JP3102286B2 - スペアタイヤ取付用ブラケット - Google Patents

スペアタイヤ取付用ブラケット

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JP3102286B2
JP3102286B2 JP06306729A JP30672994A JP3102286B2 JP 3102286 B2 JP3102286 B2 JP 3102286B2 JP 06306729 A JP06306729 A JP 06306729A JP 30672994 A JP30672994 A JP 30672994A JP 3102286 B2 JP3102286 B2 JP 3102286B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縦置き式(背負い式)
でスペアタイヤを取り付けるタイプの自動車に用いて好
適なスペアタイヤ取付用ブラケットに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車にスペアタイヤを装備するに際
し、床部分に横置き状態で取り付けたり、車体後面等に
縦置き状態で取り付けたりすることが行なわれている。
縦置き状態で取り付ける場合には、図11に示すような
ブラケット101を車体に取り付け、このブラケット1
01にスペアタイヤをボルト等で固着する。
【0003】すなわち、スペアタイヤをスペアタイヤ仮
置きフック102に引っ掛けて支承させ、この状態でボ
ルトを所定の取付穴103に嵌挿して、それぞれナット
で締めつけ固定する。そして、ブラケット101は、板
部材をプレスで末広がり形状に折り曲げ成形したブラケ
ット本体104と、ブラケット本体104の上面に溶接
された補強材105とで構成される。
【0004】また、ブラケット本体104の両側部は、
その強度を強化するため所要の凹凸を繰り返すようにし
て長手方向に延在する襞形状補強ビードを形成されてい
る。さらに、スペアタイヤ仮置きフック102は、ブラ
ケット101のタイヤ固着面に溶接で固着されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のブラケットでは、次のような課題がある。ま
ず、強度・剛性を確保するため補強ビードを形成する必
要があり、構造が複雑になって、コスト高を招来すると
ともに、重量も増加し燃費向上についてマイナス要素と
なる。
【0006】また、口開きを防止するため補強材105
を溶接で取り付ける必要があり、構造が複雑になって、
コスト高を招来するとともに、重量も増加し燃費向上に
ついてマイナス要素となる。さらに、溶接を行なうた
め、溶接部で錆を発生する可能性があり、耐久性の面で
も課題がある。
【0007】そして、スペアタイヤ仮置きフック102
も溶接により取り付けるため、溶接部で錆を発生する可
能性があり、耐久性の面で課題がある。また、部品点数
が多いため、コスト削減を行ないにくいという課題もあ
る。そして、図12に示すように、ブラケット101の
両端縁部におけるエッジ106が車体4を傷つけ、車体
に錆を発生させてしまう可能性があるという不具合もあ
る。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、部品を一体化して部品点数およびコストの削
減を図るとともに、錆の発生をも防止できるようにし
た、スペアタイヤ取付用ブラケットを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のスペ
アタイヤ取付用ブラケット(請求項1)は、スペアタイ
ヤのディスクホイールに当接して該スペアタイヤを固着
するためのタイヤ取付部を形成されたタイヤ固着側の円
環状部と、該タイヤ固着側の円環状部の外周部に位置す
る車体取付側の環状部と、該タイヤ固着側の円環状部と
該車体取付側の環状部とを連結する筒状部とをそなえ、
該車体取付側の環状部が、複数箇所の相互に面一な所要
部を形成されて車体に当接しうるように構成されたブラ
ケット固定用フランジ部と、該ブラケット固定用フラン
ジ部相互間の該ブラケット固定用フランジ部から該タイ
