JP4079014B2 - スペアタイヤ収納構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車にスペアタイヤを収納する構造、特にサスペンションから低周波路面入力があった場合に、車体側タイヤパンから低周波こもり音が発生するのを防止する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車にスペアタイヤを収納・固定する構造としては従来、例えば特許文献1および特許文献2に記載のごときものが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−18859号公報
【特許文献2】
特開平10−35541号公報
【0004】
特許文献1に記載のスペアタイヤ支持構造は、車体側に画成したタイヤ収納用フロアパネルの底面に保持部材を設け、該タイヤ収納用フロアパネル内において、スペアタイヤを水平に載置・固定する際には、スペアタイヤのタイヤホイール中心をボルト締結により車体側に固定し、ゴム製タイヤのサイドウォール表面に上記保持部材が接触してスペアタイヤの荷重を支持する。また特許文献2に記載のスペアタイヤ支持構造も、水平に載置したスペアタイヤを車体側タイヤパンに固定する際には、ゴム製タイヤのサイドウォール表面が上記タイヤパンに接触することによりスペアタイヤの荷重を支持する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のスペアタイヤ支持構造にあっては、スペアタイヤの荷重を当該ゴム製タイヤのサイドウォールで支持しているため、以下のような問題が生じる。すなわち、スペアタイヤ重心が質点、スペアタイヤとタイヤパンとの間の接触状態およびタイヤパン自身がバネとなって共振することにより低周波こもり音が発生し、乗り心地性能を低下させるという懸念があった。
また、スペアタイヤ中心の取り付けボルトを強く締結して、スペアタイヤのホイールを車体側に押しつけて固定した場合であっても、スペアタイヤ自身の荷重をゴムタイヤで支持する限り、ゴム自身の弾性以上にスペアタイヤの支持構造の剛性を上げることはできず、上記の低周波こもり音を低減するにも限界があった。
【0006】
本発明は、タイヤとタイヤパンが共振することにより発生する低周波こもり音を効果的に防ぐことができるスペアタイヤ支持装置を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的のため本発明によるスペアタイヤ支持装置は、請求項1に記載のごとく、
車体に設けたタイヤパンにスペアタイヤを横置状態で収納するに際し、前記タイヤパン底面に立設した垂直部材および該垂直部材と結合する固定部材により前記スペヤタイヤをその中心部で固定するスペアタイヤ収納構造において、
前記タイヤパン底面に、前記スペアタイヤのリムと接触して当該スペアタイヤを支持する支持体を少なくとも3箇所、円周方向に等間隔に立設し、
前記支持体の径方向外側に前記リムと接触する水平な段状部を設け、前記支持体の径方向内側を該段状部より上方に向かって先細となる形状にしたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の効果】
かかる本発明の構成によれば、車体側タイヤパン底面に立設した垂直部材によってスペアタイヤのホイールが上記タイヤパンに固定されることにより、該ホイールのリムと車体側タイヤパンに立設した上記支持材とが相互に剛接触するため、
上記ホイールがタイヤパンを補剛することになり、タイヤパン自身が共振して低周波こもり音が発生することを防止する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態になるスペアタイヤの収納構造を上方から見た平面図である。当該実施形態にスペアタイヤ1を収納した場合には、図1上において点線で示した同心円4,5の間にはスペアタイヤ1外周部のゴムタイヤ3が位置し、内側円4よりも内側の部分にはスペアタイヤ1内周部の金属製ホイール2が位置する。車体側フロアパネル9には、スペアタイヤ1の大きさを示す外周円5よりもひとまわり大きい凹部であるタイヤパン8を画成し、該タイヤパン8はスペアタイヤ1を収納可能な程度の大きさとする。該タイヤパン8には内周円4上に沿ってほぼ等間隔に3点の支持材7を立設する。
【0010】
次に、上記タイヤパン8にスペアタイヤ1を収納した状態において、上記支持材7およびスペアタイヤ1を図1のA−A線上で断面とし、矢の方向に見た断面を図2に示す。フロアパネル9の面積を充分に確保するために、タイヤパン8上部には図示せざる蓋をかぶせることができるものとする。スペアタイヤ1底面は、フロアパネル9表面から上記図示せざる蓋の厚みと、ゴムタイヤ3のタイヤ幅と、支持材7の立設高さとの合計よりも低い位置に設けられる。
