JP2569294Y2 - 線条体用プロテクター - Google Patents
線条体用プロテクターInfo
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- JP2569294Y2 JP2569294Y2 JP1991006772U JP677291U JP2569294Y2 JP 2569294 Y2 JP2569294 Y2 JP 2569294Y2 JP 1991006772 U JP1991006772 U JP 1991006772U JP 677291 U JP677291 U JP 677291U JP 2569294 Y2 JP2569294 Y2 JP 2569294Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- harness
- thin film
- protector
- holding space
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- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、自動車の所定
パネルに穿設された挿通孔に取り付けられて、該挿通孔
内に挿通されるハーネス等の線条体をその孔縁の先端エ
ッジ部から保護するために使用されるプロテクターの改
良に関するものである。
パネルに穿設された挿通孔に取り付けられて、該挿通孔
内に挿通されるハーネス等の線条体をその孔縁の先端エ
ッジ部から保護するために使用されるプロテクターの改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種プロテクターとして、実開
昭61−125846号公報又は実開平2−77384
号公報に示すものが存する。
昭61−125846号公報又は実開平2−77384
号公報に示すものが存する。
【0003】該従来のプロテクターは、多少の構造上の
相違はあるが、いずれも基本的には、上記パネルに穿設
されたハーネスの挿通孔に係止する本体を備え、該本体
の内部にハーネスを保持する保持空間を画成して、該保
持空間をスリットを介して分離された複数の薄膜片で閉
塞する構成となっている。そして、実際の使用に際して
は、上記プロテクター本体をパネルの挿通孔に係止し
て、該本体の保持空間内に上記各薄膜片の変形を得てハ
ーネスを引き入れれば、ハーネスは本体の保持空間内で
各薄膜片により弾性的に保持されて、パネルの挿通孔の
先端エッジ部に直接接触しなくなるので、これにより、
ハーネスが挿通孔の先端エッジ部に接触して、損傷した
り切断することが防止できる。
相違はあるが、いずれも基本的には、上記パネルに穿設
されたハーネスの挿通孔に係止する本体を備え、該本体
の内部にハーネスを保持する保持空間を画成して、該保
持空間をスリットを介して分離された複数の薄膜片で閉
塞する構成となっている。そして、実際の使用に際して
は、上記プロテクター本体をパネルの挿通孔に係止し
て、該本体の保持空間内に上記各薄膜片の変形を得てハ
ーネスを引き入れれば、ハーネスは本体の保持空間内で
各薄膜片により弾性的に保持されて、パネルの挿通孔の
先端エッジ部に直接接触しなくなるので、これにより、
ハーネスが挿通孔の先端エッジ部に接触して、損傷した
り切断することが防止できる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、従来のプロ
テクターにあっては、本体の保持空間を閉塞する薄膜片
を単にスリットを介して複数に分離して、ハーネスの径
に応じて、これら薄膜片を自由に変形させる極めて単純
な構成を採用している関係で、比較的大径なハーネスを
保持空間内に保持する場合には、各薄膜片がスリットを
開いた状態のまま変形して、該各薄膜片とハーネスの外
周面間に不用な隙間が生じてしまうので、従来にあって
は、この不用な隙間から音が伝達されて、確実な防音効
果を期待することができないと言う問題点を有してい
た。そこで、これら従来のプロテクターとは別に、実開
平2−110122号公報に示す改良型のプロテクター
が提案されている。 この改良型のプロテクターは、プロ
テクター本体に対して波形状筒部を連設して、当該波形
状筒部内にハーネスを引き入れた状態を得て、波形状筒
部の波形を手で押し潰しながら縮径して、最後に、縮径
された波形状筒部の外周をハーネスと一緒に粘着テープ
で巻き回すことにより、波形状筒部の内周面とハーネス
の外周面間に不用な隙間が生じることを防止する構成と
なっている。 従って、改良型のプロテクターの下では、
従来のように、不用な隙間から音が伝達されることがな
くなるので、一応、防音効果を期待することは可能とな
るが、この為には、粘着テープの使用が別に必要となる
ばかりか、波形状筒部の波形を手で押し潰して縮径する
作業や、当該縮径された波形状筒部の外周を強制的に粘
着テープで巻き回す作業が新たに要求されることとなる
