JPS5835408Y2

JPS5835408Y2 - 心なし研削盤における調整車支持装置

Info

Publication number: JPS5835408Y2
Application number: JP1981019826U
Authority: JP
Inventors: 保男吉村; 克二谷舗
Original assignee: 光洋機械工業株式会社
Priority date: 1981-02-13
Filing date: 1981-02-13
Publication date: 1983-08-09
Also published as: JPS57131243U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、心なし研削盤にむける調整車支持装置、殊
に軸方向の巾が比較的大きい調整車を有する研硝盤にお
ける重研削力ロエに訟いて高度の力ロ工精度が要求され
る場合に最も適合する調整車支持装置に関する。

心なし研削盤に釦いて、研削といしに対向して工作物を
支承する調整車は、工作物の研削精度に重要な役割を果
しており、研削中に釦いて調整車の僅かなたわみや微動
を防止しなければならない。

従来の調整車支持装置は、例えば第１図に示す如く、調
整車軸１上に固定的に取付けた調整車取付部材２の一端
にフランジ部３を同体に形威し、他端に軸方向の締付は
ボルト４で取付けられる押え蓋５を嵌合して、フランジ
部３との間に調整車６の両側面の内周部を軸方向に締め
つけることにより、前記両側面とフランジ部３、押え蓋
５との摩擦係合力を発生せしめて支持する構造である。

ところで、調整車６はその取付部材２に則して常に着脱
を可能にして釦く必要がある。

従って調整車６の内周面と調整車取付部材２の外周向と
の間に着脱を容易となすスキマａが設けられ、調整車取
付部材２の他端部に嵌合する押え蓋５の・・メアイもス
キマバメとされるので、押え蓋５の内径面と調整車取付
部材２の外径面との間にも・・メアイスキマｂが設けら
れる。

これらのスキマａ及びｂば、調整車６の取付け、取外し
のためにはどうしても必要なスキマである。

従って前記従来の支持装置はフランジ部３に対する片持
ち支持構造に近く、その剛性が不足する構造とならざる
を得なかった。

一方、工作物Ｗの研削加工、殊に重研削力ロ工に釦いて
は、調整車側に大きな研削抵抗が作用するが、前記のよ
うに押え蓋５と調整車取付部材２との間にハメアイスキ
マｂがあって前記の如き片持ち支持構造に近く、その剛
性が不足する構造であるために、第２図の如く、とのｂ
なるスキマの範囲で研削力ロ手中の研削抵抗の変化によ
り調整車６と押え蓋５が調整車軸１に利して傾くことが
あり、この傾きが研削抵抗の前記変化により変動して微
動を発生するので、工作物Ｗの両端で、その寸法Ｗ１．
Ｗ２が一定せず、殊に調整車の軸方内申が犬なる場合に
高精度が得られないという不都合があった。

この考案は以上のような従来装置の不都合を解消し、特
に調整車の軸方内申の犬なる研削盤における重研削加工
にかいて高精度のカロ工を可能となす構造が簡単で剛性
の高い調整車支持装置を提供することを目的とするもの
であり、かつ従来より使用されている心なし研削盤の改
良をも容易に行い得るようにしたものである。

実施例について説明すれば、第３図において、一端にフ
ランジ部３を形成した調整車取付部材２の他端部の段部
外周に押え蓋５を適宜のスキマバメにより嵌合し、軸方
向の締付はボルト４で押え蓋５を調整車取付部材２に取
付けるようになったものに訃いて、押え蓋５の円周等配
の適数個所に、放射方向のねじ穴８を貫設して、各ねじ
穴８に、先端を調整車取付部材２の段部外径面に当接す
る固定ボルト９を螺合し、各固定ボルト９を均等な力で
締めつけて、調整車取付部材２上に釦ける押え蓋５の半
径方向移動を阻止する固定手段を構成する。

すなわち調整車取付部材２上に先ず調整車６をａなるス
−′こマをもって嵌合し、次いでｂなるスキマをもって
部材２の段部に押え蓋５を嵌合して締付はポルト４で締
めつけ、調整車６の両側面内周部とフランジ部３及び押
え蓋５との間に摩擦係合力が発生させる。

そして押え蓋５の各ねじ穴８に固定ボルト９を螺合し均
等な力で締めつけるのである。

第４図は調整車取付部材２のフランジ部３を省き、該部
材２の両端部に前記と同様の構成で押え蓋５を設寸た場
合を示している。

固定手段はさらに第５図に示す如く、押え蓋５の内径面
をテーパ面１０となし、該内径テーパ面１０と調整車取
付部材２の段部外径面との−・メアイ面間にテーパスリ
ーブ１１を介装し、該スリーブ１１を固定ボルト１２を
もって軸方向に締めつけ、押え蓋５の半径方向移動を阻
止するように構成してもよい。

