JP2574238Y2 - バッテリー・ターミナル - Google Patents

バッテリー・ターミナル

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JP2574238Y2
JP2574238Y2 JP4359992U JP4359992U JP2574238Y2 JP 2574238 Y2 JP2574238 Y2 JP 2574238Y2 JP 4359992 U JP4359992 U JP 4359992U JP 4359992 U JP4359992 U JP 4359992U JP 2574238 Y2 JP2574238 Y2 JP 2574238Y2
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典 井上
研二 井上
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車等に搭載される
バッテリーの電極(バッテリー・ポスト)に取り付けられ
るバッテリー・ターミナルに関し、特に、インパクトレ
ンチ等の締付工具を用いるボルトとナットによる固定方
法に代えて、レバー式を採用し、工具を用いることなく
ワンタッチでバッテリー・ターミナルをバッテリー・ポ
ストに固定出来るようにするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のバッテリー・ターミナル
は、図9に示すように、バッテリー1の上面に突出させ
バッテリー・ポスト(以下、ポストと略す)2にバッテリ
ー・ターミナル(以下、ターミナルと略す)3の電極嵌合
部3aを外嵌し、基板部3bと締付板部3cのボルト穴に
水平方向にボルト4を通し、該ボルト4に対してインパ
クトレンチ5を横に倒した状態でナット6を水平方向か
ら締め付け、ポスト2に電極嵌合部3aを圧接して、タ
ーミナル3をポスト2に固定している。
【0003】近年、自動車のエンジンルーム内は設置部
品が非常に多くなって密度が高まっており、バッテリー
の周囲にポストより高い突起物(例えば、エアダクト等)
や電線等の取り回しがあることが多い。このような状況
で、上記のように、ボルト4を水平方向に配慮し、イン
パクトレンチ5を横に倒した状態でナット6を締め付け
た場合、インパクトレンチが他の部品とが干渉し、締め
付けにくいと共に、場合によっては、インパクトレンチ
を水平方向に設置するスペースが無く、締め付けが行え
ない場合もある。
【0004】また、インパクトレンチと他の部品とが干
渉した時、例えば、+側のポストの締め付けを行ってい
る時に、インパクトレンチが−側のポストに接触する
と、短絡が発生し、最悪の場合には車両火災が発生する
可能性がある。そのため、上記干渉をを防ぐために、他
の部品の形状を変更しなければならない問題が生じる。
【0005】上記した問題に対して、図10(A)(B)に
示す如き、ターミナル本体3'を円環状の電極嵌合部の
一側半円弧を有する第一端子片3'aと他側半円弧を有す
る第2端子片3'bに2分割して構成し、第1端子片3'a
の長溝3'a-1に第2端子片3'bに取り付けた軸7を挿入
し、該軸7の両端にリンク8、8を固定し、これらリン
ク8、8の他端に連結棒9を固定し、連結棒9の両端を
カバー10に係止した構成のバッテリー用電気接続具が
提案されている。(実公平4−14863号公報)
【0006】上記バッテリー用電気接続具では、カバー
10を連結棒9を支点として、回転させることにより、
第1端子片3'aと第2端子片3'bの半円弧部を近接して
バッテリー・ポストを挾持している。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記バッテリー用電気
接続具は、ボルト・ナットによる固定方法を用いずに、
カバー10を押し下げるだけの操作で固定できる利点が
あるが、ターミナル本体を2分割しており、かつ、リン
クおよび連結棒を必要とする等、構造が非常に複雑で、
部品点数が多く、製造コストが高くなる欠点がある。か
つ、これら多数の部品の組付工程が多く、組付作業に手
数が掛かる欠点がある。
