JP3319801B2 - １本の締結用ボルトで締結可能な軸と回転体の締結装置 - Google Patents
１本の締結用ボルトで締結可能な軸と回転体の締結装置Info
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- F16D1/00—Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
- F16D1/06—Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end
- F16D1/08—Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key
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- F16D1/094—Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key with radial clamping due to axial loading of at least one pair of conical surfaces using one or more elastic segmented conical rings forming at least one of the conical surfaces, the rings being expanded or contracted to effect clamping using one or more pairs of elastic or segmented rings with mutually mating conical surfaces, one of the mating rings being contracted and the other being expanded
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、キーを使用しない１本
の締結用ボルトで締結可能な軸と回転体の締結装置に関
する。この種の締結装置は、例えば、軸に対して、歯
車、スプロケット、車輪等の回転体を締結するために使
用される。
の締結用ボルトで締結可能な軸と回転体の締結装置に関
する。この種の締結装置は、例えば、軸に対して、歯
車、スプロケット、車輪等の回転体を締結するために使
用される。
【０００２】
【従来の技術】図５及び図６は従来のこの種締結装置の
断面図である。この締結装置４１０は、外周側テーパ面
４１２が形成されたインナーレース４１４と、内周側テ
ーパ面４１６が形成されたアウターレース４１８とを有
する。インナーレース４１４にはフランジ部４２０に多
数の軸方向貫通孔４２２が形成され、アウターレース４
１８には多数の軸方向ねじ孔４２４が形成されている。
締結用ボルト４２６は貫通孔４２２を通じてねじ孔４２
４と螺合する。締結用ボルト４２６を締め込むと、テー
パ面４１２，４１６同士が楔係合する。その結果、イン
ナーレース４１４は縮径し、アウターレース４１８は拡
径し、発生する面圧により軸と回転体は締結される。
断面図である。この締結装置４１０は、外周側テーパ面
４１２が形成されたインナーレース４１４と、内周側テ
ーパ面４１６が形成されたアウターレース４１８とを有
する。インナーレース４１４にはフランジ部４２０に多
数の軸方向貫通孔４２２が形成され、アウターレース４
１８には多数の軸方向ねじ孔４２４が形成されている。
締結用ボルト４２６は貫通孔４２２を通じてねじ孔４２
４と螺合する。締結用ボルト４２６を締め込むと、テー
パ面４１２，４１６同士が楔係合する。その結果、イン
ナーレース４１４は縮径し、アウターレース４１８は拡
径し、発生する面圧により軸と回転体は締結される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な締結装置４１０では、軸に対して歯車、スプロケッ
ト、車輪等の回転体を締結する際に締結用ボルト４２６
を軸方向から締め込まなければならず、狭い場所で締結
装置４１０を取付けることは困難である。また、締結用
ボルト４２６を締め込むときに、軸又は回転体が共回り
しようとするから、他の手段でそれを防止しなければな
らず不便である。
な締結装置４１０では、軸に対して歯車、スプロケッ
ト、車輪等の回転体を締結する際に締結用ボルト４２６
を軸方向から締め込まなければならず、狭い場所で締結
