JP2569163Y2 - 自動車用シートスライド装置 - Google Patents
自動車用シートスライド装置Info
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- JP2569163Y2 JP2569163Y2 JP1990073914U JP7391490U JP2569163Y2 JP 2569163 Y2 JP2569163 Y2 JP 2569163Y2 JP 1990073914 U JP1990073914 U JP 1990073914U JP 7391490 U JP7391490 U JP 7391490U JP 2569163 Y2 JP2569163 Y2 JP 2569163Y2
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- operation rod
- connecting wire
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車用シートスライド装置に係わり、特に
シートの両側のスライドレールに各々ロック手段を備え
た自動車用シートスライド装置に関する。
シートの両側のスライドレールに各々ロック手段を備え
た自動車用シートスライド装置に関する。
(従来の技術) 従来、自動車用シートスライド装置は、例えば実開平
1-175928号公報及び特開平1-218933号公報に示されるよ
うに、車体フロアに固設される一対のロアレールにスラ
イド可能に各々アッパレールを支持し、この一対のアッ
パレールにシートフレームを固設している。そしてこれ
らアッパレールに各々固着されたプレートに形成された
軸受をもって係合部が固着された操作ロッドを各々回動
自在に支承している。各係合部は各々のロアレールに形
成した係止部に係合してロアレールとアッパレール、従
ってシートをスライド不能にロックする。
1-175928号公報及び特開平1-218933号公報に示されるよ
うに、車体フロアに固設される一対のロアレールにスラ
イド可能に各々アッパレールを支持し、この一対のアッ
パレールにシートフレームを固設している。そしてこれ
らアッパレールに各々固着されたプレートに形成された
軸受をもって係合部が固着された操作ロッドを各々回動
自在に支承している。各係合部は各々のロアレールに形
成した係止部に係合してロアレールとアッパレール、従
ってシートをスライド不能にロックする。
更にこの一対のレールにおけるロック状態を解除する
ために各々の操作ロッドにブラケットを固設して、これ
ら両ブラケットの先端をワイヤでもって連結することに
より、一方の操作ロッドの回転を他方の操作ロッドに伝
達し、もって一対のロック状態を同期させて解除するよ
うにしている。
ために各々の操作ロッドにブラケットを固設して、これ
ら両ブラケットの先端をワイヤでもって連結することに
より、一方の操作ロッドの回転を他方の操作ロッドに伝
達し、もって一対のロック状態を同期させて解除するよ
うにしている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、かかる従来の自動車用シートスライド
装置にあっては、一対の操作ロッドに設けたブラケット
の先端間をワイヤにより連結することから、衝突等の
際、ワイヤの中央部に外力が作用すると、ガイドプレー
ト間に張設されたワイヤが撓み、ブラケットを牽引して
操作ロッドを回動せしめ、シートスライドのロックを解
除してしまい危険に晒される虞れがあり、更にアッパレ
ールと車体フロアとの間にガイドプレートの回動を許容
するための空間を必要とする等の不具合がある。
装置にあっては、一対の操作ロッドに設けたブラケット
の先端間をワイヤにより連結することから、衝突等の
際、ワイヤの中央部に外力が作用すると、ガイドプレー
ト間に張設されたワイヤが撓み、ブラケットを牽引して
操作ロッドを回動せしめ、シートスライドのロックを解
除してしまい危険に晒される虞れがあり、更にアッパレ
ールと車体フロアとの間にガイドプレートの回動を許容
するための空間を必要とする等の不具合がある。
従って本考案の目的は、衝突等でワイヤ中央部に外力
が作用しても操作ロッドが回動することなく、シートス
ライドのロック状態を維持して安全を図り、かつアッパ
レールと車体フロアとの間の空間を小とし得る自動車用
シートスライド装置を提供することを目的とする。
