JPH065108U - バッテリー・ターミナル - Google Patents

バッテリー・ターミナル

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JPH065108U
JPH065108U JP4359992U JP4359992U JPH065108U JP H065108 U JPH065108 U JP H065108U JP 4359992 U JP4359992 U JP 4359992U JP 4359992 U JP4359992 U JP 4359992U JP H065108 U JPH065108 U JP H065108U
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典 井上
研二 井上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッテリー・ターミナルをバッテリー・ポス
トにレバーを用いてワンタッチで取り付けられるように
する。 【構成】 バッテリー・ポストに外嵌する円環状の電極
嵌合部の開口した自由端に夫々左右一対の締付板部を連
設し、これら左右の締付板部を後端に向かって隙間が広
がるように傾斜させると共に、上記電極嵌合部あるいは
上記左右締付板部のいずれか一方に電線接続部を連続し
て形成したたターミナル本体と、上記ターミナル本体の
左右いずれか一方の締付板部の外側端面にレバーの一端
を回転可に軸着し、該レバーの他側部に挟み込みリブ部
を形成し、上記レバーの水平方向の回転時に上記挟み込
みリブ部が他方の締付板部の外側端面を押圧し、左右締
付板部の隙間を狭めて、上記電極嵌合部を上記バッテリ
ー・ポストに圧接する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車等に搭載されるバッテリーの電極(バッテリー・ポスト)に取 り付けられるバッテリー・ターミナルに関し、特に、インパクトレンチ等の締付 工具を用いるボルトとナットによる固定方法に代えて、レバー式を採用し、工具 を用いることなくワンタッチでバッテリー・ターミナルをバッテリー・ポストに 固定出来るようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のバッテリー・ターミナルは、図9に示すように、バッテリー1 の上面に突出させバッテリー・ポスト(以下、ポストと略す)2にバッテリー・タ ーミナル(以下、ターミナルと略す)3の電極嵌合部3aを外嵌し、基板部3bと締 付板部3cのボルト穴に水平方向にボルト4を通し、該ボルト4に対してインパ クトレンチ5を横に倒した状態でナット6を水平方向から締め付け、ポスト2に 電極嵌合部3aを圧接して、ターミナル3をポスト2に固定している。
【0003】 近年、自動車のエンジンルーム内は設置部品が非常に多くなって密度が高まっ ており、バッテリーの周囲にポストより高い突起物(例えば、エアダクト等)や電 線等の取り回しがあることが多い。このような状況で、上記のように、ボルト4 を水平方向に配慮し、インパクトレンチ5を横に倒した状態でナット6を締め付 けた場合、インパクトレンチが他の部品とが干渉し、締め付けにくいと共に、場 合によっては、インパクトレンチを水平方向に設置するスペースが無く、締め付 けが行えない場合もある。
【0004】 また、インパクトレンチと他の部品とが干渉した時、例えば、+側のポストの 締め付けを行っている時に、インパクトレンチが−側のポストに接触すると、短 絡が発生し、最悪の場合には車両火災が発生する可能性がある。そのため、上記 干渉をを防ぐために、他の部品の形状を変更しなければならない問題が生じる。
【0005】 上記した問題に対して、図10(A)(B)に示す如き、ターミナル本体3'を円 環状の電極嵌合部の一側半円弧を有する第一端子片3'aと他側半円弧を有する第 2端子片3'bに2分割して構成し、第1端子片3'aの長溝3'a-1に第2端子片 3'bに取り付けた軸7を挿入し、該軸7の両端にリンク8、8を固定し、これら リンク8、8の他端に連結棒9を固定し、連結棒9の両端をカバー10に係止し た構成のバッテリー用電気接続具が提案されている。(実公平4−14863号 公報)
