
22を閉じる時及び閉状態から開口部22を開く時に、
ケーシング15に接触するのみであり、途中の開閉動作
時にはシール材24はケーシング15に接触することが
なく、これによってもドア21の開閉に必要な操作力の
低減が図られるようになっている。
22を閉じる時及び閉状態から開口部22を開く時に、
ケーシング15に接触するのみであり、途中の開閉動作
時にはシール材24はケーシング15に接触することが
なく、これによってもドア21の開閉に必要な操作力の
低減が図られるようになっている。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した偏
心型の円弧ドアにあっては、偏心量が大きいほどドアの
操作力は小さくなるが、逆に円弧ドアを開放する場合に
必要なスペースが大きくなるという問題を有している。
すなわち、図7に示す寸法「a」が大きくなり、結果的
にヒータユニットが大型化してしまうという欠点があっ
た。これに対して、ドア本体21とドアシャフト20の
偏心量が小さい円弧ドアの場合は、図6に示すように、
当該円弧ドアを開放するときに必要なスペース「a」は
さほど大きくならないが、開口部22とドア本体21の
表面に取り付けたシール材24とが常に接触しているこ
とから、ドア開度に対するドアの操作力が大きくなると
いう欠点がある。図8はドア本体とドアシャフトとの偏
心量が0である制御ドアのドア開度に対するドアの操作
力を示すグラフ、図9はドア本体とドアシャフトとの偏
心量が小さい制御ドアのドア開度に対するドアの操作力
を示すグラフ、図10はドア本体とドアシャフトとの偏
心量が大きい制御ドアのドア開度に対するドアの操作力
を示すグラフであり、偏心量が小さいとドアの操作力が
大きくなることを示している。このように、ドアの操作
力とドア回動スペースとは互いに背反する問題であっ
た。
心型の円弧ドアにあっては、偏心量が大きいほどドアの
操作力は小さくなるが、逆に円弧ドアを開放する場合に
必要なスペースが大きくなるという問題を有している。
すなわち、図7に示す寸法「a」が大きくなり、結果的
にヒータユニットが大型化してしまうという欠点があっ
た。これに対して、ドア本体21とドアシャフト20の
偏心量が小さい円弧ドアの場合は、図6に示すように、
当該円弧ドアを開放するときに必要なスペース「a」は
さほど大きくならないが、開口部22とドア本体21の
表面に取り付けたシール材24とが常に接触しているこ
とから、ドア開度に対するドアの操作力が大きくなると
いう欠点がある。図8はドア本体とドアシャフトとの偏
心量が0である制御ドアのドア開度に対するドアの操作
力を示すグラフ、図9はドア本体とドアシャフトとの偏
心量が小さい制御ドアのドア開度に対するドアの操作力
を示すグラフ、図10はドア本体とドアシャフトとの偏
心量が大きい制御ドアのドア開度に対するドアの操作力
を示すグラフであり、偏心量が小さいとドアの操作力が
大きくなることを示している。このように、ドアの操作
力とドア回動スペースとは互いに背反する問題であっ
た。
【0012】本考案は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、ドア開閉時に必要なスペー
スが少なく、ドアの開閉操作力を減少させ得る自動車用
空気調和装置の制御ドアを提供することを目的とする。
鑑みてなされたものであり、ドア開閉時に必要なスペー
スが少なく、ドアの開閉操作力を減少させ得る自動車用
空気調和装置の制御ドアを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、自動車用空気調和装置(1)のケーシング
(15)内に形成された空気通路の開口部(22)を開
閉するドア本体(21)と、該ドア本体(21)に対し
て平行をなしかつ前記ドア本体(21)から所定距離隔
てた位置に設けられるドアシャフト(20)とを有し、
このドアシャフト(20)と前記ドア本体(21)とを
連結手段(19a,19b)により接続し、前記ドアシ
ャフト(20)を中心とする前記ドア本体(21)の回
動により前記開口部(22)を開閉するようにした制御
ドアにおいて、前記開口部(22)の縁辺に密接して閉
塞時の密封性を確保するシール材(24)を、前記ドア
本体(21)の表面全面に接着すると共に、このドア本
体(21)およびシール材(24)の前記開口部(2
2)に相当する中央部に凹部(30)を形成したことを
特徴とする自動車用空気調和装置の制御ドアである。
