JP2568076Y2 - 砥石保持装置 - Google Patents

砥石保持装置

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JP2568076Y2
JP2568076Y2 JP2650992U JP2650992U JP2568076Y2 JP 2568076 Y2 JP2568076 Y2 JP 2568076Y2 JP 2650992 U JP2650992 U JP 2650992U JP 2650992 U JP2650992 U JP 2650992U JP 2568076 Y2 JP2568076 Y2 JP 2568076Y2
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JP
Japan
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grinding wheel
sleeve
fixed
fixed sleeve
nut
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JP2650992U
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良平 向井
隆行 吉見
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、砥石車を研削盤の砥
石軸に装着保持する砥石保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術における砥石保持装置は、例
えば図2に示すように、砥石車1が取付けられる固定ス
リーブ2は、同軸線関係の小径スリーブ部21と大径スリ
ーブ部22と大径スリーブ部22の端部に形成された固定フ
ランジ部23とから構成され、中心孔は、固定フランジ部
23に向って拡がったテーパ孔24となっている。そして、
大径スリーブ部22の端面には、適宜数の軸線方向のねじ
穴25が円周等配に穿設されている。
【0003】砥石車1を固定スリーブ2に固締する環状
板体の可動フランジ3は、外径が固定スリーブ2の固定
フランジ部23と実質的に同径であり、内径が小径スリー
ブ部21に遊合する大きさである。そして、可動フランジ
3には、可動フランジ3が小径スリーブ部21に嵌着され
た際に固定スリーブ2のねじ穴25に対応するボルト孔31
が穿設されている。砥石車1は、大径スリーブ部22に滑
合する中心孔11が形成された環状板体の砥石コア12の外
周面に砥石層13が形成されている。
【0004】先ず砥石車1の中心孔11が固定スリーブ2
の大径スリーブ部22に嵌合され、更に可動フランジ3が
小径スリーブ部21に嵌着され、可動フランジ3の各ボル
ト孔31に挿通された締付けボルト4が固定スリーブ2の
ねじ穴25に螺入され締付けられることにより、砥石車1
は、固定スリーブ2の固定フランジ部23と可動フランジ
3とに挟まれ締付けられて固定スリーブ2に固着され
る。研削盤の砥石台本体5に回転自在に支承された砥石
軸6の突出部には、砥石車装着部となる先細のテーパ部
62が形成され、更にその先端にねじ部62が形成されてい
る。
【0005】そこで、砥石車1が固着された固定スリー
ブ2のテーパ孔24が砥石軸6のテーパ部62に嵌合され、
ねじ部62に締付けナット8が螺合され、締付けナット8
が締付けられることにより、固定スリーブ2、即ち砥石
車1は、砥石軸6に装着される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記の従来の技術にお
ける砥石保持装置においては、研削時に砥石軸が高速回
転された場合、固定スリーブは、砥石車と一体となって
高速回転する。すると、遠心力により固定スリーブに遠
心膨張が生じ、大径スリーブ部及び小径スリーブ部の遠
心膨張のため固定スリーブのテーパ孔と砥石軸のテーパ
部との嵌合に隙間が生じる。その結果、固定スリーブ、
即ち砥石車の位置は、軸線方向及び半径方向に不安定と
なり、研削加工精度は低下する。この考案は、そのよう
な欠点がない砥石保持装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案の砥石保持装置
は、砥石車が嵌着されるスリーブ部と砥石車を両面から
挟着するフランジ部とから成り砥石軸に嵌着される固定
スリーブ並びに固定スリーブが嵌着される砥石軸のテー
パ部の両側に形成された第1ねじ部と第2ねじ部とに夫
々が螺合され、砥石軸の回転により互に対向近接するよ
うにねじ山の巻き方向が異なる締付けナット及び緩み防
止ナットから構成されている。
【0008】
【作用】上記の砥石保持装置においては、先ず砥石軸の
第1ねじ部に緩み防止ナットが螺合され、次いで、砥石
車が固着された固定スリーブが砥石軸のテーパ部に嵌合
され、更に砥石軸の第2ねじ部に締付けナットが螺合さ