装置４１０を取付けることは困難である。また、締結用
ボルト４２６を締め込むときに、軸又は回転体が共回り
しようとするから、他の手段でそれを防止しなければな
らず不便である。
【０００４】さらに、この種の締結装置４１０では、周
方向各部分において均一な力でインナーレース４１４及
びアウターレース４１８を締付けなければならないこと
から、締結用ボルト４２６の本数は多くならざるを得な
い。
方向各部分において均一な力でインナーレース４１４及
びアウターレース４１８を締付けなければならないこと
から、締結用ボルト４２６の本数は多くならざるを得な
い。
【０００５】本発明の目的は、インナーレースを縮径し
且つアウターレースを拡径して発生させる面圧で軸と回
転体を締結する際に軸方向からの締め込みによる不便を
解決して、半径方向に締結用ボルトを締め込むことで狭
い場所での締結が可能であり、しかも１本の締結用ボル
トで軸方向の均一な締結を行うことができる、軸と回転
体の締結装置を提供することである。さらに、本発明の
目的は、締結作業の迅速化を図ることができる軸と回転
体の締結装置を提供することである。
且つアウターレースを拡径して発生させる面圧で軸と回
転体を締結する際に軸方向からの締め込みによる不便を
解決して、半径方向に締結用ボルトを締め込むことで狭
い場所での締結が可能であり、しかも１本の締結用ボル
トで軸方向の均一な締結を行うことができる、軸と回転
体の締結装置を提供することである。さらに、本発明の
目的は、締結作業の迅速化を図ることができる軸と回転
体の締結装置を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、インナーレー
スとアウターレースとの間に介装された締結輪の締結用
テーパ面同士を楔係合させることによって、前記インナ
ーレースを縮径し且つ前記アウターレースを拡径して発
生させる面圧で、軸と回転体を締結する締結装置におい
て、前記インナーレース又は前記アウターレースの一方
の軸方向端面が軸と直角な平面に対して傾斜する軸方向
押圧用テーパ面として形成されており、前記軸方向押圧
用テーパ面と相補い合う軸方向押圧用テーパ面が形成さ
れた締付けリングと、前記インナーレース又は前記アウ
ターレースの他方に設けられ、前記締付けリングの軸方
向押圧用テーパ面と反対側の端面に接するフランジ部及
び前記締付けリングの外周側に位置する円筒部を具えた
スリーブと、前記円筒部又は前記締付けリングの一方に
形成された半径方向のねじ孔に螺合し、前記円筒部に対
して前記締付けリングを半径方向に相対移動させる１本
の締結用ボルトとを有する、１本の締結用ボルトで締結
可能な軸と回転体の締結装置により前記課題を解決し
た。
スとアウターレースとの間に介装された締結輪の締結用
テーパ面同士を楔係合させることによって、前記インナ
ーレースを縮径し且つ前記アウターレースを拡径して発
生させる面圧で、軸と回転体を締結する締結装置におい
て、前記インナーレース又は前記アウターレースの一方
の軸方向端面が軸と直角な平面に対して傾斜する軸方向
押圧用テーパ面として形成されており、前記軸方向押圧
用テーパ面と相補い合う軸方向押圧用テーパ面が形成さ
れた締付けリングと、前記インナーレース又は前記アウ
ターレースの他方に設けられ、前記締付けリングの軸方
向押圧用テーパ面と反対側の端面に接するフランジ部及
び前記締付けリングの外周側に位置する円筒部を具えた
スリーブと、前記円筒部又は前記締付けリングの一方に
形成された半径方向のねじ孔に螺合し、前記円筒部に対
して前記締付けリングを半径方向に相対移動させる１本
の締結用ボルトとを有する、１本の締結用ボルトで締結
可能な軸と回転体の締結装置により前記課題を解決し
た。
【０００７】
【作用】本請求項１の発明である１本の締結用ボルトで
締結可能な軸と回転体の締結装置によれば、インナーレ
ース又はアウターレースの一方に形成された軸方向押圧
用テーパ面と相補い合う軸方向押圧用テーパ面が形成さ
れた締付けリングと、このインナーレース又はアウター
レースの他方に設けられ、締付けリングの軸方向押圧用
テーパ面と反対側の端面に接するフランジ部及び締付け
リングの外周側に位置する円筒部を具えたスリーブと、
円筒部又は締付けリングの一方に形成された半径方向の
ねじ孔に螺合し、円筒部に対して前記締付けリングを半
径方向に相対移動させる１本の締結用ボルトとを有する
ことによって、軸と回転体の間に締結装置を挿入して締
結用ボルトを締め込むと、締付けリングは半径方向に移
動する。締付けリングは、スリーブ側の端面でそのスリ