【0006】 上記バッテリー用電気接続具では、カバー10を連結棒9を支点として、回転 させることにより、第1端子片3'aと第2端子片3'bの半円弧部を近接してバッ テリー・ポストを挾持している。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記バッテリー用電気接続具は、ボルト・ナットによる固定方法を用いずに、 カバー10を押し下げるだけの操作で固定できる利点があるが、ターミナル本体 を2分割しており、かつ、リンクおよび連結棒を必要とする等、構造が非常に複 雑で、部品点数が多く、製造コストが高くなる欠点がある。かつ、これら多数の 部品の組付工程が多く、組付作業に手数が掛かる欠点がある。
【0008】 本考案は上記した問題に鑑みてなされたもので、まず、ターミナル本体を分割 した構成とせずに一体のものとし、しかも、該ターミナル本体の電極嵌合部をバ ッテリー・ポストに圧接するためのレバーをターミナル本体に回転自在に軸支す るだけの極めて簡単な構造とし、小型化、部品点数および組付工程数の低減を図 ると共に、小さい操作力で組付操作を行えるようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案では、バッテリー・ポストに外嵌する円環状 の電極嵌合部の開口した自由端に夫々左右一対の締付板部を連設せ、これら左右 の締付板部を後端に向かって隙間が広がるように傾斜させると共に、上記電極嵌 合部あるいは上記左右締付板部のいずれか一方に電線接続部を連続して形成した たターミナル本体と、 上記ターミナル本体の左右いずれか一方の締付板部の外側端面にレバーの一端 を回転可に軸着し、該レバーの他側部に挟み込みリブ部を形成し、上記レバーの 水平方向の回転時に上記挟み込みリブ部が他方の締付板部の外側端面を押圧し、 左右締付板部の隙間を狭めて、上記電極嵌合部を上記バッテリー・ポストに圧接 する構成としたバッテリー・ターミナルを提供するものである。
【0010】 上記レバーの回転支点から挟み込みリブ部までの最短直線距離Aと、ターミナ ル本体のレバー支持点から他方の締付板部の外側端面までの距離Bは、A<Bの 関係とし、レバーの回転操作により上記のように挟み込みリブ部が締付板部を押 圧し、左右締付板部の隙間が狭められ、上記距離A、Bは等しくなる(A=B)よ うにしている。
【0011】 上記レバーは上下基板とこれら上下基板の外側縁を連結する連結部とからなる 断面コ字形状とし、該レバーの一側部の上下基板の間に締付板部を挟んで回転可 に軸着する一方、他側部の内側縁に上記挟み込みリブ部を連結して設けている。
【0012】 あるいは、上記レバーは、上下一対のアーム部と、該アーム部の一端にV字状 をなすように連結した垂直方向の基板部とを備え、該基板部を屈曲させて挟み込 みリブ部部と操作部とを連続させて形成してもよい。 上記レバーのアームは一方の締付板部を挟んで他方の締付板部に回転可に軸着 し、レバー回転時にアームと連結した基板部の挟み込みリブ部で上記一方の締付 板部を他方の締付板部側へ押圧する構成としている。
【0013】
【作用】
上記本考案のバッテリー・ターミナルでは、バッテリー・ポストへの取付前は 、左右締付板部に隙間を与えているため、電極嵌合部の自由端を開放状態として バッテリー・ポストに容易に取り付けられる。 上記取付後、レバーを回転操作することにより、挟み込みリブ部で上記左右締 付板部の隙間が狭められ、円環状の電極嵌合部が上記バッテリー・ポストを確実 に締め付ることが出来る。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。 図1から図4に示す第1実施例では、バッテリー・ターミナル15は、ターミ ナル本体16と締付用のレバー17から成り、レバー17をターミナル本体16 の後端側面にボルトとナットを用いて回転可に軸着している。
【0015】 上記ターミナル本体16は、スタットタイプであり、一枚の金属板を折曲加工 して形成し、一端の電線接続用基板部20Aにスタットボルト21を突設し、該 スタットボルト21に、電線と圧着した端子(図示せず)の環状端部を外嵌し、ナ ットで締め付けて接続するようにしている。
