JP3332649B2 - 戸 車 - Google Patents

戸 車

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JP3332649B2
JP3332649B2 JP09002695A JP9002695A JP3332649B2 JP 3332649 B2 JP3332649 B2 JP 3332649B2 JP 09002695 A JP09002695 A JP 09002695A JP 9002695 A JP9002695 A JP 9002695A JP 3332649 B2 JP3332649 B2 JP 3332649B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の引き戸や家具の
引き戸用として好適な戸車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の引き戸や家具の引き戸等の建造物
に使用される戸車は従来より数多く提案されている。こ
のうちローラ及びこれを支える本体カバーを合成樹脂材
で成形した構造のものもあり、これは例えば実開平5−
22788号、実公昭54−4530号等でも見ること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来構
造の戸車では、成形金型や組立が複雑であり、このため
コストが高くなると言う問題点があった。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は成形金型や組立が簡単で、安価に
生産可能な構造にした戸車を提供することにある。さら
に、他の目的は、以下に説明する内容の中で順次明らか
にして行く。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、 同一形に作られ、互いに向か
い合わせて組み立てられる一対のカバー半体と、前記各
カバー半体の内部に回動可能に設けられるローラとを有
し、前記ローラをレール上に乗せて転動させる戸車にお
いて、前記各カバー半体は係合部及び被係合部、前
記ローラを回転可能に支持する枢軸部と、下側に延ばさ
れて外側へ傾斜したスカート部と、前記スカート部の内
面に設けられ前記レールの外側面に線又は点接触可能な
リブとを有しており、前記各カバー半体間に前記ローラ
を挟んで前記係合部と前記被係合部を互いに係合させて
組み合わせられ、前記各スカート部のリブを向かい合う
よう配置していることを特徴としている。
【0006】また、請求項2の発明は、同一形に作ら
れ、互いに向かい合わせて組み立てられる一対のカバー
半体と、前記各カバー半体の内部に回動可能に設けられ
るローラとを有し、前記ローラをレール上に乗せて転動
させる戸車において、前記各カバー半体は、前記ローラ
を回転可能に支持する枢軸部と、前記各枢軸部の先端面
に設けられた係合突起部及び係合凹部と、前記枢軸部以
外の箇所に設けられた係合部及び被係合部とを有してお
り、前記係合突起部及び係合凹部の係合と、前記 係合部
及び前記被係合部の係合とにより組み合わせられ、前記
各枢軸部を係合して形成した枢軸で前記ローラを回転可
能に支持していることを特徴としている。
【0007】
【作用】これによれば、間にローラを挟んで、一対のカ
バー半体を向かい合わせ、各カバー半体の係合部と被係
合部(請求項2では更に係合突起部と係合凹部)を互い
に係合させて組み合わすと、組立が完了する。したがっ
て、組立が簡単になるとともに、成形金型も片側のカバ
ー半体の分だけ形成すれば良いので金型構造も簡単にな
る。また、両方のカバー半体同志で材料を変えたりする
ことも簡単にできる。
【0008】さらに、レールの外側面に線または点接触
可能なリブを設けた場合では、カバー本体とレールとが
擦れた場合における摩擦音を低減させたり、あるいは摺
動抵抗を無くして引き戸等の開閉をスムースに行わせる
ことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1乃至図3は本発明に係る戸車の一
実施例を示すもので、図1はその分解斜視図、図2はそ
の正面図、図3はその側面図である。
【0010】図1乃至図3において、この戸車1は、ロ
ーラ2と、本体カバー3とで構成されている。さらに詳
述すると、ローラ2は、例えばアセタール樹脂(PO
M)等の合成樹脂材を使用して成形してなり、中心には
貫通孔4を有しているとともに、両側面には隆起部5が
貫通孔4の周縁を囲った状態にして一体に形成されてい
る。
【0011】本体カバー3は、一対のカバー半体10
A,10Bを互いに向かい合わせて組み立てられている
ものであって、各カバー半体10A,10Bは全く同一
の構造として形成されている。したがって、以下の説明
では、各カバー半体10A,10Bで互いに対応してい