れる。そして、締付けナットが締付けられた上、緩み防
止ナットが締付けられる。かくして、固定スリーブは、
締付けナットと緩み防止ナットとに挟圧されて、砥石軸
のテーパ部に固定される。即ち、砥石車は、砥石軸に装
着される。
【0009】上記の砥石保持装置においては、研削時に
砥石軸が高速回転された場合、固定スリーブは、砥石車
と一体となって高速回転する。その際、砥石車に加わる
研削抵抗によって、砥石車には、砥石軸の回転を阻止す
る方向の力が働き、その力は、固定スリーブの両端面と
の摩擦を介して締付けナット及び緩み防止ナットに加わ
り、締付けナット及び緩み防止ナットは、回転軸に対し
相対的にねじ込まれることになる。その結果、固定スリ
ーブは、締付けナットと緩み防止ナットとにより一層強
固に挟圧されることになる。
【0010】従って、砥石軸、即ち固定スリーブの高速
回転において、遠心力による固定スリーブのスリーブ部
の遠心膨張が抑制され、スリーブ部の遠心膨張があっ
て、固定スリーブと砥石軸のテーパ部との嵌合に隙間が
生じても、固定スリーブは、締付けナットと緩み防止ナ
ットとにより強固に挟圧固定されているので、軸線方向
の変位は生じない上、砥石車の半径方向の位置は安定す
る。従って、砥石車による研削時の研削加工精度は、高
速回転時の遠心力により影響されない。
【0011】
【実施例】この考案の実施例における砥石保持装置を図
面に従って説明する。図1において、砥石車1が取付け
られる固定スリーブ2は、同軸線関係の小径スリーブ部
21と大径スリーブ部22と大径スリーブ部22の端部に形成
された固定フランジ部23とから構成され、中心孔は、固
定フランジ部23に向って拡がったテーパ孔24となってい
る。そして、大径スリーブ部22の端面には、適宜数の軸
線方向のねじ穴25が円周等配に穿設されている。
【0012】砥石車1を固定スリーブ2に固締する環状
板体の可動フランジ3は、外径が固定スリーブ2の固定
フランジ部23と実質的に同径であり、内径が小径スリー
ブ部21に遊合する大きさである。そして、可動フランジ
3には、可動フランジ3が小径スリーブ部21に嵌着され
た際に固定スリーブ2のねじ穴25に対応するボルト孔31
が穿設されている。
【0013】砥石車1は、大径スリーブ部22に滑合する
中心孔11が形成された環状板体の砥石コア12の外周面に
砥石層13が形成されている。
【0014】先ず砥石車1の中心孔11が固定スリーブ2
の大径スリーブ部22に嵌合され、更に可動フランジ3が
小径スリーブ部21に嵌着され、可動フランジ3の各ボル
ト孔31に挿通された締付けボルト4が固定スリーブ2の
ねじ穴25に螺入される。締付けボルト4,4‥‥が締付
けられることにより、可動フランジ3が固定スリーブ2
に一体化固定されると共に、砥石コア12、即ち砥石車1
は、固定フランジ部23と可動フランジ3とに挟まれ締付
けられて固定スリーブ2に固着される。
【0015】研削盤の砥石台本体5に静圧流体軸受(図
示しない)を介して回転自在に支承され、モータ(図示
しない)により回転駆動される砥石軸6の突出部には、
基部側に第1ねじ部61が形成され、それに続いて砥石車
装着部となる先細のテーパ部62が固定スリーブ2の軸線
方向長さに略対応する範囲に形成され、更にテーパ部61
の小径側に続いて先端の第2ねじ部63が形成されてい
る。第1ねじ部61には、緩み防止ナット7が、第2ねじ
部63には締付けナット8が夫々螺合されている。
【0016】そして、第1ねじ部61と第2ねじ部63と
は、ねじ山の巻き方向が異なり、図1において緩み防止
ナット7及び締付けナット8に対して砥石軸6が矢印方
向に回転するとき、緩み防止ナット7が左方向に、締付
けナット8が右方向に進む関係になっている。
【0017】そこで、先ず砥石軸6の第1ねじ部61に緩
み防止ナット7が螺合され、次いで、砥石車1が固着さ
れた固定スリーブ2のテーパ孔24が砥石軸6のテーパ部
62に嵌合され、更に砥石軸6の第2ねじ部63に締付けナ
ット8が螺合される。そして、締付けナット8が締付け
られことにより、固定スリーブ2のテーパ孔24が砥石軸
6のテーパ部62に嵌着固定されてから、緩み防止ナット
7が締付けられる。かくして、固定スリーブ2は、締付
けナット8と緩み防止ナット7とに挟圧されて、砥石軸
6のテーパ部62に固定される。即ち、砥石車1は、砥石
軸6に装着される。
【0018】上記の砥石保持装置においては、研削時に
砥石軸6が高速回転された場合、固定フランジ部23及び
可動フランジ3は、砥石車1と一体となって高速回転す
る。その際、砥石車1に加わる研削抵抗によって、砥石
車1には、砥石軸6の回転を阻止する方向の力が働き、
その力は、固定スリーブ2の小径スリーブ部21及び固定
フランジ部23の各端面との摩擦を介して締付けナット8
及び緩み防止ナット7に加わり、締付けナット8及び緩
み防止ナット7は、回転軸6に対し相対的に対向してね
じ込まれることになる。その結果、固定スリーブ2は、