の本発明は、自動車用空気調和装置(1)のケーシング
(15)内に形成された空気通路の開口部(22)を開
閉するドア本体(21)と、該ドア本体(21)に対し
て平行をなしかつ前記ドア本体(21)から所定距離隔
てた位置に設けられるドアシャフト(20)とを有し、
このドアシャフト(20)と前記ドア本体(21)とを
連結手段(19a,19b)により接続し、前記ドアシ
ャフト(20)を中心とする前記ドア本体(21)の回
動により前記開口部(22)を開閉するようにした制御
ドアにおいて、前記開口部(22)の縁辺に密接して閉
塞時の密封性を確保するシール材(24)を、前記ドア
本体(21)の表面全面に接着すると共に、このドア本
体(21)およびシール材(24)の前記開口部(2
2)に相当する中央部に凹部(30)を形成したことを
特徴とする自動車用空気調和装置の制御ドアである。
【0014】
【作用】円弧型の制御ドアにおいて、ドア本体(21)
とドアシャフト(20)との偏心量を小さく設定する
と、制御ドアが開口部(22)を開放あるいは閉塞する
場合、ドア本体(21)の表面に取り付けられたシール
材(24)が開口部の周縁と摺接してドアの操作力が増
加しようとするが、本考案のシール材(24)およびド
ア本体(21)の開口部(22)に相当する中央部には
凹部(30)が形成されているため、接触による摩擦力
が減少し、これによりドアの操作力も減少する。したが
って、ドア本体とドアシャフトとの偏心量を小さく設定
することができ、これによって制御ドアを開閉したとき
に必要なスペースを減少させることができる。
とドアシャフト(20)との偏心量を小さく設定する
と、制御ドアが開口部(22)を開放あるいは閉塞する
場合、ドア本体(21)の表面に取り付けられたシール
材(24)が開口部の周縁と摺接してドアの操作力が増
加しようとするが、本考案のシール材(24)およびド
ア本体(21)の開口部(22)に相当する中央部には
凹部(30)が形成されているため、接触による摩擦力
が減少し、これによりドアの操作力も減少する。したが
って、ドア本体とドアシャフトとの偏心量を小さく設定
することができ、これによって制御ドアを開閉したとき
に必要なスペースを減少させることができる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本考案の一実施例に係る制御ドアを示す
斜視図、図2は同実施例に係る制御ドアを示す断面図、
図3は同実施例に係る制御ドアのドア開度とドア操作力
との関係を示すグラフである。
明する。図1は本考案の一実施例に係る制御ドアを示す
斜視図、図2は同実施例に係る制御ドアを示す断面図、
図3は同実施例に係る制御ドアのドア開度とドア操作力
との関係を示すグラフである。
【0016】図示する実施例は、図5で示した開口部2
2を開閉する制御ドア21に適用した場合を示すもので
ある。
2を開閉する制御ドア21に適用した場合を示すもので
ある。
【0017】この制御ドアは、図1および図2に示すよ
うに、連結手段としてのアーム部材19a、19bを介
してドアシャフト20に接続されており、このドアシャ
フト20は、ドア本体21の風上側にドア本体と平行と
なるように設けられている。本実施例に係る制御ドアに
あっては、ドア本体21の後端部21aとドアシャフト
20とを接合するアーム部材19aの長さを、前端部2
1bとドアシャフト20とを接合するアーム部材19b
の長さよりも僅かに短くし、ドア本体21とドアシャフ
ト20との偏心量を極力小さく設定している。これは、
図2に示すように、制御ドアを開閉するときに必要なユ
ニット内におけるスペース「a」を極力小さくするため
である。なお、本明細書にいう後端部、前端部とは、制
御ドアが開口部22を開放するときの移動において、そ
れぞれ後端、前端となる部分を意味するものである。
うに、連結手段としてのアーム部材19a、19bを介
してドアシャフト20に接続されており、このドアシャ
フト20は、ドア本体21の風上側にドア本体と平行と
なるように設けられている。本実施例に係る制御ドアに
あっては、ドア本体21の後端部21aとドアシャフト
20とを接合するアーム部材19aの長さを、前端部2
1bとドアシャフト20とを接合するアーム部材19b
の長さよりも僅かに短くし、ドア本体21とドアシャフ
ト20との偏心量を極力小さく設定している。これは、
図2に示すように、制御ドアを開閉するときに必要なユ
ニット内におけるスペース「a」を極力小さくするため