る部分は同じ符号を付し、重複説明は省略する。また、
各カバー半体10A,10Bも以下の説明では単に「カ
バー半体10」と言う。
【0012】上記カバー半体10は、図4にもその単体
として平面図が示されているように、本体部11と、こ
の本体部11の下端側から連続し、かつ下側へ進むに従
い序々に外側へ僅かに傾斜して延びるスカート部12と
を有して、例えば66ナイロン等の合成樹脂材で一体に
成形されている。
【0013】また、カバー半体10の本体部外面側には
一対の第1の外側リブ13a,13bと、この一対の外
側リブ13a,13bの外側にそれぞれ分かれて、かつ
第1の外側リブ13a,13bの隆起量よりも低い寸法
で一対の第2の外側リブ14a,14bが、上下方向に
略平行に延びる状態にして各々設けられている。
【0014】これに対して、カバー半体10の本体部内
面側には、位置決め用の外側壁部15,突起部16,突
起部17と、係合部18、ローラ2を回転可能に支持す
るための枢軸部19等が一体に形成されている。また、
ローラ2が配置される位置に対応して、逃げ部としての
段差20が形成されている。
【0015】さらに、外側壁部15が形成されている部
分の一部21は切り込み状の部分として形成されている
とともに、この一部21内に係合部18に対応して被係
合部22が形成されている。なお、被係合部22の内面
側22aは、中心側から外側に向かって序々に後退する
状態の傾斜面として形成され、外面側22bは本体部1
1より単純に延長して突出された平面として形成されて
いる。
【0016】一方、係合部18は弾性変形可能な突片と
して形成されており、この先端側には、被係合部22の
外面側22bに係合可能な係止爪23が形成されてい
る。また、先端から係止爪23に至るまでの間は、先端
から係止爪23に進むに従って序々に内側に向かって突
出される傾斜面24として形成されている。
【0017】上記枢軸部19は、ローラ2の貫通孔4の
内径よりも僅かに小さい外径をした低円柱状に形成され
ている。さらに、枢軸部19の先端面には断面略半月状
をした係合突起部25と、この係合突起部25の弦側に
連続して同じく断面略半月状をした係合凹部27が形成
されている。なお、この係合凹部27には、相手側のカ
バー半体10における係合突起部25が挿入されて係合
可能になっている。
【0018】加えて、スカート部12の内面側には、前
後方向(引き戸の摺動方向)に向かって延びる状態にし
て、線状にして作られているリブ26が設けられてい
る。
【0019】次に、このようにして形成された戸車の組
立手順を説明する。この戸車1におけるカバー半体10
では、一対のカバー半体10を、その内面を内側に向か
い合わせると、枢軸部19の係合突起部25が係合凹部
27に対応するとともに、被係合部22に係合部18が
各々対応した状態になる。
【0020】そこで、まず、貫通孔4に枢軸部19を差
し込み、一方のカバー半体10の内面側にローラ2を位
置決め配置する。
【0021】次いで、他方のカバー半体10を、その内
面を内側に向けて、既にローラ2が位置決めされている
一方のカバー半体10に向かい合わせ、さらに強く押し
付けて行く。すると、他方のカバー半体10における枢
軸部19が貫通孔4内に挿入され、係合突起部25と係
合凹部27が互いに係合されてローラ2を回転可能に支
持する枢軸が形成されるとともに、係合部18の係止爪
23が被係合部22の外面側22bに係合されて抜け止
めされ、これによって戸車1の組立が完了する。
【0022】なお、一方のカバー半体10に他方のカバ
ー半体10が押し付けられるとき、係合部18の先端が
被係合部22の傾斜面24に当接され、この傾斜面24
の傾斜で係合部18が、それ自身の弾性による変形で外
側に押し開かれ、また係止爪23が係合部22を通過し
終わると、自己弾性復帰されて内側に変位し、係止爪2
3が被係合部22の外面側に係合される。これにより、
一対のカバー半体10の間にローラ2を回転可能に支持
した戸車1が完成する。図2及び図3は、このようにし
て組み立てられた状態を示しており、こうして組み立て
られた戸車1では、図2で見られるように、スカート部
12の先端外側に僅かに開き、またスカート部12の
内面にリブ26が向かい合わされた状態で配置される。
【0023】したがって、本実施例に係る戸車1によれ
ば、間にローラ2を挟んで、一対のカバー半体10を向
かい合わせ、各カバー半体10の係合部18の係止爪2
3と被係合部22を互いに係合させて組み合わすと、組
立を完了させることができるので、組立が簡単になると
ともに、成形金型も片側のカバー半体の分だけ形成すれ
ば良いので金型構造も簡単になり、コストを下げて安価
に提供することができる。さらに、両方のカバー半体1
0A,10B同志で材料を変えたりすることも簡単にで
きる。
