JPH08156598A - 車両用バックドア - Google Patents

車両用バックドア

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JPH08156598A
JPH08156598A JP30673094A JP30673094A JPH08156598A JP H08156598 A JPH08156598 A JP H08156598A JP 30673094 A JP30673094 A JP 30673094A JP 30673094 A JP30673094 A JP 30673094A JP H08156598 A JPH08156598 A JP H08156598A
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JP
Japan
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spare tire
back door
inner panel
outer panel
panel
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Application number
JP30673094A
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English (en)
Inventor
Tamiyoshi Kobayashi
民宜 小林
Satoshi Takahashi
聡 高橋
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、スペアタイヤを背負うように構成
された自動車に用いて好適な車両用バックドアに関し、
補強部材およびドアパネルの形状を所要状態に形成し、
補強部材とドアパネルとが協働して高い強度を得られる
ようにすることを目的とする。 【構成】 アウタパネル50とインナパネル51とから
成り、背負い式スペアタイヤ1を取り付けられる車両用
バックドアBRにおいて、アウタパネル50,インナパ
ネル51に加えて、アウタパネル50とインナパネル5
1との間に介装される補強部材52をそなえ、アウタパ
ネル50,インナパネル51及び補強部材52がそれぞ
れ所要の凹凸部を有するように形成されるとともに、ア
ウタパネル50,インナパネル51及び補強部材52が
それぞれ協働して上下方向に延在する所要の管状部分5
5〜57および左右方向に延在する所要の管状部分を形
成され、各管状部分が相互に交叉するように構成され
て、背負い式スペアタイヤ1による荷重およびバックド
アBRの剛性を分担するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スペアタイヤを背負う
ように構成された自動車に用いて好適な車両用バックド
アに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車にスペアタイヤを装備するに際
し、車両用バックドアに背負うようにして取り付けるこ
とが行なわれている。このような車両用バックドアで
は、バックドア自身の剛性を確保するとともに、スペア
タイヤによる荷重を支承するため、通常のドアに比べ所
要の補強を行なう必要がある。
【0003】補強構造としては、例えば後部車体を構成
するインナパネルとアウタパネルとの間において、スペ
アタイヤ支持部、ドアヒンジ部、アッパレール部、ロッ
ク取付部等にそれぞれ補強部材を取り付けることが行な
われている。また、図15に示す実開平5−7588号
公報におけるような構造も提供されており、この構造で
は、上下2本のビーム102をドアパネル内においてア
ウタパネル50に近接するように配設し、同ビーム10
2にアウタパネル50を介してスペアタイヤキャリア1
03を取り付けるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構造では、次のような課題がある。まず、前
者の構造では多くの補強部材が必要であり、部品点数が
増加してコスト増大を招来するとともに、重量が増加し
て燃費低下をもたらす不具合がある。また、多くの補強
部材の取付に際しては、スポット溶接やアーク溶接を多