が作用しても操作ロッドが回動することなく、シートス
ライドのロック状態を維持して安全を図り、かつアッパ
レールと車体フロアとの間の空間を小とし得る自動車用
シートスライド装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成する本考案の自動車用シートスライド
装置は、車体フロアに固設された一対のロアレールと、
各ロアレールに形成した係止部と、各ロアレールにスラ
イド可能に支持されるアッパレールと、各アッパレール
に回動可能に支持された操作ロッドと、各操作ロッドに
固設されて操作ロッドの回動によって前記係止部に係脱
する係合部と、各々の操作ロッド間に張架して一方の操
作ロッドの回動を他方の操作ロッドに伝達する連結ワイ
ヤとを有する自動車用シートスライド装置において、一
方の操作ロッドに支持されるとともに所定範囲において
回動可能に設けられたガイドプレートと、ガイドプレー
トに形成されて連結ワイヤの一端を移動可能に係止する
シート幅方向に延びる長孔と、長孔から退避して連結ワ
イヤの一端の長孔内移動を許容するとともに、操作ロッ
ドの回動によって連結ワイヤの一端と係合してガイドプ
レートと一体的に回動する操作ロッドに固設された爪
と、を具備することを特徴とするものである。
装置は、車体フロアに固設された一対のロアレールと、
各ロアレールに形成した係止部と、各ロアレールにスラ
イド可能に支持されるアッパレールと、各アッパレール
に回動可能に支持された操作ロッドと、各操作ロッドに
固設されて操作ロッドの回動によって前記係止部に係脱
する係合部と、各々の操作ロッド間に張架して一方の操
作ロッドの回動を他方の操作ロッドに伝達する連結ワイ
ヤとを有する自動車用シートスライド装置において、一
方の操作ロッドに支持されるとともに所定範囲において
回動可能に設けられたガイドプレートと、ガイドプレー
トに形成されて連結ワイヤの一端を移動可能に係止する
シート幅方向に延びる長孔と、長孔から退避して連結ワ
イヤの一端の長孔内移動を許容するとともに、操作ロッ
ドの回動によって連結ワイヤの一端と係合してガイドプ
レートと一体的に回動する操作ロッドに固設された爪
と、を具備することを特徴とするものである。
(作用) 通常操作においては、一方の操作ロッドを回動操作す
ることで爪を回動し、爪によって連結ワイヤの端部を押
接してワイヤを牽引して他方の操作ロッドを回動させて
係止部と係合部との係合を解除してシートスライドを許
容し、また連結ワイヤの中央部に外力が作用した場合に
は、長孔に沿って連結ワイヤの一方端が移動すること
で、連結ワイヤによって他方の操作ロッドが回動するこ
とから回避して、係止部と係合部との係合を維持し、シ
ートのスライドを防ぐ。
ることで爪を回動し、爪によって連結ワイヤの端部を押
接してワイヤを牽引して他方の操作ロッドを回動させて
係止部と係合部との係合を解除してシートスライドを許
容し、また連結ワイヤの中央部に外力が作用した場合に
は、長孔に沿って連結ワイヤの一方端が移動すること
で、連結ワイヤによって他方の操作ロッドが回動するこ
とから回避して、係止部と係合部との係合を維持し、シ
ートのスライドを防ぐ。
(実施例) 以下、本考案における自動車用シートスライド装置の
一実施例を図面によって説明する。
一実施例を図面によって説明する。
第6図は本考案が適用される自動車用シートの正面図
であり、第1図は第6図におけるA部の要部斜視図、第
2図は同じ第6図のA部要部拡大正面図、第3図は第2
図の平面図、第4図は第6図のB部要部拡大正面図、第
5図は作動状態を示す説明図である。
であり、第1図は第6図におけるA部の要部斜視図、第
2図は同じ第6図のA部要部拡大正面図、第3図は第2
図の平面図、第4図は第6図のB部要部拡大正面図、第
5図は作動状態を示す説明図である。
図中符号11,21は取付ブラケット(図示せず)を介し
て車体フロア1に固設される一対のロアレールである。
ロアレール11,21は上方が開放された断面略コ字状に形
成され、ロアレール11,21の底部には複数の係合歯部を
有する櫛歯状の係止部12,22が固設してある。ロアレー
ル11,21には上面が平坦なアッパレール13,23がスライド
可能に保持されて一対のスライドレールを構成してい
る。アッパレール13及び23上にはシートフレーム2にに
って支持されたシートクッション3が横架してある。
