JP2573057Y2 - シャープペンシルのチャックセット - Google Patents

シャープペンシルのチャックセット

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JP2573057Y2
JP2573057Y2 JP1992088254U JP8825492U JP2573057Y2 JP 2573057 Y2 JP2573057 Y2 JP 2573057Y2 JP 1992088254 U JP1992088254 U JP 1992088254U JP 8825492 U JP8825492 U JP 8825492U JP 2573057 Y2 JP2573057 Y2 JP 2573057Y2
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協 中山
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、芯固定チャックをボー
ルで締めつける構造により筆記に対しては充分な芯の保
持力を有するが、芯のチャックからの引出しには僅かな
力しか必要としないシャープペンシルのチャックセット
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例として、当出願人は実公昭64ー
1107号公報で触指繰り出し式シャープペンシルを開
示している。それによれば、チャックケース2の前端部
外周には接合筒6が軸筒7に圧入固定されており、この
接合筒6の前端内径部に軸継ぎ手8が螺着されている。
軸継ぎ手8の前端外径部には螺子部が形成されており、
ここに先端パイプ9を固定した口金10が螺着してい
る。軸継ぎ手8の内径部には保持チャック12を中心に
嵌装した繰り出し体13の中心部14が内装されてお
り、繰り出し体13はこの中心部から外方に片部15を
突出させその先端に短筒状の触指部16を構成してい
る。繰り出し体13の片部15は軸継ぎ手8の先端から
後方に向かって軸方向に設けられたスリ割り17を貫通
しておりその触指部16を軸継ぎ手8の外周部に露呈さ
せている。触指繰り出しとは別に、普通に芯を繰り出す
場合には、ノック操作部に連結する芯ガイド1が接合筒
6との間に介装されたコイルスプリング20を圧縮しな
がらチャックケース2を軸継ぎ手8の後端に衝合するま
で前進させ、次いで芯固定チャック4が開放されて芯の
繰り出しが行われる。ノックを解除するとチャックケー
ス2が後退するが、その時には芯固定チャック4が開放
されたまま後退する必要がある。その為に、芯ガイド1
はチャックケース2の外周にコイルスプリング5より強
い力で摩擦係合するように構成される必要がある。又、
この場合のチャックセットはチャックケース2に対して
芯固定チャック4がコイルスプリング5で常時後方に附
勢されている為に、芯固定チャック4の凹溝にボール
3、3`を挿入する際に芯固定チャック4の後端を押圧
して凹溝がチャックケース2の先端から適宜露出状態に
保持しなければならず組み立てが面倒である。又、ボー
ルが通常時に離脱しないようにチャックケース2の先端
に抜け止めの為のリングが固着されておりコスト的に無
駄がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】そこで本考案は、従来
例のチャックセットの無駄を省くと共に、手間の懸かる
ボール挿入の組み立てを容易化して安価なチャックセッ
トを提供可能とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本考案のシャープペンシルのチャックセットは、芯
固定チャックをボールで締めつける構造により筆記に対
しては充分な芯の保持力を有するが、芯のチャックから
の引出しには僅かな力しか必要としないシャープペンシ
ルに於いて、後方孔内周の適宜位置に突起を有した樹脂
製のチャックケースに、芯固定チャックがコイルスプリ
ングを介して前後動自在に装着され、芯固定チャックの
後部に突起と後方に所定距離あけて対向する段部を設け
て、芯固定チャックが前進して突起に段部が当接した時
にボールの離脱が防止され、所定以上の力で芯固定チャ
ックの後端部が押圧されて芯固定チャックが前進した時
に、弾性変形により段部が突起を乗り越えて後端部が突
起の前端に保持され、その時にチャック頭部の凹溝がチ
ャックケースの締め筒の先端から適宜露出して、凹溝に
ボールの挿入が容易化する。
【0005】
【実施例】先ず、図1は本考案のシャープペンシルのチ
