JP2568852B2

JP2568852B2 - 回路フラッシング装置を備えた軸方向ピストン機械

Info

Publication number: JP2568852B2
Application number: JP62192508A
Authority: JP
Inventors: ヴァーゲンザイルルドヴィッヒ
Original assignee: ハイドロマチツクゲゼルシヤフトミツトベシユレンクタ− ハフツング
Priority date: 1986-07-31
Filing date: 1987-07-31
Publication date: 1997-01-08
Anticipated expiration: 2012-01-08
Also published as: JPS6338690A; US4765228A; DE3638890C2; DE3638890A1; EP0255034A1; EP0255034B1; DE3762670D1

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、軸方向ピストン機械の作動サイクルを制御
する制御部材を有し、且つ該制御部材内に設けられて高
圧力によって作動され得ると共に低圧ラインを各戻りラ
インに接続するフラッシング弁を含む回路フラッシング
装置を有する閉回路静流体圧駆動装置に使用される軸方
向ピストン機械に関する。

（従来の技術）この種の軸方向ピストン機械は、西独特許出願公開明
細書第1946658号に記載され且つ図示されている。

連続的熱い圧力媒体を取り除いて代りに冷たい媒体に
交換し、圧力媒体の損失分を補う新たな圧力媒体を供給
するために、回路をフラッシングし且つ任意に供給する
装置を備えた閉回路式静流体圧駆動装置が知られてい
る。

西独特許出願公開明細書第1946658号に記載され且つ
図示された静流体圧駆動装置では、２つの流体圧機械
は、１つの共通の制御部材を備えているので、該流体駆
動装置は１つのコンパクトな構成となり、そしてフラッ
シング装置のフラッシング弁が該共通の制御部材内に設
けられている。これらの静流体圧機械の間を延びる２つ
の高圧ダクトと２つの低圧ダクトがあり、回路供給装置
は、逆止弁を介して２対の高圧用及び低圧用ラインの１
つと接続した吸入／供給ラインとして該制御部材の中に
組み込まれている。

この既知の構造において、フラッシング弁は、他方の
対の高圧／低圧ラインを共通のフラッシングダクトに接
続するＵ字形通路構造のブリッジ部分に置かれた２つの
ばね負荷式逆止弁からなっている。

（発明が解決しようとする問題点）この既知の構造においては、フラッシング弁が２つの
ばね負荷式逆止弁を含むためにそれ自身高価であるのみ
ならず、フラッシングのために必要なラインのシステム
を形成する制御部材には４つ以上のダクト部分を設けね
ばならず更に２つの逆止弁には戻りばねを設けねばなら
ないために、逆止弁が配置されるラインのシステムのレ
イアウトが複雑になる。その結果、制御部材内に４つの
ダクト部分を収容しなければならないことを念頭におく
と、比較的小さなサイズの制御部材は複雑なラインのシ
ステムのために該制御部材を弱化させ不経済な構造にな
る。更に、各逆止弁と低圧又は高圧ダクト間を延びるダ
クト部分は、場合によっては、外側から穴あけ処理しな
くてはならない。

本発明の目的は、フラッシング装置を簡素化すること
である。

（問題点を解決するための手段）この目的は、フラッシング弁の弁体を制御部材内の高
圧ダクトと低圧ダクト間を結ぶ案内孔内に移動自在に装
着された円柱状スライド弁で構成し、該案内孔は接続ダ
クトにより該スライド弁の付近において軸方向ピストン
機械のハウジングの自由空間と接続する構成により達成
される。

（作用）本発明による構造では、制御部材内のフラッシングダ
クトとフラッシング弁は比較的簡素化されるので、製造
及び組立に要するコスト及び労力が削減できる。既知の
構造に於ける４つのフラッシングダクトの代りに、本発
明による構造に於いてはわずか２つのフラッシングダク
トが必要となるにすぎず、このため制御部材はその程弱
くなることはない。加えて、ワンピースで製作可能な制
御弁を使用し得るのでかなりの簡素化になる。本発明に
よる構造の別の利点は、フラッシング媒体がハウジング
の自由空間内に直接に取り出されるので、ハウジングの
外部には追加のラインを必要としないことである。

本発明による構造では、回路に供給する装置が制御部
材の付近に置かれていない。それゆえ、本発明による構
造は、西独特許明細書第2247437号に記載されそして図
示されているような供給装置と非常に有効に一体化でき
る。

