JP2001123739A - 上げ下げ窓および上げ下げ窓付戸 - Google Patents

上げ下げ窓および上げ下げ窓付戸

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JP2001123739A
JP2001123739A JP30359999A JP30359999A JP2001123739A JP 2001123739 A JP2001123739 A JP 2001123739A JP 30359999 A JP30359999 A JP 30359999A JP 30359999 A JP30359999 A JP 30359999A JP 2001123739 A JP2001123739 A JP 2001123739A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上枠のカバー部材が冷熱橋となるのを防止し
て結露の発生を抑制する。 【解決手段】 上下枠2a,2bおよび左右縦枠2c,
2cからなる四周枠2内の上方に外障子3を固定し、下
方に内障子4を上げ下げ可能に設け、上枠2aは金属製
室外形材2xと金属製室内形材2yを低熱伝導材製の断
熱ブリッジ2zを介して接合してなり、前記外障子3の
上部は上枠2aに低熱伝導材製の押縁11でガラス10
を固定して形成され、前記上枠2a内にバネで巻取り付
勢された吊り材6を介して内障子4を任意の高さ位置に
保持するバランサ5を収納し、バランサー5を隠す金属
製のカバー材8を、一方を上枠の室内形材2yに接続
し、他方を押縁11に接続して取付けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上げ下げ窓および
上げ下げ窓付戸に係り、特に上枠の結露対策を図った上
げ下げ窓および上げ下げ窓付戸に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の開口部に取付けられる上げ下げ窓
としては、上下枠および左右縦枠からなる四周枠内の上
方に外障子を固定し、下方に内障子を上げ下げ可能に設
け、上枠内にバネ力で巻取り付勢された吊部材を介して
前記内障子を任意の高さ位置に保持するバランサーを収
納配置してなるものが知られている(例えば、特開平8
−135296号公報等参照)。前記バランサーは、上
下方向の軸を中心に回動して吊部材を巻取る巻取部を有
しており、この巻取部から吊部材が上枠の端部方向へ引
き出された後、縦枠に沿うように滑車(ガイドプーリ)
により下方へ導びかれて内障子を保持するように構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者
は、バランサーの取付作業性を良くするために、上枠の
室内側にバランサーを挿入するための開口部を形成し、
バランサーを隠すべく開口部にカバー部材を取付ける構
造を提案している。しかしながら、上枠が例えば金属製
室外形材と金属製室内形材を低熱伝導材製の断熱ブリッ
ジを介して接合することにより断熱構造とされている場
合、室外形材と室内形材の間に形成した開口部に金属製
のカバー部材を取付けると、カバー部材が室外形材と室
内形材の間の熱伝導を許容する冷熱橋となり、カバー部
材を含む上枠の室内側に結露が発生する恐れがある。
【0004】本発明は、前記事情を考慮してなされたも
ので、上枠のカバー部材が冷熱橋となるのを防止し、結
露の発生を抑制することができる上げ下げ窓および上げ
下げ窓付戸を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
に係る上げ下げ窓は、上下枠および左右縦枠からなる四
周枠内の上方に外障子を固定し、下方に内障子を上げ下
げ可能に設け、上枠は金属製室外形材と金属製室内形材
を低熱伝導材製の断熱ブリッジを介して接合してなり、
前記外障子の上部は上枠に低熱伝導材製の押縁でガラス