【0024】図5は、上記戸車1の使用状態図を示すも
ので、レール51上を移動さる引き戸60に取り付け
た状態を示したものである。この引き戸60は、ガラス
61を支持しているサッシ62の下側袋部63内に圧入
して取り付けられている。なお、下側袋部63内では、
外側リブ13a,13bがその内面間に強く押し付けら
れて取り付けられ、脱落が防止される。なお、相手側部
品によっては外側リブ14a,14bも同様に作用す
る。また、この戸車1は、引き戸60の前後方向(摺動
方向)に分かれて少なくとも一対取り付けられ、この戸
車1を取り付けた状態でレール51上にセットされる。
すると、ローラ2がレール51上に直接乗せられ、かつ
スカート部12の内面に設けられたリブ26がレール5
1の側面に当接された状態でセットされる。図5は、こ
のようにして、引き戸60がレール51にセットされた
状態を示している。
【0025】したがって、本実施例に係る戸車1によれ
ば、レール51の側面と対応しているスカート部12の
内面に線状のリブ26を、この戸車1の移動方向に沿っ
て設けているので、カバー本体3とレール51との間が
擦れた場合でも、接触面積が少なくなり、摩擦音を低減
させたり、あるいは摺動抵抗を無くして引き戸等の開閉
をスムースに行わせることもできる。
【0026】なお、上記実施例の構造では、カバー本体
3とレール51との間が擦れた場合に、その接触面積を
少なくさせて摩擦音を低減させたり、あるいは摺動抵抗
を無くして引き戸等の開閉をスムースに行わせる手段と
して、線状のリブを設けた場合について説明したが、線
状のリブとせずに、略点状の突起として形成しても差し
支えないものである。
【0027】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
間にローラを挟んで、一対のカバー半体を向かい合わ
せ、各カバー半体の係合部と被係合部(請求項2では更
に係合突起部と係合凹部)を互いに係合させて組み合わ
すと、組立を完了させることができるので、組立が簡単
になる。また、成形金型も片側のカバー半体の分だけ形
成すれば良いので金型構造も簡単になり、コストを下げ
て安価に提供することができる。さらに、請求項1では
レールの外側面に線または点接触可能なリブにより、
バー本体とレールとが擦れた場合における摩擦音を低減
させたり、あるいは摺動抵抗を無くして引き戸等の開閉
をスムースに行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る戸車の一実施例を示す分解斜視
図である。
【図2】 本発明に係る戸車の一実施例を示す正面図で
ある。
【図3】 本発明に係る戸車の一実施例を示す側面図で
ある。
【図4】 本発明に係る戸車に使用されるカバー半体単
体で示す側面図である。
【図5】 本発明に係る戸車の使用状態図である。
【符号の説明】
1 戸車 2 ローラ 3 本体カバー 10 カバー半体 11 本体部 12 スカート部 18 係合部 19 枢軸部 22 被係合部25 係合突起部 26 リブ27 係合凹部 51 レール

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一形に作られ、互いに向かい合わせて
    組み立てられる一対のカバー半体と、前記各カバー半体
    の内部に回動可能に設けられるローラとを有し、前記ロ
    ーラをレール上に乗せて転動させる戸車において、 前記各カバー半体は係合部及び被係合部、前記ロー
    ラを回転可能に支持する枢軸部と、下側に延ばされて外
    側へ傾斜したスカート部と、前記スカート部の内面に設
    けられ前記レールの外側面に線又は点接触可能なリブと
    を有しており、 前記各カバー半体間に前記ローラを挟んで前記係合部と
    前記被係合部を互いに係合させて組み合わせられ、前記
    各スカート部のリブを向かい合うよう配置していること
    を特徴とする戸車。
  2. 【請求項2】 同一形に作られ、互いに向かい合わせて
    組み立てられる一対のカバー半体と、前記各カバー半体
    の内部に回動可能に設けられるローラとを有し、前記ロ
    ーラをレール上に乗せて転動させる戸車において、 前記各カバー半体は、前記ローラを回転可能に支持する
    枢軸部と、前記各枢軸部の先端面に設けられた係合突起
    部及び係合凹部と、前記枢軸部以外の箇所に設けられた
    係合部及び被係合部とを有しており、 前記係合突起部及び係合凹部の係合と、前記係合部及び
    前記被係合部の係合とにより組み合わせられ、前記各枢
    軸部を係合して形成した枢軸で前記ローラを回転可能に
    支持していることを特徴とする 戸車。
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