JP2570650Y2 - 車両用灯具のレンズ装着構造 - Google Patents
車両用灯具のレンズ装着構造Info
- Publication number
- JP2570650Y2 JP2570650Y2 JP6244392U JP6244392U JP2570650Y2 JP 2570650 Y2 JP2570650 Y2 JP 2570650Y2 JP 6244392 U JP6244392 U JP 6244392U JP 6244392 U JP6244392 U JP 6244392U JP 2570650 Y2 JP2570650 Y2 JP 2570650Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- outer peripheral
- lamp housing
- peripheral wall
- seal groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ランプハウジングのシ
ール溝の中へレンズの脚を挿入して接着されており、か
つ、レンズの脚の外周部に外周壁が設けられていて、ラ
ンプハウジングの外周部が上記外周壁の内面に対向して
いる構造の車両用灯具におけるレンズの装着構造に関す
るものである。
ール溝の中へレンズの脚を挿入して接着されており、か
つ、レンズの脚の外周部に外周壁が設けられていて、ラ
ンプハウジングの外周部が上記外周壁の内面に対向して
いる構造の車両用灯具におけるレンズの装着構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図2はこの種の車両用灯具の従来例を示
す断面図である。ランプハウジング1の前面開口部の周
囲にシール溝1aが形成されており、アウタレンズ2の
周囲には灯具後方に向けて突出する突条状の脚2aが一
体に成形されている。前記シール溝1a内に熱可塑性接
着剤であるホットメルト3が注入され、その中へ前記の
レンズ脚2aが挿入され、接着,兼シールされている。
4は光源バルブ,5はインナレンズであるが、このイン
ナレンズ5は省略される場合もある。本例におけるアウ
タレンズは、レンズ脚2aの外周側を灯具後方へ折り曲
げた形の外周壁2bが設けられており、ランプハウジン
グ1の外周部1bが該外周壁2bの内面に対向してい
る。
す断面図である。ランプハウジング1の前面開口部の周
囲にシール溝1aが形成されており、アウタレンズ2の
周囲には灯具後方に向けて突出する突条状の脚2aが一
体に成形されている。前記シール溝1a内に熱可塑性接
着剤であるホットメルト3が注入され、その中へ前記の
レンズ脚2aが挿入され、接着,兼シールされている。
4は光源バルブ,5はインナレンズであるが、このイン
ナレンズ5は省略される場合もある。本例におけるアウ
タレンズは、レンズ脚2aの外周側を灯具後方へ折り曲
げた形の外周壁2bが設けられており、ランプハウジン
グ1の外周部1bが該外周壁2bの内面に対向してい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】図2に示した状態に組
み立てられた車両用灯具は溶剤で洗浄される場合が有
る。例えば車両用灯具が自動車に装着されて製造工場か
ら出荷される際、錆止めや汚れ防止のためにワックス等
が塗布され、末端ユーザに納入する直前に該ワックス等
を溶剤で洗浄除去される。また末端ユーザに納入された
後も、ユーザにより、若しくは整備業者によって洗浄さ
れる場合も有る。このようにして溶剤で洗浄されると、
ランプハウジング外周部1bとレンズ外周壁2bとの隙
間Gに溶剤が流入し、毛細管現象によって該隙間G内に
溜まる。このように隙間G内に溶剤が保持された状態で
放置すると、合成樹脂のレンズに亀裂を生じる。本考案
は上述の事情に鑑みて為されたものであって、外周壁を
有するレンズをランプハウジングに装着したとき、溶剤
が隙間に溜まることを防止し得る構造を提供し、溶剤に
因るレンズの亀裂を未然に防止することを目的とする。
み立てられた車両用灯具は溶剤で洗浄される場合が有
る。例えば車両用灯具が自動車に装着されて製造工場か
ら出荷される際、錆止めや汚れ防止のためにワックス等
が塗布され、末端ユーザに納入する直前に該ワックス等
を溶剤で洗浄除去される。また末端ユーザに納入された
後も、ユーザにより、若しくは整備業者によって洗浄さ
れる場合も有る。このようにして溶剤で洗浄されると、