を固定して形成され、前記上枠内にバネで巻取り付勢さ
れた吊り材を介して内障子を任意の高さ位置に保持する
バランサを収納し、バランサーを隠す金属製のカバー部
材を、一方を上枠の室内形材に接続し、他方を押縁に接
続して取付けてなることを特徴とする。
【0006】請求項2に係る上げ下げ窓は、上下枠およ
び左右縦枠からなる四周枠内の上方に外障子を固定し、
下方に内障子と上げ下げ可能に設け、上枠は金属製室外
形材と低熱伝導材製室内形材とを接合してなるか、また
は金属製室外形材と金属製室内形材を低熱伝導材製の断
熱ブリッジを介して接合すると共にその室内形材の室内
露出面に低熱伝導材製の断熱カバーを取付けてなり、前
記外障子の上部は上枠に低熱伝導材製の押縁でガラスを
固定して形成され、前記上枠内にバネで巻取り付勢され
た吊り材を介して内障子を任意の高さ位置に保持するバ
ランサを収納し、バランサーを隠す低熱伝導材製のカバ
ー部材を、一方を上枠の室内形材に接続し、他方を室外
形材または押縁に接続して取付けてなることを特徴とす
る。
【0007】請求項3に係る上げ下げ窓付戸は、開口枠
内に戸体を開閉可能に設け、この戸体は上下枠および左
右縦枠からなる四周枠を戸体に一体もしくは別体で有
し、この四周枠内の上方に外障子を固定し、下方に内障
子を上げ下げ可能に設けた上げ下げ窓付戸であって、上
枠は金属製室外形材と金属製室内形材を低熱伝導材製の
断熱ブリッジを介して接合してなり、前記外障子の上部
は上枠に低熱伝導材製の押縁でガラスを固定して形成さ
れ、前記上枠内にバネで巻取り付勢された吊り材を介し
て内障子を任意の高さ位置に保持するバランサを収納
し、バランサーを隠す金属製のカバー部材を、一方を上
枠の室内形材に接続し、他方を押縁に接続して取付けて
なることを特徴とする。
【0008】請求項4に係る上げ下げ窓付戸は、開口枠
内に戸体を開閉可能に設け、この戸体は上下枠および左
右縦枠からなる四周枠を戸体に一体もしくは別体で有
し、この四周枠内の上方に外障子を固定し、下方に内障
子を上げ下げ可能に設けた上げ下げ窓付戸であって、上
枠は金属製室外形材と低熱伝導材製室内形材とを接合し
てなるか、または金属製室外形材と金属製室内形材を低
熱伝導材製の断熱ブリッジを介して接合すると共にその
室内形材の室内露出面に低熱伝導材製の断熱カバーを取
付けてなり、前記外障子の上部は上枠に低熱伝導材製の
押縁でガラスを固定して形成され、前記上枠内にバネで
巻取り付勢された吊り材を介して内障子を任意の高さ位
置に保持するバランサを収納し、バランサーを隠す低熱
伝導材製のカバー部材を、一方を上枠の室内形材に接続
し、他方を室外形材または押縁に接続して取付けてなる
ことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基いて詳述する。図1は本発明の実施の形態を
示す上げ下げ窓の室内側正面図、図2は図1のA−A線
断面において上枠内に開口部からバランサーを入れる状
態を説明する拡大断面図、図3は図1のB−B線断面
図、図4は図1のC−C線断面図、図5はバランサーの
取付構造を示す分解斜視図である。
【0010】図1、図3ないし図4において、1は建物
の開口部に取付けられる上げ下げ窓で、その窓枠である
四周枠2は上下枠(上枠と下枠)2a,2bおよび左右
の縦枠2c,2cを枠組みしてなる。この四周枠2内に
は、外障子3と内障子4が設けられ、その一方の障子
(外障子)3が固定障子とされ、他方の障子(内障子)
4が上げ下げ可能な可動障子とされている。外障子3は
四周枠2内の室外側上方に設けられ、内障子4は室内側
下方に上げ下げ可能に設けられている。
【0011】本実施の形態の上げ下げ窓1は断熱構造と
されている。四周枠2を構成する枠材すなわち上枠2
a、下枠2bおよび両縦枠2c,2cは、金属製例えば
アルミニウム合金製の室外形材2xと室内形材2yを低
熱伝導材例えば合成樹脂製の断熱ブリッジ2zを介して