ので、煩雑な作業工数の増加が余儀なくされて、作業効
率が著しく低下すると共に、作業工数の増加と粘着テー
プの使用は、経済的にも決して好ましいとは言えなかっ
た。
テクターにあっては、本体の保持空間を閉塞する薄膜片
を単にスリットを介して複数に分離して、ハーネスの径
に応じて、これら薄膜片を自由に変形させる極めて単純
な構成を採用している関係で、比較的大径なハーネスを
保持空間内に保持する場合には、各薄膜片がスリットを
開いた状態のまま変形して、該各薄膜片とハーネスの外
周面間に不用な隙間が生じてしまうので、従来にあって
は、この不用な隙間から音が伝達されて、確実な防音効
果を期待することができないと言う問題点を有してい
た。そこで、これら従来のプロテクターとは別に、実開
平2−110122号公報に示す改良型のプロテクター
が提案されている。 この改良型のプロテクターは、プロ
テクター本体に対して波形状筒部を連設して、当該波形
状筒部内にハーネスを引き入れた状態を得て、波形状筒
部の波形を手で押し潰しながら縮径して、最後に、縮径
された波形状筒部の外周をハーネスと一緒に粘着テープ
で巻き回すことにより、波形状筒部の内周面とハーネス
の外周面間に不用な隙間が生じることを防止する構成と
なっている。 従って、改良型のプロテクターの下では、
従来のように、不用な隙間から音が伝達されることがな
くなるので、一応、防音効果を期待することは可能とな
るが、この為には、粘着テープの使用が別に必要となる
ばかりか、波形状筒部の波形を手で押し潰して縮径する
作業や、当該縮径された波形状筒部の外周を強制的に粘
着テープで巻き回す作業が新たに要求されることとなる
ので、煩雑な作業工数の増加が余儀なくされて、作業効
率が著しく低下すると共に、作業工数の増加と粘着テー
プの使用は、経済的にも決して好ましいとは言えなかっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、斯る従来の課
題を解決するために開発されたもので、パネルに穿設さ
れた挿通孔に係止する本体を備え、該本体の内部に線条
体を保持する保持空間を画成して、該保持空間を薄膜で
閉塞する構成の線条体用プロテクターを前提として、上
記薄膜に上記線条体を上記保持空間内に引き入れるガイ
ド口を形成して、該ガイド口周縁から上記線条体の引き
入れ方向へ窪み且つ上記薄膜の外周方向へと放射状に延
在する弾性凹溝を付与する構成を採用した。
題を解決するために開発されたもので、パネルに穿設さ
れた挿通孔に係止する本体を備え、該本体の内部に線条
体を保持する保持空間を画成して、該保持空間を薄膜で
閉塞する構成の線条体用プロテクターを前提として、上
記薄膜に上記線条体を上記保持空間内に引き入れるガイ
ド口を形成して、該ガイド口周縁から上記線条体の引き
入れ方向へ窪み且つ上記薄膜の外周方向へと放射状に延
在する弾性凹溝を付与する構成を採用した。
【0006】
【作用】依って、本考案にあっても、プロテクター本体
をパネルの挿通孔に係止して、ハーネス等の線条体を薄
膜のガイド口から本体の保持空間内に引き入れれば、薄
膜のガイド口周縁の線条体径に応じた変形を得て、線条
体は本体の保持空間内に弾性的に保持されて、挿通孔の
先端エッジ部に直接接触しなくなるので、線条体が挿通
孔の先端エッジ部に接触して、損傷したり切断すること
が有効に防止できる。
をパネルの挿通孔に係止して、ハーネス等の線条体を薄
膜のガイド口から本体の保持空間内に引き入れれば、薄
膜のガイド口周縁の線条体径に応じた変形を得て、線条
体は本体の保持空間内に弾性的に保持されて、挿通孔の
先端エッジ部に直接接触しなくなるので、線条体が挿通
孔の先端エッジ部に接触して、損傷したり切断すること
が有効に防止できる。
【0007】しかも、線条体を保持する場合には、単
に、線条体をガイド口から本体の保持空間内に引き入れ
るだけで、薄膜のガイド口周縁に積極的に付与された線
条体の引き入れ方向へ窪み且つ薄膜の外周方向へと放射
状に延在する弾性凹溝の拡開作用によって、薄膜のガイ
ド口周縁部が線条体の径に応じてその外周面に均等に密
着して変形することとなるので、改良型のように、縮径
しながらテープ巻きを行なわなくとも、薄膜のガイド口
周縁と線条体間に不用な隙間を生じさせることが全くな
くなり、常に、確実な防音効果が期待できることとな
る。
に、線条体をガイド口から本体の保持空間内に引き入れ
るだけで、薄膜のガイド口周縁に積極的に付与された線
条体の引き入れ方向へ窪み且つ薄膜の外周方向へと放射
状に延在する弾性凹溝の拡開作用によって、薄膜のガイ
ド口周縁部が線条体の径に応じてその外周面に均等に密
着して変形することとなるので、改良型のように、縮径
しながらテープ巻きを行なわなくとも、薄膜のガイド口
周縁と線条体間に不用な隙間を生じさせることが全くな
くなり、常に、確実な防音効果が期待できることとな
る。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図示する一実施例に基づいて
