JP2569100Y2 - ロータリ耕耘機 - Google Patents

ロータリ耕耘機

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JP2569100Y2
JP2569100Y2 JP12487490U JP12487490U JP2569100Y2 JP 2569100 Y2 JP2569100 Y2 JP 2569100Y2 JP 12487490 U JP12487490 U JP 12487490U JP 12487490 U JP12487490 U JP 12487490U JP 2569100 Y2 JP2569100 Y2 JP 2569100Y2
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敏行 安倉
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KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD.
Honda Motor Co Ltd
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KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD.
Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、トラクタの後部に連結されて荒起こし、代
掻き、浅耕、或は畦立て等の作業を行なうロータリ耕耘
機に係り、特に、耕深調節用のリヤカバー部分を改良し
たロータリ耕耘機に関する。
(従来の技術) 従来、耕深調節用のリヤカバーを備えたロータリ耕耘
機は、特開昭54−130304号、及び実公平1−30964号公
報に開示されている如く公知である。
これら従来のロータリ耕耘機のうちの前者(特開昭54
−130304号公報)のものは、ハンドル(操作体)を操作
すると、ロータリ耕耘機本体に対して水平梁(昇降用フ
レーム)が上下に回動し、これと同時に、回動板(中間
カバー)が耕うんカバー(メインカバー)との連結部を
支点に上下に回動すると共に、均平板(リヤカバー)が
前記回動板との連結部を支点に上下に回動するようにな
っている。
また、従来のもののうちの後者(実公平1−30964号
公報)のものは、ハンドル(操作体)を操作すると、ロ
ータリ耕耘機本体に対して支持枠(昇降用フレーム)が
上下に回動し、これと同時に前部板(中間カバー)が耕
耘カバーとの連結部を支点に上下に回動すると共に、後
部板と均平板(リヤカバー)が前記前部板との連結部を
支点に上下に回動するようになっている。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来のいずれのものも、操作体の操作により、昇
降用フレームと中間カバーとリヤカバーの3者が常に連
動して上下に回動する構成のため、荒起こし、代掻き、
或は畦立ての各作業において、耕深を広範囲に亘って細
かく調節することができない。また、中間カバーとリヤ
カバーとを最も下方に位置させたとき、耕耘刃と、中間
カバー、及びリヤカバーとの間のクリアランスは比較的
広いので、代掻き作業において、耕耘刃により耕耘され
て後部上方に移動した土を耕耘刃と、中間カバー、及び
リヤカバーとの間でしごく状態にして細かく砕く所謂砕
土効果が低い。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、簡単な操
作により、荒起こし、代掻き、或は畦立ての各作業にお
いて、耕深を広範囲に亘ってきめ細かく調節できると共
に、荒起こし作業による耕耘刃と中間カバーとの間への
土塊の詰まりを防止し、代掻き作業における砕土効果を
高めたロータリ耕耘機を提供することを目的としてい
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案のロータリ耕耘機は、
ロータリ耕耘機本体に回転可能に装着された耕耘刃の上
部を覆うメインカバーと、前記耕耘刃の後部を覆うリヤ
カバーと、前端縁部が前記メインカバーの後端縁部に且
つ後端縁部が前記リヤカバーの前端縁部にそれぞれ回動
可能に連結された中間カバーと、前記ロータリ耕耘機本
体に前記中間カバーを前記メインカバーとの連結部を支