更に特許請求の範囲第２項乃至第12項による特徴は、
同様に軸方向ピストン機械の簡素化に寄与する。

特許請求の範囲第８項によるフラッシング装置は、中
間ガイドピンの軸受及び／又は制御装置の軸の支持部を
潤滑すべく同時に機能する。該フラッシング媒体はそれ
ぞれの軸受を介してハウジングの自由空間に到達し、そ
していずれの場合でも必要な排出ラインによって圧力媒
体タンクへ戻る。

特許請求の範囲第13項乃至第19項による構造は、ミド
ルセンタースライド弁に関し、これによれば前記機能が
簡単な構造で更に改善される。

特許請求の範囲第20項乃至第22項に従う構造によれ
ば、最低圧力又は最低供給圧力を維持することができ、
これは軸方向ピストン機械を始動するときに特に重要で
ある。これらの特徴は該軸方向ピストン機械のより一層
の簡素化に寄与する。

特許請求の範囲第20項乃至第22項に於ける構造は、こ
れらのものによって得ることができる利点が特許請求の
範囲第１項に記載のものとは別個でありそして軸方向ピ
ストン機械が両方向に吐出する構造測ちエンジンとポン
プ作動のための構造となっているかどうかによらないの
で、格別の新たな重要性がある。

（実施例）第１図に符号（１）で総括的に示した軸方向ピストン
機械は、ローラー軸受（４）（５）内の駆動軸（３）と
該駆動軸（３）の駆動フランジ（６）により駆動される
シリンダブロック（７）とが設けられたハウジング
（２）を有する斜軸形の機械である。該シリンダブロッ
ク（７）内の円弧上に配列した複数個の丸いピストン
（８）はピストンボア（９）内に摺動自在に設けられ、
且つ駆動フランジ（６）内の球面軸受（12）内に装着し
た球状ピストンヘッド（11）を有する。該シリンダブロ
ック（７）内の中央の案内孔（14）内には、同じく球状
ヘッド（15）を有するガイドピン（13）が設けられ、該
球状ヘッド（15）により該駆動フランジ内の中央球面軸
受（16）に該ガイドピン（13）が取付けられる。該案内
孔（14）内には、シリンダブロック（７）を駆動フラン
ジ（６）から離す方向で該シリンダブロックが載せられ
た制御部材たる制御板（18）に対して弾力的に予圧する
目的で、ガイドピン（13）とシリンダブロック（７）と
の間に圧縮ばね（17）が設けられる。この目的のため
に、該制御板（18）は、そのシリンダブロック（７）に
面する側に、該シリンダブロック（７）の球状凹面の摺
動支承面（21）に対向する球状突面の摺動支承面（19）
を有し、該制御板（18）は、ハウジング（２）の自由空
間（23）を気密に閉じるカバー（24）へセンタリングピ
ン（22）により固定される。該ハウジング（２）の他端
面はフランジ（25）によって閉じられると共にシールさ
れる。

該軸方向ピストン機械（１）は、第２図及び第３図に
のみ図示されそして符号（31）で総括的に示された、回
路のフラッシング用の装置に接続され、排油のルートは
第１図に矢印（32）で示されている。

該フラッシング装置（31）は、該制御板（18）内に一
体化されたフラッシング弁（33）からなり、該フラッシ
ング弁（33）は、該制御板（18）内を直径方向即ち軸
（36）と交差する方向に伸び、作動ダクト間即ち該機械
の作動により高圧（HP）と低圧（LP）ダクトを夫々形成
する腎臓形制御孔（37）（38）間を伸びる案内孔（５）
内に移動自在に設けられた円柱状スライド弁即ちバルブ
ニードル（34）で構成される。該バルブニードル（34）
は腎臓形制御孔（37）（38）間の距離よりも長い。該バ
ルブニードル（34）の移動は腎臓形制御孔（37）（38）
の外壁によって形成される停止部（39）（41）によって
制限される。該バルブニードル（34）の長さＬは、停止
位置においてそれぞれの停止部（39）（41）から離れた
バルブニードル（34）の端部の面が関連する腎臓形制御
孔（37）（38）内へ突き出すように選ばれている。該フ
ラッシング弁（33）を通るダクトは、バルブニードル
（34）内の長手方向溝（42）によって形成され、その長
さｌは腎臓形制御孔（37）（38）間の距離ａに略相応し
ている。該長手方向溝（42）は、バルブニードル（34）
が左手側の停止部（39）の方にあり（第２図及び第３図
に示したように）長手方向溝（42）の左手側端部が腎臓
形制御孔（37）内に突出したとき、開口（43）を形成す
るように構成されている。該ダクトの流れの直径は、こ
の開口（43）によるか又はスロットルのような溝（42）
の断面積によって定めることができる。この位置におい
て、溝（42）の右手側端部は案内孔（35）の壁によって
閉じられるので、腎臓形制御孔（37）と制御板（18）内
の中央部に設けられた接続ダクト（44）との間に１つの
ダクトのみが存在する。該バルブニードル（34）が右手
側の停止部（41）の方にあり、開口を形成すべく溝（4
2）の右手制御端部が腎臓形制御孔（38）内に突出する
とき、溝（42）の左手側端部は案内孔（35）の壁により
閉じられる。

