JP2571752Y2 - 開閉型天窓装置 - Google Patents

開閉型天窓装置

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JP2571752Y2
JP2571752Y2 JP1992017971U JP1797192U JP2571752Y2 JP 2571752 Y2 JP2571752 Y2 JP 2571752Y2 JP 1992017971 U JP1992017971 U JP 1992017971U JP 1797192 U JP1797192 U JP 1797192U JP 2571752 Y2 JP2571752 Y2 JP 2571752Y2
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篤美 村田
卓哉 金治
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Takiron Co Ltd
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Takiron Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、家屋の屋根に取付けら
れる開閉型天窓装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、開閉型天窓装置を屋根に設けて採
光や換気を行うようにした家屋が多くなってきた。開閉
型天窓装置には種々のタイプがあるが、よく見かけるの
は図7に示すような構造の開閉型天窓装置である。
【0003】即ち、この開閉型天窓装置は、屋根の開口
部に取付けられる天窓支持枠101の一側縁に天窓10
2の窓枠103の一側縁を蝶番104で枢着して上下回
動自在となし、ガススプリング105の両端を天窓支持
枠101と窓枠103に枢着して天窓102を上方へ回
動付勢すると共に、ワイヤ106の一端を窓枠103に
固定したものである。
【0004】このような構造の開閉型天窓装置は、ガス
スプリング105の弾発力に抗してワイヤ106を引下
げると、天窓102が下方へ回動して閉鎖され、逆にワ
イヤ106をゆるめると、ガススプリング105の弾発
力で天窓102が上方へ回動して開放されるようになっ
ている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
開閉型天窓装置は天窓102が蝶番104を中心に回動
して図7のように片開きする構造であるため、風向きに
よって換気や排煙の状態が不安定になり、また開放側
(図7では右側)から強い風が吹くと、天窓102が風
をはらむため大きい風圧が作用して破損する心配もあっ
た。
【0006】本考案は上記問題に鑑みてなされたもの
で、換気や排煙の状態が安定し、大きい風圧を受けにく
く、上下開閉動作が滑らかな開閉型天窓装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、屋根の開口部に取付けられる天窓支持枠
とその上の天窓の窓枠との間に、相対向する少なくとも
一対の天窓昇降機構と、天窓を上方へ付勢する少なくと
も一対のガススプリングを設け、天窓を引下げる線体を
配設した開閉型天窓装置であって、該天窓昇降機構が、
一端にローラを備え中間交叉部で回動自在に枢着された
2本のバーから成り、一方のバーは一端のローラが天窓
支持枠のガイドレールに走行自在に装着されると共に他
端が窓枠に回動自在に枢着されており、他方のバーは一
端のローラが窓枠のガイドレールに走行自在に装着され
ると共に他端が天窓支持枠に回動自在に枢着されて
り、上記のガススプリングは、天窓昇降機構を挟んで両
側に同じ傾斜角度で内向きに傾斜した姿勢で配置され、
それぞれのガススプリングの両端が天窓支持枠と窓枠と
に回動自在に枢着されている構成としたものである。
【0008】
【作用】本考案の開閉型天窓装置では、線体をゆるめる
と天窓が少なくとも一対のガススプリングの弾発力で上
昇を開始する。このように上昇を開始すると、天窓昇降
機構を構成する2本のバーは、一端のローラがガイドレ
ールを走行しつつ、他端を中心として上下逆向きに相対
的に回動して傾斜角を増す。このとき、双方のバーの傾
斜角は、該バーが中間交叉部で枢着されているため常に
等しい角度関係を維持する。そのため、天窓は天窓支持
枠と平行な関係を保ちながら上昇して平行に開く。少な
くとも一対のガススプリングは天窓昇降機構を挟んで両
側に同じ傾斜角度で内向きに傾斜した姿勢で配置され、
それぞれの両端が天窓支持枠と窓枠とに回動自在に枢着
されているので、天窓の上昇時には左右均等な力が窓枠
に作用する。従って、天窓はガタツキを生じることなく
滑らかに上昇して平行に開くことができる。
【0009】天窓が天窓支持枠と平行に開いていると、
どの方向から風が吹いても天窓と天窓支持枠の間を素通
りして気流の乱れが生じにくくなるので、換気や排煙の
状態が安定化する。また、片開きの天窓のように風をは
らむことが殆どないので、大きい風圧を受けて破損する
