JPH079212A - カップリング - Google Patents
カップリングInfo
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- JPH079212A JPH079212A JP17592493A JP17592493A JPH079212A JP H079212 A JPH079212 A JP H079212A JP 17592493 A JP17592493 A JP 17592493A JP 17592493 A JP17592493 A JP 17592493A JP H079212 A JPH079212 A JP H079212A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被支持部材をホルダに、より強固に、かつ両
者の軸芯をより確実に一致させた状態で支持することが
できるカップリングを提供することである。 【構成】 円柱状の被支持部材10をホルダ12の端面
から軸方向に形成した保持孔20内に挿入し、この被支
持部材10を締結手段によって前記ホルダに対して径方
向に締め付けることによりホルダ12に固定してなるカ
ップリングにおいて、保持孔20の内周には、前記締結
手段の締め付け方向と反対方向に開口する嵌合溝30が
形成され、該嵌合溝30の内面は、前記被支持部材10
の半径R以下の半径を有するとともにその軸芯がホルダ
の軸芯と一致しており、前記締結手段の締め付けによ
り、被支持部材10が嵌合溝30に勘合するように構成
されているカップリングである。
者の軸芯をより確実に一致させた状態で支持することが
できるカップリングを提供することである。 【構成】 円柱状の被支持部材10をホルダ12の端面
から軸方向に形成した保持孔20内に挿入し、この被支
持部材10を締結手段によって前記ホルダに対して径方
向に締め付けることによりホルダ12に固定してなるカ
ップリングにおいて、保持孔20の内周には、前記締結
手段の締め付け方向と反対方向に開口する嵌合溝30が
形成され、該嵌合溝30の内面は、前記被支持部材10
の半径R以下の半径を有するとともにその軸芯がホルダ
の軸芯と一致しており、前記締結手段の締め付けによ
り、被支持部材10が嵌合溝30に勘合するように構成
されているカップリングである。
Description
【0001】
【産業上利用分野】この発明は、円柱状の被支持部材を
ホルダの端面から軸方向に形成した保持孔内に挿入し、
この被支持部材を締結手段によって前記ホルダに対して
径方向に締め付けることによりホルダに固定してなるカ
ップリングに関するものである。
ホルダの端面から軸方向に形成した保持孔内に挿入し、
この被支持部材を締結手段によって前記ホルダに対して
径方向に締め付けることによりホルダに固定してなるカ
ップリングに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来からこの種のカップリング構造を備え
るものとして、例えば、ドリル、エンドミル等の工具を
工具ホルダに支持する工具支持装置が知られている。従
来の工具支持装置は、工具ホルダの軸方向に延びる偏心
孔を形成し、かつ工具ホルダの外周から偏心孔に向けて
ねじ穴を設け、前記偏心孔に挿入した工具のシャンクを
ねじ穴にねじ込んだ締め付けボルトの締め付けによりホ
ルダに固定し、このときホルダの変形により工具の軸芯
がホルダの軸芯に一致するようになっている。
るものとして、例えば、ドリル、エンドミル等の工具を
工具ホルダに支持する工具支持装置が知られている。従
来の工具支持装置は、工具ホルダの軸方向に延びる偏心
孔を形成し、かつ工具ホルダの外周から偏心孔に向けて
ねじ穴を設け、前記偏心孔に挿入した工具のシャンクを
ねじ穴にねじ込んだ締め付けボルトの締め付けによりホ
ルダに固定し、このときホルダの変形により工具の軸芯
がホルダの軸芯に一致するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この工
具支持装置では、ホルダに支持された工具のシャンクと
ホルダの偏心孔の接触が一箇所の線接触であるため、シ
ャンクの支持が安定しないという問題がある。そこで、
偏心孔の内周のねじ穴と反対の位置に2条の突条を工具
ホルダの軸芯に平行に設け、この突条に圧接された工具
のシャンクがホルダの軸芯と一致するようにして、工具
を工具ホルダに強固に支持するようにした工具支持装置
が提出されている(実公昭55−30662号)。
具支持装置では、ホルダに支持された工具のシャンクと
ホルダの偏心孔の接触が一箇所の線接触であるため、シ
ャンクの支持が安定しないという問題がある。そこで、
偏心孔の内周のねじ穴と反対の位置に2条の突条を工具
ホルダの軸芯に平行に設け、この突条に圧接された工具
のシャンクがホルダの軸芯と一致するようにして、工具
を工具ホルダに強固に支持するようにした工具支持装置
