JPH0326004Y2 - - Google Patents

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JPH0326004Y2
JPH0326004Y2 JP11669085U JP11669085U JPH0326004Y2 JP H0326004 Y2 JPH0326004 Y2 JP H0326004Y2 JP 11669085 U JP11669085 U JP 11669085U JP 11669085 U JP11669085 U JP 11669085U JP H0326004 Y2 JPH0326004 Y2 JP H0326004Y2
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retainer
hook
welding
arc
hook portion
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自動車車体けん引フツクに係り、より
詳細には、けん引用ロープ等を係止するフツク部
をリテーナに溶着してなるけん引フツクの溶接構
造に関する。
〔従来の技術〕
自動車車体けん引フツク(以下、トランスポー
トフツクと云う)は、フレーム、バンパ等々の車
体構造部材に種々の態様で装着されている。
従来、一般には、車体の縦フレーム等のフレー
ムにねじ止め或いはリベツト止めでトランスポー
トフツクを固着しているが、部品点数の増加に伴
う車体重量の増大をもたらすことから、溶接構造
が採用されるようになつてきた。
例えば、第4図及び第5図に示すように、トラ
ンスポートフツクはリテーナ(ブラケツト)1と
フツク部2とからなり、リテーナ1のリテーナフ
ロント1′にはフツク部2を包み込むような形状
に深絞り形成された深絞り部4が設けられて、フ
ツク部2はその深絞り部4内に配置した状態でア
ーク溶接により複数個所3で溶着されている。こ
の深絞り部4が上記形状であるため、アーク溶接
性が向上される。なお、アーク溶接後は、第5図
中鎖線で示すように、リテーナフロント1′上に
リアバンパ又はフロントバンパ6が装着され、リ
テーナフロント1′の合わせフランジ部7と部品
合わせが行われる。これにより、フツク部2の先
端がバンパ6の下方に突出した状態となり、けん
引ロープ等を係止可能となる。
また、第6図に示すように、トランスポートフ
ツク10を第1固着部分11aと第2固着部分1
1bからなるブラケツト11とフツク部12で構
成し、第1固着部分11aにはフツク部12の両
端を包み込むように形成した凹所11cにフツク
部12の先端を配置し、複数個所13でアーク溶
接してブラケツト11にフツク部12を固着する
溶接構造のものもある(実開昭59−120605号公
報)。アーク溶接後は、第7図に示すように、上
記トランスポートフツク10をフレームに装着す
るが、ブラケツト11の第1固着部分11aは縦
フレーム14のアウタパネル14aと、また第2
固着部分11bはクロスフレーム15と各々複数
個所16でスポツト溶接され、部品合わせが行わ
れる。なお、14bは縦フレーム14のインナパ
ネル、17は縦フレーム14に側縁部をクロスフ
レーム15に後縁部を各々固着されたフロアパネ
ルである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記のような溶接構造のトランスポートプラケ
ツトは、部品点数が少なく重量増大を防止できる
ものの、フツク部を配置するための深絞り部又は
凹所をリテーナ(ブラケツト)の全面又は部分的
にプレス成形する必要があり、そのために複雑な
構造となつてプレス成形が極めて困難となり、ま
た合わせ不良が生じるという問題がある。更に
は、フツク部をリテーナにアーク溶接して固着す
る際、アークスパツタ5(第5図)が合わせ面
(第5図の7、第6図の第1固着部分11a裏面)
に飛散付着し、部品合わせの際に合わせ不良が発
生する。そのため、アーク溶接後に部品合わせを
行うに先立つてアークスパツタを除去する余分な
工程を必要とする欠点があつた。また、アーク溶
接部にブローホールが発生して溶接品質が低下す
るという欠点もあつた。
本考案の目的は、上記従来技術の欠点を解消
し、フツク部を溶着するリテーナのプレス成形性
を向上でき、これにアーク溶接以外の手段によつ
てフツク部を固着できてアークスパツタの除去工
程を省略可能にし、部品合わせに支障を来たすこ
とがなく、コスト低減が可能な自動車車体けん引
フツク部溶接構造を提供することにする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案に係るトラン
スポートフツクの溶接構造は、リテーナにフツク
部が横断面内で点接触し得る簡単な形状の凹部を
設け、スポツト溶接によつてフツク部をリテーナ
凹部内に固着したことを特徴とするものである。
〔作用〕
上記の如くスポツト溶接することによりアーク
スパツタの発生をなくし、アークスパツタの除去
工程を省略できる。
