JP2564782Y2 - 板部材の衝き合せ部の固定構造 - Google Patents

板部材の衝き合せ部の固定構造

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JP2564782Y2
JP2564782Y2 JP1992010615U JP1061592U JP2564782Y2 JP 2564782 Y2 JP2564782 Y2 JP 2564782Y2 JP 1992010615 U JP1992010615 U JP 1992010615U JP 1061592 U JP1061592 U JP 1061592U JP 2564782 Y2 JP2564782 Y2 JP 2564782Y2
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芳崇 長坂
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は2つの板部材の衝き合せ
部を一体に車体に固定する固定構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車体のフロントウインドの下縁に沿って
形成して左右のフロントピラーを結合するカウルを例に
とると、カウルにはこれに沿い、かつこれを覆うカウル
ルーバが取付けられている。カウルルーバは一般に2分
割されており、左側のカウルルーバと右側のカウルルー
バは、これ等の一端が車両の幅方向中央部で衝き合さ
れ、カウル(車両ボデー)に一体に固定されている。
【0003】即ち、図3および図4に示すように、一方
のカウルルーバ2Aの端部には第1の位置決め用の穴3
1が形成してある。また上記端部には該端部から張り出
す突出部21が形成してあり、これには第2の位置決め
用の穴32と、スクリューグロメット用の穴33が形成
してある。一方、他方のカウルルーバ2Bの端部にはス
クリューグロメット用の穴34と、下面から突出する位
置決め用の突起4が設けてある。
【0004】両カウルルーバ2A,2Bの端部を固定す
るに際しては、カウル1に形成した穴30にグロメット
5を押し込む。次に、一方のカウルルーバ2Aを、その
穴31及びこれに対応してカウル1に形成した穴(図示
略)にクリップ6を圧入することで、カウル1に位置決
めする。次に、他方のカウルルーバ2Bを、その突起4
を一方のカウルルーバ2Aの穴32に嵌め合すことで、
一方のカウルルーバ2Aに位置決めする。そして、他方
のカウルルーバ2Bの穴34からスクリュー8を一方の
カウルルーバの穴33を通してグロメット5にねじ込む
ことで、両カウルルーバ2A,2Bの端部が一体にカウ
ル1に固定せしめられるのである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の固定構造では、一方のカウルルーバ2Aの穴31と
カウル1の穴との位置合せは、ほとんど手さぐりの状態
でなされており、作業性が悪い。同様に、他方のカウル
ルーバ2Bの穴34と一方のカウルルーバ2Aの穴33
との位置合せも作業性が悪い。
【0006】そこで本考案は、2つの板部材の端部を上
記した従来の固定構造よりも少ない部品点数で、かつ作
業性良好に固定し得る固定構造を提供することを課題と
してなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は図1に示すよう
に、車体1に設けた穴35に、筒状の軸部71の上下端
にそれぞれクリップ状の爪部72,73を形成するとと
もに下端の爪部73の直上につば部74を形成したグロ
メット7の下端の爪部73を圧入して、グロメット7
上端側を車体1に立設し、一方の板部材2Aの衝き合せ
端部に設けた穴36にグロメット7の上端の爪部72を
圧入貫通させて該穴36をグロメット7の軸部71の上
端側に嵌合させ、他方の板部材2Bの衝き合せ端に設け
た穴37にグロメット7の上端の爪部72を圧入嵌合さ
せ、これにより重ね合された両板部材2A,2Bの端部
を位置決めし、グロメット7の軸部にその上端からスク
リュー8をねじ込んで両板部材2A,2Bの端部を車体
1に一体に固定せしめる構造としたものである。
【0008】
【作用】本考案では車体に設けた穴35にグロメット
7を立設し、このグロメット7により両板部材2A,2
Bの端部をともに位置決めし、グロメット7にスクリュ
ー8をねじ込んで両板部材2A,2Bを一体に車体1に
固定するようにしたから、図3および図4に示す従来の
固定構造のように、一方の板部材2Aを車体に位置決
めするための穴合せや、他方の部材2Bを一方の板部材
2Aに位置決めするための穴合せは不要となり、作業性
が大きく改善される。また、一方の板部材2Aの位置決
め専用のクリップ6も不要となり固定用の部品点数も少
なくなる。
【0009】
【実施例】図1および図2は、本考案を車両のカウルを
覆う一対のカウルルーバをこれ等の端部でカウルに固定
する構造に適用した実施例を示すものである。
【0010】先ず、固定構造に用いるグロメットについ
て説明すると、グロメット7は縦割りされた筒状の軸部
71の上下両端にそれぞれクリップ状の爪部72,73
が形成してある。上端の爪部72は4分割されており、
下端部が外方へ突出し、上方へ向けて中心方向に傾斜す
るテーパ状となっている。下端の爪部73は2分割され
ており、上端部が外方へ突出し下方へ向けて中心方向に
傾斜するテーパ状となっている。下端の爪部73の直上