が提出されている(実公昭55−30662号)。
【0004】しかしこの従来の工具支持装置でも工具の
支持は2条の突条で行われているにすぎないために、工
具の支持が依然として十分でなく、特に工具を高速回転
させて加工する際に工具に振れ現象が生じ、加工精度が
低下するとともに、加工の際の工具に対する支持剛性が
十分でないという問題がある。
支持は2条の突条で行われているにすぎないために、工
具の支持が依然として十分でなく、特に工具を高速回転
させて加工する際に工具に振れ現象が生じ、加工精度が
低下するとともに、加工の際の工具に対する支持剛性が
十分でないという問題がある。
【0005】さらに、ホルダの偏心孔が被保持部材締め
付けの際にホルダの変形によりホルダ軸心と一致し、結
果として工具の軸芯とホルダに軸芯が一致するようにし
ているが、予め形成する偏心孔の偏心量の決定が容易で
はなく、よって工具の軸芯が確実に一致しないおそれも
ある。
付けの際にホルダの変形によりホルダ軸心と一致し、結
果として工具の軸芯とホルダに軸芯が一致するようにし
ているが、予め形成する偏心孔の偏心量の決定が容易で
はなく、よって工具の軸芯が確実に一致しないおそれも
ある。
【0006】そこで、この発明は、被支持部材をホルダ
に、より強固に、かつ両者の軸芯をより確実に一致させ
た状態で支持することができるカップリングを提供する
ことを目的とする。
に、より強固に、かつ両者の軸芯をより確実に一致させ
た状態で支持することができるカップリングを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、円柱状の被支持部材をホルダの端面から軸
方向に形成した保持孔内に挿入し、この被支持部材を締
結手段によって前記ホルダに対して径方向に締め付ける
ことによりホルダに固定してなるカップリングにおい
て、保持孔の内周には、前記締結手段の締め付け方向と
反対方向に開口する嵌合溝が形成され、該嵌合溝の内面
は、前記被支持部材の半径以下の半径を有するとともに
その軸芯がホルダの軸芯と一致しており、前記締結手段
の締め付けにより、被支持部材が嵌合溝に勘合するよう
に構成されているカップリングである。
するために、円柱状の被支持部材をホルダの端面から軸
方向に形成した保持孔内に挿入し、この被支持部材を締
結手段によって前記ホルダに対して径方向に締め付ける
ことによりホルダに固定してなるカップリングにおい
て、保持孔の内周には、前記締結手段の締め付け方向と
反対方向に開口する嵌合溝が形成され、該嵌合溝の内面
は、前記被支持部材の半径以下の半径を有するとともに
その軸芯がホルダの軸芯と一致しており、前記締結手段
の締め付けにより、被支持部材が嵌合溝に勘合するよう
に構成されているカップリングである。
【0008】
【作用】嵌合溝の径が被支持部材の径以下に形成されて
いるため、被支持部材をホルダの保持孔に挿入しただけ
の状態では、被支持部材は嵌合溝のエッジ部で支持され
た状態となる。締結手段により被支持部材をホルダの径
方向に締め付けると、被支持部材がホルダ内周に設けら
れた嵌合溝に向けて押圧され、その押圧力で嵌合溝が弾
性的に広がるように変形し、溝内に被支持部材が密嵌す
る。この結果、嵌合溝の内面全面で被支持部材がホルダ
に固定、支持される。また、予め嵌合溝の軸芯がホルダ
の軸芯と一致するように構成されており、かつ締め付け
時に嵌合溝は拡大する方向に変形することはあっても、
嵌合溝の軸芯のずれはなく、よって確実に被支持部材と
ホルダとの軸芯を一致させることができる。
いるため、被支持部材をホルダの保持孔に挿入しただけ
の状態では、被支持部材は嵌合溝のエッジ部で支持され
た状態となる。締結手段により被支持部材をホルダの径
方向に締め付けると、被支持部材がホルダ内周に設けら
れた嵌合溝に向けて押圧され、その押圧力で嵌合溝が弾
性的に広がるように変形し、溝内に被支持部材が密嵌す
る。この結果、嵌合溝の内面全面で被支持部材がホルダ
に固定、支持される。また、予め嵌合溝の軸芯がホルダ
の軸芯と一致するように構成されており、かつ締め付け
時に嵌合溝は拡大する方向に変形することはあっても、
嵌合溝の軸芯のずれはなく、よって確実に被支持部材と
ホルダとの軸芯を一致させることができる。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例を添付図面に基づいて説
明する。図1は本発明のカップリングを備えた、サイド
ロックホルダ12全体を示すものである。このサイドロ
ックホルダ12は、ドリル、エンドミル等の工具10を
ホルダ本体の端面から軸方向に形成された保持孔20内
に固定支持するように構成されているものであり、締結
手段として、ホルダ本体の側面に工具を固定するための
ねじ機構11が設けられている。
明する。図1は本発明のカップリングを備えた、サイド
ロックホルダ12全体を示すものである。このサイドロ
ックホルダ12は、ドリル、エンドミル等の工具10を