て車体フロア1に固設される一対のロアレールである。
ロアレール11,21は上方が開放された断面略コ字状に形
成され、ロアレール11,21の底部には複数の係合歯部を
有する櫛歯状の係止部12,22が固設してある。ロアレー
ル11,21には上面が平坦なアッパレール13,23がスライド
可能に保持されて一対のスライドレールを構成してい
る。アッパレール13及び23上にはシートフレーム2にに
って支持されたシートクッション3が横架してある。
一方のアッパレール13には第1図乃至第3図に示すよ
うにシート中央部方向へ突出してプレート14が固設して
あり、プレート14の先端は2分割されて各々カールして
軸受14a,14aが形成されていて、前端がL字形に折曲し
て形成した把持部(図示せず)を有する操作ロッド15が
回動自在に支承されている。
うにシート中央部方向へ突出してプレート14が固設して
あり、プレート14の先端は2分割されて各々カールして
軸受14a,14aが形成されていて、前端がL字形に折曲し
て形成した把持部(図示せず)を有する操作ロッド15が
回動自在に支承されている。
操作ロッド15の軸受14a,14a間に位置する部位には前
記係止部12に形成した係合歯部と噛合するロック孔16a
を有するロックプレートと称する板状の係合部16が固着
されている。
記係止部12に形成した係合歯部と噛合するロック孔16a
を有するロックプレートと称する板状の係合部16が固着
されている。
更にプレート14の前方に突出した操作ロッド15の部位
には揺動可能に扇形のガイドプレート17が軸支され、か
つガイドプレート17の側方下部には当接片17aが突設し
ていて、プレート14の下面に当接することでガイドプレ
ート17の矢印C方向への揺動が規制されるようになって
いる。
には揺動可能に扇形のガイドプレート17が軸支され、か
つガイドプレート17の側方下部には当接片17aが突設し
ていて、プレート14の下面に当接することでガイドプレ
ート17の矢印C方向への揺動が規制されるようになって
いる。
ガイドプレート17にはL字状に折曲した連結ワイヤ4
の一端4aが摺動可能に係合する長孔17bが形成してあ
り、長孔17bはシート幅中央方向へ移行するに従って操
作ロッド15から離間するシート幅方向に延びる略円弧状
である。連結ワイヤ4の一端4aは常時長孔17bのシート
幅外方側端部17cに、かつガイドプレート17を操作ロッ
ド15を回動中心にしてシート幅中央方向へ傾倒するよう
に支持バネ18によって付勢している。
の一端4aが摺動可能に係合する長孔17bが形成してあ
り、長孔17bはシート幅中央方向へ移行するに従って操
作ロッド15から離間するシート幅方向に延びる略円弧状
である。連結ワイヤ4の一端4aは常時長孔17bのシート
幅外方側端部17cに、かつガイドプレート17を操作ロッ
ド15を回動中心にしてシート幅中央方向へ傾倒するよう
に支持バネ18によって付勢している。
またガイドプレート17に形成した長孔17bに係合する
連結ワイヤ4の上記一端4aは操作ロッド15に固設された
爪19の先端19aによって操作ロッド15をロック解除操作
方向Dへ回動した際押圧せしめられ、連結ワイヤ4をE
方向へ牽引し、かつ操作ロッド15をスプリング15aによ
ってロック方向Cに回動した際長孔17bから爪19の先端1
9aが退避して支持スプリング18の付勢に抗して連結ワイ
ヤ4をF方向へ牽引することにより長孔17bに沿って連
結ワイヤ4の一端4aが移動できるように構成されてい
る。符号17dはガイドプレート17に突設形成したストッ
パであって、ロック状態において爪19によって押圧さ
れ、ガイドプレート17を実線で示す当接片17aとプレー
ト14が当接する位置へ保持するようになっている。
連結ワイヤ4の上記一端4aは操作ロッド15に固設された
爪19の先端19aによって操作ロッド15をロック解除操作
方向Dへ回動した際押圧せしめられ、連結ワイヤ4をE
方向へ牽引し、かつ操作ロッド15をスプリング15aによ
ってロック方向Cに回動した際長孔17bから爪19の先端1
9aが退避して支持スプリング18の付勢に抗して連結ワイ
ヤ4をF方向へ牽引することにより長孔17bに沿って連
結ワイヤ4の一端4aが移動できるように構成されてい
る。符号17dはガイドプレート17に突設形成したストッ
パであって、ロック状態において爪19によって押圧さ
れ、ガイドプレート17を実線で示す当接片17aとプレー
