JP2570607B2 - キャパシタの製造方法 - Google Patents
キャパシタの製造方法Info
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Description
に関するものである。
製造に関して、従来では、SiOxやSiNxなどの絶
縁材料をスパッタ法や蒸着法で堆積させた薄膜をキャパ
シタ誘電体層として適用してきた。
よって形成した誘電体膜を利用するキャパシタ製造方法
は、誘電体膜のピン・ホールやエッジ部の欠陥によるキ
ャパシタ耐圧の劣化をまねきやすく、また、ウエハ内や
ロット間でのキャパシタの電気特性のばらつきを頻繁に
まねく、という問題点があった。
パシタ誘電体膜を、陽極酸化液のよく確立された電気化
学方法であるウェット陽極酸化法によって形成する。
パシタ上部電極とキャパシタ間のコンタクト薄膜層をA
l/Ti/Pt/Auで形成する。
極酸化液のよく確立された電気化学的方法であるウェッ
ト陽極酸化法によって形成されるため、ピン・ホールや
エッジ部での欠陥のない緻密な構造をもち、より高い耐
圧を有するようになる。また、陽極酸化膜の膜厚は、酸
化の際の印加電圧により精密に制御されるため、ウエハ
内やロット間での電気特性のばらつきのきわめて少ない
キャパシタが形成される。
の間のコンタクト薄膜層には、Al/Ti/Pt/Au
を用いる。このうち、キャパシタ誘電体の電気的接続を
とるAlは、キャパシタ誘電体として用いている金属酸
化膜からキャパシタ上部電極へ向かって酸素が拡散する
のを防ぐ働き(Alは一旦酸化されると酸素の拡散に対
して障壁となる。)があり、キャパシタの電気的特性を
安定化させる(特に経時変化をなくする。)。また、A
l上部のTi/Pt/Auは、Alとの接着性がよいだ
けでなく、化合物半導体デバイスのオーミック電極によ
く用いられているAuGe/AuあるいはAuGe/N
i/Auとの電気的接続を低抵抗に、すなわち良好にす
る。
る。Auは、その下のAl/Ti/Pt/Auコンタク
ト薄膜層に対して接着性がよく、コンタクト抵抗が低い
ので、電気的特性のよいキャパシタ上部電極を形成す
る。
バイスの電極材料として実績のあるAlをキャパシタ下
部電極として利用するので、化合部半導体集積回路のプ
ロセス全体に対して支障をもらたす心配がないうえ、キ
ャパシタ誘電体Al2 O3 の誘電損失も小さいというメ
リットをもつ。
体層として実用されている材料であるTa2 O5 を利用
するが、これは、比誘電率εrの比較的高い(εr=2
5)材料であるため、相対的にチップ上でレイアウト面
積の小さいキャパシタを実現でき、マイクロ波集積回路
への適用に向いている。
いて説明する。図1は本発明の方法によって作製される
キャパシタの構造を示すための図であり、図3は本発明
の方法を説明するための図である。
O2 をスパッタあるいは蒸着法などで全面に堆積する。
配線3としてAlをスパッタあるいは蒸着法などで全面
に堆積する。
し、キャパシタ誘電体パターンと陰極パターン(図1の
4の部分に対応)の窓が開くよう、現像パターンニング
する。
より、キャパシタ誘電体となる部分を陽極として、ウェ
ット陽極酸化を行い、Al2 O3 層4を形成する。電解
溶液には、例えば、五ホウ酸アンモニウム、エチレング
リコールと水の混合液(グライナー、J.H.ら:”フ
ァブリケイション・プロセス・フォア・ジョセフソン・
インテグレーテッド・サーキッツ”アイビーエム(IB
M)ジャーナル.R&D.,24,2,pp.195−
205(1980年3月))を用いる。通常、電流密度
は10-4A/cm2 程度が用いられ、膜厚は印加電圧に
より制御する。印加電圧と酸化膜厚は線形の関係にあ
る。
をウエハ全面に塗布し、キャパシタ下部電極及び下部配
線3のパターンをパターンニングする。
エッチングなどの方法でエッチングし、キャパシタ下部
電極及び下部配線3だけ残す。
をウェア全面に塗布し、キャパシタ上部電極及び電極コ
ンタクト層5のパターンの窓が開くよう、パターンニン
グする。
ハ全面にAl/Ti/Pt/Auを蒸着し、リフトオフ
法によりキャパシタ上部電極及び電極コンタクト層5を
形成する。
線6を形成する。
圧劣化がなく、また特性の均一性、再現性の良いキャパ
シタが得られる。
説明する。図2は本発明の方法によって作製されるキャ
パシタの構造を示すための図である。
O2 をスパッタあるいは蒸着法などで全面に堆積する。
配線7としてTaをスパッタあるいは蒸着法などで全面
に堆積する。
し、キャパシタ誘電体パターンと陰極パターン(図2の
8の部分に対応)の窓が開くよう、現像パターンニング
する。
を陽極として、ウェット陽極酸化を行い、Ta2 O5 層