ホルダ本体の端面から軸方向に形成された保持孔20内
に固定支持するように構成されているものであり、締結
手段として、ホルダ本体の側面に工具を固定するための
ねじ機構11が設けられている。
【0010】このホルダ本体12は、主としてマニシン
グセンタやその他の主軸ヘッド(図示しない)に装着さ
れ、基端方向すなわち図1の右方向に向かって先細りと
なるテーパシャンク部14とこのテーパシャンク部14
に連続して形成された主軸に対するホルダ本体12の位
置決め用のフランジ部16と、このフランジ部16から
さらに先端方向に延設され、工具10を支持するための
支持軸部18を備えている。
グセンタやその他の主軸ヘッド(図示しない)に装着さ
れ、基端方向すなわち図1の右方向に向かって先細りと
なるテーパシャンク部14とこのテーパシャンク部14
に連続して形成された主軸に対するホルダ本体12の位
置決め用のフランジ部16と、このフランジ部16から
さらに先端方向に延設され、工具10を支持するための
支持軸部18を備えている。
【0011】この軸部の内周には、被支持部材となる工
具のストレートシャンク19を収容支持するための断面
円形な保持孔20が軸方向に形成されている。軸部18
の一部外面から内面に向かって、ねじ孔24が形成さ
れ、このねじ孔24は軸方向に一対形成されている。各
ねじ孔24にはそれぞれ工具10の径方向に進退するね
じ22が螺合されており、当該ねじ22が工具10に向
けて螺合された際、ねじの平坦状先端26が工具10の
ストレートシャンク19外面に形成された各平坦状の受
け面25に当接するようになっている。
具のストレートシャンク19を収容支持するための断面
円形な保持孔20が軸方向に形成されている。軸部18
の一部外面から内面に向かって、ねじ孔24が形成さ
れ、このねじ孔24は軸方向に一対形成されている。各
ねじ孔24にはそれぞれ工具10の径方向に進退するね
じ22が螺合されており、当該ねじ22が工具10に向
けて螺合された際、ねじの平坦状先端26が工具10の
ストレートシャンク19外面に形成された各平坦状の受
け面25に当接するようになっている。
【0012】前記軸部の保持孔20は図2及び図3に示
すように、前記ねじ穴24側の拡大溝28と、このねじ
穴24とは反対側の嵌合溝30と、が互いに連結される
ことにより形成されている。この実施例では、拡大溝2
8は略180度の範囲で形成され、嵌合溝30もまた略
180度の範囲で形成され、その端部が互いに連結され
ている。拡大溝28はこの実施例では、ホルダすなわち
軸部18の軸芯を中心として半径r´で形成される円弧
の内面を有し、一方嵌合溝30も軸部18の軸芯を中心
として半径rの円弧で形成される内面を有している。こ
こで、拡大溝28の半径r´は嵌合溝30の半径rより
も遥かに長く形成され、両者の連結部において、嵌合溝
30のエッジ34、34が残るように形成されている。
すように、前記ねじ穴24側の拡大溝28と、このねじ
穴24とは反対側の嵌合溝30と、が互いに連結される
ことにより形成されている。この実施例では、拡大溝2
8は略180度の範囲で形成され、嵌合溝30もまた略
180度の範囲で形成され、その端部が互いに連結され
ている。拡大溝28はこの実施例では、ホルダすなわち
軸部18の軸芯を中心として半径r´で形成される円弧
の内面を有し、一方嵌合溝30も軸部18の軸芯を中心
として半径rの円弧で形成される内面を有している。こ
こで、拡大溝28の半径r´は嵌合溝30の半径rより
も遥かに長く形成され、両者の連結部において、嵌合溝
30のエッジ34、34が残るように形成されている。
【0013】前記嵌合溝30は、後述するように、工具
10のシャンク19が締め付け時に密に勘合する部分で
あるが、通常の状態においてシャンク19の半径Rとの
関係は、 r≦R となるように形成されている。よって、図3に示すよう
に、シャンク19をこの保持孔20内に挿入した状態で
は、シャンク19は嵌合溝30のエッジ34で二点支持
した状態で収まり、未だ嵌合溝30内では勘合していな
い。ここで、前記拡大溝28は、嵌合溝30の半径rが
シャンク19の半径Rに等しいか、もしくはそれよりも
短いため、このシャンク19の保持孔20内への挿入を
容易にするために該拡大溝の半径r´がかなり大きく形
成されている。
10のシャンク19が締め付け時に密に勘合する部分で
あるが、通常の状態においてシャンク19の半径Rとの
関係は、 r≦R となるように形成されている。よって、図3に示すよう
に、シャンク19をこの保持孔20内に挿入した状態で
は、シャンク19は嵌合溝30のエッジ34で二点支持
した状態で収まり、未だ嵌合溝30内では勘合していな
い。ここで、前記拡大溝28は、嵌合溝30の半径rが
シャンク19の半径Rに等しいか、もしくはそれよりも
短いため、このシャンク19の保持孔20内への挿入を
容易にするために該拡大溝の半径r´がかなり大きく形
成されている。
【0014】次にこの実施例の作用について説明する。
