JP2566025Y2 - コモンモードチョークコイル - Google Patents

コモンモードチョークコイル

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JP2566025Y2
JP2566025Y2 JP5664291U JP5664291U JP2566025Y2 JP 2566025 Y2 JP2566025 Y2 JP 2566025Y2 JP 5664291 U JP5664291 U JP 5664291U JP 5664291 U JP5664291 U JP 5664291U JP 2566025 Y2 JP2566025 Y2 JP 2566025Y2
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winding
windings
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choke coil
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隆 斎藤
隆 佐々木
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Tokin Corp
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Tokin Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電子装置の電子回路に接
続し、電磁ノイズを抑制するための環状磁性コアを用い
たコモンモードチョークコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】電磁ノイズ対策用の従来のコモンモード
チョークコイルは、断面がほぼ四角形の環状磁性コア
(以下コアと称す)を中央仕切板付の二重円筒体の樹脂
製のコア絶縁ケースに収納して、2個の巻線を夫々の巻
線に往復電流が流れた時、巻線に流れる電流による磁界
によりコアに誘起する磁束が互いに打ち消し合うよう
に、2つの巻線を巻線間用中央仕切板で2等分割されて
いるコア内周側空間を通して各巻線区割にそれぞれ巻回
し、コモンモードチョークコイル(以下コイルと称す)
を形成していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】断面形状がほぼ四角形
の環状コアを用いたコイルは、コア絶縁ケースにコアを
収納し、巻線作業を行う際、断面形状が四角形であるが
故コア絶縁ケースの角部に巻線を押しつけ巻線材である
銅線を大きく塑性変形させなければならず、特にφ1.
0mm以上の太い銅線を巻き回す場合、巻線作業時に非
常に多くの労力を必要とするという問題点を有してい
た。従来のコイルは、巻線を行う場合、巻回数が多くな
り、コアに対し一層で巻線出来ない場合、同相内の巻線
が重なり合い、コイルの分布容量が増加し、高周波特性
が劣化したり、例えば電圧2kV、パルス幅1μsec
程のインパルスノイズを印可した場合、巻線間に絶縁破
壊を生じレアショートを起こし、インパルスノイズに対
ししばしば使用に耐えないという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、断面が角にR
を取り付けたほぼ円形の環状磁性コアにし、コアの内径
内の部分の空間を2等分割する巻線間用中央仕切板、お
よび巻線間用中央仕切板と直角方向に交差する巻線内仕
切板を兼ねた巻線固定用突部を備えたコア絶縁ケースを
用意し環状磁性コアを収納して、2個の巻線を巻線間用
中央仕切板および巻線内仕切板による巻線区割に分割し
てそれぞれ巻回してコモンモードチョークコイルとする
ことを特徴とする。
【0005】即ち本考案は、環状磁性コアをコア絶縁ケ
ースに収納し、該コア絶縁ケースの外周に2個の巻線を
互いに分離して巻き回してなるコモンモードチョークコ
イルにおいて、前記コア絶縁ケースの内径側に、内部空
間を2等分割する巻線間用中央仕切板を設けて2等分割
した巻線部分の中心部の外壁に、巻線内仕切板を兼ねる
外周が角形の巻線固定用突部を設け、前記巻線間用中央
仕切板により間をへだてて巻き回される夫々2つの巻線
を、前記巻線固定用突部にその一部を巻き回して固定
し、巻線固定用突部の両側に分割して巻き回してなるこ
とを特徴とするコモンモードチョークコイルである。
【0006】
【作用】環状磁性コアの断面形状をほぼ円形にし、コア
絶縁ケースの角もRを大きくし、又2つの巻線を夫々分
離巻線するための巻線間用中央仕切板と、巻線内仕切板
を兼ね巻線を固定する巻線固定用突部を備えたコア絶縁