ランプハウジング外周部1bとレンズ外周壁2bとの隙
間Gに溶剤が流入し、毛細管現象によって該隙間G内に
溜まる。このように隙間G内に溶剤が保持された状態で
放置すると、合成樹脂のレンズに亀裂を生じる。本考案
は上述の事情に鑑みて為されたものであって、外周壁を
有するレンズをランプハウジングに装着したとき、溶剤
が隙間に溜まることを防止し得る構造を提供し、溶剤に
因るレンズの亀裂を未然に防止することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】図2の従来例について説
明したように、溶剤が保持されてレンズの亀裂を誘発す
るのは、同図に示した隙間Gが存在するからである。従
って、この隙間Gを無くすれば溶剤が溜まらなくなるこ
とは容易に考えられる。しかし乍ら、製作誤差や経年歪
みを考慮にいれると、ランプハウジングの外周部1bと
レンズ外周壁2bの内面とを、全周にわたって完全に密
着させて溶剤の浸入を防止することは極めて困難であ
る。すなわち、毛細管現象による溶剤の浸入を許さない
ほど精密に密着させることは、経済的採算の範囲内では
不可能である。こうした考察に基づいて創作した本考案
の基本的原理は、レンズの外周壁の内面とランプハウジ
ングの外周部とを、その周方向に間欠的に当接,密着さ
せる。当接していない個所は、毛細管現象を発生しない
程度に広い間隔で対抗,離間させ、当接している個所は
毛細管現象を発生しない形態で密着させる(全周を密着
させることは前述のごとく事実上不可能であるが、間欠
的に当接させると、当接個所に局部的圧力が集中するの
で、経済的採算の範囲内で局部的密着を現出することが
可能である。上述の原理に基づく構成として、本考案に
係る車両用灯具のレンズ装着構造は、ランプハウジング
の前面開口部の周囲にシール溝が設けられるとともに、
レンズの周囲に脚が設けられていて、上記の脚がシール
溝に挿入されて密着されており、かつ、ランプハウジン
グの外周部かレンズ外周壁の内面に対向している構造の
車両用灯具において、前記ランプハウジングのシール溝
を形成している壁状部分の外周面に凸部と凹部とが交互
に配列されていて、上記の凸部は屋根状凸面を有してお
り、かつ、上記凸面の稜線がレンズ外周壁の内面に当接
密着していることを特徴とする。本考案において屋根状
の凸面とは、2つの斜面がほぼ水平な頂上の線(稜線)
で交わっている形状を言い、若干の丸味を帯びていても
良い。
明したように、溶剤が保持されてレンズの亀裂を誘発す
るのは、同図に示した隙間Gが存在するからである。従
って、この隙間Gを無くすれば溶剤が溜まらなくなるこ
とは容易に考えられる。しかし乍ら、製作誤差や経年歪
みを考慮にいれると、ランプハウジングの外周部1bと
レンズ外周壁2bの内面とを、全周にわたって完全に密
着させて溶剤の浸入を防止することは極めて困難であ
る。すなわち、毛細管現象による溶剤の浸入を許さない
ほど精密に密着させることは、経済的採算の範囲内では
不可能である。こうした考察に基づいて創作した本考案
の基本的原理は、レンズの外周壁の内面とランプハウジ
ングの外周部とを、その周方向に間欠的に当接,密着さ
せる。当接していない個所は、毛細管現象を発生しない
程度に広い間隔で対抗,離間させ、当接している個所は
毛細管現象を発生しない形態で密着させる(全周を密着
させることは前述のごとく事実上不可能であるが、間欠
的に当接させると、当接個所に局部的圧力が集中するの
で、経済的採算の範囲内で局部的密着を現出することが
可能である。上述の原理に基づく構成として、本考案に
係る車両用灯具のレンズ装着構造は、ランプハウジング
の前面開口部の周囲にシール溝が設けられるとともに、
レンズの周囲に脚が設けられていて、上記の脚がシール
溝に挿入されて密着されており、かつ、ランプハウジン
グの外周部かレンズ外周壁の内面に対向している構造の
車両用灯具において、前記ランプハウジングのシール溝
を形成している壁状部分の外周面に凸部と凹部とが交互
に配列されていて、上記の凸部は屋根状凸面を有してお
り、かつ、上記凸面の稜線がレンズ外周壁の内面に当接
密着していることを特徴とする。本考案において屋根状
の凸面とは、2つの斜面がほぼ水平な頂上の線(稜線)
で交わっている形状を言い、若干の丸味を帯びていても
良い。
【0005】
【作用】上述の手段によれば、ランプハウジングの外周
部に設けられた凸部の稜線がレンズ外周壁の内面に当接