【0016】 上記ターミナル本体16は、概略的には略同一形状とした上側部と下側部とを 後端側の湾曲部で折り曲げて、上下対向配置とした形状としている。 詳しくは、上側部および下側部とも、前端に略矩形状の電線接続用基板部20 A、20Bを備え、上側の電線接続用基板部20Aの両側を下向きに折り曲げて 、その間に下側の電線接続用基板部20Bを入れるようにしている。
【0017】 上記電線接続用基板部20A、20Bの後端より円環形状とした電極嵌合部 22A、22Bを連設している。該電極嵌合部22A、22Bには内周緑に沿っ て筒状部22A-1、22B-1を立設し、該筒状部22A-1、22B-1をバッテリ ー・ポスト2の外周面に圧接するようにしている。
【0018】 上記円環形状の電極嵌合部22A、22Bの後端は図示のように開放状態とな っており、各自由端に夫々連続した左右締付板部23A,23B、24A,24B を設け、上下締付板部23Aと23B、24Aと24Bは湾曲部23C、24C で、空間を空けて連結している。
【0019】 上記左側の締付板部23A、23Bには、外端面の略中心部にレバー17との 連結片,25A、25Bを突設し、これら連結片25A、25Bに軸穴27A、 27Bを上下対応させて穿設している。 尚、図中、25B、27Bは図示され ていない。
【0020】 また、上記左右の締付板部23Aと24A、23Bと24Bの間には隙間を設 け、電極嵌合部側を隙間S1、湾曲部側を隙間S2とし、S2を大(S1<S2)とし て、後端の湾曲部23C、24C側へ向けて広がるようにしている。 ここで、上記左側の軸穴27A、27Bの中心部から、右側締付板部24A、 24Bの夫々対応する右側端面までの距離をBとしている。
【0021】 さらに、上記レバー17を軸着していな側の右側締付板部24A,24Bおよ び湾曲部24Cの外端面先端より切欠部26を設けている。
【0022】 締付用のレバー17は、金属製で略V字形状としており、上下基板30A、 30Bと、該上下基板の外側縁を連結する連結部30Cからなる断面コ字状であ る。上記V字形状の上下基板部30A、30Bは、一側部36A、36Bの先端 に軸穴40A、40Bを設けている。これら一側部36Aと36Bの間にターミ ナル本体16のレバー連結部25Aと25Bを挟み、軸穴を連通させてボルト 43とナット42とでレバー17を回転可に軸着している。 尚、レバー17は第1実施例の形状に限られるものではない。例えば、レバー を略コ字状又は略U字状に折り曲げ一端に軸穴27A、27Bを穿設し、対向す る他端に軸穴27A、27Bから所定距離Aの位置に挟み込みリブ31を設けて あれば良い。
【0023】 レバー17の他側部37A、37Bの内側端面には、挟み込みリブ部31を設 けている。該挟み込みリブ部31は、一側部36A、36Bとの連結側より他端 側にむけて傾斜させて突出した形状としている。該レバー17は、回転操作時に 軸着されない右側の締付板部24A、24Bの右側端面に挟み込みリブ部31が 当接して押圧するようにしている。 挟み込みリブ部31とレバーの回転支点(軸穴40A、40Bの中心)との間の 最短直線距離はAとし、上記回転支点から右側締付板部24A、24Bの右側端 面までの距離Bの長さ関係は、A<Bに設定している。
【0024】 上記レバー17の挟み込みリブ部31より先端側は操作部35とし、レバー 17を回転して締付操作を完了した時点で、上下基板30A、30Bの間に電極 嵌合部22A、22Bの右側外周部の一部が挿入されるようにしている。 尚、上記回転支点から挟み込みリブ31までの最短距離Aを大きくすれば、上 記電極嵌合部22A、22Bと操作部35は当接しないようにも出来る。
【0025】 上記したターミナル15の左右締付板部23Aと24A、23Bと24Bの隙 間に樹脂性のスペーサー45を装着している。該スペーサー45は直方体状とし 、両側壁部に突起(図示せず)を設け、該突起を上下締付板部23Aと23B、 24Aと24Bの間に挿入して取り付けている。
【0026】 次に、バッテリー・ポストへの組み付け動作について説明する。 図2に示すように、バッテリー・ポスト2への取付時には、レバー17の挟み 込みリブ部31を後方側へ開いた位置にして、左右締付板部の間の隙間を開いて 、電極嵌合部22A、22Bの自由端を開いている。よって、上記ターミナル 15の電極嵌合部22A、22Bをバッテリー1のバッテリー・ポスト2に上方 から容易にかぶせて外嵌出来る。