ト14が当接する位置へ保持するようになっている。
また、他方のアッパレール23の上部には第4図に示す
プレート24がシート中央部方向へ突出するように固設し
てあって、プレート24の先端はカールして軸受24aを形
成している。軸受24aにはロアレール21の底部に固着し
た係止部22に櫛歯状に形成した係合歯部と噛合するロッ
ク孔26aを有する板状の係合部26を固設した操作ロッド2
5が回動可能に支持されている。操作ロッド25は係合部2
6が係止部22と係合する方向へスプリング25aによって付
勢され、かつ操作ロッド25に固設された板状の係合部26
は連結ワイヤ4の他方端部4bが結合されている。
プレート24がシート中央部方向へ突出するように固設し
てあって、プレート24の先端はカールして軸受24aを形
成している。軸受24aにはロアレール21の底部に固着し
た係止部22に櫛歯状に形成した係合歯部と噛合するロッ
ク孔26aを有する板状の係合部26を固設した操作ロッド2
5が回動可能に支持されている。操作ロッド25は係合部2
6が係止部22と係合する方向へスプリング25aによって付
勢され、かつ操作ロッド25に固設された板状の係合部26
は連結ワイヤ4の他方端部4bが結合されている。
次にこのように構成された自動車用シートスライド装
置の作動について説明する。
置の作動について説明する。
シートスライドのロック状態においては、一方の操作
ロッド15はスプリング15aによって操作ロッド15に固設
された係合部16が第2図に実線で示す係止部12と係合す
る状態に保持され、アッパレール13とロアレール11とは
スライド不能に維持され、また他方の操作ロッド25も第
4図に実線で示すようにスプリング25aによって係合部2
6と係止部22とが係合する状態に保持され、アッパレー
ル23とロアレール21とはスライド不能に維持され、これ
らアッパレール13,23上に固設されたシートクッション
3は定位置に維持される。
ロッド15はスプリング15aによって操作ロッド15に固設
された係合部16が第2図に実線で示す係止部12と係合す
る状態に保持され、アッパレール13とロアレール11とは
スライド不能に維持され、また他方の操作ロッド25も第
4図に実線で示すようにスプリング25aによって係合部2
6と係止部22とが係合する状態に保持され、アッパレー
ル23とロアレール21とはスライド不能に維持され、これ
らアッパレール13,23上に固設されたシートクッション
3は定位置に維持される。
シートクッション3を前後方向へ移動調整するには、
一方の操作ロッド15の先端を折曲して形成した把持部
(図示せず)をスプリング15aの付勢力に抗して引き上
げて、第2図に二点鎖線16′で示すように係合部16が係
止部12から離間させてロアレール11とアッパレール13と
のロックを解除する。
一方の操作ロッド15の先端を折曲して形成した把持部
(図示せず)をスプリング15aの付勢力に抗して引き上
げて、第2図に二点鎖線16′で示すように係合部16が係
止部12から離間させてロアレール11とアッパレール13と
のロックを解除する。
この際、操作ロッド15に固設された爪19によってガイ
ドプレート17に形成した長孔17aのシート幅外方端17cに
支持バネ18は連結ワイヤ4の一端4aを付勢し、シート幅
外方向端7cに付勢された連結ワイヤ4の一端4aは爪19及
びガイドプレート17と一体的に回動して二点鎖線4a′で
示す位置まで押圧して移動させる。従って連結ワイヤ4
は矢印E方向へ牽引されて、連結ワイヤ4の他方端4bに
連結された係合部26は第4図に二点鎖線26′で示すよう
にスプリング25aの付勢に抗して係止部22と離間するよ
う揺動してロアレール21とアッパレール23とのロックが
解除される。従ってアッパレール13,23に設けられたシ
ートクッション3がスライド可能になる。シートクッシ
ョン3をスライドさせて位置を調整した後に操作ロッド
15の把持部を解放することで、スプリング15a,25aによ
る付勢力で係合部16,26が係止部12,22と係合するよう操
作ロッド15,25が回動して第2図及び第4図に実線で示
す状態に復帰し、ロアレール11,21とアッパレール13,23
との相対移動が阻止されロック状態となる。
ドプレート17に形成した長孔17aのシート幅外方端17cに
支持バネ18は連結ワイヤ4の一端4aを付勢し、シート幅
外方向端7cに付勢された連結ワイヤ4の一端4aは爪19及