ャックセットを触指繰出式のシャープペンシルに使用し
た例を示している。芯ケース12の先端には芯ガイド1
3が一体に形成され、芯ガイド13の外周には突部14
が設けられている。又、チャックケース2の後端側面に
はスリット部15が形成され、その側面部には係止部1
6が設けられている。芯ガイド13はチャックケース2
の後端孔に嵌入して突部14と係止部16が係合する。
又、芯ケース12はその鍔部17と軸筒18の段部19
との間でコイルスプリング20により常時は後方に附勢
されている。
【0006】ところで、図2は本考案の要旨であるチャ
ックセット1を示している。チャックケース2の先端に
は締め筒2`が固着されている。締め筒2`の前端内径
部はテーパー状の孔10が設けられ、そのテーパー面に
接触するボール4をチャック頭部3aの外面に形成した
凹溝3bに嵌入した芯固定チャック3が内装され、この
芯固定チャック3は締め筒2`の後端部11との間に介
装されたコイルスプリング5により後方へ押圧されてい
る。尚、芯固定チャック3は弾性にすぐれ、耐磨耗性に
強い合成樹脂成形品で二つ割り状の筒体を合わせた状態
で構成され、チャック頭部3aから後方に向かってスリ
割り3dが構成されてチャック頭部3aは拡縮自在と成
される。尚、芯固定チャックは一体の金属製であっても
よい。
【0007】又、芯に筆記圧が働くとボール4が転動し
て芯固定チャック3は楔効果により締まり芯は保持され
るが、芯を前方へ引き出す場合には上記コイルスプリン
グ5のばね力を弱く設定しておくことにより数グラム程
度の小さい力により可能となるように構成されている。
ところで、上記チャックケース2は樹脂成形品で形成さ
れ締め筒2`は金属加工で形成される。本来はチャック
ケースと締め筒は一体で形成されるものであるが、加工
が複雑な為に金属だとコスト高となる。又、樹脂製だと
耐久性不足となる。締め筒2`を金属としている理由は
ボールの転動による耐磨耗性とテーパー部の剛性を配慮
したことによる。尚、耐久性を妥協すれば一体の樹脂成
形品でもよい。
【0008】再び、図1の説明に戻るが、軸筒18の前
端内径部には螺子部が形成されており、ここに先端パイ
プ21を固定した樹脂製の口金22が螺着している。
尚、口金22は軸筒18の前端外径部に圧入する場合も
ある。又、口金22に先端パイプを一体に形成する場合
もある。又、口金22の軸側面の中央やや前方にガイド
スリット23が穿設されており、口金22の内部には繰
り出し体24が摺動自在に嵌装されている。繰り出し体
24は中心に保持チャック25が固定されて設けられ、
後端側外周には上記ガイドスリット23に対応する所定
位置で、係止溝を有した係止片26が一体に形成され、
係止片26はガイドスリット23に嵌入して摺動自在と
成されている。又、前記締め筒2`の先端と繰り出し体
24が口金22の最前端位置にある時の対向面との間に
は、ノック操作による繰り出し量だけの間隔が設けられ
ている。
【0009】又、触指部27はリング状を呈した樹脂製
で、略先端の内周部には前記係止溝に対応した箇所で突
部が形成されている。触指部27は口金22の外部に嵌
装され、突部が弾性的に係止溝に嵌入して相互が係合さ
れて触指部27と繰り出し体24は一体に連動する。
又、触指部27の後端と口金22との間には触指繰り出
しの為の間隔が設けられている。
【0010】又、触指部27の内部で、触指部27と口
金22との間にコイルスプリング28を介在させて触指
部27を前方に押圧状態に附勢している。このスプリン
グのばね力は芯固定チャック3から芯を引き出す力より
も大きくて構わないので10グラム乃至20グラム程度
に設定できる。
【0011】
【作用】繰り出し体24は外部の触指部27を指でもっ
て軽く後方に引いて係止片26をガイドスリット23に
沿わせることによって後方に摺動させることができる。
次に、指を放すと保持チャック25が芯を保持して前方
へ戻るので芯を繰り出すことができる。この繰り出し量
は触指部27の後端が対向する口金22の段部に当接す
る間隔の値となる。尚、普通に芯を繰り出す場合は、芯
ケース12の後方に接続したノックカバー(図示せず)
の後端をノックすればよく、芯ケース12先端の芯ガイ
ド13が鍔部17と軸筒18の段部19との間に介装さ
れたコイルスプリング20を圧縮しながらチャックケー
ス2と一体の締め筒2`を前進してその先端を対向する
繰り出し体24の段部29に衝合する。この状態でチャ
ックケース2の前進が阻止されるので突部14が弾性的
に係止部16を乗り越えて前進するので、芯ガイド13