該フラッシング弁（33）は、バルブニードル（34）の
端面（45）の一方に作用すると共にこれをそれぞれの停
止部（39）又は（41）に対して移動させる高い圧力によ
って自動的に制御される。図示の位置では、バルブニー
ドル（34）は腎臓形制御孔（38）内の高圧により停止部
（39）に対向する左側に移動されている。該フラッシュ
弁（33）の又はバルブニードル（34）の切換え位置で
は、低圧の腎臓形制御孔従ってLPラインは接続ダクト
（44）に接続される。第２図及び第３図に示されるよう
に、該接続ダクト（44）は、シリンダブロック（７）内
において、ばね受部材（46）とガイドピン（13）内へと
続くので、それぞれのLPラインから来るフラッシング油
は軸受（16）（第１図）に到達してこれを潤滑する。こ
の個所から、該接続ダクト（44）はまず軸方向ボア（4
7）としてそして次には径方向ボア（48）として駆動軸
（３）内に続き、径方向ボア（48）は二つのローラー軸
受（４）（５）の間で終っている。このためフラッシン
グ油は軸受（16）からローラー軸受（４）（５）を通
り、第１図の矢印（32）で示された線に沿って流れ、そ
してハウジング（２）の自由空間（23）に到達する。こ
の自由空間からは油排出ライン（図示せず）が接続部
（49）（50）の一方から油供給コンテナへと導き出す。
軸方向ボア（47）とヘッド（15）内のダクト部分（51）
の各対向端部がトランペット形に広がっているので接続
ライン（44）を開いたまま球状ヘッド（15）が軸受（1
6）内で揺動運動を行なうことができる。

これに代えて、フラッシング弁（33）とハウジングの
自由空間（23）との間に、第１図に示した第２の接続ダ
クト（52）を設けることができ、このダクトは同様にダ
クト（53）の軸方向部分から制御板（18）内へと導く
が、最初は制御板（18）の下を半径方向に延び次でハウ
ジングカバー（24）内を軸線方向に延びていく。この配
列は、フラッシング油をシリンダブロック（７）を通し
て取出すことが望ましくない又は不可能であるという構
造であっても制御板（18）を用いることを可能にする。
この実施例においては、制御板（18）の下側の凹部に挿
入されたシーリング板（54）によって接続ダクト（52）
が閉じられる。

第３図に示した実施例においては、最低圧力又は最低
供給圧力を維持するために接続ダクト（44）内に、フラ
ッシング油の流れ方向に開く圧力弁（56）が設けられて
いる。該圧力弁（56）は円錐形の弁体（57）は、矢印
（58）で示されるフラッシング油の流れ方向と反対方向
へばね受部材（46）によって形成された弁座（60）に対
し圧縮ばね（59）により予め負荷がかけられている。圧
力弁（56）はこのようにシリンダブロック（７）内、即
ち案内ピン（13）内に設けられ、或はこれらの部品に接
続される。

該バルブニードル（34）は、腎臓形制御孔（38）の外
側上のリム（63）の一部に設けた案内孔（35）と一直線
のアクセス開口（62）を介して挿入或は取外しが出来
る。該アクセス開口（62）は停止部（41）を形成するス
トッパ（64）によって閉じられている。

該バルブニードル（34）が高圧力の影響で行なう移動
は、ニードルの長さＬと停止部（39）（41）の距離とに
依存している。第４図に図示された実施例では、停止部
（39）（41）は腎臓形制御孔（37）（38）の内部であ
る。この実施例では停止部（39）（41）は腎臓形制御孔
（37）（38）内に突出する二つのストッパ（64）の延長
部（65）によって形成され、このストッパ（64）は貫通
アクセス開口（62）のリム部分（63）の領域内に設けら
れ且つそこに固定される。