ヤ固着側の円環状部へ向け凹んだフランジ側支持部とを
そなえて構成され、該フランジ側支持部が該円環状部に
至る絞り深さを短縮すべく形成されるとともに、該筒状
部が車体側からタイヤ側へ向け縮径する錐状に形成さ
れ、且つ、上記のタイヤ固着側の円環状部,車体取付側
の環状部及び筒状部が一体成形部品として形成されてい
ることを特徴としている。
【0010】また、本発明のスペアタイヤ取付用ブラケ
ット(請求項2)は、請求項1の構成に加えて、該タイ
ヤ固着側の円環状部が、複数箇所の相互に面一な所要部
を形成されて上記スペアタイヤのディスクホイールに当
接しうるように構成されたタイヤ取付部と、該タイヤ取
付部相互間の該タイヤ取付部から該ブラケット固定用フ
ランジ部へ向け凹んだ弧状支持部とをそなえて構成さ
れ、該弧状支持部が該ブラケット固定用フランジ部から
の絞り深さを短縮すべく形成されたことを特徴としてい
る。
【0011】さらに、本発明のスペアタイヤ取付用ブラ
ケット(請求項3)は、請求項1の構成に加えて、該タ
イヤ固着側の円環状部から延在する鉤状のフックが一体
成形で設けられたことを特徴としている。また、本発明
のスペアタイヤ取付用ブラケット(請求項4)は、請求
項1の構成に加えて、該車体取付側の環状部のブラケッ
ト固定用フランジ部相互間において、該ブラケット固定
用フランジ部から該タイヤ固着側の円環状部へ向け凹む
ように形成される凹部が上縁部分および下縁部分にそれ
ぞれ設けられ、該上縁部分の凹部と該下縁部分の凹部と
が垂直方向において整合するように形成されたことを特
徴としている。
【0012】さらに、本発明のスペアタイヤ取付用ブラ
ケット(請求項5)は、請求項1の構成に加えて、該車
体取付側の環状部の外縁がタイヤ固着側へ反る彎曲状態
で形成されたことを特徴としている。
【0013】
【作用】上述の本発明のスペアタイヤ取付用ブラケット
(請求項1)では、タイヤ固着側の円環状部におけるタ
イヤ取付部に、スペアタイヤのディスクホイールを当接
させて、スペアタイヤが固着され、更にブラケット固定
用フランジ部を自動車の車体へ固着させて、支持部によ
りタイヤ取付部とブラケット固定用フランジ部とがスペ
アタイヤの取付厚さを許容するように連結するとともに
タイヤ取付部を支持する。
【0014】そして、車体取付側の環状部が、複数箇所
の相互に面一な所要部を形成されて車体に当接しうるよ
うに構成されたブラケット固定用フランジ部と、ブラケ
ット固定用フランジ部相互間のブラケット固定用フラン
ジ部からタイヤ固着側の円環状部へ向け凹んだタイヤ取
付部のフランジ側支持部として構成され、フランジ側支
持部が円環状部に至る絞り深さを短縮された状態で形成
されて、タイヤ固着側の円環状部と車体側の環状部とを
連結する筒状部が車体側からタイヤ側へ向け縮径する錐
状に形成されるため、これらが十分な強度および剛性を
そなえた一体成形部品として形成される。
【0015】また、本発明のスペアタイヤ取付用ブラケ
ット(請求項2)では、タイヤ固着側の円環状部が、複
数箇所の相互に面一な所要部を形成されてスペアタイヤ
のディスクホイールに当接しうるように構成されたタイ
ヤ取付部と、タイヤ取付部相互間のタイヤ取付部からブ
ラケット固定用フランジ部へ向け凹んだタイヤ取付部の
弧状支持部とをそなえて構成され、弧状支持部がブラケ
ット固定用フランジ部からの絞り深さを短縮した状態で
形成されることにより、やはり十分な強度および剛性を
そなえた一体成形部品として形成される。
【0016】そして、本発明のスペアタイヤ取付用ブラ
ケット(請求項3)では、タイヤ固着側の円環状部から
延在する鉤状のフックが一体成形で設けられ、部品点数
を削減した状態でブラケットが形成される。また、本発
明のスペアタイヤ取付用ブラケット(請求項4)では、
車体取付側環状部のブラケット固定用フランジ部相互間
においてブラケット固定用フランジ部からタイヤ固着側
の円環状部へ向け凹むように形成される凹部が上縁部分
および下縁部分に設けられ、上縁部分の凹部と下縁部分
の凹部とが垂直方向において整合するように形成され
て、雨や雪が凹部を通じて下方へ排出される。