ーブに案内されて軸方向移動を阻止される。締付けリン
グはその軸方向押圧用テーパ面においてインナーレース
又はアウターレースの軸方向押圧用テーパ面と接してお
り、半径方向に移動することにより、インナーレース又
はアウターレースを軸方向に押圧する。その結果、イン
ナーレースとアウターレースとの間に介装された締結輪
の締結用テーパ面同士が楔係合することによって、イン
ナーレースは縮径し、アウターレースは拡径し、発生す
る面圧により軸と回転体は締結される。
締結可能な軸と回転体の締結装置によれば、インナーレ
ース又はアウターレースの一方に形成された軸方向押圧
用テーパ面と相補い合う軸方向押圧用テーパ面が形成さ
れた締付けリングと、このインナーレース又はアウター
レースの他方に設けられ、締付けリングの軸方向押圧用
テーパ面と反対側の端面に接するフランジ部及び締付け
リングの外周側に位置する円筒部を具えたスリーブと、
円筒部又は締付けリングの一方に形成された半径方向の
ねじ孔に螺合し、円筒部に対して前記締付けリングを半
径方向に相対移動させる１本の締結用ボルトとを有する
ことによって、軸と回転体の間に締結装置を挿入して締
結用ボルトを締め込むと、締付けリングは半径方向に移
動する。締付けリングは、スリーブ側の端面でそのスリ
ーブに案内されて軸方向移動を阻止される。締付けリン
グはその軸方向押圧用テーパ面においてインナーレース
又はアウターレースの軸方向押圧用テーパ面と接してお
り、半径方向に移動することにより、インナーレース又
はアウターレースを軸方向に押圧する。その結果、イン
ナーレースとアウターレースとの間に介装された締結輪
の締結用テーパ面同士が楔係合することによって、イン
ナーレースは縮径し、アウターレースは拡径し、発生す
る面圧により軸と回転体は締結される。
【０００８】さらに、本請求項２の発明である１本の締
結用ボルトで締結可能な軸と回転体の締結装置によれ
ば、請求項１の発明が奏する作用に加えて、スリーブが
前記インナーレース又はアウターレースの他方に螺合し
ていることによって、軸方向押圧用テーパ面同士が接す
るようにスリーブを予め螺進させておくことができ、締
結作業の迅速化を図る。
結用ボルトで締結可能な軸と回転体の締結装置によれ
ば、請求項１の発明が奏する作用に加えて、スリーブが
前記インナーレース又はアウターレースの他方に螺合し
ていることによって、軸方向押圧用テーパ面同士が接す
るようにスリーブを予め螺進させておくことができ、締
結作業の迅速化を図る。
【０００９】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による１本の締
結用ボルトで締結可能な締結装置の実施例を説明する。
図１は１本の締結用ボルトで締結可能な締結装置の第１
実施例を示している。１本の締結用ボルトで締結可能な
締結装置１０は、インナーレース２０、アウターレース
３０、締結輪４０、締付けリング５０、スリーブ６０、
及び締結用ボルト７０を有してなる。
結用ボルトで締結可能な締結装置の実施例を説明する。
図１は１本の締結用ボルトで締結可能な締結装置の第１
実施例を示している。１本の締結用ボルトで締結可能な
締結装置１０は、インナーレース２０、アウターレース
３０、締結輪４０、締付けリング５０、スリーブ６０、
及び締結用ボルト７０を有してなる。
【００１０】インナーレース２０は、薄肉状の円筒部２
２と、その一端において半径方向外側に延びるフランジ
部２４と、他端に形成されたねじ部２６とを有する。イ
ンナーレース２０の内径は軸１２の外径より僅かに大き
い。
２と、その一端において半径方向外側に延びるフランジ
部２４と、他端に形成されたねじ部２６とを有する。イ
ンナーレース２０の内径は軸１２の外径より僅かに大き
い。
【００１１】アウターレース３０は、薄肉状の円筒部３
２と、その一端において半径方向内側に延びるフランジ
部３４とを有する。フランジ部３４の軸方向端面は、軸
に直角な面に対して傾斜する軸方向押圧用テーパ面３６
となっている。アウターレース３０の外径は回転体１４
の内径より僅かに小さい。
２と、その一端において半径方向内側に延びるフランジ
部３４とを有する。フランジ部３４の軸方向端面は、軸
に直角な面に対して傾斜する軸方向押圧用テーパ面３６
となっている。アウターレース３０の外径は回転体１４
の内径より僅かに小さい。
【００１２】締結輪４０は、外周に締結用テーパ面が形
成された内輪４２と、内周に締結用テーパ面が形成され
た外輪４４からなる。本実施例の場合、内輪４２及び外