びガイドプレート17と一体的に回動して二点鎖線4a′で
示す位置まで押圧して移動させる。従って連結ワイヤ4
は矢印E方向へ牽引されて、連結ワイヤ4の他方端4bに
連結された係合部26は第4図に二点鎖線26′で示すよう
にスプリング25aの付勢に抗して係止部22と離間するよ
う揺動してロアレール21とアッパレール23とのロックが
解除される。従ってアッパレール13,23に設けられたシ
ートクッション3がスライド可能になる。シートクッシ
ョン3をスライドさせて位置を調整した後に操作ロッド
15の把持部を解放することで、スプリング15a,25aによ
る付勢力で係合部16,26が係止部12,22と係合するよう操
作ロッド15,25が回動して第2図及び第4図に実線で示
す状態に復帰し、ロアレール11,21とアッパレール13,23
との相対移動が阻止されロック状態となる。
ロック状態において衝突等により第5図及び第6図に
矢印Gで示すように連結ワイヤ4の中央部に外力が作用
すると、連結ワイヤ4が撓むことから支持スプリング18
によって長孔17bのシート幅外方端17cに押接付勢された
連結ワイヤ4の一方端4a及び係合部26に連結した他方端
4bが互いに牽引されるように荷重が作用する。しかし、
係合部26を係止部22側へ付勢するスプリング25aの付勢
力に比べ支持スプリング18によって連結ワイヤ4の一方
端4aを長孔17bのシート幅外方端方向17cへ付勢する付勢
力が小であることから、支持スプリング18の付勢力に抗
して連結ワイヤ4の一方端4aが長孔17bに沿って移動
し、係合部26を連結ワイヤ4によって牽引する牽引力は
大幅に軽減され、スプリング25aによる係止部22と係合
部26との係合は維持される。従ってロアレール11,21と
アッパレール13,23とのロック状態は保持され、シート
の移動が阻止される。
矢印Gで示すように連結ワイヤ4の中央部に外力が作用
すると、連結ワイヤ4が撓むことから支持スプリング18
によって長孔17bのシート幅外方端17cに押接付勢された
連結ワイヤ4の一方端4a及び係合部26に連結した他方端
4bが互いに牽引されるように荷重が作用する。しかし、
係合部26を係止部22側へ付勢するスプリング25aの付勢
力に比べ支持スプリング18によって連結ワイヤ4の一方
端4aを長孔17bのシート幅外方端方向17cへ付勢する付勢
力が小であることから、支持スプリング18の付勢力に抗
して連結ワイヤ4の一方端4aが長孔17bに沿って移動
し、係合部26を連結ワイヤ4によって牽引する牽引力は
大幅に軽減され、スプリング25aによる係止部22と係合
部26との係合は維持される。従ってロアレール11,21と
アッパレール13,23とのロック状態は保持され、シート
の移動が阻止される。
以上の説明では、長孔17を円弧状に設けたが長孔17を
シート幅中方向に移行するに従って操作ロッドから離間
する直線状に形成することも可能である。
シート幅中方向に移行するに従って操作ロッドから離間
する直線状に形成することも可能である。
(効果) 本考案によれば、衝突等で連結ワイヤの中央部に外力
が作用した際、連結ワイヤの一端をガイドプレートに形
成した長孔内をシート幅中央方向へ移動させるよう構成
したので、連結ワイヤで係合部を牽引してシートスライ
ドのロックを解除してしまう危険が回避され安全性が確
保される。また従来のように連結ワイヤの一方端を操作
ロッドに設けたブラケットの先端に連結するものに比べ
連結ワイヤの上下方向の移動量が小となり、シート下面
と車体フロアとの空間を小とすることができ、かつ、ベ
ンチシートのように幅の広いシートにも容易に適用でき
る。更にブラケットを介して操作ロッドに作用する荷重
に比べ、荷重の軽減が得られることから全体の剛性を小
とすることが可能になり、軽量化が得られる。
が作用した際、連結ワイヤの一端をガイドプレートに形
成した長孔内をシート幅中央方向へ移動させるよう構成
したので、連結ワイヤで係合部を牽引してシートスライ
ドのロックを解除してしまう危険が回避され安全性が確
保される。また従来のように連結ワイヤの一方端を操作
ロッドに設けたブラケットの先端に連結するものに比べ
連結ワイヤの上下方向の移動量が小となり、シート下面
と車体フロアとの空間を小とすることができ、かつ、ベ
ンチシートのように幅の広いシートにも容易に適用でき
る。更にブラケットを介して操作ロッドに作用する荷重
