JP2605572B2 - 脚 立 - Google Patents

脚 立

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JP2605572B2
JP2605572B2 JP5027478A JP2747893A JP2605572B2 JP 2605572 B2 JP2605572 B2 JP 2605572B2 JP 5027478 A JP5027478 A JP 5027478A JP 2747893 A JP2747893 A JP 2747893A JP 2605572 B2 JP2605572 B2 JP 2605572B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脚立に関し、より特定
的には、前支脚および後支脚をヒンジによって開閉自在
にした脚立に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、実開平3−46700号公報に
示された従来の脚立のヒンジ付近を示す分解斜視図であ
る。この脚立は、左右一対の前支脚101、左右一対の
後支脚102並びに前支脚101および後支脚102を
開閉自在に連結する左右一対のヒンジ103を備える
(なお、図9においては右側部分のみを図示する)。左
右一対の前支脚101は、互いにほぼ平行に配置され
る。また、左右一対の後支脚102も同様に、互いにほ
ぼ平行に配置される。開却方向130前方の前支脚10
1および開却方向130後方の後支脚102は、いずれ
もアルミニウム等による押出形材によって形成されてい
る。
【0003】ヒンジ103は、ハウジング105,10
6、リベット104および蓋115等を含む。前支脚1
01の上端部は、ヒンジ103のハウジング106に固
定的に支持される。後支脚102の上端部は、ハウジン
グ105に固定的に支持される。一方のハウジング10
5は、ABS等の樹脂で略有底円筒状に一体成形されて
おり、筒状の環状部109、環状部109のほぼ中央に
形成される軸受110、一対のストッパー片111およ
び一対の孔132等を有する。環状部109の縁部に
は、滑り面133が形成される。軸受110には、リベ
ット104を挿通させるための挿通孔134が形成され
る。一対のストッパー片111は、環状部109の対向
箇所から軸受110に達する直線上の位置に配置され
る。ストッパー片111を補強するため、ストッパー片
111の裏面にリブが形成されている。一対の孔132
は、環状部109の対向箇所から軸受110に達する直
線上の位置に配置される。
【0004】他方のハウジング106は、ハウジング1
05と略同一にABS等の樹脂で一体成形されており、
環状部112、軸受113および一対のストッパー片1
14等を有する。環状部112の縁部には、ハウジング
105の滑り面133と当接されるとともに、滑り面1
33と摺動する滑り面135が形成される。軸受113
には、軸受110の挿通孔134と連通し、リベット1
04を挿通させるための挿通孔136が形成される。ス
トッパー片114は、ストッパー片111と相互に係止
可能な位置に配置される。
【0005】リベット104は、ハウジング106の挿
通孔136およびハウジング105の挿通孔134を挿
通し、そのリベット104の先端部がかしめられる。こ
れによって、各滑り面133,135の相互間に当接力
が働くとともに、各滑り面133,135が相互に摺動
する。そのため、ハウジング105およびハウジング1
06は、リベット104を中心軸として回動するように
連結される。蓋115には、一対の係止爪137が形成
される。係止爪137は、ハウジング105の孔132
にスナップ式に係合される。これによって、蓋115が
ハウジング105の外側に取り付けられる。このように
構成された脚立では、ヒンジ103のリベット104を
中心軸として前支脚101,後支脚102を開閉自在に
することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の脚立で
は、ヒンジの両ハウジング105,106をリベット1
04でかしめて止めているので、両ハウジング105,
106の滑り面133,135間の当接力が弱い。この
ため、両滑り面133,135間の制動力が弱い。ま
た、両滑り面133,135を摺動させているので、両
