JP2575563Y2 - 貫通形電子部品 - Google Patents

貫通形電子部品

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JP2575563Y2
JP2575563Y2 JP1992027169U JP2716992U JP2575563Y2 JP 2575563 Y2 JP2575563 Y2 JP 2575563Y2 JP 1992027169 U JP1992027169 U JP 1992027169U JP 2716992 U JP2716992 U JP 2716992U JP 2575563 Y2 JP2575563 Y2 JP 2575563Y2
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Japan
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ring
electrode
porcelain body
type electronic
electronic component
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博 岡田
卓司 青柳
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、円筒形の磁器素体の中
央貫通孔にリード線を貫通し、外周側に導体製のリング
を嵌め込んだ貫通形電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンデンサあるいはバリスタ等の
貫通形電子部品は、磁器素体の高さに比して径の大き
な、いわゆる円板状貫通形電子部品や、磁器素体の外周
面中間部に段差があり、その上下の径が異なる、いわゆ
る段付貫通形電子部品が主流であった。しかし、このよ
うな円板状貫通形電子部品や段付貫通形電子部品は、磁
器素体の成型性が悪く、小形化が困難であった。また、
広い電極対向面積がとりにくいため、取得できる静電容
量あるいは抵抗値等の電気的特性に限度があった。
【0003】そこで、これらの欠点の少ない貫通形電子
部品として、円筒形の磁器素体を有する円筒状貫通形電
子部品が用いられるに至っている。従来の円筒状貫通形
電子部品として磁器コンデンサの例を図4に示す。この
図から明かな様に、従来の円筒状貫通形電子部品は、内
外周面に各々内面電極2と外面電極3が形成された円筒
状の誘電体からなる磁器素体1の中央貫通孔にリード線
4が引き通され、このリード線4が内面電極2に半田5
で導電固着されている。さらに同磁器素体1の外側に金
属鳩目からなるリング9が嵌め込まれ、このリング9が
外面電極3に接続されている。このような貫通形電子部
品は、磁器素体1のリング9から下の部分を電子機器の
シャーシaに形成した貫通孔cに嵌め込んで、リング9
をシャーシaに半田bで導電固着すると共に、例えば、
前記リード線4を信号線に接続する。
【0004】
【考案が解決しようとしている課題】前記の円筒状貫通
形電子部品の外径は、その磁器素体1の外径やその外周
に形成する外面電極3の膜厚のばらつきにより、有る程
度の範囲でばらつきが起こる。また、金属リング9の内
径寸法も、その加工誤差によりばらつく。このため、貫
通形電子部品の外面電極3とリング9との確実な嵌合と
電気的な接続を計るためには、リング9と貫通形電子部
品との嵌め合い寸法を或る程度きつく設計しておかなけ
ればならない。しかし、内径が比較的小さいリング9
を、外面電極の外径が比較的大きい貫通形電子部品に嵌
合すると、磁器素体1の外周からリング9に加わえられ
る外力が極めて大きくなり、これにより磁器素体1の内
部に発生する応力がその破壊限度を越えることがある。
そうすると、磁器素体1が破断し、クラック等が発生す
ることがあった。
【0005】逆にリング9と磁器素体1との嵌合状態が
緩いと、リング9が外面電極3に確実に接触せず、半田
付けの状態も悪くなって、リング9が外れたり接触不良
になることがあった。本考案は、前記従来の課題に鑑
み、磁器素体の破損を起こりにくくすると共に、併せて
外面電極とリングの固定と電気的な接続が確実に行なわ
れる円筒状貫通形電子部品を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、前記課題を解
消するため、本考案において採用した手段の要旨は、円
筒形の磁器素体11と、該磁器素体11の内周面と外周
面に各々形成された内面電極12及び外面電極13と、
磁器素体11の中央貫通孔に引き通され、一方の電極1
2に接続されたリード線14と、前記磁器素体11の外
周側に嵌合され、前記外面電極13に接続されると共
に、外周側に延びるフランジ部19aを有する半田付け
用の導体製のリング19を備える貫通形電子部品におい
て、前記リング19が内周面から円周方向に並んだ複数
の突起19bを有する端面を開放したキャップ状のもの
であり、前記突起19aを外面電極13に接触させて導
電固着されていることを特徴とする貫通形電子部品であ
る。
【0007】
【作用】本考案による前記の貫通形電子部品では、磁器
素体11の外周側にキャップ状のリング19が嵌め込ま
れているが、このリング19は、内周側に円周方向に並
んだ複数の突起19bを有するため、このリング19を
磁器素体11の外周に嵌合した際、前記突起19bが嵌
合圧に応じて変形し、リング19と磁器素体11との嵌
め合い寸法のばらつきが吸収される。このため、リング
19と磁器素体11との嵌め合い寸法に多少のばらつき
があっても、概ね一定の嵌合圧で嵌合され、磁器素体1
1が破損されるのが防止されると同時に、リング19が
外面電極13に確実に接触する。この状態でリング19
を外面電極13に半田付けすると、突起19bの間にあ
るリング19と外面電極13との間の間隙に進入した半
田により、リング19と外面電極13との固定と電気的
な接続が確実に行なわれる。
【0008】
【実施例】次に、図面を参照しながら、本考案の実施例
について具体的に説明する。図1において、円筒形の磁
器素体11は、誘電体セラミックからなり、この内周と
外周に銀、亜鉛、銅或はこれらの合金等の導電膜が形成
