JP2571182Y2 - 蝶 番 - Google Patents

蝶 番

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JP2571182Y2
JP2571182Y2 JP5179092U JP5179092U JP2571182Y2 JP 2571182 Y2 JP2571182 Y2 JP 2571182Y2 JP 5179092 U JP5179092 U JP 5179092U JP 5179092 U JP5179092 U JP 5179092U JP 2571182 Y2 JP2571182 Y2 JP 2571182Y2
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thrust
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彰 大橋
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シヤチハタ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、蓋と底を開閉可能にす
る蝶番に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の蝶番にはコイルバネの中心
に軸を通しコイルバネの一端を蓋に、他端を底に当接さ
せ蓋と底が開く方向にコイルバネを作用させている。こ
の時、コイルバネのセット方法は、蓋の端面及び、底の
端面で行なわれている。従って、こうした蝶番の組立て
時には、蓋・底・コイルバネが分離されており、たと
え、コイルバネの中に軸を挿入し、この軸を底又は、蓋
に仮に嵌合固定したとしても蓋又は底が取り付けられて
いないために組立途中品としてコイルバネが邪魔になり
取扱いにくいばかりか、一部品でコイルバネの固定が出
来ない。また、この種の蝶番は、コイルバネが外面に露
呈しているため外観を損なう結果となっていた。更に、
外観の体裁を整えようとすれば、組立時に邪魔になり、
一部品が必要となる。また、こうしたコイルバネを附設
した場合、蓋を閉ざす方法が必要となる。この方法に
は、蓋や底の前面に設けられたロック機構があるが余分
なスペースや外観のデザイン規制を受ける。よって、ロ
ック機構を設けた蝶番部分を提供するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】従来の改良目的は、
前述の通りコイルバネが組立時に取扱いにくく、一部品
でコイルバネの固定が不可能であり、外観にコイルバネ
が露呈し、蓋をロックする機構のために余分なスペース
を設け容器等が大きくなる点にある。よって、コイルバ
ネを覆い隠す様な溝付の筒状体によってコイルバネの組
立(附設)を容易にし、一部品でコイルバネの固定を行
い、更に外観的にもコイルバネが露呈せず、ロック機構
を有する蝶番を提供するものである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】蓋と底とコイルバネを
設け、蓋10と底9を開閉可能にする蝶番において、蓋
10と底9を開く方向に附設したコイルバネ5aと前記
蓋10と前記底9を閉じる方向に附設したコイルバネ5
bを覆い隠す、中空筒状体1a,1bには、一端に中空
筒状体1の軸線に対し垂直方向に半円周溝3を設け、他
端に中空筒状体1の軸線に対し垂直方向に半円周溝3よ
り長い長円周溝4を設け、前記半円周溝3と前記長円周
溝4のそれぞれ一端は半円周溝3を設けた中空筒状体1
端面より長円周溝4まで伸びたスラスト溝2により連通
され、半円周溝3の他端には、軸線に平行なスラスト凹
8が設けられ、前記中空筒状体1bのスラスト溝開口端
11b側にはコイルバネ5bと嵌合する押圧部材20を
設けたことを特徴とする蝶番である。
【0005】
【作用】スラスト溝2にコイルバネ5の両端を挿入しコ
イルバネ5を中空筒状体1に誘導挿入する。次に、スラ
スト溝2開口側のコイルバネ5端面を軸線に沿って押す
と短支端7を半円周溝3に誘導し、この状態で長支端6
に回動力を加えると中空筒状体1中でコイルバネ5が回
転し、スラスト凹8の位置まで短支端7が移動すると、
初期の軸線に沿って押圧した力を保持しながら回動して
いるため、この押圧力の反動でスラスト凹8に誘導され
短支端7が固定される。すると、コイルバネ5a・5b
がセットされた状態となる。次に、長支端6は、蓋10
の固定部16に当接され、蓋10と底9を開く方向にコ