滑り面133,135が短期間で摩耗する。このため、
滑り面133,135間の制動力が短期間で働かなくな
ってしまう。したがって、従来の脚立では、前支脚10
1および後支脚102がリベット104を中心軸として
わずかな力で開閉するため、使用者の意に反して急激に
閉じる場合があった。その結果、前支脚101および後
支脚102間に指等を挟む等の危険性が大きかった。
【0007】本発明は、上述の技術的課題を解決し、安
全性を向上させた脚立を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の技術的課題を解決
するために本発明は以下の構成をとる。請求項1の発明
に係る脚立は、互いにほぼ平行に配置される左右一対の
前支脚と、互いにほぼ平行に配置される左右一対の後支
脚と、各前支脚および各後支脚を開閉自在に連結する左
右一対のヒンジとを備えるものであって、各前記ヒンジ
は、前支脚を固定的に支持する第1のハウジングと、後
支脚を固定的に支持する第2のハウジングと、第1およ
び第2のハウジングを連結するとともに、第1および第
2のハウジングを相互に回動自在に軸支する結合部材
と、第1および第2のハウジングのいずれか一方に固定
的に設けられ、このいずれか一方のハウジングと一体的
にかつ結合部材を中心軸として回動する摺動部材と、第
1および第2のハウジングのいずれか他方に固定的に設
けられ、このいずれか他方のハウジングと一体的にかつ
結合部材を中心軸として回動し、バネ力で摺動部材に当
接する板バネとを含み、前支脚と前記後支脚との開閉時
において、摺動部材がいずれか一方のハウジングと一体
的に回動することによって摺動部材および板バネが相互
に圧接摺動することを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の脚立においては、摺動部材は、第1
および第2のハウジングのいずれか一方に固定的に設け
られ、このいずれか一方のハウジングと一体的にかつ結
合部材を中心軸として回動する。板バネは、第1および
第2のハウジングのいずれか他方に固定的に設けられて
このいずれか他方のハウジングと一体的にかつ結合部材
を中心軸として回動し、バネ力で摺動部材に当接する。
前支脚と後支脚との開閉時において、摺動部材がいずれ
か一方のハウジングと一体的に回動することによって摺
動部材および板バネが圧接摺動する。これによって、摺
動部材および板バネ間に制動力が働く。また、第1およ
び第2のハウジング間に所定の制動力が働く。結合部材
は、第1および第2のハウジングを連結するとともに、
第1および第2のハウジングを相互に回動自在に軸支す
る。また、第1のハウジングは前支脚の上端部または上
端部および下端部の間の部分を固定的に支持し、第2の
ハウジングは後支脚の上端部または上端部および下端部
の間の部分を固定的に支持する。したがって、ヒンジの
結合部材を中心軸として開脚および閉脚する前支脚およ
び後支脚間に所定の制動力が働く。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の一実施例の脚立のヒンジ付近の構
成を示す分解斜視図であり、図2は図1に示す脚立の開
脚時における全体の構成を示す斜視図であり、図3は図
2に示す脚立の閉脚時の右側面図である。
【0011】この実施例に係る脚立は、左右一対の前支
脚2,4、左右一対の後支脚6,8並びに前支脚2,4
および後支脚6,8を開閉自在に連結する左右一対のヒ
ンジ10,12を備える(なお、図1においては右側部
分のみを図示する)。前支脚2,4間には、図2に示す
ように、所定長の横桟14,16が横設される。横桟1
4,16は、ネジ18によって前支脚2,4にネジ止め
される。これによって、前支脚2,4は、互いにほぼ平
行に配置される。なお、ネジ止め後には、ネジ18の挿
入されるネジ穴は、キャップ20によって封印される。
前支脚2,4の対向面側には、所定長のスライド溝22
が形成される。
【0012】左右一対の後支脚6,8間には、所定長の
踏台24,26が横設される。踏台24の左右両側面の
端部には、係合突起28が設けられる。係合突起28
は、ネジ30によって後支脚6,8にネジ止めされる。
踏台26の左右両側面の一端部には、係合突起32が設
けられる。踏台26の左右両側面の他端部には、係合突