以下に本考案を図示の実施例に基づいて詳細に
説明する。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例に係るトランスポー
トフツクを示し、第2図は第1図のB−B断面を
示している。
第1図において、トランスポートフツクはリテ
ーナ1とフツク部2からなつており、リテーナ1
はそのリテーナフロント1′に第2図に示す断面
台形状の凹部8がプレス形成されている。凹部8
の断面形状は、その中にフツク部2が点接触(横
断面内)し得る形状でよく、プレス成形が容易で
ある。したがつて、第3図に示すような断面形状
でもよい。
一方、フツク部2は丸棒を略L字形に屈曲させ
た形状のもので、リテーナ1の下端を超えて延在
する先端がけん引ロープ等の係止部分となつてい
る。このフツク部2はリテーナフロント1′に設
けた上記凹部8内に配置され、複数個所9にてス
ポツト溶接によりリテーナ1に固着される。固着
手段がスポツト溶接であるため、アークスパツタ
は発生せず、したがつて、溶接後にアークスパツ
タ除去工程を行う必要がなく、またブローホール
等の溶接欠陥も生じない。
スポツト溶接機は、トランスポートフツクの合
わせフランジ部7をバンパ6などの車体構造部材
の表面にベタ合わせでき、部品合わせが行われ
る。上述の如く凹部8は簡単な形状で形成される
ので、合わせフランジ部7が十分確保でき、プレ
ス成形に起因する合わせ不良ならびにアークスパ
ツタ付着による合わせ不良などが生じない。
なお、上記実施例では、リテーナ1のリテーナ
フロント1′の形状を鉛直部と水平部で構成して
いるが、第6図に例示する如く水平部を省略する
ことも可能であり、またリテーナ全体の形状を他
の形状に変更することも可能である。同様に、フ
ツク部2の形状も変更することが可能である。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案によれば、リテー
ナの凹部形状がフツク部と点接触できさえすれば
よい形状に設計できるので、構造が簡単でプレス
成形性が向上し、合わせ面も十分に確保できる。
また、スポツト溶接によりフツク部をリテーナに
溶着できるので、アークスパツタが発生せず、ア
ークスパツタ除去工程を省略でき、溶接部にブロ
ーホールなどの溶接欠陥が生じることもない。し
たがつて、部品点数を減少でき車体重量を増大す
ることなく低コストでトランスポートフツクを製
造でき、しかも該フツクを合わせ不良を招くこと
なくバンパなどの車体構造部材にそのまま容易に
装着することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るトランスポー
トフツクを示す斜視図、第2図は第1図のB−B
断面図、第3図は第2図に示す断面の変形例を示
す図、第4図は従来のトランスポートフツクの一
例を示す斜視図、第5図は第4図のA−A断面
図、第6図は従来の他のトランスポートフツクを
示す斜視図、第7図は第6図の該フツクをフレー
ムに装着した状態を示す説明図である。 1……リテーナ、1′……リテーナフロント、
2……フツク部、6……バンパ、7……合わせフ
ランジ部、8……凹部、9……スポツト溶接部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フツク部をリテーナに溶着してなる車体けん引
    フツクを車体構造部材に装着したボデー構造にお
    いて、前記リテーナはこれに前記フツク部が横断
    面内で点接触し得る形状の凹部を有し、該凹部内
    に配置した前記フツク部が前記リテーナにスポツ
    ト溶接にて固着されていることを特徴とする自動
    車車体けん引フツク部溶接構造。
JP11669085U 1985-07-30 1985-07-30 Expired JPH0326004Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11669085U JPH0326004Y2 (ja) 1985-07-30 1985-07-30

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JP11669085U JPH0326004Y2 (ja) 1985-07-30 1985-07-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6223702U JPS6223702U (ja) 1987-02-13
JPH0326004Y2 true JPH0326004Y2 (ja) 1991-06-05

Family

ID=31001517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11669085U Expired JPH0326004Y2 (ja) 1985-07-30 1985-07-30

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