まず、軸部18の保持孔20内に工具10のストレート
シャンク19を挿入する。前述のように、比較的大きな
半径で形成された拡大溝28が形成されているので、こ
のシャンク19の挿入に支障はない。ついで、ねじ穴2
4にねじ22を螺合し、このねじ22を軸方向内側に螺
進させるとともに、該ねじ22の端面をシャンク19の
ねじ受け面25に当接させる。この状態が図3に示され
ており、シャンク19は嵌合溝30の二つのエッジ34
に当接されている。
まず、軸部18の保持孔20内に工具10のストレート
シャンク19を挿入する。前述のように、比較的大きな
半径で形成された拡大溝28が形成されているので、こ
のシャンク19の挿入に支障はない。ついで、ねじ穴2
4にねじ22を螺合し、このねじ22を軸方向内側に螺
進させるとともに、該ねじ22の端面をシャンク19の
ねじ受け面25に当接させる。この状態が図3に示され
ており、シャンク19は嵌合溝30の二つのエッジ34
に当接されている。
【0015】この状態からさらにねじ22をシャンク1
9に向けて螺進させるとシャンク19が嵌合溝30に向
けて押圧され、この押圧力によって嵌合溝のエッジ34
がそれぞれ外方に広がるように弾性変形する。これによ
り、シャンク19はエッジ34を越え、図4に示すよう
に嵌合溝30内に密に嵌合する。
9に向けて螺進させるとシャンク19が嵌合溝30に向
けて押圧され、この押圧力によって嵌合溝のエッジ34
がそれぞれ外方に広がるように弾性変形する。これによ
り、シャンク19はエッジ34を越え、図4に示すよう
に嵌合溝30内に密に嵌合する。
【0016】ねじ22の締め付けによりホルダである軸
部18は弾性変形するが、その変形は、拡大溝28の部
分と嵌合溝30の部分とでは異なる。すなわち、拡大溝
28の部分では図4に矢印Aで示すように、軸方向に楕
円になるように変形を有するが、嵌合溝30の部分で
は、矢印Bで示すように、半径rが拡大するような変形
を有する。従って、予めホルダの軸芯と一致していた嵌
合溝30の中心はその一致した状態を変えることはな
く、従ってこの嵌合溝30に勘合するシャンク19の中
心もホルダである軸部18の中心と一致している。
部18は弾性変形するが、その変形は、拡大溝28の部
分と嵌合溝30の部分とでは異なる。すなわち、拡大溝
28の部分では図4に矢印Aで示すように、軸方向に楕
円になるように変形を有するが、嵌合溝30の部分で
は、矢印Bで示すように、半径rが拡大するような変形
を有する。従って、予めホルダの軸芯と一致していた嵌
合溝30の中心はその一致した状態を変えることはな
く、従ってこの嵌合溝30に勘合するシャンク19の中
心もホルダである軸部18の中心と一致している。
【0017】以上から明かのように拡大溝28は、シャ
ンクの保持のために直接作用することはなく、むしろシ
ャンクを保持孔20内に挿入するに際しての挿入操作を
容易にするために設けられ、いわゆる「ヌスミ」を提供
するものである。
ンクの保持のために直接作用することはなく、むしろシ
ャンクを保持孔20内に挿入するに際しての挿入操作を
容易にするために設けられ、いわゆる「ヌスミ」を提供
するものである。
【0018】この実施例によれば、予め形成された嵌合
溝30の内面全面で強固にシャンク19の外面を把持す
ることになり、従来におけるように線接触や二点支持の
場合と比較して遥かに強固な支持状態を得ることができ
る。なお、シャンク半径Rと嵌合溝rとの関係は、r≦
Rであれば良いが、好ましくはR=rが良い。
溝30の内面全面で強固にシャンク19の外面を把持す
ることになり、従来におけるように線接触や二点支持の
場合と比較して遥かに強固な支持状態を得ることができ
る。なお、シャンク半径Rと嵌合溝rとの関係は、r≦
Rであれば良いが、好ましくはR=rが良い。
【0019】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。図5は第2の実施例の側面断面図を示し、図6は図
5のVI−VI線の断面図を示す。この実施例が前記実
施例と異なるのは、ねじ22による被支持部材の締結機
構である。すなわち、前記実施例がねじ22を工具10
のストレートシャンク19に形成された平坦な受け面に
直接圧接するように構成しているのに対して、この実施
例では工具10のストレートシャンク19の曲面外周に
整合する内周面を有するシム40をねじ22によって工
具10のストレートシャンク19に圧接するようにして
いる。
る。図5は第2の実施例の側面断面図を示し、図6は図
5のVI−VI線の断面図を示す。この実施例が前記実
施例と異なるのは、ねじ22による被支持部材の締結機
構である。すなわち、前記実施例がねじ22を工具10
のストレートシャンク19に形成された平坦な受け面に
直接圧接するように構成しているのに対して、この実施
例では工具10のストレートシャンク19の曲面外周に
整合する内周面を有するシム40をねじ22によって工