起34が設けられる。係合突起32は、ネジ38によっ
て後支脚6,8にネジ止めされる。係合突起34は、移
動自在に前支脚2,4のスライド溝22内に嵌合されて
いる。これによって、後支脚6,8は、互いにほぼ平行
に配置される。なお、踏台24は、係合突起28回りに
回動自在である。また、踏台26は係合突起32回りに
回動自在であり、踏台26の係合突起34はスライド溝
22の上死点および下死点間をスライドする。
【0013】踏台24および踏台26の左右両側面間に
は、ハンガーリンク36が設けられる。これによって、
踏台24,26は一体的に係合突起28,32回りを回
動する。一方の前支脚2の上端部とヒンジ10の第1の
ハウジングとしてのハウジング40とは、ネジ42によ
って一体的に固着される。他方の前支脚4の上端部とヒ
ンジ12の第2のハウジングとしてのハウジング44と
は、ネジ42によって一体的に固着される。一方の後支
脚6の上端部とヒンジ10のハウジング44とは、ネジ
46によって一体的に固着される。他方の後支脚8の上
端部とヒンジ12のハウジング40とは、ネジ46によ
って一体的に固着される。ネジ30,38,46のネジ
止めが終わると、後支脚6,8の溝48に支脚カバー5
0が填められる。
【0014】図4はヒンジ10,12の断面図であり、
図5はヒンジ10,12を分解した場合のハウジング4
0の平面図であり、図6はヒンジ10,12を分解した
場合のハウジング44の平面図である。各ヒンジ10,
12は、ハウジング40,44、結合部材としてのボル
ト52およびナット54、摺動部材としてのカム部材5
1および板バネ53等を含む。なお、カム部材51およ
び板バネ53は、バネ力調整手段としての機能も果た
す。
【0015】一方のハウジング40の内面には、略円柱
状の凹部74が形成される。凹部74のほぼ中央には、
ボルト52を挿通させるための挿通孔78が形成され
る。凹部74には、凹部74の周縁から挿通孔78付近
まで延びる一対のストッパー片55が設けられる。各ス
トッパー片55は、ボルト52を中心軸とするハウジン
グ40の回動方向に所定の角度間隔(例えば、180度
間隔)をあけて配置される。なお、各ストッパー片55
間に間隔があけられているのは、カム部材51の一部分
が凹部74の挿通孔78付近に進入するのを許容するた
めである。各ストッパー片55のハウジング44と対向
する側の端面は、凹部74の周縁40aよりも高く、す
なわちハウジング44側に突出する高さに形成される。
各ストッパー片55の背面には、補強用のリブが形成さ
れる。
【0016】各ストッパー片55で略2分割される凹部
74の一方の周縁には、バネ受座56が設けられる。各
バネ受座56には、板バネ53の両端を固定的に支持す
るための一対の溝状の板バネ受57が設けられる。板バ
ネ53は、略細長平板状に形成される。板バネ53は、
各板バネ受57に嵌合され、バネ受座56に固定的に支
持される。板バネ53の長手方向のほぼ中央には、ボル
ト52の中心軸から見て外方に湾曲する断面略円弧状の
凹部58が設けられる。
【0017】他方のハウジング44の背面および内面に
は、円柱状の凹部62,64がそれぞれ形成される。凹
部62のほぼ中央には、略円柱状の軸受66が形成され
る。軸受66には、ボルト52を挿通させるための挿通
孔68が形成される。凹部64には、凹部64の周縁4
4aから軸受66まで延びる一対のストッパー片67が
設けられる。各ストッパー片67は、ボルト52を中心
軸とするハウジング44の回動方向と所定の角度間隔
(例えば、180度間隔)をあけて配置される。なお、
前支脚2,4および後支脚6,8の全開時にのみハウジ
ング44のストッパー片67と凹部64に進入したハウ
ジング40のストッパー片55とを当接するようにする
ため、ストッパー片67のボルト52を中心軸とする配
置位置は、ストッパー片55のボルト52を中心軸とす
る配置位置と所定の角度(例えば、40度)ずらされて
いる。各ストッパー片67の背面には、補強用のリブが
形成される。また、各ストッパー片67のハウジング4
0と対向する側の端面は、板バネ53およびバネ受座5
6に当たらないようにするため、凹部64の周縁44a
とほぼ等しい高さに形成される。凹部62の外周近傍で
あって、挿通孔68を中心としてほぼ180度対向する
位置には、一対の孔70が形成される。また、各ストッ
