JP2519488Y2 - 自動車用消音器 - Google Patents

自動車用消音器

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JP2519488Y2
JP2519488Y2 JP1992012619U JP1261992U JP2519488Y2 JP 2519488 Y2 JP2519488 Y2 JP 2519488Y2 JP 1992012619 U JP1992012619 U JP 1992012619U JP 1261992 U JP1261992 U JP 1261992U JP 2519488 Y2 JP2519488 Y2 JP 2519488Y2
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JP
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rib
inner plate
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silencer
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JP1992012619U
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真 服部
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Sango Co Ltd
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Sango Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車用消音器の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の内燃機関に用いる消音器の代表
的な例を図12に示すが、筒形のアウタシェル1の前端
と後端にそれぞれアウタプレート2と3が取付けられ、
更にインナプレート4と5で消音器内部を複数の室6,
7,8に仕切っていた。
【0003】9はインレットパイプでアウタプレート2
とインナプレート4を貫通して挿入され、下流端が室7
に開口している。そしてこのインレットパイプはアウタ
プレート2とインナプレート4のバーリングされた孔に
溶接・接合されている。
【0004】10はアウトレットパイプで、アウタプレ
ート3とインナプレート4,5を貫通して挿入され、そ
の上流端は室6に開口している。そしてこのアウトレッ
トパイプはアウタプレート3とインナプレート4,5の
バーリングされた孔に溶接・接合されている。
【0005】インナプレート4,5の外周は全周にフラ
ンジ部4a,5aが形成され、このフランジ部は周方向
に間隔をおいて何個所かがアウタシェル1の内周に点溶
接されている。
【0006】11,12,13はインナパイプで、それ
ぞれ、インナプレート5,5及び4のバーリングされた
孔に溶接・接合されている。このような消音器本体14
はアウタプレートや、インレットパイプ、アウトレット
パイプの延長上に取付けられた図示されてないブラケッ
トを介して自動車のフレームに装着される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】消音器全体の共振振動
は、前記ブラケットを介して車体に伝達し、自動車の車
室内にこもり音を発生させる。この時の消音器振動は、
多くの場合、インレットパイプやアウトレットパイプ
の、プレート接合部での、軸方向振動と共に起こる。
【0008】前記従来の消音器は、インナプレートが外
周ブラケット部と、パイプ接合用のバーリング部分を除
いて平板状であるため、インレットパイプやアウトレッ
トパイプの軸方向の動きに対する剛性が弱いので、排気
管の共振周波数が低くなる。低い周波数の振動は車室内
に伝達し易いので、こもり音が発生しやすいという問題
点があった。
【0009】そこで、本考案は、排気管の共振振動に起
因する車室内こもり音が発生しにくい自動車用消音器を
提供することを目的とする。
【0010】上記目的を達成するために、本考案の自動
車用消音器は、インナプレート(4)がインレットパイ
(9)又はアウトレットパイプ(10)と連結されて
おり、かつこのインナプレートの外周にフランジ部が形
成されている消音器において、前記インナプレートの面
上を横切って一方のフランジ部から他方のフランジ部
で延びた断面樋形のリブを一体に形成し
【0011】断面樋形のリブがインナプレートの平面部
のフランジ部を形成した側に形成され、リブの、フラン
ジ部に近い両端部の高さに比較して、リブの中央部の高
さを高くすると効果的である。
【0012】
【作用】リブはインナプレートの平面上を横切って、そ
の両端はインナプレートのフランジ部まで連続して形成
されているので、リブを設けたことによるインナプレー
トの剛性の強化が効果的に達成され、インレットパイプ
又はアウトレットパイプの軸方向の共振周波数を高める
作用が大きく発揮される。
【0013】又、リブの中央部を高くしたものでは、剛
性アップによる共振周波数のアップがより効果的に行わ
れる。
【0014】
【実施例】図1〜図3の本考案の第1実施例で、インレ
ットパイプ9とアウトレットパイプ10を接合するイン
ナプレート4に、2本のリブ4bと4cが設けられてい
る。なお図2では、インナパイプ13を接合する孔は省
略して図示されてない。
【0015】リブ4bと4cは、図1で明らかなよう
に、断面が半円筒状の樋形で、インナプレート4の面上
を横切って上下方向に、上方のフランジ部から下方のフ
ランジ部にわたり設けられている(図2,図3)。