8を形成する。電解溶液には、例えば、五ホウ酸アンモ
ニウム、エチレングリコールと水の混合液を用いる。
をウエハ全面に塗布し、キャパシタ下部電極及び配線パ
ターンをパターンニングする。
エッチングなどの方法でエッチングし、キャパシタ下部
電極及び下部配線6だけ残す。
をウエハ全面に塗布し、キャパシタ上部電極及び電極コ
ンタクト層5のパターンの窓が開くよう、パターンニン
グする。
ハ全面にAl/Ti/Pt/Auを蒸着し、リフトオフ
法によりキャパシタ上部電極及び電極コンタクト層5を
形成する。
線6を形成する。
ャパシタの耐圧劣化のない、かつ均一性、再現性の良い
キャパシタが得られる。
かつ均一性及び再現性の良い、ばらつきのないキャパシ
タが得られる。従って、本発明は、半導体集積回路の特
性向上に多大の貢献をなすものである。
図、(b)は電極部を示す図である。
/Ti/Pt/Au) 6 Au上部配線層 7 キャパシタ下部電極及び下部配線(Ta) 8 Ta2 O5 キャパシタ誘電体層
Claims (2)
- 【請求項1】 キャパシタ下部電極をAlで形成する工
程と、その表面層を陽極酸化することによりキャパシタ
誘電体Al2 O3 を形成する工程と、Al/Ti/Pt
/Auコンタクト薄膜層を形成する工程と、キャパシタ
上部電極をAuで形成する工程を備えることを特徴とす
るキャパシタの製造方法。 - 【請求項2】 キャパシタ下部電極をTaで形成する工
程と、その表面層を陽極酸化することによりキャパシタ
誘電体Ta2 O5 を形成する工程と、Al/Ti/Pt
/Auコンタクト薄膜層を形成する工程と、キャパシタ
上部電極をAuで形成する工程を備えることを特徴とす
るキャパシタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5320649A JP2570607B2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | キャパシタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5320649A JP2570607B2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | キャパシタの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07176694A JPH07176694A (ja) | 1995-07-14 |
JP2570607B2 true JP2570607B2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=18123775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5320649A Expired - Lifetime JP2570607B2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | キャパシタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2570607B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000003991A (ja) * | 1998-06-15 | 2000-01-07 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体装置およびその製造方法 |
JP3368852B2 (ja) * | 1998-11-27 | 2003-01-20 | 株式会社村田製作所 | 積層パターンの形成方法 |
KR101432138B1 (ko) * | 2012-09-26 | 2014-08-20 | 성균관대학교산학협력단 | 커패시터 및 이를 제조하는 제조방법 |
WO2014102881A1 (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-03 | 国立大学法人東北大学 | 半導体装置、mis型トランジスタ及び多層配線基板 |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP5320649A patent/JP2570607B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07176694A (ja) | 1995-07-14 |
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