結合してなる。
【0012】上枠2aは、バネ力で巻取り付勢された吊
部材6を介して可動障子である内障子4を任意の高さ位
置に保持する後述のバランサー5を内部に収納(収容)
し得るように中空に形成されていると共に、前記外障子
3の上部と上枠2aの室内面2gとの間、換言すれば上
枠2aの下面2fおよび室内面2gからなるコーナー部
には、図2に示すように、バランサー5を上枠2a内に
入れる(挿入する)ことが可能(出し入れ可能)な口径
の開口部7が長手方向に連続して形成されている。この
開口部7には、バランサー5を隠す後述のカバー部材8
が着脱可能に取付けられている。なお、図示例の上枠2
aの室外面2hは、室外形材2xに別体で設けられてい
るが、室外形材2xに一体形成されていてもよい。上枠
2aの見付け寸法は、最小限に抑えられている。
【0013】外障子3は、上枠2a、両縦枠2c,2c
および両縦枠2c,2c間に掛け渡された下框9により
区画された内側にガラス(例えば複層ガラス)10を装
着してなる。上枠2aおよび縦枠2cの室外形材2xに
は、ガラス10の室外側の上縁部と両側縁部を押えるガ
ラス押え部2m,2nがそれぞれ一体形成されていると
共に、ガラス10の室内側の上縁部と両側縁部を押える
押縁11,12がそれぞれ着脱可能に取付けられてい
る。
【0014】上部の押縁11は、低熱伝導材例えば合成
樹脂からなり、前記上枠2aの下面2fに係合されてい
る。側部の押縁12は、金属例えばアルミニウム合金か
らなり、縦枠2cの室外形材2xに合成樹脂製の取付枠
材13を介して取付けられている。
【0015】内障子4は、上框14、下框14bおよび
左右の縦框14c,14cからなる四周框14内に、ガ
ラス(例えば複層ガラス)10を装着してなる。四周框
14を構成する框材すなわち上框14a、下框14bお
よび両縦框14,14cは、金属製例えばアルミニウム
合金製の室外形材14xと室内形材14yを低熱伝導材
例えば合成樹脂製の断熱ブリッジ14zを介して結合し
てなる。
【0016】両縦枠2c,2cの対向部には、内障子4
を上下方向に移動可能に案内するための縦溝(ガイド
溝)15aを有する金属製例えばアルミニウム合金製の
縦溝部材15が取付けられている。この縦溝部材15
は、室内側を縦枠2cの室内形材2yに係合支持させ、
室外側を縦枠2cの室外形材2xに合成樹脂製の支持材
16を介して固定することにより、室外形材2xと室内
形材2yの冷熱橋にならないように取付けられている。
【0017】前記縦溝部材15の略上半分は、前記取付
枠材13に当接されている。また、縦溝部材15の略下
半分と縦枠2cの室外側ガラス押え部2nとの間には、
合成樹脂製の内側カバー部材17が掛け渡されており、
外気が縦溝部材15に直接接触しないように断熱性の向
上が図られている。なお、前記縦溝15aは、縦枠2c
の例えば室外形材2xと室内形材2yにリブを設けるこ
とにより縦枠2cに直接形成されていてもよい。
【0018】内障子4の両側下部例えば下框14bの両
端部には、前記縦溝15aにスライド可能に係合する下
部支持部材18が突設され、内障子4の両側上部例えば
上框14aの両端部には、縦溝15aにスライド可能に
係合する上部支持部材19が両側方へ出没可能に設けら
れている。上部支持部材19は、内障子4の上面部(上
框の上面部)には前記上部支持部材19を出没操作する
ための操作部20が設けられ、この操作部20により上
部支持部材19を両側部から没入させる(引込める)こ
とにより、内障子4を下部支持部材18を支点として室
内側に倒し、内障子3の室外面を容易に掃除できるよう
になっている。
【0019】前記下部支持部材18の先端部には、バラ
ンサー5から引き出した吊部材(例えばワイヤ)6の先
端に形成されたリング(図示省略)を引っ掛けるための
環状溝(引掛部)21が設けられている。内障子4の上
框14aにはクレセント22が設けられ、下框14bに
