JP2566176B2 - 建築物の積層構法 - Google Patents

建築物の積層構法

Info

Publication number
JP2566176B2
JP2566176B2 JP2115849A JP11584990A JP2566176B2 JP 2566176 B2 JP2566176 B2 JP 2566176B2 JP 2115849 A JP2115849 A JP 2115849A JP 11584990 A JP11584990 A JP 11584990A JP 2566176 B2 JP2566176 B2 JP 2566176B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
columns
floor
construction method
frame
beams
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2115849A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0414567A (ja
Inventor
健二 武貞
啓治 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP2115849A priority Critical patent/JP2566176B2/ja
Publication of JPH0414567A publication Critical patent/JPH0414567A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2566176B2 publication Critical patent/JP2566176B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はPC柱、梁の積層構法に係るものである。
(従来の技術) 従来の多階多スパンの建築物の施工法としては、 i) 場所打ちプレストレストコンクリート構法、 ii) プレキヤスト、鉄筋コンクリート積層工法、 iii) プレキヤスト、プレストレストコンクリート積
層工法が行なわれている。
(発明が解決しようとする課題) 前記i)の場所打ちプレストレストコンクリート構法
は、現場で型枠を組み、配筋を行ない、コンクリートを
打設する在来型の構法であるため、労務事情に左右さ
れ、工期に不安が残る。また技能労働者が多く必要とな
り、労務費が嵩む。更に現場の品質管理に多くの時間と
労力を要し、また多量の仮設材が必要となり、下層より
一層宛施工するため、上下作業が多くなる。
次にii)のプレキヤスト鉄筋コンクリート積層工法
は、長大スパンまたは応力の大きな部分において部材が
非常に重くなるため対応困難な場合が多い。また下層よ
り構築するため、組立が平面展開となり、重機の回転半
径が大きくなり、重機の機種に制限ができたり、重機の
使用不可能な部分ができる。
更にiii)のプレキヤスト、プレストレストコンクリ
ート積層構法は、下層より構築するため、組立が平面展
開となり、重機の回転半径が大きくなり、機種に制限が
できる場合や、重機の使用が不可能な部分がでる。
本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案さ
れたもので、その目的とする処は、敷地条件、建物条件
に自由に対応して構築でき、現場作業が少なく、機械力
が十分に駆使され、工期の短縮が可能となる建築物の積
層構法を提供する点にある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本発明に係る建築物の積
層構法によれば、PC柱、梁の積層構法において、下階よ
り順次一層毎に柱の脚部、または上下柱相互、及び中柱
または側柱と梁の内側または外側端部相互間を緊結、固
着して最上階までの1乃至複数スパン分の架構を先行し
て構築し、次いで同架構に接続して1乃至複数スパン分
の架構を前記同様にして下階から最上階まで構築し、以
下同様にして所要スパンの構築が完了したのち、固着し
てない柱梁を緊結固着するものである。
(作用) 本発明によれば敷地条件、建物条件に応じて1乃至複
数スパン分の架構を先行して構築する。即ち下層より1
層毎にPC柱の脚部または上下に隣るPC柱相互間及び、中
柱または側柱とPC梁の内端または外端とを緊結固着し、
以下順次最上階までの架構を構築する。
次いで同架構に接続して1乃至複数のスパンの架構を
前記同様にして下階から最上階まで構築し、以下同様に
して所要スパンの構築を例えば敷地の奥から道路側に順
次移行させて完了させる。
この段階で、前記梁の側柱または中柱側端部は柱に剛
接合されることなく柱のブラケツトに載置されている状
態であるが、架構全体としては、一応安定した状態に保
持している。
かくして全階、全スパンの架構を組立てたのち、前記
ブラケツトに載置されている梁端部を柱に緊結、固着し
て建築物の架構を完成するものである。
(実施例) 以下、本発明を2スパン分を先行して構築する場合に
適用した図示の実施例について説明する。
基礎(1)上にアンカー(2)を設置し、1階のPC柱
(A1)2階梁(B1)を2スパン分組立てアンカー
(2)にジヨイントカプラー(3)を介して接続された
PC鋼材(4)をPC柱に貫通緊締して、PC柱と基礎(1)
とを結合し、中柱(A′1)の柱頭を挟んで相隣る2階