【0008】本考案は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、まず、ターミナル本体を分割した構成とせずに一
体のものとし、しかも、該ターミナル本体の電極嵌合部
をバッテリー・ポストに圧接するためのレバーをターミ
ナル本体に回転自在に軸支するだけの極めて簡単な構造
とし、小型化、部品点数および組付工程数の低減を図る
と共に、小さい操作力で組付操作を行えるようにするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案では、バッテリー・ポストに外嵌する円環状
の電極嵌合部の開口した自由端に夫々左右一対の締付板
部を連設し、これら左右の締付板部を後端に向かって隙
間が広がるように傾斜させると共に、上記電極嵌合部あ
るいは上記左右締付板部のいずれか一方に電線接続部を
連続して形成したたターミナル本体と、上記ターミナル
本体の左右いずれか一方の締付板部の外側端面にレバー
の一端を回転可に軸着し、該レバーの他側部に挟み込み
リブ部を形成し、上記レバーの水平方向の回転時に上記
挟み込みリブ部が他方の締付板部の外側端面を押圧し、
左右締付板部の隙間を狭めて、上記電極嵌合部を上記バ
ッテリー・ポストに圧接する構成としたバッテリー・タ
ーミナルを提供するものである。
【0010】上記レバーの回転支点から挟み込みリブ部
までの最短直線距離Aと、ターミナル本体のレバー支持
点から他方の締付板部の外側端面までの距離Bは、A<
Bの関係とし、レバーの回転操作により上記のように挟
み込みリブ部が締付板部を押圧し、左右締付板部の隙間
が狭められ、上記距離A、Bは等しくなる(A=B)よう
にしている。
【0011】上記レバーは上下基板とこれら上下基板の
外側縁を連結する連結部とからなる断面コ字形状とし、
該レバーの一側部の上下基板の間に締付板部を挟んで回
転可に軸着する一方、他側部の内側縁に上記挟み込みリ
ブ部を連結して設けている。
【0012】あるいは、上記レバーは、上下一対のアー
ム部と、該アーム部の一端にV字状をなすように連結し
た垂直方向の基板部とを備え、該基板部を屈曲させて挟
み込みリブ部部と操作部とを連続させて形成してもよ
い。上記レバーのアームは他方の締付板部を挟んで一方
の締付板部に回転可に軸着し、レバー回転時にアームと
連結した基板部の挟み込みリブ部で上記他方の締付板部
を一方の締付板部側へ押圧する構成としている。
【0013】
【作用】上記本考案のバッテリー・ターミナルでは、バ
ッテリー・ポストへの取付前は、左右締付板部に隙間を
与えているため、電極嵌合部の自由端を開放状態として
バッテリー・ポストに容易に取り付けられる。上記取付
後、レバーを回転操作することにより、挟み込みリブ部
で上記左右締付板部の隙間が狭められ、円環状の電極嵌
合部が上記バッテリー・ポストを確実に締め付ることが
出来る。
【0014】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1から図4に示す第1実施例では、バッ
テリー・ターミナル15は、ターミナル本体16と締付
用のレバー17から成り、レバー17をターミナル本体
16の後端側面にボルトとナットを用いて回転可に軸着
している。
【0015】上記ターミナル本体16は、スタットタイ
プであり、一枚の金属板を折曲加工して形成し、一端の
電線接続用基板部20Aにスタットボルト21を突設
し、該スタットボルト21に、電線と圧着した端子(図
示せず)の環状端部を外嵌し、ナットで締め付けて接続
するようにしている。
【0016】上記ターミナル本体16は、概略的には略
同一形状とした上側部と下側部とを後端側の湾曲部で折
り曲げて、上下対向配置とした形状としている。詳しく
は、上側部および下側部とも、前端に略矩形状の電線接
続用基板部20A、20Bを備え、上側の電線接続用基
板部20Aの両側を下向きに折り曲げて、その間に下側
の電線接続用基板部20Bを入れるようにしている。
【0017】上記電線接続用基板部20A、20Bの後
端より円環形状とした電極嵌合部22A、22Bを連設
している。該電極嵌合部22A、22Bには内周緑に沿
