JPH10198407A - プログラマブルコントローラおよびそのデータエリア拡張方法 - Google Patents

プログラマブルコントローラおよびそのデータエリア拡張方法

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JPH10198407A
JPH10198407A JP9000801A JP80197A JPH10198407A JP H10198407 A JPH10198407 A JP H10198407A JP 9000801 A JP9000801 A JP 9000801A JP 80197 A JP80197 A JP 80197A JP H10198407 A JPH10198407 A JP H10198407A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】データメモリへのアクセス時間を増やさずに、
ページ機能によりユーザが使用できるデータメモリエリ
アの容量を増加するようにしたものである。 【課題を解決する手段】データを格納するデータメモリ
1を有し、データメモリ1をコモンエリア2と拡張エリ
ア4に分割し、コモンエリア2内には拡張エリア4のペ
ージを指定するページ指定エリア3を設け、拡張エリア
4に、ページ指定エリア3でアクセスするページ切替機
構6と、このページ切替機構6によりページが切替えら
れる可変できるメモリ7をそなえた備えた任意のメモリ
容量のメモリカード5を接続したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プログラマブルコント
ローラ(以下、PCとする)の入出力/演算データ等を
格納するデータメモリエリアに関し、特にデータメモリ
エリアの拡張方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本明細書において使用される符号は、内
部出力エリア、すなわちPCの内部レジスタの中でデー
タの授受が行われる場合は、R・・・・、WR・・・
・、DR・・・・が用いられ、それぞれビット単位、ワ
ード単位、ダブルワード単位のデータを表示し、外部入
出力エリア、すなわちPCの外部機器とデータの授受が
行われる場合は、X・・・・、WX・・・・が用いられ
る。これらの符号に後続する番号・・・・は、16進番
号が用いられる。
【0003】従来においては、PCのデータメモリは小
容量であつたが、データ処理の拡大や制御機能の複雑さ
に伴い大容量が必要となり、データエリアの拡張が要請
されていた。データエリアの拡張方法の最も単純な手法
は、メモリ容量そのものを増やし、順次アドレスを付加
することであった。前記メモリ容量の増大は設備費がか
かり、コストが大となつていた。そこで、メモリの有効
利用を考えたデータエリアの拡張方法が要請されてい
た。
【0004】前記要請に対する従来のPCにおけるデー
タエリアの拡張方式について、図8,9を参照して説明
する。図8は、従来のPCにおけるデータエリアの拡張
方式の説明図、図9は、図8のPCにおけるデータエリ
アの拡張方式のプログラムの説明図である。図8に示す
如く、拡張エリアのデータに対しては、ユーザが直接ア
クセスできないため、そのエリアのデータをアクセスす
る場合は、予め転送命令等にてユーザが直接アクセス可
能なCPUの内部メモリの通常エリアにデータを転送す
る必要があつた。反対に、拡張エリアにデータを書き込
む場合も、CPUの内部メモリの通常エリアにデータを
書き込んでおき、この書き込んだデータを転送命令等に
て、拡張エリアへ転送が必要となる。
【0005】図9に示す如く、拡張エリアのデータを反
転する場合のラダープログラムの一例を説明する。接点
R0がONすると、まず、読み出しのDREAD命令で
拡張エリアのデータが通常エリアに転送され、通常エリ
アにてNOT命令によりデータの反転処理が行われる。
さらに、書き込みのDWRIT命令で通常エリアから拡
張エリアに転送されている。このようにすると、転送デ
ータ数に比例して転送に要する時間も長くなるし、ま
た、通常エリアの一部を空所としてこの拡張エリアから
のデータの転送用に確保しておく必要もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のPCのデータメ
モリエリアの拡張方式では、拡張エリアを直接アクセス
することができないため、データを間接的にアクセスし
ていたために、転送データ数に比例して転送時間が長く
なるという問題点があった。また、通常エリアの一部を