【0017】さらに、本発明のスペアタイヤ取付用ブラ
ケット(請求項5)では、車体取付側環状部の外縁をタ
イヤ固着側へ反る彎曲状態で形成されるので、外縁によ
る車体の損傷が防止されて、錆の発生が防止される。
【0018】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明すると、図1〜図10は本発明の一実施例を示すも
ので、図1はその要部構成を模式的に示す斜視図、図2
はその構成を示す正面図、図3は図2のA−A線に沿う
横断面図、図4は図2のB−B線に沿う横断面図、図5
は図2のC−C線に沿う横断面図、図6は図2のD−D
線に沿う横断面図、図7はその取付要領を説明するため
の模式的分解斜視図、図8はその端縁部取付状態を示す
要部拡大断面図、図9,10は絞り加工特性を説明する
ための模式図である。
【0019】本実施例のスペアタイヤ取付用ブラケット
BRは、図1〜6に示すように、一体成形スペアタイヤ
取付用ブラケットとして構成され、図7,8のようにし
て自動車に装備される。まず、スペアタイヤ1のディス
クホイール2に当接してスペアタイヤ1を固着されるタ
イヤ取付部3が設けられている。
【0020】そして、自動車の車体(この例では、リヤ
ドア或いはバックドア)4へ固着すべく、ブラケット固
定用フランジ部5が設けられている。また、タイヤ取付
部3とブラケット固定用フランジ部5とを、スペアタイ
ヤ1の取付厚さを許容するように連結して、タイヤ取付
部3を支持する支持部6が設けられている。
【0021】ところで、スペアタイヤ取付用ブラケット
BRは、タイヤ固着側の円環状部7と、車体取付側の環
状部8と、タイヤ固着側の円環状部7と車体取付側の環
状部8とを連結する筒状部9とをそなえて構成されてい
る。まず、タイヤ固着側の円環状部7にはタイヤ取付部
3が設けられており、タイヤ取付部3は、3箇所の相互
に面一な所要部で形成され、スペアタイヤ1のディスク
ホイール2に当接しうるように構成されている。
【0022】すなわち、タイヤ取付部3は、円環状部7
の上部において、スペアタイヤ1のディスクホイール2
における5個の取付穴のうち、上部の隣合う2つに整合
するそれぞれの位置に2箇所設けられるとともに、円環
状部7の下部において、ディスクホイール2の取付穴に
整合する位置に1箇所設けられている。そして、タイヤ
取付部3のそれぞれは、円環状部7の中心側から外周へ
向け広がる末広がり形状に形成されている。
【0023】一方、円環状部7におけるタイヤ取付部3
相互間には、タイヤ取付部3から車体取付側の環状部8
側へ向け凹んだ形状に形成された弧状支持部10が設け
られている。この弧状支持部10は、ブラケット固定用
フランジ部5からの絞り深さを短縮すべく形成されてい
る。
【0024】すなわち、ブラッケットは全体を一体とし
て絞り加工で形成されるが、このときブラケット固定用
フランジ部5の面を素材面としてセットし固定して、中
央部を円環状部7側へ向けポンチで押圧することによ
り、中央部素材が円環状部7側へ向け延ばされて、絞り
加工が行なわれる。したがって、円環状部7全体をタイ
ヤ取付部3の深さまで絞り加工すると、ブラケット固定
用フランジ部5の面からタイヤ取付部3の面までの深さ
が絞り深さになり、損傷を発生しやすいが、円環状部7
の多くの部分を構成する弧状支持部10のブラケット固
定用フランジ部5からの深さを短縮して、絞り深さを実
質的に浅くし、損傷を発生しないように構成されてい
る。
【0025】ところで、車体取付側の環状部8は次のよ
うに構成されている。すなわち、ほぼ矩形状の環状部8
における上部両端部および下部両端部の4箇所を、車体
に当接しうる相互に面一なブラケット固定用フランジ部
5として構成されている。そして、ブラケット固定用フ
ランジ部5相互間には、ブラケット固定用フランジ部5
からタイヤ固着側の円環状部7へ向け凹んだフランジ側
支持部11(このフランジ側支持部11は、逆側の面か
らみると、ブラケット固定用フランジ部5からタイヤ固
着側の円環状部7へ向け駆け上がっている)が形成され
ており、環状部8の内、タイヤ取付部3を支持する支持
部として機能するように構成されている。