梁(B1)の内端部相互をPC鋼材(4)を用いて緊張し
て2階梁(B1)の内側端を中柱(A′1)に接合し、同
2階梁(B1)の外側端を側柱(A″1)に取付けたブラ
ケツト(5)に載架して、1階の架構を構築する。(第
1図参照) 図中(6)は小梁、床デツキである。
次いで前記1階の架構の上に、2階のPC中柱
(A′2)及び側柱(A″2)並に3階梁(B2)を2ス
パン分組立て、前記各1階柱(A′1)(A″1)と2階
柱(A′2)(A″2)の各PC鋼材(4)をジヨイントカ
プラー(3)を介して接合して緊張し、また2階中柱
(A′2)を挟んで3階梁(B2)の内端部相互をPC鋼材
(4)を用いて緊張し、2階の架構を完了する。(第2
図参照) 図中(4a)はPC鋼材(4)の定着端である。
以下前記工程を反覆して最上階まで構築する。
(第3図参照) 図中(A′3)は最上階中柱、(A″3)は最上階側
柱、(B3)は最上階梁である。
更に前記架溝の横に接続して、前記と同様にして2ス
パンの架溝を1階から最上階まで構築する。
(第4図参照) 以上の段階で、2スパンの中柱を挟んで梁の内側端部
は、同中柱にPC鋼材を介して剛接合されていて、梁の外
側端部は柱のブラケツトに載置されている状態である
が、架構全体としては一応安定した状態を保持してい
る。
かくして全階、全スパンを組立てたのち、前記ブラケ
ツト(5)で支持されている各梁(B1)(B2
(B3)と柱(A″1)(A″2)(A″3)とに亘って、
PC鋼材を挿貫緊締したのちグラウトを充填して全部材を
剛接合する。
前記実施例の方法によれば、敷地の周辺に既設の建物
がある場合や、狭隘な敷地、例えば間口が狭く、奥行の
長い敷地等の場合、簡易な揚重機械だけで敷地の奥から
順次構築していき、道路側に順次後退して建築物全体を
完成させることができる。
なお前記実施例においてはPC柱、梁部材を組立て、PC
鋼材を部材間に挿貫緊締して接合部を固定したが、緊張
材の外にPC部材に内蔵されている鋼材を、ジヨイントカ
プラーまたは溶接で接合してもよい。
また前記架構の構築に際して、PC梁の外端部をPC側柱
に固定するようにしてもよい。第5図及び第6図はPC梁
の外端部をPC側柱に固定し、内端部をPC中柱のブラケツ
トに載架した場合の実施例を示し、前記実施例と均等部
分には同一符号が附されている。
(発明の効果) 本発明によれば前記したように、PC柱梁の積層構法に
おいて、下層より順次1層毎に柱の脚部、または上下柱
相互、及び中柱または側柱と、梁の内側または外側端部
相互間を緊結、固着して、最上階までの1乃至複数スパ
ン分の架構を先行して構築し、次いで同架構に接続して
前記同様にして1乃至複数スパン分の架構を下階から最
上階まで構築し、以下前記同様の工程を反覆して所要ス
パンの構築を完了し、しかるのち固着してない柱、梁を
緊結固定することによって、敷地条件、建物条件に対応
して自由に建築物を小型の揚重機を使用して効率よく構
築しうるものである。また本発明によれば工場製品化率
が高いので現場作業が少なくて済み、品質管理も容易に
行なわれ、労務環境に柔軟に対応でき、現場内の仮設材
の減少に伴ない安全性が向上される。
更にまた本発明によれば機械力を大幅に駆使できるた
め、大規模な工事程、工期の短縮が図られる。
【図面の簡単な説明】 第1図乃至第4図は本発明に係る建築物の積層構法の一
実施例の工程を示す正面図、第5図及び第6図は本発明
の他の実施例の工程を示す正面図である。 (A′1)……1階中柱、(A′2)……2階中柱、
(A′3)……最上階中柱、(A″1)……1階側柱、
(A″2)……2階側柱、(A″3)……最上階側柱、
(B1)……2階梁、(B2)……3階梁、(B3)……
最上階梁、(1)……基礎、(2)……アンカー、
(3)……ジヨイントカプラー、(4)……PC鋼材、
(5)……ブラケツト。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PC柱、梁の積層構法において、下階より順
    次一層毎に柱の脚部、または上下柱相互、及び中柱また
    は側柱と梁の内側または外側端部相互間を緊結、固着し
    て最上階までの1乃至複数スパン分の架構を先行して構
    築し、次いで同架構に接続して1乃至複数スパン分の架
    構を前記同様にして下階から最上階まで構築し、以下同
    様にして所要スパンの構築が完了したのち、固着してな
    い柱梁を緊結固着することを特徴とする建築物の積層構
    法。
JP2115849A 1990-05-07 1990-05-07 建築物の積層構法 Expired - Lifetime JP2566176B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2115849A JP2566176B2 (ja) 1990-05-07 1990-05-07 建築物の積層構法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2115849A JP2566176B2 (ja) 1990-05-07 1990-05-07 建築物の積層構法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0414567A JPH0414567A (ja) 1992-01-20
JP2566176B2 true JP2566176B2 (ja) 1996-12-25

