JPH0453854Y2 - - Google Patents

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JPH0453854Y2
JPH0453854Y2 JP1986073505U JP7350586U JPH0453854Y2 JP H0453854 Y2 JPH0453854 Y2 JP H0453854Y2 JP 1986073505 U JP1986073505 U JP 1986073505U JP 7350586 U JP7350586 U JP 7350586U JP H0453854 Y2 JPH0453854 Y2 JP H0453854Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、軸線回りに回転する工具本体の先
端部外周に、切刃を有するスローアウエイチツプ
が着脱自在に装着されたスローアウエイ式転削工
具に関するものである。
[従来の技術] 例えば、第8図〜第10図に示すように、従来
のスローアウエイ式正面フライス等のスローアウ
エイ式転削工具(以下、転削工具と略称する。)
1においては、その工具本体2の先端部外周に周
方向に沿つて形成された多数の凹状のチツプ取付
座3……内に、切刃を有する超硬合金製等のスロ
ーアウエイチツプ(以下、チツプと略称する。)
4……が着脱自在に固定されている。
ここで、上記従来の転削工具1では、第10図
に示すように、工具本体2の凹状をなす各チツプ
取付座3の一方の壁面3a上にチツプ4が載置さ
れ、このチツプ4と上記チツプ取付座3の他方の
壁面3bとの間に鋼等の金属からなるくさび部材
5が設けられるとともに、このくさび部材5中心
部の孔部6内に螺合されたクランプネジ7がさら
に上記工具本体2内に向けて締付けられることに
より、上記くさび部材5のくさび効果によつて上
記チツプ4がチツプ取付座3内に固定されるよう
になつている。
[考案が解決しようとする問題点] ところが、上記従来の転削工具1においては、
そのチツプ4を固定するための構造について以下
に挙げるような各種の問題点があり、その改善が
望まれていた。
(イ) くさび部材5を小径のクランプネジ7によつ
てそのくさびの作用方向に締付けているため、
充分なクランプ力を得るために必要とされるク
ランプネジ7の締付けトルクが大きく、よつて
締付け時に互いのネジ部に焼き付き等を生じて
上記クランプネジ7が緩まなくなり、特にチツ
プの交換作業の能率化を妨げる一因となつてい
た。
(ロ) チツプ装着時に多数のチツプ4……を順次全
て均一なトルクで締付けて行く必要があるた
め、作業に高い熟練度と多大の時間を要してい
た。
この考案は、従来の転削工具がもつ、以上のよ
うな欠点を取り除いた、転削工具を提供すること
を目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] この考案の転削工具は、中心に開口部を有する
回転体状をなす工具本体の先端部外周の複数箇所
に工具本体の内周側に向かつてそれぞれ凹状に形
成されたチツプ取付座に、切刃を有するスローア
ウエイチツプがそれぞれ着脱自在に装着されてな
るスローアウエイ式転削工具において、前記スロ
ーアウエイチツプと上記チツプ取付座の壁面とに
各々相対的に傾斜してくさびを形成する二面を当
接させたくさび部材と、このくさび部材の挿入方
向先端側から前記工具本体の径方向に延びて前記
開口部の外周へ貫通する貫通孔と、この貫通孔内
に長さ方向へ移動可能に支持され、前記くさび部
材の上記くさびの作用方向先端面に一端が一体的
に接続され、他端が前記開口部内に突出する抜出
軸と、前記貫通孔内に設けられて前記抜出軸を前
記工具本体の内周部側に向けて付勢する付勢部材
とから構成され、前記抜出軸の他端は、抜出軸お
よび工具本体のいずれの軸線に対しても傾斜した
テーパー状をなす構成とされたものである。
[作用] 上記構成の転削工具にあつては、くさび部材押
し込み用のクランプネジを用いていないためそれ
らのネジ部の焼き付き等による不都合を生じるこ
とがなく、また付勢部材の付勢力のみにより、あ
るいは一旦上記付勢部材を介して仮にチツプを把
持した後さらに油圧シリンダ等の押圧治具で押圧
することにより上記くさび部材のくさび効果でチ
ツプを確実に固定することができるためチツプの
装着作業の簡易化を計ることができる。加えて、
工具本体の開口部にこの開口部より僅かに外径が
小さな円柱状ないしは環状の治具などを挿入すれ
ば、この挿入力が各抜出軸においてその先端のテ
ーパによつてそれぞれくさびの抜き出し方向への
力に変換される。したがつて、瞬時に複数のチツ
プ取付座におけるチツプの拘束を解くことができ
るため、これらチツプの交換作業の容易化と作業
自体に要する時間の大幅な短縮化を図ることがで
きる。
[実施例] 第1図〜第4図は、この考案の転削工具の一例
を示すもので、図中符号10が工具本体を示すも
のである。
この工具本体10は、中心部に所定の内径の開
口部11が形成された略厚肉円板状のもので、そ
の先端部12外周には、周方向に沿つて複数箇所
に(図では、その内の1箇所のみを示す。)チツ
プ取付座13が形成されている。このチツプ取付
座13は、上記工具本体10の先端部12と外周
とに開口する凹状のもので、その底面14にはこ