【0026】ここで、フランジ側支持部11は、円環状
部7に至る絞り深さを短縮すべく形成されている。すな
わち、環状部8全体をブラケット固定用フランジ部5の
面に位置させるように加工すると、円環状部7の絞り深
さはブラケット固定用フランジ部5の面からの深さにな
るが、円環状部7へ向け凹んだ、環状部8の多くの部分
を構成するフランジ側支持部11により、円環状部7の
絞り深さを実質的に短縮し、絞り深さを浅くして、損傷
を発生しないように構成されている。
【0027】そして、タイヤ固着側の円環状部7と車体
取付側の環状部8とを連結する筒状部9が、車体取付側
からタイヤ側へ向け縮径する錐状に形成されており、後
述の図9,10を用いた説明のように絞り深さを出来る
だけゆるやかに変化させ、絞り加工における変形におい
て応力集中を回避し、できるだけ均一化して強度を確保
できるように構成されている。
【0028】そして、タイヤ固着側の円環状部7には、
その上部分内周から延在する鉤状のフック12が一体成
形で設けられている。フック12は、図5に示すよう
に、円環状部7の内周から車体側へ延在した後タイヤ側
へ延在し、その先端部における上方への彎曲により、ス
ペアタイヤ1を的確に支承しうるように形成されてい
る。
【0029】また、車体取付側環状部8のブラケット固
定用フランジ部5相互間において、ブラケット固定用フ
ランジ部5からタイヤ固着側の円環状部7へ向け凹むよ
うに形成されるフランジ側支持部11が上縁部分および
下縁部分にも設けられているが、このフランジ側支持部
11の内、上縁部分の凹部13と下縁部分の凹部14と
が垂直方向において整合するように形成され、雨や雪等
が排出されるように構成されている。
【0030】さらに、車体取付側環状部8の外縁は、図
8に示すように、タイヤ固着側へ反る彎曲状態で形成さ
れており、車体4への環状部8外縁による損傷を回避で
きるように構成されている。上述の構成により、その成
形は次のように行なわれる。すなわち、図9に示すよう
に駆け上げ皺押さえ面15から円環状部7およびタイヤ
取付部3,弧状支持部10への絞り加工が、図1〜6に
示す形状を形成すべく作成されたダイスへ向け、ポンチ
を駆動することにより行なわれる。
【0031】ここで、駆け上げ皺押さえ面15は、環状
部8における円環状部7側へ凹んだ(逆側の面からみる
と、円環状部7側へ向け駆け上がっている)フランジ側
支持部11として構成されており、フランジ側支持部1
1から円環状部7および弧状支持部10への深さが実質
上の絞り深さhとなる。したがって、この絞り深さh
は、図10に示す駆け上げ皺押さえ面15のない場合の
絞り深さHより短縮され、絞り深さHの場合には損傷が
発生する場合でも、図9に示す本実施例の絞り深さhの
成形に際しては、損傷が回避される。
【0032】これにより、比較的薄板を用いても、十分
な強度・剛性を得ることができるようになり、溶接工程
も不要となって、生産性が向上するとともに、重量軽減
およびコスト低減をはかることができる。また、フック
12が一体成形で形成されるため、溶接部がなくなっ
て、溶接部に発生する錆発生が回避される。
【0033】さらに、環状部8における上縁部分の凹部
13と下縁部分の凹部14とが整合するように形成され
ているため、スペアタイヤ1上に滞留する雨や雪が上縁
部分の凹部13および下縁部分の凹部14を通じて下方
へ排出される。そして、車体取付側環状部8の外縁は、
図8に示すように、タイヤ固着側へ反る彎曲状態で形成
されており、車体4への環状部8外縁による損傷が回避
される。これにより、車体4における錆発生が防止され
る。
【0034】なお、スペアタイヤ取付用ブラケットBR
は、車体にボルトで取り付けれるが、その後は、更にこ
のブラケットにスペアタイヤ1をボルトで固着する。す
なわち、スペアタイヤ1をスペアタイヤ仮置きフック1
2に引っ掛けて支承させ、この状態でボルトを所定の取
付穴に嵌挿して、それぞれナットで締めつけ固定するの
である。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のスペアタ
イヤ取付用ブラケット(請求項1)によれば、スペアタ