【0011】
タイヤパン8の中心には中心軸材10を垂直に立設する。中心軸材10の上端は、着脱可能な固定用ボルト12を用いてスペアタイヤ1のホイール2中心と固定可能とする。支持材7の上端は金属製ホイール2のリム2rに接触すると共に、ゴムタイヤ3のサイドウォールをタイヤパン8から離間させる立設高さを有するため、支持材7はスペアタイヤ1の荷重を受け持つ。
【0012】
ところで本実施の形態においては、タイヤパン8底面に垂直部材10および支持材7を立設し、スペアタイヤ1を収納した状態ではホイール2が固定用ボルト12を介して垂直部材10に固定されると共に、支持材7が上記スペアタイヤ1のリム2rと剛接触するため、
ホイール2がタイヤパン8を補剛することになり、タイヤパン8自身が共振して低周波こもり音が発生するのを防止することができる。
【0013】
また支持材7がリム2rを支持し、スペアタイヤ1のゴムタイヤ3をタイヤパン8から離間させるため、
ゴムタイヤ3のサイドウォールをタイヤパン8に接触させてスペアタイヤ1を横置き載置する場合と比較して、スペアタイヤ1およびタイヤパン8の結合剛性を高めることができ、当該結合部分を音源とする低周波こもり音の発生を防止することができる。
【0014】
また本実施の形態においては、リム2rと同じ径の円4の周上に支持材7を3点等間隔に立設することによりリム2rを安定支持すると共に、固定ボルト12の締結によりスペアタイヤ1のホイール2中心を下方のタイヤパン8に向かって押しつけるように固定したため、
タイヤパン8、垂直部材10、支持材7およびホイール2が立体構造を形成することになりタイヤパン8自身の剛性も高くなる。したがって上記低周波こもり音の発生を確実に防止できる。
【0015】
次に上記図2で示した実施の形態になる支持材7に段状部7dを設けた場合の実施の形態を図3に示す。図3に示すように、支持材7は上方へ向かうにつれ細くなるような台形形状を有し、その先端7eはリム2rよりも内側に位置するものとする。また支持材7のホイール2径方向外側の側面には水平な段状部7dを設け、該段状部7d上にリム2rを載置することにより、スペアタイヤ1の荷重を支持する。
【0016】
本実施の形態においては、支持材7のホイール2径方向外側の側面に段状部7dを設けたため、スペアタイヤ1を収納する際にホイール2中心と垂直部材10との位置合わせを容易に行うことができ、固定用ボルト12の締結作業の作業効率が向上する。またリム2rが支持材7に水平移動不能に係合するため、スペアタイヤ1およびタイヤパン8の連結剛性をより高め、上記こもり音の発生を確実に防止することができる。
【0017】
またタイヤパン8の製造工程において支持材7がタイヤパン8から突出するように、プレス加工などにより支持材7とタイヤパン8とを一体に成形した場合には、部品点数が増加しないため、車重の増加を抑制し、組み立て作業の効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態になるスペアタイヤ収納構造の平面図である。
【図2】 同実施の形態になる支持装置を図1A−A線上で断面とし、矢の方向に見て示す要部断面図である。
【図3】 本発明の他の実施の形態になるスペアタイヤの支持装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 スペアタイヤ
2 金属製ホイール
3 ゴムタイヤ
7 支持材
8 タイヤパン
9 フロアパネル
10 垂直部材
12 固定用ボルト
Claims (3)
- 車体に設けたタイヤパンにスペアタイヤを横置状態で収納するに際し、前記タイヤパン底面に立設した垂直部材および該垂直部材と結合する固定部材により前記スペヤタイヤをその中心部で固定するスペアタイヤ収納構造において、
前記タイヤパン底面に、前記スペアタイヤのリムと接触して当該スペアタイヤを支持する支持体を少なくとも3箇所、円周方向に等間隔に立設し、
前記支持体の径方向外側に前記リムと接触する水平な段状部を設け、前記支持体の径方向内側を該段状部より上方に向かって先細となる形状にしたことを特徴とするスペアタイヤ収納構造。 - 請求項1に記載のスペアタイヤ収納構造において、
前記支持体の高さを、前記スペアタイヤ側面と前記タイヤパン底面とが離間する高さとしたことを特徴とするスペアタイヤ収納構造。 - 請求項1または2に記載のスペアタイヤ収納構造において、
前記支持材を前記タイヤパン底面から上方に突出させるように当該タイヤパンと一体成形したことを特徴とするスペアタイヤ収納構造。
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