Family

ID=14672660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2115849A Expired - Lifetime JP2566176B2 (ja) 1990-05-07 1990-05-07 建築物の積層構法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2566176B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2702365B2 (ja) * 1992-11-24 1998-01-21 黒沢建設株式会社 プレキャストコンクリート部材による建物の構築工法
JP2009102914A (ja) * 2007-10-24 2009-05-14 Ohbayashi Corp 鉄筋コンクリート造建物の構築方法
JP4995696B2 (ja) * 2007-11-12 2012-08-08 大成建設株式会社 構造物の構築方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0414567A (ja) 1992-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2566176B2 (ja) 建築物の積層構法
JP2927402B2 (ja) コンクリート建造物の柱・梁接合部構造
JP2601113B2 (ja) 集成材構造における柱・梁接合部構造
JPH0882002A (ja) Rc構造物およびその構築方法
JP3052100B2 (ja) 柱体と仕口構成体とを結合した建物駆体およびその構築法
JP2003105861A (ja) Hfc柱、hfc梁等を用いた中高層建造物
JPH0718734A (ja) Rc造建築構造物の構築方法
JPH06158716A (ja) プレキャストコンクリート部材による建物の構築工法
JPH01287336A (ja) 鉄骨・鉄筋コンクリート複合構法
JP2000073448A (ja) プレキャストコンクリート梁と柱の接合方法および接合構造
JPH02272125A (ja) 鉄骨鉄筋プレキヤストコンクリート柱と鉄骨梁との接合方法
JPH0749680B2 (ja) プレキヤスト鉄骨鉄筋コンクリート構造物の構築工法
JPS62264230A (ja) 多階建築物の躯体構築工法
JPH0447737B2 (ja)
JPH0410954B2 (ja)
JPH066823B2 (ja) プレキヤスト構造部材
JPS6139457B2 (ja)
JPH07279244A (ja) 多階層建築物における柱と梁の接合構造
JPH0830360B2 (ja) 柱梁の仕口構法
JP2813816B2 (ja) 合成鉄骨梁によるリフトアップ工法
JPH09273317A (ja) 既存コンクリート構造物の耐震補強方法
JP2760247B2 (ja) 木材によるラーメン構造構築用金物
JP2554535B2 (ja) 鉄骨梁・鉄筋コンクリート柱複合構法
JP2001020297A (ja) 建物のsc造基礎梁構法
JPH08239901A (ja) 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との混合構造