JP2000201420A - 線路用壁貫通装置 - Google Patents

線路用壁貫通装置

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JP2000201420A
JP2000201420A JP11376564A JP37656499A JP2000201420A JP 2000201420 A JP2000201420 A JP 2000201420A JP 11376564 A JP11376564 A JP 11376564A JP 37656499 A JP37656499 A JP 37656499A JP 2000201420 A JP2000201420 A JP 2000201420A
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Japan
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partial
sealing
wall
opening
edge
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JP11376564A
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English (en)
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Rudolf Haberstroh
ルドルフ・ハーベルシユトロー
Peter Schmid
ペーテル・シユミツト
Siegfried Schreiber
ジークフリード・シユライベル
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Mercedes Benz Group AG
Original Assignee
DaimlerChrysler AG
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Publication date
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G3/00Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
    • H02G3/22Installations of cables or lines through walls, floors or ceilings, e.g. into buildings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
    • B60R16/0207Wire harnesses
    • B60R16/0215Protecting, fastening and routing means therefor
    • B60R16/0222Grommets

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  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁に線路を組立て技術的に簡単に通すことが
できる線路用壁貫通装置を提供する。 【構成】 壁2,3,4が線路1を通すため縁の閉じた
貫通開口6,6′,7により貫通されて、壁2が互いに
取付けられる複数の部分壁3,4を含み、これらのうち
少なくとも2つの部分壁3,4が、部分開口6,6′と
して作用する切欠きにより中断される縁5,5′を持
ち、互いに対応する部分開口6,6′が一緒になって貫
通開口7を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線路用壁貫通装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】壁は例えば自動車に設けられ、ここでは
特に車両の機関室と客室との間の壁として構成されてい
る。ドイツ連邦共和国の特許出願公開第3431617
号明細書及び特許出願公開第3740382号明細書か
ら公知のように、自動車用電気導体を持つ導線束は、通
常は壁を貫通する導通開口を通され、その際導線束及び
導線束を包囲する密封管が導線束の長さ方向へ貫通口に
通される。しかしこの通し作業は組立て技術的に複雑で
費用がかかる。更に通し作業の際、導線において1つ又
は複数のプラグが壁に通される時、貫通開口を特に大き
く構成せねばならない。この場合貫通開口の密封は特に
費用がかかり、従って所望の密封機能の早期の喪失に対
して抵抗力がない。これは保守及び修理の作業及びそれ
に伴う費用を高める。
【0003】自動車の隔壁への通し作業を容易にするた
め、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3701597号
明細書では、ケーブルハーネスをまず比較的大きいかじ
取り装置貫通穴に通し、それからケーブルハーネスを半
径方向にスリツトによりかじ取り穴に接続される比較的
小さいケーブル貫通穴へ挿入することが提案されてい
