JP2004197840A - 回転体を軸に締結する締結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な操作で締結及び締結解除が可能で、取付け精度が向上でき、回転体の加工コストを低減できる回転体を軸に締結する締結構造を提供する。
【解決手段】締付け部材12は外周におねじ部12aと平面部(工具係合部)12eを有し内周につば部12dを有し、テーパスリーブ13は内周に軸2が嵌合される軸穴13eを有し外周にスプロケット1の円錐状穴1aと相補的円錐状をなす円錐状外径面13aとフランジ部13bと止め輪用輪溝13d付き円筒状外径面13cとを有し円錐状外径面13aを有する部分には軸方向のスリット13fが形成され、締結具11はつば部12dの両側面にそれぞれフランジ部13bの側面と止め輪14の側面が対向するように組み立てられ、おねじ部12aをスプロケット1のめねじ部1bにねじ込むことにより円錐状外径面13aを有する部分が円錐状穴1aと軸2の外周面間に押し込まれスプロケット1を軸2に締結する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円錐状穴を有するスプロケット、歯車、プーリ、カム等の回転体を軸に締結する締結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、円錐状穴を有するスプロケット(回転体)を軸に締結する締結構造として、図6に示すような構造のものがある。図6はこの従来のスプロケットを軸に締結する締結構造を示し、(A)は(B)のX−X線位置における矢印方向に見た軸方向断面図であり、(B)は(A)の右側面図である。図6に示す円錐状穴1aを有するスプロケット(回転体)1を軸2に締結する締結構造は、円錐状穴1aと複数のねじ穴1bとを有するスプロケット(回転体)1と、円錐状穴1aと相補的円錐状をなす円錐状外径面3aとフランジ部3bとを有するテーパスリーブ3と、複数の締付けボルト4とを備え、テーパスリーブ3の円錐状外径面3aを有する部分には軸方向のスリット3cが形成されており、テーパスリーブ3のフランジ部3bには複数の締付けボルト4を挿通するボルト挿通穴3dが円周方向に等間隔で形成されており、さらに、ボルト挿通穴3d間に取外しボルト用ねじ穴3eが形成されており、ボルト挿通穴3dを通して複数の締付けボルト4をスプロケット(回転体)1のねじ穴1bにねじ込むことにより、円錐状外径面3aを有する部分がスプロケット(回転体)1の円錐状穴1aと軸2の外周面の間に押し込まれスプロケット(回転体)1を軸2に締結するものである。
【0003】
また、この種の別の従来の締結構造として、図7に示すような構造のものがある。図7はこの別の従来の歯車等の回転体を軸に締結する締結構造の軸方向断面図である。図7に示す円錐状穴1aを有する歯車等の回転体1を軸2に締結する締結構造は、円錐状穴1aを有する歯車等の回転体1と、円錐状穴1aと相補的円錐状をなす円錐状外径面5aとおねじ部5bと軸方向のスリット5cとを有するテーパスリーブ5と、おねじ部5bに螺合するナット6と、回転体1とナット6間に介在する座金7とを備え、ナット6をおねじ部5bにねじ込むことにより、円錐状外径面5aを有する部分が回転体1の円錐状穴1aと軸2の外周面の間に押し込まれ回転体1を軸2に締結するものである。
【0004】
また、この種のさらに別の従来の締結構造として、取付相手軸と略々同径の平行孔と該平行孔の軸方向反対側に設けた円錐状取付孔とねじ孔を有する回転体と、前記軸と平行なスリットを具え外周面が前記回転体の円錐状取付孔と相補的円錐状をなす筒状テーパースリーブとを有し、前記筒状テーパースリーブの端部にはフランジが形成され、該フランジには複数のボルトが貫通する孔とねじ孔とが形成され、前記筒状テーパースリーブを前記軸の外周と前記円錐状取付孔との隙間に複数のボルトによって軸方向に押し込むことにより、前記回転体を前記軸に取り付ける回転体の軸取付け構造がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