パー片67で略2分割される凹部64の一方には、カム
部材51をハウジング44に固着するため、一対のネジ
孔69が形成される。
【0018】カム部材51は、カム部91と台座部92
とを備える。カム部91は、一方の周縁が略台形状に、
他方の周縁がボルト79を取り囲む略半円状に形成され
る。台座部92は、カム部91の略半円状の周縁に連接
する略扇状に形成される。カム部91の略台形状の周縁
の一方の角部には、板バネ53の凹部58と適合する形
状を有し、かつ板バネ53と当接する円弧部95が形成
される。また、カム部91には、円弧部95に連接する
平坦部96が形成されている。この平坦部96は、前支
脚2,4および後支脚6,8の全閉時にのみ板バネ53
と当接するようにするため、カム部91の略台形状の周
縁の他方の角部にむけ低くなるように傾斜している。カ
ム部材51の回動中心となるカム部91には、ハウジン
グ44の挿通孔68に連通し、ボルト52を挿通させる
ための挿通孔79が設けられる。カム部材51の台座部
92には、2つのボルト93を挿通するための一対の挿
通孔94が形成される。この挿通孔94にボルト93を
挿通し、ハウジング44のネジ孔69にボルト93を螺
着することにより、カム部材51はハウジング44の凹
部64の底面に固着される。したがって、カム部材51
は、ハウジング44と一体的にボルト52を中心軸とし
て回動する。カム部材51のハウジング40と対向する
側の端面は、板バネ53にカム部91の円弧部95また
は平坦部96を当接させるため、凹部64の周縁44a
よりも高く、すなわちハウジング40側に突出する高さ
に形成される。
【0019】ハウジング40の板バネ受57に板バネ5
3を嵌合固定し、ハウジング44にカム部材51を固着
した状態で、ハウジング40とハウジング44の内面同
士を合わせ、カム部材51の円弧部95を板バネ53に
当接させる。また、ボルト52をハウジング40の挿通
孔78、カム部材51の挿通孔79およびハウジング4
4の挿通孔68に挿通し、ボルト52の先端突出部をナ
ット54で締め付ける。板バネ53は、ハウジング40
に固定されている。したがって、板バネ53は、ハウジ
ング40と一体的にかつボルト52を中心軸として回動
する。また、カム部材51は、ハウジング44に固定さ
れている。したがって、カム部材51は、ハウジング4
4と一体的にかつボルト52を中心軸として回動する。
キャップ84には、一対の係止爪86が形成される。係
止爪86は、ハウジング44の孔70にスナップ式に係
合される。これによって、キャップ84がハウジング4
4の外側に取り付けられる。その結果、ボルト52等の
露出を防止することができる。
【0020】上記のように、カム部材51はハウジング
44に固定的に設けられており、板バネ53はハウジン
グ40に固定的に設けられいる。また、カム部材51
は、板バネに当接している。したがって、ハウジング4
0およびハウジング44間にボルト52回りの力を加え
ると、この力はカム部材51および板バネ53間に働
く。このため、カム部材51および板バネ53は、ボル
ト52を中心軸として相互に圧接摺動しながら回転移動
する。したがって、ハウジング40およびハウジング4
4は、ボルト52を中心軸として回動するように連結さ
れる。また、前支脚2,4はハウジング40に固定さ
れ、後支脚6,8はハウジング44に固定されている。
したがって、ヒンジ10,12のボルト52を中心軸と
して前支脚2,4および後支脚6,8を開閉自在にする
ことができる。
【0021】図3に示す閉脚状態から図2に示す開脚状
態にする場合、前支脚2,4の一方と後支脚6,8の一
方を持ち、離反方向に力を加えると、ヒンジ10,12
のボルト52を中心軸として前支脚2,4および後支脚
6,8が開脚する。前支脚2,4および後支脚6,8の
開脚に伴って、踏台26の係合突起34は、スライド溝
22の上死点から下死点までスライドし、停止する。し
たがって、踏台26は係合突起32回りに回転し、係合
突起34の停止に伴ってその上面を水平にして止まる。
また、踏台24は、踏台26の回転に伴って係合突起2
8回りに回転し、踏台26の停止に伴ってその上面を水
平にして止まる。なお、前支脚2,4および後支脚6,
8の全開時では、ハウジング40のストッパー片55と
ハウジング44のストッパー片67とが当接する。した
がって、係合突起34のスライド溝22の下死点への当