る。しかしこのような組立ては、かじ取り装置貫通穴が
存在している特殊な場合にのみ可能である。この場合公
知の組立ては、ケーブルハーネスがかじ取り柱のすぐ近
くで端壁に通される時にのみ、有意義である。そうでな
い場合隔壁を貫通する接続スリツトの断面が速やかに増
大するので、ケーブル貫通穴とかじ取り装置貫通穴との
間の接続スリツトの密封が、高い費用及びその結果生じ
る前記の欠点を伴う。更に貫通開口の形成の際大きい材
料屑が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の基礎のなって
いる課題は、壁に線路を組立て技術的に簡単に通すこと
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題は請求項1及び
7の特徴によって解決される。
【0006】本発明によれば、貫通装置は複数の部分壁
を含む壁を持っている。これらの部分壁は、組立て中適
用事例に応じて分離可能に又は分離不可能に固定的に結
合される。部分壁を互いに取付ける前に、まず線路が線
路長さ方向に対して直角に第1の部分壁の縁の開いた部
分開口へ挿入される。それから、同様に縁の開いた部分
開口を含む少なくとも1つの第2の部分壁が第1の部分
壁に取付けられる。その際この第2の部分壁の縁の開い
た部分開口は一緒になって線路用の縁の閉じた貫通開口
に変換される。
【0007】組立ての際の線路通し作業は有利に回避さ
れる。線路は線路の長さ方向に対して直角に第1の部分
開口へ挿入され、付加的な部分壁の別の部分開口が後で
第1の部分開口へ当てられるので、部分開口の縁は線路
の周囲へ密に接する。従って壁の貫通開口は従来の構造
とは異なり特に小さく保たれる。その結果線路と貫通開
口との間の間隙は、僅かな費用及び簡単な密封構造で密
封することができる。この利点は、製造費を減少し、使
用される密封片の動作信頼性を改善する。
【0008】導通開口の範囲で壁の両側を互いに密封す
る場合、適当な密封素子(例えば管、密封環、密封円
板)が使用され、例えば線路の製造の際又は後で別個の
構成部分として線路の周囲に固定可能である。これらの
密封素子の代わりに、貫通開口の範囲を、線路の発泡、
加硫接着等により密封することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】好ましい実施形態では、対応する
部分開口が異なるように構成され、第1の部分壁の部分
開口がなるべく貫通開口の開口断面の大部分を持ち、そ
れにより第1の部分壁における線路の組立てを容易にす
る。
【0010】既に上述したように、貫通開口はなるべく
2つの部分開口から構成される。なぜならば、この場合
線路の貫通装置を実現するために、2つの部分壁しか必
要としないからである。こうして線路貫通装置の製造及
び組立てが特に簡単に実現可能である。
【0011】ここで述べておくべきことは、本発明では
線路という概念が全系列の長く延びたなるべく可撓管
状、管状又は円筒状の部材を代表することである。これ
は、光、電気、液圧、空気圧の線路等であってもよい。
個々の線路及び線路束(例えばケーブルハーネス)は貫
通開口に通すことができる。
【0012】両方の部分壁の相互取付けのため、適用事
例に応じて異なる取付け手段を設けることができる。部
分壁相互の分離不可能な取付けとして、例えば接着、溶
接、ろう付け、鋲止めが適している。分離可能な取付け
として例えば部分壁相互のねじ止めが適している。適用
事例に応じて部分壁はなるべく金属又はプラスチツクか
ら製造されている。部分壁は、所望の断面形状に応じて
板状の盤又は薄板盤から裁断することができる。別の好
ましい実施形態では、部分壁は蝶番又は適当な結合部材
により互いに取外し可能又は取外し不可能に結合するこ
とができる。
【0013】請求項2による手段は、線路又は線路を包
囲する密封短管のしばしば円形又は長円形の断面に貫通
開口をよく合わせるのを可能にする。切欠き又は部分開
口の切欠き縁は線路をほぼ隙間なく又は比較的僅かな半
径方向間隙で包囲する。それにより万一の密封問題が大
幅に減少される。更に線路を第1の部分壁の部分開口へ
挿入した後、特別な組立て費用なしに、線路をこの部分
開口の切欠き縁により予備固定することができる。その
際開口縁区域の輪郭形状は、線路の確実な予備固定を援
助するため、線路の包囲すべき断面の若干小さくされた
写しとすることができる。このため短管はなるべく弾性
的に構成されている。
【0014】請求項3及び4は、部分壁の組立て中に線
路の固定を改善する。部分開口へ挿入される線路は、部
分壁の縁の方へ先細になる切欠き縁により、部分開口か
らの脱落を防止される。線路は部分壁内にいわば係止さ
れる。この場合線路外被又は線路外被を包囲する密封素
子(例えば密封短管)は固有弾性を持ち、それにより線
路は、損傷されることなく先細になる縁切欠きへ挿入さ
れる。
【0015】縁の範囲における部分開口の内側開口幅
は、この開口幅に対して平行に延びるこの部分開口の最
大内側幅よりなるべく小さい。これにより、少なくとも
1つの部分壁へ円弧状切欠き縁を加工例えば穴あけ又は
打抜くことによって、前記の利点が製造技術的に簡単に
得られる。その際切欠き縁は、180°より大きくかつ