イルバネ5aが附設されている。コイルバネ5bは、ホ
ルダー21の中心を通り左右に揺動自在に設けた押圧部
材20と嵌合しており、前記蓋10を閉じる方向に附設
されている。ここで、常時はコイルバネ5aより強い力
でコイルバネ5bが蓋10を閉じる方向に設けられてい
る為、蓋10を開けるためには、押圧部材20を押し、
スラスト凹8に固定支持された短支端7を半円周溝3に
導く。するとコイルバネ5bは、ねじれて蓋10を閉じ
る方向に作用しているため、前記半円周溝3bに導けば
この反動で、短支端7bを半円周溝3b内をスラスト溝
方向に移動させる。
【0006】すると、コイルバネ5bの蓋10を閉じる
方向に作用する力は解除されコイルバネ5aの蓋10を
開ける方向の力が作用し蓋10が開く。コイルバネ5b
は、短支端7bが固定支持されていない為、蓋10が開
くと一緒に中空筒状体1bの中を回動し、自由な長支端
6bと短支端7bがスラスト溝2bに誘導される。コイ
ルバネ5は、半円周溝3、長円周溝4により軸線L方向
に圧縮された状態となっているため、前記スラスト溝の
位置にすると短支端7bはスラスト溝開口部11の方向
に誘導される。こうして、蓋10は開いた状態を維持す
る。次に、蓋10を閉じる場合には、再度押圧部材20
を軸線L方向に圧縮させ、スラスト溝2bから半円周溝
3bに短支端7bを誘導し中空筒状体1bの中を蓋10
と共に回動し、短支端7bが押圧部材20に嵌合されて
いるので押圧部材20を閉じる方向と同方向に回動させ
るとコイルバネ5bをねじりながら短支端7bをスラス
ト凹8に誘導し固定する。
【0007】
【実施例】次に、本考案の実施例について、第1図、第
2図、第3図、第4図、第5図、第6図、第7図、第8
図、第9図、第10図、第11図、第12図、第13
図、第14図により詳細に説明する。1は、中空筒状体
であり、底9の一側面に前記中空筒状体1が2箇所設け
てある。中空筒状体1aは、スラスト溝2aが前面に、
中空筒状体1bはスラスト溝2bが背面に位置してい
る。前記中空筒状体1には中心線に対し垂直に半円周溝
3と長円周溝4が両端近傍にそれぞれ設けられている。
前記半円周溝3は、スラスト溝開口部11に設けられて
おり、半円周溝3の一端がスラスト溝2と連通してお
り、他端は閉塞端12となっており中心線に対し平行に
スラスト凹8が設けられている。次に前記長円周溝4
は、スラスト溝閉塞部13で前記長円周溝4の一端とス
ラスト溝2に連通しており、前記長円周溝4の他端は閉
塞端18となっている。ここで、前記半円周溝3につい
て、スラスト溝2からの角度θは、90°≦θ≦270
°である。
【0008】前記長円周溝4について、スラスト溝2か
らの角度βは、180°≦β<360°である。こうし
た、中空筒状体1a・1bが連結部14を間に配してい
る。中空筒状体1bは、前記のごとく内部にコイルバネ
5bを設け、コイルバネ5bの短支端7b側と押圧部材
20が圧入嵌合されており、スラスト溝開口部11bに
設けられたねじ部とねじ嵌合するホルダー21により前
記押圧部材20とコイルバネ5bがセットされる。5
は、コイルバネであり、両端の座の部分に長支端6と短
支端7を有している。コイルバネ5a・5bは、中空筒
状体1a・1bの内部に設けられている。前記長支端6
と前記短支端7は、中心線と平行な同一平面上にある。
10は、蓋であり、一側面に連結部14を設け、更に連
結部14には凸部15を設け中空筒状体1の中空孔と回
転可能に嵌合している。特に、前記中空筒状体1は、底
9又は蓋10のどちらに設けられていてもよい。また、
前記連結部14は、中空筒状体1に相対する側に設けら
れることとなる。
【0009】組み付け方法は、まず中心線に対し平行な
同一平面上に設けられた長支端6、短支端7を有するコ
イルバネ5を中空筒状体1に挿入する。(中空筒状体1
aを例にしている。)この時、長支端6をスラスト溝2
の位置に合わせ軸線方向にスライドさせる。すると、ス
ラスト溝閉塞部13に長支端6が当接し、短支端7は半
円周溝3の軸線方向で手前の位置に位置している。(第
5図・第6図・第7図)次に、スラスト溝開口部11の
方向からコイルバネ5の短支端7を押圧すると短支端7
は、半円周溝3の位置に位置し、この状態で長支端6に
回動力を加えると、短支端7は、半円周溝3の中に弾発
力を保持しながら誘導されることになる。(第8図・第
9図・第10図)こうして、短支端7がスラスト凹8の
位置に位置すると、前記弾発力によりスラスト凹8に短
