JP2573327Y2 - 車輌用灯具 - Google Patents

車輌用灯具

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JP2573327Y2
JP2573327Y2 JP1993027289U JP2728993U JP2573327Y2 JP 2573327 Y2 JP2573327 Y2 JP 2573327Y2 JP 1993027289 U JP1993027289 U JP 1993027289U JP 2728993 U JP2728993 U JP 2728993U JP 2573327 Y2 JP2573327 Y2 JP 2573327Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、左右一方の側が後方に
廻り込む形状の前面レンズが凹凸ランス係合によりラン
プボディの前面開口部に機械的に固定された構造の車輌
用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】車輌用灯具は、図9〜図11に示される
ように、容器状のランプボディ1の前面開口部に周設さ
れているシール溝2に、レンズ5側のシール脚6を係合
させることでランプとして一体化されている。さらにレ
ンズ5のシール脚6の外側には爪7aの形成された係止
脚7が形成され、一方ランプボディのシール溝2の外側
には孔3aの形成された断面U字型の係止脚受部3が形
成されており、爪7aと孔3aを係合(以下、凹凸ラン
ス係合という)させることにより、レンズ5とランプボ
ディ1とが機械的に固定されている。なお符号8はラン
プボディ1に挿着された光源であるバルブを示す。
【0003】
【考案の解決しようとする課題】しかし光源であるバル
ブ8の発する熱によってレンズ内側の方が外気にさらさ
れるレンズ外側より高温となるため、左右一方の側が後
方に廻り込んだ形状の前面レンズ5には、図11におけ
る仮想線で示すように、レンズ廻り込み部を反らそうと
する応力が作用する。また凹凸ランス係合部は、スムー
ズな係合を可能とするべく、図12に拡大して示すよう
に、爪7aが楔型で、しかも孔3aが爪7aに対し充分
大きく形成されている。このため前面レンズ5の廻り込
み側端部寄りの係止脚の爪7aが係止脚受部の孔3aに
係合した適正な状態(図12に示す状態)からレンズ内
に生じる熱応力によって、図13に示すように、爪7a
が孔3aの内側縁3a1を乗り越えてスライドし、爪7
aと孔3aとの係合が外れて図11仮想線で示すように
レンズ廻り込み側が浮き上がり(跳ね上がり)、見栄え
が悪くなるとか、シール脚6とシール溝2間のシール性
(防水性)が低下する等の問題が生じる。
【0004】本考案は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は後方に廻り込む前面レンズの廻
り込み側端部寄りの係止脚とランプボディの係止脚受部
間の凹凸ランス係合部が外れにくい車輌用灯具を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る自動車用灯具においては、光源が収
容され、前面開口部の左右一方の側が後方に廻り込む容
器状ランプボディと、前記ランプボディの前面開口部の
廻り込み形状に倣った湾曲形状に形成されるとともに、
周縁部に形成されたシール脚を前記ランプボディの前面
開口部周縁に形成されたシール溝に係合させることでラ
ンプボディに組付一体化される前面レンズとを備え、前
面レンズの上下のシール脚の外側にシール脚と略平行に
延在する係止脚をランプボディのシール溝の外側に形成
された係止脚受部に凹凸ランス係合させることで、前面
レンズとランプボディとが機械的に固定される車輌用灯
具において、前記レンズの廻り込み側端部寄りの凹凸ラ
ンス係合部を、前面レンズの上下の係止脚に側端方向に
延出形成した係止爪と、ランプボディの係止脚受部に形
成した爪受部とから構成するようにしたものである。
【0006】また請求項2では、請求項1記載の車輌用
灯具において、前記係止爪の爪受部との当接係合部を、
車輌巾方向及び車輌前後方向に延びる互いに直交する垂
直平面により構成するようにしたものである。
【0007】
【作用】前面レンズは光源の発する熱の影響を受けてレ
ンズ廻り込み部を反らす方向に変形しようとするが、レ
ンズ廻り込み側端部寄りの係止脚に形成されている係止
爪がランプボディの係止脚受部の爪受部によって抜け止
めされる。特に係止爪はレンズ側端方向(係止爪の挿脱
方向と直交し、かつ熱によるレンズ変形方向と同方向)
に延出しているため、レンズの熱変形に伴って爪と爪受
部との係合が深くなる。
【0008】請求項2では、係止爪の車輌巾方向に延び
る垂直平面が係止爪受部に当接して、レンズ廻り込み側
端部が前後方向に位置決めされ、係止爪の車輌前後方向
に延びる垂直平面が係止爪受部に当接してレンズ廻り込