360°より小さい適当な円弧寸法にわたる。それによ
り線路の操作し易い組立てが保証される。他方切欠き縁
自体は線路に比較的密に接するので、費用のかかる密封
手段をなくすことができる。
【0016】請求項5によれば、隣接する部分壁が、壁
の組立てられた状態で互いに重なり合って接し、この相
対位置によって壁の固有安定性を高める。壁の両側の間
にこのように形成されるラビリンス状分離継ぎ目は、隣
接する部分壁の縁の簡単な端面当接に比べて、壁の密封
性を改善する。
【0017】請求項6によれば、第1の部分壁の切欠き
縁が、少なくとも1つの別の部分壁の切欠き縁により、
貫通方向(これは壁の範囲において線路長さ方向にほぼ
一致する)に対して直角に、間隔を置いて包囲されて、
貫通装置の構成部分の組立て公差及び寸法公差を考慮す
ることができる。これにより、線路の周囲が密封短管又
は他の密封素子により包囲されていても、第2の部分壁
及び場合によっては別の部分壁が支障なく第1の部分壁
へ近づけられ(方向に関して特に壁面に対して平行又は
直角に)て、それに取付けられることができる。
【0018】本発明は更に構造的に簡単に形成される密
封に関する。請求項7は、線路を通す壁の貫通開口を密
封するため、締付け体と共同作用する密封素子を提案す
る。密封は、締付け体及び密封素子のみによるか、別の
密封部品と組合わせて行うことができる。なるべく密封
素子(例えば短管として構成される)が線路の周囲を密
に包囲することによって、密封が援助される。このため
密封素子はなるべく弾性的に構成され、密封のため例え
ば圧力ばめのように周囲に接するか、又は周囲に一体に
結合されている。
【0019】請求項7により密封素子及び締付け体によ
る密封は、既に述べたように、必ずしも請求項1による
壁貫通装置において使用される必要はない。むしろ前記
の密封構造は、縁が閉じているか又は縁が開いている貫
通開口を持つ1つの部分から成る壁にも、請求項1によ
る複数部分から成る壁にも適している。
【0020】密封素子の密封リツプ及び締付け体がなる
べく断面を円形に形成され、それにより貫通開口の開口
縁に沿って、構造的に簡単に均一な密封が行われる。し
かし例えば長円形、三角形、四角形又は一般に多角形の
ような別の断面も同様に使用可能で、導通開口又は線路
の断面に応じて選ぶことができる。
【0021】壁及び締付け体は締め付け爪状に互いに対
応し、これにより密封素子及びその密封リツプを壁に対
して特に安定に支持する。締付け力はなるべく適当な引
締め手段により得られる。密封リツプへ及ぼされる締付
け力は、密封素子の密封作用を更に高める。
【0022】請求項8ないし11は、密封素子の機械的
に安定な締付け固定を援助する。その際密封素子の効果
的な締付け固定は、構造的に簡単で安価な引締め手段に
より行われる。この場合好んで使用されるボルトは壁又
は部分壁の適当な配置により、雄ねじとして及び溶接ピ
ントしての二重機能で使用されることができる。
【0023】請求項12による手段は、重なり合う部分
壁の重なり範囲の密封を、安価にかつ構造技術的に費用
をかけずに改善する。重なり範囲における表面不連続部
は、締付け体の補償斜面により補償される。補償斜面の
断面は表面不連続部へ適当に合わされて、密封素子の効
果的な締付けを行う。補償斜面はなるべく構造的に簡単
にただ1つの面内に延びている。特に補償斜面は、締付
け体の隣接する表面範囲と約45°の角をなしている。
補償斜面により、良好な密封のため同じ表面レベルを得
るために、部分壁を他方の部分壁の壁厚の値だけ費用を
かけて屈曲するのを、回避することができる。従って両
部分壁を費用をかけて合わせなくてよい。更に屈曲部に
より部分壁の間に生じかつ密封素子によりできるだけ完
全に満たされねばならない溝又は継ぎ目が回避される。
【0024】しかしその代わりに、一方の部分壁の屈曲
部が、密封素子による充分な密封のために有意義と思わ
れる場合、前記の屈曲部の締付け体の補償斜面をやめる
ことも可能である。
【0025】締付け体はなるべく金属例えば鋼又はばね
鋼板から作られている。特に金属板から成る安価な扁平
材料も同様に適している。好ましい実施形態では、締付
け体は金属板から一体に打抜き絞り部品又は打抜き刻印
部品として作られている。中心密封開口を備えた締付け
体は、前記の金属構成において、1つの線路又は複数の
線路又はケーブル束を貫通開口へ組立易く通すことに対
する高度の要求を満たすという利点を持っている。
【0026】締付け体は、適当なプラスチツクから安価
に製造することもできる。適用事例に応じてプラスチツ
クは弾性的に又はほぼ非弾性的であってもよい。
【0027】請求鋼13及び14による手段は、本来の
密封を行う密封リツプを締付け体内に設けるのを可能に
する。これにより密封素子は損傷および周囲の影響に対
して効果的に保護される。長い使用期間にわたる一定の
密封効果が保証される。締付け固定すべき密封リツプ
は、その断面厚さ又は初期状態の厚さを、締付け体の外
側当接ウエブとこれに対して内側の締付けウエブとの間
の締付け方向における間隔より大きい。この幾何学的条
件により、僅かな力の消費で、適当な大きさの密封作用
で密封リツプも壁へ付加的に締付けるか又は押付けるの
が可能になる。組立てのために、大体において外側当接
