JP2575585Y2 - 二成分混合容器 - Google Patents

二成分混合容器

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JP2575585Y2
JP2575585Y2 JP1993057001U JP5700193U JP2575585Y2 JP 2575585 Y2 JP2575585 Y2 JP 2575585Y2 JP 1993057001 U JP1993057001 U JP 1993057001U JP 5700193 U JP5700193 U JP 5700193U JP 2575585 Y2 JP2575585 Y2 JP 2575585Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、2種類の成分を、隔
離状態で収容し、使用時等に混合することのできる二成
分混合容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から化粧料,整髪料等は様々なもの
が開発されて市場に出回っているが、そのなかで、2種
類の異なる液体を混合して使用するものがある。このよ
うな化粧料等は、上記2種類の液体を1個の容器に収容
し、容器が静止状態に保持されているときには、比重の
違いから上下二層に分離するため、使用時に容器を振っ
て充分に撹拌することが行われている。ところが、この
ような化粧料等には、予め2種類の液体を混合した状態
にしておくと化学変化等によりその効力が失われるもの
がある。そのため、未使用時には2種類の液体が別々の
容器に隔離した状態に収容され、使用の際に、二液を混
合して使用するようになっている。また、化粧料のなか
には、液状の化粧料と粉末状の化粧料を混合して使用す
るものがあるが、このようなものも、上記と同様、予め
混合しておくと効力が失われるという難点や、予め混合
したものは泥状等の外観を呈し美観や使用感が悪いとい
う難点がある。そのため、上記のように2種類の成分が
別々の容器に収容され、使用の際に、二成分を混合して
使用するようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に、2種類の成分が別々の容器に収容されていると、使
用の際に、それぞれの容器の成分を他の容器に移すか、
または一方の容器内に他方の容器内の成分を移す等しな
ければならないため、動作が煩雑になり使い勝手が悪
い。また、上記のように二成分を移して混合する際に、
粉末または液体等の成分が飛び散る等の不都合が生じ、
場合によっては手指を汚してしまう。さらに、2個の容
器に二成分が収容されているため、携帯に不便であると
いう欠点を有している。
【0004】そこで、1個の容器内に異なる二成分を隔
離した状態で収容することができるものとして、実公昭
57−52020号公報に開示されたものがある。この
ものは、図15に示すように、容器本体30の首部30
aの内周面に、下端開口をアルミニウムフィルム32で
閉塞した内容器31を取り付け、これにより、上記内容
器31内に液34を収容し、容器本体30の胴部30b
内に異種の液35を収容できるようにしたものである。
そして、使用時には、図16に示すように、キャップ3
3を首部30aから取り外しこのキャップ33の先端3
3aで上記内容器31のアルミニウムフィルム32を破
り、これにより、内容器31内の液34を落下させて液
35と混合させ、ついで、図17に示すように、上記キ
ャップ33を容器本体30の首部30aに取り付けたの
ち、キャップ33の先端33aを切断してこの切断口か
ら混合液を取り出すことが行われている。しかしなが
ら、このものでは、容器に衝撃等が加わると、内容器3
1のアルミニウムフィルム32が破れてしまい、このた
め、内容器31内の液34が落下して液35と混合し、
使用前に効力が失われてしまうという難点がある。そこ
で、実開昭61−147133号公報に開示されたもの
が提案されている。このものは、広口びんと、それ自体
の下端部内面が上記広口びんの頸部外面に螺合する注出
筒と、この注出筒の上端部のノズル内面から垂設され上
記広口びんの口部に至る複数の垂片と、上記ノズルを閉