イヤのディスクホイールに当接して該スペアタイヤを固
着されるタイヤ取付部を有するタイヤ固着側の円環状部
と、該タイヤ固着側の円環状部の外周部に位置する車体
取付側の環状部と、該タイヤ固着側の円環状部と該車体
取付側の環状部とを連結する筒状部とをそなえ、該車体
取付側の環状部が、複数箇所の相互に面一な所要部を形
成されて車体に当接しうるように構成されたブラケット
固定用フランジ部と、該ブラケット固定用フランジ部相
互間の該ブラケット固定用フランジ部から該タイヤ固着
側の円環状部へ向け凹んだフランジ側支持部とで構成さ
れ、該フランジ側支持部が該円環状部に至る絞り深さを
短縮すべく形成されるとともに、該筒状部が車体側から
タイヤ側へ向け縮径する錐状に形成され、且つ、上記の
タイヤ固着側の円環状部,車体取付側の環状部及び筒状
部が一体成形部品として形成されているという簡素な構
成で、比較的薄板を用いても、十分な強度・剛性を得る
ことができるようになり、溶接工程も不要となって、生
産性が向上するとともに、重量軽減およびコスト低減を
はかることができる。
【0036】また、本発明のスペアタイヤ取付用ブラケ
ット(請求項2)では、請求項1の構成に加えて、該タ
イヤ固着側の円環状部が、複数箇所の相互に面一な所要
部を形成されて上記スペアタイヤのディスクホイールに
当接しうるように構成されたタイヤ取付部と、該タイヤ
取付部相互間の該タイヤ取付部から該ブラケット固定用
フランジ部へ向け凹んだ弧状支持部とをそなえて構成さ
れ、該弧状支持部が該ブラケット固定用フランジ部から
の絞り深さを短縮すべく形成されているので、比較的薄
板を用いても、十分な強度・剛性を得ることができるよ
うになり、溶接工程も不要となって、生産性が向上する
とともに、重量軽減およびコスト低減をはかることがで
きる。
【0037】さらに、本発明のスペアタイヤ取付用ブラ
ケット(請求項3)では、請求項1の構成に加えて、該
タイヤ固着側の円環状部から延在する鉤状のフックが一
体成形で設けられるという簡素な構成で、比較的薄板を
用いても、十分な強度・剛性を得ることができるように
なり、溶接工程も不要となって、生産性が向上するとと
もに、重量軽減およびコスト低減をはかることができる
とともに、部品点数を削減され、部品精度も向上しうる
ようになって、コスト削減に寄与する利点が得られる。
【0038】また、本発明のスペアタイヤ取付用ブラケ
ット(請求項4)では、請求項1の構成に加えて、該車
体取付側の環状部のブラケット固定用フランジ部相互間
において、該ブラケット固定用フランジ部から該タイヤ
固着側の円環状部へ向け凹むように形成される凹部が上
縁部分および下縁部分にそれぞれ設けられ、該上縁部分
の凹部と該下縁部分の凹部とが垂直方向において整合す
るように形成されるという簡素な構成で、比較的薄板を
用いても、十分な強度・剛性を得ることができるように
なり、溶接工程も不要となって、生産性が向上するとと
もに、重量軽減およびコスト低減をはかることができ
る。また、スペアタイヤ上に滞留する雨や雪が上縁部分
の凹部および下縁部分の凹部を通じて下方へ排出される
利点も得られる。
【0039】さらに、本発明のスペアタイヤ取付用ブラ
ケット(請求項5)は、請求項1の構成に加えて、該車
体取付側の環状部の外縁がタイヤ固着側へ反る彎曲状態
で形成されるという簡素な構成で、比較的薄板を用いて
も、十分な強度・剛性を得ることができるようになり、
溶接工程も不要となって、生産性が向上するとともに、
重量軽減およびコスト低減をはかることができる。ま
た、車体側環状部の外縁が、タイヤ固着側へ反る彎曲状
態で形成されているため、車体への環状部外縁による損
傷が回避され、車体における錆発生が防止される利点も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部構成を模式的に示す斜
視図である。
【図2】本発明の一実施例の構成を示す正面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う横断面図である。
【図4】図2のB−B線に沿う横断面図である。
【図5】図2のC−C線に沿う横断面図である。
