JP2566174Y2 - ネーム入り貴金属製装身具 - Google Patents

ネーム入り貴金属製装身具

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JP2566174Y2
JP2566174Y2 JP1992004716U JP471692U JP2566174Y2 JP 2566174 Y2 JP2566174 Y2 JP 2566174Y2 JP 1992004716 U JP1992004716 U JP 1992004716U JP 471692 U JP471692 U JP 471692U JP 2566174 Y2 JP2566174 Y2 JP 2566174Y2
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jewelry
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正樹 森川
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、カフスボタン、指
輪、ネクタイピン等の装身具に関する。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】カフ
スボタンや指輪にネームを入れた装身具が、印章を兼ね
た各種の記念用として広く販売されている。これらネー
ム入り貴金属製装身具は、貴金属を鋳造したり彫金する
ことによって製造されていた。
【0003】ところが鋳造や彫金を行なうには熟練した
技術を要するので、一般の人には、前記従来の装身具を
簡単に製造できない不満があった。また前記従来の装身
具は印章を兼ねているため、反転文字となっており、読
みにくい問題も有った。本考案は前記事情に鑑みてなさ
れたもので、製作容易で、かつ名前を視認し易いネーム
入り貴金属製装身具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案のネーム入り貴金
属製装身具は、本体部にネーム入りの貴金属製装飾部を
組み込んでなるネーム入り貴金属製装身具であって、前
記装飾部は、結合剤と貴金属粉末とからなる保形性を備
えた貴金属可塑性組成物に捺印によりネームを表す凹
凸模様を付してなる凹凸模様付貴金属可塑性組成物を焼
成してなることを特徴とするものである。
【0005】ここで、貴金属可撓性組成物について説明
する。貴金属可撓性組成物の好適な組成は下記の通りで
ある。 貴金属粉末 :50〜98.5重量% 結合剤 :1.5〜50重量% また、前記結合剤の好適な組成は下記の通りである。但
し、この結合剤の配合比は得られた貴金属可撓性組成物
全体を100重量%として示している。 セルローズ系水溶性バインダー :0.4〜16.5重量% 界面活性剤 :0.001〜8.5重量% 油脂またはアルコール類 :1.2〜25重量% 水及び不可避不純物 :残部
【0006】次に上記各成分の具体例と、配合比を限定
した理由に付いて説明する。 (a) 貴金属粉末 貴金属粉末としては、平均粒径が50μm以下の球状、
異形状または偏平状の粉末が好適である。これらの中で
も球状のものは捺印による文字の転写が良好に行われる
利点がある。この貴金属粉末を成す貴金属には、Pt,
Ru,Rh,Pd,Ir,Os等の白金族およびAu,Ag
と、これらを含む合金からなる群より選択された1種以
上が用いられる。この貴金属粉末は、貴金属可撓性組成
物を構成する主成分であり、製品の色調を決定する重要
な要素であるが、その含有量が前記範囲未満になるとそ
の色彩が不明瞭となり、また前記範囲を越えると得られ
た貴金属可撓性組成物の伸び及び強度が低下するので好
ましくない。
【0007】(b) セルローズ系水溶性バインダー セルローズ系水溶性バインダーは、メチルセルローズ、
エチルセルローズ等を水に溶解したもので、前記貴金属
可撓性組成物の形状を良好に保持するものである。この
セルローズ系水溶性バインダーの添加量が前記範囲未満
ではバインダーとしての効果が得られず、また、前記範
囲より多いと貴金属可塑性組成物の粘性が大きくなりす
ぎて造形が困難になるので好ましくない。
【0008】(c) 界面活性剤 界面活性剤は、前記貴金属粉末とセルローズ系水溶性バ
インダーとの親和性を高め、両者の混合を容易にするも
のである。界面活性剤の添加量が前記範囲未満ではその
効果が弱く、また、前記範囲より多いと得られた可撓性
組成物の粘性が低下し流動性が増して造形することがで
きなくなるので好ましくない。界面活性剤としては、例
えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸セッケン
等の陰イオン界面活性剤が好適に用いられる。
【0009】(d) 油脂またはアルコール類 油脂またはアルコール類は、少量添加することにより可
撓性組成物に滑性を付与するもので、貴金属粉末とセル
ローズ系水溶性バインダーとの滑りを良くし、造形性を
高めるものである。油脂の添加量が前記範囲未満ではそ
の効果が得られず、また、前記範囲より多いと得られた
可撓性組成物が油っぽく滑り易くなり、造形時の作業性
が悪くなるので好ましくない。油脂としては、例えば、
フタル酸ージー2ーエチルヘキシル、フタル酸ージーn
ーオクチル、フタル酸ーnージブチル、フタル酸ーnー
オクチル、フタル酸イソオクチル等の高級有機酸エステ
ルが好適に用いられ、またアルコール類としては、例え
ば、ポリビニルアルコール等の高級アルコール、ポリエ
チレングリコール等の高級多価アルコール等が好適に用
いられる。また、2種以上の油脂およびアルコール類を
同時に添加してもよい。
【0010】前記貴金属可塑性組成物の焼成温度として
は、貴金属の融点より50〜100℃程度低い温度が好
適である。また必要に応じて、本焼成処理を行う前に若
干低めの温度で脱バインダ及び仮焼成処理を行っても良
い。
【0011】
【作用】本考案のネーム入り貴金属製装身具は、貴金属
可塑性組成物の焼成体からなるものなので、貴金属可塑
性組成物に手持ちの印章などを捺印することによって製
造できる。印章を捺印することによって貴金属可塑性組
成物に転写された文字は、正規の状態になっている。
【0012】
【実施例】以下実施例に沿って本考案のネーム入り貴金
属製装身具を説明する。 (実施例1) 図1および図2は、本考案の装身具の一実施例としての