【0027】 上記外嵌後、レバー17を図2中Xで示す水平方向(時計回転方向)にレバー 17をボルト42を支点として回転する。 即ち、操作部35を右側締付板部24A、24Bの外側の右側方向へ回転する 。この回転により、挟み込みリブ部31がまず切欠部26と当接する。さらに回 転すると、左右締付板部23Aと24A、23Bと24Bの間に設けられた隙間 S2がを狭められ、上記ターミナル本体16の軸穴27A、27Bから、右側締 付板部24A、24Bの右側端面までの距離Bが縮められる。 レバー17の挟み込みリブ部31が切欠部26を越えて、右側締付板部24A 、24Bの右側端面に当接すると、上記レバー17の回転支点から挟み込みリブ 部31までの最短直線距離Aまで上記距離Bが縮められる。(A=B)
【0028】 尚、図3により詳細に説明すると、上記回転操作により、まず、挟み込みリブ 部31のP点と切欠部26の後端のN点が当接する。 つづいて、上記P点は、切欠部26の前端点のQ点と当接する。前端点Qは右 側締付板で回転支点Oから最も遠い点とし、思案点としているため、前端点Qと 点Pが当接した時点でレバー17による左右締付板部に付加する締付力は最大と なる。この時、右側締付板部24A、24Bの左側先端は図中一点鎖線で示すよ うに図中M点に位置する。
【0029】 さらに、レバー17を回転すると、上記P点がQ点を通り過ぎ、図4に示す状 態となってレバー17による締付操作が完了する。この完了時、右側締付板部 24A、24Bの左側先端点は図中実線で示すR点に位置し、左右締付板部が隙 間が僅かに広がる。 このように、上記Q点からP点まで距離aあるため、P点から思案点Qをこえ てレバー17は戻ることは困難で、レバーは締付位置にロックされる。
【0030】 尚、上記第1実施例では、右側締付板部24A、24Bおよび挟み込みリブ部 31に対向したテーパを設けているが、該テーパを設けていない場合にも上記と 同様に切欠部の前端が思案点となる。または、上記切欠部を設けない場合には、 締付板部の外側後端が上記思案点となるため、該思案点を通過して締付操作を完 了した時、レバーの戻りを防止できる。
【0031】 このように、レバー17を図2のX方向に回転操作を行うことで、図4に示す ように左右締付板部23A,23B、24A,24Bが締め付けらる。該締付板部 23A,23B、24A,24Bは、電極嵌合部22A、22Bと連続しているた め、電極嵌合部22A、22Bの自由端が相互に近接する方向に締め付けられ、 該電極嵌合部22A、22Bはバッテリー・ポスト2の外周面に圧接されて固定 される
【0032】 レバー17を上記と逆方向の反時計回転方向(図2中においてY方向)に回転操 作すると、上記と逆の動作により、レバー17による締付を解除して、バッテリ ー・ターミナルをバッテリー・ポスト2より簡単に取り外すことが出来る。
【0033】 図5は第2実施例を示す。第2実施例のバッテリー・ターミナル50では、タ ーミナル本体51の電線接続側を加締め圧着タイプとして電線接続用基板55を バレルタイプとしてる。ターミナル本体51の他の形状は第1実施例と同一であ るため、同一符号を付して説明を省略する。
【0034】 ターミナル本体51に軸着するレバー52は上下一対のアーム53A、53B の一端にV字状をなすように垂直方向の基板部54を連結した構成からなり、基 板部54を屈曲させて挟み込みリブ部部55と操作部56とを連続させて形成し ている。
【0035】 上記アーム53A、53Bの他端には上下に対向させて軸穴を設け、これらア ーム他端の間にターミナル本体51のレバー取付部25A、25Bを挟んで軸穴 を連通し、ボルト42とナット43とでレバー52をターミナル本体51に回転 可に軸着している。
【0036】 レバー52の基板部54は図示のように断面円弧形状の挟み込みリブ部55と 操作部56とを波形状に連続させた形状からなり、挟み込みリブ部55の後部側 の上下両縁にアーム53A、53Bと連続させている。該挟み込みリブ部55と 上記ボルト42により回転支点との最短距離はAとし、第1実施例と同様にA< Bの関係に設定している。 また、操作部56は電極嵌合部22A、22Bの外周面に沿う円弧形状として いる。