って筒状部22A-1、22B-1を立設し、該筒状部22
A-1、22B-1をバッテリー・ポスト2の外周面に圧接
するようにしている。
【0018】上記円環形状の電極嵌合部22A、22B
の後端は図示のように開放状態となっており、各自由端
に夫々連続した左右締付板部23A,23B、24A,2
4Bを設け、上下締付板部23Aと23B、24Aと2
4Bは湾曲部23C、24Cで、空間を空けて連結して
いる。
【0019】上記左側の締付板部23A、23Bには、
外端面の略中心部にレバー17との連結片,25A、2
5Bを突設し、これら連結片25A、25Bに軸穴27
A、27Bを上下対応させて穿設している。 尚、図
中、25B、27Bは図示されていない。
【0020】また、上記左右の締付板部23Aと24
A、23Bと24Bの間には隙間を設け、電極嵌合部側
を隙間S1、湾曲部側を隙間S2とし、S2を大(S1<S
2)として、後端の湾曲部23C、24C側へ向けて広が
るようにしている。ここで、上記左側の軸穴27A、2
7Bの中心部から、右側締付板部24A、24Bの夫々
対応する右側端面までの距離をBとしている。
【0021】さらに、上記レバー17を軸着していな側
の右側締付板部24A,24Bおよび湾曲部24Cの外
端面先端より切欠部26を設けている。
【0022】締付用のレバー17は、金属製で略V字形
状としており、上下基板30A、30Bと、該上下基板
の外側縁を連結する連結部30Cからなる断面コ字状で
ある。上記V字形状の上下基板部30A、30Bは、一
側部36A、36Bの先端に軸穴40A、40Bを設け
ている。これら一側部36Aと36Bの間にターミナル
本体16のレバー連結部25Aと25Bを挟み、軸穴を
連通させてボルト43とナット42とでレバー17を回
転可に軸着している。尚、レバー17は第1実施例の形
状に限られるものではない。例えば、レバーを略コ字状
又は略U字状に折り曲げて一端に軸穴40A、40Bを
穿設し、対向する他端に軸穴40A、40Bから所定距
離Aの位置に挟み込みリブ部31を設けてあれば良い。
【0023】レバー17の他側部37A、37Bの内側
端面には、挟み込みリブ部31を設けている。該挟み込
みリブ部31は、一側部36A、36Bとの連結側より
他端側にむけて傾斜させて突出した形状としている。該
レバー17は、回転操作時に軸着されない右側の締付板
部24A、24Bの右側端面に挟み込みリブ部31が当
接して押圧するようにしている。挟み込みリブ部31と
レバーの回転支点(軸穴40A、40Bの中心)との間の
最短直線距離はAとし、上記回転支点から右側締付板部
24A、24Bの右側端面までの距離Bの長さ関係は、
A<Bに設定している。
【0024】上記レバー17の挟み込みリブ部31より
先端側は操作部35とし、レバー17を回転して締付操
作を完了した時点で、上下基板30A、30Bの間に電
極嵌合部22A、22Bの右側外周部の一部が挿入され
るようにしている。尚、上記回転支点から挟み込みリブ
31までの最短距離Aを大きくすれば、上記電極嵌合部
22A、22Bと操作部35は当接しないようにも出来
る。
【0025】上記したターミナル15の左右締付板部2
3Aと24A、23Bと24Bの隙間に樹脂性のスペー
サー45を装着している。該スペーサー45は直方体状
とし、両側壁部に突起(図示せず)を設け、該突起を上下
締付板部23Aと23B、24Aと24Bの間に挿入し
て取り付けている。
【0026】次に、バッテリー・ポストへの組み付け動
作について説明する。図2に示すように、バッテリー・
ポスト2への取付時には、レバー17の挟み込みリブ部
31を後方側へ開いた位置にして、左右締付板部の間の
隙間を開いて、電極嵌合部22A、22Bの自由端を開
いている。よって、上記ターミナル15の電極嵌合部2
2A、22Bをバッテリー1のバッテリー・ポスト2に
上方から容易にかぶせて外嵌出来る。
【0027】上記外嵌後、レバー17を図2中Xで示す
水平方向(時計回転方向)にレバー17をボルト42を支
点として回転する。即ち、操作部35を右側締付板部2
4A、24Bの外側の右側方向へ回転する。この回転に
より、挟み込みリブ部31がまず切欠部26と当接す