空所としてデータの転送用に確保しておく必要もあり、
前記エリアの効率が悪くなるという問題点があった。
【0007】上記PCのデータメモリエリアの拡張方式
を改良したものとして、上記転送をスムースにするた
め、機能ブロック中のプログラムを処理実行するプログ
ラムを格納する内部メモリと、プログラムをデータとし
て格納しておく外部メモリとを有し、前記外部メモリの
機能ブロックの交換要求を検知したら前記交換を実行す
る転送用ソフトスイッチを備えたものも提案されてい
る。これに関連するものとしては、特開昭64−410
04号記載の技術がある。この方式の技術では、データ
の追加、改造等保守の際、便利ではあるが、上記問題点
の解決には不十分であつた。
【0008】また、拡張メモリのそれぞれに演算処理を
行うプログラムを予め記憶しておき、演算処理プロセッ
サの実行対象のプログラムを記憶するメモリに、前記拡
張メモリの少なくとも一つのプログラムを転送・記憶す
るための格納領域を予め設け、各前記拡長メモリのデー
タに対する演算処理に際し、前記格納領域にプログラム
を転送するようにした技術が提案されている。この方式
の技術では、転送データ数に比例して転送時間も長くな
るし、演算処理プロセッサのエリアを一部空所として、
拡張エリアからのデータの転送用に確保しておかなけれ
ばならず、従来技術の欠点に対して不十分であった。こ
れに関連するものとしては、特開平3−255507号
記載の技術がある。
【0009】本発明は、前記従来のPCのデータエリア
の拡張方式の問題点を解決するためになされたもので、
拡張エリアを容易、かつ高速にアクセスし、メモリエリ
アの実面積を増加させることによりデータ量を増やし、
また、転送時間を短くしたPCおよびそのデータエリア
の拡張方法を提供することをその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るPCの構成は、入出力データおよび演
算データとを格納するデータメモリを有し、前記データ
メモリをコモンエリアと拡張エリアに分割し、当該コモ
ンエリア内には前記拡張エリアのページを指定するペー
ジ指定エリアを設け、前記拡張エリアに前記ページ指定
エリアで指定したページのデータがアクセスできる任意
のメモリ容量の外部記憶装置を接続したことを特徴とす
るものである。上記目的を達成するため、本発明に係る
PCのデータエリアの拡張方法の構成は、入出力データ
および演算データとを格納し、且つコモンエリアと拡張
エリアとに分割したデータメモリに、任意のメモリ容量
の外部記憶装置を接続し、前記データメモリから前記外
部記憶装置をアクセスするプログラマブルコントローラ
のデータエリア拡張方法において、前記コモンエリアに
設けたページ指定エリアがアクセスして、前記外部記憶
装置のメモリ容量内のページを切り替えを行い、当該切
り替えられたページを前記拡張エリアがアクセスするこ
とを特徴とするものである。
【0011】上記構成をより詳しく作用的に説明する
と、本発明に係るPCの構成は、データメモリエリアを
コモンエリアと拡張エリアとに分割し、拡張エリアのペ
ージを指定するためのページ指定エリアをコモンエリア
内に設け、拡張エリアのページを指定できる機能を設
け、前記拡張エリアにはページ切替え機構を持った任意
のメモリ容量の外部記憶装置等が実装できる機構とを持
つことにより構成したものである。すなわち、PCのペ
ージを切り替える操作は必要ではあるが、データエリア
の容量をユーザプログラムに応じて自由に拡張でき、そ
の拡張エリアも、コモンエリアと同様に高速にアクセス
でき、大量のデータを高速に処理することができるよう
に構成したものである。
【0012】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1ないし
図7を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形
態に係るPCのブロック図、図2は、図1のPCの内部
構成のブロック図、図3は、図1のPCの部分外観図、
図4は、図1のPCのプログラムの説明図、図5は、図
1のPCの他のプログラムの説明図、図6は、本発明の
一実施の形態に係る他のPCの略示説明図、図7は、図
6のPCにおけるデータフロー説明図である。
【0013】〔実施の形態 1〕図1において、PC
は、ユーザがアクセス可能なデータメモリエリア1と、
通常エリアのコモンエリア2と、拡張エリアのページを
指定するページ指定エリア3と、指定したページのデー
タのアクセスを行う拡張エリア4と、拡張エリアに接続