は室内側に突出した取っ手23が設けられている。ま
た、前記縦溝部材15の上端位置には、内障子4の上限
位置を規制するストッパー24が取付けられている。
【0020】前記バランサー5は、上枠2aと縦枠2c
の接合部付近の上枠2a内に収納配置されている。この
バランサー5は、図5にも示すように、室内外方向の軸
(操作軸)25を中心に回動して吊部材6を巻取る巻取
部26を有し、この巻取部26から吊部材6を直接下方
に引き出して縦溝15aに通し、下部支持部材18を介
して前記内障子4を保持している。換言すれば、吊部材
6が巻取部26から離れる点が、上方から見て縦枠2c
の縦溝15a内に位置されている(図4参照)。
【0021】バランサー5は、前記巻取部26および巻
取部26を巻取方向に付勢するバネ(ゼンマイバネ)2
7を収容するハウジング28を有し、このハウジング2
8の室内面には、巻取付勢力(バネ力)を調節するため
の調節部29が設けられている。巻取部26は、巻き始
めから巻き終わりまで吊部材6に一定の張力が作用する
ように漸次縮径した螺旋状の巻取溝(図示省略)が形成
されている。
【0022】前記調節部29は、前記軸25に取付けら
れた爪車30と、この爪車30の回転を止めるべく揺動
可能に軸支されバネ31により付勢された爪32とから
なるラチェット機構からなっている。軸25と爪32に
は工具例えばマイナスドライバーが係合する係合溝3
3,34が設けられ、軸25を反時計方向に回すことに
よりゼンマイバネ27を巻いて巻取付勢力を増大させる
ことができ、また、爪32をバネ31に抗して揺動させ
ることにより軸25を時計方向に間欠的に戻し(ゼンマ
イバネを緩め)て巻取付勢力を減少させることができる
ようになっている。
【0023】バランサー5を上枠2a内に収納した状態
で容易に取付固定するために、バランサー5を縦枠2c
に対して取付ける取付構造が採用されている。この場
合、上枠2aと縦枠2cの接合構造として、両縦枠2
c,2cの対向部に上枠2aを接合する縦通し接合構造
が採用されており、上枠2aの端部を接合するために縦
枠2cの内側面は、縦溝部材15等の突起部を切除する
ことにより平らに形成されている。この縦枠2cの平ら
な内側面には、バランサー5を取付けるためにスぺーサ
35を介してブラケット36が縦枠2cの外側からネジ
37で取付固定されている。
【0024】バランサー5のハウジング28の一側部に
は、縦長の取付板部28aが一体形成されたおり、この
取付板部28aには上側に引掛穴38が、下側に固定ネ
ジ39を通す孔40がそれぞれ形成されている。前記ブ
ラケット36には、引掛穴38を引掛けるための斜め上
向きの引掛部41が形成されていると共に、固定ネジ3
9を螺合するためのネジ孔42が形成されている。な
お、スぺーサ35およびブラケット36は、L字状に形
成すると共に、ブラケット36に引掛部41やネジ孔4
2を対称に形成すること等により、左右の縦枠2c、2
cに対して一種類で共通に使用できるようになってい
る。前記スぺーサ35は、縦枠2cの室外形材2xと室
内形材2yに跨って取付けられるので、冷熱橋とならな
いように低熱伝導材例えば合成樹脂により形成されてい
る。
【0025】前記上枠2aの開口部7は、前述のように
前記外障子3の上部と上枠2aの室内面2gとの間、す
なわち室内形材2yの室内面2gの下側から室外形材2
xの下面2fの室内側に跨って形成されていることによ
り、障子3,4の取付けの前後を問わずに、バランサー
5の取付けが独立して容易に行えると共に、バランサー
5の調節部29の調整を室内側から容易に行えるように
なっている。そして、上枠2aの開口部7には、この開
口部7を覆う室内面8aおよび下面8bを有する断面L
字状の金属製例えばアルミニウム合金製のカバー部材8
が、その一側縁部(一方)を上枠2aの室内形材2yの
室内面2g下縁部に係合接続し、且つ他側縁部(他方)