該バルブニードル（34）の移動行程はその長さＬと腎
臓形制御孔（37）（38）の外壁間の距離とに依存する。
第４図に示されているように、バルブニードル（34）は
延長部（65）即ち腎臓形制御部（37）（38）の自由空間
内へ突出する停止部（39）（41）の長さ分だけ短くされ
ているが、この実施例でバルブニードルの両側が腎臓形
制御孔（37）（38）の自由空間内へ突出していることは
変わりがない。延長部（65）の断面積は、この延長部が
もたらす流れ抵抗を減少させるために小さくするのが好
ましい。該延長部はテーパ付き円筒断面とするのが好ま
しい。

第４図及び第５図に示した実施例においては、バルブ
ニードル（34）はばね力によってセンタ決めされる。第
４図によれば、このセンタ決めはバルブニードル（34）
の各側に一つずつ設けた２つの圧縮ばね（71）によって
行なわれ、該圧縮ばね（71）は腎臓形制御孔（37）（3
8）の外壁上或はストパ（64）の肩部上に支持させ、そ
の内端をバルブニードル（34）上の肩部（72）に支持さ
せることができる。該肩部（72）はバルブニードル（3
4）それ自身に形成することができるが、この実施例で
は、該肩部（72）はバルブニードル（34）の端部付近に
おいて固定されるか或いはバルブニードル（34）の端部
ジャーナル（74）上に緩み嵌めしたフランジ片（73）上
に設けられる。該肩部（72）の間隔、即ち、両フランジ
（73）間の距離は、腎臓形制御孔（37）（38）の内壁間
の距離に対応している。

該バルブニードル（34）は、かくしてその中央位置に
比較的安定して保持される。該バルブニードル（34）は
それぞれの高圧力によって左又は右へと移動されるの
で、その結果長手方向溝（42）の一端が関連する腎臓形
制御孔（37）（38）内に突き出ることになり、それによ
り接続ダクト部分（53）へのダクトが開かれる。圧力が
かからない状態では、バルブニードル（34）は再びその
中央位置に戻る。該バルブニードル（34）がこの位置か
ら移動する距離はｈで示されている。

第５図に示された実施例においては、バルブニードル
（34）をセンタ決めすべく、ほぼ真直ぐな板ばね（81）
が用いられており、この板ばね（81）はバルブニードル
（34）へ横断して伸び、その自由端はバルブニードル
（34）の穴（84）の中に係合している。該板ばね（81）
は、案内孔（35）又はバルブニードル（34）を横切りそ
して好ましくはその中央へと伸びる通路（83）内に設け
られ、そして該通路（83）は、該板ばね（81）が該ニー
ドル（34）の要求する移動に必要な撓みを行うのに十分
な大きさの断面積を有する。該通路（83）は、好ましく
は制御板（18）の半径方向に伸びると共に外部から制御
板（18）の中に開孔される。該通路（83）を案内孔（3
5）を越えてダクト部分（53）へ延長すれば、腎臓形制
御孔（37）（38）への接続が自動的に形成される。

該通路（83）の断面積は案内孔（35）のそれよりも大
きくしてバルブニードル（34）のまわりにダクトを存在
させることが好ましい。しかしながら、このダクトは、
曲りばねの自由端（82）が係合する貫通孔（84）によっ
て形成することもできる。曲りばね（81）の固定端（8
5）が通路（83）のためのストッパ（86）内の軸方向穴
に収容されかつ装着される場合は、曲りばね（81）を簡
単な方法で装着することができる。第５図に示された位
置では、腎臓形制御孔（38）から接続ダクト部分（53）
へ通じるダクトが開いている。換言すれば、腎臓形制御
孔（37）内の圧力が高い。該軸方向ピストン機械（１）
が停止したときは、板ばね（81）はバルブニードル（3
4）をその中央位置に戻すが、この中央位置では、上記
の実施例全ての場合にそうであったが、長手方向溝（4
2）の長さｌが腎臓形制御孔（37）（38）の内壁間距離
よりも短いので、この長手方向溝（42）が閉じられるこ
とになる。この実施例では軸方向ダクト部分（88）（8
9）は、腎臓形制御孔（37）（38）へこれらの端部の付
近において接続され、この付近に案内孔（35）又はバル
ブニードル（34）が設けられる。