点に上下回動可能に連結する伸縮調節可能な連結機構
と、この連結機構を伸縮調節する第1操作体と、第2操
作体の操作により前記ロータリ耕耘機本体に対して上下
動調節可能な昇降用フレームに前記リヤカバーを前記中
間カバーとの連結部を支点に上下回動可能に連結する緩
衝部材付の長さ調節可能な連結ロッドとを備え、前記中
間カバーは、前記第1操作体の操作により前記メインカ
バーとの連結部を支点に下方へ最大限回動した時点で、
前記第1操作体を更に操作することにより、前記リヤカ
バーと共に下方へ所定範囲スライドする如く構成され、
更に、前記連結ロッドの長さを調節し且つ前記第2操作
体を操作して前記昇降用フレームを上下動調節したと
き、前記リヤカバーのみが前記中間カバーとの連結部を
支点に上下回動可能とすることを特徴とするものであ
る。
また、前記中間カバーは、互いに上下に重合される2
枚の板を備え、その一方の板に設けた嵌合筒に他方の板
に設けたロッドをスライド可能に嵌挿することにより、
これら2枚の板を伸縮する如くスライド可能に連結して
構成することが望ましい。
(作用) 中間カバーが、第1操作体の操作によりメインカバー
との連結部を支点に下方へ最大限回動した時点で、前記
第1操作体を更に操作すると、前記中間カバーはリヤカ
バーと共に下方へ所定範囲スライドする。
また、緩衝部材付の連結ロッドの長さを調節し且つ第
2操作体を操作して昇降用フレームを上下動調節する
と、前記リヤカバーのみが前記中間カバーとの連結部を
支点に上下に回動する。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。第
1図は本考案に係るロータリ耕耘機をトラクタに連結し
た状態の側面図であり、同図中、1はトラクタで、その
後部には3点リンクヒッチ2により本考案のロータリ耕
耘機3が昇降自在に連結されている。ロータリ耕耘機3
は、第2図、及び第3図に示す如くロータリ耕耘機本体
4のギヤボックス5の下部に回転可能に配設された耕耘
軸6を有し、この耕耘軸6には多数の耕耘刃7が装着さ
れている。この耕耘刃7の上部はロータリ耕耘機本体4
に固定されたメインカバー8で覆われている。このメイ
ンカバー8の後端縁部には中間カバー9の前端縁部が回
動可能に連結されている。この中間カバー9は、第4図
〜第6図に示すように互いに前後方向にスライドし得る
如く上下に重合した2枚の板9a,9bを備えている。上側
の板9aの上面左右にはロッド10,10が固定されている。
これらロッド10,10に対応して、下側の板9bの上面左右
には嵌合筒11,11が固定されている。これら嵌合筒11,11
内にロッド10,10をスライド可能に嵌合することによっ
て、上下の板9a,9bが第5図、及び第6図中矢印方向に
スライド可能に連結されている。このように、上、下の
板9a,9bを、ロッド10,10と嵌合筒11,11との嵌合によ
り、互いにスライド可能に連結したことにより、その連
結構造を簡素化することができる。中間カバー9の下側
の板9bの前端縁部がメインカバー8の後端縁部に軸12に
より回動可能に連結されている。また、中間カバー9の
上側の板9aの後端縁部には、耕耘刃7の後部を覆うリヤ
カバー13の前端縁部が軸14により回動可能に連結されて
いる。このリヤカバー13は耕耘した土の表面を平坦にな
らすための均平板を兼ねている。中間カバー9は、連結
機構15を介してロータリ耕耘機本体4のトップマスト16
の一端部に、メインカバー8との連結部の軸12を支点に
上下回動可能に連結されている。この連結機構15は、ね
じ筒15aにねじ杆15bを螺合してなる。ねじ筒15aの下端
は、中間カバー9の上側の板9aの上面に固定されたブラ
ケット17に軸18で回動可能に連結されている。また、ね
じ杆15bの上端は、トップマスト16の一端部に軸55で回
動可能に連結されている。そして、ねじ杆15bを、その
上端に取り付けられたハンドル(第1操作体)19により
正逆回動することにより、そのねじ送り作用でねじ筒15
aが軸線方向に沿って上下動し、伸縮調節可能となって
いる。なお、トップマスト16は略V字状をなしており、
その略中間部がロータリ耕耘機本体4のギヤボックス5
の上に取り付けられている。このギヤボックス5の側部
のブラケット20の一端部には昇降用フレーム21の一端部
が軸22により上下回動可能に取り付けられている。この
昇降用フレーム21は第2連結機構23を介してトップマス