輪４４は三対設けられている。締結輪４０はインナーレ
ース２０のフランジ部２４とアウターレース３０のフラ
ンジ部３４との間に介装されている。インナーレース２
０とアウターレース３０とが軸方向に相対移動すると、
締結用テーパ面の楔作用によってインナーレース２０は
縮径し、アウターレース３０は拡径する。
成された内輪４２と、内周に締結用テーパ面が形成され
た外輪４４からなる。本実施例の場合、内輪４２及び外
輪４４は三対設けられている。締結輪４０はインナーレ
ース２０のフランジ部２４とアウターレース３０のフラ
ンジ部３４との間に介装されている。インナーレース２
０とアウターレース３０とが軸方向に相対移動すると、
締結用テーパ面の楔作用によってインナーレース２０は
縮径し、アウターレース３０は拡径する。
【００１３】締付けリング５０は、締結用ボルト７０用
のねじ孔５２と、このねじ孔５２と軸心反対側のねじ孔
５４を有する。また、締付けリング５０は、アウターレ
ース３０側において、アウターレース３０の軸方向押圧
用テーパ面３６と相補い合う軸方向押圧用テーパ面５６
を有する。ねじ孔５２は軸方向肉薄部分に形成され、ね
じ孔５４は軸方向肉厚部分に形成されている。締付けリ
ング５０の内径は、インナーレース２０の円筒部２２の
外径より大きい。
のねじ孔５２と、このねじ孔５２と軸心反対側のねじ孔
５４を有する。また、締付けリング５０は、アウターレ
ース３０側において、アウターレース３０の軸方向押圧
用テーパ面３６と相補い合う軸方向押圧用テーパ面５６
を有する。ねじ孔５２は軸方向肉薄部分に形成され、ね
じ孔５４は軸方向肉厚部分に形成されている。締付けリ
ング５０の内径は、インナーレース２０の円筒部２２の
外径より大きい。
【００１４】スリーブ６０は、インナーレース２０のね
じ部２６に螺合するフランジ部６２と、締付けリング５
０の外周側に位置する円筒部６４とを有する。また、ス
リーブ６０は、半径方向対称位置にボルト用貫通孔６
６，６８を有する。スリーブ６０のフランジ部６２と締
付けリング５０とは軸に直角な面で接し合う。また、ス
リーブ６０の円筒部６４の内径は、締付けリング５０の
外径より大きい。従って、締付けリング５０は、ある程
度の半径方向移動を許されている。また、アウターレー
ス３０の軸方向押圧用テーパ面３６と相補い合う軸方向
押圧用テーパ面５６が接するように、スリーブ６０をイ
ンナーレース２０のねじ部２６に対して予め螺進させる
と、締結作業の迅速化を図ることができる。
じ部２６に螺合するフランジ部６２と、締付けリング５
０の外周側に位置する円筒部６４とを有する。また、ス
リーブ６０は、半径方向対称位置にボルト用貫通孔６
６，６８を有する。スリーブ６０のフランジ部６２と締
付けリング５０とは軸に直角な面で接し合う。また、ス
リーブ６０の円筒部６４の内径は、締付けリング５０の
外径より大きい。従って、締付けリング５０は、ある程
度の半径方向移動を許されている。また、アウターレー
ス３０の軸方向押圧用テーパ面３６と相補い合う軸方向
押圧用テーパ面５６が接するように、スリーブ６０をイ
ンナーレース２０のねじ部２６に対して予め螺進させる
と、締結作業の迅速化を図ることができる。
【００１５】締結用ボルト７０は、１本である。締結用
ボルト７０の頭部７２は、スリーブ６０のボルト用貫通
孔６６の段部６７に当接する。締結用ボルト７０のシャ
ンク７４は、締付けリング５０のねじ孔５２に螺合す
る。なお、図１中の下方に図示したねじ孔５４及び貫通
孔６８は締結装置１０の解除用ボルトのためのものであ
り、必ずしも必要でない。
ボルト７０の頭部７２は、スリーブ６０のボルト用貫通
孔６６の段部６７に当接する。締結用ボルト７０のシャ
ンク７４は、締付けリング５０のねじ孔５２に螺合す
る。なお、図１中の下方に図示したねじ孔５４及び貫通
孔６８は締結装置１０の解除用ボルトのためのものであ
り、必ずしも必要でない。
【００１６】次に動作を説明する。まず、１本の締結用
ボルトで締結可能な締結装置１０は、軸１２と回転体１
４の間に挿入される。インナーレース２０のねじ部２６
に対してスリーブ６０を螺進させると、アウターレース
３０の軸方向押圧用テーパ面３６と締付けリング５０の
軸方向押圧用テーパ面５６が当接する。次に、１本の締
結用ボルト７０が締付けリング５０のねじ孔５２に締め
込まれる。締付けリング５０は半径方向に移動する。ア
ウターレース３０の軸方向押圧用テーパ面３６と締付け
リング５０の軸方向押圧用テーパ面５６の楔作用によっ
て、アウターレース３０は押圧されてインナーレース２
０に対して軸方向に相対移動する。