し、該凸部と交互に配設されている凹部はレンズ外周壁
の内面に当接しない。このため、当接圧力は凹部には掛
からず、稜線で線接触して毛細管現象を生じさせない。
また、ランプハウジング外周の凹部はレンズ外周壁と大
きく離間するので毛細管現象が生じない。従って、溶剤
で洗浄した後、該溶剤がレンズに接触した状態で残留せ
ず、溶剤に起因するレンズの亀裂が防止される。
部に設けられた凸部の稜線がレンズ外周壁の内面に当接
し、該凸部と交互に配設されている凹部はレンズ外周壁
の内面に当接しない。このため、当接圧力は凹部には掛
からず、稜線で線接触して毛細管現象を生じさせない。
また、ランプハウジング外周の凹部はレンズ外周壁と大
きく離間するので毛細管現象が生じない。従って、溶剤
で洗浄した後、該溶剤がレンズに接触した状態で残留せ
ず、溶剤に起因するレンズの亀裂が防止される。
【0006】
【実施例】図1(A)は本考案に係る車両用灯具のレン
ズ装着構造の1実施例におけるランプハウジング6の要
部斜視図である。このランプハウジング6にレンズ7を
装着して面Bで切断した状態の矢視図を図1(B)に示
し、同じく面Cで切断した状態の矢視図を図1(C)に
示した。本図1(A)に示すごとく、本例のランプハウ
ジング6のシール溝6aを形成している壁状部分の外周
面に、凸部6bと凹部6cとが周方向に交互に配列され
ている。上記の凸部6bの頂部は屋根状稜線6b1とな
っている。6b2は軽量化のために設けた孔である。図
1(B)は上記の凸部6bを通る断面であって、上記の
孔6b2が現われている。図1(C)は凹部6cを通る
断面である。図1(B)においてレンズ7の外周壁7b
は前記凸部6bの稜線6b1に当接している。上記の稜
線6b1は間欠的(非連続的)に配置されていて大きい
局部圧力を受けるので、この稜線6b1とレンズ外周壁
7bの内面とは良く密着し、溶剤が毛細管現象で浸入す
るような隙間も無く、また溶剤を保持する接触面積も無
い。図1(C)に現われているように、凹部6cはレン
ズ外周壁7bと大きく離間しており、毛細管現象を生じ
るような狭い隙間ではない。このため、該凹部6cには
洗浄に用いた溶剤が残留しない。
ズ装着構造の1実施例におけるランプハウジング6の要
部斜視図である。このランプハウジング6にレンズ7を
装着して面Bで切断した状態の矢視図を図1(B)に示
し、同じく面Cで切断した状態の矢視図を図1(C)に
示した。本図1(A)に示すごとく、本例のランプハウ
ジング6のシール溝6aを形成している壁状部分の外周
面に、凸部6bと凹部6cとが周方向に交互に配列され
ている。上記の凸部6bの頂部は屋根状稜線6b1とな
っている。6b2は軽量化のために設けた孔である。図
1(B)は上記の凸部6bを通る断面であって、上記の
孔6b2が現われている。図1(C)は凹部6cを通る
断面である。図1(B)においてレンズ7の外周壁7b
は前記凸部6bの稜線6b1に当接している。上記の稜
線6b1は間欠的(非連続的)に配置されていて大きい
局部圧力を受けるので、この稜線6b1とレンズ外周壁
7bの内面とは良く密着し、溶剤が毛細管現象で浸入す
るような隙間も無く、また溶剤を保持する接触面積も無
い。図1(C)に現われているように、凹部6cはレン
ズ外周壁7bと大きく離間しており、毛細管現象を生じ
るような狭い隙間ではない。このため、該凹部6cには
洗浄に用いた溶剤が残留しない。
【0007】
【考案の効果】上述したごとく、ランプハウジングの前
面開口部の周囲にシール溝が設けられるとともに、レン
ズの周囲に脚が設けられていて、上記の脚がシール溝に
挿入されて接着されており、かつ、ランプハウジングの
外周部がレンズ外周壁の内面に対向している構造の車両
用灯具に本考案を適用して、前記ランプハウジングのシ
ール溝を形成している壁状部分の外周面に凸部と凹部と
を交互に配列するとともに上記の凸部に屋根状の凸面を
形成して、上記凸面の頂部の稜線をレンズ外周壁の内面
に当接密着せしめると、この車両用灯具を溶剤で洗浄し
た際、レンズとランプハウジングとの間に溶剤が残留し
ない。このため、溶剤の残留に起因するレンズの亀裂が
未然に、かつ完全に防止されるという優れた実用的効果
を奏する。
面開口部の周囲にシール溝が設けられるとともに、レン
ズの周囲に脚が設けられていて、上記の脚がシール溝に
挿入されて接着されており、かつ、ランプハウジングの
外周部がレンズ外周壁の内面に対向している構造の車両
用灯具に本考案を適用して、前記ランプハウジングのシ