には軸部71を上下に仕切り、かつ軸部71まわりに
がるつば部74が形成してある。軸部71の下側の部分
の長さはカウル1の板厚とほぼ同一としてある。
【0011】カウル1には車幅方向中央に穴35が設け
てある。一方のカウルルーバ2Aの端部は断面Z字形と
してあり、下段側にグロメット7の軸部71に嵌合し得
る穴36が形成してある。また他方のカウルルーバ2B
の端部には、端面を一方のカウルルーバ2Aの端部の垂
直段部に衝き合せたときに穴36と対応する位置に穴3
7が形成してある。穴37の径はグロメット7の上端爪
部72の外径よりも若干小さくしてある。8はグロメッ
ト7にねじ込むスクリューである。
【0012】両カウルルーバ2A,2Bの端部をカウル
1に固定するには、先ず、グロメット7の下端の爪部7
3をカウル1の穴35に、つば部74がカウル上面に押
し付けられるまで押し込み、グロメット7の上端側をカ
ウル1に立設する。
【0013】次に、一方のカウルルーバ2Aの端部を、
穴36がグロメット7の上端の爪部72を中心方向に撓
ませて通過するように押し込む。これにより穴36がグ
ロメット7の軸部71に嵌合する。
【0014】次に、他方のカウルルーバ2Bの端部を、
穴37がグロメット7の上端の爪部72を中心方向へ撓
ませるように押し込む。これにより、他方のカウルルー
バ2Bが一方のカウルルーバ2Aをグロメット7のつば
部74に押し付けており、且つカウルルーバ2Bは爪部
72の反発力による穴37との係合で位置固定された状
態となる。
【0015】そして最後にグロメット7にスクリュー8
を爪部72側からねじ込むことで、両カウルルーバ2
A、2Bの端部が一体にカウル1に固定される。
【0016】しかして上記の固定構造では、軸部の両端
に爪部を有するグロメット7を一方の爪部によりカウル
1に立設し、このグロメット7の軸部と他方の爪部によ
り両カウルルーバ2A、2Bの位置決めと仮止めを行な
い、グロメット7の軸部にスクリュー8をねじ込んで両
カウルルーバ2A、2Bをカウル1に一体固定するか
ら、従来のように一方のカウルルーバをカウルと穴合せ
して位置決めし、更に他方のカウルルーバを一方のカウ
ルルーバに穴合せし、グロメットにスクリューをねじ込
む固定構造に比べ、大きく作業性が改善され、同時に
ウルルーバ位置決め用のクリップを省略し得る。
【0017】また、この種の固定作業は一般に車両の組
付けラインで行なわれるが、本考案の固定構造では両カ
ウルルーバ2A、2Bをグロメット7により位置決めし
たとき、カウルルーバ2Bがグロメット7の上端の爪部
72により係止されて仮止めがなされるから、カウル1
に位置決めされた両カウルルーバ2A、2Bは、スクリ
ュー締め工程へ搬送される過程でカウル1から脱落する
ことはない。
【0018】なお、本考案の固定構造において、図3の
従来構造に示すような突起4を他方のカウルルーバ2B
の端部裏面に突設し、これをルーバ1に形成した対応穴
に嵌め込むようにすれば、両カウルルーバ2A、2Bの
仮止め安定性は更に向上する。この場合、突起4と対応
穴との位置合せは他方のカウルルーバ2Bの端部の穴3
6にグロメット7の上端を差し込むことにより同時にな
されるから、特に手数を要しない。
【0019】本考案は2つのカウルルーバの衝合せ部の
固定に限らず、他の部材にも適用され得る。例えば、車
両の天井材として、複数の天井材を前後に衝き合せて配
し、衝き合せ部をその上からトリムにて止める構造と
し、トリムとして左右に分割された1対のトリムを用い
る場合があるが、この1対のトリムの衝き合せ端の固定
にも本考案の構造が適用され得る。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、2
の板部材の衝き合せ端を車体に固定するに際し、車体
と板部材を穴合せして位置決めする必要がなく、かつ位
置決め専用のクリップを用いることなく、作業性良好に
両板部材の端部を一体に車体に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の固定構造の断面図である。
【図2】本考案の固定構造に用いるグロメットの斜視図
である。
【図3】従来の固定構造の分解斜視図である。
【図4】従来の固定構造の要部断面図である。
【符号の説明】
1 車体(カウル) 2A、2B 板部材(カウルルーバ) 35、36、37 穴 7 グロメット 71 軸部 72、73 爪部 74 つば部 8 スクリュー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの板部材の衝き合せ部を車体に固定
    する固定構造において、車体に設けた穴に、筒状の軸部
    の上下端にそれぞれクリップ状の爪部を形成するととも
    に下端の爪部の直上につば部を形成したグロメットの下
    端の爪部を圧入して、グロメットの上端側を車体に立設
    し、一方の板部材の衝き合せ端部に設けた穴にグロメッ
    の上端の爪部を圧入貫通させて該穴をグロメットの上
    端側に嵌合させ、かつ他方の板部材の衝き合せ端部に設
    けた穴にグロメットの上端の爪部を圧入嵌合させて、
    ね合された両板部材の端部を位置決めし、グロメット
    軸部にその上端からスクリューをねじ込んで両板部材を
    車体に固定せしめてなる板部材の衝き合せ部の固定構
    造。
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