JP3489671B2 - シートスライド装置のロック機構 - Google Patents

シートスライド装置のロック機構

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートスライド装
置のロック機構に関し、更に詳細に説明すると、車両床
面の前後方向に沿って設けられる固定レールにランナー
がスライド自在に装着されると共に、シートクッション
下側のレッグフレームが前記ランナーに着脱自在に取付
けられ、ランナーに設けたスライドロックラッチのラッ
チ爪が固定レールのロック穴に係止されてスライド装置
がロックされ、操作用ハンドルの操作により、スライド
ロックラッチのラッチ爪が固定レールのロック穴から外
れてロック状態が解除されるシートスライド装置のロッ
ク機構に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、車両内には乗員が着座する車両用
シートが前席、後席側に設置されており、これら車両用
シートには、背もたれ角度を適宜調整できるリクライニ
ング装置や、また、乗員の体型に合わせて車両用シート
の前後位置を調整できるシートスライド装置が装備され
ている。
【0003】従来のシートスライド装置においては、特
開平10−258661号公報に示されている如く、横
跳ね収納式スライドシートが存在し、また一般的にはシ
ートはシートスライド装置と一体となっており、シート
の脱着の際にはシートとシートスライド装置とが車室床
面より取外されるように構成されていた。
【0004】本出願人は、例えば特願平10−2369
73号に示す如く、先に、本発明の基礎となる脱着シー
トを提案している。この脱着シートは、図8を基に説明
すると、車両床面の前後方向に沿って固定される固定レ
ール1に適宜ピッチ間隔でロック穴1aが開設されてお
り、車両用シート2のシートクッション下部には、前記
固定レール1に対してスライド可能なアッパーレール3
が取付けられている。このアッパーレール3を固定レー
ル1に固定できるように、スライドロックラッチ4がア
ッパーレール3に設けられており、このスライドロック
ラッチ4は、バネ部材5により常時固定レール1のロッ
ク穴1a内にラッチ爪4aが係合する方向にバネ付勢さ
れている。
【0005】そして、ロック状態を解除するには、スラ
イドロックラッチ4のラッチ爪4aが固定レール1のロ
ック穴1aから外れる方向にスライドロックラッチ4を
上方に移動させる必要があることから、ロックを解除す
るハンドル6によりリンク7を回動操作して、レバー8
を介してスライドロックラッチ4を上方に移動させてロ
ック解除を行なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の車
両用シート2におけるシートスライド装置は、ロック状
態を解除するためには、ハンドル6に連結された伝達ワ
イヤー9により、リンク7を回動操作し、レバー8を介
してスライドロックラッチ4を上方に引き上げるという
構成であるため、リンク7が円弧状軌跡に沿って動作す
ることから、スライドロックラッチ4の引き上げ動作に
対して、リンク7のストローク量を多く必要とし、スラ
イドロック解除操作に多くの労力を必要とするという問
題点があった。
【0007】また、最近の傾向として、ワゴン車等のシ
ートアレンジにおいては、セカンドシートとサードシー
トとを対座させる場合、セカンドシートを脱着してシー
ト方向を前後逆方向に変換させるというシートアレンジ
がなされるが、シートスライド装置のロック機構では、
その対応が難しく、複雑なロック機構の構成を強いら
れ、コスト高を招来するという問題点があった。
【0008】更に、シートを脱着して、車両の床面等に
一時的に置いた場合に、下方に突出するスライドロック
ラッチ4を作動させるリンク7等と伝達ワイヤー9との
連結部が外れたり、衝撃荷重を受ける虞れを有し、リン
ク7等からの衝撃荷重はリンク7と伝達ワイヤー9との
連結部を破損する虞れを有していた。
【0009】本発明の目的は、着脱可能で車両の前後方
向に沿ってスライド操作できる車両用シートであって、