実開平3−65022号公報 (第1頁左欄第2−12行、第1図、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図6に示す締結構造は、複数の締付けボルト4を均等に締め付ける必要があるため、対角線上にある締付けボルト4に対して順次均等に締め付けなければならず、一つの締付けボルト4に対して数回締め付ける必要もあり、その結果、締結及び締結解除に多くの時間が必要であり、また、締め付けの偏りにより取付け精度が左右されるという問題があった。さらに、軸方向にL形スパナのスペースが必要という問題があった。また、スプロケット(回転体)1に複数のねじ穴1b(タップ穴)の加工が必要があり、フランジ部3bに取外しボルト用ねじ穴3eの加工も必要であり、加工コストが高くなるという問題があった。
【0007】
また、図7に示す締結構造は、ナット6を締め付け、歯車等の回転体1の円錐状穴1aとテーパスリーブ5の円錐状外径面5aとの楔作用で締結するが、締結の解除はナット6を緩めてもテーパスリーブ5を回転体1から引き抜く機構がないため、円錐状穴1aと円錐状外径面5a間がロックし、テーパスリーブ5を引き抜くことが困難であるという問題があった。また、円錐状穴1aと円錐状外径面5a間がロックしないようにするためには、円錐状穴1aと円錐状外径面5aのテーパ角を大きくする必要があるが、テーパ角を大きくすると、両者間の楔作用が低下し、締結能力が低くなるという問題があった。
【0008】
また、上記実開平3−65022号公報に開示された回転体の軸取付け構造は、複数のボルトの締付けで締結するため、上述した図6に示す締結構造と同様の問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、前記問題点を解決し、簡単な操作で締結及び締結解除が可能で、取付け精度が向上でき、回転体の加工コストを低減できる回転体を軸に締結する締結構造を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、前記問題点を解決するために、円錐状穴を有する回転体を軸に締結する締結構造において、前記円錐状穴と同心状のめねじ部を有する前記回転体と、締付け部材とテーパスリーブと止め輪とから構成される締結具とを備え、前記締付け部材は外周におねじ部が形成され内周につば部が形成されているとともに工具係合部を有し、前記テーパスリーブは内周側に前記軸が嵌合される軸穴を有し外周側に前記円錐状穴と相補的円錐状をなす円錐状外径面とフランジ部と止め輪用輪溝が形成された円筒状外径面とを有し少なくとも前記円錐状外径面を有する部分には軸方向のスリットが形成され、前記締結具は前記つば部の一方の側面と前記フランジ部の側面が対向し前記つば部の他方の側面と前記止め輪の側面が対向するように組み立てられ、前記おねじ部を前記めねじ部にねじ込むことにより前記円錐状外径面を有する部分が前記円錐状穴と前記軸の外周面の間に押し込まれ前記回転体を前記軸に締結するものである。
【0011】
請求項1記載の発明によれば、締付け部材の回転操作に伴って締結具が軸方向に変位するので、締付け部材の回転操作だけで簡単に締結及び締結解除が可能であり、締結及び締結解除の時間が大幅に短縮できる。また、従来のような複数の締付けボルトによる締付けでは、均等な締付けが難しく不均一な締付けによる取付け精度の低下を生じやすいが、締付け部材の締付けで軸方向に均一な締付けができ、取付け精度を向上させることができる。また、回転体の円錐状穴及びめねじ部の加工が旋盤加工の一工程で製作加工でき、従来のような複数のねじ穴(タップ穴)の加工が不要であるので、回転体の加工コストを低減できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について以下に説明する。図1は本発明の実施の形態に係るスプロケットを軸に締結する締結構造を示し、(A)は軸方向断面図であり、(B)は(A)の右側面図である。図2は図1に示すテーパスリーブの斜視図である。
【0013】
図1に示すスプロケット(回転体)1を軸2に締結する締結構造は、円錐状穴1aと同心状のめねじ部1bと回り止め用穴1cとを有するスプロケット(回転体)1と、締付け部材12とテーパスリーブ13と止め輪14とから構成される締結具11とを備えている。
【0014】
締付け部材12は略筒状体であり、外周におねじ部12aが形成され、両端部にそれぞれ環状の凹部12b,12cが形成され、この環状の凹部12b,12cが形成されることにより内周に内向きのつば部12dが形成されている。また、おねじ部12aに連続する位置で円周方向等間隔に4個の平坦部12eが形成されている。この4個の平坦部12eは汎用スパナが係合する工具係合部を構成している。なお、平坦部12eは4個の限定されるものではなく、6個あるいは8個等の偶数個形成されていてもよい。