【0016】リブ4bと4cの高さH2 はフランジ部4
aの高さH1 の高さの約半分に定めてある。なお、この
第1実施例で、インナプレート4の大きさは、長径が約
280mm、短径がほゞ160mmでフランジ部4aの
高さH1 は12mmである。
【0017】図4は、上記第1実施例におけるリブ4
b,4cの形状を変えた第2実施例で、リブ4bのみを
示す。この第2実施例ではリブ4bが、その上端側と下
端側の高さは第1実施例の場合と同じ高さH2 である
が、中央部ではその約2倍の高さH3 になっている。
【0018】第2実施例はこうすることで、第1実施例
に比較してインナプレートの剛性を高くでき、しかも、
リブ4bとフランジ部4aとのつながりが不都合なく行
なわれ、つなぎ部分の強度が異常に小さくなる虞れもな
い。なお、第2実施例でリブ4cの図が示されてない
が、リブ4bと同様に両端側より中央部が高くなってい
る。
【0019】図5〜図7は本考案の第3実施例で、前記
第1実施例に比べ、インナプレート4の外周のフランジ
部4aが、リブ4b,4cの上下両端部とつながる部分
で符号4a′で示すように、図6で半径8mmのRでイ
ンナプレートの中央側へ食い込んだ形状になっている点
だけが異なる。
【0020】従って、この第3実施例では符号4a′で
示すフランジ部分は消音器のアウタシェル1との間に隙
間が生じる。図8はリブの形状が第3実施例と異なる第
4実施例で、リブの中央部が図4の第2実施例の場合と
同様に弓形になっている。
【0021】上記第1〜第4実施例で、図12の従来技
術と同じ符号で特に説明を追加しなかった部品は、従来
技術と同じ機能を果す。第1〜第4実施例のインナプレ
ート4を組付けた消音器本体14(図1,図5)は、図
9,図10に示すように、インレットパイプ9にフラン
ジ15とブラケット16、アウタプレート2,3にブラ
ケット17,18、ブラケット16,18に丸棒のサポ
ート19,20をそれぞれ接合して消音器を完成する。
【0022】このように完成した消音器で前記第3実施
例(図5〜図7)の消音器本体14を用いたものを、図
12の従来技術と比較テストした結果を図11に示す。
このテストは、図9,図10の消音器をゴムでつるし、
インレットパイプ9に連結されている丸棒のサポート1
9に取付けた加速度センサでとらえ、その振動レベルを
周波数分析したものである。
【0023】本考案の第3実施例は実線イに示すよう
に、従来技術の点線ロのデータと比較して、300Hz
と400〜500Hz付近の共振周波数が高周波側へシ
フトしていることが明瞭で、自動車の車内こもり音の発
生の抑制に役立つことが判る。
【0024】又、第2考案(第2,第4実施例)では、
インナプレートの剛性がより大きくなるため、更に効果
的であることが理解できよう。
【0025】
【考案の効果】本考案の自動車用消音器は上述のように
構成されているので、インレットパイプやアウトレット
パイプ等の軸方向の共振周波数を高める事ができ、その
分、自動車室内への低周波振動の伝達を少なくして車室
内のこもり音の発生を防止できる。特にこの考案では、
リブが、面上だけにとどまらずフランジまで延びて一体
化しているので、膜振動防止に加えフランジの曲げ力に
対しても抑制が可能で、排気管軸方向の振動に対する剛
性が大きく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例の要部断面図。
【図2】 図1の実施例に使うインナプレートの正面
図。
【図3】 図2のA−A断面図。
【図4】 本考案の第2実施例の、図3に相当する断面
図。
【図5】 本考案の第3実施例の要部断面図。
【図6】 図5の実施例に使うインナプレートの正面
図。
【図7】 図6のB−B断面図。
【図8】 本考案の第4実施例の、図6に相当する断面
図。
【図9】 本考案の消音器の実施例の平面図。
【図10】 同上側面図。
【図11】 インパクトハンマー加振テストの結果を示
す線図。
【図12】 従来技術の要部断面図。
【符号の説明】
4 インナプレート 4a フランジ部 4b,4c リブ 9 インレットパイプ 10 アウトレットパイプ H2 リブの両端部の高さ H3 リブの中央部の高さ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナプレート(4)がインレットパイ
    (9)又はアウトレットパイプ(10)と連結されて
    おり、かつこのインナプレートの外周にフランジ部が形
    成されている消音器において、前記インナプレートの面
    上を横切って一方のフランジ部から他方のフランジ部
    で延びた断面樋形のリブを一体に形成した自動車用消音
    器。
  2. 【請求項2】 断面樋形のリブがインナプレートの平面
    部のフランジ部を形成した側に形成され、リブの、フラ
    ンジ部に近い両端部の高さに比較して、リブの中央部の
    高さを高くした請求項1の自動車用消音器。
JP1992012619U 1992-03-13 1992-03-13 自動車用消音器 Expired - Lifetime JP2519488Y2 (ja)

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JPH0622511U JPH0622511U (ja) 1994-03-25
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JPS5742112U (ja) * 1980-08-12 1982-03-08
JPS61138814U (ja) * 1985-02-20 1986-08-28

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