である。なお、本明細書にいう後端部、前端部とは、制
御ドアが開口部22を開放するときの移動において、そ
れぞれ後端、前端となる部分を意味するものである。
【0018】この制御ドアは、アーム部材19a,19
bと反対方向に凸状に湾曲しており、ドア本体21は、
開口部22に接触した状態でこの開口部22を閉塞し得
る形状に形成されている。さらに、この閉塞位置での密
封性を確保するシール材24がドア21の表面に接着さ
れている。このシール材24は、一般に、ウレタン発泡
体あるいはゴム材料からなる弾性材料により成形されて
おり、ケーシング15に開設された開口部の縁辺に密接
して密封性が確保されるようになっている。
bと反対方向に凸状に湾曲しており、ドア本体21は、
開口部22に接触した状態でこの開口部22を閉塞し得
る形状に形成されている。さらに、この閉塞位置での密
封性を確保するシール材24がドア21の表面に接着さ
れている。このシール材24は、一般に、ウレタン発泡
体あるいはゴム材料からなる弾性材料により成形されて
おり、ケーシング15に開設された開口部の縁辺に密接
して密封性が確保されるようになっている。
【0019】特に、本実施例に係る制御ドアにあって
は、当該制御ドアの閉塞位置におけるケーシング15の
開口部22に相当する中央部に凹部30が形成されてい
る。この凹部30は、少なくとも開口部22と等しい大
きさに形成されていれば良く、したがって、ケーシング
15の開口部22よりも僅かであれば大きくまたは小さ
く形成しても良い。凹部30の大きさは制御ドアが閉塞
位置に回動した場合のドアのシール性に影響を与えるた
め、すなわち、凹部30が開口部22より大きいと開口
部22の周縁とシール材24との接触面積が減少するた
め、これらを考慮して決定する。また、本実施例にあっ
ては、シール材24とドア本体21との両者に凹部30
を形成しているが、本考案はこの実施例にのみ限定され
ることなく、少なくともシール材24に凹部30を形成
すれば良い。
は、当該制御ドアの閉塞位置におけるケーシング15の
開口部22に相当する中央部に凹部30が形成されてい
る。この凹部30は、少なくとも開口部22と等しい大
きさに形成されていれば良く、したがって、ケーシング
15の開口部22よりも僅かであれば大きくまたは小さ
く形成しても良い。凹部30の大きさは制御ドアが閉塞
位置に回動した場合のドアのシール性に影響を与えるた
め、すなわち、凹部30が開口部22より大きいと開口
部22の周縁とシール材24との接触面積が減少するた
め、これらを考慮して決定する。また、本実施例にあっ
ては、シール材24とドア本体21との両者に凹部30
を形成しているが、本考案はこの実施例にのみ限定され
ることなく、少なくともシール材24に凹部30を形成
すれば良い。
【0020】なお、このように構成された制御ドアのド
アシャフト20は、ケーシングに回動自在に装着され、
さらに当該制御ドアを所定位置に回動するリンクが連結
され、該リンクには、伝達ケーブルやアクチュエータの
ロッド等(何れも図示せず)が接続されている。これら
のケーブル等を介して、車室内前方のインストルメント
パネルに設けられたモード設定レバーや温度設定レバー
の位置に応じ、制御ドアの回動制御が行われるようにな
っている。
アシャフト20は、ケーシングに回動自在に装着され、
さらに当該制御ドアを所定位置に回動するリンクが連結
され、該リンクには、伝達ケーブルやアクチュエータの
ロッド等(何れも図示せず)が接続されている。これら
のケーブル等を介して、車室内前方のインストルメント
パネルに設けられたモード設定レバーや温度設定レバー
の位置に応じ、制御ドアの回動制御が行われるようにな
っている。
【0021】次に作用を説明する。
【0022】開口部22を開くときには、図2に示した
状態から図中矢印Aで示す方向に制御ドアを回動させ
る。この回動は、モード設定レバー等の位置に応じて、
ドアシャフト20に連結されたリンクが回動することに
よって行われる。このとき、アーム部材19a、19b
の長さが僅かに相違しているだけであるから、ドア本体
21はドアシャフト20を略中心に回動し、これによっ
て制御ドアの開閉に必要なヒータユニット内スペース
「a」は最小限となる。しかも、ドア本体21の表面に
取り付けられたシール材24が開口部の周縁と摺接して
ドアの操作力が増加しようとするが、本実施例のシール
材24およびドア本体21の開口部22に相当する中央