口するキャップと、上記広口びんの口部に嵌着され上記
注出筒の内面に摺動可能に当接するシール環と、このシ
ール環の内周面に嵌着される栓体とからなるものであ
る。そして、使用時には、まず、注出筒の下端部に連接
した安全環を取り除き、ついで、注出筒を閉蓋方向に回
して下降させ、これにより垂片を下降させ、この下降す
る垂片で栓体を突き落とし、2種類の液体を混合させた
のち、ノズルからキャップを取り外し、ノズルから混合
液を取り出すことが行われている。しかしながら、この
ものでは、広口びんと注出筒との螺合部がシール環より
も下方に位置しているため、二液の混合の際に、注出筒
を誤って開蓋方向に回すと、二液を混合させることがで
きないうえ、注出筒が上昇して、注出筒の内面の螺条と
シール環の外周のスカートとの間に隙間ができたり、螺
条でスカートが損傷したりして、注出筒内の一液が外部
に漏れてしまう。また、注出筒を さらに開蓋方向に回す
と、注出筒が広口びんから外れてしまい、注出筒内の一
液が全量外部に放出されてしまう。
【0005】この考案は、このような事情に鑑みなされ
たもので、1個の容器内に異なる二成分を隔離した状態
で収容することができるとともに、使用時まで二成分が
混合せず、しかも、使用時に開蓋操作(二成分を混合さ
せるための操作)で成分が漏れることがなく、もしく
は、蓋体を左右いずれかに回すだけで二成分を混合させ
ることができる二成分混合容器の提供をその目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この考案の二成分混合容器は、上部周壁にねじ部が
形成された有底筒状の容器本体と、下部周壁に上記ねじ
と着脱自在に螺合しうるねじ部が形成された有天筒状
の蓋体とを備え、上記容器本体のねじ部の下方の内周面
に、中央部に栓部が離脱自在に設けられた仕切壁を周設
し、上記栓部の上面に下側開栓体を一体に立設し、上記
蓋体の天井壁の内面に、閉蓋状態にある蓋体を周方向に
回動させることにより下側開栓体と係合して下側開栓体
を蓋体と同方向に回動させ栓部を仕切壁から離して脱落
させる上側開栓体を垂設した容器であって、上記下側開
栓体と上記上側開栓体との一方を筒状体に形成するとと
もに、他方を上記筒状体の内部に遊嵌する棒状体に形成
し、この棒状体の外周面に係合突部を設けるとともに、
上記筒状体の内周面に、蓋体を閉蓋方向に回動させたと
きには上記突部を乗り越え蓋体を開蓋方向に回動させた
ときには上記突部と係合して下側開栓体を開蓋方向に回
動させる被係合突部を設けたことを第1の要旨とし、上
部周壁に係合部が形成された有底筒状の容器本体と、下
部周壁に上記係合部と着脱自在に係合しうる被係合部が
形成された有天筒状の蓋体とを備え、上記容器本体の係
合部の下方の内周面に、中央部に栓部が離脱自在に設け
られた仕切壁を周設し、上記栓部の上面に下側開栓体を
一体に立設し、上記蓋体の天井壁の内面に、閉蓋状態に
ある蓋体を周方向に回動させることにより下側開栓体と
係合して下側開栓体を蓋体と同方向に回動させ栓部を仕
切壁から離して脱落させる上側開栓体を垂設した容器で
あって、上記下側開栓体と上記上側開栓体との一方を筒
状体に形成するとともに、他方を、上記筒状体の内部に
上下に摺動自在に嵌合し蓋体を左右どちらの方向に回動
させたときにも筒状体とともに回動する棒状体に形成し
たことを第2の要旨とする。
【0007】
【作用】すなわち、この考案の二成分混合容器は、有底
筒状の容器本体と、有天筒状の蓋体とを備え、上記容器
本体の内周面に、中央部に栓部が離脱自在に設けられた
仕切壁を周設している。したがって、上記中央部に栓部
が離脱自在に設けられた仕切壁により容器内が上下空間
に仕切られ、これら両空間にそれぞれ異なった成分を収
容することにより、1個の容器内に異なる二成分を隔離
した状態で収容することができるようになる。また、上
記栓部の上面に下側開栓体を立設し、上記蓋体の天井壁
の内面に上側開栓体を垂設し、閉蓋状態にある蓋体を周
方向に回動させることにより上側開栓体を下側開栓体に
係合させて蓋体と同方向に回動させ、この回動により栓
部を仕切壁から離して脱落させるようにしている。した
がって、使用時には、閉蓋状態にある蓋体を周方向に回
動することにより、下側開栓体で栓部を仕切壁の中央部
