JP2566668Y2 - 自動車のドアガラス支持構造 - Google Patents

自動車のドアガラス支持構造

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JP2566668Y2
JP2566668Y2 JP1989069009U JP6900989U JP2566668Y2 JP 2566668 Y2 JP2566668 Y2 JP 2566668Y2 JP 1989069009 U JP1989069009 U JP 1989069009U JP 6900989 U JP6900989 U JP 6900989U JP 2566668 Y2 JP2566668 Y2 JP 2566668Y2
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door glass
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door
glass
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洋治 中森
利幸 甲木
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案はサッシュレスドアにおける自動車のドアガ
ラス支持構造に関する。
(従来の技術) 自動車のドアには、第8図に示すようにドア本体1の
上端側にサッシュが設けられていない、いわゆるサッシ
ュレスドアが用いられる。このようなサッシュレスドア
においては、ドアガラス2を全閉にしたときのドアガラ
ス2の支持剛性を高めるために、通常第9図に示すよう
な支持構造が取られている。
すなわち、ドア本体1はアウタパネル3とインナパネ
ル4とによって形成され、インナパネル4はドアトリム
5によって覆われている。これらパネル3、4がなすド
ア本体1の上端にはドアガラス2が出入りする開口部6
が形成されている。上記アウタパネル3の上端にはアウ
タベルトラインモール7が取付けられ、インナパネル4
の上部を覆ったドアトリム5の上記開口部6に対向する
側面にはインナベルトラインモール8が取付けられてい
る。
各ベルトラインモール7、8にはアウタウエザストリ
ップ9とインナウエザストリップ11がそれぞれ設けられ
ている。また、アウタベルトラインモール7にはアウタ
スタビライザ12が取着され、インナパネル4の上部には
インナスタビライザ13がアーム14によって取着されてい
る。各スタビライザ13、14はドアガラス2の外面と内面
とにそれぞれ圧接し、ドアガラス2を高い剛性で支持し
ている。さらに、ドアガラス2の下端部内面にはフック
15がドアガラス2の外面側からワッシャ16を介して通さ
れたねじ17によって取付けられている。このフック15は
ドアガラス2を全閉にしたときにインナスタビライザ13
が取付けられたアーム14に係合し、インナスタビライザ
13をドアガラス2の内面へさらに強く押付け、ドアガラ
ス2全閉時における支持剛性を向上させるようになって
いる。
ところで、このようなドアガラス2の支持構造による
と、その支持剛性を高めるためには各スタビライザ12、
13をドアガラス2の外面と内面とに強く圧接させなけれ
ばならない。しかしながら、各スタビライザ12、13をド
アガラス2の外面と内面とに強く圧接させると、ドアガ
ラス2の昇降時にドアガラス2と各スタビライザ12、13
とが摺接する。そして、ドアガラス2と各スタビライザ
12、13との間、とくにドアガラス2の外面とアウタスタ
ビライザ12との間には塵埃が入込みやすいから、その塵
埃がアウタスタビライザ12によってドアガラス2に擦り
付けられ、その表面に傷を付けるということがある。
このような問題をなくすためには、各スタビライザ1
2、13のドアガラス2に対する圧接を弱くすれば、これ
らの摺動面間に入込んだ塵埃がドアガラス2の面に食込
むのを防止することができる。しかしながら、ドアガラ
ス2に対する各スタビライザ12、13の圧接度合を弱くす
ると、ドアガラス2の全閉時における支持剛性も低下す
るから、高速走行時にドアガラス2が外方ヘ吸い出され
るという問題が生じる。
(考案が解決しようとする課題) このように、従来は一対のスタビライザをドアガラス
に強く圧接させて支持剛性を高めるようにしていたの
で、スタビライザとドアガラスとの摺動面間に塵埃が入
込むと、ガラス面を傷付けるということがあった。
この考案は上記事情にもとずきなされたもので、その
目的とするところは、昇降時にドアガラスとスタビライ
ザとの摺動面間に塵埃が入込んでも、ガラス面を傷付け
るようなことがないようにした自動車のドアガラス支持
構造を提供することにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段及び作用) 上記課題を解決するためにこの考案は、ドアガラスの
内面と外面とがそれぞれドア本体に取り付けられたイン
ナスタビライザとアウタスタビライザとで支持されるド
アガラスの支持構造において、 上記インナスタビライザとアウタスタビライザの少な
くとも一方のスタビライザを、一体成形で軸部が硬質樹
脂、表層部が軟質樹脂で構成され、さらに該表層部には
ナイロンパイルが植毛されてローラ形状とし、 上記軸部は上記ドア本体に取り付けられたベース部材
の二又状の支持部に回転自在に取り付けられたことを特
徴とする。
このような構造とすることにより、一対のスタビライ
ザによるドアガラスの支持剛性を低下させずにスタビラ
イザとドアガラスとの摺動抵抗を低下させ、ガラス面を
塵埃で傷付けるのを防止した。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を第1図乃至第7図を参照
して説明する。なお、第9図に示す従来構造と同一部分
には同一記号を付して説明を省略する。
すなわち、この実施例においては、第1図乃至第3図
に示すようにアウタウエザストリップ9が重合されたア
ウタベルトラインモール7の開口部6内に位置する部位
に収納孔21と、この収納孔21の両側に係合孔22とが穿設
されている。これら係合孔22にはベース部材23がこの背
面両側部に形成されたクリップ部24を弾性的に係合させ