【0037】 上記第2実施例の組付動作は、第1実施例と同様であり、レバー52を図示の ように開いて、電極嵌合部22A、22Bの自由端を開き、該状態でバッテリー ・ポスト2に上方からかぶせて外嵌する。 ついで、レバー52を時計回転方向に回転操作して、右側締付板部24A、 24Bの外方へ挟み込みリブ部55を回転させる。レバー52の回転に応じて、 挟み込みリブ部55は、右側締付板部24A、24Bを押圧し、左側締付板部 23A、23B側へ締め付けられ、電極嵌合部22A、22Bの自由端が閉鎖さ れてバッテリー・ポスト2の外周面を圧接固定される。
【0038】 図6から図8は第3実施例を示す。 該第3実施例のバッテリー・ターミナル60は、ターミナル本体61の形状が 上記第1および第2実施例と相異し、上下に2枚折りした形状ではなく、一端側 よりバレルタイプの電線接続部61、右側締付板部62A、円環形状の電極嵌合 部63、該電極嵌合部63で左右方向に折り返されて左側締付板部62Bを連続 して設けた形状としている。
【0039】 上記左右締付板部62A、62Bは垂直方向の平板よりなり、隙間をあけて左 右対向させており、電極嵌合部63の自由端に連結した側より電線接続部側の後 側に向かって間隔を若干広くなるようにしている。 上記右側締付板部62Aには上下外縁より右側方向に、軸穴を穿設したレバー 取付部64A、64Bを突設している。
【0040】 上記ターミナル本体60に回転可に軸着するレバー65は第2実施例のレバー 52と略同形状であり、上下アーム67A、67Bの一端に基板部68を連結し た形状とし、アーム67A、67Bの他端に軸穴を設けている。 上記アーム67A、67Bの間に上記レバー取付部64A、64Bを挟み、ア ームおよびレバー取付部の軸穴を連通して、ボルト69とナット70とにより回 転可に軸着している。
【0041】 基板部68はアーム取付側の挟み込みリブ部71と、該挟み込みリブ部71よ り先端側の操作部72とからなり、操作部72は電極嵌合部63の外周面に沿う 円弧形状としている。
【0042】 また、挟み込みリブ部71とレバー回転支点との間の最短距離Aは、左右締付 板部62Aと62Bの電極嵌合部側の間隔Bより小さく設定している。
【0043】 上記第3実施例の操作は第2実施例と略同様であり、図7(A)に示すようにレ バー65の操作部72を開いた状態で、左右締付板部62A、62Bの間隔を広 げ、該状態で電極嵌合部63をバッテリー・ポスト2に外嵌する。この時、挟み 込みリブ部71の内面が左側締付板部62Bに当たっている。 次に、レバー65を図中矢印方向に回転操作すると、上記左側締付板部62B が右側締付板部62A側に押圧され、A'<B'の関係より左右締付板62Aと 62Bの間の隙間を狭める。
【0044】 次に、図7(B)に示すよう、左側締付板部62Bの外側後端Q'に、挟み込み リブ71の回転支点から最短位置P'が位置した時、レバー操作に必要な力は最 大となると共に、左右締付板部62A、62Bの間の隙間は最小の距離aとなる 。
【0045】 上記挟み込みリブ71のP'点が左側締付板部62Bの外側後端の思案点Q'を 越えると、レバー操作に必要な力は僅かに軽くなると共に、隙間は距離bに広が り、図7(C)に示す状態となる。このように、隙間がaからbと、僅かに広がる ことにより、レバー65は、思案点を越えて戻ることは困難で締付位置に固定さ れる。そして、左右締付板部62Aと62Bに連続した電極嵌合部63の自由端 が締め付けられ、図8に示すように、バッテリー・ポスト2に電極嵌合部63を 圧接することが出来る。
【0046】 第3実施例では、レバー65の回転基部側の挟み込みリブ部71で締付板部を 締め付けるため、強い締付力でレバー65を締め付け、ターミナル本体をバッテ リー・ポスト2にロックすることが出来る。