シートスライド装置のロック状態を解除する際の操作に
要する労力が少なくて済み、ロック解除操作が円滑に行
なえると共に、また、シート方向を前後に変換しても、
シートスライド装置のロック解除が円滑に行なえ、シー
トを脱着して、車両の床面等に一時的に置いた場合に、
下方に突出するスライドロックラッチのラッチ爪を作動
させるリンクと伝達ワイヤー等が外れたり、衝撃荷重を
受けて損傷する虞れがないシートスライド装置のロック
機構を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載のシー
トスライド装置のロック機構は、車両床面の前後方向に
沿って設けられる固定レールにランナーがスライド自在
に装着されると共に、シートクッション下側のレッグフ
レームが前記ランナーに着脱自在に取付けられ、ランナ
ーに設けたスライドロックラッチのラッチ爪が固定レー
ルのロック穴に係止されてスライド装置がロックされ、
操作用ハンドルの操作により、スライドロックラッチ
ラッチ爪が固定レールのロック穴から外れてロック状態
が解除されるシートスライド装置のロック機構におい
て、前記レッグフレームに第1のリンクの略中央を回動
自在に支持し、該第1のリンクの一端に前記操作用ハン
ドルに一端が接続された伝達手段の他端を接続し、該第
1のリンクの他端に第2のリンクの略中央を枢支し、該
第2のリンクの端末側をレッグフレームに取付け、前記
連繋動作する第1のリンクと第2のリンクとによりカム
機構を構成し、第2のリンクの作動端を上下方向直線状
に動作させ、スライドロックラッチのラッチ爪をロック
解除方向に作動アームを動作させるようになされている
と共に、前記スライドロックラッチのラッチ爪の作動ア
ームは、スライドロックラッチを基準として、前後対称
形状に設けられており、ランナーに対して車両用シート
のシート方向を前後いずれの方向に装着しても、シート
スライド装置のロック機構における第2のリンクの作動
端が、前後側いずれかの作動アームの受けピンと対応す
る位置に位置決めされることを特徴とする。
【0011】従って、本発明の請求項1に記載のシート
スライド装置のロック機構によれば、操作用ハンドル
操作により、第1のリンクを回動操作し、第1のリンク
の回動動作により、第2のリンクを連繋動作させ、第1
のリンクと第2のリンクとによりカム機構を構成し、第
2のリンクの作動端を上下方向に直線状に動作させるこ
とができるため、操作用ハンドルを操作する僅かな操作
力でスライドロックラッチを固定レールのロック穴から
外すことができる。またランナー側に設けられているス
ライドロックラッチのラッチ爪を上下動させる作動アー
ムは、スライドロックラッチを基準として、前後対称形
状に設けられているため、車両用シートを前後逆方向に
取付けても、第2のリンクの作動端は、前後いずれかの
作動アームと対応することになり、シート方向が前後い
ずれの方向であってもロック解除操作が確実に行なえ
る。
【0012】また、本発明の請求項に記載のシートス
ライド装置のロック機構は、前記操作用ハンドルからの
操作力を第1のリンクに伝達する伝達手段が弾性変形可
能な弯曲部を有するワイヤーから形成されていることを
特徴とする。
【0013】従って、本発明の請求項2に記載のシート
スライド装置のロック機構によれば、前記操作用ハンド
からの操作力を第1のリンクに伝達する伝達手段が弾
性変形可能な弯曲部を有するワイヤーから形成されてい
るので、シートを脱着して、車両の床面等に一時的に置
いた場合に、下方に突出する第2のリンクに上方への荷
重が加えられた場合に、ワイヤーの弯曲部が弾性変形し
て荷重を吸収することができ、ワイヤーが外れたり、作
動アームを作動させる第1のリンクと伝達ワイヤー等が
衝撃荷重を受けて損傷するのを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシートスライ
ド装置のロック機構の実施の形態について、ワゴン車の
セカンドシートに適用した実施の形態について詳細に説
明する。図1はワゴン車の通常のシートアレンジを示す
