JP4186360B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外気導入時のラム圧を調整するラム圧調整ドアを備えた車両用空調装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、外気モード時(外気導入時)に外気導入口の開口割合を変更してラム圧を調整するラム圧調整ドアを備えた車両用空調装置がある。
このラム圧調整ドアには、図5及び図6に示すように、ドア100の中間部に回動軸110を具備する所謂バタフライ型ドアを使用したものがあり、内外気切替ドア120とは別にラム圧調整ドア100を独立して用いる場合(図5参照)と、内気導入口200のみを開閉する内気ドア130と組み合わせて、ラム圧調整ドア100を外気ドアと兼用して用いる場合(図6参照)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図5に示すようにラム圧調整ドア100を独立して用いた場合は、必然的にラム圧調整ドア100の回動軸110が外気導入口210の開口面上より外側に配置されるため、ラム圧調整ドア100が開いた時に、ドア100の一端側が外気導入口210の外側へ大きく突き出てしまう。この結果、外気導入口210の外側でラム圧調整ドア100の作動スペースが大きくなるため、空調ユニットの大型化を招くという問題がある。
一方、図6に示すようにラム圧調整ドア100を外気ドアと兼用して用いる場合は、回動軸110を外気導入口210の開口面上に配置できるが、外気導入口210を閉じるだけの大きさが必要となるため、図5に示すラム圧調整ドア100と比較して体格が大きくなり、結果的にラム圧調整ドア100の一端側が外気導入口210の外側へ突き出てしまう。また、ラム圧調整ドア100の体格が大きくなると、操作力を増大する必要が生じ、コストアップを招く要因となる。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、外気導入口の外側でラム圧調整ドアの作動スペースを小さく抑えることのできる車両用空調装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の手段)
ラム圧調整ドアは、外気導入口の開口面上に回動軸を有し、この回動軸を中心として一端側が外気導入口の外側で回動し、他端側が外気導入口の内側で回動するバタフライ型ドアであり、回動軸から一端側先端までの長さが回動軸から外気導入口の開口端までの長さより短く設けられている。
また、内外気切替ドアは、内気モードが選択された時にラム圧調整ドアと協同して外気導入口を閉じることができる。
この構成によれば、内気モードが選択された時にラム圧調整ドア単独で外気導入口を閉じる必要がないので、ラム圧調整ドアの回動軸から一端側先端までの長さを短くできる。その結果、外気モード時にラム圧調整ドアの一端側が外気導入口の外側へ突き出る長さを抑えることが可能となる。
【0005】
(請求項2の手段)
ラム圧調整ドアは、外気導入口の開口面上に回動軸を有し、内気モードが選択された時に内外気切替ドアと協同して外気導入口を閉じることができる。この場合、内気モードが選択された時にラム圧調整ドア単独で外気導入口を閉じる必要がないので、ラム圧調整ドアを小型化できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は内外気切替装置1の断面図である。
本実施例の内外気切替装置1は、図1に示すように、ブロワ2と一体に構成され、内外気切替箱3、内外気切替ドア4、ラム圧調整ドア5等を具備している。なお、ブロワ2は、カーエアコン用として一般的に使用されている遠心式の送風機で、送風通路を形成するブロワケース6と、このブロワケース6内に収容されるファン7と、このファン7を回転駆動するモータ8等から構成されている。
【0007】