【0015】
図2に示すように、テーパスリーブ13は略筒状体であり、外周側にスプロケット(回転体)1の円錐状穴1aと相補的円錐状をなす円錐状外径面13aと、円錐状外径面13aに連続するフランジ部13bと、フランジ部13bに連続する円筒状外径面13cとを有し、円筒状外径面13cの端部外周には止め輪用輪溝13dが形成されている。また、内周側には軸2が嵌合される軸穴13eが中心部を軸方向に貫通して形成されている。また、円錐状外径面13aを有する部分には、円周方向に等間隔に4個の軸方向のスリット13fが形成されており、これらのスリット13fによって円錐状外径面13aを有する部分の半径方向の弾性変位を容易にしている。なお、図2に示すように、各スリット13fは円錐状外径面13aを有する部分に形成されているが、フランジ部13bまで延長して形成してもよく、また、スリット13fの数は4個に限定されるものではなく、テーパスリーブ13のサイズや伝達トルク等に応じて適宜増減してもよい。
【0016】
そして、締付け部材12とテーパスリーブ13と止め輪14とから構成される締結具11は、次のように組み立てられる。すなわち、まず、テーパスリーブ13をフランジ部13bの側面がつば部12dの一方の側面と対向するように締付け部材12の内周に挿入する。次に、止め輪14の側面がつば部12dの他方の側面と対向するように止め輪14を止め輪用輪溝13dに装着する。このとき、止め輪14は環状の凹部12c内に位置しているので外部に露出しない。そして、このように組み立てられた締結具11において、締付け部材12とテーパスリーブ13は相互に回転自在であり、また、つば部12dはフランジ部13bと止め輪14によって挟まれた状態にあるので、テーパスリーブ13は締付け部材12から軸方向に抜け出すことが規制されている。なお、締付け部材12とテーパスリーブ13間の相対回転、すなわち締付け部材12の締付けあるいは取外しを容易にするために、締付け部材12の内周面及びテーパスリーブ13の外周面に固体潤滑剤または摩擦低減剤を塗布または焼き付けしておくことが好ましい。
【0017】
次に、締結具11によりスプロケット(回転体)1を軸2に締結する場合について説明する。締結具11を構成する締付け部材12のおねじ部12aをスプロケット(回転体)1のめねじ部1bに手で緩くねじ込むと、スプロケット(回転体)1の円錐状穴1aにテーパスリーブ13の円錐状外径面13aが挿入される。この状態で、軸2をテーパスリーブ13の軸穴13eに嵌挿し、スプロケット(回転体)1の位置を調整して軸2に対する締結位置を位置決めした後、汎用スパナを締付け部材12の平面部(工具係合部)12eに係合し、締付け部材12のおねじ部12aをスプロケット(回転体)1のめねじ部1bにさらにねじ込むと、締付け部材12のつば部12dの一方の側面がテーパスリーブ13のフランジ部13bの側面を軸方向に押し、スプロケット(回転体)1の円錐状穴1aにテーパスリーブ13の円錐状外径面13aが押し込まれ、円錐状外径面13aを有する部分は半径方向に弾性変位して軸穴13eの円錐状外径面13aを有する部分の内周面が軸2の外周面を押圧し、その摩擦力によってテーパスリーブ13は軸2に強固に摩擦固定される。一方、円錐状外径面13aと円錐状穴1aとの間の楔作用によって、両者の間にも大きな摩擦力が作用して、スプロケット(回転体)1とテーパスリーブ13とが強固に摩擦固定され、結果的にテーパスリーブ13を介してスプロケット(回転体)1が軸2に締結される。
【0018】
次に、軸2に対してスプロケット(回転体)1の締結位置を変更したり、取り外す場合について説明する。汎用スパナを締付け部材12の平面部(工具係合部)12eに係合し逆回転することにより、締付け部材12のおねじ部12aとスプロケット(回転体)1のめねじ部1bの螺合を緩める。この際、締付け部材12のつば部12dの他方の側面が止め輪14の側面を軸方向に押し、止め輪14を介してテーパスリーブ13が軸方向に変位する。その結果、円錐状外径面13aと円錐状穴1aとの間の楔結合及び円錐状外径面13aを有する部分の内周面と軸2の外周面の摩擦固定が解消し、スプロケット(回転体)1と軸2の締結を解除することができる。
【0019】
また、スプロケット(回転体)1と軸2との締結及び締結解除に際して、汎用スパナで締付け部材12を回転させる時に、スプロケット(回転体)1が締付け部材12の回転に伴って共回りすることがある。この共回りは、スプロケット(回転体)1に設けられた回り止め用穴1cに別の工具を差し込んでスプロケット(回転体)1の回転を止めながら、汎用スパナで締付け部材12を回転させることにより、防ぐことができる。
