JP2564378Y2 - ルーフキャリヤ挟持部材のヒンジ用ピン - Google Patents

ルーフキャリヤ挟持部材のヒンジ用ピン

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JP2564378Y2
JP2564378Y2 JP1993032098U JP3209893U JP2564378Y2 JP 2564378 Y2 JP2564378 Y2 JP 2564378Y2 JP 1993032098 U JP1993032098 U JP 1993032098U JP 3209893 U JP3209893 U JP 3209893U JP 2564378 Y2 JP2564378 Y2 JP 2564378Y2
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明利 町田
潤 井口
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精興工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ルーフキャリヤの挟
持部材に使用するためのヒンジ用ピンに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車ルーフに搭載するスキーなどをル
ーフキャリヤに固定するためのヒンジ機構を備えた挟持
部材は、よく知られている。例えば、実開平4−584
55号公報には、その種挟持部材として支持台にヒンジ
機構を介してアームを開閉可能に取り付けたものが開示
されている。これら支持台とアームとでスキーを挟持す
ることができ、ヒンジ用のピンには、プラスチックやス
テンレススチールなどの耐蝕性材料からなるボルトとナ
ットとを使用することができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記挟持部材は、例示
したものに限らず、一般に長い年月使用を続けてもその
ヒンジ機構を分解する必要性が殆ど、あるいは全く生じ
ないものである。その意味において、ヒンジ用ピンにボ
ルトとナットとを使用する必要はなく、むしろ、その使
用によって挟持部材の組立ての際にナットの締め付けや
緩み止めの作業に手間がかかり、組立てコストの上昇を
招くという問題がある。
【0004】そこで、この考案は、ヒンジ用ピンを互い
に嵌合可能な一対のピン部材によって構成することによ
り前記問題を解決することを課題にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案が前記課題を解
決するために手段とするところは、以下のとおりであ
る。
【0006】この考案においては、自動車ルーフ搭載物
をルーフキャリヤに固定するためのヒンジ機構を備えた
挟持部材に使用され、ピンの軸方向へ互いに嵌脱可能な
実質的に同形同大の第1および第2ピン部材によって構
成されているヒンジ用ピンを前提にしている。
【0007】かかる前提において、この考案が特徴とす
るところは、前記第1および第2ピン部材が、頭部と、
該頭部に接続し互いに平行かつ前記ピンの周方向へ等間
隔に配置された同形同大の複数の脚部および前記ピンの
径方向における該各脚部の間に一体に介在し該頭部から
該各脚部の自由端側へ延びる円柱状の芯部から形成され
軸部とを有し、前記第1および第2ピン部材の前記各
脚部の間隔は、それら部材の前記各脚部が、それら部材
の互いの前記各脚部の自由端の間からそれら部材の前記
頭部側へ摺動してそれら部材の互いの前記各脚部の間に
嵌合可能な幅に形成され、前記頭部近傍における前記各
脚部の間の前記芯部と前記各脚部の自由端近傍とには、
前記各脚部の互いの嵌合状態で、互いに係合可能な第1
および第2係合手段が設けられている点にある
【0008】
【作用】このように構成したヒンジ用ピンにおいては、
挟持部材の支持台とアームとに左右両側を貫く透孔を設
けておき、両側からピン部材を挿通する。そのとき、一
方のピン部材の脚部を他方のピン部材の脚部間に挿入す
ると、両ピン部材は、互いの脚部自由端近傍と頭部近傍
との係合手段が係合して一体のピンとなる。
【0009】
【実施例】図1は、一対のスキーキャリヤ1を装着した
自動車ルーフ2の斜視図である。スキーキャリヤ1は、
フック部材3を介してルーフ2に固定された断面が矩形
の支杆4と、支杆4に対しその長手方向位置の調節と着
脱とが可能なスキー挟持部材5とからなり、一本の支杆
4に対し左右対称に一対のスキー挟持部材5が取り付け
てある。一本または一対のスキー板(図示せず)に対
し、ルーフ2の前後方向に並ぶ一対の挟持部材5を使用
する。
【0010】スキー挟持部材5は、支杆4に着脱可能な
支持台10と、支持台10にスキーを圧接するための弾
性帯片40を有するアーム11とで構成されている。ア
ーム11は、アーム11と支持台10とに設けた後記透
孔12に挿通したヒンジ用ピン8を介して支持台10に
対し開閉可能に取り付けてあり、閉じたときにはロック
機構(図示せず)が働いて妄りに開くことがないように
してある。
【0011】図2は、支持台10とアーム11の左右両
側を貫く透孔12に挿通したヒンジ用ピン8の長手方向
断面図であって、後記一対のピン部材15の一方が実線
で、もう一方が仮想線で示してある。また、ピン部材1
5の仮想線のうち、二点鎖線は、挿入途中の状態を示
し、一点鎖線は、挿入後の状態を示す。
【0012】図3の(A)は、ピン部材15の斜視図で
あり、(B)は、そのX−X線端面図、(C)は、Y−
Y線端面図である。
【0013】図2、3において、ヒンジ用ピン8は、互
いに嵌合した同形同大の一対のピン部材15によって構