を前記上部押縁11に係合接続することにより着脱可能
に取付けられている。
【0026】以上の構成からなる上げ下げ窓1によれ
ば、上下枠2a,2bおよび左右縦枠2c,2cからな
る四周枠2内の上方に外障子3を固定し、下方に内障子
4を上げ下げ可能に設け、前記上枠2a内にバネ力で巻
取り付勢された吊部材6を介して前記内障子4を任意の
高さ位置に保持するためのバランサー5を収納配置する
ために、前記外障子3の上部と上枠2aの室内面2gと
の間に前記バランサー5を入れるための開口部7を形成
しているので、障子3,4の取付手順を問わずにバラン
サー5の取付けを随時行うことが可能となり、組立性な
いし施工性の向上が図れる。
【0027】また、バランサー5は、そのハウジング2
8の取付板部28aに形成された引掛穴38を縦枠2c
に設けられたブラケット36の引掛部41に引掛けて、
その取付板部28aをブラケット36に固定ネジ39で
固定するだけの簡単な作業で容易に取付けることができ
るので、組立性のより一層の向上が図れる。前記バラン
サー5には室内側に臨んで調節部29が設けられてお
り、この調節部29は上枠2aの開口部7からカバー部
材8を取外すことにより室内側に露出するため、調節作
業を容易に行うことができる。
【0028】また、上枠2aの開口部7には、これを覆
うカバー部材8が着脱可能に取付けられているため、上
枠2aの内部を覆い隠すことができ、また、カバー部材
8を取外してバランサー5の調整やメンテナンスを迅速
容易に行うことができる。このカバー部材8は、上枠2
aの室内形材2yと同じ金属製であり、その一側縁部が
室内形材2yに接続されるが、他側縁部が合成樹脂製の
上部押縁11に接続されるため、上枠2aの室内形材2
yと室外形材2xとの間の冷熱橋となることがなく、断
熱性を確保することができ、カバー部材8を含む上枠2
aの室内側の結露の発生を抑制ないし防止することがで
きる。
【0029】また、前記バランサー5は上枠2aと縦枠
2cの接合部付近の上枠2a内に収納配置され、このバ
ランサー5は室内外方向の軸25を中心に回動して前記
吊部材6を巻取る巻取部26を有し、この巻取部26か
ら吊部材6が直接下方へ引き出されて内障子(可動障
子)4を保持しているため、巻取部から引き出した吊部
材を滑車を介して下方へ導いている従来のものと異な
り、滑車が不要となり、滑車がない分、摩擦抵抗が約2
0%減少して内障子(可動障子)4の開閉力を小さくす
ることが可能となり、操作性の向上が図れると共に、幅
寸法の小さい上げ下げ窓を製作することが可能となる。
【0030】図6は本発明の実施の形態を示す上げ下げ
窓付ドアの室内側正面図である。この上げ下げ窓付ドア
(上げ下げ窓付戸)45は、建物の開口部に取付けられ
る開口枠であるドア枠46と、このドア枠46内にヒン
ジ47を介して開閉可能に設けられたドア本体(戸体)
48とを備え、このドア本体48に上げ下げ窓1が設け
られている。すなわち、ドア本体48は上げ下げ窓1の
窓枠を構成する上下枠2a,2bおよび左右の縦枠2
c,2cからなる四周枠2をドア本体48に一体もしく
は別代で有し、この四周枠2内の上方に外障子3を固定
し、下方に内障子4を上げ下げ可能に設けている。
【0031】なお、ドア本体48は框組構造であっても
よく、あるいはフラッシュドア構造であってもよい。ド
ア本体48に設けられた上げ下げ窓1は、前記実施の形
態のものと同じであるため、同一部分に同一符号を付し
て説明を省略する。このように構成された上げ下げ窓付
ドア45においても、前記実施の形態の上げ下げ窓と同
様の効果を奏することができる。
【0032】図7は本発明の他の実施の形態を示す上げ
下げ窓の縦断面図、図8は同上げ下げ窓の横断面図であ
る。本実施の形態の上げ下げ窓1においては、上枠2a
および下枠2bが金属製室外形材2xと金属製室内形材
2yを低熱伝導材製の断熱ブリッジ2zを介して接合す
ると共に、室内形材2yの室内露出面に低熱伝導材製の