【0020】
次に、図1に示す締結構造を軸径が異なる軸に適用する場合について説明する。図3は図1に示す締結構造を軸径が異なる軸に適用したものを示し、(A)は軸径が大きい場合の軸方向断面図であり、(B)は軸径が小さい場合の軸方向断面図である。図1に示す締結構造が備える締結具11は軸2の軸径がある範囲のものまで対応することができる。そのために、軸径が異なる軸2に対応する軸穴13eを有する複数のテーパスリーブ13を用意しておく。そして、軸2の軸径に対応する軸穴13eを有するテーパスリーブ13を選択して締結具11に組み込み、使用することができる。この際、この複数のテーパスリーブ13は軸穴13eの寸法が相違するのみで、その他の寸法は共通であるから、テーパスリーブ13を選択することにより締結具11の共通化を図ることができる。そして、図3(B)に示すように、軸径が小さい軸2に適用する場合のテーパスリーブ13の厚みは、図3(A)に示すものより厚くなっている。そこで、テーパスリーブ13の厚みが厚い場合、円錐状外径面13aを有する部分の半径方向への弾性変位を容易にするために図3(B)に示すように、テーパスリーブ13の内周に内周輪溝13gが形成されている。このように、軸穴13eの異なる複数のテーパスリーブ13を用意しておき、この中から選択して使用することにより、締結具11の共通化を図ることができ、共通の寸法のスプロケット(回転体)1に対して軸径が異なる軸2を締結することができる。
【0021】
上述のように、図1に示す締結構造によれば、締付け部材12の回転操作に伴って締結具11が軸方向に変位するので、締付け部材12の回転操作だけで簡単に締結及び締結解除が可能であり、締結及び締結解除の時間が大幅に短縮できる。また、従来のような複数の締付けボルトによる締付けでは、均等な締付けが難しく不均一な締付けによる取付け精度の低下を生じやすいが、締付け部材12の締付けで軸方向に均一な締付けができ、取付け精度を向上させることができる。また、スプロケット(回転体)1の円錐状穴1a及びめねじ部1bの加工が旋盤加工の一工程で製作加工でき、従来のような複数のねじ穴1b(タップ穴)の加工が不要であるので、スプロケット(回転体)1の加工コストを低減できる。さらに、軸穴13eの異なる複数のテーパスリーブ13を用意し、この中から選択して使用することにより締結具11の共通化を図ることができ、共通の寸法のスプロケット(回転体)1に対して軸径が異なる軸2を締結することもできる。
【0022】
次に、本発明の他の実施の形態について以下に説明する。図4は本発明の他の実施の形態に係るスプロケットを軸に締結する締結構造を示し、(A)は軸方向断面図であり、(B)は(A)の右側面図である。
【0023】
図4に示す回転体を軸に締結する締結構造は、図4(A),(B)に示すように、締付け部材12のおねじ部12aに連続する位置で外周に円周方向等間隔に6個の係合溝12fが軸方向に形成されている。この6個の係合溝12fはC型スパナが係合する工具係合部を構成している。なお、係合溝12fは6個の限定されるものではなく、8個等の偶数個形成されていてもよい。
【0024】
図4に示す回転体を軸に締結する締結構造は、締付け部材12を締め付けるときあるいは緩めるとき、C型スパナの先端部が係合溝12fに係合し、且つ締付け部材12の外周部で保持されるため、C型スパナが締付け部材12から外れることなく、安定して締め付けあるいは緩め操作を行なうことができる。そして、図4に示す締結構造は、図1に示す締結構造に対して工具係合部(係合溝12f)が相違するのみでその他の構成及び効果は略同一であるので、その他の構成及び効果の説明は省略する。
【0025】
次に、本発明のさらに他の実施の形態について以下に説明する。図5は本発明のさらに他の実施の形態に係るスプロケットを軸に締結する締結構造を示し、(A)は軸方向断面図であり、(B)は(A)の右側面図である。
【0026】
図5に示す回転体を軸に締結する締結構造は、図5(A),(B)に示すように、締付け部材12の側面に円周方向等間隔に8個の係合穴12gが軸方向に形成されている。この8個の係合穴12gはスパナが係合する工具係合部を構成している。このスパナは直径方向に対向する2個あるいは偶数個のピンを有するスパナで、このスパナのピンを係合穴12gに係合して操作する。なお、係合穴12gは8個の限定されるものではなく、直径方向に対向するように偶数個形成されていてもよい。