成されている。ピン部材15は、径が大きい頭部16
と、頭部16に接続する同形同大の一対の脚部17およ
びピン8の径方向におけるこれら脚部17の間に一体に
介在し頭部16に接続してこれら脚部17の自由端側へ
延びる円柱状の芯部20から形成された、頭部16より
もかなり径が小さい軸部18とを有する。芯部20は、
その周面に係合突起21を有する。脚部17の自由端部
は、外側が面取りによる斜面22であって、透孔12へ
の挿通を容易にしてあり、内側には、周方向に係合溝2
5を有する。また脚部17の自由端部は、その先端に衝
合端23を有する。芯部20の長さは、通常、脚部17
の全長の1/2以下にするが、1/2より大きくするこ
とも可能である。
【0014】図2に示すように、係合突起21は、脚部
17の自由端に向かって下り勾配の側面21Aと、頭部
16側にあって周面に対しほぼ垂直な側面21Bと、
部20に平行な周面21Cとを有する。また係合溝25
は、互いに対向する垂直な側壁を有する角溝であって、
その幅と深さとは係合突起21が嵌合可能な大きさにし
てある。
【0015】図3の(B)、(C)に示すように、脚部
17は径方向の断面において半径Rの外周面と、半径r
1の内周面とを有し、部20は半径r2の外周面を有す
る。部20の中心に関して、脚部17は角度Aの広が
りを有し、一対の脚部17は、角度Bだけ離隔してい
る。そして角度はA≦B、径はr2≦r1なる関係にあ
る。これらの関係にある一対のピン部材15では、一方
の部材15の脚部17がもう一方の部材15の角度Bを
有する脚部間隙に嵌合可能である。
【0016】このように構成したヒンジ用ピン8を使用
するには、次のようにする。スキー挟持部材5の一方の
側から透孔12にピン部材15の一方を挿通する。次い
で、他方の側からもう一方のピン部材15の衝合端23
を既に挿通済みのピン部材15の衝合端23に衝合させ
た状態で、もう一方のピン部材15を、既に挿入済のピ
ン部材15に対して約90°回転させ、その脚部17の
自由端が相手方の脚部間隙と向かい合う状態にして挿通
する。脚部17の自由端は、その間隙を案内にして軸方
向へ摺動前進し、係合突起21を乗り越える。続いてそ
の係合突起21が係合溝25に嵌合する一方、衝合端2
がもう一方のピン部材15の頭部16に衝接するか、
または、両ピン部材15の芯部20どうしが衝接して、
その前進が止まる。どちらの衝接によって止まるように
するかは、設計上の選択の問題である。また、一旦係合
した後は、ピン部材15を互いに引き抜こうとすると、
係合突起21の垂直な側面21Bと係合溝25の垂直な
側壁とが当接して容易に引き抜くことができない。引き
抜く必要が生じたときには、脚部17の自由端を持ち上
げ、突起21と溝25との係合を解いた状態でピン部材
15を互いに引張ればよい。一対のピン部材15は、各
々の脚部17が相手方の脚部間隙を埋めて実質的に円柱
状の軸を形成する。
【0017】なお、図示例では、ピン部材15が2本の
脚部17を有しているが、3本以上の脚部17を有する
ことも可能である。また、一対のピン部材15におい
て、脚部17が円柱状の軸の他に多角形の軸を形成する
ことも可能である。
【0018】ピン部材15は、プラスチックの射出成形
によってつくることができる。
【0019】
【考案の効果】この考案に係るヒンジ用ピンを使用する
と、挟持部材の両側からピン部材を挿入し、脚部を相手
方の脚部間隙に嵌合させるだけでアームを支持すること
ができるようになるから、挟持部材の組立てが簡単にな
る。
【0020】この考案に係るヒンジ用ピンにおいては、
その軸部が各脚部の間に一体に介在し頭部から各脚部の
自由端側へ延びる円柱状の芯部を有するから、機械的強
度に優れ、アームを支持するピンとしての耐久性を有
し、変形したり折損したりする ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】スキーキャリヤを装着した自動車ルーフの斜視
図。
【図2】ピン部材の断面図。
【図3】(A)はピン部材の斜視図、(B)と(C)
は、各々(A)のX−X線、Y−Y線端面図。
【符号の説明】
1 ルーフキャリヤ 5 挟持部材 8 ヒンジ用ピン 15 ピン部材 16 頭部 17 脚部 18 軸部20 芯部 21 第1係合手段 25 第2係合手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車ルーフ搭載物をルーフキャリヤに固
    定するためのヒンジ機構を備えた挟持部材に使用され、
    ピンの軸方向へ互いに嵌脱可能な実質的に同形同大の第
    1および第2ピン部材によって構成されているヒンジ用
    ピンにおいて、 前記第1および第2ピン部材、頭部と、該頭部に接続
    し互いに平行かつ前記ピンの周方向へ等間隔に配置され
    た同形同大の複数の脚部および前記ピンの径方向におけ
    る該各脚部の間に一体に介在し該頭部から該各脚部の自
    由端側へ延びる円柱状の芯部とから形成された軸部とを
    有し、前記第1および第2ピン部材の前記各脚部の間隔は、そ
    れら部材の前記各脚部が、それら部材の互いの前記各脚
    部の自由端の間からそれら部材の前記頭部側へ摺動して
    それら部材の互いの前記各脚部の間に嵌合 可能な幅に形
    成され、前記頭部近傍における前記各脚部の間の前記芯部と前記
    各脚部の自由端近傍とには、前記各脚部の互いの嵌合状
    態で、互いに係合可能な第1および第2 係合手段が設け
    られていることを特徴とする前記ピン。
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