する外部記憶装置のメモリカード5とからなり、前記メ
モリカード5は、ページ指定エリア3のデータにしたが
ってページ切替えを行うページ切替機構6と、可変メモ
リであるメモリ7とから構成される。
【0014】次ぎに、データエリアのアクセス方法につ
いて説明する。WR0000〜WREFFFのコモンエ
リアおよびページ指定エリアについては、I/O番号と
データとが、一対一に対応しているので、取り出しを希
望するデータのI/O番号を指定すれば、アクセスする
ことができる。前記WRF000〜WRFFFFの拡張
エリアについては、I/O番号とデータとが一対多の対
応になっているため、ページを指定する必要がある。ま
ず、WREFFFのページ指定エリアに取り出したいデ
ータが格納してあるページ番号を設定する。それによ
り、WRF000〜WRFFFFのエリアには指定した
ページのデータが読みだすことができる。該当I/O番
号のエリアをアクセスし、データの読み書きが行われ
る。
【0015】図4を参照して具体例として説明する。図
4は、ページ0の先頭のデータを反転するラダープログ
ラムを示している。このラダープログラムは、I/O番
号R0がONした時、データの反転を行うプログラムで
ある。ページ番号0をWREFFFに書き込み、そのの
ち、WRF000のデータ、すなわち、ページ0の先頭
のデータを読み出して、NOT命令で反転してWRF0
00に書き込む。以上の二命令にて容易に拡張エリアの
データのアクセスを行うことができる。
【0016】図2を参照して、PCの内部構成を説明す
る。図2に示すように、PCは、CPU部10と、外部
入出力部14と、制御入出力部15と、メモリカード1
6とから構成されている。前記CPU部10は、CPU
11と、プログラムメモリ12と、内部データメモリ1
3とを備えている。また、前記メモリカード16は、C
PUのバスに接続する拡張メモリ18と、拡張メモリ1
8のページ切替えを行うページ切替えレジスタ17を備
えている。さらに、前記外部入出力部14は、ユーザプ
ログラム等を取り込み、各種情報の出力のための入出力
インタフェースI/Fを備えている。また、前記制御入
出力部15は、制御対象システムの状態信号を取り込
み、制御信号の出力のための入出力インタフェースI/
Fを備えている。
【0017】また、前記CPU10は、バス19を介し
て、内部データメモリ13と、拡張メモリ18と、ペー
ジ切替レジスタ17とを直接アクセスすることができ
る。また、前記CPU11は、プログラムメモリ12か
らラダー命令を読み込み、その命令にしたがいバス19
を介して接続しているページ切替レジスタ17にページ
データを書き込むようになっている。前記ページ切替レ
ジスタ17は、拡張メモリ18を書き込まれたページ番
号のエリアに切り替える。前記CPU11は、次の命令
を読み込み、バス19を介して拡張メモリ18をアクセ
スし、先に設定されたページエリアのデータの読み書き
が行われる。図3を参照して、PCのCPUの外観およ
びメモリカードの実装方法を説明する。PCのCPUの
前面に、メモリカード16用のスロットを設けることに
より、容易にメモリカードの交換を行うことができる。
【0018】以下、図5を参照して、種別毎に取り込ん
だデータを格納するプログラムを図説明する。入力WX
0から種別データ(1、または2)、入力WX1から対
応するデータを取り込み、種別データが1の時は、拡張
エリアのページ1のエリアに、種別データが2の時に
は、拡張エリアのページ2のエリアに取り込んだWX1
のデータを格納するプログラムである。
【0019】分図(a)に示されるプログラムが、上記
の場合で、X100を起動条件として、命令501で、
WX0の種別データをページ指定エリアに、書き込みペ
ージの切替えを行い、命令502においてWX1の入力
データを指定ページに書き込まれる。命令503で書き
込みエリアのポインタ変数の更新が行われる。以上のよ
うに簡単なプログラムで、しかも処理時間もかからずに
実行できる。分図(b)は、従来技術のプログラム例の
場合で、拡張エリアと通常エリアとの転送命令512お
よび513が必要で、かつ転送の処理時間がかかること
がわかる。
【0020】図6を参照して本発明の他の具体例を説明
する。図示するごとく、PCとパソコンを接続し、原料
配合システムの実績データをモニタする例が示されてい
る。分図(a)に示す如く、PC800にパソコン80
1を周辺装置入出力I/Fを介して接続し、計量器80
2等を制御入出力I/Fを介して接続する。数十種類の
原料の組合せからN種類の配合飼料を作るシステムであ