ウエブと内側締付けウエブとの間隔のみが異なる複数の
形式の締付け体が有利に保管される。従って適用事例に
応じていつも変わらぬ簡単な組立てで、密封リツプの締
付け固定のために、異なる所望の締付け力を得ることが
できる。別の実施形態では、適当な締付け固定のため
に、密封リツプに対する外側当接ウエブと内側締付けウ
エブとの前記間隔をやめれば充分である。当接ウエブも
やめることができるので、密封縁は密封リツプを固定す
るため締付けウエブのみを持っている。
【0028】請求項16によりスリツトを切られた締付
け体は、広げることにより締付け体を簡単に線路上へは
めることにより、貫通装置の組立てを簡単にする。この
組立段階は線路の製造の際既に行うことができる。更に
スリツトを切られた締付け体は、改善された可撓性を持
ち、スリツトが部分壁の重ねられる縁に対して平行に延
び、スリツトの両側に設けられる密封縁の2つの範囲が
(密封リツプを介して)1つの部分壁にのみ当接する
時、スリツト付き締付け体が、重なって互いに当接する
両方の部分壁の表面不連続部を適切に補償することがで
きる。
【0029】請求項17及び18によれば、壁がそれぞ
れ部分開口を持つ複数の部分壁から成っている時、線路
の周方向に延びかつ密封素子に設けられる固定溝によ
り、線路が特に組立て易く第1の部分壁へ挿入可能であ
る。固定溝はなるべく前記の周方向に閉じているので、
線路の組立ての際最大に可能な可変性が与えられる。
【0030】原理的には、本発明による線路の貫通装置
をすべての隔壁に使用することができる。しかし好まし
い使用分野は、ケーブル束又は他の線路のために一連の
壁又は車体開口を考慮せねばならない自動車製造(請求
項19)である。ここでは本発明による線路貫通装置に
より得られる組立ての簡単化が、特に時間及び費用を節
約するように作用する。自動車には、隔壁いわゆるダツ
シユボードが例えば機関室と客室との間、又は客室と後
部室との間に存在し、線路により貫通される。複数のモ
ジユール(例えば前部モジユール、客室区画、車両屋
根、後部)から成る未完成車体のモジユール組立てを援
助することによって、本発明による線路貫通装置は車両
の未完成車体の要求に応じる。その際例えば壁の範囲で
互いに対応するモジユールに、それぞれ1つの部分壁が
取付けられている。これらの部分壁は、線路が中間段階
で第1の部分壁へ挿入された後、モジユールの組立ての
際自動的に集められ(例えば接着、溶接、ねじ止めによ
り)互いに結合される。別の実施形態では、自動車モジ
ユールに属する第1の部分壁へ線路が同様に挿入され、
それから第2の部分壁(まだモジユールなし)及び場合
によっては別の部分壁が第1の部分壁に取付けられる。
このように少なくとも1つの別の部分壁で補充されるモ
ジユールは、それから別のモジユールと一緒にされる。
【0031】まず線路が、導通方向に対してほぼ直角
に、第1の部分壁の縁を中断しかつ部分開口として作用
する切欠きへ挿入される。それから部分開口を持つ少な
くとも1つの別の部分壁が第1の部分壁へ近づけられ、
これに取付けられる。その際これらの部分壁は、互いに
対応する部分開口が一緒に導通開口を形成するような相
対位置をとる。
【0032】適用事例及び所定の空間条件に応じて、部
分壁を互いに近づける際、組立て方向が壁の面に対して
直角に又は壁の面に対して平行になっていると有利であ
る。
【0033】図に示されている実施例により本発明が詳
細に説明される。
【0034】
【実施例】ケーブルハーネス1の形の線路が、互いに対
応しかつ互いに取付けられるべき2つの部分壁3及び4
(図1)を含む壁2に通される。例えば壁2は自動車の
隔壁であり、第1の部分壁3は客室の構成部分であり、
第2の部分壁4は前部モジユールの構成部分であっても
よい。第1の部分壁3は、第1の部分開口6として作用
する切欠きにより中断される縁5を持っている。第2の
壁部分4も同様に、第2の部分開口6′として作用する
切欠きによる中断される縁5′を持っている。両方の部
分開口6,6′は一緒になって貫通開口7を形成し、こ
の貫通開口7が、壁2をほぼ線路長さ方向又は貫通方向
8に、換言すれば壁2の面に対して直角に貫通している
(図2)。
【0035】両方の部分開口6,6′の切欠き縁9,
9′は円弧状に延び、部分壁3,4が互いに取付けられ
ると、その凹所が互いに向き合っている。両方の切欠き
縁9,9′は、その半径及びその角が互いに相違してい
る。第1の部分開口6の切欠き縁9は180°以上の円
弧に渡っているので、第1の部分開口6の断面は中断さ
れた縁5の方へ先細に形成されている。この幾何学的な
構成は、楔脚辺としての縁5及び切欠き縁9を持つ部分
壁3のほぼ楔状に延びる2つの移行範囲10を生じる。
ケーブルハーネス1が部分開口6へ挿入されると、これ
らの移行範囲10は、ケーブルハーネス1の望ましくな
い脱落に対する拘束又は引止め手段として作用する。こ
のため切欠き縁9がケーブルハーネス1の周囲又はこの
周囲を包囲する後述の密封短管12の形の密封素子にほ
ぼ隙間なく当接するように、部分開口6が大きさを定め
られている。従って縁5の中断部を形成する両方の移行
範囲10の間の内側開口幅wは、ケーブルハーネス1の
直径又は切欠き縁9により包囲される短管12の範囲の