側面説明図、図2はワゴン車のセカンドシートを後方側
にスライド操作したシートアレンジを示す側面説明図、
図3はワゴン車のセカンドシートを方向変換して2列対
座時のシートアレンジを示す側面説明図である。
【0015】図1乃至図3において、ワゴン車10に
は、3列の車両用シート、即ちファーストシート(1列
目)11、セカンドシート(2列目シート)12、サー
ドシート(3列目シート)13が設けられており、特
に、各種のシートアレンジを達成できるように、例えば
図2に示すように、リビングスペースを広く確保したい
場合には、セカンドシート12を後方にスライド操作す
ればよく、また、図3に示すように、2列対座状態にす
る時には、セカンドシート12のシート方向を前後逆方
向に取付ければよい。
【0016】従って、セカンドシート12においては、
車両床面の固定レールに対して前後方向にスライド可能
に装着されると共に、車両床面から取外し、シート方向
を前後逆方向にして再度取付けられる着脱方式のものが
採用されている。
【0017】そして、本発明では、このワゴン車のセカ
ンドシート12に適用した実施形態について説明する。
図4はセカンドシート12の側面図、図5は図4に示す
セカンドシート12におけるシートスライド装置のロッ
ク解除機構の構成を示す分解斜視図、図6はセカンドシ
ート12のシート方向を前後逆方向に変換した側面図で
ある。
【0018】図4において、セカンドシート12は、乗
員が着座するシートクッション12aに対して適宜リク
ライニング角度を調整できるシートバック12bが取付
けられており、シートクッション12aの下部には、シ
ートクッションフレーム20が備わっており、このシー
トクッションフレーム20を支持するレッグフレーム2
1がシートクッションフレーム20の左右側に一対設け
られている。
【0019】そして、車両の床面には、前後方向に沿っ
て延びる左右一対の固定レール30が固着されており、
この固定レール30に対して長手方向にスライド自在に
ランナー31が装着されていると共に、このランナー3
1に対して左右のレッグフレーム21が着脱自在に取付
けられる。詳しくは、ランナー31のストライカー32
(フロント側ストライカー32a、リヤ側ストライカー
32bとする)に対して、レッグフレーム21に設けら
れているフック22、並びにラッチ23を夫々係着する
ことにより、ランナー31に対してレッグフレーム2
1、即ちセカンドシート12が取付けられる。
【0020】尚、このセカンドシート12は、前述した
通り、セカンドシート12に取付けたランナー31が固
定レール30上をスライド可能であるため、前後方向所
定位置に動作させた後、所定位置でロックできるよう
に、ランナー31にシートスライドロック機構が設けら
れている。
【0021】即ち、シートスライドロック機構として
は、ランナー31にスライドロックラッチ33のラッチ
爪34が上下動可能に設けられおり、このスライドロッ
クラッチ33のラッチ爪34は数形成されている。そ
して、このスライドロックラッチ33を基準として前後
対称形状の作動アーム35が中央の支点35aを基に回
動可能に支持されていると共に、この回動支点35aに
付勢バネ(図示せず)が介挿されており、この作動アー
ム35により、スライドロックラッチ33のラッチ爪3
が常時下方側、即ちラッチ爪34が固定レール30の
ロック穴30a内に係合する方向に付勢されている。ま
た、この作動アーム35には、後述するロック解除部材
を受ける受けピン35bが設けられている。
【0022】次に、前記シートスライド装置のロック機
構を解除するロック解除機構の構成について、図4及び
図5を基に説明すると、まず、左右側のレッグフレーム
21間に操作用ハンドル40が回動可能に支持されてお
り、図4中矢印方向に操作することによりロック機構の
解除が可能である。
【0023】この操作用ハンドル40は、二股状のレバ
ー41と連結しており、二股状のレバー41の一方側の
取付穴41aには、後述するリンクを動作させる操作力
の伝達手段としてのワイヤー42の一端42aが接続さ
れ、他方側の取付穴41bには、二股状レバー41を引