から脱落させることができるようになる。その結果、上
部空間に収容されている一成分が仕切壁の中央部の開口
(すなわち、栓部の脱落により形成された開口)から落
下し、下部空間に収容されている他成分と混合するよう
になる。また、第1の要旨の二成分混合容器では、下側
開栓体と上側開栓体との一方を筒状体に形成するととも
に、他方を上記筒状体の内部に遊嵌する棒状体に形成
し、この棒状体の外周面に係合突部を設けるとともに、
上記筒状体の内周面に、蓋体を閉蓋方向に回動させたと
きには上記突部を乗り越え蓋体を開蓋方向に回動させた
ときには上記突部と係合して下側開栓体を開蓋方向に回
動させる被係合突部を設けている。このため、蓋体を閉
蓋方向に回動させたときには、栓部を仕切壁から脱落さ
せて二成分を混合させることはできないものの、容器本
体の上部周壁と、この上部周壁にねじ止めした蓋体との
間から容器本体内に収容した各成分が外部に漏れること
がない。一方、蓋体を開蓋方向に回動させたときには、
二成分を混合させることができる。また、第2の要旨の
二成分混合容器では、下側開栓体と上側開栓体との一方
を筒状体に形成するとともに、他方を、上記筒状体の内
部に上下に摺動自在に嵌合し蓋体を左右どちらの方向に
回動させたときにも筒状体とともに回動する棒状体に形
成している。このため、蓋体を左右どちらの方向に回動
させたときにも、二成分を混合させることができる。ま
、この場合にも、容器本体の上部周壁と、この上部周
壁に係合した蓋体との間から容器本体内に収容した各成
分が外部に漏れることがない。
【0008】つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳
しく説明する。
【0009】
【実施例】図1はこの考案の二成分混合容器の一実施例
を示している。すなわち、この二成分混合容器は、有底
筒状の合成樹脂製容器本体1と有天筒状の合成樹脂製蓋
体4とを備えている。また、上記容器本体1の内周面に
は、中央部に栓部5が離脱自在に設けられた仕切壁8が
周設されているとともに、上記栓部5の上面に下側開栓
体7が立設されており、かつ、上記蓋体4の天井壁4b
の内面に、蓋体4を閉蓋方向に回動したときに上記下側
開栓体7を蓋体4と同方向に回動させる上側開栓体9が
垂設されている。そして、上記容器本体1の栓部5付き
仕切壁8の上方に粉末状化粧料Aを収容し、その下方に
液状化粧料Bを収容することで、1個の容器内に異なる
二成分(粉末状化粧料Aと液状化粧料B)を隔離した状
態で収容することができるようにしている。また、使用
時には、図2に示すように、閉蓋状態にある蓋体4を開
蓋方向(左回し)に回動し、この回動により上記下側開
栓体7を回動させ栓部5を仕切壁8の中央部から落下さ
せて開栓するようにしている。
【0010】より詳しく説明すると、上記容器本体1
は、図3に示すように、筒状体2と、この筒状体2の下
端開口を閉塞する有底筒状の閉塞体3とを備えている。
上記筒状体2には、その上端部周壁の外周面にねじ部2
aが形成されているとともに下端部周壁の外周面に1条
の係合凸条2bが形成されている。また、上記筒状体2
には、その内周面の略中央に仕切壁8が周設されてお
り、この仕切壁8の中央部に環状のV字溝6を設け、こ
のV字溝6の内側部分で栓部5を形成することにより、
上記仕切壁8の中央部に円板状の栓部5が離脱自在に、
かつ一体的に連結されるようにしている。上記閉塞体3
には、その内周面に、上記筒状体2の係合凸条2bに着
脱自在に係合する1条の溝3aが形成されている。
【0011】上記栓部5には、その上面の中央部から棒
状の下側開栓体7が上方に延びており、この下側開栓体
7には、図4に示すように、その外周面の略1/8円弧
状の部分に係合突条7aが均等間隔に、かつ長手方向の
全幅にわたって形成されている。これら各係合突条7a
は、時計回り方向に沿って徐々に外側に拡がる湾曲状外
周面7cと、この湾曲状外周面7cの端縁から下側開栓
体7の外周面に向かって垂下する垂直状外周面7bを有
している。
【0012】上記蓋体4には、図4および図5に示すよ
うに、その下部周壁の内周面に上記容器本体1のねじ部
2aにら合するねじ部4aが形成されている。また、こ
の蓋体4には、その天井壁4bの内面中央部に、筒状の