詳述すれば、該実施例に係るプロテクターは、ハーネス
用として開発されたもので、合成樹脂で一体に成形され
て、図1・図2に示す如く、パネルに穿設されたハーネ
スの挿通孔と相似する形態に成形された本体1を備え、
該本体1は、外周部に外壁1aの撓みを許容する環状凹
部2を形成する一方、その外壁1aの上部側に環状のフ
ランジ部3を一体に設けると共に、外壁1aの下部側に
環状の係止段部4を同じく一体に設けて、該環状の係止
段部4とフランジ部3とで、挿通孔の孔縁を内外側から
挾持することにより、ハーネスの挿通孔に確実に係止で
きる構成となっている。
詳述すれば、該実施例に係るプロテクターは、ハーネス
用として開発されたもので、合成樹脂で一体に成形され
て、図1・図2に示す如く、パネルに穿設されたハーネ
スの挿通孔と相似する形態に成形された本体1を備え、
該本体1は、外周部に外壁1aの撓みを許容する環状凹
部2を形成する一方、その外壁1aの上部側に環状のフ
ランジ部3を一体に設けると共に、外壁1aの下部側に
環状の係止段部4を同じく一体に設けて、該環状の係止
段部4とフランジ部3とで、挿通孔の孔縁を内外側から
挾持することにより、ハーネスの挿通孔に確実に係止で
きる構成となっている。
【0009】又、本実施例にあっては、上記本体1の平
面壁1bの任意個所にハーネスを保持する保持空間5を
画成して、該保持空間5を変形し易い薄膜6で閉塞する
構成となしているが、従来と異なるところは、この薄膜
6をスリットを介して複数の薄膜片に単に分離するもの
ではなく、斯る薄膜6の中央部に小径なガイド口7を形
成して、該薄膜6のガイド口7周縁にハーネスの外周面
に均等に密着しながら容易に変形できる弾性形状を積極
的に付与した点にある。
面壁1bの任意個所にハーネスを保持する保持空間5を
画成して、該保持空間5を変形し易い薄膜6で閉塞する
構成となしているが、従来と異なるところは、この薄膜
6をスリットを介して複数の薄膜片に単に分離するもの
ではなく、斯る薄膜6の中央部に小径なガイド口7を形
成して、該薄膜6のガイド口7周縁にハーネスの外周面
に均等に密着しながら容易に変形できる弾性形状を積極
的に付与した点にある。
【0010】これを具体的に説明すると、本実施例にあ
っては、図3にも示す如く、薄膜6のガイド口7周縁に
対して、ハーネスの引き入れ方向へ蛇腹状に窪み且つ薄
膜6の外周方向へと放射状に延在する4個の弾性凹溝8
を付与して、ハーネスのガイド口7に対する引き入れに
応じて、該各弾性凹溝8をハーネスの径に追随させて自
動的に拡開しながら変形させることにより、ハーネス径
の大小に拘らず、従来の如き不用な隙間を生じさせるこ
となく、薄膜6のガイド口7の周縁部を当該ハーネスの
外周面に均等に密着できるように構成したものである。
尚、斯る4個の弾性凹溝8は、拡開性と密着性を考慮し
て、図示する如く、ガイド口7側が最も深くなって、後
は、漸次浅底となるように設定されている。
っては、図3にも示す如く、薄膜6のガイド口7周縁に
対して、ハーネスの引き入れ方向へ蛇腹状に窪み且つ薄
膜6の外周方向へと放射状に延在する4個の弾性凹溝8
を付与して、ハーネスのガイド口7に対する引き入れに
応じて、該各弾性凹溝8をハーネスの径に追随させて自
動的に拡開しながら変形させることにより、ハーネス径
の大小に拘らず、従来の如き不用な隙間を生じさせるこ
となく、薄膜6のガイド口7の周縁部を当該ハーネスの
外周面に均等に密着できるように構成したものである。
尚、斯る4個の弾性凹溝8は、拡開性と密着性を考慮し
て、図示する如く、ガイド口7側が最も深くなって、後
は、漸次浅底となるように設定されている。
【0011】依って、斯る構成のプロテクターを用い
て、ハーネス10をパネル11の挿通孔12の先端エッ
ジ部から保護する場合には、図4に示す如く、上記フラ
ンジ部3と係止段部4の挾持作用を得て、プロテクター
本体1をパネル11の挿通孔12に係止して、ハーネス
10を薄膜6のガイド口7から本体1の保持空間5内に
引き入れれば、薄膜6のガイド口7周縁の変形を得て、
ハーネス10は保持空間5内に弾性的に保持されるの
で、これにより、ハーネス10が挿通孔12の先端エッ
ジ部に接触して、損傷したり切断することが有効に防止
できることとなる。
て、ハーネス10をパネル11の挿通孔12の先端エッ
ジ部から保護する場合には、図4に示す如く、上記フラ
ンジ部3と係止段部4の挾持作用を得て、プロテクター
本体1をパネル11の挿通孔12に係止して、ハーネス
10を薄膜6のガイド口7から本体1の保持空間5内に
引き入れれば、薄膜6のガイド口7周縁の変形を得て、
ハーネス10は保持空間5内に弾性的に保持されるの
で、これにより、ハーネス10が挿通孔12の先端エッ
ジ部に接触して、損傷したり切断することが有効に防止
できることとなる。
【0012】しかも、斯るハーネス10の保持状態にあ
っては、例えハーネス10が大径であっても、図5に示