ト16の一端部に、ブラケット20に対する取付部の軸22を
支点に上下回動可能に連結されている。この第2連結機
構23は、ねじ筒23aにねじ杆23bを螺合してなる。ねじ筒
23aの下端は、昇降用フレーム21に軸24で回動可能に連
結されている。また、ねじ杆23bの上端は、トップマス
ト16の一端部に軸56で回動可能に連結されている。そし
て、ねじ杆23bを、その上端に取り付けられた第2ハン
ドル(第2操作体)25により正逆回動することにより、
そのねじ送り作用でねじ筒23aが軸線方向に沿って上下
動し、伸縮調節可能となっている。リヤカバー13は、緩
衝ばね(緩衝部材)26a,26bを取り付けた連結ロッド27
を介して、中間カバー9との連結部の軸14を支点に上下
回動可能に連結されている。この連結ロッド27は、第8
図、及び第9図に示す如く、昇降用フレーム21に回動可
能に装着された保持体28の嵌挿孔28a内にスライド可能
に嵌挿されている。連結ロッド27の下端部はリヤカバー
13の前後方向略中間部に軸29で回動可能に連結されてい
る。
一方の緩衝バネ26aは保持体28より上側に位置して連
結ロッド27に装着されている。また、他方の緩衝ばね26
bは保持体28より下側に位置して連結ロッド27に嵌装さ
れている。一方の緩衝ばね26aの下端は保持体28の上端
に当接し、且つ上端は連結ロッド27に摺動可能に嵌装さ
れたばね受ワッシャ53aを介して一方のストッパピン54a
に当接している。また、他方の緩衝ばね26bの下端は連
結ロッド27に摺動可能に嵌装されたばね受ワッシャ53b
を介して他方のストッパピン54bに当接し且つ上端は連
結ロッド27に摺動可能に嵌装されたばね受ワッシャ53c
に当接している。各ストッパピン54a,54bは、連結ロッ
ド27の長さ方向に間隔を存し且つ径方向に貫通して穿設
された多数の小穴27a内に選択的に差し込まれるもので
ある。このように、ストッパピン54a,54bを各小穴27aに
選択的に差し込むことにより、各緩衝ばね26a,26bのば
ね力を調整することができるものである。昇降用フレー
ム21には、第1図、及び第2図に示す尾輪30を支持した
尾輪支持フレーム31、或は第12図に示す畦立器32を支持
した畦立器支持フレーム33が択一的に着脱可能に且つ上
下動可能に取り付けられている。ギヤボックス5から突
出した入力軸34はユニバーサルジョイント35を介してト
ラクタ1のPTO軸36に連結されている。入力軸34はギヤ
ボックス5内のギヤ機構、及び動力伝達機構(いずれも
図示省略)を介して耕耘軸6に連結されている。そし
て、PTO軸36から取り出されたトラクタ1の動力によ
り、ユニバーサルジョイント35、入力軸34、ギヤ機構、
及び動力伝達機構を介して耕耘軸6と一体に耕耘刃7が
回転駆動されて耕耘作業が行なわれる。なお、3点リン
クヒッチ2は、1本のトップリンク37と、左右一対(片
側のみ図示)のロアリンク38とを有している。トップリ
ンク37の一端部はトラクタ1に固定したブラケット39に
軸40で、他端部はトップマスト16の他端部に軸41で、そ
れぞれ回動可能に連結されている。また、ロアリンク38
の一端部はトラクタ1に軸42で、他端部はロータリ耕耘
機本体4の所定個所にそれぞれ連結されている。トラク
タ1の左右の後輪43の回転軸43aと平行な昇降駆動軸44a
は、油圧シリンダ44により正逆回動される。昇降駆動軸
44aの両端部は、リフトアーム45、及びリフトロッド46
を介してロアリンク38の略中間部にそれぞれ連結されて
いる。そして、昇降駆動軸44aを正逆回動させることに
より、ロータリ耕耘機3全体が軸40,42を支点に上下に
回動する。なお、第1図、及び第2図中47は、ブラケッ
ト20の他端部とトップマスト16の他端部との間に介装さ
れた連結杆である。また、第1図中48はトラクタ1の運
転席、49はハンドル、50は前輪、51は耕耘刃7の左右側
面を覆うサイドカバーである。このサイドカバー51の内
側面には、中間カバー9の下方への回動限界位置を規制
するストッパ52が取り付けられている。
次に、上記構成のロータリ耕耘機3の動作を第1図、
第2図、第5図、第6図と共に第9図〜第12図を参照し
て説明する。
(耕起作業) 第1図、第2図(実線)、第9図(実線)は中間カバ
ー9、及びリヤカバー13が最も上昇した状態を示してお
り、この状態においては、中間カバー9は略水平になっ