る。さらに回転すると、左右締付板部23Aと24A、
23Bと24Bの間に設けられた隙間S2がを狭めら
れ、上記ターミナル本体16の軸穴27A、27Bか
ら、右側締付板部24A、24Bの右側端面までの距離
Bが縮められる。レバー17の挟み込みリブ部31が切
欠部26を越えて、右側締付板部24A、24Bの右側
端面に当接すると、上記レバー17の回転支点から挟み
込みリブ部31までの最短直線距離Aまで上記距離Bが
縮められる。(A=B)
【0028】尚、図3により詳細に説明すると、上記回
転操作により、まず、挟み込みリブ部31のP点と切欠
部26の後端のN点が当接する。つづいて、上記P点
は、切欠部26の前端点のQ点と当接する。前端点Qは
右側締付板で回転支点Oから最も遠い点とし、思案点と
しているため、前端点Qと点Pが当接した時点でレバー
17による左右締付板部に付加する締付力は最大とな
る。この時、右側締付板部24A、24Bの左側先端は
図中一点鎖線で示すように図中M点に位置する。
【0029】さらに、レバー17を回転すると、上記P
点がQ点を通り過ぎ、図4に示す状態となってレバー1
7による締付操作が完了する。この完了時、右側締付板
部24A、24Bの左側先端点は図中実線で示すR点に
位置し、左右締付板部が隙間が僅かに広がる。このよう
に、上記Q点からP点まで距離aあるため、P点から思
案点Qをこえてレバー17は戻ることは困難で、レバー
は締付位置にロックされる。
【0030】尚、上記第1実施例では、右側締付板部2
4A、24Bおよび挟み込みリブ部31に対向したテー
パを設けているが、該テーパを設けていない場合にも上
記と同様に切欠部の前端が思案点となる。または、上記
切欠部を設けない場合には、締付板部の外側後端が上記
思案点となるため、該思案点を通過して締付操作を完了
した時、レバーの戻りを防止できる。
【0031】このように、レバー17を図2のX方向に
回転操作を行うことで、図4に示すように左右締付板部
23A,23B、24A,24Bが締め付けらる。該締付
板部23A,23B、24A,24Bは、電極嵌合部22
A、22Bと連続しているため、電極嵌合部22A、2
2Bの自由端が相互に近接する方向に締め付けられ、該
電極嵌合部22A、22Bはバッテリー・ポスト2の外
周面に圧接されて固定される
【0032】レバー17を上記と逆方向の反時計回転方
向(図2中においてY方向)に回転操作すると、上記と逆
の動作により、レバー17による締付を解除して、バッ
テリー・ターミナルをバッテリー・ポスト2より簡単に
取り外すことが出来る。
【0033】図5は第2実施例を示す。第2実施例のバ
ッテリー・ターミナル50では、ターミナル本体51の
電線接続側を加締め圧着タイプとして電線接続用基板5
5をバレルタイプとしてる。ターミナル本体51の他の
形状は第1実施例と同一であるため、同一符号を付して
説明を省略する。
【0034】ターミナル本体51に軸着するレバー52
は上下一対のアーム53A、53Bの一端にV字状をな
すように垂直方向の基板部54を連結した構成からな
り、基板部54を屈曲させて挟み込みリブ部部55と操
作部56とを連続させて形成している。
【0035】上記アーム53A、53Bの他端には上下
に対向させて軸穴を設け、これらアーム他端の間にター
ミナル本体51のレバー取付部25A、25Bを挟んで
軸穴を連通し、ボルト42とナット43とでレバー52
をターミナル本体51に回転可に軸着している。
【0036】レバー52の基板部54は図示のように断
面円弧形状の挟み込みリブ部55と操作部56とを波形
状に連続させた形状からなり、挟み込みリブ部55の後
部側の上下両縁にアーム53A、53Bと連続させてい
る。該挟み込みリブ部55と上記ボルト42により回転
支点との最短距離はAとし、第1実施例と同様にA<B
の関係に設定している。また、操作部56は電極嵌合部
22A、22Bの外周面に沿う円弧形状としている。
【0037】上記第2実施例の組付動作は、第1実施例
と同様であり、レバー52を図示のように開いて、電極
嵌合部22A、22Bの自由端を開き、該状態でバッテ
リー・ポスト2に上方からかぶせて外嵌する。ついで、