内外気切替箱3は、ブロワケース6と一体に設けられ、内気導入口9と外気導入口10とが形成されている。
内外気切替ドア4は、内外気切替箱3に回動自在に支持されたシャフト4Aを具備し、このシャフト4Aと一体に回動して内気導入口9と外気導入口10とを選択的に開閉する。具体的には、内気モードが選択されると、内気導入口9を開いて、外気導入口10をラム圧調整ドア5と協同して閉じ、外気モードが選択されると、外気導入口10を開いて、内気導入口9を全閉する。なお、内外気切替ドア4の表面には、ウレタンフォーム等の弾力を有するシール材4aが貼り付けられている。
【0008】
ラム圧調整ドア5は、外気モード時のラム圧を調整するもので、ドア5の略中央部にシャフト5Aを有する所謂バタフライ型ドアを使用している。このラム圧調整ドア5は、シャフト5Aが外気導入口10の開口面上に設けられ、ラム圧の調整を行う時は、シャフト5Aより一端側のドア部5aが外気導入口10の外側で回動し、シャフト5Aより他端側のドア部5bが外気導入口10の内側で回動する。
また、このラム圧調整ドア5は、外気導入口10をシャフト5Aより一方側の開口部と他方側の開口部とに二分割した時に、シャフト5Aより他端側のドア部5bが、外気導入口10の他方側の開口部を全面的に閉じることができる大きさに設けられている(図1参照)。一方、シャフト5Aより一端側のドア部5aは、シャフト5Aから一端側のドア部5a先端までの長さが、図1に示す外気導入口10の一方側の開口部の開口長さより短く設定されているため、外気導入口10の一方側の開口部を全面的に閉じることはできない。
【0009】
次に、本実施例の作動を説明する。
内気モードが選択されると、ラム圧調整ドア5と内外気切替ドア4とが協同して外気導入口10を全閉する。具体的には、ラム圧調整ドア5の他端側のドア部5bが外気導入口10の他方側の開口部を閉じて、内外気切替ドア4が内気導入口9を開いて外気導入口10の一方側の開口部を閉じる。この時、内外気切替ドア4は、ドア表面に貼り付けられたシール材4aが、ラム圧調整ドア5のシャフト5A、またはシャフト5Aに沿って設けられたケース等に弾力を有して押圧されるので、ラム圧調整ドア5との間を気密にシールできる。
外気モードが選択されると、内外気切替ドア4が外気導入口10の一方側の開口部を開いて内気導入口9を全閉し、ラム圧調整ドア5が車両速度に応じて外気導入口10の開口割合を可変する(基本的には、車両速度が大きくなる程、開口割合が小さくなる)。
【0010】
(本実施例の効果)
本実施例では、ラム圧調整ドア5のシャフト5Aを外気導入口10の開口面上に配置しているが、内気モードが選択された時にラム圧調整ドア5単独で外気導入口10を全閉するのではなく、ラム圧調整ドア5と内外気切替ドア4とで協同して外気導入口10を閉じる構成にしている。その結果、ラム圧調整ドア5単独で外気導入口10を全閉する場合と比較してラム圧調整ドア5の体格を小型化できるので、シャフト5Aより一端側のドア部5aの長さを外気導入口10の一方側の開口部の開口長さより短くすることが可能となる。
この場合、従来技術で説明した図5及び図6に示すような構成と比較して、外気モード時にラム圧調整ドア5の一端側のドア部5aが外気導入口10の外側へ突き出る長さを抑えることが可能となる。これにより、外気導入口10の外側におけるラム圧調整ドア5の作動スペースを小さくできるので、空調ユニットの小型化を図ることが可能となる。また、ラム圧調整ドア5の一端側のドア部5aが外気導入口10の外側へ突き出る長さを小さくできることで、外気導入時の通風抵抗を低減できる効果もある。
【0011】
なお、内外気切替ドア4は、内気モード時に単独で外気導入口10を全閉する必要がないので、少なくとも内気導入口9を全閉できる大きさであれば良い。この場合、外気導入口10の開口面積(図1に示す開口長さ)を内気導入口9の開口面積(図1に示す開口長さ)に合わせて設計する必要がなく、且つ外気導入口10を内外気切替ドア4で全閉できる位置に設ける必要もないので、内気導入口9及び外気導入口10の設計自由度を向上できる(図2参照)。