ていると共に、上下の板9a,9bは第5図に示す如く縮小
状態にある。
この状態から耕深に合わせて第1ハンドル19を一方向
に回転操作すると、ねじ杆15bと螺合しているねじ筒15a
がねじ送り作用で下方に移動することにより、中間カバ
ー9に押し下げ力が作用する。このため中間カバー9は
軸12を支点に下方(第1図、第2図、及び第9図中、時
計回り方向)に回動し、これに伴い、軸14を中心に回動
可能なリヤカバー13も下降する。このようにして、中間
カバー9は、ストッパ52に当接するまで、軸12を支点に
下方に回動し得ると共に、リヤカバー13も下降する。第
2図、及び第9図中、二点鎖線は、中間カバー9が下方
回動限界位置に達してストッパ52に当接した状態を示し
ており、中間カバー9が最も上方に位置した状態から下
方回動限界位置、即ち、ストッパ52に当接するまでの間
の任意の位置で、中間カバー9を固定して耕耘作業を行
なうことができる。この際、第9図に示す如く、リヤカ
バー13の位置も同時に、連結ロッド27の他方のストッパ
ピン54bの位置調整により最適状態に調節される。つま
り、連結ロッド27に設けた多数の小穴27aのうちの最適
位置の小穴27aに他方のストッパピン27cを差し込む。な
お、中間カバー9が最も上方に位置した状態からストッ
パ52に当接するまでの間、上側の板9aはスライドするこ
となく、第5図の状態を保っている。
例えば、土の硬い水田や畑を耕耘する所謂、荒起こし
作業を行なう場合は、耕耘刃7により耕耘された土塊は
大きい。この土塊は耕耘刃7の回転により後部上方にま
き上げられて、耕耘刃7と中間カバー9との間に入り込
む。このとき、耕耘刃7と中間カバー9、及びリヤカバ
ー13との間のクリアランスが狭いと、このクリアランス
部分に土塊が詰まり、耕耘軸6の回転に対して大きな抵
抗力が発生し、好ましくない。
そこで、上記実施例の場合、中間カバー9、及びリヤ
カバー13を最も上方に位置させた状態では、第1図、第
2図、及び第9図中、実線で示す如く中間カバー9が後
方に向かって略水平状態となって、この中間カバー9、
及びリヤカバー13が耕耘刃7から遠く離れた状態とな
る。従って、耕耘刃7と、中間カバー9、及びリヤカバ
ー13との間のクリアランスが広くなり、土塊が詰まるこ
とはない。なお、第1図、及び第2図(実線)は深く荒
起こしする状態を示しており、この状態から浅く荒起こ
しする場合、トラクタ1の油圧シリンダによりロータリ
耕耘機3全体を耕深に合わせて軸40,42を支点に上方に
回動する。そうすると、リヤカバー13も上がり、リヤカ
バー13と耕耘面との間に隙間が生じるから、このリヤカ
バー13を下げる必要がある。このような場合、第2ハン
ドル25を一方向に回転操作すると、ねじ杆23bと螺合し
ているねじ筒23aがねじ送り作用で下方に移動すること
により、昇降用フレーム21が軸22を支点に下方に回動
し、この回動力が連結ロッド27を介してリヤカバー13に
伝達される。従って、リヤカバー13は、メインカバー8
に連結されている中間カバー9との連結部の軸14を支点
に下方に回動して下降する。このとき、リヤカバー13は
若干耕耘刃7に近づくが、中間カバー9は回動しないの
で、この中間カバー9と耕耘刃7との間のクリアランス
は広く保たれており、土塊が詰まることはない。
このように、荒起こし耕耘作業において、深く耕耘す
るときも、比較的浅く耕耘するときも、その耕耘された
土塊は大きいが、耕耘刃7と中間カバー9との間に常に
広いクリアランスが確保されるので、このクリアランス
部分に土塊が詰まらない。このことは、第12図に示す如
く、昇降用フレーム21に畦立器32の支持フレーム33を取
り付けて、畦立て作業を行なう場合も同様である。
(砕土・均平・浅耕作業) 中間カバー9がストッパ52に当接した状態(第2図、
第9図中、2点鎖線、及び第10図中、実線で示す状態)
では、中間カバー9とリヤカバー13は、耕耘刃7に近接
し、この耕耘刃7と、中間カバー9、及びリヤカバー13
との間のクリアランスは狭くなる。そして、耕耘刃7に
より代掻きや砕土等された細かな土塊が耕耘刃7と中間
カバー9との間でしごかれることで、その土塊は詰まる
ことなく、細かく砕かれるので、砕土効果が高い。
(軟弱地の砕土・均平・浅耕作業) 中間カバー9がストッパ52に当接した状態(第2図、
第9図中、2点鎖線、及び第10図中、実線で示す状態)