接のほか、ストッパー片55およびストッパー片67の
当接によっても、前支脚2,4および後支脚6,8のこ
れ以上の開脚が抑止される。そのため、開脚抑止時の負
荷がスライド溝22およびストッパー片55,67で分
担されて軽減される。
【0022】図2に示す開脚状態から図3に示す閉脚状
態にする場合、前支脚2,4の一方と後支脚6,8の一
方を持ち、近接方向に力を加えると、ヒンジ10,12
のボルト52を中心軸として前支脚2,4および後支脚
6,8が閉脚する。前支脚2,4および後支脚6,8の
閉脚に伴って、踏台26の係合突起34は、スライド溝
22の下死点から上死点までスライドし、停止する。し
たがって、踏台26は係合突起32回りに回転し、係合
突起34の停止に伴ってその上面を後支脚6,8と平行
にして止まる。また、踏台24は、踏台26の回転に伴
って係合突起28回りに回転し、踏台26の停止に伴っ
てその上面を後支脚6,8と平行にして止まる。
【0023】図7は、前支脚2,4および後支脚6,8
の開閉時におけるヒンジ10の動作を示す図である。図
8は、カム部91の円弧部95が板バネ53に当接する
点の軌跡と、板バネ53およびカム部材51間に働く制
動力の変化とを示す図である。なお、カム部91の円弧
部95が板バネ53に当接する点の軌跡を図8(A)に
点線αで示す。開脚時および閉脚時には、カム部材51
と板バネ53とが圧接摺動し、カム部材51および板バ
ネ53間にボルト52回りの制動力が働く。前支脚2,
4および後支脚6,8の全開状態(図7(A)参照)で
は、カム部91の円弧部95は、凹部58から抜けでた
地点L1(図8(A)参照)において板バネ53に当接
しており、板バネ53はほとんど押し上げられていな
い。このため、板バネ53からカム部材51に対し働く
バネ力は弱い。したがって、全開状態が続いても、板バ
ネ53のバネ力の減退がなく、長期間制動力を維持する
ことができる。
【0024】全開状態から中間開脚状態(図7(B)参
照)への閉脚途中の場合においては、中間開脚状態に近
づくにしたがって板バネ53はカム部材51の円弧部9
5によって押し上げられる。これによって、板バネ53
からカム部材51に対し働くバネ力は強い。したがっ
て、円弧部95が凹部58にはまりこむまで、カム部材
51および板バネ53間に強い制動力が働く(図8
(B)のβ参照)。
【0025】中間開脚状態になると、カム部材51の円
弧部95は板バネ53の凹部58にはまりこむ(図7
(B)参照)。この状態では、板バネ53はほとんど押
し上げられていない(図8(A)参照)。これによっ
て、板バネ53からカム部材51に対し働くバネ力はほ
とんどなくなる。したがって、中間開脚状態が続いて
も、板バネ53のバネ力の減退がなく、長期間制動力を
維持することができる。
【0026】中間開脚状態から全閉状態(図7(C)参
照)の閉脚途中の場合においては、円弧部95が板バネ
53の凹部58から抜けでるために、板バネ53はカム
部材51の円弧部95によって押し上げられる。これに
よって、板バネ53からカム部材51に対し働くバネ力
は強い。また、凹部58から抜けでた後も、全閉状態に
なるまで板バネ53はカム部材51の円弧部95によっ
て押し上げられる(図8(A)参照)。これによって、
板バネ53からカム部材51に対し働くバネ力は強い。
したがって、全閉状態になるまで、カム部材51および
板バネ53間に全開状態から中間開脚状態への閉脚途中
の制動力以上の強い制動力が働く(図8(B)のγ参
照)。
【0027】全閉状態では、図7(C)に示すように、
カム部91の円弧部95が凹部58から抜けでた地点L
2(図8(A)参照)において板バネ53に当接してお
り、また平坦部96が板バネ53に面で当接している。
この場合、板バネ53がほとんど押し上げられていない
ので、板バネ53からカム部材51へのバネ力は弱い。
したがって、板バネ53のバネ力の減退がなく、長期間
制動力を維持することができる。なお、逆に、開脚する
場合には、上述の動作の逆になる。
【0028】開脚時および閉脚時にカム部材51および
板バネ53間にボルト52回りの制動力が働くと、ハウ
ジング40,44間に制動力が働き、ボルト52を中心
軸として前支脚2,4および後支脚6,8間に所定の制
動力が働く。したがって、前支脚2,4および後支脚
6,8のボルト52を中心軸とするわずかな力による急