の工具本体10の半径方向を中心軸線O側に向け
てこれと略直交する方向に延びて上記開口部11
内に連通する貫通孔15が穿設されている。
そして、上記チツプ取付座13の回転方向に面
する壁面13aに、切刃16,17を有する正方
形板状のチツプ18が載置され、さらにこれらチ
ツプ取付座13と貫通孔15とに、それぞれ上記
チツプ18を固定するためのくさび部材20、抜
出軸21およびスプリング(付勢部材)22が設
けられている。
上記くさび部材20は、第3図および第4図に
示すように鋼等の金属からなる外観略直方体状の
もので、その対向する一対の側面23,24のう
ちの一方の側面23は、これら側面23,24間
の厚さ寸法が一方から他方に向けて漸次薄くなる
傾斜面によつて形成されており、これら側面2
3,24によつてこのくさび部材20におけるく
さびが形成されている。そして、このくさび部材
20は、上記チツプ18と上記チツプ取付座13
の他方の壁面13bとにそのくさびを形成する上
記2側面23,24をそれぞれ当接させて上記チ
ツプ取付座13内に設けられている。また、この
くさび部材20の上記くさびの作用方向の先端面
に上記抜出軸21が一体に形成されている。
この抜出軸21は、外径が上記貫通孔15の内
径よりもやや小径に形成された円柱状のもので、
上記貫通孔15内にその軸線方向に沿つて移動自
在に挿入されている。この抜出軸21の先端部に
は、外径が上記貫通孔15の内径と略等しく、さ
らにその先端部25がこれより幾分小径とされた
先端部材26が螺合されている。他方、上記貫通
孔15の工具本体10内周側は、その内径がやや
小径に形成されとおり、これにより係止段部27
が形成されている。そして、上記先端部材26は
この係止段部27により上記貫通孔15の開口部
11側への脱落が阻止された状態で、かつその先
端部25を上記開口部11内に僅かに突出させて
設けられている。
また、上記貫通孔15の工具本体10外周側に
は、中央部に挿通された上記抜出軸21の基端部
を移動自在に支持する円盤状の固定板28がネジ
29,30によつて固定されている。そして、こ
の固定板28と上記抜出軸21の先端部材26と
の間に、上記スプリング22が介装されている。
これにより、上記くさび部材20は、そのくさび
の作用方向である工具本体10の中心軸線O側に
向けて付勢され、その側面23,24のくさび効
果により上記チツプ18がチツプ取付座13に固
定されている。
以上の構成からなる転削工具においてチツプ1
8を装着するには、例えば軽切削用として使用さ
れるものの場合には、上記スプリング22の付勢
力のみによるくさび部材20のくさび効果で上記
チツプ18をチツプ取付座13に固定する。ま
た、中重切削用として用いられるものの場合に
は、第1図中点線で示すように、油圧シリンダ3
1等で上記くさび部材20をさらに工具本体10
の中心軸線O方向に押圧することにより、上記チ
ツプ18をチツプ取付座13に固定する。
他方、上記チツプ18の交換時等、上記チツプ
18をチツプ取付座13から取り外す場合には、
第1図中点線で示すように、工具本体10の先端
部12側からその開口部11内に外径がこの開口
部11の内径と略等しい円柱状あるいはリング状
の治具32を挿入する。すると、この治具32の
外周面は、工具本体10内から上記開口部11内
に突出している抜出軸21先端の先端部材26を
スプリング22の付勢力に抗して工具本体10の
外周側に向けて押出す。これにより、くさび部材
20も工具本体10の外周側に押出されるため、
その側面23とチツプ18との間に隙間が生じて
上記チツプ18の拘束が解かれ、上記チツプ18
がチツプ取付座13から取り外し自在となる。
しかして、このような転削工具にあつては、く
さび部材押し込み用のクランプネジを必要としな
いためそれらのネジ部に焼き付き等を生じてチツ
プ18の取り外しが困難になるおそれがない。ま
た、スプリング(付勢部材)22のみにより、あ
るいは一旦上記スプリング22の付勢力で仮にチ
ツプ18を把持した後さらに油圧シリンダ31等
の押圧治具で押圧することにより、上記くさび部
材20のくさび効果を利用してチツプ18を確実
に固定することができるためチツプ18の装着作
業の簡易化を計ることができる。
加えて、工具本体20の開口部11にリング状
等をなす治具32を挿入し、上記抜出軸21の先
端部材26を押圧して工具本体10の外周側に押
出すことにより、瞬時に全てのチツプ18……の
拘束を解くことができるため、これらチツプ18
……の交換作業の容易化と作業自体に要する時間
の大幅な短縮化を図ることができる。
なお、上記実施例においては、抜出軸21が挿
入される貫通孔15を、工具本体10の中心軸線
Oと略直交する方向に向けて穿設したがこれに限
るものではなく、第5図に示す貫通孔34のよう
に、工具本体10の径方向へ向けて上記中心軸線
Oと所定の角度をもつて交差する方向に穿設して
も同様の作用効果を得ることができる。
また、上記実施例においては、くさび部材20
として直方体状のものを用いた場合について説明
したがこれに限るものではなく、第6図および第
7図に示すくさび部材35のように、外観略円柱
体状をなし、その円柱側面36にこの側面36に
対して傾斜することによりくさびを形成する側面
37を形成したものを用いてもよい。