断熱カバー50を取付けている。縦枠2cは、金属製室
外形材2xと低熱伝導材製室内形材2wを接合した複合
断熱構造とされている。内障子4の框材も、金属製室外
形材14xと低熱伝導材製室内形材14wを接合した複
合断熱構造とされている。
【0033】そして、上枠2aの開口部7には、低熱伝
導材製のカバー部材8が、一方を上枠の室内形材2yに
接続し、他方を押縁11に接続して取付けられている。
その他の構成は、前記実施の形態と同じであるため、同
一部分に同一符号を付して説明を省略する。本実施の形
態の上げ下げ窓においても、前記実施の形態と同様の効
果を奏することができる。また、本実施の形態の上げ下
げ窓をドア本体に組込むことにより、上げ下げ窓付ドア
を構成することができる。
【0034】なお、前記上枠2aは、金属製室外形材と
低熱伝導材製室内形材を接合した複合断熱構造とされて
いてもよい。また、低熱伝導材製のカバー部材8は、一
方を上枠の室内形材2yに接続し、他方を室外形材2x
に接続して取付けられいてもよい。
【0035】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、本発明(上げ下げ窓
付戸)は、ドアだけでなく、引戸等にも適用可能であ
る。
【0036】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な効果を奏することができる。
【0037】(1)請求項1に係る上げ下げ窓または請
求項3に係る上げ下げ窓付戸によれば、上下枠および左
右縦枠からなる四周枠内の上方に外障子を固定し、下方
に内障子を上げ下げ可能に設け、上枠は金属製室外形材
と金属製室内形材を低熱伝導材製の断熱ブリッジを介し
て接合してなり、前記外障子の上部は上枠に低熱伝導材
製の押縁でガラスを固定して形成され、前記上枠内にバ
ネで巻取り付勢された吊り材を介して内障子を任意の高
さ位置に保持するバランサを収納し、バランサーを隠す
金属製のカバー部材を、一方を上枠の室内形材に接続
し、他方を押縁に接続して取付けているため、上枠のカ
バー部材が冷熱橋となるのを防止でき、結露の発生を抑
制することができる。
【0038】(2)請求項2に係る上げ下げ窓または請
求項4に係る上げ下げ窓付戸によれば、上下枠および左
右縦枠からなる四周枠内の上方に外障子を固定し、下方
に内障子と上げ下げ可能に設け、上枠は金属製室外形材
と低熱伝導材製室内形材とを接合してなるか、または金
属製室外形材と金属製室内形材を低熱伝導材製の断熱ブ
リッジを介して接合すると共にその室内形材の室内露出
面に低熱伝導材製の断熱カバーを取付けてなり、前記外
障子の上部は上枠に低熱伝導材製の押縁でガラスを固定
して形成され、前記上枠内にバネで巻取り付勢された吊
り材を介して内障子を任意の高さ位置に保持するバラン
サを収納し、バランサーを隠す低熱伝導材製のカバー部
材を、一方を上枠の室内形材に接続し、他方を室外形材
または押縁に接続して取付けているため、上枠のカバー
部材が冷熱橋となるのを防止でき、結露の発生を抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す上げ下げ窓の室内側
正面図である。
【図2】図1のA−A線断面において上枠内に開口部か
らバランサーを入れる状態を説明する拡大断面図であ
る。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】バランサーの取付構造を示す分解斜視図であ
る。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す上げ下げ窓付ド
アの室内側正面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す上げ下げ窓の縦
断面図である。
【図8】同上げ下げ窓の横断面図である。
【符号の説明】