締付けナット8と緩み防止ナット7とにより一層強固に
挟圧されることになる。
【0019】従って、砥石軸6、即ち固定スリーブ2の
高速回転において、遠心力による固定スリーブ2の大径
スリーブ部22及び小径スリーブ部21の遠心膨張が抑制さ
れ、固定スリーブ2の遠心膨張があって、固定スリーブ
2のテーパ孔24と砥石軸6のテーパ部62との間に隙間が
生じても、固定スリーブ2は、締付けナット8と緩み防
止ナット7とにより強固に挟圧固定されているので、軸
線方向の変位は生じない上、砥石車1の半径方向の位置
は安定し、砥石車1による研削時の研削加工精度は、高
速回転時の遠心力により影響されない。
【0020】
【考案の効果】上記の砥石保持装置においては、研削時
に砥石軸が高速回転された場合、固定フランジ部及び可
動フランジは、砥石車と一体となって高速回転する。そ
の際、締付けナット及び緩み防止ナットが回転軸に対し
自動的に対向してねじ込まれる結果、固定スリーブは、
締付けナットと緩み防止ナットとにより一層強固に挟圧
されることになる。
【0021】従って、砥石軸、即ち固定スリーブの高速
回転において、遠心力による固定スリーブの遠心膨張が
抑制され、固定スリーブの遠心膨張があって、固定スリ
ーブのテーパ孔と砥石軸のテーパ部との間に隙間が生じ
ても、固定スリーブは、締付けナットと緩み防止ナット
とにより強固に挟圧固定されているので、砥石車の半径
方向の位置は安定し、軸線方向の変位は生じない。
【0022】その結果、砥石車による研削時の研削加工
精度は、高速回転時の遠心力により影響されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例における砥石保持装置の断面
図である。
【図2】従来の技術における砥石保持装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 砥石車 11 中心孔 12 砥石コア 13 砥石層 2 固定スリーブ 21 小径スリーブ部 22 大径スリーブ部 23 固定フランジ部 24 テーパ孔 25 ねじ穴 3 可動フランジ 31 ボルト孔 4 締付けボルト 5 砥石台 6 砥石軸 61 第1ねじ部 62 テーパ部 63 第2ねじ部 7 緩み防止ナット 8 締付けナット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥石車が嵌着されるスリーブ部と砥石車
    を両面から挟着するフランジ部とから成り砥石軸のテー
    パ部に嵌着される固定スリーブ並びに固定スリーブが嵌
    着される砥石軸のテーパ部の両側に形成された第1ねじ
    部と第2ねじ部とに夫々が螺合され、砥石軸の回転によ
    り互に対向近接するようにねじ山の巻き方向が異なる締
    付けナット及び緩み防止ナットから構成された砥石保持
    装置。
JP2650992U 1992-03-31 1992-03-31 砥石保持装置 Expired - Lifetime JP2568076Y2 (ja)

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JP2650992U JP2568076Y2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 砥石保持装置

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JP2650992U JP2568076Y2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 砥石保持装置

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Publication Number Publication Date
JPH0578466U JPH0578466U (ja) 1993-10-26
JP2568076Y2 true JP2568076Y2 (ja) 1998-04-08

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JP4815674B2 (ja) * 2001-01-30 2011-11-16 株式会社Ihi グラインダの砥石取り付け装置
JP5360492B2 (ja) * 2009-11-24 2013-12-04 江信特殊硝子株式会社 カッティングツール
CN114618240A (zh) * 2022-01-24 2022-06-14 安徽紫朔环境工程技术有限公司 一种分段式可加热瓷滤管

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JPH0578466U (ja) 1993-10-26

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