の先端が芯固定チャック3の後端に当接して芯固定チャ
ック3が開放されて芯の繰り出しが行われる。次いで、
ノックカバーのノックを解除すると、突部14の後端が
係止部16の前端に当接するので芯固定チャック3は開
放されたまま芯ケース12と共にチャックケース2が後
退して、チャックケース2が軸筒1の内段(図示せず)
で後退を阻止されると、芯ケース12、即ち芯ガイド1
3のみが後退して再び突部14が係止部16を乗り越え
て元に戻る。
【0012】ところで、チャックセット1はシャープペ
ンシルに組み込まれた使用状態に於いては芯固定チャッ
ク3の最前進位置でも前記段部7は突起6に当接しない
関係に設定されている。しかしながら、チャックセット
1は組み立て作業及び移送等で単体で扱われるので、コ
イルスプリング5が弱い為に芯固定チャック3が不用意
に前進してしまうことはある。その場合でも本考案の場
合は図3に示すように段部7が突起6に当接するのでそ
の懸念はない。又、図4に示すように後端部9を突起6
の前端に係止させた時に、チャック頭部3aの凹溝3b
が締め筒2`の先端から適宜に露出して保持されるので
ボール4の挿入がガイドを介して容易に行える。又、チ
ャック頭部3aの先端を押し戻せば図2の状態にセット
できる。特に、自動機械で行う場合に都合がよい。
【0013】
【考案の効果】本考案は以上の通りであり、従来のチャ
ックセットのようにボールの離脱を防止するためのリン
グが不要となり、手間の懸かるボールの挿入が容易化し
て、自動機械等の利用により安価なチャックセットの提
供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のチャックセットを使用した触指繰り出
し式シャープペンシルの縦断面図である。
【図2】本考案の実施例であるシャープペンシルのチャ
ックセットを示した縦断面図である。
【図3】芯固定チャックを前進して後部の段部がチャッ
クケースの突起に当接した状態を示したチャックセット
の縦断面図である。
【図4】芯固定チャックの後端部をチャックケースの突
起に係止して、チャック頭部の凹溝を締め筒の先端から
適宜に露出させた状態を示したチャックセットの縦断面
図である。
【符号の説明】
1 チャックセット 2 チャックケース 2` 締め筒 3 芯固定チャック 3a チャック頭部 3b 凹溝 3c 芯把持部 3d スリ割り 4 ボール 5 コイルスプリング 6 突起 7 段部 8 段部 9 後端部 10 テーパー状の孔 11 後端部 12 芯ケース 13 芯ガイド 14 突部 15 スリット部 16 係止部 17 鍔部 18 軸筒 19 段部 20 コイルスプリング 21 先端パイプ 22 口金 23 ガイドスリット 24 繰り出し体 25 保持チャック 26 係止片 27 触指部 28 コイルスプリング 29 段部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯固定チャックをボールで締めつける構
    造により筆記に対しては充分な芯の保持力を有するが、
    芯の当該チャックからの引出しには僅かな力しか必要と
    しないシャープペンシルに於いて、先端にテーパー状の
    孔10を設けた締め筒2`を有し、後方孔内周の適宜位
    置に突起6を有した樹脂製のチャックケース2に、先端
    よりスリ割り3dが形成されて拡縮自在なチャック頭部
    3aを有した芯固定チャック3がコイルスプリング5を
    介して前後動自在に装着され、上記チャック頭部3aの
    側面に形成された凹溝3bにボール4が遊嵌されて、ボ
    ール4が締め筒2`のテーパー状の孔10で締めつけら
    れて芯がチャック頭部3a内孔の芯把持部3cで固定さ
    れるように成され、更に、芯固定チャック3の後部に上
    記突起6と後方に所定距離あけて対向する段部7を設け
    て、芯固定チャック3が前進して突起6に段部7が当接
    した時にボール4の離脱が防止され、所定以上の力で後
    端部9が押圧されて芯固定チャック3が前進した時に、
    弾性変形により段部7が突起6を乗り越えて後端部9が
    突起6の前端に保持され、その時にチャック頭部3aの
    凹溝3bが締め筒2`の先端から適宜露出して、凹溝3
    bにボール4が挿入可能となるように構成されたことを
    特徴とするシャープペンシルのチャックセット。
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