[考案の効果] 以上説明したようにこの考案の転削工具は、チ
ツプと工具本体のチツプ取付座の壁面との間に、
くさび部材をそのくさびを形成する2面をそれぞ
れ上記チツプと壁面とに当接させて設け、上記く
さび部材のくさびの作用方向先端面に上記くさび
の作用方向である工具本体の径方向に向けて延び
てその先端部が工具本体の内周部に形成された開
口部内に突出する抜出軸を一体的に形成するとと
もに、さらにこれら抜出軸とくさび部材とを上記
工具本体の内周部側に向けて付勢する付勢部材を
設けて上記チツプを上記チツプ取付座に固定した
ものである。
よつて、この転削工具によれば、ネジ部の焼き
付き等による不都合を生じることがなく、チツプ
装着作業の簡易化を計ることができる。加えて、
工具本体の開口部にリング状等をなす治具を挿入
して上記抜出軸の先端部を押圧することにより、
瞬時に全てチツプ取付座におけるチツプの拘束を
解くことができる。このため、これらチツプの交
換作業の容易化と作業自体に要する時間の短縮化
を図ることができ、よつてこの種の作業の大幅な
合理化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はこの考案の転削工具の一実施
例を示すもので、第1図は径方向の側断面図、第
2図は第1図の−線視断面図、第3図はこの
例の転削工具に用いられているくさび部材の正面
図、第4図は第3図の−線視図、第5図はこ
の考案の他の実施例を示す側断面図、第6図はこ
の考案の転削工具に用いられるくさび部材の他の
形状を示す正面図、第7図は第6図の−線視
図、第8図〜第10図は従来の転削工具を示すも
ので、第8図は全体の概略斜視図、第9図は同径
方向に沿う側断面図、第10図はチツプ取付部分
の側断面図である。 10……工具本体、11……開口部、12……
先端部、13……チツプ取付座、15,34……
貫通孔、18……チツプ(スローアウエイチツ
プ)、20,35……くさび部材、21……抜出
軸、22……スプリング(付勢部材)、23,2
4,36,37……側面、26……先端部材、2
8……固定板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中心に開口部を有する回転体状をなす工具本体
    の先端部外周の複数箇所に工具本体の内周側に向
    かつてそれぞれ凹状に形成されたチツプ取付座
    に、切刃を有するスローアウエイチツプがそれぞ
    れ着脱自在に装着されてなるスローアウエイ式転
    削工具において、前記スローアウエイチツプと前
    記チツプ取付座の壁面とに各々相対的に傾斜して
    くさびを形成する二面を当接させたくさび部材
    と、このくさび部材の挿入方向先端側から前記工
    具本体の径方向に延びて前記開口部の外周へ貫通
    する貫通孔と、この貫通孔内に長さ方向へ移動可
    能に支持され、前記くさび部材の上記くさびの作
    用方向先端面に一端が一体的に接続され、他端が
    前記開口部内に突出する抜出軸と、前記貫通孔内
    に設けられて前記抜出軸を前記工具本体の内周部
    側に向けて付勢する付勢部材とから構成され、前
    記抜出軸の他端は、抜出軸および工具本体のいず
    れの軸線に対しても傾斜したテーパー状をなすこ
    とを特徴とするスローアウエイ式転削工具。
JP1986073505U 1986-05-16 1986-05-16 Expired JPH0453854Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986073505U JPH0453854Y2 (ja) 1986-05-16 1986-05-16

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Publication Number Publication Date
JPS62184918U JPS62184918U (ja) 1987-11-25
JPH0453854Y2 true JPH0453854Y2 (ja) 1992-12-17

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ID=30917899

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JP1986073505U Expired JPH0453854Y2 (ja) 1986-05-16 1986-05-16

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58211814A (ja) * 1982-05-29 1983-12-09 サントレイド・リミテイド フライス

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58211814A (ja) * 1982-05-29 1983-12-09 サントレイド・リミテイド フライス

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JPS62184918U (ja) 1987-11-25

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