レバー52を時計回転方向に回転操作して、右側締付板
部24A、24Bの外方へ挟み込みリブ部55を回転さ
せる。レバー52の回転に応じて、挟み込みリブ部55
は、右側締付板部24A、24Bを押圧し、左側締付板
部23A、23B側へ締め付けられ、電極嵌合部22
A、22Bの自由端が閉鎖されてバッテリー・ポスト2
の外周面を圧接固定される。
【0038】図6から図8は第3実施例を示す。該第3
実施例のバッテリー・ターミナル60は、ターミナル本
体61の形状が上記第1および第2実施例と相異し、上
下に2枚折りした形状ではなく、一端側よりバレルタイ
プの電線接続部61、右側締付板部62A、円環形状の
電極嵌合部63、該電極嵌合部63で左右方向に折り返
されて左側締付板部62Bを連続して設けた形状として
いる。
【0039】上記左右締付板部62A、62Bは垂直方
向の平板よりなり、隙間をあけて左右対向させており、
電極嵌合部63の自由端に連結した側より電線接続部側
の後側に向かって間隔を若干広くなるようにしている。
上記右側締付板部62Aには上下外縁より右側方向に、
軸穴を穿設したレバー取付部64A、64Bを突設して
いる。
【0040】上記ターミナル本体60に回転可に軸着す
るレバー65は第2実施例のレバー52と略同形状であ
り、上下アーム67A、67Bの一端に基板部68を連
結した形状とし、アーム67A、67Bの他端に軸穴を
設けている。上記アーム67A、67Bの間に上記レバ
ー取付部64A、64Bを挟み、アームおよびレバー取
付部の軸穴を連通して、ボルト69とナット70とによ
り回転可に軸着している。
【0041】基板部68はアーム取付側の挟み込みリブ
部71と、該挟み込みリブ部71より先端側の操作部7
2とからなり、操作部72は電極嵌合部63の外周面に
沿う円弧形状としている。
【0042】また、挟み込みリブ部71とレバー回転支
点との間の最短距離Aは、左右締付板部62Aと62B
の電極嵌合部側の間隔Bより小さく設定している。
【0043】上記第3実施例の操作は第2実施例と略同
様であり、図7(A)に示すようにレバー65の操作部7
2を開いた状態で、左右締付板部62A、62Bの間隔
を広げ、該状態で電極嵌合部63をバッテリー・ポスト
2に外嵌する。この時、挟み込みリブ部71の内面が左
側締付板部62Bに当たっている。次に、レバー65を
図中矢印方向に回転操作すると、上記左側締付板部62
Bが右側締付板部62A側に押圧され、A'<B'の関係
より左右締付板62Aと62Bの間の隙間を狭める。
【0044】次に、図7(B)に示すよう、左側締付板部
62Bの外側後端Q'に、挟み込みリブ71の回転支点
から最短位置P'が位置した時、レバー操作に必要な力
は最大となると共に、左右締付板部62A、62Bの間
の隙間は最小の距離aとなる。
【0045】上記挟み込みリブ71のP'点が左側締付
板部62Bの外側後端の思案点Q'を越えると、レバー
操作に必要な力は僅かに軽くなると共に、隙間は距離b
に広がり、図7(C)に示す状態となる。このように、隙
間がaからbと、僅かに広がることにより、レバー65
は、思案点を越えて戻ることは困難で締付位置に固定さ
れる。そして、左右締付板部62Aと62Bに連続した
電極嵌合部63の自由端が締め付けられ、図8に示すよ
うに、バッテリー・ポスト2に電極嵌合部63を圧接す
ることが出来る。
【0046】第3実施例では、レバー65の回転基部側
の挟み込みリブ部71で締付板部を締め付けるため、強
い締付力でレバー65を締め付け、ターミナル本体をバ
ッテリー・ポスト2にロックすることが出来る。
【0047】
【考案の効果】以上の説明より明らかなるように、本考
案でのバッテリー・ターミナルでは、一体に形成したタ
ーミナル本体に、レバーを回転可に軸着しただけの極め
て簡単な構成で、レバーを回転操作するだけで、ワンタ
ッチでバッテリー・ターミナルをバッテリー・ポストに
圧接固定することが出来る。このように、従来必要とさ
れたインパクトレンチ等の締付工具を必要とせずに、手
動での取付が可能となり、作業性が非常に向上すると共
に、インパクトレンチを用いる場合に発生する他の部品