上側開栓体9が垂設されている。この上側開栓体9に
は、その内周面の略1/8円弧状の部分に、被係合突条
9aが均等間隔に、かつ長手方向の全幅にわたって4条
形成されている。これら各被係合突条9aは、反時計方
向に沿って徐々に外側に拡がる湾曲状外周面9cと、こ
の湾曲状外周面9cの端縁から上側開栓体9の内周面に
向かって垂下する垂直状外周面9bを有している。
【0013】上記のように構成された二成分混合容器
に、粉末状化粧料Aと液状化粧料Bの2種類の化粧料を
隔離した状態で収容する場合には、図6に示すように、
まず、閉塞体3を外した状態で筒状体2の下端開口を上
向きにし、その状態で、この下端開口から液状化粧料B
を筒状体2の下部空間内に収容する。つぎに、筒状体2
の上方に閉塞体3を位置合わせし、そのまま閉塞体3を
下降させて筒状体2の下部周壁に押し込み、筒状体2の
係合凸条2bに閉塞体3の溝3aを係合し筒状体2の下
端開口を閉塞する。そののち、図7に示すように、上記
筒状体2の上端開口を上向きにし、この上端開口から上
記筒状体2の上部空間内に粉末状化粧料Aを収容する。
そののち、上記筒状体2のねじ部2aに蓋体4のねじ部
4aをら合し蓋体4を閉蓋方向(右回し)に回動させて
閉蓋する。この閉蓋時に、蓋体4の天井壁4bに垂設さ
れる上側開栓体9の被係合突条9aが下側開栓体7の係
合突条7aに出会うと、図8に示すように、上記被係合
突条9aの湾曲状外周面9cの端縁が下側開栓体7の係
合突条7aの湾曲状外周面7c上を圧接されながら(こ
のとき、両突条7a,9aはそれ自身の弾性により弾性
変形している)摺動し、この湾曲状外周面7cを乗り越
える。このようにして、上記被係合突条9aが係合突条
7aを次々と乗り越えて蓋体4が閉蓋される。
【0014】以上のようにして粉末状化粧料Aと液状化
粧料Bとが収容されたのち、図1の正立姿勢で上記二成
分混合容器が店頭等に並べられる。そして、需要者が上
記二成分混合容器を購入したのち化粧料を使用する場合
には、まず、容器本体1の蓋体4を開蓋方向(左回し)
に回動することが行われる。この時、図9に示すよう
に、蓋体4を少し回動させると、上記下側開栓体7の係
合突条7aの垂直状外周面7bが上側開栓体9の被係合
突条9aの垂直状外周面9bに係合し、この状態で蓋体
4をさらに回動させると、下側開栓体7が上側開栓体9
に開蓋方向に押されて上側開栓体9と一緒に回動するよ
うになる。これにより栓部5が開蓋方向に押されてV字
溝6から切り離され仕切壁8から脱落する。この結果、
仕切壁8の中央部が開口し、この開口部(注出口8a)
から粉末状化粧料Aが落下し、液状化粧料Bと混合す
る。このようにして二成分を充分に混合したのち、図1
0に示すように、蓋体4を取り外し容器本体1内から化
粧料を掌等に移し取って化粧することが行われる。
【0015】このように、上記二成分混合容器によれ
ば、1個の容器に異なる2種類の化粧料等をそれぞれ隔
離した状態で収容することができるため、携帯に便利で
ある。また、注出口8aを開栓するには、蓋体4を開蓋
方向に回動させなければならず、二種類の化粧料が使用
前に容易に混ざり合うことがない。
【0016】図11は、この考案の他の実施例を示して
いる。この実施例では、容器本体1の筒状体2には、そ
の内部に設けられた栓部5の上面に、断面形状が四角形
に形成された棒状の下側開栓体10が立設されており、
その上部周壁の外周面に1条の凸条2aが形成されてい
る。また、蓋体4には、その下部周壁の内周面に上記筒
状体2の凸条2aに係合する溝4aが形成されていると
ともに、その天井壁4bの下面に、図12に示すよう
に、その内部空間の断面形状が上記下側開栓体10の断
面形状に略同じに形成された筒状の上側開栓体11が垂
設されている。そして、蓋体4を閉蓋するときには、ま
ず筒状体2の上側に蓋体4を配設して蓋体4の上側開栓
体11の内部空間を筒状体2の下側開栓体10に位置合
わせし、ついで蓋体4を少し降ろして上記上側開栓体1
1の内部空間に下側開栓体10を嵌合させ、さらに、蓋
体4を降ろして筒状体2の上部周壁の凸条2aに蓋体4
の下部周壁の溝4aを係合させることが行われる。ま
た、使用時には、閉蓋状態の蓋体4を周方向(左右どち