1 上げ下げ窓 2 四周枠 2a 上枠 2b 下枠 2c 縦枠 3 外障子(固定障子) 4 内障子(可動障子) 5 バランサー 6 吊部材 7 開口部 8 カバー部材 10 ガラス 11 押縁 45 上げ下げ窓付ドア(上げ下げ窓付戸) 46 ドア枠(開口枠) 48 ドア本体(戸体)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下枠および左右縦枠からなる四周枠内
    の上方に外障子を固定し、下方に内障子を上げ下げ可能
    に設け、上枠は金属製室外形材と金属製室内形材を低熱
    伝導材製の断熱ブリッジを介して接合してなり、前記外
    障子の上部は上枠に低熱伝導材製の押縁でガラスを固定
    して形成され、前記上枠内にバネで巻取り付勢された吊
    り材を介して内障子を任意の高さ位置に保持するバラン
    サを収納し、バランサーを隠す金属製のカバー部材を、
    一方を上枠の室内形材に接続し、他方を押縁に接続して
    取付けてなることを特徴とする上げ下げ窓。
  2. 【請求項2】 上下枠および左右縦枠からなる四周枠内
    の上方に外障子を固定し、下方に内障子と上げ下げ可能
    に設け、上枠は金属製室外形材と低熱伝導材製室内形材
    とを接合してなるか、または金属製室外形材と金属製室
    内形材を低熱伝導材製の断熱ブリッジを介して接合する
    と共にその室内形材の室内露出面に低熱伝導材製の断熱
    カバーを取付けてなり、前記外障子の上部は上枠に低熱
    伝導材製の押縁でガラスを固定して形成され、前記上枠
    内にバネで巻取り付勢された吊り材を介して内障子を任
    意の高さ位置に保持するバランサを収納し、バランサー
    を隠す低熱伝導材製のカバー部材を、一方を上枠の室内
    形材に接続し、他方を室外形材または押縁に接続して取
    付けてなることを特徴とする上げ下げ窓。
  3. 【請求項3】 開口枠内に戸体を開閉可能に設け、この
    戸体は上下枠および左右縦枠からなる四周枠を戸体に一
    体もしくは別体で有し、この四周枠内の上方に外障子を
    固定し、下方に内障子を上げ下げ可能に設けた上げ下げ
    窓付戸であって、上枠は金属製室外形材と金属製室内形
    材を低熱伝導材製の断熱ブリッジを介して接合してな
    り、前記外障子の上部は上枠に低熱伝導材製の押縁でガ
    ラスを固定して形成され、前記上枠内にバネで巻取り付
    勢された吊り材を介して内障子を任意の高さ位置に保持
    するバランサを収納し、バランサーを隠す金属製のカバ
    ー部材を、一方を上枠の室内形材に接続し、他方を押縁
    に接続して取付けてなることを特徴とする上げ下げ窓付
    戸。
  4. 【請求項4】 開口枠内に戸体を開閉可能に設け、この
    戸体は上下枠および左右縦枠からなる四周枠を戸体に一
    体もしくは別体で有し、この四周枠内の上方に外障子を
    固定し、下方に内障子を上げ下げ可能に設けた上げ下げ
    窓付戸であって、上枠は金属製室外形材と低熱伝導材製
    室内形材とを接合してなるか、または金属製室外形材と
    金属製室内形材を低熱伝導材製の断熱ブリッジを介して
    接合すると共にその室内形材の室内露出面に低熱伝導材
    製の断熱カバーを取付けてなり、前記外障子の上部は上
    枠に低熱伝導材製の押縁でガラスを固定して形成され、
    前記上枠内にバネで巻取り付勢された吊り材を介して内
    障子を任意の高さ位置に保持するバランサを収納し、バ
    ランサーを隠す低熱伝導材製のカバー部材を、一方を上
    枠の室内形材に接続し、他方を室外形材または押縁に接
    続して取付けてなることを特徴とする上げ下げ窓付戸。
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