との干渉を防ぎ、短絡の発生問題も解消される。
【0048】また、本考案のバッテリー・ターミナルで
は、ターミナル本体の左右一対の締付板部を後端に向け
て外広がりに傾斜させ、その間の隙間を広げる構成と
し、レバーの回転により上記隙間を狭めるという極めて
簡単な構成としているため、部品点数の削減および組付
作業時間の減少が行え、しかも、確実な締め付けを行う
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例のバッテリー・ターミナ
ルの分解斜視図である。
【図2】 第1実施例のバッテリー・ターミナルの斜視
図である。
【図3】 第1実施例の動作説明図である。
【図4】 第1実施例のバッテリー・ターミナルのバッ
テリー・ポストへの固定状態を示す斜視図である。
【図5】 本考案の第2実施例のバッテリー・ターミナ
ルの斜視図である。
【図6】 本考案の第3実施例のバッテリー・ターミナ
ルの斜視図である。
【図7】 (A)(B)(C)は第3実施例の動作説明
図である。
【図8】 第3実施例のバッテリー・ターミナルのバッ
テリー・ポストへの固定状態を示す斜視図である。
【図9】 従来のバッテリー・ターミナルのバッテリー
・ポストへの固定状態を示す斜視図である。
【図10】 (A)(B)は従来の他のバッテリー・ターミ
ナルを示す断面図である。
【符号の説明】
2 バッテリー・ポスト 15、50、60 バッテリー・ターミナル 16、51、61 ターミナル本体 17、52、65 レバー 20A、20B 電線接続用基板部 22A、22B 電極嵌合部 23A、23B、24A、24B 締付板部 31 挟み込みリブ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−86832(JP,A) 実開 昭59−113964(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01M 2/28 - 2/30

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリー・ポストに外嵌する円環状の
    電極嵌合部の開口した自由端に夫々左右一対の締付板部
    を連設し、これら左右の締付板部を後端に向かって隙間
    が広がるように傾斜させると共に、上記電極嵌合部ある
    いは上記左右締付板部のいずれか一方に電線接続部を連
    続して形成したターミナル本体と、 上記ターミナル本体の左右いずれか一方の締付板部の外
    側端面にレバーの一端を回転可に軸着し、該レバーの他
    側部に挟み込みリブ部を形成し、上記レバーの水平方向
    の回転時に上記挟み込みリブ部が他方の締付板部の外側
    端面を押圧し、左右締付板部の隙間を狭めて、上記電極
    嵌合部を上記バッテリー・ポストに圧接する構成とした
    バッテリー・ターミナル。
  2. 【請求項2】 上記レバーは上下基板とこれら上下基板
    の外側縁を連結する連結部とからなる断面コ字形状と
    し、該レバーの一側部の上下基板の間に締付板部を挟ん
    で回転可に軸着する一方、他側部の内側縁に上記挟み込
    みリブ部を連結して設けている請求項1記載のバッテリ
    ー・ターミナル。
  3. 【請求項3】 上記レバーは上下一対のアーム部と、該
    アーム部の一端にV字状をなすように連結した垂直方向
    の基板部とを備え、該基板部を屈曲させて挟み込みリブ
    部と操作部とを連続させて形成している請求項1記載の
    バッテリー・ターミナル。
  4. 【請求項4】 上記レバーのアームは他方の締付板部を
    挟んで一方の締付板部に回転可に軸着し、レバー回転時
    にアームと連結した基板部の挟み込みリブ部で上記他方
    の締付板部を一方の締付板部側へ押圧する構成としてい
    る請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のバッテ
    リー・ターミナル。
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