部には凹部30が形成されているため、開口部22の周
縁と接触する面積が減少する。したがって、制御ドアの
接触による摩擦力が減少し、これによりドアの操作力も
減少する。
状態から図中矢印Aで示す方向に制御ドアを回動させ
る。この回動は、モード設定レバー等の位置に応じて、
ドアシャフト20に連結されたリンクが回動することに
よって行われる。このとき、アーム部材19a、19b
の長さが僅かに相違しているだけであるから、ドア本体
21はドアシャフト20を略中心に回動し、これによっ
て制御ドアの開閉に必要なヒータユニット内スペース
「a」は最小限となる。しかも、ドア本体21の表面に
取り付けられたシール材24が開口部の周縁と摺接して
ドアの操作力が増加しようとするが、本実施例のシール
材24およびドア本体21の開口部22に相当する中央
部には凹部30が形成されているため、開口部22の周
縁と接触する面積が減少する。したがって、制御ドアの
接触による摩擦力が減少し、これによりドアの操作力も
減少する。
【0023】同様に、開口部22を閉じるときには、リ
ンクが回動することによってドア本体21は回動し開口
部22を閉塞する。このときにも、シール材24は、開
状態から開口部22を閉じる時及び閉状態から開口部2
2を開く時に、凹部30の存在によって開口部22の周
縁と接触する面積が減少し、制御ドアの接触による摩擦
力が減少するから、ドア本体21の開閉に必要な操作力
の低減が図られることになる。
ンクが回動することによってドア本体21は回動し開口
部22を閉塞する。このときにも、シール材24は、開
状態から開口部22を閉じる時及び閉状態から開口部2
2を開く時に、凹部30の存在によって開口部22の周
縁と接触する面積が減少し、制御ドアの接触による摩擦
力が減少するから、ドア本体21の開閉に必要な操作力
の低減が図られることになる。
【0024】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、開口
部の縁辺に密接して閉塞時の密封性を確保するシール材
をドア本体の表面全面に取り付けると共に、このドア本
体およびシール材の開口部に相当する中央部に凹部を形
成したため、ドアの開閉操作力を減少させることがで
き、しかもドア開閉時に必要なスペースを最小にするこ
とができる。また、これに加えてシール材の捲れも防止
することができる。
部の縁辺に密接して閉塞時の密封性を確保するシール材
をドア本体の表面全面に取り付けると共に、このドア本
体およびシール材の開口部に相当する中央部に凹部を形
成したため、ドアの開閉操作力を減少させることがで
き、しかもドア開閉時に必要なスペースを最小にするこ
とができる。また、これに加えてシール材の捲れも防止
することができる。
【図1】は本考案の一実施例に係る制御ドアを示す斜視
図である。
図である。
【図2】は同実施例に係る制御ドアを示す断面図であ
る。
る。
【図3】は同実施例に係る制御ドアのドア開度とドア操
作力との関係を示すグラフである。
作力との関係を示すグラフである。
【図4】は従来の自動車用空気調和装置を示す概念図で
ある。
ある。
【図5】は同じく従来のヒータユニットを示す縦断面図
である。
である。
【図6】は従来の制御ドアを示す断面図である。
【図7】は従来の制御ドアを示す断面図である。
【図8】は制御ドアのドア開度とドア操作力との関係を
示すグラフであって、ドア本体とドアシャフトとの偏心
量が0である制御ドアのドア開度に対するドアの操作力
を示すグラフである。
示すグラフであって、ドア本体とドアシャフトとの偏心
量が0である制御ドアのドア開度に対するドアの操作力
を示すグラフである。
【図9】は制御ドアのドア開度とドア操作力との関係を
示すグラフであって、ドア本体とドアシャフトとの偏心
量が小さい制御ドアのドア開度に対するドアの操作力を
示すグラフである。
示すグラフであって、ドア本体とドアシャフトとの偏心
量が小さい制御ドアのドア開度に対するドアの操作力を
示すグラフである。
【図10】は制御ドアのドア開度とドア操作力との関係
を示すグラフであって、ドア本体とドアシャフトとの偏
心量が大きい制御ドアのドア開度に対するドアの操作力
を示すグラフである。
を示すグラフであって、ドア本体とドアシャフトとの偏
心量が大きい制御ドアのドア開度に対するドアの操作力
を示すグラフである。
1…自動車用空気調和装置、 15…ケー
シング、19a,19b …連結手段、 2
0…ドアシャフト、21…ドア本体、
22…開口部、24…シール材、