く行なう必要があり、作業工数が増加するとともに、構
造強度の安定性も低下するという課題もある。
【0005】そして、図15に示す後者の構造では、ド
アパネル自体の剛性強化を図ることが困難であるととも
に、ビーム102を装着するスペースを確保することも
困難であり、この構造をとった場合には、ドアの大型化
を招来し重量が増加して、コスト増加および燃費増大を
もたらすという課題がある。本発明は、このような課題
に鑑み創案されたもので、補強部材およびドアパネルの
形状を所要状態に形成し、補強部材とドアパネルとが協
働して高い強度を得られるようにした、車両用バックド
アを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の車両
用バックドア(請求項1)は、アウタパネルとインナパ
ネルとから成り、背負い式スペアタイヤを取り付けられ
る車両用バックドアにおいて、該アウタパネル,該イン
ナパネルに加えて、該アウタパネルと該インナパネルと
の間に介装される補強部材をそなえ、上記のアウタパネ
ル,インナパネル及び補強部材がそれぞれ所要の凹凸部
を有するように形成されるとともに、上記のアウタパネ
ル,インナパネル及び補強部材がそれぞれ協働して上下
方向に延在する所要の管状部分および左右方向に延在す
る所要の管状部分を形成され、各管状部分が相互に交叉
するように構成されて、上記背負い式スペアタイヤによ
る荷重および上記バックドアの剛性を分担していること
を特徴としている。
【0007】また、上記の上下方向に延在する管状部分
および左右方向に延在する管状部分をそれぞれほぼ矩形
に形成してもよい(請求項2)。
【0008】
【作用】上述の本発明の車両用バックドア(請求項1,
2)では、背負い式スペアタイヤを取り付けられる車両
用バックドアにおいて、アウタパネル,インナパネルに
加えて、アウタパネルとインナパネルとの間に補強部材
が介装される。そして、アウタパネル,インナパネル及
び補強部材はそれぞれ所要の凹凸部を有するように形成
されることにより、アウタパネル,インナパネル及び補
強部材がそれぞれ協働して上下方向に延在する所要の管
状部分(この管状部分はほぼ矩形に形成することができ
る)および左右方向に延在する所要の管状部分(この管
状部分はほぼ矩形に形成することができる)を形成し、
各管状部分が相互にクロスする部材として機能して、背
負い式スペアタイヤによる荷重およびバックドアの剛性
を分担する。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明すると、図1〜図10は本発明の一実施例を示すも
ので、図1はその要部構成を模式的に示すドアの内部正
面図、図2は図1のX−X線に沿う横断面図、図3は図
1のY−Y線に沿う縦断面図、図4はその要部を示す分
解斜視図、図5はスペアタイヤ取付用ブラケットの要部
構成を模式的に示す斜視図、図6はスペアタイヤ取付用
ブラケットの構成を示す正面図、図7は図6のA−A線
に沿う横断面図、図8は図6のB−B線に沿う横断面
図、図9は図6のC−C線に沿う横断面図、図10は図
6のD−D線に沿う横断面図、図11はスペアタイヤ取
付用ブラケットの取付要領を説明するための模式的分解
斜視図、図12はスペアタイヤ取付用ブラケットの端縁
部取付状態を示す要部拡大断面図、図13,14はスペ
アタイヤ取付用ブラケットの絞り加工特性を説明するた
めの模式図である。
【0010】本実施例の車両用バックドアBDは、図1
〜4に示すように構成されており、アウタパネル50と
インナパネル51とをそなえ、スペアタイヤ1(図11
参照)がインナパネル51の後面に対向するように、後
述のスペアタイヤ取付用ブラケットBRを介し取り付け
られるようになっている。そして、アウタパネル50,
インナパネル51に加え、アウタパネル50とインナパ
ネル51との間に補強部材(リーンホースメント)52
が介装されている。
【0011】また、アウタパネル50,インナパネル5
1,補強部材52は、それぞれ所要の凹凸部を有するよ
うに形成されており、アウタパネル50と補強部材52
およびインナパネル51と補強部材52とがそれぞれ協
働して上下方向に延在する所要の管状部分55,56,
57および左右方向に延在する所要の管状部分53,5