第５図に示された実施例において平坦な当衝面を与え
るために、盲孔（91）が腎臓形制御孔（38）又はダクト
部分（89）のアクセス開口（64）と反対側の外側壁に穿
設されている。

（発明の効果）以上のように本発明によるときは、制御部材内の高圧
ダクトと低圧ダクトを結ぶ案内孔内にスライド弁を設け
てフラッシング弁としたので、該スライド弁をワンピー
スで製作出来、該案内孔を接続ダクトで該スライド弁の
付近から自由空間へと接続するようにしたので、特別の
ラインを設けずにフラッシング媒体を自由空間へと供給
出来、フラッシングダクトとフラッシング弁が簡素化さ
れ、製造及び組立が容易で安価に製作出来る等の効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による軸方向ピストン機械の軸方向断面
図、第２図は軸方向ピストン機械のシリンダブロックと
制御板が90゜回転したところを幾分拡大して示した詳細
図、第３図は軸方向ピストン機械の第２実施例の第２図
に対応する図、第４図はさらに他の実施例の制御板の軸
方向断面図、第５図はさらに他の実施例の制御板の半径
方向断面図である。（１）……軸方向ピストン機械（18）……制御部材（23）……自由空間（33）……フラッシング弁（34）……スライド弁（35）……案内孔（44）……接続ダクト