直径より小さい。
【0036】図3から両方の部分壁3,4の取付け状態
がわかる。両方の部分壁3及び4は、その切欠き縁9,
9′及び縁部分13,13′で重なり、これらの縁部分
13,13′は平行に互いに接している(図3及び
4)。部分壁3には、切欠き縁9及び移行範囲10に隣
接してほぼ縁5の方へ延びる縁部分13が属している。
部分壁4に属する縁部分13′は切欠き縁9′に隣接
し、ほぼ縁5′の方へ延びている。相互重なり範囲で、
部分壁3,4は例えば溶接特に点溶接により互いに取付
けられている。これは例えば図3に溶接点14により示
されている。
【0037】両方の部分壁3,4の取付け状態で、切欠
き縁9,9′は回転対称な短管12の中心軸線15に対
してほぼ同心的に設けられている。中心軸線15は壁2
の面に対してほぼ直角に延びている。部分開口6′は部
分開口6より大きい半径を持っているので、縁5′に隣
接する切欠き縁9′の両方の縁区域16は、部分壁3に
重なり、ケーブルハーネス1の中心軸線15に対して直
角に半径方向間隔をおいて切欠き縁9を包囲している
(図4)。
【0038】少なくとも部分的にしかしなるべく完全に
弾性的な短管12はケーブルハーネス1の周囲を密に包
囲している(図3)。短管12は周囲11と一体に(例
えば物質的に)結合可能であるか、又は別個の部材とし
てケーブルハーネス1上に設けられている。短管12
は、貫通方向8に互いに離れかつ中心軸線15に対して
同心的に設けられる2つのリツプを持っている。密封リ
ツプ17として作用するリツプは、保持リツプ18と称
される第2のリツプより大きい直径を持っている。中心
軸線15の方向に延びる両方のリツプの厚さ断面も同様
に相違し、保持リツプ18の方が大きい厚さ断面を持っ
ている。両方のリツプ17,18はケーブルハーネス1
の周方向に延びて環状に閉じる固定溝19を区画してい
る。中心軸線15に対して平行なその溝幅bは、部分壁
3又は固定溝19内にある切欠き縁9(図5)の材料厚
さより大きい。従ってケーブルハーネス1は、短管12
と共に、組立て容易なように線路長さ方向8に対して半
径方向に多くの運動遊び空間をもって、部分開口6へ挿
入される。挿入方向20は図2に示されている。
【0039】保持リツプ18は、ケーブルハーネス1の
挿入後第1の部分壁3の部分開口6を覆うように、大き
さを定められている。中心軸線15に沿う比較的大きい
厚さ断面のため、保持リツプ18はその弾性にもかかわ
らずある程度の固有剛性を持ち、この固有剛性が保持リ
ツプの半径外側部分の極めて容易な折れ曲がりを防止す
る。従って保持リツプ18は、第1の部分壁3から移動
方向21へケーブルハーネス1の引抜き又は引出しに対
する軸線方向固定部として作用する。逆の移動方向22
には、組立て目標位置からのケーブルハーネス1の除去
は、特に短管突起23により防止され、中心軸線15に
沿って延びるこの短管突起23の厚さ断面は、比較的大
きく、この実施例では保持リツプ18の対応する断面の
2倍以上の大きさであり、従って同様に極めて容易な折
れ曲がり又は圧縮に対して保護されている。この短管突
起23は、中心軸線15に対して同心的に密封リツプ1
7に一体に結合されている。短管突起23は、保持リツ
プ18から遠い方にある密封リツプ17のリツプ表面2
4にすぐ隣接している。短管突起23は円錐台状断面を
持ち、この断面の最大円錐台直径はリツプ表面24に近
い方にある。この最大円錐台直径は保持リツプ18の直
径より小さい。短管突起23の断面は、リツプ表面24
から始まって貫通方向又は移動方向21に先細になって
いる。
【0040】密封リツプ17は、保持リツプ18はとは
異なり本来の密封機能を持っている。この密封リツプ1
7は、保持リツプ18より大きい直径を持ち、組立て状
態で、両方の切欠き9,9′と第2の部分壁4により覆
われない第1の部分壁3の縁5の区域とにより形成され
る貫通開口7の開口縁から突出している。密封リツプ1
7の断面厚さは、保持リツプ18の断面厚さに比較して
小さい。この小さい厚さ断面により、密封リツプ17が
壁2と締付け体25(図7)との間で僅かな力により動
かないように締付け固定され、これにより組立て状態で
貫通開口7が絶対に密に閉鎖されるのが可能に成る。
【0041】締付け体25は、図示した実施例では、中
心に密封開口26を持つ環状板の形状を持っている。こ
の密封開口26は、円形に形成され、短管突起23を包
囲している。密封開口26は、半径方向内側の締付けウ
エブ27及び半径方向外側の当接ウエブ28を含む密封
縁34により半径方向に包囲されている。当接ウエブ2
8の内径は密封リツプ17の外径より少し大きく、従っ
て密封リツプの締付け固定の際壁2に直接当接する。当
接ウエブ28は、軸線方向又は中心軸線15の方向に、
締付けウエブ27を越えて突出している。この軸線方向
突出dは、軸線方向及び同時に半径方向に密封リツプ1
7を覆うのを可能にする。これは、付加的な部材なし
に、密封リツプ17の良好な損傷保護従って貫通開口7
の効果的な密封を可能にする。
【0042】その代わりに、当接ウエブ28は、付加的
な層(例えば絶縁又は密封層)を介して壁2に当接す
る。これにより密封効果を更に改善することができる。