っ張るコイルバネ43が設けられている。そして、ワイ
ヤー42の他端42bは、第1のリンク44の取付穴4
41に接続されており、この第1のリンク44は、レッ
グフレーム21に対して回動可能に支持されている。
【0024】即ち、図5から明らかなように、第1のリ
ンク44は、略中央の取付穴442の両側にウォッシャ
ー443,444を介してピン445を嵌挿することに
より、レッグフレーム21に回動自在に支持され、この
回動支点を中心としてワイヤー42の他端42bの取付
部と反対側には、取付穴446内にブッシュ447が嵌
め込まれている。
【0025】第2のリンク45は、これもレッグフレー
ム21に回動可能に支持され、即ち、第2のリンク45
の端末側に設けた取付穴451内にその表裏側からウォ
ッシャー452,453を介してピン454を差し込
み、レッグフレーム21に取付けることにより、この回
動支点を基に回動自在であり、第1のリンク44と重合
する部位には取付穴455が設けられている。
【0026】この取付穴455にガイドピン456を差
し込み、このガイドピン456を前記第1のリンク44
のブッシュ447内に挿入することにより、第1のリン
ク44と第2のリンク45との連繋動作が可能であり、
連繋動作する第1のリンク44と第2のリンク45とで
カム機構(ワイヤー42の横方向の入力を第2のリンク
45の作動端457の上下方向の出力に変換する)を構
成し、第2のリンク45の作動端457で作動アーム3
5の受けピン35bを押し下げる。
【0027】即ち、操作用ハンドル40を上方に引き上
げれば、ワイヤー42が図4中左方向に引き寄せられ、
第1のリンク44は図中反時計廻り方向に回動する一
方、第2のリンク45は、回動支点を基に図中時計廻り
方向に回動する。即ち、作動端457が作動アーム35
の受けピン35bを直線状に下方へ押し込むことにな
る。
【0028】従って、作動アーム35によりスライドロ
ックラッチ33のラッチ爪34が上方に引き上げられ、
ラッチ爪34が固定レール30のロック穴30aから外
れて、セカンドシート12はスライド操作が可能な状態
となる。
【0029】このように、連繋動作する第1のリンク4
4と第2のリンク45は、カムとして作用し、作動アー
ム35の受けピン35bを下側へ直線的に押し込むこと
ができ、操作用ハンドル40の僅かな操作を行なうだけ
で、スライドロック機構の解除が可能となり、少ない労
力で円滑な操作が期待できる。
【0030】尚、操作用ハンドル40を操作してロック
状態を解除した後、セカンドシート12を所定ストロー
クだけスライド操作した後、操作用ハンドル40から手
を離せば、コイルバネ43のバネ力により、二股状レバ
ー41が反時計廻り方向に回動し、これと一体化してい
る操作用ハンドル40が元の位置に戻る。
【0031】また、本発明に係るセカンドシート12
は、図3に示すようにセカンドシート12とサードシー
ト13を対座状態にする場合には、セカンドシート12
の前後方向を逆にした状態で装着するが、ランナー31
に取付けられているスライドロックラッチ33のラッチ
爪34の作動アーム35は、前後対称位置の2箇所に前
後対称形状に設けられているため、図4に示す正座時に
は、ロック解除機構からの動作はリヤ側の作動アーム3
5を動作させたが、図6に示す対座時においては、ロッ
ク解除機構はフロント側の作動アーム35´に作用し
て、スライドロックラッチ33のラッチ爪34を動作さ
せるため、図3に示す対座状態においても、セカンドシ
ート12のスライドロック操作並びにスライドロックの
解除操作を円滑に進めることができる。
【0032】尚、前述した実施形態は、ワゴン車のセカ
ンドシート12に適用したが、セカンドシート12に限
定されることなく、ファーストシート11、サードシー
ト13の他に、汎用のシートに広く適用することができ
る。
【0033】図7には、本発明に係わるシートスライド
装置のロック機構の異なる実施の形態が示されており、
前述せる実施の形態で示した構成と対応する部分には同
一符号を付してこれ以上の詳細説明はこれを省略する