具10のストレートシャンク19に圧接するようにして
いる。
【0020】以下、具体的に説明する。図5に示すよう
に前記シム40は工具10のストレートシャンク19の
外周曲面に当接する内側曲面42を有し、前記軸部18
の軸方向に形成された一対の凹溝41内の工具10側に
それぞれ収容されている。このシム40に対して軸方向
外側にはシム40を押圧するための押圧用ねじ22が当
接し、軸部18に形成されたねじ穴24に螺合して進退
することにより前記シム40を工具10に対して進退さ
せる。シム40の中心には、ねじ孔46が形成され、押
圧ねじ22の中心には、開口54が形成されている。ま
た、この開口54貫通して、ねじ孔46に螺合する小ね
じ44が設けられており、この小ねじ44は押圧ねじ2
2の開口54に形成された段部56に係合して押圧ねじ
22とシム40とを連結するとともにシムの脱落を防止
するようにしている。
に前記シム40は工具10のストレートシャンク19の
外周曲面に当接する内側曲面42を有し、前記軸部18
の軸方向に形成された一対の凹溝41内の工具10側に
それぞれ収容されている。このシム40に対して軸方向
外側にはシム40を押圧するための押圧用ねじ22が当
接し、軸部18に形成されたねじ穴24に螺合して進退
することにより前記シム40を工具10に対して進退さ
せる。シム40の中心には、ねじ孔46が形成され、押
圧ねじ22の中心には、開口54が形成されている。ま
た、この開口54貫通して、ねじ孔46に螺合する小ね
じ44が設けられており、この小ねじ44は押圧ねじ2
2の開口54に形成された段部56に係合して押圧ねじ
22とシム40とを連結するとともにシムの脱落を防止
するようにしている。
【0021】このねじ22の軸部径方向外側端部には6
角穴52が形成され、この6角穴に6角レンチを係合さ
せてこれを回動することによりシム40を工具10に対
して螺進あるいは螺退させることができる。符号48は
ねじ22の回動に応じてシム40が回転することを阻止
するピンを示す。また、符号60は工具10を嵌合溝3
0から容易に脱離するために設けられた開口で、開口6
0に棒状のものを挿入し、工具10を孔20の内周方向
に押し出すことにより容易に工具10を嵌合溝30から
脱離することができる。
角穴52が形成され、この6角穴に6角レンチを係合さ
せてこれを回動することによりシム40を工具10に対
して螺進あるいは螺退させることができる。符号48は
ねじ22の回動に応じてシム40が回転することを阻止
するピンを示す。また、符号60は工具10を嵌合溝3
0から容易に脱離するために設けられた開口で、開口6
0に棒状のものを挿入し、工具10を孔20の内周方向
に押し出すことにより容易に工具10を嵌合溝30から
脱離することができる。
【0022】この実施例によっても、工具のストレート
シャンクが前記嵌合溝30内に密嵌されると同時に、シ
ム40の内周面42の広い面積によっても支持されるた
め、前記実施例と比較してより工具10の支持が強固と
なる。尚、以上の実施例では、前記嵌合溝30の内周角
を約180度に形成したが、当該溝30内に工具10の
ストレートシャンク19を嵌合可能であり、しかも当該
ストレートシャンク19の支持が十分であれば、この角
度より小さい内周角の溝でも良い。本発明者が検討した
ところによると約90乃至約180度の範囲にあれば十
分である。
シャンクが前記嵌合溝30内に密嵌されると同時に、シ
ム40の内周面42の広い面積によっても支持されるた
め、前記実施例と比較してより工具10の支持が強固と
なる。尚、以上の実施例では、前記嵌合溝30の内周角
を約180度に形成したが、当該溝30内に工具10の
ストレートシャンク19を嵌合可能であり、しかも当該
ストレートシャンク19の支持が十分であれば、この角
度より小さい内周角の溝でも良い。本発明者が検討した
ところによると約90乃至約180度の範囲にあれば十
分である。
【0023】さらに、以上の実施例では、拡大溝を半円
状の円面を有するように形成したが、これに限定する必
要はなく、実質的に「ヌスミ」の機構をはたし、シャン
クの挿入離脱を容易にするように充分なスペースを保持
孔に提供できるものであれば良い。
状の円面を有するように形成したが、これに限定する必
要はなく、実質的に「ヌスミ」の機構をはたし、シャン
クの挿入離脱を容易にするように充分なスペースを保持
孔に提供できるものであれば良い。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被支持部
材をホルダに、より強固に、かつ両者の軸芯をより確実
に一致させた状態で支持することができるカップリング
を提供することができる。
材をホルダに、より強固に、かつ両者の軸芯をより確実
に一致させた状態で支持することができるカップリング
を提供することができる。
【図1】本発明の実施例に係わるカップリングの側面断
面図である。
面図である。