【0043】締付け体25は、組立て状態で締付けウエ
ブ27が密封リツプ17のリツプ表面24に当接し、こ
の密封リツプ17を貫通方向8に延びる締付け力で締付
け固定する(図6)ように、構成されている。締付け力
を発生するため、後述する引締め手段が設けられてい
る。この引締め手段は、貫通方向8に締付け体25へ力
を加えることができるので、密封縁34特に当接ウエブ
28が壁2へ押付けられ、その際場合によっては引締め
手段により圧縮され、締付けウエブ27がリツプ表面2
7へ当接する。好ましい実施例では、突出dが密封リツ
プ17の軸線方向断面厚さより小さい。これにより貫通
開口の密封が僅かな力で強化される。
【0044】当接ウエブ28は、部分壁3又は4に取付
けられ例えば溶接されるそれぞれ1つのボルト30(図
9)を受入れるため軸線方向又は締付け力方向に延びる
全部で4つの受入れ通路29により貫通されている。そ
れぞれ2つのボルト30が部分壁3又は部分壁4に取付
けられ、ボルト30の中心軸線は壁2の面に対して直角
に延びている。ボルト30は、ここには詳細には示して
ない雄ねじを持ち、引締め素子36(例えばナツト)の
構成部分である雌ねじ35にそれぞれ対応している。引
締め素子36は、締付け手段25の組立の際、壁2から
遠い方にあって受入れ通路29から突出するボルト30
の自由端上へねじはめられる。引締め素子36のねじは
めにより、密封リツプ17から軸線方向へ遠い方にある
締付け体25の環状密封縁34の表面が、自動的に引締
め力を受ける。
【0045】締付け体25の密封縁34は、その周方向
に対して直角に即ち半径方向に延びるスリツト31によ
り分離されている。これにより締付け体25は、特に組
立易くケーブルハーネス1上に設けられ、密封リツプ1
7の締付け固定用の締付け爪として効果的である。
【0046】密封リツプ17へ及ぼされる締付け押圧力
が、部分的に小さいか又は不均一であるのを防止するた
め、組立中スリツト31が両方の部分壁3,4の分離継
ぎ目32に対して直角に位置せしめられないように、ボ
ルト30及び受入れ通路29を設けることができる。別
の実施例では、スリツト31が分離継ぎ目に対して平行
に位置せしめられている。スリツト31を区画する締付
け体25の両方の限界区域33及び33′のうち、限界
区域33は部分壁3にのみ当接し、限界区域33′は部
分壁4にのみ当接している。分離継ぎ目32の範囲で両
部分壁3,4の間の段部状表面不連続部38により生じ
る密封リツプ17の不均一な締付け固定は、この場合適
切に補償することができる。図示した実施例では、隣接
するボルト30の間の円弧角が異なるように、ボルト3
0が密封リツプ17の周方向に分布して設けられてい
る。この″符号化″は締付け体25の一義的な機能位置
を保証する。符号化を実現するため、受入れ通路29又
はボルト30は密封開口26の中心点に対して点対称に
は設けられていない。好ましい実施例では、受入れ通路
29又はボルト30は、図7の切断線VIII−VII
Iに対して面対称に設けられている。
【0047】組立ての際ケーブルハーネス1は、まず挿
入方向20即ち貫通方向8に対して直角に第1の部分壁
3の部分開口6へ挿入される。環状締付け体25は、こ
の時点に既にケーブルハーネス21上に設けることがで
きる(ただしそうしなくてもよい)。それから両方の部
分壁3,4が初期位置から少し貫通方向8へ互いに近づ
けられる。なるべく1つの部分壁のみ特に第2の部分壁
4が、他方の部分壁の方へ移される。第2の部分壁4
は、その初期位置で密封リツプ17から遠い方にある保
持リツプ18の側にある。
【0048】第2の部分壁4の部分開口6′の半径は保
持リツプ18の半径より大きいので、組立てるべき部材
の間の製造及び組立てのため存在する寸法公差が考慮さ
れ、第2の部分壁4を貫通方向8に第1の部分壁4へ支
障なく近づけることができる。これは、例えば自動化さ
れる製造ここでは特に車両のモジユール構造において重
要である。なぜならば、この場合車両モジユールは部分
的に水平に集結されねばならないからである。互いに近
づけられる部分壁3,4はその縁部分13,13′で重
なり、縁部分13,13′の範囲で適当な結合技術(例
えば点溶接)により互いに固定的に結合される。それか
ら締付け体25がボルト30及び対応する雌ねじ35に
より壁2に固定される。その際密封リツプ17は締付け
体25と壁2との間に万力状に締付けられる。
【0049】分解の場合まず締付け体25が外される。
部分壁3,4が分離可能に互いに取付けられている(ね
じ止めされている)と、分離壁3,4が互いに分離さ
れ、それからケーブルハーネス1が挿入方向20とは逆
に部分壁6から引出される。部分壁3,4が互いに分離
不可能に取付けられている(例えば互いに溶接されてい
る)場合、締付け体25を取外した後、ケーブルハーネ
ス1がなるべく貫通開口7を通して移動方向21に動か
され、保持リツプ18が貫通開口7から外される。
【0050】図10には別の実施例における締付け体2
5が示され、受入れ通路29は内側締付けウエブ27と
外側当接ウエブ28′との間に設けられている。この外
側当接ウエブ28′は、図7による当接ウエブ28より
著しく幅狭く構成されている。当接ウエブ28′は締付