30…凹部。
シング、19a,19b …連結手段、 2
0…ドアシャフト、21…ドア本体、
22…開口部、24…シール材、
30…凹部。
Claims (1)
- 【請求項1】 自動車用空気調和装置(1)のケーシン
グ(15)内に形成された空気通路の開口部(22)を
開閉するドア本体(21)と、該ドア本体(21)に対
して平行をなしかつ前記ドア本体(21)から所定距離
隔てた位置に設けられるドアシャフト(20)とを有
し、このドアシャフト(20)と前記ドア本体(21)
とを連結手段(19a,19b)により接続し、前記ド
アシャフト(20)を中心とする前記ドア本体(21)
の回動により前記開口部(22)を開閉するようにした
制御ドアにおいて、 前記開口部(22)の縁辺に密接して閉塞時の密封性を
確保するシール材(24)を、前記ドア本体(21)の
表面全面に接着すると共に、このドア本体(21)およ
びシール材(24)の前記開口部(22)に相当する中
央部に凹部(30)を形成したことを特徴とする自動車
用空気調和装置の制御ドア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991067451U JP2576057Y2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 自動車用空気調和装置の制御ドア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991067451U JP2576057Y2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 自動車用空気調和装置の制御ドア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0518907U JPH0518907U (ja) | 1993-03-09 |
JP2576057Y2 true JP2576057Y2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
ID=13345308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991067451U Expired - Lifetime JP2576057Y2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 自動車用空気調和装置の制御ドア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2576057Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102304635B1 (ko) * | 2020-03-27 | 2021-09-24 | 주식회사 원규 | 차량 환기구를 통한 에어컨 결합장치 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4538979B2 (ja) * | 2001-04-17 | 2010-09-08 | 株式会社デンソー | 車両用空調装置 |
KR101340473B1 (ko) * | 2007-04-05 | 2013-12-12 | 한라비스테온공조 주식회사 | 차량용 공조장치 |
JP6301279B2 (ja) * | 2015-04-06 | 2018-03-28 | リンナイ株式会社 | 風路切換装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6310325U (ja) * | 1986-07-04 | 1988-01-23 |
-
1991
- 1991-08-26 JP JP1991067451U patent/JP2576057Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102304635B1 (ko) * | 2020-03-27 | 2021-09-24 | 주식회사 원규 | 차량 환기구를 통한 에어컨 결합장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0518907U (ja) | 1993-03-09 |
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