て取着されている。このベース部材23の前面両側には支
持部25が突設され、この支持部25には軸方向中央部分が
最大径で、両端にゆくにしたがって小径となるローラ状
に形成されたアウタスタビライザ12Aの両端から突設さ
れた支軸26が回転自在に支持され、それによってアウタ
スタビライザ12Aの一部が上記収納孔21内に入込んでい
る。つまり、第4図と第6図に示すように、上記支持部
25は、その前面側に開放するとともに側面形状が上記軸
部27を回転自在に支持するためのほぼ円形状の凹部25a
を有することで二又状に形成されている。
上記アウタスタビライザ12Aは、第4図乃至第7図に
示すように上記支軸26が両端から突設された軸部27と、
この軸部27の外周面に設けられた表層部28とが硬さの異
なる材料によって1回の成形工程で一体成形されてい
る。つまり、軸部27は比較的硬質な樹脂で成形され、表
層部28は比較的軟質なポリエステルエラストマやウレタ
ンエラストマなどで成形され、ドアガラス2へのくい付
きをよくしている。また、この表層部28にはナイロンパ
イル29が静電植毛され、それによってドアガラス2との
若干の横すべりを許容している。
このような構成によれば、ドアガラス2を昇降させる
と、このドアガラス2の外面に圧接したアウタスタビラ
イザ12Aが転接するから、このアウタスタビライザ12Aが
ドアガラス2の外面に対して摺動することがなくなる。
したがって、アウタスタビライザ12とドアガラス2の外
面との間に塵埃が入込んでも、その塵埃がドアガラス2
の外面に擦り付けられることがないから、ドアガラス2
の外面を塵埃によって傷付けるのが防止される。
一方、ドアガラス2の昇降時や全閉にした状態におい
ては、このドアガラス2の外面と内面とにそれぞれアウ
タスタビライザ12Aとインナスラビライザ13とが強く圧
接する。したがって、ドアガラス2はアウタスタビライ
ザ12Aとインナスタビライザ13とで挟圧された状態にあ
るから、高速走行時に外方へ吸い出されることのない十
分な支持剛性(面圧)で支持される。
なお、上記一実施例ではアウタスタビライザ12をロー
ラ状にして回転自在に設けたが、インナスラビライザも
同様にローラ形状として回転自在に設けるようにしても
よく、要は少なくともどちらか一方がローラ状であれば
よい。
また、アウタスタビライザ12は円柱状であってもよ
い。
〔考案の効果〕
以上述べたようにこの考案は、インナスタビライザと
アウタスタビライザとの少なくとも一方のスタビライザ
をローラ状にして回転自在に設けるようにした。したが
って、ドアガラスは昇降時や閉じたときには一対のスタ
ビライザにより高い剛性で支持され、また昇降時にはロ
ーラ状のスタビライザがドアガラスの外面に転接して摺
動することがないから、ドアガラスとスタビライザとの
間に入込んだ塵埃によってガラス面が傷付けられること
がない。
また、ローラの表層部を植毛を有する軟質樹脂で形成
したため、ガラスへの食い付きを良くし、塵埃などによ
るガラスへの傷付きを防止し、かつドア開閉時の打音を
防止できる。しかも、ガラス昇降方向とローラ回転方向
とが組付け誤差により若干ずれても、上記植毛により、
ローラに対するガラスの横滑りを許容できる。さらに、
上記スタイライザは硬質樹脂によって軸部が一体成形さ
れているから、別体である場合に比べて製作の容易化や
それに伴うコストダウンが計れ、しかもドア本体に取り
付けられたベース部材の支持部を二又状にしたことで、
この支持部にスタビライザをワンタッチで取り付けるこ
とができるから、組み付け作業の容易化も計れるなどの
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1の実施例を示すドアの断面図、
第2図は同じくアウタベルトラインモールの斜視図、第
3図は同じくアウタスタビライザが取付けられたアウタ
ベルトラインモールの斜視図、第4図はアウタスタビラ
イザが取付けられたベース部材の正面図、第5図は同じ
く平面図、第6図は同じく側面図、第7図は同じくアウ
タスタビライザの断面図、第8図は自動車の側面図、第
9図は従来のドアガラスの支持構造を示すドアの断面図
である。 2…ドアガラス、12A…アウタスタビライザ、13…イン
ナスタビライザ、23…ベース部材、26…支軸、27…軸
部、28…表層部、29…ナイロンパイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 甲木 利幸 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)考案者 杉田 徹 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 (56)参考文献 特開 昭61−226322(JP,A) 実公 昭57−89(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドアガラスの内面と外面とがそれぞれドア
    本体に取り付けられたインナスタビライザとアウタスタ
    ビライザとで支持されるドアガラスの支持構造におい
    て、 上記インナスタビライザとアウタスタビライザの少なく
    とも一方のスタビライザを、一体成形で軸部が硬質樹
    脂、表層部が軟質樹脂で構成され、さらに該表層部には
    ナイロンパイルが植毛されてローラ形状とし、 上記軸部は上記ドア本体に取り付けられたベース部材の
    二又状の支持部に回転自在に取り付けられたことを特徴
    とする自動車のドアガラス支持構造。
JP1989069009U 1989-06-15 1989-06-15 自動車のドアガラス支持構造 Expired - Lifetime JP2566668Y2 (ja)

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JPS56131419A (en) * 1980-03-17 1981-10-15 Toyota Motor Corp Device for supporting door glass of automobile
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