【図2】工具を取り除いた状態のホルダ本体の断面図図
である。
である。
【図3】図1のI−I線に沿った断面図である。
【図4】図2の工具を嵌合溝に支持した図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係わるカップリングの
一部の側面断面図である。
一部の側面断面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿った断面図である。
10 被支持部材 12 ホルダ 20 保持孔 30 嵌合溝
Claims (1)
- 【請求項1】 円柱状の被支持部材をホルダの端面から
軸方向に形成した保持孔内に挿入し、この被支持部材を
締結手段によって前記ホルダに対して径方向に締め付け
ることによりホルダに固定してなるカップリングにおい
て、保持孔の内周には、前記締結手段の締め付け方向と
反対方向に開口する嵌合溝が形成され、該嵌合溝の内面
は、前記被支持部材の半径以下の半径を有するとともに
その軸芯がホルダの軸芯と一致しており、前記締結手段
の締め付けにより、被支持部材が嵌合溝に勘合するよう
に構成されているカップリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17592493A JPH079212A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | カップリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17592493A JPH079212A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | カップリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079212A true JPH079212A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=16004636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17592493A Pending JPH079212A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | カップリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079212A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1633515A2 (en) * | 2003-06-10 | 2006-03-15 | Kennametal Inc. | Cutting tool configured for improved engagement with a tool holder |
JP2012516243A (ja) * | 2009-01-28 | 2012-07-19 | イスカーリミテッド | クランプ機構を有する切削工具 |
US20170304912A1 (en) * | 2014-10-16 | 2017-10-26 | Karl Schuessler Gmbh & Co. Kg | Clamping system |
-
1993
- 1993-06-24 JP JP17592493A patent/JPH079212A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1633515A2 (en) * | 2003-06-10 | 2006-03-15 | Kennametal Inc. | Cutting tool configured for improved engagement with a tool holder |
EP1633515A4 (en) * | 2003-06-10 | 2010-03-03 | Kennametal Inc | CONFIGURATED CUTTING TOOL FOR IMPROVED INTERVENTION WITH A TOOL HOLDER |
JP2012516243A (ja) * | 2009-01-28 | 2012-07-19 | イスカーリミテッド | クランプ機構を有する切削工具 |
US20170304912A1 (en) * | 2014-10-16 | 2017-10-26 | Karl Schuessler Gmbh & Co. Kg | Clamping system |
US10118230B2 (en) * | 2014-10-16 | 2018-11-06 | Karl Schuessler Gmbh & Co. Kg | Clamping system |
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