4を形成されている。
【0012】これにより、各管状部分53,54,5
5,56,57は、相互にクロスする部材として交叉す
るように構成され、背負い式スペアタイヤ1による荷重
およびバックドアBDの剛性を分担するようになってい
る。ここで、アウタパネル50,インナパネル51,補
強部材52それぞれの形状について詳説すると、まず、
アウタパネル50は、スペアタイヤ1の取付を許容すべ
く、スペアタイヤ1の形状に沿いドア内側へ向け彎曲し
て形成されており、スペアタイヤ取付部の中央にスペア
タイヤ取付用ブラケットBRが取り付けられるようにな
っている。
【0013】そして、アウタパネル50は、その周端縁
をインナパネル51の周端縁に固着されるとともに、所
要部分において、インナパネル51および補強部材52
と重合した状態で、スポット溶接により固着されてい
る。また、インナパネル51は、その側縁部においてド
ア内面位置から更に車内側へ凸の溝形状55Aを上下方
向に延在するように形成されている。
【0014】車内側へ凸の溝形状55Aは補強部材52
の側縁部55Bと係合して閉鎖されており、溝形状55
Aの両側部における所要箇所をスポット溶接により固着
されて、上下方向に延在する管状部分55が形成されて
いる。そして、インナパネル51は、その中間部におい
てドア内面位置から車外側へ向かう凹み59を形成され
ている。
【0015】これにより、インナパネル51の上縁部お
よび下縁部が車内側へ凸の溝形状53Aおよび54Bを
左右方向へ延在するように形成されることになる。車内
側へ凸の溝形状53A,54Aは補強部材52の上下縁
部53B,54Bと係合して閉鎖されており、溝形状5
3A,54Aの上下両側部における所要箇所をスポット
溶接により固着されて、左右方向に延在する管状部分5
3,54が形成されている。
【0016】さらに、補強部材52は、その中間部にお
いてドア内面位置から車外側へ向かう凹み60を形成さ
れ、凹み60はインナパネル51の凹み59を包含する
所要の大きさのパネル状に形成されている。これによ
り、インナパネル51における凹み59の両側縁部56
A,57Bと、補強部材52における凹み60の両側縁
部56B,57Aとがそれぞれ係合し、係合部の左右両
側における所要箇所をスポット溶接により固着されて、
上下方向に延在する管状部分56,57が形成されてい
る。
【0017】このようにして、上下方向に延在するほぼ
矩形に形成された管状部分55,56,57と、左右方
向に延在するほぼ矩形に形成された管状部分53,54
とが形成され、相互にクロスする部材として交叉して、
所要の補強構造を構成されている。このような構成にお
いて、スペアタイヤ取付用ブラケットBRを介しスペア
タイヤ1を支承すると、図1の矢印aに示すような上下
方向の荷重が作用するが、この荷重は、管状部分56,
57を介し矢印bに示すように分散して、管状部分5
3,54に伝達される。これにより、スペアタイヤ1の
取付に関する補強が効率良く行なわれる。
【0018】また、バックドアBDの総重量は、管状部
分55に支承されるが、この荷重についても管状部分5
3,54を通じ分散され、バックドアBDに関する補強
が効率良く行なわれる。このように、荷重を分散し、断
面係数の高い管状クロスメンバで支持を行なうため、薄
板で構造を形成しても、十分な強度が得られる。
【0019】したがって、バックドア全体の強度・剛性
が確保され、スペアタイヤ取付部における強度・剛性も
確保される。また、本実施例のバックドア構造は、イン
ナパネル51と、アウタパネル50と、一体構造の補強
部材52により形成されるため、部品点数が削減され、
また溶接点数が削減され、さらに重量が削減される。
【0020】ところで、アウタパネル50にスペアタイ
ヤ1を取り付けるべく装備される、スペアタイヤ取付用
ブラケットBRは、図5〜10に示すように構成され、
図11,12のようにして自動車に装備される。まず、
スペアタイヤ1のディスクホイール2に当接してスペア
タイヤ1を固着されるタイヤ取付部3が設けられてい
る。
【0021】そして、自動車の車体4(バックドアB
D)へ固着すべく、ブラケット固定用フランジ部5が設
けられている。また、タイヤ取付部3とブラケット固定
用フランジ部5とを、スペアタイヤ1の取付厚さを許容