す如く、上記ガイド口7周縁に付与された各弾性凹溝8
が当該ハーネス10の径に追随して拡開しながら、薄膜
6のガイド口7の周縁部をハーネス10の外周面に均等
に密着させることとなるので、これにより、従来の如き
不用な隙間を生じさせることが全くなくなる。従って、
本実施例にあっては、改良型のプロテクターのような煩
雑な作業工程を踏まなくとも、単に、ハーネス10をガ
イド口7内に引き入れるだけで、常に、確実な防音効果
が十分に期待できると共に、斯る密着状態により、防水
効果をも併せて期待できることとなる。
っては、例えハーネス10が大径であっても、図5に示
す如く、上記ガイド口7周縁に付与された各弾性凹溝8
が当該ハーネス10の径に追随して拡開しながら、薄膜
6のガイド口7の周縁部をハーネス10の外周面に均等
に密着させることとなるので、これにより、従来の如き
不用な隙間を生じさせることが全くなくなる。従って、
本実施例にあっては、改良型のプロテクターのような煩
雑な作業工程を踏まなくとも、単に、ハーネス10をガ
イド口7内に引き入れるだけで、常に、確実な防音効果
が十分に期待できると共に、斯る密着状態により、防水
効果をも併せて期待できることとなる。
【0013】尚、上記の実施例にあつては、環状フラン
ジ部3の下面に多数のリブ片9を一定の間隔をおいて形
成して、該各リブ片9を挿通孔12の孔縁に形成された
窪み13に当接させるように構成したものであるが、こ
のようなリブ片9を形成せずに、単にフランジ部3と係
止段部4で挿通孔12の孔縁を挾持するように構成する
ことも可能である。又、本体1の平面壁1bに画成され
る保持空間5の位置や個数を自在に決定できることは言
うまでもないが、該保持空間5の画成位置等によって
は、本体1の平面壁1bの下面に補強壁を格子状に付設
することも実施に応じ任意である。更に、実施例におい
ては、ハーネス10を対象としたものであるが、パイプ
やロッド等のその他の線条体を対象とした場合でも、同
様な効果が得られることは言うまでもない。
ジ部3の下面に多数のリブ片9を一定の間隔をおいて形
成して、該各リブ片9を挿通孔12の孔縁に形成された
窪み13に当接させるように構成したものであるが、こ
のようなリブ片9を形成せずに、単にフランジ部3と係
止段部4で挿通孔12の孔縁を挾持するように構成する
ことも可能である。又、本体1の平面壁1bに画成され
る保持空間5の位置や個数を自在に決定できることは言
うまでもないが、該保持空間5の画成位置等によって
は、本体1の平面壁1bの下面に補強壁を格子状に付設
することも実施に応じ任意である。更に、実施例におい
ては、ハーネス10を対象としたものであるが、パイプ
やロッド等のその他の線条体を対象とした場合でも、同
様な効果が得られることは言うまでもない。
【0014】
【考案の効果】以上の如く、本考案は、上記構成の採用
により、ハーネス等の線条体がパネルの挿通孔の先端エ
ッジ部に接触して、損傷したり切断することを有効に防
止できることは勿論であるが、特に、線条体を保持する
場合には、線条体をガイド口から本体の保持空間内に引
き入れるだけで、薄膜のガイド口周縁に付与された線条
体の引き入れ方向へ窪み且つ薄膜の外周方向へと放射状
に延在する弾性凹溝の拡開作用により、薄膜のガイド口
周縁を線条体の径に応じてその外周面に均等に密着させ
られるので、確実な防音効果の下で、線条体を保持空間
内に保持することが可能となった。 従って、先に説明し
た改良型のものとは異なり、確実な防音効果を得るため
に、波形状筒部の波形を手で押し潰しながら縮径して、
当該縮径された波形状筒部の外周を強制的に粘着テープ
で巻き回す煩雑な作業が全く不要となるので、作業性に
富んだ安価なプロテクターを初めて提供できる訳であ
る。
により、ハーネス等の線条体がパネルの挿通孔の先端エ
ッジ部に接触して、損傷したり切断することを有効に防
止できることは勿論であるが、特に、線条体を保持する
場合には、線条体をガイド口から本体の保持空間内に引
き入れるだけで、薄膜のガイド口周縁に付与された線条
体の引き入れ方向へ窪み且つ薄膜の外周方向へと放射状
に延在する弾性凹溝の拡開作用により、薄膜のガイド口
周縁を線条体の径に応じてその外周面に均等に密着させ
られるので、確実な防音効果の下で、線条体を保持空間
内に保持することが可能となった。 従って、先に説明し
た改良型のものとは異なり、確実な防音効果を得るため
に、波形状筒部の波形を手で押し潰しながら縮径して、
当該縮径された波形状筒部の外周を強制的に粘着テープ
で巻き回す煩雑な作業が全く不要となるので、作業性に
富んだ安価なプロテクターを初めて提供できる訳であ
る。
【図1】本考案の実施例に係るプロテクターを示す全体
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】ハーネスをプロテクターの保持空間に保持した
状態を示す断面図である。
状態を示す断面図である。
【図5】ハーネスをプロテクターの保持空間に保持した