も、前記操作レバー40からの操作力を第1のリンク4
4に伝達する伝達手段としてのワイヤー42が弾性変形
可能な弯曲部42cを有することを特徴とするものであ
る。
【0034】前記ワイヤー42は複数の弯曲部42cを
有するバネ定数の大きいS字状ばねから形成されている
が、弯曲部42cは1つであってもよい。またワイヤー
42は伝達手段としての機能と、衝撃吸収機能を有して
いるので、ロック機構の他のスプリングの機能、例えば
コイルバネ43の作動を阻害しないように適宜のばね定
数を設定するものである。
【0035】前記伝達手段としてのワイヤー42が弾性
変形可能な弯曲部42cを有することにより、シートを
脱着して、車両の床面等に一時的に置いた場合に、下方
に突出する第2のリンク45に上方への荷重が加えられ
た場合に、ワイヤー42の弯曲部42cが弾性変形して
荷重を吸収することができ、第1のリンク44が回動可
能となり、第1のリンク44と伝達ワイヤー42の連結
部等が衝撃荷重を受けて損傷するのを防止することがで
きる。
【0036】
【発明の効果】以上が本発明に係るシートスライド装置
のロック機構の実施の形態であるが、本発明の請求項1
に記載のシートスライド装置のロック機構によれば、
両床面の前後方向に沿って設けられる固定レールにラン
ナーがスライド自在に装着されると共に、シートクッシ
ョン下側のレッグフレームが前記ランナーに着脱自在に
取付けられ、ランナーに設けたスライドロックラッチの
ラッチ爪が固定レールのロック穴に係止されてスライド
装置がロックされ、操作用ハンドルの操作により、スラ
イドロックラッチのラッチ爪が固定レールのロック穴か
ら外れてロック状態が解除されるシートスライド装置の
ロック機構において、 前記レッグフレームに第1のリン
クの略中央を回動自在に支持し、該第1のリンクの一端
に前記操作用ハンドルに一端が接続された伝達手段の他
端を接続し、 該第1のリンクの他端に第2のリンクの略
中央を枢支し、該第2のリンクの端末側をレッグフレー
ムに取付け、前記連繋動作する第1のリンクと第2のリ
ンクとによりカム機構を構成し、第2のリンクの作動端
を上下方向直線状に動作させ、スライドロックラッチの
ラッチ爪をロック解除方向に作動アームを動作させるよ
うになされていると共に、前記スライドロックラッチの
ラッチ爪の作動アームは、スライドロックラッチを基準
として、前後対称形状に設けられており、ランナーに対
して車両用シートのシート方向を前後いずれの方向に装
着しても、シートスライド装置のロック機構における第
2のリンクの作動端が、前後側いずれかの作動アームの
受けピンと対応する位置に位置決めされるので、僅かな
操作力でスライドロックラッチのラッチ爪を固定レール
のロック穴から外すことができ、ロック解除操作におけ
る操作性を高めることができ、更に、ランナー側に設け
られているスライドロックラッチのラッチ爪を上下動さ
せる作動アームは、スライドロックラッチを基準とし
て、前後対称形状に設けられているため、シートを前後
逆方向に取付けても、第2のリンクの作動端は、前後い
ずれかの作動アームと対応することになり、シートの方
向が前後いずれの方向であってもロック解除操作が確実
に行なえるものである。
【0037】更に、本発明の請求項に記載のシートス
ライド装置のロック機構によれば、操作用ハンドルから
の操作力を第1のリンクに伝達する伝達手段が弾性変形
可能な弯曲部を有するワイヤーから形成されているの
で、シートを脱着して、車両の床面等に一時的に置いた
場合に、下方に突出する第2のリンクに上方への荷重が
加えられた場合に、ワイヤーの弯曲部が弾性変形して荷
重を吸収することができ、ワイヤーが外れたり、作動ア
ームを作動させる第1のリンクと伝達ワイヤー等が衝撃
荷重を受けて損傷するのを防止することができる。
【0038】本発明によれば、着脱可能で車両の前後方
向に沿ってスライド操作できる車両用シートであって、
シートスライド装置のロック状態を解除する際の操作に
要する労力が少なくて済み、ロック解除操作が円滑に行
なえると共に、また、シート方向を前後に変換しても、
シートスライド装置のロック解除が円滑に行なえ、シー