するように連結して、タイヤ取付部3を支持する支持部
6が設けられている。
【0022】ところで、この一体成形スペアタイヤ取付
用ブラケットBRは、タイヤ固着側の円環状部7と、車
体取付側の環状部8と、タイヤ固着側の円環状部7と車
体取付側の環状部8とを連結する筒状部9とをそなえて
構成されている。まず、タイヤ固着側の円環状部7には
タイヤ取付部3が設けられており、タイヤ取付部3は、
3箇所の相互に面一な所要部で形成され、スペアタイヤ
1のディスクホイール2に当接しうるように構成されて
いる。
【0023】すなわち、タイヤ取付部3は、円環状部7
の上部において、スペアタイヤ1のディスクホイール2
における5個の取付穴のうち、上部の隣合う2つに整合
するそれぞれの位置に2箇所設けられるとともに、円環
状部7の下部において、ディスクホイール2の取付穴に
整合する位置に1箇所設けられている。そして、タイヤ
取付部3のそれぞれは、円環状部7の中心側から外周へ
向け広がる末広がり形状に形成されている。
【0024】一方、円環状部7におけるタイヤ取付部3
相互間には、タイヤ取付部3から車体取付側の環状部8
側へ向け凹んだ形状に形成された弧状支持部10が設け
られている。この弧状支持部10は、ブラケット固定用
フランジ部5からの絞り深さを短縮した支持部として構
成されている。
【0025】すなわち、ブラッケットは全体を一体とし
て絞り加工で形成されるが、このときブラケット固定用
フランジ部5の面を素材面としてセットし固定して、中
央部を円環状部7側へ向けポンチで押圧することによ
り、中央部素材が円環状部7側へ向け延ばされて、絞り
加工が行なわれる。したがって、円環状部7全体をタイ
ヤ取付部3の深さまで絞り加工すると、ブラケット固定
用フランジ部5の面からタイヤ取付部3の面までの深さ
が絞り深さになり、損傷を発生しやすいが、円環状部7
の多くの部分を構成する弧状支持部10のブラケット固
定用フランジ部5からの深さを短縮して、絞り深さを実
質的に浅くし、損傷を発生しないように構成されてい
る。
【0026】ところで、車体取付側の環状部8は次のよ
うに構成されている。すなわち、ほぼ矩形状の環状部8
における上部両端部および下部両端部の4箇所を、車体
に当接しうる相互に面一なブラケット固定用フランジ部
5として構成されている。そして、ブラケット固定用フ
ランジ部5相互間には、ブラケット固定用フランジ部5
からタイヤ固着側の円環状部7へ向け凹んだフランジ側
支持部11(このフランジ側支持部11は、逆側の面か
ら見ると、ブラケット固定用フランジ部5からタイヤ固
着側の円環状部7へ向け駆け上がっている)が形成され
ており、環状部8の内、タイヤ取付部3を支持する支持
部6として機能するように構成されている。
【0027】ここで、フランジ側支持部11は、円環状
部7に至る絞り深さを短縮すべく形成されている。すな
わち、環状部8全体をブラケット固定用フランジ部5の
面に位置させるように加工すると、円環状部7の絞り深
さはブラケット固定用フランジ部5の面からの深さにな
るが、円環状部7へ向け凹んだ、環状部8の多くの部分
を構成するフランジ側支持部11により、円環状部7の
絞り深さを実質的に短縮し、絞り深さを浅くして、損傷
を発生しないように構成されている。
【0028】そして、タイヤ固着側の円環状部7と車体
取付側の環状部8とを連結する筒状部9が、車体側から
タイヤ側へ向け縮径する錐状に形成されており、後述の
図9,10を用いた説明のように絞り深さを出来るだけ
ゆるやかに変化させ、絞り加工における変形において応
力集中を回避し、できるだけ均一化して強度を確保でき
るように構成されている。
【0029】そして、タイヤ固着側の円環状部7には、
その上部分内周から延在する鉤状のフック12が一体成
形で設けられている。フック12は、図9に示すよう
に、円環状部7の内周から車体側へ延在した後タイヤ側
へ延在し、その先端部における上方への彎曲12Aによ
り、スペアタイヤ1を的確に支承しうるように形成され
ている。
【0030】また、車体取付側環状部8のブラケット固
定用フランジ部5相互間において、ブラケット固定用フ
ランジ部5からタイヤ固着側の円環状部7へ向け凹むよ
うに形成されるフランジ側支持部11が上縁部分および