み側端部が左右方向に位置決めされる。
【0009】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図8は、本考案の一実施例を示すもので、
図1はテール&ストップランプ,ターンシグナルランプ
等が一体化されたリヤコンビネーションランプの正面
図、図2および図3は同ランプの水平断面図(それぞれ
図1に示す線II−II,線III−IIIに沿う断面図)、図4
及び図5は同ランプの縦断面図(それぞれ図1に示す線
IV−IV,線V−Vに沿う断面図)、図6は同ランプの平
面図、図7は同ランプの水平断面図(図1に示す線VII
−VIIに沿う断面図)、図8は前面レンズ廻り込み側端
部寄りの係止脚とランプボディ側の係止脚受部間の凹凸
ランス係合部の拡大断面図である。
【0010】これらの図において、符号10は平面視L
字型に延びるリヤコンビネーションランプで、下部のテ
ール&ストップランプ20と上部のターンシグナルラン
プ30およびバックアップランプ40とが一体に形成さ
れた構造で、テール&ストップランプ20にはリフレッ
クスリフレクター50が設けられている。符号11は右
側端(正面から見て右側端)が後方に廻り込むリヤコン
ビネーションランプ10の合成樹脂製ランプボディで、
下方の横長の容器状のランプボディ部22と、上方の容
器状のランプボディ部32,42とからなり、ランプボ
ディ部22によってテール&ストップランプ20の灯室
空間S1が、ランプボディ部32によってターンシグナ
ルランプ30の灯室S2が、ランプボディ部42によっ
てバックアップランプ40の灯室空間S3がそれぞれ形
成されている。
【0011】符号24,34,44は各灯室空間S1
2,S3内に設けられた光源であるバルブである。灯室
空間S1内のバルブ24の前方位置には、プリズムステ
ップの形成されたクリアーなインナーレンズ26が配置
され、灯室空間S2内のバルブ34の前方には、アンバ
ー色の着色フィルター35及びクリアーなインナーレン
ズ36が配置され、灯室空間S3内のバルブ44の前方
位置にはクリアーなインナーレンズ46が配置されてい
る。
【0012】ランプボディ11の前面開口部は、右側方
に廻り込んで右側方も開口した形状で、前面開口部の周
縁全域にはシール溝12が周設され、シール溝12にシ
ール脚17を係合させて平面視略L字型の前面レンズで
あるアウターレンズ16がランプボディ11の前面開口
部に組付けられている。アウターレンズ16は、テール
&ストップランプ20に対応する赤色のアウターレンズ
16aと、ターンシグナルランプ30及びバックアップ
ランプ40に対応するクリアーなアウターレンズ16b
とが一体化されたもので、アウターレンズ16aの左端
部寄りの裏面にはリフレックスリフレクター50が一体
に形成されている。
【0013】アウターレンズ16に形成されている上下
のシール脚17の外側には、図5,6,7に示されるよ
うに、レンズの延在方向略等間隔位置にシール脚17と
平行に延びる4本の係止脚19(19a〜19d)が延
出形成され、一方ランプボディ11の上下のシール溝1
2(12a,12b)の外側には、レンズの係止脚19
(19a〜19d)に対応する断面U字型の係止脚受部
13(13a〜13d)が形成されている。そして係止
脚19の外側には、楔型の爪60が形成され、一方係止
脚受部13の外側壁には爪係合孔14が設けられ、係止
脚19が係止脚受部13に係合し、かつ爪60が係合孔
14に係合することで、係止脚19a,19b,19c
が係止脚受部13a,13b,13cに抜け止め固定さ
れている。
【0014】またレンズ廻り込み側端部寄りであるレン
ズ右側端部寄りの係止脚19dには、レンズ右側端縁に
向かって延出する係止爪70が形成され、一方係止脚1
9dに対応する係止脚受部13dには、係止爪70に対
応する爪受部である係合孔74が形成されており、係止
爪70が係合孔74に係合することで、係止脚19dが
係止脚受部13dに抜け止め固定されるとともに、アウ
ターレンズ廻り込み側端部(正面から見て右側端部)が
浮き上がる(跳ね上がる)ことがない構造となってい
る。
【0015】即ち、バルブが点灯するとアウターレンズ
16のバルブに対面する内側と外気にさらされる外側と
では温度差がでるため、アウターレンズ16内には、熱
応力が生じレンズ廻り込み部を外側に反らそうとする力
が作用する。しかしこのレンズを変形させようとする力
は係合孔74で受け持たれて、レンズ16の変形が阻止
される。さらに詳述すると、係止爪70は、爪70の係
合孔74との挿脱方向(図8矢印A方向)と直交するレ
ンズ側端方向(図8矢印B方向、この方向はレンズの熱
変形しようとする方向でもある)に延出しており、レン
ズの熱変形に伴って係止爪70が係合孔74のレンズ端
縁側孔周縁74aに圧接されるため、爪70と係合孔7
4との係合がより深くなることがあっても、従来構造の
様に爪が係合孔から滑動して脱抜するようなことは全く
ない。