トを脱着して、車両の床面等に一時的に置いた場合に、
下方に突出するスライドロックラッチを作動させるリン
クと伝達ワイヤー等が外れたり、衝撃荷重を受けて損傷
する虞れがないシートスライド装置のロック機構を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワゴン車における通常のシートアレンジ状態を
示す側面説明図。
【図2】ワゴン車におけるセカンドシートを後方にスラ
イドさせた状態を示す側面説明図。
【図3】ワゴン車におけるセカンドシートとサードシー
トの対座時の状態を示す側面説明図。
【図4】本発明のシートスライド装置のロック機構を適
用したワゴン車におけるセカンドシートの構成を示す側
面図。
【図5】図5に示すセカンドシートにおけるシートスラ
イド装置のロック解除機構の構成を示す分解斜視図。
【図6】図4に示すセカンドシートのシート方向を前後
逆方向に変換した状態を示す側面図。
【図7】本発明のシートスライド装置のロック機構の異
なる実施の形態を示す側面図。
【図8】従来の車両用シートのスライドロック機構を示
す側面説明図。
【符号の説明】
10 ワゴン車 11 ファーストシート 12 セカンドシート 12a シートクッション 12b シートバック 13 サードシート 20 シートクッションフレーム 21 レッグフレーム 22 フック 23 ラッチ 30 固定レール 30a ロック穴 31 ランナー 32a ストライカー 32b ストライカー 33 スライドロックラッチ 34 ラッチ爪 35 作動アーム 35′ 作動アーム 35a 回動支点 35b 受けピン 40 操作用ハンドル 41 二股状レバー 42 ワイヤー 42a ワイヤーの端部 42b ワイヤーの端部 42c 弯曲部 43 コイルバネ 44 第1のリンク 45 第2のリンク

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両床面の前後方向に沿って設けられる
    固定レールにランナーがスライド自在に装着されると共
    に、シートクッション下側のレッグフレームが前記ラン
    ナーに着脱自在に取付けられ、ランナーに設けたスライ
    ドロックラッチのラッチ爪が固定レールのロック穴に係
    止されてスライド装置がロックされ、操作用ハンドル
    操作により、スライドロックラッチのラッチ爪が固定レ
    ールのロック穴から外れてロック状態が解除されるシー
    トスライド装置のロック機構において、前記レッグフレームに第1のリンクの略中央を回動自在
    に支持し、該第1のリンクの一端に前記操作用ハンドル
    に一端が接続された伝達手段の他端を接続し、該第1の
    リンクの他端に第2のリンクの略中央を枢支し、該第2
    のリンクの端末側をレッグフレームに取付け、前記 連繋
    動作する第1のリンクと第2のリンクとによりカム機構
    を構成し、第2のリンクの作動端を上下方向直線状に動
    作させ、スライドロックラッチのラッチ爪をロック解除
    方向に作動アームを動作させるようになされていると共
    に、前記スライドロックラッチのラッチ爪の作動アーム
    は、スライドロックラッチを基準として、前後対称形状
    に設けられており、ランナーに対して車両用シートのシ
    ート方向を前後いずれの方向に装着しても、シートスラ
    イド装置のロック機構における第2のリンクの作動端
    が、前後側いずれかの作動アームの受けピンと対応する
    位置に位置決めされることを特徴とするシートスライド
    装置のロック機構。
  2. 【請求項2】 前記操作用ハンドルからの操作力を第1
    のリンクに伝達する伝達手段が弾性変形可能な弯曲部を
    有するワイヤーから形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載のシートスライド装置のロック機構。
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