心配もなくなる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
【0011】図1及び図2は本考案の一実施例に係る開
閉型天窓装置の正面図、図3及び図4は同天窓装置の断
面図であって、図1と図3は天窓が開いた状態を示し、
図2と図4は天窓が閉じた状態を示す。また、図5は同
天窓装置の拡大部分断面図、図6は線体の配設状態を示
す説明図である。
【0012】図1〜図5において、1は屋根の開口部に
取付けられる天窓支持枠、2はその上の天窓、3は天窓
2の周縁に固定された窓枠であり、天窓支持枠1と窓枠
3の間には天窓昇降機構4とガススプリング5が設けら
れ、更に線体6が配設されている。
【0013】天窓支持枠1はアルミニウム等の金属型材
を四角枠状に枠組みしたもので、図5に示すように、枠
壁1aの上部外側にはパッキン受部1bが形成され、天
窓2を閉じたとき窓枠3のパッキン3dがパッキン受部
1bに密接して防水性と気密性が保たれるようになって
いる。そして、枠壁1aの下端外側には、屋根の開口縁
を被覆する脚片付き被覆縁1cが形成され、更に枠壁1
aの下端内側には、結露水を受け止めて室内への落滴を
防止する樋部1dが形成されている。
【0014】天窓2は、ポリカーボネート等の透光性な
いし半透光性の合成樹脂で成形されたアウタードーム2
aとインナードーム2bを、図5に示すように粘着パッ
キン2cを介して周縁部で重ね合わせ、クッションパッ
キン2dを介してボルト・ナットで窓枠3に固定したも
のであり、二重ドーム構造のため断熱性や防音性に優れ
ている。
【0015】この窓枠3は天窓支持枠1と同様に金属型
材を四角枠状に枠組みしたもので、図5に示すように中
空枠部3aの外側下端から裾縁3bが延設されている。
そして、中空枠部3aの下面にはパッキン取付溝3cが
形成され、該溝3cに前記のパッキン3dが嵌着されて
いる。また、中空枠部3aの上端内側には、ビス3eを
ねじ込む溝部3fと、金網入りガラス3gを支える支持
縁3hが形成され、該溝部3fにガラス押え片3iをビ
ス止めすることによって金網入りガラス3gが固定され
ている。
【0016】天窓昇降機構4は、天窓支持枠1と窓枠3
の四辺中央部の内側に一つずつ、合計4箇所に設けられ
ている。この天窓昇降機構4は、図3〜図5に示すよう
に、一端にローラ4aを有する2本の金属製のバー4
b,4cを中間交叉部でボルト・ナットにより回動自在
に枢着したもので、一方のバー4bのローラ4aは天窓
支持枠1の枠壁1a内面に固定した断面C字形のガイド
レール4dに嵌合されて走行自在に装着されており、該
バー4bの他端は窓枠3内面の取付金具4eに止具で回
動自在に枢着されている。そして他方のバー4cは、一
端のローラ4aが窓枠3内面に固定したガイドレール4
dに走行自在に装着されており、他端が天窓支持枠1の
枠壁1a内面の取付金具4eに止具で回動自在に枢着さ
れている。この実施例では、天窓が開いたときの支持安
定性や強度を一層高めるために、天窓昇降機構4を前後
及び左右に一対ずつ合計2対設けているが、少なくとも
前後又は左右に一対の天窓昇降機構4を相対向させて設
けてあればよい。
【0017】ガススプリング5は天窓2を上方へ常時付
勢するためのもので、前後の天窓昇降機構4の両側にそ
れぞれ対称に二対配置されている。即ち、これらガスス
プリング5は同じ傾斜角度で内向きに傾斜した状態で配
置されており、各ガススプリング5のシリンダー5aの
一端が窓枠3内面の取付金具5bに止具で回動自在に枢
着され、ピストンロッド5cの先端が天窓支持枠1の枠
壁1a内面の取付金具5dに止具で回動自在に枢着され
ている。この実施例では二対(4本)のガススプリング
5を前後の天窓昇降機構4の両側に配置して取付け、天
窓2全体を偏りなく均等に付勢できるようにしている
が、ガススプリング5は少なくとも前後いずれかの天窓
昇降機構4の両側に左右対称に一対配置して取付けてあ
れば、均等な力が天窓2の窓枠3に作用し、滑らかに開
閉させることができる。
【0018】天窓2を引下げる線体6としては引張り強
度の大きい例えばワイヤ等が好適であり、この線体6
は、天窓支持枠1の前枠壁及び後枠壁の両端寄り内面に
3個ずつ取付けた定滑車7aと、これに対応して窓枠3
の内面に2個ずつ取付けた定滑車7bに巻掛けられ、図
6に示すように天窓支持枠1の前枠壁、一方の側枠壁
(図では右側枠壁)、後枠壁のそれぞれの内面に沿って
配設されている。そして、この線体6の一端6aは例え
ば1階の部屋へ、他端6bは例えば2階の部屋へそれぞ
れ導かれて、巻取り器8a,8bに巻取られている。巻
取り器8a,8bは、線体6を巻取ってロックでき、ロ
ックを外すと線体6を巻戻すことができる構造のもので
あればよく、例えば実願昭59−147819号に開示
された巻取り器等が好適に用いられる。
【0019】以上のような構成の開閉型天窓装置は、天
窓が閉じた図4に示す状態では、各ガススプリング5が
短縮して傾斜角が小さくなっており、その弾発力によっ
て天窓2が上方へ付勢されている。そして、各天窓昇降
機構4の交叉する2本のバー4b,4cも傾斜角が小さ
くなっている。
【0020】この天窓が閉じた状態から、いずれか一方