け体25の半径方向外縁に限定されている。図10によ
る締付け体25はなるべく金属特に打抜き絞り部品又は
打抜き刻印部品として製造されている。受入れ通路29
は、内側締付けウエブ27によりなるべく半径方向に当
接ウエブ28′に接近している。これにより組立て過程
において締付けるべき密封リツプ17の過度の押しつぶ
しが回避される。
【0051】図11において部分壁4は屈曲して構成さ
れ、即ちその縁部分13′と他の範囲との間に屈曲部3
9を持っている。これにより、そうしない場合両方の部
分壁3,4の間に生じる表面不連続部38が補償され
る。縁部分13′から遠い方にある部分壁3,4の両方
の表面は、同じ表面レベル40を形成している。屈曲部
39の範囲に生じる溝41は、なるべく組立ての際密封
素子特に弾性的に構成される密封リツプ17により満た
される。
【0052】図12においては、重なり合う部分壁3,
4により縁部分13,13′の範囲に生じる段部状の表
面不連続部28は、密封リツプ17に近い方にある締付
け体25の側が、直接密封リツプ17へ当接する補償斜
面37を持っていることによって、補償される。補償斜
面37は、締付け体25又はその密封縁34のすぐに隣
接する範囲に対して約45°の角Wをなして延びている
のがよい。図12においては、補償斜面37は締付けウ
エブ27にしかもその半径方向内側範囲に設けられてい
る。締付け体25における補償斜面37の正確な配置及
び断面は部分壁3,4における表面不連続部38及び部
分壁3,4に対する締付け体25の相対位置に個々に関
係している。図13では、補償斜面37が部分壁3の縁
5に応じて、締付け体25に沿うほぼ弦のように直線状
に伸びている。
【0053】指摘しておくべきことは、特にケーブルハ
ーネス1、密封素子12、締付け体25、受入れ通路2
9及びボルト20の図に見られる断面縁が、構造図に関
する理由だけから、正確な円形とは相違しているが、円
又は円弧の断面を表わすように位置していることであ
る。
【0054】ここには図示してない別の実施例では、代
えられる断面縁が特定の適用事例に適している場合、前
記の円形又は円弧状断面を、少なくとも部分的に正方
形、長方形又は一般に多角形の断面により代えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2つの部分壁を持つ本発明による貫通装置の分
解図である。
【図2】線路及び1つの部分壁を持つ本発明による貫通
装置の分解図である。
【図3】互いに結合されかつ線路を通された部分壁を前
方から見た斜視図である。
【図4】互いに結合されかつ線路を通された部分壁を図
3のIV方向に後方から見た斜視図である。
【図5】密封素子としての短管を持つ線路部分の側面図
である。
【図6】図5による線路部分を持つ貫通装置の一部を切
欠いた側面図である。
【図7】短管と共同作用する締付け体の正面図である。
【図8】図7の切断線VIII−VIIIによる締付け
体の断面図である。
【図9】図7による締付け体を壁に取付けられた図3に
よる貫通装置の斜視図である。
【図10】締付け体の別の実施例の斜視図である。
【図11】一方の部分壁を屈曲された両方の部分壁の断
面図である。
【図12】補償斜面を備えた締付け体の別の実施例の断
面図である。
【図13】締付け体に補償斜面を持つ別の貫通装置の正
面図である。
【符号の説明】
1 線路 2 壁 3,4 部分壁 6,6′ 部分開口 7 貫通開口 9,9′ 貫通開口の切欠き縁 12 密封素子 17 密封リツプ 25 締付け体
フロントページの続き (72)発明者 ペーテル・シユミツト ドイツ連邦共和国シヨルンドルフ・ビルネ ンヴエーク7 (72)発明者 ジークフリード・シユライベル ドイツ連邦共和国アルテングシユテツト・ ブツヒエンヴエーク5

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁(2,3,4)が線路(1)を通すた
    め縁の閉じた貫通開口(6,6′,7)により貫通され
    ているものにおいて、壁(2)が互いに取付けられる複
    数の部分壁(3,4)を含み、これらのうち少なくとも
    2つの部分壁(3,4)が、部分開口(6,6′)とし
    て作用する切欠きにより中断される縁(5,5′)を持
    ち、互いに対応する部分開口(6,6′)が一緒になっ
    て貫通開口(7)を形成していることを特徴とする、導
    線路用壁貫通装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの部分壁(3,4)の部
    分開口(6,6′)の切欠き縁(9,9′)が弧状に延
    び、その凹所が対応する部分開口(6,6′)に向いて
    いることを特徴とする、請求項1に記載の壁貫通装置。
  3. 【請求項3】 部分壁(3)の部分開口(6)の断面
    が、この部分開口により中断される縁(5)の方へ先細
    になるように構成されていることを特徴とする、請求項
    1に記載の貫通装置。
  4. 【請求項4】 縁(5)の範囲における部分開口(6)
    の内部開口幅(w))が、この凹所開口幅(w)に対し
    て平行に延びるこの部分開口(6)の最大内側幅より小