ール溝を形成している壁状部分の外周面に凸部と凹部と
を交互に配列するとともに上記の凸部に屋根状の凸面を
形成して、上記凸面の頂部の稜線をレンズ外周壁の内面
に当接密着せしめると、この車両用灯具を溶剤で洗浄し
た際、レンズとランプハウジングとの間に溶剤が残留し
ない。このため、溶剤の残留に起因するレンズの亀裂が
未然に、かつ完全に防止されるという優れた実用的効果
を奏する。
【図1】(A)は本考案に係る車両用灯具のレンズ装着
構造の1実施例におけるランプハウジングの部分的斜視
図である。(B)は上記ランプハウジングにレンズを装
着して面Bで切断した矢視図であり、(C)は同じく面
Cで切断した個所である。
構造の1実施例におけるランプハウジングの部分的斜視
図である。(B)は上記ランプハウジングにレンズを装
着して面Bで切断した矢視図であり、(C)は同じく面
Cで切断した個所である。
【図2】レンズの周囲に外周壁を設けた車両用灯具にお
けるレンズ装着構造の従来例を示す断面図である。
けるレンズ装着構造の従来例を示す断面図である。
1…ランプハウジング、1a…シール溝、1b…ランプ
ハウジング外周部、2…アウタレンズ、2a…レンズの
脚、2b…レンズの外周壁、3…ホットメルト、4…光
源バルブ、5…インナレンズ、6…ランプハウジング、
6a…シール溝、6b…凸部、6b1…凸部の稜線、6
b2…孔、6c…凹部、7…レンズ、7a…レンズの
脚、7b…レンズの外周壁。
ハウジング外周部、2…アウタレンズ、2a…レンズの
脚、2b…レンズの外周壁、3…ホットメルト、4…光
源バルブ、5…インナレンズ、6…ランプハウジング、
6a…シール溝、6b…凸部、6b1…凸部の稜線、6
b2…孔、6c…凹部、7…レンズ、7a…レンズの
脚、7b…レンズの外周壁。
Claims (1)
- 【請求項1】 ランプハウジングの前面開口部の周囲に
シール溝が設けられるとともに、レンズの周囲に脚が設
けられていて、上記の脚がシール溝に挿入されて接着さ
れており、かつ、ランプハウジングの外周部がレンズ外
周壁の内面に対向している構造の車両用灯具において、 前記ランプハウジングのシール溝を形成している壁状部
分の外周面に凸部と凹部とを交互に配設すると共に、上
記の凸部は2つの斜面がほぼ水平な稜線で交わる凸面を
有しており、かつ、上記凸面の稜線がレンズ外周壁の内
面に当接密着していることを特徴とする、車両用灯具の
レンズ装着構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6244392U JP2570650Y2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 車両用灯具のレンズ装着構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6244392U JP2570650Y2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 車両用灯具のレンズ装着構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0628915U JPH0628915U (ja) | 1994-04-15 |
JP2570650Y2 true JP2570650Y2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=13200361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6244392U Expired - Lifetime JP2570650Y2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 車両用灯具のレンズ装着構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2570650Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-04 JP JP6244392U patent/JP2570650Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0628915U (ja) | 1994-04-15 |
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