なか前記テーパ面は、調整車取付部材２の段部外径面に
設けてもよい、或は−・メアイ面の双方を、互いにテー
パの向きが逆となるテーパ面としてもよいことはいう寸
でもなく、テーパスリーブの代りに、円周等配にクサビ
を介装して該クサビを固定ボルトをもって均等な力で締
めつける構造としてもよい。

第６図はさらに他の実施例を示す図であって、押え蓋５
に、その内径向に開口する円周等配の半径方向小穴１３
を穿設して、該穴１３内に鋼球からなる固定子１４を半
径方向に移動可能に挿入する。

押え蓋５にはさらに、前記穴１３に交叉して穴１３内の
固定子１４の一部が臨出する軸方向のねじ穴１５を穿設
し、該穴１５に、先端部をテーパ面１６に形成した固定
ボルト１７を螺合し、各固定ボルト１７を均等な力で締
めつけることにより、その先端テーパ面１６が固定子１
４を調整車取付部材２の段部外径面に押しつけて押え蓋
５の半径方向移動を阻止する固定手段としたものである
。

な１該実施例において、固定子１４は必ずしも鋼球でな
くてもよく、固定ボルト１７の先端テーパ面１６に接す
る球面、平面、傾斜面等を形成した円柱体、角柱体等と
することもできる。

この考案は以上のように、調整車取付部材上に釦いて、
該部材にスキマバメで嵌合される押え蓋が、調整車を軸
方向に締めつけた後に半径方向移動を完全に阻止した形
で剛的に固定されるために、殊に軸方内申の犬なる調整
車を有する研削盤に釦いていかなる重研削加工を実施し
ても、また調整車側に働く研削抵抗に大きな変動があっ
ても、研削力ロ手中に前記ハメアイスキマに起因する調
整車の微動が完全に阻止され、従って重研削力ロ王等に
釦いてきわめて高い力ロ工精度を得ることができる。

昔たこの考案によれば、押え蓋の着脱操作に側らの面倒
もなく、簡単な構造で調整車の着脱が容易な調整車支持
装置とすることができ、さらに従来から使用されている
押え蓋に、その円周等配の放射方向のねじ穴を貫設する
等して固定ボルトを螺合するだけでよいから、稼動中の
心なし研削盤の改良も容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の一例を示す縦断面図、第２図はその
問題点を説明するための断面図、第３図はこの考案の実
施列の要部を示す縦断面図、第４図、第５図及び第６図
はそれぞれ他の実施例の要部のみを示す縦断面図である
。１・・・調整車軸、２・・・調整車取付部材、３・・・
フランジ部、４・・・締付はボルト、５・・・押え蓋、
６・・・調整車、８・・・ねじ穴、９・・・固定ボルト
、１０・・・テーパ向、１１・・・テーパスリーブ、１
２・・・固定ボルト、１３・・・小穴、１４・・・固定
子、１５・・・ねじ穴、１６・・・テーパ向、１７・・
・固定ボルト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）調整車をその両側面の内周部で軸方向に締め
つけて調整車取付部材に固定する心なし研削盤にむける
調整車支持装置に釦いて、調整車をその軸方向に締めつ
ける如く調整車取付部材に取付けられる押え蓋の、調整
車取付部材上にむける半径方向移動を阻止する固定手段
を、調整車取付部材と押え蓋との間に設けてなる調整車
支持装置。
（２）実用新案登録請求の範囲（１）記載の支持装置で
あって、押え蓋に、放射方向のねじ穴を円周等配の適数
個所に貫設し、各ねじ穴に、先端を調整車取付部材の外
周面に当接する固定ボルトを螺合して固定手段とした調
整車支持装置。
（３）実用新案登録請求の範囲（１）記載の支持装置で
あって、押え蓋内径内と調整車取付部材外径面とのハメ
アイ面間にテーパスリーブを嵌合し、該スリーブを軸方
向に締めつけて固定手段とした調整車支持装置。
（４）実用新案登録請求の範囲（１）記載の支持装置に
釦いて、押え蓋内逆面の円周等配の適数個所に半径方向
の穴を設けて、各穴に半径方向の移動可能に固定子を挿
入し、固定子の挿入穴に交叉して固定子の一部が臨出す
る軸方向のねじ穴を押え蓋に設けて各ねじ穴に固定ボル
トを螺合し、該ボルトの先端部で固定子を調整車取付部
材の外径面に押圧する如く固定ボルトと固定子との関係
づけて固定手段とした調整車支持装置。
（５）実用新案登録請求の範囲（４）記載の支持装置で
あって、鋼球により固定子を形成すると共に、固定ボル
トの先端部にテーパ面を形威した調整車支持装置。
（６）実用新案登録請求の範囲（１）から（５）昔での
いずれか一つに収載の支持装置に訃いて、調整車取付部
材の一端にフランジ部を形成し、他端に押え蓋を着脱す
べくした調整車支持装置。
（７）実用新案登録請求の範囲（１）から（５）１での
いずれか一つに記載の支持装置にむいて、調整車取付部
材の両端に、それぞれ押え蓋を着脱すべくした調整車支
持装置。