【0016】そしてこの係止爪70には、図8に示すよ
うに、左右方向に延びる垂直平面71と、前後方向に延
びる垂直平面72との互いに直交する基準平面が形成さ
れており、この基準平面71,72が係止脚受部13d
の係合孔74のレンズ端縁側周縁に形成されている互い
に直交する基準当り面(左右方向に延びる垂直平面75
と前後方向に延びる垂直平面76)に当接することで、
アウターレンズ右端部の上下・左右・前後方向の位置が
定まるようになっている。
【0017】またアウターレンズ右端縁部のシール脚1
7cの外側には、図2,3に示されるように、第2の係
止爪80が延出形成され、一方シール溝12cの外側に
はこの係止爪80の係合できる係合孔84が設けられて
おり、この係止爪80が係合孔84に係合することで、
アウターレンズ廻り込み側端縁部(右端縁部)がシール
溝12に確実に抜け止め固定されて、アウターレンズ1
6の端縁部の跳ね上がりが確実に防止されるようになっ
ている。
【0018】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
に係る車輌用灯具によれば、前面レンズは光源の発する
熱の影響を受けてレンズ廻り込み部を反らす方向に変形
しようとするが、レンズ側端方向に延出する係止爪がラ
ンプボディ側の爪受部によって確実に抜け止めされて、
レンズ廻り込み側端部の跳ね上がりが阻止されるので、
見栄えが良好で、しかも前面レンズとシール溝間の防水
性が確保される。
【0019】また請求項2によれば、係止爪の車輌巾方
向に延びる垂直平面が係止爪受部に当接して、レンズ廻
り込み側端部が前後方向に位置決めされ、係止爪の車輌
前後方向に延びる垂直平面が係止爪受部に当接して、レ
ンズ廻り込み側端部が左右方向に位置決めされるので、
前面レンズを前後左右方向適格に組付けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるリヤコンビネーション
ランプの正面図
【図2】同ランプの水平断面図(図1に示す線II−IIに
沿う断面図)
【図3】同ランプの水平断面図(図1に示す線III−III
に沿う断面図)
【図4】同ランプの縦断面図(図1に示す線IV−IVに沿
う断面図)
【図5】同ランプの縦断面図(図1に示す線V−Vに沿
う断面図)
【図6】同ランプの平面図
【図7】同ランプの水平断面図(図1に示す線VII−VII
に沿う断面図)
【図8】前面レンズ廻り込み側端部寄りの係止脚とラン
プボディ側の係止脚受部間の凹凸ランス係合部の拡大断
面図
【図9】従来の車輌用灯具の断面図
【図10】同灯具のアウターレンズを離した状態の斜視
【図11】同灯具の平面図
【図12】同灯具のアウターレンズ廻り込み側端部寄り
の係止脚とランプボディ側の係止脚受部間の凹凸ランス
係合部の拡大図
【図13】同凹凸ランス係合部がレンズの熱変形によっ
て外れる様子を説明する説明図
【符号の説明】 10 リヤコンビネーションランプ 11 ランプボディ 12(12a,12b,12c) シール溝 13(13a〜13d) 係止脚受部 14 凹凸ランス係合部の凹部である係合孔 16(16a,16b) 前面レンズであるアウターレ
ンズ 17(17a,17b,17c) シール脚 19(19a〜19d) 係止脚 60 凹凸ランス係合部の凸部である爪 70,80 凹凸ランス係合部の凸部である係止爪 71 車輌前後方向に延びる垂直平面 72 車輌巾方向に延びる垂直平面 74,84 凹凸ランス係合部の凹部である係合孔

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源が収容され、前面開口部の左右一方
    の側が後方に廻り込む容器状ランプボディと、前記ラン
    プボディの前面開口部の廻り込み形状に倣った湾曲形状
    に形成されるとともに、周縁部に形成されたシール脚を
    前記ランプボディの前面開口部周縁に形成されたシール
    溝に係合させることでランプボディに組付一体化される
    前面レンズとを備え、前面レンズの上下のシール脚の外
    側にシール脚と略平行に延在する係止脚をランプボディ
    のシール溝の外側に形成された係止脚受部に凹凸ランス
    係合させることで、前面レンズとランプボディとが機械
    的に固定される車輌用灯具において、前記レンズの廻り
    込み側端部寄りの凹凸ランス係合部は、前面レンズの上
    下の係止脚にレンズ側端方向に延出形成された係止爪
    と、ランプボディの係止脚受部に形成された爪受部とか
    らなることを特徴とする車輌用灯具。
  2. 【請求項2】 前記係止爪の爪受部との当接係合部は、
    車輌巾方向及び車輌前後方向に延びる互いに直交する垂
    直平面により構成されたことを特徴とする請求項1記載
    の車輌用灯具。
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