支端7が誘導され固定されている。(第11図・第12
図・第13図)以上のように、コイルバネ5が附設され
てはいるが、第13図の状態は全くねじれが働いていな
い状態である。また、コイルバネ5bは、押圧部材20
が圧入嵌合されているので押圧部材20と共に、上記組
み付け時に動くこととなる。
【0010】次に、蓋10の一側面に設けられた連結部
14の両側面に一対に設けられた凸部15を中空筒状体
1の中空孔17に回転可能に嵌合し、この時、長支端6
を連結部14の近傍に設けた一対の固定部16の内面に
当接固定する。すると、こうした蝶番を使用すると、蓋
10と底9を閉じた状態では、開く方向に力が働きコイ
ルバネ5aがねじれた状態となる。また、蓋10を閉じ
た状態を保つには、コイルバネ5bが押圧部材20と共
に蓋10を閉じる方向に作用するようにセットされるこ
ととなり、更にコイルバネ5aのねじれ力は、5a<5
bとなる為長支端6bと蓋10の取付部と当接するため
蓋10は閉じた状態となる。ここで、ロツク機構は蓋1
0と底9が閉じた状態で保持出来ればよく、特にその機
構は問わない。こうした蝶番は、化粧品容器・オーディ
オケースなど外観重視の容器に対して有効である。更
に、従来仕掛品として取り扱う場合には、蓋10と底9
となるので蓋10とバネ部材、及び、底とバネ部材が組
み付けられた状態では扱い難いものとなる。しかし、本
考案の場合、中空筒状体1でコイルバネ5が固定できる
ので、容器に利用した場合扱いやすいものとなる。
【0011】
【効果】以上の構成であるので、以下の効果が得られ
る。 中空筒状体1の中に、コイルバネ5を配し固定した
為、外観上コイルバネ5が露呈することがない。 中空筒状体1の中に、コイルバネ5を固定した為、仕
掛品として単独で扱いやすく、組み付けやすい。 スラスト溝2、半円周溝3、長円周溝4、及びスラス
ト凹8を中空筒状体1に設けたため一部品でコイルバネ
5を固定することが出来る。 コイルバネ5a、5bを蓋10に対しそれぞれ異なっ
た方向に作用させるため蓋10の開閉が自在に行なえ、
また、ロック機構を蝶番に取り入れることが出来、余分
なスペースを必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の使用状態斜視図
【図2】本考案の実施例の中空筒状体1a部分の分解斜
視図
【図3】本考案の実施例の中空筒状体1a部分の組立斜
視図
【図4】本考案の実施例の中空筒状体1b部分の分解斜
視図
【図5】本考案の実施例の初期組み付け状態正面説明図
【図6】本考案の実施例の初期組み付け状態右側面説明
【図7】本考案の実施例の初期組み付け状態左側面説明
【図8】本考案の実施例の中間組み付け状態正面説明図
【図9】本考案の実施例の中間組み付け状態右側面説明
【図10】本考案の実施例の中間組み付け状態左側面説
明図
【図11】本考案の実施例の組み付け完了状態正面説明
【図12】本考案の実施例の組み付け完了状態右側面説
明図
【図13】本考案の実施例の組み付け完了状態左側面説
明図
【図14】本考案の実施例の蓋斜視図
【符号の説明】
1 中空筒状体 2 スラスト溝 3 半円周溝 4 長円周溝 5 コイルバネ 6 長支端 7 短支端 8 スラスト凹 9 底 10 蓋 11 スラスト溝開口部 12 閉塞端 13 スラスト溝閉塞部 14 連結部 15 凸部 16 固定部 17 中空孔 18 閉塞端 20 押圧部材 21 ホルダー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋と底とコイルバネを設け、蓋10と底
    9を開閉可能にする蝶番において、蓋10と底9を開く
    方向に附設したコイルバネ5aと前記蓋10と前記底9
    閉じる方向に附設したコイルバネ5bを覆い隠す、中
    空筒状体1a,1bには、一端に中空筒状体1の軸線に
    対し垂直方向に半円周溝3を設け、他端に中空筒状体1
    の軸線に対し垂直方向に半円周溝3より長い長円周溝4
    を設け、前記半円周溝3と前記長円周溝4のそれぞれ一
    端は半円周溝3を設けた中空筒状体1端面より長円周溝
    4まで伸びたスラスト溝2により連通され、半円周溝3
    の他端には、軸線に平行なスラスト凹8が設けられ、前
    記中空筒状体1bのスラスト溝開口端11b側にはコイ
    ルバネ5bと嵌合する押圧部材20を設けたことを特徴
    とする蝶番。
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