【図6】図2のD−D線に沿う横断面図である。
【図7】本発明のスペアタイヤ取付用ブラケットの取付
要領を説明するための模式的分解斜視図である。
【図8】本発明のスペアタイヤ取付用ブラケットの端縁
部取付状態を示す要部拡大断面図である。
【図9】本発明の一実施例の絞り加工特性を説明するた
めの模式図である。
【図10】本発明の一実施例の絞り加工特性を説明する
ための模式図である。
【図11】従来のスペアタイヤ取付用ブラケットを模式
的に示す斜視図である。
【図12】従来のスペアタイヤ取付用ブラケットの端縁
部を模式的に示す横断面図である。
【符号の説明】
1 スペアタイヤ 2 ディスクホイール 3 タイヤ取付部 4 車体 5 ブラケット固定用フランジ部 6 支持部 7 円環状部 8 環状部 9 筒状部 10 弧状支持部 11 フランジ側支持部 12 フック 13 上縁部分の凹部 14 下縁部分の凹部 15 駆け上げ皺押さえ面 BR ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 43/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペアタイヤのディスクホイールに当接
    して該スペアタイヤを固着するためのタイヤ取付部を形
    成されたタイヤ固着側の円環状部と、 該タイヤ固着側の円環状部の外周部に位置する車体取付
    側の環状部と、 該タイヤ固着側の円環状部と該車体取付側の環状部とを
    連結する筒状部とをそなえ、 該車体取付側の環状部が、 複数箇所の相互に面一な所要部を形成されて車体に当接
    しうるように構成されたブラケット固定用フランジ部
    と、 該ブラケット固定用フランジ部相互間の該ブラケット固
    定用フランジ部から該タイヤ固着側の円環状部へ向け凹
    んだフランジ側支持部とをそなえて構成され、 該フランジ側支持部が該円環状部に至る絞り深さを短縮
    すべく形成されるとともに、 該筒状部が車体側からタイヤ側へ向け縮径する錐状に形
    成され、 且つ、上記のタイヤ固着側の円環状部,車体取付側の環
    状部及び筒状部が一体成形部品として形成されているこ
    とを特徴とする、スペアタイヤ取付用ブラケット。
  2. 【請求項2】 該タイヤ固着側の円環状部が、複数箇所
    の相互に面一な所要部を形成されて上記スペアタイヤの
    ディスクホイールに当接しうるように構成されたタイヤ
    取付部と、該タイヤ取付部相互間の該タイヤ取付部から
    該ブラケット固定用フランジ部へ向け凹んだ弧状支持部
    とをそなえて構成され、該弧状支持部が該ブラケット固
    定用フランジ部からの絞り深さを短縮すべく形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のスペアタイヤ取付
    用ブラケット。
  3. 【請求項3】 該タイヤ固着側の円環状部から延在する
    鉤状のフックが一体成形で設けられていることを特徴と
    する請求項1記載のスペアタイヤ取付用ブラケット。
  4. 【請求項4】 該車体取付側の環状部のブラケット固定
    用フランジ部相互間において、該ブラケット固定用フラ
    ンジ部から該タイヤ固着側の円環状部へ向け凹むように
    形成される凹部が上縁部分および下縁部分にそれぞれ設
    けられ、 該上縁部分の凹部と該下縁部分の凹部とが垂直方向にお
    いて整合するように形成されたことを特徴とする請求項
    1記載のスペアタイヤ取付用ブラケット。
  5. 【請求項5】 該車体取付側の環状部の外縁がタイヤ固
    着側へ反る彎曲状態で形成されたことを特徴とする請求
    項1記載のスペアタイヤ取付用ブラケット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101328472B1 (ko) * 2013-05-02 2013-11-12 한국차량공업(주) 스페어 타이어 캐리어

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