から、トラクタ1の油圧シリンダ44によりロータリ耕耘
機3全体を、軸40,42を中心に上方に若干回動させる。
このままでは、リヤカバー13の下端が上がったままとな
り、リヤカバー13と代掻きや砕土等の面との間にすきま
が生じて、耕耘刃7によって代掻きや砕土等された泥が
後方にはね上がり、周囲を汚してしまう。このため、こ
の実施例においては、第1ハンドル19を更に一方向に回
転操作すると、ねじ杆15bと螺合しているねじ筒15aがね
じ送り作用で下方に移動することにより、中間カバー9
に押し下げ力が作用する。この中間カバー9は、その下
側の板9bがストッパ52に当接して下方へ回動できないた
め、上側の板9aが下方へスライドして、第6図に示す如
く中間カバー9の長さが伸びた状態となる。これに伴
い、リヤカバー13は、下降しながら中間カバー9との連
結部の軸14を中心にして第10図中、時計回り方向に回動
し、このリヤカバー13の下端縁部が代掻きや砕土等の面
に接地するるため、泥が後方へはね上がらない。また、
この状態においては、中間カバー9、及びリヤカバー13
が、より一層耕耘刃7に近接するため、砕土効果がより
一層高くなる。
(畦立て作業) 第12図に示す如く、昇降用フレーム21から尾輪支持フ
レーム31を取り外し、畦立器支持フレーム33を昇降用フ
レーム21に取り付ける。この取付状態において畦立器32
は第3図に示す如くリヤカバー13の左右方向略中間部に
配設されている。そして、その畦立の高さに合わせて、
中間カバー9とリヤカバー13を上述した耕起作業のとき
と同様に上下動させるものである。第12図は、比較的高
い畦立て作業を行なう状態を示している。この状態から
畦立ての高さを低くする場合、トラクタ1の油圧シリン
ダ44によりロータリ耕耘機3全体を、軸40,42を支点に
上方へ若干回動させる。このままでは、軸40,42からの
距離の差により、耕耘刃7の下端接地部と畦立器32の下
端接地部とが同一レベルにならない(畦立器32の方が若
干高くなる)。このような場合、第2ハンドル25を一方
向に回転操作すると、ねじ杆23bと螺合しているねじ筒2
3aがねじ送り作用で下方に移動することにより、昇降用
フレーム21が軸22を支点に下方に回動し、この回動力が
連結ロッド27を介してリヤカバー13に伝わり、このリヤ
カバー13が中間カバー9との連結部の軸14を支点に下方
に回動し、これに伴って、畦立器32がその支持フレーム
33と共に下降し、この畦立器32の接地面を耕耘刃7の接
地面と同一レベルに調整することができる。
尚、第10図に示したリヤカバー13の下端部の、地面側
(下側)への押圧力をより一層強めたい場合、他方のス
トッパピン54bを小穴27aから抜き外して、緩衝バネ26b
上端を保持体28の下端に当てて少し圧縮させた状態にす
る。この圧縮状態を保つべく、他方のストッパピン54b
を、小穴27aのうちの所定のものに嵌装し、このストッ
パピン54bにばね受ワッシャ53bを介して他方の緩衝バネ
26bの下端を当接させればよい。
なお、各ハンドル19,25を操作する場合、トラクタ1
の油圧シリンダ44によりロータリ耕耘機3全体を上昇さ
せて、ハンドル19,25を第1図中、2点鎖線で示す位置
にすることで、運転席48に着座したまま、ハンドル19,2
5を操作することができる。
また、各図中GLはトラクタ1が走行する面を、Sは耕
耘刃7により耕耘された面を、Tはリヤカバー13の下端
部で整地された面をそれぞれ示す。
(考案の効果) 以上の如く本考案のロータリ耕耘機は、ロータリ耕耘
機本体に回転可能に装着された耕耘刃の上部を覆うメイ
ンカバーと、前記耕耘刃の後部を覆うリヤカバーと、前
端縁部が前記メインカバーの後端縁部に且つ後端縁部が
前記リヤカバーの前端縁部にそれぞれ回動可能に連結さ
れた中間カバーと、前記ロータリ耕耘機本体に前記中間
カバーを前記メインカバーとの連結部を支点に上下回動
可能に連結する伸縮調節可能な連結機構と、この連結機
構を伸縮調節する第1操作体と、第2操作体の操作によ
り前記ロータリ耕耘機本体に対して上下動調節可能な昇
降用フレームに前記リヤカバーを前記中間カバーとの連
結部を支点に上下回動可能に連結する緩衝部材付の長さ
調節可能な連結ロッドとを備え、前記中間カバーは、前
記第1操作体の操作により前記メインカバーとの連結部
を支点に下方へ最大限回動した時点で、前記第1操作体
を更に操作することにより、前記リヤカバーと共に下方