ケースとすることにより、断面がほぼ円形の環状磁性コ
アを納めたコア絶縁ケースに巻線を施す時は、線径が太
くても巻線は容易に巻回出来、かつ巻線固定用突部に巻
線の一部を巻回することにより、巻線の巻ほどきのな
い、又、巻線の分布容量の小さい広帯域の周波数特性を
持つコモンモードチョークコイルとすることが出来る。
【0007】
【実施例】図1は本考案の一実施例の側面図及び底面図
を示し、電気絶縁特性を有する樹脂製の上下二つ割りの
コア絶縁ケースに、ほぼ円形断面の環状磁性コア2を
収納し、ケース本体11上に巻線3を巻線間用中央仕切
板(以下、仕切り板と記す)21を間にこの巻線を分離
して巻回し、外周形状が角形をした巻線固定用突部(以
下、突部と記す)12に巻線の一部を巻回し、線を固定
する。コア絶縁ケースは図1に示すように、ケース本
体11とそれに一体形成されてなる突部12と巻線間用
中央仕切板21からなる。ケース本体11は、図2の断
面図に示すように円筒形の断面を有し、内部にほぼ円形
の環状磁性コア2の収納空間を形成しており、中心方向
に巻線間用中央仕切板21と仕切板基部22を有し、巻
線間用中央仕切板21の直角方向に突部12を有する。
ケース本体11には図2に示すように、コア2と巻線3
との絶縁距離を確保するための嵌合段差13を有してお
り、茶筒状に上下から嵌合し、コア2をケース本体中に
収納する。
【0008】突部12は図2に示すように外周が四角形
の形状を持ち、ケース本体11の巻線部のほぼ中央に位
置する。巻線3はほぼ円形断面の環状磁性コア2をコア
絶縁ケースに収納し、巻線のほぼ中央を突部12に1
回またはそれ以上巻き回したのち、仕切板基部22に向
かって巻線材を巻き回す。同様に巻線間用中央仕切板2
1の反対側に2個目の巻線が形成されコモンモードチョ
ークコイルが出来上がる。従来のようにコアの断面形状
が四角形の場合、径の太い巻線材を巻き回す際に巻線材
をコア絶縁ケース四隅に押しつけるため、非常に大きな
労力を要するが、コアの断面形状がほぼ円形でありコア
絶縁ケースの四隅もRが大きくしてあるので、比較的小
さな力で巻線材を巻き回すことができる。しかしながら
この場合、断面が円形であるが故に巻き回した巻線材が
ひっかかりがないため、巻線時に巻線材の張力によって
ほどけてしまうという欠点を有していたが、本考案では
コア絶縁ケースに四角形の突部12を設け、巻線の一部
をその突部に巻き回し、ほどけないように固定してから
円形断面部に巻き回し巻線作業を容易に行い、且つ多層
巻きの場合突部の左右に巻線が行われるため、分布容量
が少なく、巻き始めと巻き終わりを分離したコイルを得
ることができる。
【0009】
【考案の効果】以上に述べたように、本考案による環状
磁性コアの断面形状をほぼ円形にし、コア絶縁ケースの
巻線するケース本体の角にもRを設け、又コア絶縁ケー
スには巻線間用中央仕切板の間に巻線固定用突部を取付
けて、巻線の固定と巻線の分割巻きを行える構造である
ので、巻線の巻回し作業が容易で周波数特性に優れ、イ
ンパルスノイズ耐性の高いコモンモードチョークコイル
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるコモンモードチョークコイルの一
実施例を示す図で、図1の(a)は断面図、図1の
(b)は底面図。
【図2】図2は図1の(b)のA−A線による側面図。
【図3】従来のコモンモードチョークコイルの実施例の
図で、図3の(a)は側面図、図3の(b)は底面図。
【図4】図4は図3の(b)のB−B線の断面図。
【符号の説明】 コア絶縁ケース 2 ほぼ円形断面の環状磁性コア 3 巻線 11 ケース本体 12 巻線固定用突部 13 嵌合段差 20 角形断面の環状磁性コア 21 巻線間用中央仕切板 22 仕切板基部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状磁性コアをコア絶縁ケースに収納
    し、該コア絶縁ケースの外周に2個の巻線を互いに分離
    して巻き回してなるコモンモードチョークコイルにおい
    て、前記コア絶縁ケースの内径側に、内部空間を2等分
    割する巻線間用中央仕切板を設けて2等分割した巻線部
    分の中心部の外壁に、巻線内仕切板を兼ねる外周が角形
    の巻線固定用突部を設け、前記巻線間用中央仕切板によ
    り間をへだてて巻き回される夫々2つの巻線を、前記巻
    線固定用突部にその一部を巻き回して固定し、巻線固定
    用突部の両側に分割して巻き回してなることを特徴とす
    るコモンモードチョークコイル。
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