【0027】
図5に示す回転体を軸に締結する締結構造は、締付け部材12の側面に係合穴12gが軸方向に形成されているので、スプロケット(回転体)1の内部に締結具11を収めることができ、図1,4に示す締結構造のように工具係合部(平面部12eまたは係合溝12f)がスプロケット(回転体)1の外側に突出することなく、締結構造全体をコンパクトにすることができる。そして、図5に示す締結構造は、図1,4に示す締結構造に対して工具係合部(係合穴12g)が相違するのみでその他の構成及び効果は略同一であるので、その他の構成及び効果の説明は省略する。
【0028】
なお、本発明の各実施の形態では、回転体としてスプロケット1の例を示したが、請求項1記載の発明では、回転体としてはスプロケット1に限定されることはなく、歯車、プーリ、カム等の回転体にも適用できるものである。
【0029】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、締付け部材の回転操作だけで簡単に締結及び締結解除が可能であり、締結及び締結解除の時間が大幅に短縮できる。また、従来のような複数の締付けボルトによる締付けでは、均等な締付けが難しく不均一な締付けによる取付け精度の低下を生じやすいが、締付け部材の締付けで軸方向に均一な締付けができ、取付け精度を向上させることができる。また、回転体の円錐状穴及びめねじ部の加工が旋盤加工の一工程で製作加工でき、従来のような複数のねじ穴(タップ穴)の加工が不要であるので、回転体の加工コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスプロケットを軸に締結する締結構造を示し、(A)は軸方向断面図であり、(B)は(A)の右側面図である。
【図2】図1に示すテーパスリーブの斜視図である。
【図3】図1に示す締結構造を軸径が異なる軸に適用したものを示し、(A)は軸径が大きい場合の軸方向断面図であり、(B)は軸径が小さい場合の軸方向断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係るスプロケットを軸に締結する締結構造を示し、(A)は軸方向断面図であり、(B)は(A)の右側面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態に係るスプロケットを軸に締結する締結構造を示し、(A)は軸方向断面図であり、(B)は(A)の右側面図である。
【図6】従来のスプロケットを軸に締結する締結構造を示し、(A)は(B)のX−X線位置における矢印方向に見た軸方向断面図であり、(B)は(A)の右側面図である。
【図7】別の従来の歯車等の回転体を軸に締結する締結構造の軸方向断面図である。
【符号の説明】
1 スプロケット(回転体)
1a 円錐状穴
1b めねじ部
1c 回り止め用穴
2 軸
11 締結具
12 締付け部材
12a おねじ部
12b 凹部
12c 凹部
12d つば部
12e 平面部(工具係合部)
12f 係合溝(工具係合部)
12g 係合穴(工具係合部)
13 テーパスリーブ
13a 円錐状外径面
13b フランジ部
13c 円筒状外径面
13d 止め輪用輪溝
13e 軸穴
13f スリット
13g 内周輪溝
14 止め輪

Claims (1)

  1. 円錐状穴を有する回転体を軸に締結する締結構造において、前記円錐状穴と同心状のめねじ部を有する前記回転体と、締付け部材とテーパスリーブと止め輪とから構成される締結具とを備え、前記締付け部材は外周におねじ部が形成され内周につば部が形成されているとともに工具係合部を有し、前記テーパスリーブは内周側に前記軸が嵌合される軸穴を有し外周側に前記円錐状穴と相補的円錐状をなす円錐状外径面とフランジ部と止め輪用輪溝が形成された円筒状外径面とを有し少なくとも前記円錐状外径面を有する部分には軸方向のスリットが形成され、前記締結具は前記つば部の一方の側面と前記フランジ部の側面が対向し前記つば部の他方の側面と前記止め輪の側面が対向するように組み立てられ、前記おねじ部を前記めねじ部にねじ込むことにより前記円錐状外径面を有する部分が前記円錐状穴と前記軸の外周面の間に押し込まれ前記回転体を前記軸に締結することを特徴とする回転体を軸に締結する締結構造。
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