また、内外気切替ドア4の表面に貼り付けたシール材4aは、図1に示すように、内気導入口9側に対して外気導入口10側の方を短くしても良い。つまり、内気モード時に、少なくともラム圧調整ドア5のシャフト5Aに当接できる位置までシール材4aがあれば良い。
【0012】
(第2実施例)
図2は内外気切替装置1の断面図である。
本実施例の内外気切替装置1は、外気導入口10の開口面積と内気導入口9の開口面積とが大きく異なる場合の一例である。
本発明では、上述したように、外気導入口10の開口面積を内気導入口9の開口面積に合わせて設計する必要がなく、且つ外気導入口10を内外気切替ドア4で全閉できる位置に設ける必要もないので、図2に示すように、外気導入口10と比較して内気導入口9の開口面積(図2に示す開口長さ)を小さくすることができる。この場合、内気導入口9の開口面積に応じて内外気切替ドア4を小型化できる(但し、外気導入口10の一方側の開口部を閉じることができる大きさが必要)。
【0013】
(第3実施例)
図3及び図4は内外気切替装置1の断面図である。
本実施例の内外気切替装置1は、ラム圧調整ドア5として所謂片持ちドアを使用した一例である。
この片持ちドアを使用する場合でも、ラム圧調整ドア5のシャフト5Aを外気導入口10の開口面上に配置し、且つ内気モード時にラム圧調整ドア5と内外気切替ドア4とで協同して外気導入口10を全閉する構成である。片持ちドアの場合は、ラム圧調整ドア5が外気導入口10を開いた状態でも、外気導入口10の外側にドア部が突き出ることはないが、ラム圧調整ドア5単独で外気導入口10を全閉する場合と比較して、ラム圧調整ドア5を小型化できる分、操作力を低減できるメリットがある。
なお、図3に示す内外気切替装置1は、内気導入口9の開口面積(図3に示す開口長さ)と外気導入口10の開口面積(図3に示す開口長さ)とが略同じ場合の一例であり、図4に示す内外気切替装置1は、外気導入口10と比較して内気導入口9の開口面積(図4に示す開口長さ)を小さくした場合の一例である。
【図面の簡単な説明】
【図1】内外気切替装置の断面図である(第1実施例)。
【図2】内外気切替装置の断面図である(第2実施例)。
【図3】内外気切替装置の断面図である(第3実施例)。
【図4】内外気切替装置の断面図である(第3実施例)。
【図5】内外気切替装置の断面図である(従来技術)。
【図6】内外気切替装置の断面図である(従来技術)。
【符号の説明】
1 内外気切替装置
4 内外気切替ドア
5 ラム圧調整ドア
5A シャフト(回動軸)
9 内気導入口
10 外気導入口
Claims (2)
- 吸込口モードに応じて内気導入口と外気導入口とを選択的に開閉する内外気切替ドアと、
外気モードが選択された時に前記外気導入口の開口割合を可変するラム圧調整ドアとを有する内外気切替装置を備え、
前記ラム圧調整ドアは、前記外気導入口の開口面上に回動軸を有し、この回動軸を中心として一端側が前記外気導入口の外側で回動し、他端側が前記外気導入口の内側で回動するバタフライ型ドアであり、前記回動軸から一端側先端までの長さが前記回動軸から前記外気導入口の開口端までの長さより短く設けられ、
前記内外気切替ドアは、内気モードが選択された時に前記ラム圧調整ドアと協同して前記外気導入口を閉じることを特徴とする車両用空調装置。 - 吸込口モードに応じて内気導入口と外気導入口とを選択的に開閉する内外気切替ドアと、
外気モードが選択された時に前記外気導入口の開口割合を可変するラム圧調整ドアとを有する内外気切替装置を備え、
前記ラム圧調整ドアは、前記外気導入口の開口面上に回動軸を有し、内気モードが選択された時に前記内外気切替ドアと協同して前記外気導入口を閉じることを特徴とする車両用空調装置。
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