ボルトで締結可能な締結装置１０は、軸１２と回転体１
４の間に挿入される。インナーレース２０のねじ部２６
に対してスリーブ６０を螺進させると、アウターレース
３０の軸方向押圧用テーパ面３６と締付けリング５０の
軸方向押圧用テーパ面５６が当接する。次に、１本の締
結用ボルト７０が締付けリング５０のねじ孔５２に締め
込まれる。締付けリング５０は半径方向に移動する。ア
ウターレース３０の軸方向押圧用テーパ面３６と締付け
リング５０の軸方向押圧用テーパ面５６の楔作用によっ
て、アウターレース３０は押圧されてインナーレース２
０に対して軸方向に相対移動する。
【００１７】そして、アウターレース３０がインナーレ
ース２０に対して軸方向に相対移動してフランジ部２
４，３４間の間隔が狭まると、締結用テーパ面が形成さ
れた内輪４２及び外輪４４の楔作用によって、インナー
レース２０は縮径し、アウターレース３０は拡径し、発
生する面圧により軸１２と回転体１４は締結される。
ース２０に対して軸方向に相対移動してフランジ部２
４，３４間の間隔が狭まると、締結用テーパ面が形成さ
れた内輪４２及び外輪４４の楔作用によって、インナー
レース２０は縮径し、アウターレース３０は拡径し、発
生する面圧により軸１２と回転体１４は締結される。
【００１８】締結用ボルト７０を緩めると締結は解除さ
れる。或いは、貫通孔６８及びねじ孔５４に他の解除用
ボルトを螺合させて補助的に締付けリング５０を移動さ
せてもよい。
れる。或いは、貫通孔６８及びねじ孔５４に他の解除用
ボルトを螺合させて補助的に締付けリング５０を移動さ
せてもよい。
【００１９】図２は本発明による１本の締結用ボルトで
締結可能な締結装置の第２実施例を示している。本実施
例の１本の締結用ボルトで締結可能な締結装置１１０
は、インナーレース１２０にスリーブ１６０が一体に形
成されており、インナーレース１２０のフランジ部１２
４が別個のストッパリング１２８としてそれに螺合して
いる。他の構成は、第１実施例の締結装置１０と実質的
に同じである。
締結可能な締結装置の第２実施例を示している。本実施
例の１本の締結用ボルトで締結可能な締結装置１１０
は、インナーレース１２０にスリーブ１６０が一体に形
成されており、インナーレース１２０のフランジ部１２
４が別個のストッパリング１２８としてそれに螺合して
いる。他の構成は、第１実施例の締結装置１０と実質的
に同じである。
【００２０】図３は本発明による１本の締結用ボルトで
締結可能な締結装置の第３実施例を示している。本実施
例の１本の締結用ボルトで締結可能な締結装置２１０
は、インナーレース２２０と一体のスリーブ２６０にね
じ孔２６６，２６８を設け、一方のねじ孔２６８に締結
用ボルト２７０を螺合させたものである。締付けリング
２５０にはねじ孔が設けられていない。締結用ボルト２
７０は、締付けリング２５０の軸方向肉厚部分に当接す
る。その結果、締付けリング２５０は、軸方向押圧用テ
ーパ面２３６，２５６同士が楔係合する方向に押圧され
る。
締結可能な締結装置の第３実施例を示している。本実施
例の１本の締結用ボルトで締結可能な締結装置２１０
は、インナーレース２２０と一体のスリーブ２６０にね
じ孔２６６，２６８を設け、一方のねじ孔２６８に締結
用ボルト２７０を螺合させたものである。締付けリング
２５０にはねじ孔が設けられていない。締結用ボルト２
７０は、締付けリング２５０の軸方向肉厚部分に当接す
る。その結果、締付けリング２５０は、軸方向押圧用テ
ーパ面２３６，２５６同士が楔係合する方向に押圧され
る。
【００２１】図４は本発明による１本の締結用ボルトで
締結可能な締結装置の第４実施例を示している。本実施
例の１本の締結用ボルトで締結可能な締結装置３１０
は、インナーレース３２０のフランジ部３２４に軸方向
押圧用テーパ面３２８を設け、アウターレース３３０の
ねじ部３３８にスリーブ３６０を螺合させたものであ
る。締付けリング３５０の軸方向押圧用テーパ面３５６
はインナーレース３２０の軸方向押圧用テーパ面３２８
と接する。締結用ボルト３７０を締め込むと、締付けリ
ング３５０が半径方向に移動し、そして、インナーレー
ス３２０は軸方向に移動する。
締結可能な締結装置の第４実施例を示している。本実施
例の１本の締結用ボルトで締結可能な締結装置３１０
は、インナーレース３２０のフランジ部３２４に軸方向
押圧用テーパ面３２８を設け、アウターレース３３０の
ねじ部３３８にスリーブ３６０を螺合させたものであ
る。締付けリング３５０の軸方向押圧用テーパ面３５６
はインナーレース３２０の軸方向押圧用テーパ面３２８