らでもよい)に回動させることが行われる。これにより
上側開栓体11とともに下側開栓体10が回動し、この
回動により、図13に示すように、栓部5がV字溝6か
ら切り離され仕切壁8から脱落して開栓される。それ以
外の部分は上記実施例と同様であり、同様の部分には同
じ符号を付している。
【0017】この実施例では、図1の実施例に比べ上側
および下側開栓体10,11の構造が簡単であるため加
工が容易であるうえ、閉蓋状態にある蓋体4を左右どち
らの方向に回動させても開栓することができ、使い勝手
がよい。
【0018】なお、上記両実施例では、容器本体1の上
部空間に粉末状化粧料Aが収容され、下部空間に液状化
粧料Bが収容されているが、これに限定されるものでは
なく、液状同士,粉末状同士であっても差し支えない。
また、収容するものも化粧料に限定されるものではな
い。
【0019】また、上記両実施例では、容器本体1を、
筒状体2と、これとは別体の閉塞体3とで構成している
が、これに限定するものではなく、容器本体1を一体形
成してもよい。このものでは、栓部5の下部空間に化粧
料を収容する手段として、上記栓部5より下側の容器本
体1の周壁部分に化粧料の注入口を設け、この注出口か
ら化粧料を注入し、注入後この注入口を栓することが考
えられる。
【0020】また、上記両実施例では仕切壁8に栓部5
を離脱自在に設ける手段として、容器本体1の内周面に
設けた仕切壁8の中央部にV字溝6を形成し、このV字
溝6の内側部分を栓部5とすることが行われているが、
これに限定するものではなく、上記V字溝6に変えてミ
シン目を形成してもよい。
【0021】また、上記両実施例では上側開栓体9,1
1を筒状体に形成し、下側開栓体7,10を棒状体に形
成したが、これに限定するものではなく、上側開栓体
9,11を棒状体に形成し、下側開栓体7,10を筒状
体に形成してもよい。
【0022】また、上記図1の実施例では、下側開栓体
7の係合突条7aおよび上側開栓体9の被係合突条9a
に弾性を持たせ、この弾性変形により、閉蓋時に、上側
開栓体9の被係合突条9aが下側開栓体7の係合突条7
aを乗り越えうるようにしたが、これに限定するもので
はなく、図14に示すように、上記上側開栓体12の周
壁の4箇所に縦方向の切り目12bを設け、これにより
上記周壁を4つに分割して、これら4分割された各周壁
が外方に拡がりうるようにしてもよい。この場合には、
閉蓋時に、上側開栓体12の被係合突条12aが下側開
栓体7の係合突条7aに出会うと、上記4分割された周
壁が外方に拡がり、上記被係合突条12aが係合突条7
aを乗り越えるようにしている。
【0023】
【考案の効果】以上のように、この考案の二成分混合容
器によれば、容器本体の内周面に、中央部に栓部が離脱
自在に設けられた仕切壁を周設することにより、容器内
を上下空間に仕切ることができるため、これら両空間に
それぞれ異なった成分を収容することにより、1個の容
器内に異なる二成分を隔離した状態で収容することがで
きる。しかも、上記仕切壁に設けた栓部を脱落させて仕
切壁の中央部を開口させるためには、蓋体を周方向に回
動させるだけでよく、このように蓋体を回動することに
より開栓するようにしているため二種類の成分が使用前
に容易に混ざり合うことがない。また、第1の要旨の二
成分混合容器では、下側開栓体と上側開栓体との一方を
筒状体に形成するとともに、他方を上記筒状体の内部に
遊嵌する棒状体に形成し、この棒状体の外周面に係合突
部を設けるとともに、上記筒状体の内周面に、蓋体を閉
蓋方向に回動させたときには上記突部を乗り越え蓋体を
開蓋方向に回動させたときには上記突部と係合して下側
開栓体を開蓋方向に回動させる被係合突部を設けてい
る。このため、蓋体を閉蓋方向に回動させたときには、
栓部を仕切壁から脱落させて二成分を混合させることは
できないものの、容器本体の上部周壁と、この上部周壁
にねじ止めした蓋体との間から容器本体内に収容した各
成分が外部に漏れることがない。一方、蓋体を開蓋方向
に回動させたときには、二成分を混合させることができ
る。また、第2の要旨の二成分混合容器では、下側開栓
体と上側開栓体との一方を筒状体に形成するとともに、
他方を、上記筒状体の内部に上下に摺動自在に嵌合し蓋