に比べ、荷重の軽減が得られることから全体の剛性を小
とすることが可能になり、軽量化が得られる。
第1図は本考案における自動車用シートスライド装置の
一実施例を示す要部斜視図、第2図は同じく要部拡大正
面図、第3図は同じく要部拡大平面図、第4図は同じく
要部拡大正面図、第5図及び第6図は同じく作動状態を
示す説明図である。 1……車体フロア、4……連結ワイヤ、4a……一端、1
1,21……ロアレール、12,22……係止部、13,23……アッ
パレール、15,25……操作ロッド、16,26……係合部、17
……ガイドプレート、17b……長孔、17c……シート幅外
方端、19……爪
一実施例を示す要部斜視図、第2図は同じく要部拡大正
面図、第3図は同じく要部拡大平面図、第4図は同じく
要部拡大正面図、第5図及び第6図は同じく作動状態を
示す説明図である。 1……車体フロア、4……連結ワイヤ、4a……一端、1
1,21……ロアレール、12,22……係止部、13,23……アッ
パレール、15,25……操作ロッド、16,26……係合部、17
……ガイドプレート、17b……長孔、17c……シート幅外
方端、19……爪
Claims (2)
- 【請求項1】車体フロアに固定された一対のロアレール
と、各ロアレールに形成した係止部と、各ロアレールに
スライド可能に支持されるアッパレールと、各アッパレ
ールに回動可能に支持された操作ロッドと、各操作ロッ
ドに固設されて操作ロッドの回動によって前記係止部に
係脱する係合部と、各々の操作ロッド間に張架して一方
の操作ロッドの回動を他方の操作ロッドに伝達する連結
ワイヤとを有する自動車用シートスライド装置におい
て、 一方の操作ロッドに支持されるとともに所定範囲におい
て回動可能に設けられたガイドプレートと、 ガイドプレートに形成されて連結ワイヤの一端を移動可
能に係止するシート幅方向に延びる長孔と、 長孔から退避して連結ワイヤの一端の長孔内移動を許容
するとともに、操作ロッドの回動によって連結ワイヤの
一端と係合してガイドプレートと一体的に回動する操作
ロッドに固設された爪と、 を具備することを特徴とする自動車用シートスライド装
置。 - 【請求項2】ガイドプレートに形成される長孔がシート
幅中央方向に移行するに従って操作ロッドから離間する
直線状乃至円弧状である請求項1記載の自動車用シート
スライド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990073914U JP2569163Y2 (ja) | 1990-07-13 | 1990-07-13 | 自動車用シートスライド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990073914U JP2569163Y2 (ja) | 1990-07-13 | 1990-07-13 | 自動車用シートスライド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0431628U JPH0431628U (ja) | 1992-03-13 |
JP2569163Y2 true JP2569163Y2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=31613144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990073914U Expired - Fee Related JP2569163Y2 (ja) | 1990-07-13 | 1990-07-13 | 自動車用シートスライド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2569163Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6159135U (ja) * | 1984-09-20 | 1986-04-21 |
-
1990
- 1990-07-13 JP JP1990073914U patent/JP2569163Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0431628U (ja) | 1992-03-13 |
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