され、内面電極12と外面電極13とが設けられてい
る。内面電極12は、磁器素体11の内周面から図1に
おいて下端面を経て同端面寄りの外周部分に亙って形成
されている。また、外面電極13は、この内面電極12
と間隔17を設けて磁器素体11の図1において上端部
寄りの外周面に形成されている。
【0009】このようにして内外面電極12、13が形
成された磁器素体11の上端側には、前記内面電極12
の外周部分の外側にリング19が嵌め込まれている。こ
のリング19は、銅、亜鉛、ニッケル等の半田付けしや
すい導体材料で形成され、図2に示すように、下面外側
に広がるフランジ部19aを有し、このフランジ部19
aを有する下面側だけでなく、他方の端面19c、つま
り上面側も開口している。さらに、このフランジ部19
aから立ち上がった円筒部分には、円周方向にほぼ一定
の間隔で凹凸加工が施され、その結果、円周方向にほぼ
一定の間隔で並んだ内周面に突出する突起19b、19
b…が形成されている。このリング19を磁器素体11
の外周に嵌合したとき、前記突起19b、19b…が外
面電極13に当たる。この突起19b、19b…は、そ
の数が多い方が嵌合強度や嵌合したときの安定性が優れ
ている。また、突起19b、19b…の高さは、リング
19と磁器素体11との嵌め合い寸法の許容されるばら
つき範囲の程度の高さとしておくと、突起19b、19
b…の変形により、寸法のバラツキが確実に吸収され
る。また、このリング19には、予めその表面に半田メ
ッキを施しておくのがよく、これにより、磁器素体11
の外周面に嵌合した後、半田メッキをリフローすること
により、外面電極13に半田付けされる。
【0010】さらに、図1に示すように、磁器素体11
の貫通孔にリード線14が挿入され、このリード線14
が内面電極12に半田15で導電固着されている。この
リード線は、エナメル被覆電線等の絶縁被覆線を用い、
半田15でキャップ19に固着される部分だけ、例えば
半田付時の熱焼却により被覆を剥離し、半田15で導電
固着するのがよい。また、このリード線は一部に横へ膨
出したストッパ部22を有し、前記磁器素体11の貫通
孔に引き通した際、このストッパ部22が同貫通孔の縁
に当り、停止されると共に、このストッパ部22の部分
で内周電極12に半田付けされている。
【0010】このような貫通形電子部品では、前記のリ
ング19が内周側に円周方向に並んだ複数の突起19
b、19b…を有するため、このリング19を磁器素体
11の外周に嵌合した際、前記突起19b、19b…が
嵌合圧に応じて変形し、リング19と磁器素体11との
嵌め合い寸法のばらつきが吸収される。このため、リン
グ19と磁器素体11との嵌め合い寸法に多少のばらつ
きがあっても、概ね一定の嵌合圧で嵌合されると同時
に、リング19が外面電極13に確実に接触する。ま
た、突起19b、19b…の間に進入した半田により、
リング19と外面電極13との固着及び電気的な接続を
確実とすることができる。
【0011】次に、図3に示す本考案の他の実施例につ
いて説明すると、この実施例では、内面電極12が、磁
器素体11の内周面から図2において上端面に亙って形
成されている。また、外面電極13は、この内面電極1
2と間隔17を設けて磁器素体11の図2において下端
部寄りの外周面に形成されている。また、リング19は
磁器素体11の中間部分に嵌め込まれ、外面電極13に
導電固着される。やはり、このリング19にも、円周方
向にほぼ一定の間隔で並んだ内周面に突出する突起19
b、19b…が形成されている。そして、このリング1
9は、磁器素体11の外周面に嵌合された後、外面電極
13に半田付けされる。リング19は、図2に示す位置
よりさらに下側に嵌合してよいことはもちろんである。
【0012】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案では、リング
を嵌合したときの磁器素体の破損が無く、リングと外面
電極との確実な導電固着がなされる貫通形電子部品を提
供することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例である貫通形電子部品の縦断側
面図である。
【図2】同実施例の貫通形電子部品に使用するリングを
示す半断面斜視図である。
【図3】本考案の他の実施例である貫通形電子部品の縦
断側面図である。
【図4】従来例である貫通形電子部品の縦断側面図であ
る。 11 磁器素体 12 内面電極 13 外面電極 14 リード線 19 リング 19a リングのフランジ部 19b リングの突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01G 4/35

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形の磁器素体(11)と、該磁器素
    体(11)の内周面と外周面に各々形成された内周電極
    (12)及び外面電極(13)と、磁器素体(11)の
    中央貫通孔に引き通され、一方の電極(12)に接続さ
    れたリード線(14)と、前記磁器素体(11)の外面
    側に嵌合され、前記外面電極(13)に接続されると共
    に、外周側に延びるフランジ部(19a)を有する半田
    付け用の導体製のリング(19)とを備える貫通形電子
    部品において、前記リング(19)が内周面から円周方
    向に並んだ複数の突起(19b)を有する端面を開放し
    たキャップ状のものであり、前記突起(19a)を外面
    電極(13)に接触させて導電固着されていることを特
    徴とする貫通形電子部品。
JP1992027169U 1992-03-31 1992-03-31 貫通形電子部品 Expired - Lifetime JP2575563Y2 (ja)

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JPH0579934U JPH0579934U (ja) 1993-10-29
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