JP2575434Y2 - 無線機のメモリチャンネル設定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この考案はCPUにより制御されるメモリを持った無線
機のメモリチャンネル設定装置に係り、特に、メモリチ
ャンネルのメモリ保護と、メモリ書込みに好適な無線機
のメモリチャンネル設定装置に関する。

（ロ）従来技術・考案が解決しようとする問題点 従来の無線機のメモリチャンネルは自局に割り当てら
れた送受信可能な周波数がメモリされている。

一般には、このメモリチャンネルのメモリは販売店な
どでユーザに無線機を渡す時点でメモリされ、ユーザは
新たな送受信周波数をメモリすることはできなかった。

すなわち、ユーザが無線機を使用する段階で、メモリ
チャンネルのメモリ書込みが禁止されていたので、受信
周波数のみをメモリすることもできないという欠点があ
った。

この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは従来例の欠点を解消し、上記販
売店などで書き込んだメモリチャンネルを保護し、この
保護されたメモリチャンネルを除いて、ユーザが任意に
書込み可能なメモリチャンネルの初期化及びメモリ書込
みを行なうことのできる無線機のメモリチャンネル設定
装置を提供するところにある。

（ハ）問題を解決するための手段 第１図はこの考案の構成を示す機能ブロック図であ
り、この考案の無線機のメモリチャンネル装置はメモリ
チャンネル切換スイッチで順次メモリチャンネルを切換
えて読み出し、設定されたメモリチャンネルに対してメ
モリ書込みを起動／実行して割り当てられた周波数のみ
メモリ書込みをした無線機のメモリチャンネル設定装置
において、メモリの保護書込みモードを選択する保護書
込みモード選択スイッチと、メモリ初期化スイッチと、
メモリ書込みスイッチと、メモリチャンネルの保護フラ
グのセット状態をチェックするチェック手段と、メモリ
チャンネルをクリアするメモリ初期化手段と、メモリ書
込みを起動／実行するメモリ書込み手段とを備え、前記
保護書込みモード選択スイッチが書込みモードの時に、
前記メモリ初期化スイッチを操作し、メモリチャンネル
をクリアするメモリ初期化手段を起動すると、前記メモ
リチャンネルの保護フラグのセットの状態に関係なくメ
モリの初期化を行う共に、上記メモリ書込みスイッチを
操作し、上記メモリ書込み手段を起動すると保護フラグ
を付してメモリチャンネルの書込みを行い、前期保護書
込みモード選択スイッチが書込みモードでない時に、前
記メモリ初期化スイッチを操作し、メモリチャンネルを
クリアするメモリ初期化手段を起動すると、前記メモリ
チャンネルの保護フラグのセット状態により初期化を行
うと共に、保護フラグのセットされていないメモリチャ
ンネルに対してのみメモリの書込みを行えるように構成
したものである。

（ニ）作用 この考案の作用を第１図の機能ブロック図を用いて説
明する。

この考案によれば、操作手段１のメモリチャンネル切
換スイッチ10で順次メモリチャンネルを切り換えて読み
出し、希望するメモリチャンネルを設定する。この設定
されたメモリチャンネルに対して操作手段１のメモリ書
込みスイッチ11操作してメモリ書込みを起動／実行す
る。

保護書込みモード選択スイッチ12がOFFの場合、メモ
リチャンネルの保護フラグをチエックして（メモリチャ
ンネルの保護フラグのチエック手段２）、メモリ初期化
スイッチ13を操作してメモリの初期化を行なう（メモリ
初期化手段３）。

保護フラグがセットされているチャンネルは初期化で
クリアできず、メモリ書込みを実行することは不可能で
あるが、保護フラグがセットされていないメモリチャン
ネルに対して、メモリ書込みを実行することができる
（メモリ書込み手段４）。

保護書込みモード選択スイッチ12がONの場合は、上記
保護フラグのセットの状態に関係なく、初期化及びメモ
リ書込みができる。メモリ書込みでは入力データに保護
フラグが付属して書込まれる。但し、この保護書込みモ
ード選択スイッチ12がONになってメモリ書込みを行なう
場合は、販売店でユーザに割り当てられた周波数をメモ
リする時に使用される。

このように保護書込みモード選択スイッチ12をOFFに
してユーザが受信周波数などをメモリしても、これらの
メモリされたメモリチャンネルを初期化することによ
り、元のメモリチャンネルに簡単に戻して再現すること
ができる。

（ホ）実施例 この考案に係る無線機のメモリチャンネル設定装置の
実施例を第１図及び第２図に基づいて説明する。

第１図はこの考案の動作を説明する機能ブロック図、
第２図はハードウエアのブロック図である。

図において、10はダイヤルやUP/DOWNスイッチなどで
構成して、順次メモリチャンネルを切換えてメモリより
データを読み出すメモリチャンネル切換スイッチ、11は
メモリ書込みの起動／実行スイッチや周波数設定のテン
キーなどでまとめられたメモリ書込みスイッチ、12は書
込みモードを設定する保護書込みモード選択スイッチ、
13はメモリの初期化を実行するためのメモリ初期化スイ
ッチ、14はCPU、15はメモリチャンネルデータを記憶す
るメモリチャンネル、16は送受信周波数やメモリ書込み
動作などを表示する表示器である。

メモリチャンネル切換スイッチ10を操作して希望する
メモリチャンネル15を読み出す場合、このメモリチャン
ネル切換スイッチ10によって希望するメモリチャンネル
番号を切換えて指定すると、メモリチャンネル番号が計
数され、メモリデータを対応するメモリチャンネル15の
アドレスのデータからアクセスして読み出し、表示器16
に表示する。