り、設定した配合比に対して実績データをCRT画面上
に表示するものである。分図(b)はパソコン801の
CRT画面の表示例である。これは、配合No.3の配
合を行った時刻、その時の温度、圧力、時間、各原料の
使用した重量を表形式で表示している。モニタする配合
No.をキーボード等から指示して各配合No.のデー
タをCRT画面上に順次表示する。PCの拡張メモリに
は、各配合No.毎に1ページを割り当て、各ページに
各配合No.の実績データを格納してある。
【0021】図7を参照して、図6の原料配合システム
におけるデータの流れを説明する。キーボードから配合
No.を指定すると、パソコン901はI/Oのセット
コマンド(WREFFFに入力配合No.をセット)を
PC900に送る。PC900では拡張エリア(WRF
000〜WRFFF)のデータがページ指定エリアWR
EFFFにセットされたNo.のページに切り替わる。
次にパソコン901はI/OのモニタコマンドをPC9
00に送り、WRF000〜必要なデータを読み出し、
表示用データに加工し、CRT画面に表示する。他の配
合No.のデータを表示する時は、また、キーボードか
ら配合No.を入力し直すと指定いた配合No.の画面
に切り替わる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、ページを指定するとい
う簡便な操作で、ユーザはデータのアクセス速度が遅く
ならずに、使用できるデータメモリの容量を任意に増や
すことができるプログラマブルコントローラおよびプロ
グラマブルコントローラのデータエリア拡張方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るPCのブロック図
である。
【図2】図1のPCの内部構成のブロック図である。
【図3】図1のPCの部分外観図である。
【図4】図1のPCのプログラムの説明図である。
【図5】図1のPCの他のプログラムの説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る他のPCの略示説
明図である。
【図7】図6のPCにおけるデータフロー説明図であ
る。
【図8】従来のPCにおけるデータエリアの拡張方式の
説明図である。
【図9】図8のPCにおけるデータエリアの拡張方式の
プログラムの説明図である。
【符号の説明】
1…CPU内データメモリ 2…コモンエリア 3…ページ指定エリア 4…拡張エリア 5…メモリカード 6…ページ切替機構 7…メモリ 10…CPU部 11…CPU 12…プログラムメモリ 13…データメモリ 14…外部入出力部 15…制御入出力部 16…メモリカード 17…ページ切替レジスタ 18…拡張メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 博田 慎吾 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番地1 株式会社日立製作所産業機器事業部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力データおよび演算データとを格納
    し、コモンエリアと拡張エリアに分割したデータメモリ
    を備えたプログラマブルコントローラにおいて、 前記コモンエリアにページ指定エリアと、前記拡張エリ
    アに接続され、任意のメモリ容量、且つ当該メモリのペ
    ージ切替機構を備えた外部記憶装置とを設け、前記ペー
    ジ指定エリアで前記ページ切替機構の切替えるページを
    指定し、前記指定されたページのデータを前記拡張エリ
    アがアクセスできるように構成したことを特徴とするプ
    ログラマブルコントローラ。
  2. 【請求項2】 入出力データおよび演算データとを格納
    し、且つコモンエリアと拡張エリアとに分割したデータ
    メモリに、任意のメモリ容量の外部記憶装置を接続し、
    前記データメモリから前記外部記憶装置をアクセスする
    プログラマブルコントローラのデータエリア拡張方法に
    おいて、 前記コモンエリアに設けたページ指定エリアがアクセス
    して、前記外部記憶装置のメモリ容量内のページを切り
    替えを行い、当該切り替えられたページを前記拡張エリ
    アがアクセスすることを特徴とするプログラマブルコン
    トローラのデータエリア拡張方法。
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