と接する。締結用ボルト３７０を締め込むと、締付けリ
ング３５０が半径方向に移動し、そして、インナーレー
ス３２０は軸方向に移動する。
【００２２】
【発明の効果】本請求項１の発明である１本の締結用ボ
ルトで締結可能な締結装置は、次の特有の効果を奏す
る。 （１）インナーレースとアウターレースを軸方向に相対
移動させる機構を、軸方向押圧用テーパ面を有する締付
けリングとこの締付けリングの軸方向押圧用テーパ面と
反対側の端面に接するフランジ部及び締付けリングの外
周側に位置する円筒部を具えたスリーブとこの円筒部に
対して締付けリングを半径方向に相対移動させる１本の
締結用ボルトとで構成したことにより、軸に対して歯
車、スプロケット、車輪等の回転体を締結する際に従来
の締結装置のような軸方向からの複数の締結用ボルトの
締め込みによる不便を解決して、狭い場所での装着が容
易である。また、締結用ボルトを締付ける際に、従来の
締結装置のような軸や回転体の共回りを防止する必要が
ない。 （２）１本の締結用ボルトと協働する軸方向押圧用テー
パ面を利用したことによって、１本の締結用ボルトで軸
と回転体との締結を行うことができ、しかも、その軸方
向押圧用テーパ面の作用によりきわめて大きな軸方向押
圧力を得ることができる。また、１本の締結用ボルトと
協働する軸方向押圧用テーパ面を利用したことによっ
て、従来のような、多数本の締結用ボルトを用いて周方
向各部分において均一な力でインナーレース及びアウタ
ーレースを締め付けることを要することなく、インナー
レース及びアウターレースは、均一な力で軸方向に押圧
される。
ルトで締結可能な締結装置は、次の特有の効果を奏す
る。 （１）インナーレースとアウターレースを軸方向に相対
移動させる機構を、軸方向押圧用テーパ面を有する締付
けリングとこの締付けリングの軸方向押圧用テーパ面と
反対側の端面に接するフランジ部及び締付けリングの外
周側に位置する円筒部を具えたスリーブとこの円筒部に
対して締付けリングを半径方向に相対移動させる１本の
締結用ボルトとで構成したことにより、軸に対して歯
車、スプロケット、車輪等の回転体を締結する際に従来
の締結装置のような軸方向からの複数の締結用ボルトの
締め込みによる不便を解決して、狭い場所での装着が容
易である。また、締結用ボルトを締付ける際に、従来の
締結装置のような軸や回転体の共回りを防止する必要が
ない。 （２）１本の締結用ボルトと協働する軸方向押圧用テー
パ面を利用したことによって、１本の締結用ボルトで軸
と回転体との締結を行うことができ、しかも、その軸方
向押圧用テーパ面の作用によりきわめて大きな軸方向押
圧力を得ることができる。また、１本の締結用ボルトと
協働する軸方向押圧用テーパ面を利用したことによっ
て、従来のような、多数本の締結用ボルトを用いて周方
向各部分において均一な力でインナーレース及びアウタ
ーレースを締め付けることを要することなく、インナー
レース及びアウターレースは、均一な力で軸方向に押圧
される。
【００２３】本請求項２の発明である１本の締結用ボル
トで締結可能な締結装置は、スリーブが前記インナーレ
ース又はアウターレースの他方に螺合していることによ
って、軸方向押圧用テーパ面同士が接するようにスリー
ブを予め螺進させておくことができ、締結作業の迅速化
を図ることができる。
トで締結可能な締結装置は、スリーブが前記インナーレ
ース又はアウターレースの他方に螺合していることによ
って、軸方向押圧用テーパ面同士が接するようにスリー
ブを予め螺進させておくことができ、締結作業の迅速化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明による締結装置の第１実施例の軸方向
断面図。
断面図。
【図２】 本発明による締結装置の第２実施例の軸方向
断面図。
断面図。
【図３】 本発明による締結装置の第３実施例の軸方向
断面図。
断面図。
【図４】 本発明による締結装置の第４実施例の軸方向
断面図。
断面図。
【図５】 従来の締結装置の軸方向断面図。
【図６】 図５の締結装置の右側面図。
１０，１１０，２１０，３１０ ・・・ 締結装置 １２ ・・・ 軸 １４ ・・・ 回転体 ２０，１２０，２２０，３２０ ・・・ インナーレー
ス ２４，１２４， ３２４ ・・・ フランジ部 ３２８ ・・・ 軸方向押圧用テーパ面 ３０， ３３０ ・・・ アウターレー
ス ３４ ・・・ フランジ部 ３６， ２３６ ・・・ 軸方向押圧用
テーパ面 ４０ ・・・ 締結輪 ５０， ２５０，３５０ ・・・ 締付けリング ５６， ２５６，３５６ ・・・ 軸方向押圧用