へ所定範囲スライドする如く構成され、更に、前記連結
ロッドの長さを調節し且つ前記第2操作体を操作して前
記昇降用フレームを上下動調節したとき、前記リヤカバ
ーのみが前記中間カバーとの連結部を支点に上下回動可
能とすることを特徴とするものである。
従って、リヤカバーの上下動調整範囲が広くなり、且
つ中間カバーの調整と相俟って、より一層範囲の広い荒
起こし、代掻き、畦立て等の各種の耕耘作業時の耕深を
きめ細かく調節することができ、各種の耕耘作業を最適
状態で行なえる。また、1つの操作体の操作で、中間カ
バーとリヤカバーの上下動調整を自在に行なえるので操
作性が良好である。
更に、中間カバーを2枚板構成とし、これら2枚の板
を、嵌合筒とロッドの嵌合で、互いにスライド可能に連
結することにより、両板の連結構造が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は本考案に係る
ロータリ耕耘機をトラクタに接続した状態の一部を切欠
した側面図、第2図はロータリ耕耘機の一部を切欠した
拡大側面図、第3図は同平面図、第4図は同ロータリ耕
耘機の中間カバーの分解斜視図、第5図、及び第6図は
同中間カバーの動作を説明するための一部を切欠した側
面図、第7図は連結ロッド部分の一部を切欠した拡大側
面図、第8図は第7図のVIII−VIII線断面図、第9図乃
至第12図は同ロータリ耕耘機の動作説明図である。 3…ロータリ耕耘機、4…ロータリ耕耘機本体、7…耕
耘刃、8…メインカバー、9…中間カバー、9a,9b…
板、13…リヤカバー、15…連結機構、19…ハンドル(第
1操作体)、21…昇降用フレーム、23…第2連結機構、
25…第2ハンドル(第2操作体)、26…緩衝ばね(緩衝
部材)、27…連結ロッド。
フロントページの続き (72)考案者 高橋 宏之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)考案者 安倉 敏行 岡山県岡山市中畦634番地 小橋工業株 式会社内 (72)考案者 佐藤 輝夫 岡山県岡山市中畦634番地 小橋工業株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−276402(JP,A) 実開 平1−142602(JP,U) 実開 昭63−78502(JP,U) 実開 昭62−175806(JP,U) 実開 昭58−70705(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータリ耕耘機本体に回転可能に装着され
    た耕耘刃の上部を覆うメインカバーと、前記耕耘刃の後
    部を覆うリヤカバーと、前端縁部が前記メインカバーの
    後端縁部に且つ後端縁部が前記リヤカバーの前端縁部に
    それぞれ回動可能に連結された中間カバーと、前記ロー
    タリ耕耘機本体に前記中間カバーを前記メインカバーと
    の連結部を支点に上下回動可能に連結する伸縮調節可能
    な連結機構と、この連結機構を伸縮調節する第1操作体
    と、第2操作体の操作により前記ロータリ耕耘機本体に
    対して上下動調節可能な昇降用フレームに前記リヤカバ
    ーを前記中間カバーとの連結部を支点に上下回動可能に
    連結する緩衝部材付の長さ調節可能な連結ロッドとを備
    え、前記中間カバーは、前記第1操作体の操作により前
    記メインカバーとの連結部を支点に下方へ最大限回動し
    た時点で、前記第1操作体を更に操作することにより、
    前記リヤカバーと共に下方へ所定範囲スライドする如く
    構成され、更に、前記連結ロッドの長さを調節し且つ前
    記第2操作体を操作して前記昇降用フレームを上下動調
    節したとき、前記リヤカバーのみが前記中間カバーとの
    連結部を支点に上下回動可能とすることを特徴とするロ
    ータリ耕耘機。
  2. 【請求項2】前記中間カバーは、互いに上下に重合され
    る2枚の板を備え、その一方の板に設けた嵌合筒に他方
    の板に設けたロッドをスライド可能に嵌挿することによ
    り、これら2枚の板を伸縮する如くスライド可能に連結
    して構成されていることを特徴とする請求項1記載のロ
    ータリ耕耘機。
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