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】軸方向ピストン機械（１）の作動サイクル
を制御する制御部材（18）を有し、且つフラッシング弁
（33）を含むフラッシング装置（31）を有する閉回路静
流体圧駆動装置に用いられる軸方向ピストン機械（１）
であって、該フラッシング弁（33）の弁体が、制御部材
（18）内に延びる案内孔（35）内に移動自在に装着さ
れ、高圧力によって作動され得ると共に、低圧ライン
（37又は38）を各戻りライン（44;52）に接続する円柱
状スライド弁（34）で構成されたものにおいて、高圧ダ
クト（37,38）と低圧ダクト（37,38）間を直接結ぶ案内
孔（35）内の該フラッシング弁（33）の弁体が、該戻り
ラインを形成する接続ダクト（44,52）により該スライ
ド弁（34）の付近を軸方向ピストン機械（１）のハウジ
ング（２）の自由空間（23）と接続することを特徴とす
る回路フラッシング装置を備えた軸方向ピストン機械。
【請求項２】該スライド弁（34）は、端部側が半径方向
に開く少なくとも一つの長さ方向に延びるダクト（42）
を有し、且つ該スライド弁（34）の各作動位置において
高圧ダクト（38）に隣接するダクト（42）の開口端が該
案内孔（35）の壁により閉じられることを特徴とする特
許請求の範囲第１項に記載の軸方向ピストン機械。
【請求項３】該ダクトは該スライド弁（34）の周面の少
なくとも一つの長手方向溝（42）からなることを特徴と
する特許請求の範囲第２項記載の軸方向ピストン機械。
【請求項４】該案内孔（35）に面する該高圧及び低圧ダ
クト（37,88）の壁、又は該壁内の盲孔（62,91）が該ス
ライド弁（34）のための停止部（39,41）を形成するこ
とを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第３項のいず
れか１項に記載の軸方向ピストン機械。
【請求項５】該案内孔（35）に対向して位置する該制御
部材（18）のリム部分（63）の少なくとも一方又は両方
に、停止部又はストッパ部材（64）が設けられた共軸の
アクセス開口（62）があることを特徴とする特許請求の
範囲第１項乃至第４項のいずれか１項に記載の軸方向ピ
ストン機械。
【請求項６】該案内孔（35）はシリンダブロック（７）
の回転軸線と同一線上の該制御部材（18）の軸線と実質
的に交差していることを特徴とする特許請求の範囲第１
項乃至第５項のいずれか１項に記載の軸方向ピストン機
械。
【請求項７】該高圧及び低圧のダクト（37,38）は互い
に対向し、弧状に屈曲し又は腎臓の形をしたダクトであ
り、該スライド弁（34）は、ピストン機械（１）に対し
て軸方向に見て、各ダクトの端部付近又は各腎臓形ダク
トの付近でこれらダクト間の距離が最も小さい距離
（ａ）となる個所に設けられていることを特徴とする特
許請求の範囲第１項乃至第５項のいずれか１項に記載の
軸方向ピストン機械。
【請求項８】該接続ダクト（44,53）は該シリンダブロ
ック（７）に向けて制御部材（18）内を軸線方向に延び
ると共に、シリンダブロックを貫通していることを特徴
とする特許請求の範囲第１項乃至第７項のいずれか１項
に記載の軸方向ピストン機械。
【請求項９】該シリンダブロック（７）を案内するため
に、駆動フランジ（６）内の軸受（16）に中心ガイドピ
ン（13）が装着され、且つ該接続ダクト（44）が該ガイ
ドピン（13）に沿って且つガイドピン（13）を貫いてそ
の軸受（16）内に延びていることを特徴とする特許請求
の範囲第８項に記載の軸方向ピストン機械。
【請求項１０】該駆動フランジ（６）は該ハウジング
（２）内に装着された駆動軸（３）の一部を形成し、そ
して該接続ダクト（44）は、該軸受（4,5）の付近にお
いて駆動軸（３）内を最初は軸線方向にそして次に半径
方向に延びるダクトを通して延長されていることを特徴
とする特許請求の範囲第９項に記載の軸方向ピストン装
置。
【請求項１１】該接続ダクト（52,53）は、該制御部材
（18）内を該シリンダブロック（７）から離れた側へ軸
線方向に延び、次いで該制御部材（18）を保持する要素
（ハウジングカバー（24））を介して延びることを特徴
とする特許請求の範囲第１項乃至第７項のいずれか１項
に記載の軸方向ピストン機械。
【請求項１２】該制御部材（18）内の接続ダクトの一部
（53）は、該シリンダブロック（７）から離れた側の開
口部を凹部内に挿入可能な板（54）によって閉じ得る貫
通ダクトであることを特徴とする特許請求の範囲第11項
に記載の軸方向ピストン機械。
【請求項１３】該スライフド弁（34）は少なくとも一つ
のばね（71;81）によってセンタ決めされることを特徴
とする特許請求の範囲第１項乃板第12項のいずれか１項
に記載の軸方向ピストン機械。
【請求項１４】該スライド弁（34）上の肩部（72）に作
用するばね（71）が該スライド弁（34）の各側に設けら
れていることを特徴とする特許請求の範囲第13項に記載
の軸方向ピストン機械。
【請求項１５】該ばね（71）は該スライド弁（34）のテ
ーパ付き端部ジャーナル（74）上に設けられたフランジ
片（73）に作用することを特徴とする特許請求の範囲第
14項に記載の軸方向ピストン機械。
【請求項１６】該ばねは、該スライド弁（34）を横断し
て延び、該スライド弁（34）内の凹部（84）内に係合す
る板ばね（81）からなることを特徴とする特許請求の範
囲第13項に記載の軸方向ピストン機械。
【請求項１７】該板ばね（81）は、該案内孔（35）を、
好ましくは中央で交差するダクト（83）内に設けられて
いることを特徴とする特許請求の範囲第16項に記載の軸
方向ピストン機械。
【請求項１８】該板ばね（81）の固定側端部（85）は、
好ましくは前記交差ダクト（83）用のストッパ（86）の
孔内に固定されていることを特徴とする特許請求の範囲
第17項に記載の軸方向ピストン機械。
【請求項１９】前記交差ダクト（83）は該制御部材（1
8）の水平面に配置され且つ該案内孔（35）を越えて該
接続ダクト（44,53）内へ延長されていることを特徴と
する特許請求の範囲第17項又は18項に記載の軸方向ピス
トン機械。
【請求項２０】フラッシング媒体の流れ方向（58）に開
く圧力弁（56）が該接続ダクト（44;52）内に設けられ
ていることを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第19
項のいずれか１項に記載の軸方向ピストン機械。
【請求項２１】前記圧力弁（56）はシリンダブロック
（７）内に配置されていることを特徴とする特許請求の
範囲第20項に記載の軸方向ピストン機械。
【請求項２２】前記圧力弁は該シリンダブロック（７）
のガイドピン（13）内に配置されていることを特徴とす
る特許請求の範囲第21項に記載の軸方向ピストン機械。
【請求項２３】フラッシング弁（33）はセンタリングピ
ン（22）により該制御部材に取り付けられる該制御部材
の制御板（18）に配置されることを特徴とする特許請求
の範囲第１項乃至第22項のいずれか１項に記載の軸方向
ピストン機械。