このようにして読み出されたメモリチャンネル15に対
して、メモリ書込みスイッチ11を操作して受信周波数な
どの入力データを入力すると、この入力データなどがメ
モリ書込みのための処理がされると同時に、保護書込み
モード選択スイッチ12の状態をチエックする。

保護書込みモード選択スイッチ12がOFFの場合、保護
フラグがセットされているチャンネルに対しては書込み
を行なうことはできないが、保護フラグがセットされて
いない場合は、受信周波数などの必要なデータを書込む
ことができる。

このため、それぞれのメモリチャンネル15に対して、
保護フラグがセットされているかどうかをチエックする
（メモリチャンネルの保護フラグのチエック手段２）。

また、保護書込みモード選択スイッチ12がONの場合
（販売店などで処理する場合）、保護フラグのセット状
態に係らず、保護フラグを上記入力データに付属してメ
モリデータアクセス手段によってメモリに書込むことが
できる。

保護書込みモード選択スイッチ12がOFFに設定され
て、メモリ初期化を行なう場合、メモリ初期化スイッチ
13を操作すると、メモリの全チャンネルを初期化するた
めに、メモリチャンネル15のデータをデータアクセスし
て読み出し、保護フラグがセットされているとチャンネ
ルデータのクリアを行なわず、次のメモリチャンネル15
に進む。保護フラグがセットされていないと、メモリチ
ャンネル15のデータをクリアしてメモリ初期化を実行す
る（メモリ初期化手段３）。

このようにして、順次、次のメモリチャンネル15に進
んで全チャンネルの保護フラグがセットされていないメ
モリチャンネル15に対して、メモリ初期化を行なうこと
ができる。

但し、保護書込みモード選択スイッチ12がONの時、メ
モリチャンネル15の保護フラグに係らず無条件でメモリ
初期化を行なうことができる。

このメモリ初期化スイッチ13は単独に動作せず、一般
には他の機能のスイッチと兼用して、電源ON時に動作す
るようにセットしておき自動的に初期化を起動するよう
にすることができる。

メモリチャンネル15に対して、メモリ書込みスイッチ
11の周波数設定キーなどで入力データを入力すると、こ
の入力データがデータ処理され、メモリデータアクセス
手段を介してメモリ書込みが行なわれる（メモリ書込み
手段４）。

このように、保護フラグがセットされているメモリチ
ャンネル15に対しては書込みが実施されず、保護フラグ
がセットされていないメモリチャンネル15に対してメモ
リ書込みができる。

（ヘ）考案の効果 この考案に係る無線機のメモリチャンネル設定装置は
前述のように構成したので、ユーザがメモリ書込みを行
なっても初期化することによって、販売店から買った時
の状態に再現することができ、販売店で書き込んだメモ
リチャンネルデータを変更するようなことはないという
効果がある。

また、販売店などでメモリ書込みを行なう場合は保護
書込みモード選択スイッチをONにすることによって、保
護フラグに関係なく初期化されてメモリ書込みができる
というメリットもある。

しかも、このメモリチャンネルの初期化とメモリ書込
みは、内蔵されているCPUのソフトウエアに大きく依存
しており、コストを上げることなく機能を増やすことが
できるという効果があり、実施も容易であるなどの優れ
た特長を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はこの考案に係る無線機のメモリチャ
ンネル設定装置の実施例を示し、第１図はこの考案の動
作を説明する機能ブロック図、第２図はハードウエアの
ブロック図である。 主な符号の説明 10:メモリチャンネル切換スイッチ、11:メモリ書込みス
イッチ、12:保護書込みモード選択スイッチ、13:メモリ
初期化スイッチ、14:各部を制御するCPU、15:複数のメ
モリで構成されたメモリチャンネル、16:周波数やメモ
リ書込み動作などを表示する表示器、

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−650（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−96600（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−172600（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−225624（ＪＰ，Ａ) 実開 昭64−8837（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】メモリチャンネル切換スイッチで順次メモ
   リチャンネルを切換えて読み出し、設定されたメモリチ
   ャンネルに対してメモリ書込みを起動／実行して割り当
   てられた周波数のみメモリ書込みをした無線機のメモリ
   チャンネル設定装置において、 メモリの保護書込みモードを選択する保護書込みモード
   選択スイッチと、 メモリ初期化スイッチと、 メモリ書込みスイッチと、 メモリチャンネルの保護フラグのセット状態をチェック
   するチェック手段と、 メモリチャンネルをクリアするメモリ初期化手段と、 メモリ書込みを起動／実行するメモリ書込み手段とを備
   え、 前記保護書込みモード選択スイッチが書込みモードの時
   に、前記メモリ初期化スイッチを操作し、メモリチャン
   ネルをクリアするメモリ初期化手段を起動すると、前記
   メモリチャンネルの保護フラグのセットの状態に関係な
   くメモリの初期化を行う共に、上記メモリ書込みスイッ
   チを操作し、上記メモリ書込み手段を起動すると保護フ
   ラグを付してメモリチャンネルの書込みを行い、 前期保護書込みモード選択スイッチが書込みモードでな
   い時に、前記メモリ初期化スイッチを操作し、メモリチ
   ャンネルをクリアするメモリ初期化手段を起動すると、
   前記メモリチャンネルの保護フラグのセット状態により
   初期化を行うと共に、保護フラグのセットされていない
   メモリチャンネルに対してのみメモリの書込みを行える
   ように構成したことを特徴とする無線機のメモリチャン
   ネル設定装置。