の巻取り器8a又は8bのロックを外して線体6を巻戻
すと、窓枠3に左右均等に作用するガススプリング5の
弾発力によって天窓2は上昇を開始する。すると、図3
に示すように、バー4b,4cの一端のローラ4aがそ
れぞれのガイドレール4dを走行し、バー4b、4cは
他端を中心として上下逆向きに相対的に回動しながら傾
斜角を増し、ガススプリング5も伸長して傾斜角が大き
くなる。このとき、双方のバー4b,4cの傾斜角は、
該バーが中間交叉部で枢着されているため常に等しい角
度関係を維持する。従って、天窓2の窓枠3と天窓支持
枠1が平行関係を保ちながら、左右均等なガススプリン
グ5の弾発力によって滑らかに天窓2が上昇して平行に
開くので、どの方向から風が吹いても天窓2と天窓支持
枠1の間を素通りして気流の乱れが生じにくくなり、換
気や排煙の状態が安定化する。また、天窓2が天窓支持
枠1と平行に開いていると、従来の片開きの天窓装置の
ように天窓が風をはらむことも少ないので、大きい風圧
を受けて破損する心配が解消される。
【0021】次いで、天窓2が開いた図3の状態から、
ガススプリング5の弾発力に抗して線体6を巻取り器8
a又は8bに巻取ると、天窓昇降機構4とガススプリン
グ5が上記と逆動作し、天窓2が下降して図4のように
閉じられる。
【0022】線体6は、その一端を天窓支持枠1又は窓
枠3に固定して他端のみを巻取り器に巻取るようにして
もよいが、上記実施例のように線体6の一端6aを1階
の巻取り器8aに、他端6bを2階の巻取り器8bにそ
れぞれ巻取るようにすると、1階からでも2階からでも
天窓の開閉操作を行うことができるので便利である。ま
た、上記実施例のように天窓支持枠1の定滑車7aと窓
枠3の定滑車7bに線体6を巻掛けて配設してあると、
線体6の巻取り長さは長くなるが、巻取りに要する力は
小さくなるので、巻取り作業を楽に行うことができる。
【0023】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
の開閉型天窓装置は、天窓が天窓支持枠と平行関係を保
ったまま上昇して開くので、どの方向から風が吹いても
換気や排煙の状態が安定し、また、従来の片開きの天窓
装置のように天窓が風をはらむことも少ないので、大き
い風圧を受けて破損する心配が解消され、天窓の開閉動
作もガタツキなく滑らかになるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る開閉型天窓装置の正面
図で、天窓が開いた状態を示す。
【図2】天窓が閉じた状態の同天窓装置の正面図であ
る。
【図3】天窓が開いた状態の同天窓装置の断面図であ
る。
【図4】天窓が閉じた状態の同天窓装置の断面図であ
る。
【図5】同天窓装置の拡大部分断面図である。
【図6】線体の配設状態を示す説明図である。
【図7】従来の天窓装置の断面図である。
【符号の説明】
1 天窓支持枠 2 天窓 3 窓枠 4 天窓昇降機構 4a ローラ 4b,4c バー 4d ガイドレール 5 ガススプリング 6 線体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根の開口部に取付けられる天窓支持枠と
    その上の天窓の窓枠との間に、相対向する少なくとも一
    対の天窓昇降機構と、天窓を上方へ付勢する少なくとも
    一対のガススプリングが設けられ、天窓を引下げる線体
    が配設された開閉型天窓装置であって、上記の天窓昇降
    機構は、一端にローラを備え中間交叉部で回動自在に枢
    着された2本のバーから成り、一方のバーは一端のロー
    ラが天窓支持枠のガイドレールに走行自在に装着される
    と共に他端が窓枠に回動自在に枢着されており、他方の
    バーは一端のローラが窓枠のガイドレールに走行自在に
    装着されると共に他端が天窓支持枠に回動自在に枢着さ
    れており、上記のガススプリングは、天窓昇降機構を挟
    んで両側に同じ傾斜角度で内向きに傾斜した姿勢で配置
    され、それぞれのガススプリングの両端が天窓支持枠と
    窓枠とに回動自在に枢着されていることを特徴とする天
    窓開閉装置。
JP1992017971U 1992-02-25 1992-02-25 開閉型天窓装置 Expired - Lifetime JP2571752Y2 (ja)

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JPH0569215U JPH0569215U (ja) 1993-09-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0678667B2 (ja) * 1986-07-21 1994-10-05 中央発條株式会社 天 窓

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JPH0569215U (ja) 1993-09-21

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