激な開脚、閉脚動作が防止されるので、指等を挟む等の
危険性がなくなる。なお、カム部材51および板バネ5
3間の制動力が大きくても、開脚力、閉脚力がてこの原
理で働くので、開脚、閉脚に支障が生じることはない。
【0029】また、脚立の使用者は、閉脚時に制動力β
および制動力β以上の制動力γに対抗する大きな力を要
し、また、中間開脚時および全閉時には大きな力を要し
なくなる。一方、開脚する場合には、脚立の使用者は、
開脚に制動力γおよび制動力γ未満の制動力βに対抗す
る大きな力を要し、また、中間開脚時および全開時には
大きな力を要しなくなる。したがって、脚立の使用者
は、力の要する加減で、脚立の開度を知ることができ
る。
【0030】なお、上述の実施例では、ハウジング40
側にカム部材51を固定的に設けるとともに、ハウジン
グ44側に板バネ53を固定的に設けるようにしたが、
ハウジング44側にカム部材51を固定的に設けるとと
もに、ハウジング40側に板バネ53を設けるようにし
てもよい。また、ハウジング40,44は前支脚2,4
および後支脚6,8の上端部をそれぞれ固定的に支持す
るようにしたが、ハウジング40,44は前支脚2,4
および後支脚6,8の上端部と下端部の間の部分をそれ
ぞれ固定的に支持するようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明では板バ
ネを摺動部材に当接させ、板バネおよび摺動部材間に制
動力を与え、第1および第2のハウジング間、前支脚お
よび後支脚間に所定の制動力が働くようにしているの
で、前支脚および後支脚の結合部材を中心軸とするわず
かな力による急激な開脚、閉脚動作が防止され、指等を
挟む等の危険性がなく、安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のヒンジ付近の構成を示す分
解斜視図である。
【図2】図1に示す脚立の開脚時における全体の構成を
示す斜視図である。
【図3】図2に示す脚立の閉脚時の右側面図である。
【図4】ヒンジ10,12の断面図である。
【図5】ヒンジ10,12を分解した場合のハウジング
40の平面図である。
【図6】ヒンジ10,12を分解した場合のハウジング
44の平面図である。
【図7】前支脚2,4および後支脚6,8の開閉時にお
けるヒンジ10の動作の変化を示す図である。
【図8】カム部91の円弧部95が板バネ53に当接す
る点の軌跡と板バネ53およびカム部材51間に働く制
動力の変化とを示す図である。
【図9】従来の脚立のヒンジ付近を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
2,4…前支脚 6,8…後支脚 10,12…ヒンジ 40,44…ハウジング 51…カム部材51 52…ボルト 53…板バネ 54…ナット 58…凹部 95…円弧部 96…平坦部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いにほぼ平行に配置される左右一対の
    前支脚と、互いにほぼ平行に配置される左右一対の後支
    脚と、各前記前支脚および各前記後支脚を開閉自在に連
    結する左右一対のヒンジとを備える脚立であって、 各前記ヒンジは、 前記前支脚を固定的に支持する第1のハウジングと、 前記後支脚を固定的に支持する第2のハウジングと、 前記第1および第2のハウジングを連結するとともに、
    前記第1および第2のハウジングを相互に回動自在に軸
    支する結合部材と、 前記第1および第2のハウジングのいずれか一方に固定
    的に設けられ、当該いずれか一方のハウジングと一体的
    にかつ前記結合部材を中心軸として回動する摺動部材
    と、 前記第1および第2のハウジングのいずれか他方に固定
    的に設けられ、当該いずれか他方のハウジングと一体的
    にかつ前記結合部材を中心軸として回動し、バネ力で前
    記摺動部材に当接する板バネとを含み、 前記前支脚と前記後支脚との開閉時において、前記摺動
    部材が前記いずれか一方のハウジングと一体的に回動す
    ることによって前記摺動部材および前記板バネが相互に
    圧接摺動することを特徴とする脚立。
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