カフスボタンを示すものである。このカフスボタンは、
本体部1と焼成体からなる部分2とで構成されている。
本体部1は、中央に凹部3が形成された円板状の台4
と、その裏面側に取り付けられた係止具5とから構成さ
れている。台4の凹部3の中心には、焼成体からなる部
分2を固定するための固定突起6が設けられている。こ
の固定突起6の水平方向の断面は円形以外の形状となっ
ている。焼成体からなる部分2は、結合剤と貴金属粉末
とからなる貴金属可塑性組成物に捺印により凹凸模様を
付することによって作成されたものであり、その表面側
には、森川というネーム7が刻まれている。このネーム
7は凹文字となっている。
【0013】このネーム入りカフスボタンは、次のよう
に製造された。まずメチルセルローズ9重量%とアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩3重量%とフタル酸−ジ−2−
エチルヘキシル10重量%と水とを混合して結合剤を作
成した。ついでこの結合剤22重量部と金合金粉末78
重量部を混錬して金合金可塑性組成物を準備した。金合
金粉末には、平均粒径40μmの粒状の18金合金粉末
を用いた。他方、公知の方法で本体部1を製造した。つ
いで前記金合金可塑性組成物を本体部1の凹部3に詰め
その表面を平らにした。この後購入した市販の印を前記
可塑性組成物の詰められた部分押し付けた。この後この
ものを炉に入れて焼成し、図1に示したカフスボタンを
得た。
【0014】この実施例のネーム7入りカフスボタン
は、貴金属可塑性組成物の焼成体からなる部分2にネー
ム7を形成したものなので、貴金属可塑性組成物に手持
ちの印章などを捺印することによって製造できる。した
がってこの実施例のネーム7が施されたカフスボタン
は、熟練者でなくても容易に製造できる。また、印を押
すすることによって貴金属可塑性組成物に転写されたネ
ーム7は、正規の状態、すなわち反転していない状態な
ので、読みやすい。従ってこの実施例のネーム7入りカ
フスボタンは、ネーム7が付されているということをは
っきりと印象付ける事ができる利点がある。この効果
は、画数の多い複雑な文字の場合に特に有効である。
【0015】(実施例2) 図3および図4は、本実施例のネーム7入り指輪を示す
ものである。この実施例の指輪は、本体部10と焼成体
からなる部分2とで構成されている。本体部10はリン
グ部11と台12とから構成されている。台12は皿状
に形成されており、その中央には固定部13が突設され
ている。本体部10の台12の部分には、前記焼成体か
らなる部分2が取り付けられている。そしてこの焼成体
からなる部分2にはネーム7が付されている。
【0016】この実施例の指輪においても、前記実施例
1のカフスボタンと同様の作用効果が得られる。
【0017】(実施例3) 図5および図6は、本実施例のネーム7入りネクタイピ
ンを示すものである。この実施例のネクタイピンは、本
体部20と焼成体からなる部分2とで構成されている。
本体部20は、外観部分21と止め金具22とで構成さ
れている。外観部分21の中央部は、他の部分よりも細
く形成されており、裏面側には凹部23が形成されてい
る。前記焼成体からなる部分2は、この凹部23が形成
された部分を取り巻くように形成されている。そしてこ
の焼成体からなる部分2にはネーム7が付されている。
【0018】この実施例の指輪においても、前記実施例
1のカフスボタンと同様の作用効果が得られる。
【0019】
【考案の効果】本考案のネーム入り貴金属製装身具は、
貴金属可塑性組成物の焼成体からなる部分にネームを付
したものなので、貴金属可塑性組成物に手持ちの印章な
どを捺印することによって製造できる。したがって本考
案のネーム入り貴金属製装身具は、熟練者でなくても容
易に製造できる。また単品でも安価に製造できる。ま
た、印を押することによって貴金属可塑性組成物に転写
されたネームは、正規の状態、すなわち反転していない
状態なので、読みやすい。従って本考案のネーム入り貴
金属製装身具は、ネームが付されているということをは
っきりと印象付ける事ができる利点がある。この効果
は、画数の多い複雑な文字の場合に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のネーム入りカフスボタンを示す斜視
図。
【図2】同実施例1のカフスボタンを示す断面図。
【図3】実施例2のネーム入り指輪を示す斜視図。
【図4】同実施例2の指輪を示す断面図。
【図5】実施例3のネーム入りネクタイピンを示す斜視
図。
【図6】同実施例3のネクタイピンの要部を示す断面
図。
【符号の説明】
1…本体部、2…焼成体からなる部分、4…台、5…係
止具、6…固定突起、7…ネーム、10…本体部、11
…リング部、12…台、13…固定部、20…本体部、
21…外観部分、22…止め金具、23……凹部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部(1,10,20)にネーム
    (7)入りの貴金属製装飾部(2)を組み込んでなるネ
    ーム入り貴金属製装身具であって、 前記装飾部(2)は、 結合剤と貴金属粉末とからなる
    形性を備えた貴金属可塑性組成物に捺印によりネーム
    を表す凹凸模様(7)を付してなる凹凸模様付貴金属可
    塑性組成物を焼成してなることを特徴とするネーム入り
    貴金属製装身具。
JP1992004716U 1992-02-07 1992-02-07 ネーム入り貴金属製装身具 Expired - Lifetime JP2566174Y2 (ja)

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JPH0563314U JPH0563314U (ja) 1993-08-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5845450B1 (ja) * 2014-07-22 2016-01-20 有限会社久美川鉄工所 装着品

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JP5443671B2 (ja) * 2007-03-28 2014-03-19 俊之 小田元 香る装身具、宝飾品または装飾品
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