状態を示す要部拡大平面図である。
状態を示す要部拡大平面図である。
1 プロテクターの本体 5 保持空間 6 薄膜 7 ガイド口 8 弾性凹溝 10 ハーネス 11 パネル 12 ハーネスの挿通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−110122(JP,U) 実開 平1−89425(JP,U) 実開 平2−77384(JP,U) 実開 平2−97729(JP,U) 実開 昭63−99620(JP,U) 実開 昭58−159824(JP,U) 実開 昭56−73122(JP,U) 実開 昭52−156996(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 パネルに穿設された挿通孔に係止する本
体を備え、該本体の内部に線条体を保持する保持空間を
画成して、該保持空間を薄膜で閉塞する構成の線条体用
プロテクターにおいて、上記薄膜に上記線条体を上記保
持空間内に引き入れるガイド口を形成して、該ガイド口
周縁から上記線条体の引き入れ方向へ窪み且つ上記薄膜
の外周方向へと放射状に延在する弾性凹溝を付与したこ
とを特徴とする線条体用プロテクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991006772U JP2569294Y2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 線条体用プロテクター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991006772U JP2569294Y2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 線条体用プロテクター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0498826U JPH0498826U (ja) | 1992-08-26 |
JP2569294Y2 true JP2569294Y2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=31738258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991006772U Expired - Fee Related JP2569294Y2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 線条体用プロテクター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2569294Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4815404B2 (ja) * | 2007-08-01 | 2011-11-16 | 本田技研工業株式会社 | グロメットおよび小型車両の燃料ホース支持構造 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1529566A (en) * | 1974-10-16 | 1978-10-25 | Emi Ltd | Magnetic recording |
JPS54156742A (en) * | 1978-05-31 | 1979-12-11 | Sofuia Kk | Ball projection game machine with adjustable face elements |
DE3030915C2 (de) * | 1980-08-16 | 1986-05-15 | Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart | Vorrichtung zum Umhüllen von Gegenständen |
JPS61192423A (ja) * | 1985-02-19 | 1986-08-27 | Mazda Motor Corp | 複数工具の軸間距離調整位置決め装置 |
JPH069389Y2 (ja) * | 1987-12-04 | 1994-03-09 | 株式会社ブレスト工業研究所 | ケ−ブル保護ブッシング |
JPH0277384U (ja) * | 1988-12-05 | 1990-06-13 | ||
JPH02110122U (ja) * | 1989-02-20 | 1990-09-04 |
-
1991
- 1991-01-25 JP JP1991006772U patent/JP2569294Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0498826U (ja) | 1992-08-26 |
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