下縁部分にも設けられているが、このフランジ側支持部
11の内、上縁部分の凹部13と下縁部分の凹部14と
が垂直方向において整合するように形成され、雨や雪等
が排出されるように構成されている。
【0031】さらに、車体取付側環状部8の外縁は、図
12示すように、タイヤ固着側へ反る彎曲状態で形成さ
れており、車体4(バックドアBD)への環状部8外縁
による損傷を回避できるように構成されている。なお、
スペアタイヤ取付用ブラケットBRの成形は次のように
行なわれる。すなわち、図13に示すように駆け上げ皺
押さえ面15から円環状部7および弧状支持部10への
絞り加工が、図5〜10に示す形状を形成すべく作成さ
れたダイスへ向け、ポンチを駆動することにより行なわ
れる。
【0032】ここで、駆け上げ皺押さえ面15は、環状
部8における円環状部7側へ凹んだフランジ側支持部1
1として構成されており、フランジ側支持部11から円
環状部7およびタイヤ取付部3,弧状支持部10への深
さが実質上の絞り深さhとなる。したがって、この絞り
深さhは、図14に示す駆け上げ皺押さえ面15のない
場合の絞り深さHより短縮され、絞り深さHの場合には
損傷が発生する場合でも、図9に示す本実施例の絞り深
さhの成形に際しては、損傷が回避される。
【0033】これにより、比較的薄板を用いても、十分
な強度・剛性を得ることができるようになり、溶接工程
も不要となって、生産性が向上するとともに、重量軽減
およびコスト低減をはかることができる。また、フック
12が一体成形で形成されるため、溶接部がなくなっ
て、溶接部に発生する錆発生が回避される。
【0034】さらに、環状部8における上縁部分の凹部
13と下縁部分の凹部14とが整合するように形成され
ているため、スペアタイヤ1上に滞留する雨や雪が上縁
部分の凹部13および下縁部分の凹部14を通じて下方
へ排出される。そして、車体取付側環状部8の外縁は、
図12に示すように、タイヤ固着側へ反る彎曲状態で形
成されており、車体4(バックドアBD)への環状部8
外縁による損傷が回避される。これにより、車体4(バ
ックドアBD)における錆発生が防止される。
【0035】また、このような一体成形スペアタイヤ取
付用ブラケットBRを、本発明にかかるバックドアBD
(アウタパネル50,インナパネル51及び補強部材5
2がそれぞれ協働して上下方向に延在する所要の管状部
分55〜57および左右方向に延在する所要の管状部分
53,54を形成され、各管状部分53〜57が相互に
交叉するように構成されて、上記背負い式スペアタイヤ
による荷重および上記バックドアの剛性を分担している
バックドアBD)に取り付けることにより、更に支持剛
性を高めることかできる。
【0036】なお、スペアタイヤ取付用ブラケットBR
は、車体(バックドアBD)にボルトで取り付けれる
が、その後は、更にこのブラケットにスペアタイヤ1を
ボルトで固着する。すなわち、スペアタイヤ1をスペア
タイヤ仮置きフック12に引っ掛けて支承させ、この状
態でボルトを所定の取付穴に嵌挿して、それぞれナット
で締めつけ固定するのである。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の車両用バ
ックドア(請求項1,2)によれば、アウタパネルとイ
ンナパネルとから成り、背負い式スペアタイヤを取り付
けられる車両用バックドアにおいて、該アウタパネル,
該インナパネルに加えて、該アウタパネルと該インナパ
ネルとの間に介装される補強部材をそなえ、上記のアウ
タパネル,インナパネル及び補強部材がそれぞれ所要の
凹凸部を有するように形成されるとともに、上記のアウ
タパネル,インナパネル及び補強部材がそれぞれ協働し
て上下方向に延在する所要の管状部分(この管状部分は
ほぼ矩形に形成することができる)および左右方向に延
在する所要の管状部分(この管状部分はほぼ矩形に形成
することができる)を形成され、各管状部分が相互に交
叉するように構成されて上記背負い式スペアタイヤによ
る荷重および上記バックドアの剛性を分担しているとい
う簡素な構成で、次のような利点ないし効果が得られ
る。 (1)スペアタイヤの取付に関する補強が、荷重を分散
し、断面係数の高い管状のクロスする部材で支持を行な
うことにより、効率良く行なわれる。 (2)バックドアの総重量についても、荷重が管状部分