テーパ面 ６０，１６０，２６０，３６０ ・・・ スリーブ ６２ ・・・ フランジ部 ６４ ・・・ 円筒部 ７０， ２７０，３７０ ・・・ 締結用ボルト
ス ２４，１２４， ３２４ ・・・ フランジ部 ３２８ ・・・ 軸方向押圧用テーパ面 ３０， ３３０ ・・・ アウターレー
ス ３４ ・・・ フランジ部 ３６， ２３６ ・・・ 軸方向押圧用
テーパ面 ４０ ・・・ 締結輪 ５０， ２５０，３５０ ・・・ 締付けリング ５６， ２５６，３５６ ・・・ 軸方向押圧用
テーパ面 ６０，１６０，２６０，３６０ ・・・ スリーブ ６２ ・・・ フランジ部 ６４ ・・・ 円筒部 ７０， ２７０，３７０ ・・・ 締結用ボルト
Claims (2)
- 【請求項１】 インナーレースとアウターレースとの間
に介装された締結輪の締結用テーパ面同士を楔係合させ
ることによって、前記インナーレースを縮径し且つ前記
アウターレースを拡径して発生させる面圧で、軸と回転
体を締結する締結装置において、 前記インナーレース又は前記アウターレースの一方の軸
方向端面が軸と直角な平面に対して傾斜する軸方向押圧
用テーパ面として形成されており、 前記軸方向押圧用テーパ面と相補い合う軸方向押圧用テ
ーパ面が形成された締付けリングと、 前記インナーレース又は前記アウターレースの他方に設
けられ、前記締付けリングの軸方向押圧用テーパ面と反
対側の端面に接するフランジ部及び前記締付けリングの
外周側に位置する円筒部を具えたスリーブと、 前記円筒部又は前記締付けリングの一方に形成された半
径方向のねじ孔に螺合し、前記円筒部に対して前記締付
けリングを半径方向に相対移動させる１本の締結用ボル
トとを有することを特徴とする、１本の締結用ボルトで
締結可能な軸と回転体の締結装置。 - 【請求項２】 前記スリーブは、前記インナーレース又
はアウターレースの他方に螺合していることを特徴とす
る、請求項１記載の１本の締結用ボルトで締結可能な軸
と回転体の締結装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05931893A JP3319801B2 (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | １本の締結用ボルトで締結可能な軸と回転体の締結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05931893A JP3319801B2 (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | １本の締結用ボルトで締結可能な軸と回転体の締結装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06249253A JPH06249253A (ja) | 1994-09-06 |
| JP3319801B2 true JP3319801B2 (ja) | 2002-09-03 |
Family
ID=13109898
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05931893A Expired - Lifetime JP3319801B2 (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | １本の締結用ボルトで締結可能な軸と回転体の締結装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3319801B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2463538B1 (de) | 2010-11-30 | 2013-09-25 | Siemens Aktiengesellschaft | Schrumpfscheibe zur reibschlüssigen Verbindung von rotierenden Maschinenteilen |
-
1993
- 1993-02-25 JP JP05931893A patent/JP3319801B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06249253A (ja) | 1994-09-06 |
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