体を左右どちらの方向に回動させたときにも筒状体とと
もに回動する棒状体に形成している。このため、蓋体を
左右どちらの方向に回動させたときにも、二成分を混合
させることができる。また、この場合にも、容器本体の
上部周壁と、この上部周壁に係合した蓋体との間から容
器本体内に収容した各成分が外部に漏れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の二成分混合容器を示す断
面図である。
【図2】上記二成分混合容器の使用状態を示す断面図で
ある。
【図3】容器本体の斜視図である。
【図4】図1のX−X′断面図である
【図5】蓋体の斜視図である。
【図6】上記二成分混合容器に化粧料を収容するところ
を示す説明図である。
【図7】上記二成分混合容器に化粧料を収容するところ
を示す説明図である。
【図8】上側および下側開栓体の動作を示す説明図であ
る。
【図9】上側および下側開栓体の動作を示す説明図であ
る。
【図10】上記二成分混合容器から化粧料を取り出して
いる状態を示す断面図である。
【図11】この考案の他の実施例を示す断面図である。
【図12】図11のY−Y′断面図である
【図13】上記他の実施例の使用状態を示す断面図であ
る。
【図14】図1の上側開栓体の変形例を示す断面図であ
る。
【図15】従来例を示す断面図である。
【図16】従来例の使用状態の説明図である。
【図17】従来例の使用状態の説明図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 筒状体 2a ねじ部 2b 凸条 3 閉塞体 3a 溝 4 蓋体 4a ねじ部 4b 天井壁 5 栓部 6 V字溝 7,10 下側開栓体 8 仕切壁 8a 注出口 9,11,12 上側開栓体

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部周壁にねじ部2aが形成された有底
    筒状の容器本体1と、下部周壁に上記ねじ部2aと着脱
    自在に螺合しうるねじ部4aが形成された有天筒状の蓋
    体4とを備え、上記容器本体1のねじ部2aの下方の
    周面に、中央部に栓部5が離脱自在に設けられた仕切壁
    8を周設し、上記栓部5の上面に下側開栓体7を一体に
    立設し、上記蓋体4の天井壁4bの内面に、閉蓋状態に
    ある蓋体4を周方向に回動させることにより下側開栓体
    7と係合して下側開栓体7を蓋体4と同方向に回動させ
    栓部5を仕切壁8から離して脱落させる上側開栓体9を
    垂設した容器であって、上記下側開栓体7と上記上側開
    栓体9との一方を筒状体に形成するとともに、他方を上
    記筒状体の内部に遊嵌する棒状体に形成し、この棒状体
    の外周面に係合突部を設けるとともに、上記筒状体の内
    周面に、蓋体4を閉蓋方向に回動させたときには上記突
    部を乗り越え蓋体4を開蓋方向に回動させたときには上
    記突部と係合して下側開栓体7を開蓋方向に回動させる
    被係合突部を設けたことを特徴とする二成分混合容器。
  2. 【請求項2】 上部周壁に係合部2aが形成された有底
    筒状の容器本体1と、下部周壁に上記係合部2aと着脱
    自在に係合しうる被係合部4aが形成された有天筒状の
    蓋体4とを備え、上記容器本体1の係合部2aの下方の
    内周面に、中央部に栓部5が離脱自在に設けられた仕切
    壁8を周設し、上記栓部5の上面に下側開栓体7を一体
    に立設し、上記蓋体4の天井壁4bの内面に、閉蓋状態
    にある蓋体4を周方向に回動させることにより下側開栓
    体7と係合して下側開栓体7を蓋体4と同方向に回動さ
    せ栓部5を仕切壁8から離して脱落させる上側開栓体9
    を垂設した容器であって、上記下側開栓体7と上記上側
    開栓体9との一方を筒状体に形成するとともに、他方
    上記筒状体の内部に上下に摺動自在に嵌合し蓋体4
    を左右どちらの方向に回動させたときにも筒状体ととも
    に回動する棒状体に形成したことを特徴とする二成分混
    合容器。
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