を通じ分散され、バックドアに関する補強が効率良く行
なわれる。 (3)このように、荷重を分散し、断面係数の高い管状
(且つほぼ矩形)のクロスメンバで支持を行なうため、
薄板で構造を形成しても、十分な強度が得られる。 (4)したがって、バックドア全体の強度・剛性が確保
され、スペアタイヤ取付部における強度・剛性も確保さ
れる。 (5)更にインナパネルとアウタパネルと一体構造の補
強部材により形成されるため、部品点数が削減されると
ともに、溶接点数が削減され、更に重量が削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部構成を模式的に示すド
アの内部正面図である。
【図2】図1のX−X線に沿う横断面図である。
【図3】図1のY−Y線に沿う縦断面図である。
【図4】本発明の一実施例の要部を示す分解斜視図であ
る。
【図5】本発明の一実施例におけるスペアタイヤ取付用
ブラケットの要部構成を模式的に示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施例におけるスペアタイヤ取付用
ブラケットの構成を示す正面図である。
【図7】図6のA−A線に沿う横断面図である。
【図8】図6のB−B線に沿う横断面図である。
【図9】図6のC−C線に沿う横断面図である。
【図10】図6のD−D線に沿う横断面図である。
【図11】本発明の一実施例におけるスペアタイヤ取付
用ブラケットの取付要領を説明するための模式的分解斜
視図である。
【図12】本発明の一実施例におけるスペアタイヤ取付
用ブラケットの端縁部取付状態を示す要部拡大断面図で
ある。
【図13】本発明の一実施例におけるスペアタイヤ取付
用ブラケットに関する絞り加工特性を説明するための模
式図である。
【図14】本発明の一実施例におけるスペアタイヤ取付
用ブラケットに関する絞り加工特性を説明するための模
式図である。
【図15】従来の車両用バックドアの他の例に関し、補
強構造を模式的に示す正面図である。
【符号の説明】
1 スペアタイヤ 2 ディスクホイール 3 タイヤ取付部 4 車体 5 ブラケット固定用フランジ部 6 支持部 7 円環状部 8 環状部 9 筒状部 10 弧状支持部 11 フランジ側支持部 12 フック 13 上縁部分の凹部 14 下縁部分の凹部 15 駆け上げ皺押さえ面 50 アウタパネル 51 インナパネル 52 補強部材 53 管状部分 53A 溝形状 53B 上縁部 54 管状部分 54A 溝形状 54B 下縁部 55 管状部分 55A 溝形状 55B 側縁部 56 管状部分 56A 側縁部 56B 側縁部 57 管状部分 57A 側縁部 57B 側縁部 59 凹み 60 凹み BR ブラケット BD 車両用バックドア

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタパネルとインナパネルとから成
    り、背負い式スペアタイヤを取り付けられる車両用バッ
    クドアにおいて、 該アウタパネル,該インナパネルに加えて、該アウタパ
    ネルと該インナパネルとの間に介装される補強部材をそ
    なえ、 上記のアウタパネル,インナパネル及び補強部材がそれ
    ぞれ所要の凹凸部を有するように形成されるとともに、 上記のアウタパネル,インナパネル及び補強部材がそれ
    ぞれ協働して上下方向に延在する所要の管状部分および
    左右方向に延在する所要の管状部分を形成され、各管状
    部分が相互に交叉するように構成されて、上記背負い式
    スペアタイヤによる荷重および上記バックドアの剛性を
    分担していることを特徴とする、車両用バックドア。
  2. 【請求項2】 上記の上下方向に延在する管状部分およ
    び左右方向に延在する管状部分がそれぞれほぼ矩形に形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用バ
    ックドア。
JP30673094A 1994-12-09 1994-12-09 車両用バックドア Pending JPH08156598A (ja)

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