    さいことを特徴とする、請求項3に記載の貫通装置。
  5. 【請求項5】 部分壁(3,4)が、切欠き縁(9,
    9′)に隣接しかつ中断された縁(5,5′)の少なく
    とも1つの区域を含む縁部分(13,13′)で、部分
    壁(3,4)の取付け状態で互いに重なり、一方の部分
    壁(3,4)の縁部分(13,13′)が、隣接する部
    分壁(3,4)の縁部分(13,13′)に取付けられ
    ていることを特徴とする、請求項1に記載の貫通装置。
  6. 【請求項6】 重なり範囲で一方の切欠き縁(9,
    9′)が、貫通方向(8)に対して直角に、対応する切
    欠き縁(9,9′)を間隔をおいて包囲していることを
    特徴とする、請求項5に記載の貫通装置。
  7. 【請求項7】 組立て状態で線路(1)の周囲を包囲す
    る密封素子(12)が、貫通方向(8)に対して直角に
    設けられて貫通開口(6,6′,7)を密封する密封リ
    ツプ(17)を持っているものにおいて、組立て状態に
    おいて、密封リツプ(17)が貫通開口(6,6′,
    7)の縁(9,9′)を越えて突出するように、この密
    封リツプ(17)が大きさを定められ、密封リツプ(1
    7)が壁(2,3,4)と締付け体(25)との間に締
    付け固定されるように、密封リツプ(17)が締付け体
    (25)と共同作用することを特徴とする、壁(2,
    3,4)の貫通開口(6,6′,7)を通る線路(1)
    用壁貫通装置。
  8. 【請求項8】 締付け体(25)が線路(1)用又は密
    封素子(12)用の中心密封開口(26)により貫通さ
    れ、密封開口(26)を包囲しかつ密封リツプ(17)
    と締付け固定する密封縁(34)を持っていることを特
    徴とする、請求項7に記載の貫通装置。
  9. 【請求項9】 密封リツプ(17)を締付け固定する密
    封縁(34)が、組立て状態で壁(2,3,4)の方向
    に少なくとも1つの引締め手段(30,36)により力
    の作用を受けていることを特徴とする、請求項8に記載
    の貫通装置。
  10. 【請求項10】 密封縁(34)が、締付け力の方向に
    延びて引締める手段(30)を受入れる少なくとも1つ
    の受入れ通路(29)により貫通され、少なくとも組立
    て状態で引締め手段(30)が壁(2,3,4)に固定
    されていることを特徴とする、請求項9に記載の貫通装
    置。
  11. 【請求項11】 引締め手段(30)が壁(2,3,
    4)に取付けられかつ雄ねじを持つボルト(30)、及
    びこれに対応する雌ねじ(35)を含み、雌ねじ(3
    5)が、密封リツプ(17)から遠い方にある密封縁
    (34)の側に作用する引締め素子(36)の構成部分
    であることを特徴とする、請求項9に記載の貫通装置。
  12. 【請求項12】 密封縁(34)が密封リツプ(17)
    に近い側に、重なり合う部分壁(3,4)の表面不連続
    部(38)に対応する補償斜面(37)を持っているこ
    とを特徴とする、請求項8に記載の貫通装置。
  13. 【請求項13】 密封縁(34)が組立て状態で密封リ
    ツプ(17)の周縁を包囲する外側当接ウエブ(2
    8)、及び外側当接ウエブ(28)と中心密封開口(2
    6)との間に設けられかつ組立て状態で密封リツプ(1
    7)に当接する内側締付けウエブ(27)を持っている
    ことを特徴とする、請求項8に記載の貫通装置。
  14. 【請求項14】 当接ウエブ(28)が密封リツプ(1
    7)の方へ締付けウエブ(27)を越えて突出し、突出
    寸法(d)が密封リツプ(17)の締付け固定すべき範
    囲の断面厚さより小さいことを特徴とする、請求項8に
    記載の装置。
  15. 【請求項15】 少なくとも1つの受入れ通路(29)
    が締付けウエブ(27)と当接ウエブ(28)との間に
    設けられていることを特徴とする、請求項11〜13の
    1つに記載の貫通装置。
  16. 【請求項16】 密封縁(34)が、その周方向に対し
    て直角に延びるスリツト(31)により分離されてこと
    を特徴とする、請求項8に記載の装置。
  17. 【請求項17】 密封素子(12)が、密封リツプ(1
    7)から離れかつ密封リツプ(17)に対してほぼ平行
    に延びる保持リツプ(18)を持ち、両方のリツプ(1
    7,18)がその間に、線路(1)の周方向に延びる固
    定溝(19)を区画していることを特徴とする、請求項
    7に記載の貫通装置。
  18. 【請求項18】 固定溝(19)の溝幅(b)が、貫通
    開口(6,6′,7)の受入れるべき縁(9)の断面厚
    さより大きいことを特徴とする、請求項17に記載の貫
    通装置。
  19. 【請求項19】 自動車に使用されることを特徴とす
    る、請求項1又は7に記載の貫通装置。
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