【0047】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなるように、本考案でのバッテリー・ターミナルでは、 一体に形成したターミナル本体に、レバーを回転可に軸着しただけの極めて簡単 な構成で、レバーを回転操作するだけで、ワンタッチでバッテリー・ターミナル をバッテリー・ポストに圧接固定することが出来る。このように、従来必要とさ れたインパクトレンチ等の締付工具を必要とせずに、手動での取付が可能となり 、作業性が非常に向上すると共に、インパクトレンチを用いる場合に発生する他 の部品との干渉を防ぎ、短絡の発生問題も解消される。
【0048】 また、本考案のバッテリー・ターミナルでは、ターミナル本体の左右一対の締 付板部を後端に向けて外広がりに傾斜させ、その間の隙間を広げる構成とし、レ バーの回転により上記隙間を狭めるという極めて簡単な構成としているため、部 品点数の削減および組付作業時間の減少が行え、しかも、確実な締め付けを行う ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例のバッテリー・ターミナ
ルの分解斜視図である。
【図2】 第1実施例のバッテリー・ターミナルの斜視
図である。
【図3】 第1実施例の動作説明図である。
【図4】 第1実施例のバッテリー・ターミナルのバッ
テリー・ポストへの固定状態を示す斜視図である。
【図5】 本考案の第2実施例のバッテリー・ターミナ
ルの斜視図である。
【図6】 本考案の第3実施例のバッテリー・ターミナ
ルの斜視図である。
【図7】 第3実施例の動作説明図である。
【図8】 第3実施例のバッテリー・ターミナルのバッ
テリー・ポストへの固定状態を示す斜視図である。
【図9】 従来のバッテリー・ターミナルのバッテリー
・ポストへの固定状態を示す斜視図である。
【図10】 (A)(B)は従来の他のバッテリー・ターミ
ナルを示す断面図である。
【符号の説明】
2 バッテリー・ポスト 15、50、60 バッテリー・ターミナル 16、51、61 ターミナル本体 17、52、65 レバー 20A、20B 電線接続用基板部 22A、22B 電極嵌合部 23A、23B、24A、24B 締付板部 31 挟み込みリブ部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリー・ポストに外嵌する円環状の
    電極嵌合部の開口した自由端に夫々左右一対の締付板部
    を連設せ、これら左右の締付板部を後端に向かって隙間
    が広がるように傾斜させると共に、上記電極嵌合部ある
    いは上記左右締付板部のいずれか一方に電線接続部を連
    続して形成したターミナル本体と、 上記ターミナル本体の左右いずれか一方の締付板部の外
    側端面にレバーの一端を回転可に軸着し、該レバーの他
    側部に挟み込みリブ部を形成し、上記レバーの水平方向
    の回転時に上記挟み込みリブ部が他方の締付板部の外側
    端面を押圧し、左右締付板部の隙間を狭めて、上記電極
    嵌合部を上記バッテリー・ポストに圧接する構成とした
    バッテリー・ターミナル。
  2. 【請求項2】 上記レバーは上下基板とこれら上下基板
    の外側縁を連結する連結部とからなる断面コ字形状と
    し、該レバーの一側部の上下基板の間に締付板部を挟ん
    で回転可に軸着する一方、他側部の内側縁に上記挟み込
    みリブ部を連結して設けている請求項1記載のバッテリ
    ー・ターミナル。
  3. 【請求項3】 上記レバーは上下一対のアーム部と、該
    アーム部の一端にV字状をなすように連結した垂直方向
    の基板部とを備え、該基板部を屈曲させて挟み込みリブ
    部と操作部とを連続させて形成している請求項1記載の
    バッテリー・ターミナル。
  4. 【請求項4】 上記レバーのアームは一方の締付板部を
    挟んで他方の締付板部に回転可に軸着し、レバー回転時
    にアームと連結した基板部の挟み込みリブ部で上記一方
    の締付板部を他方の締付板部側へ押圧する構成としてい
    る請求項1あるいは3のいずれか1項に記載のバッテリ
    ー・ターミナル。
JP4359992U 1992-06-23 1992-06-23 バッテリー・ターミナル Expired - Lifetime JP2574238Y2 (ja)

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